kw0524(大)

ミッシーさん(60代・主婦)
のご相談にお答えします。

【Q】これまで私は、
仕事をしながら3人の子どもを育て、
忙しい夫を支えて必死に生きてきました。

夫はギャンブルや借金問題などで
何度もトラブルを抱え、
そのたびに一緒に乗り越えてきました。

ようやく子どもたちも独立し、
穏やかな老後が見えてきた頃のことです。

夫は、17年前に独立し、
小さな事務所を営んでいます。

会社が軌道に乗り始めた2015年頃から、
税金対策として高額な保険に
次々と加入するようになり、

夫個人だけでなく、
私や子どもたちの名義まで使って
契約を増やしていきました。

私はそのたびに
「入りすぎではないか」と伝えていました。

そんな中、自宅をリフォームした際、
夫は保険担当の女性を家に招きました。

その後、「飲みに行ってくる」と言って
その女性と出かけていく様子に
違和感を覚え、問いただしたところ、
夫はあっさりと不倫関係を認めました。

最初に保険に入った2015年から
関係が始まり、その後も月に一度ほど
会う関係が続いていたというのです。

そして夫は、
「今回もう保険には入らないと言ったら、
    相手はあっさり帰ってしまった。
    そろそろ潮時だと思っていたから、
    もう終わった。許してほしい」
と言いました。

さらに、
「ただの遊びで、ゴルフや麻雀と
    同じようなものだ」と言われ、
あまりの軽さに大きな衝撃を受けました。

私は食事もとれなくなり、
体重が大きく減り、
体調も崩してしまいました。

そのショックからか、
腎臓結石で受診が遅れ
片方の腎臓が機能不全になったり、
突発性難聴で片耳が聞こえなくなったり、

胃がんで入院したこともありましたが、
その際も夫はあまり見舞いに
来てくれませんでした。

当時の夫は、その女性との関係で、
他のことが見えなくなっていたのでは
ないかと思っています。

それから2年が経ちました。

今年70歳になる夫は、
年齢的にも女性と遊ぶ気はもうないようで、
親からの遺産もあり生活に困ることもなく、
好きな囲碁をしに碁会所へ通い、

夜は仲間と麻雀、
月に数回はゴルフに出かけるなど、
楽しそうに日々を過ごしています。

一方の私は、離婚も考えましたが、
体調や生活環境のこともあり踏み切れず、
同じ家で暮らし続けています。

ただ、夜になると涙が止まらず、
「私は何のために生きているのだろう」
と思ってしまいます。

何かを始めようと思っても
気力が湧きません。

夫は前を向いて楽しそうに生きているのに、
私は立ち止まったままです。

この気持ちをどう立て直していけばよいのか、
自分でもわからなくなっています。

これから先、自分を取り戻すには
どうしたらよいのでしょうか。

【A】ミッシーさん、本当によく
ここまで頑張ってこられましたね。

ギャンブルや借金問題。
3人のお子さんの子育て。
仕事をしながら家庭を支え続けてきた日々。

「ようやくこれから穏やかに暮らせる」

そう思い始めた頃に、
ご主人の長年の不倫を知ってしまった…。

これは、本当に心が壊れてしまうほどの
出来事だったと思います。

しかも、ご主人から返ってきたのは
「遊びだった」
「ゴルフや麻雀みたいなもの」
という、あまりにも軽い言葉。

ミッシーさんの中には、

「私は何だったの?」
「私は大切にされていなかったんだ」

そんな思いが深く刻まれてしまった
のではないでしょうか。

でも私は、ミッシーさんの苦しみは、
“弱いから”ではなく、
それだけ真剣に家族を愛し、
誠実に生きてきた証だと思うのです。

だから今は、
無理に許そうとしなくていい。

飲み込めないものを、
無理に飲み込まなくていいのです。

これまでミッシーさんは、
ご主人や家族を優先して、
ずっと“自分を後回し”にしてきた
のではないでしょうか。

だからこそ今は、

「私はどうしたい?」
「私は何を心地いいと感じる?」
「私はどう扱われたい?」

そこを大切にしてほしいと思います。

離婚するかどうか、
夫婦を続けるかどうか、
今すぐ答えを出さなくても大丈夫。

まずは、
“自分の尊厳を守る”ということを、
人生の中心に置いてみてください。

小さなことでもいいんです。

自分のためにお茶を淹れる。
散歩したい時に散歩する。
頼みたいことを頼んでみる。

そうやって、
「私は私を大事にしている」
という感覚を、少しずつ取り戻していく。

その積み重ねが、
傷ついた心を回復させてくれることも
あるんですね。

深く傷ついた時、
私たちは「夫婦をどうするか」の前に、
まず“自分自身との関係”を立て直す必要
があるのかもしれません。
 

続きはビデオでお話ししています……

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【Q】両親とのコミュニケーション
の取り方について、
最近少しモヤモヤを感じています。

私は、誕生日や母の日などの節目には
感謝や気持ちを
丁寧に言葉で伝えたいタイプで、
メッセージも自然と長めになります。

一方で、父と母からの返信は、
ほとんどがLINEスタンプだけです。

スタンプだけだと、どんな気持ちで
受け取ってくれたのかが分からず、
少し距離を感じてしまいます。

同じように長文で返してほしいわけ
ではありませんが、せめて
一言でも気持ちを添えてもらえると、
やり取りがもう少し温かく感じられる
のでは…と思ってしまいます。

特に母は、人の話は聞かず、
自分の話(世間話)ばかりするのですが、
自分の本音や想いを言葉にすることは
あまりなく、怒りの感情だけが
表に出やすい傾向があります。

昔からコミュニケーションが
すれ違いやすく、
ケンカになることも多くありました。

そのため、

「どうせスタンプだけなら、
 私もシンプルに『ありがとう』だけ
 送った方が、期待せずに済んで
 気持ちが楽なのかもしれない」

と思うこともあります。

ただ一方で、私は本当は
もっと気持ちを共有したり、
家族と分かり合いたいという思い
もあります。

このような状況の中で、
私はどのような距離感やスタンスで
両親と関わっていけば良いのでしょうか。

自分の気持ちを大切にしながら、
家族との関係をどう整えていけば
良いのか悩んでいます。

【Lani・40代・主婦】

【A】Laniさんの中には、
「家族だからこそ、気持ちは
 ちゃんと言葉で交わしたい」
という願いと、

「期待して傷つくくらいなら、
 最初から期待しないほうが楽」
という自己防衛の両方があるのですね。

特に、幼い頃から気持ちが噛み合い
にくい親子関係を経験してきた方は、

大人になってからも、
「わかってほしい」
「でも、どうせわかってもらえない」
の間を揺れ続けやすいものです。

そして、Laniさんの場合、
単にLINEの返信が短いことだけが
苦しいのではなく、

「私はこんなに気持ちを
 差し出しているのに、
 受け止めてもらえている実感が
 持てない」

という、長年の関係性のテーマが、
スタンプひとつに象徴されている
可能性があります。

ただ、ここで大切なのは、
どちらが正しいかを決めることよりも、
もしかしたら、愛情表現の言語が
違う家族なのかもしれないと
理解することかもしれません。

たとえばLaniさんは、
「言葉」で愛情確認をするタイプ
かもしれませんが、

一方、お母さまやお父さまは、
もしかすると、

「反応を返しているだけで十分」
「スタンプ=ちゃんとあなたの
 気持ちを受け取ったよ」
という感覚なのかもしれません。

世代的な違いもありますし、
感情を言語化する訓練を受けずに
生きてきた方も多いでしょう。

特に、怒りだけが前面に出やすい人
というのは、実は怒り以外の感情表現
が苦手なことが少なくありません。

寂しい、ありがたい、嬉しい、
申し訳ない、愛している─

そうした柔らかい感情を表現する
回路が育たず、結果として、
世間話か怒りか、
どちらかになってしまうのです。

ですから、Laniさんがどれだけ丁寧に
気持ちを届けても、同じ温度で
返ってこない可能性は高いでしょう。

これは、Laniさんの価値が低いから
ではありません。

相手の表現力の限界の可能性がある
のですね。

また、愛情表現のツールに関しても、
親世代の方は、もしかすると
手書きの手紙なら慣れていても、

スマホで親指で長文を打つのは
苦痛だったり、世代的に苦手な
場合もあるかもしれません。

逆に、Laniさんが
「温もりある手書きで手返して」
と期待されたら、同じように
苦痛に感じるかもしれません。

こう考えると、
ツールの違いも正解はありません。

「親なりの愛情表現」があることを
温かく理解しつつ、自分の気持ちも
大切にしてあげてください。

「返してもらえないものを、
 返してもらおうとし続ける執着」
を手放すことも大切な学びでもあります。

ただし、
ここで誤解してほしくないのは、
期待を手放す=心を閉ざすではない
ということです。

むしろ成熟した関係とは、
「この人はこういう表現の人」と
理解したうえで、

自分は自分として
自然な愛情表現を選べることです。

ですから、無理に長文をやめる
必要もないと思います。

ただ、
「この文章で、親を変えよう」
「この気持ちを察して返してほしい」
という期待を少し降ろしてみる。

すると、返信がスタンプでも、
「あ、この人なりに受け取ったんだな」
と、以前より消耗せずに済むことが
あります。

一方で、もし長文を送ったあと
毎回虚しくなるなら、それは
与えすぎのサインかもしれません。

その場合は、
「私は伝えたいから伝える」を
大切にしつつも、

分量を少し軽くする、
温度を調整する、
という関わり方も健全でしょう。

家族関係というのは、
「理想の親子像」を追い続けるほど
苦しくなることがあります。

でも、深く語り合える親子だけが
良い親子ではありません。

スタンプしか返せない親にも
不器用ななりの愛情があることは、
実は少なくないのです。

Laniさんは、
きっととても感受性が豊かで、
人との心の交流を大切にされる方
なのでしょう。

だからこそ、「通じない痛み」にも
敏感なのだと思います。

これからは、分かり合えなさを
ゼロにすることよりも、
「違いがあっても、
 自分の心が荒れすぎない距離感」
を育てていけると良いですね。

そして、ご両親に求めきれなかった
情緒的なキャッチボールを、
人生の別の場所──友人、伴侶、仲間、
コミュニティなどで育んでいくことも、

大人の心の成熟には
とても大切なことだと思います。

ー川畑のぶこ

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心配ママさん(50代・女性・パート)
のご相談にお答えします。

【Q】4月に入った頃、大学生の息子が
昨年12月に食べ物を喉につまらせた
トラウマで、食べ物を飲み込む際に
恐怖心があると言ってきました。
 
今は、食べ物によっては
一旦咀嚼してお皿に出し
それを再度口に入れ、

本当に飲み込んで大丈夫か?
確認しながら食べているため、
食事の量は以前よりだいぶ減ったのに、
時間は相当かかっています。

息子に受診を2度勧めましたが、
乗り気ではありません。
そして、受診を勧めてから
症状が重くなった気がしています。

他人より自分を信じる、
意志が強い息子の性格では
心療内科の受診は難しいと思い、

嚥下機能の訓練をしてくれる病院に
問い合わせると、まず内科を
受診して欲しいと言われました。

食べられる食材も限定的になり、
市の栄養相談を受けたところ、

今は本人が無理せず食べられる
形態と量で、本人のペースで
食べさせてあげて、と言われました。

週1・2回体力作りのため
プールで泳いでいますが、
おやつの量も減っていて、
エネルギー不足で倒れないか心配です。

元々細身体形ですが、
最近顔や体つきがさらに
ほっそりしてきたように思います。
それを見るのが辛いです。

3月に亡くなった私の父が
誤嚥性肺炎だったのですが、
口から食べること=生きることを
目の当たりにしたこと、

母からは栄養を考えた料理を
食べさせてもらった経験から、
私は食事に対する思いが強い方です。

この状況がいつまで続く?
今後他人と外食はできる?
と考えると、私は夜も眠れません。

息子が苦労しながら食べている姿を
側で見ているので、
私の精神が削られています。
メニューを考えるのも苦痛です。

つい数日前から、息子は
数年後に受ける国家試験の勉強を
始めました。

ストイックな子なので、
自分の身体が二の次になって
しまうのではと心配です。

息子の身体面、精神面、栄養面は
大丈夫でしょうか?

私は、課題の分離が
できていないのでしょうか?

私の心の持ちようと、
息子への接し方やできるサポートが
あれば教えて頂きたいです。
 

【A】息子さんが「食べること」を
怖がるようになってしまった姿を
見ているのは、本当につらいですね。

食べる量が減って、時間もかかる。
どんどん痩せていくように見える。

しかも、ご本人も苦しそうで、
お母さま自身も
眠れなくなってしまっている…。

でも私は、息子さんは
「食べられなくなった」のではなく、

“怖さと向き合いながら、
それでも食べようとしている”んだ
と思うんです。

一旦口から出して確認しながらでも、
彼なりに安全を確かめながら、
ちゃんと食べようとしている。

そこは、
ぜひ見てあげてほしいなと思います。

窒息体験は、命の危険を感じる、
とても強い恐怖体験です。

ですから、「またあの苦しさが
起きたらどうしよう」と怖くなるのは、
ある意味とても自然な反応です。

だからこそ今は、
「ちゃんと食べなきゃ」
「もっと栄養を取らなきゃ」
とプレッシャーをかけるよりも、

“今の彼ができていること”に
目を向けてあげることが大切です。

「ちゃんと食べられているね」
「少しずつで大丈夫だよ」

そんな安心感のほうが、
今の息子さんには
必要なのかもしれません。

また、もし可能であれば、
一度は内科的な検査を受けてみる
ことをお勧めします。

実際に嚥下機能や身体的な問題が
隠れていないか確認できれば、
それだけでも安心につながることが
あります。

そして心配ママさんご自身も、
“何とかしなきゃ”と
抱え込みすぎないこと。

心配するお気持ちは当然です。

でも、今の息子さんに必要なのは、
「大丈夫」「ゆっくりでいい」
という空気感かもしれません。

食べることへの不安と
どう向き合っていけばいいのか。

親として、どんな距離感で
支えていけばいいのか。

続きはビデオでお話ししています……

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【Q】いつもメルマガを
読ませて頂いています。

私には、息子3人(20歳:発達グレー、
17歳、13歳)がいます。

主人は転勤族で、
この10年単身赴任をしており、
私がワンオペで育ててきました。
(月1度帰省。両方の両親も遠方です)

次男についての相談です。

もともと口調がキツく、
トラブルの多い子で、
苦労してきました。

中3の頃から行き渋りがあったものの、
高校受験は無事に志望校に合格しました。

ただ、ずっと朝が苦手で、
私が必死に起こす生活が続いていて、
高校入学後も変わらずで…

高1の6月から何をしても起きなくなり、
五月雨登校→不登校
→出席日数不足で進級不可
→通信に転学で、現在高3です。

昼夜逆転が続いており、
バイトをいくつかしてみたものの
起きられないので続かず。

自宅では、食事もろくに取らず、
私が話しかけてもキレるか無視でした。

やっと先日少し話せたのですが、
「やりたいことがない、
 社会不適合者だから」とのこと。

先のことを考えるのは
面倒くさいそうです。

次男は、主人に対して
強い恨みを持っていて
「一生許さない!アイツはゴミだ!」
と言います。

(小中学生の頃、2.3回、
お前なんか出てけ!と家から
引き摺り出されたことがあり、次男は
暴力だ、虐待されたと思っています)

今は、主人が帰省しても
一切顔を合わせることもありません。

この2年間、私自身、沢山学び、
カウンセリングも受けながら、
子どもへの過保護、過干渉をやめ、
期待を手放しつつあるとは思いますが、
目の前の現実が苦しいです。

私はどうしていけばいいでしょうか?

【natsu・50代・女性・パート】

【A】natsuさん、
いつもメルマガを読んでくださり、
ありがとうございます。

これまで10年もの間、
ご主人の単身赴任という状況下で、
3人のお子さんを実質お一人で
育ててこられたとのこと。

しかも、発達特性への配慮、
思春期の息子さんたちとの関わり、
不登校、昼夜逆転、進路問題――

おひとりで抱えるには
あまりにも重たい状況です。

その責任感と、どれほどの孤独な
努力があったかと思います。

とくに次男さんのことでは、
これまで何度も
心を砕いてこられたのですね。

natsuさんご自身が、
カウンセリングを受け、学び、

ご自身の「過干渉」や「期待」に
向き合ってこられたプロセスは、
並大抵の努力ではないと思いますし、

すでに大切な方向転換を
始めていらっしゃるように思います。

子どもが苦しんでいるとき、
親はつい「なんとかしなければ」と
前に出たくなるものですので。

ただ、今の次男さんに必要なのは、
「引っ張られること」よりも
自分で動ける感覚を取り戻すこと
なのだと思います。

今の彼は、一見すると
「怠けている」「やる気がない」
ように見えるかもしれません。

けれど実際には、

「自分は社会不適合者だ」
「やりたいことがない」
「考えるのも面倒」

という言葉の背後に、
かなり深い無力感や自己否定感が
あるように感じます。

人は、本当にエネルギーが落ちている
とき、「未来を考える」ということ
自体が苦痛になります。

けれど、次男さんの人生を立て直す力
は本来、次男さん自身の中にあります。
そのことを信じてあげてください。

そして、次男さんが父親と向き合う
課題があるなら、それもまた、
彼自身のちからで取り組むべきことで、
本来取り組めることです。

思春期前後の男子は、
表面的には反抗的でも、
内側では父親からの承認を
非常に求めているものです。

「父親はゴミだ」と言ったり
顔も合わせないのは、
単なる反抗というより、
本当は「傷ついた」「許せない」、

でも本当は「自分は親が思うほど
悪い人間じゃない」という痛みの
裏返しでもあるかもしれません。

彼の拒絶は、彼なりの自己防衛でも
あることを知っていてください。

「父親を許さない」と言うことで、
彼は傷ついたたましいを癒やし、
自分の尊厳を
必死に保とうとしています。

natsuさんが今できるのは、
彼らには彼らなりの課題があること
を信頼し、それに取り組む本人の力
を信じながら、

必要以上に背負わないこと、彼らの
感情の責任者にならないことです。

今の息子さんの状態をまずは
受け止めてあげることが大切です。

これは甘やかしとは違います。

人は、否定され続けると動けなく
なりますが、理解されると、
少しずつ自分の感覚を
取り戻していきます。

たとえば、

「どうしたら動けるの?」
「将来はどうするの?」
「昼夜逆転を直しなさい」

と未来へ引っ張ったりせず、

「今はしんどいんだね」
「エネルギーが出ないんだね」
「話してくれてありがとう」
「それほどまでに傷ついたんだね」

と、彼の痛みの事実だけを
そのまま受け止めてあげてください。

このような態度の変化はいずれ、
次男さんへの「安心感」に
つながることと思います。

「やりたいことがない、
 社会不適合者だ」という言葉も、
一見投げやりに聞こえますが、

実は、本当はみんなのように
上手くやりたいのに、
できない自分が情けないという、
彼の自己否定の叫びでもあります。

ただ、今の彼は、エネルギーが
枯渇している状態なので、

昼夜逆転も、食事を摂らないことも、
社会から自分を遮断して、
これ以上傷つかないための
「冬眠」のようなものかもしれません。

先のことを考えるのが面倒なのは、
未来に希望が見えない時の
防衛反応でもあります。

今は無理に前を向かせようとせず、
「今はただ、ここにいていいんだよ」
というメッセージを、
静かに見守る態度で
伝えてみてください。

natsuさんは今、次男さんの言動に
一喜一憂し、彼の人生を背負いすぎて
しまっているかもしれません。

彼が動けない現実を
「私の育て方のせい」と
引き受けてしまうと、
natsuさんのエネルギーまで
枯渇してしまいますので、

これからは、
「息子は息子の人生、私は私の人生」
という境界線を、
より意識的に引いてみてください。

人生、回り道をしながら、
ときに、回り道をしたからこそ
成熟する人もたくさんいます。

そのことを信頼して、

たとえ息子が不機嫌でも、
母親は好きなことをする。

息子が食べなくても、
母親は美味しいものを食べる。

息子が動かなくても、
母親は自分の楽しみのために外出する。

など、natsuさん自身が
ご自身の人生を楽しまれますように。

母親が自分の人生を楽しんでいる姿を
見せることは、彼にとって、
「自分が標準コースを辿っていなくても
 お母さんは大丈夫なんだ」
という安心感に繋がり、

結果として彼が背負っている
「母を悲しませている」という
罪悪感を減らすことになります。

そのためにも、たとえば、
豊かな自然を感じる場所へ出かけたり、
お仕事(パート)の時間を
「家庭を忘れる時間」として
活用したりして、

意識的に家庭以外の空気を吸い、
natsuさんの中に取り入れてください。

次男さんは現在17歳。
あと数年もすれば、
法的にも大人になりますね。

今すぐにすべてを解決しようとせず、
「今はこういう時期なのだ」と、
時間の流れに身を任せる勇気を
持ってください。

natsuさんが常に「良い母」である
必要などありません。

ただ、natsuさん自身が
「ご機嫌な一人の女性」でいられる
時間を、1日のうちに少しずつ
増やしてみてください。

その緩やかな空気が、
凍りついた彼の心を溶かす
いちばんの薬になることでしょう。

応援しています!

ー川畑のぶこ

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kw0512(大)

らんさん(40代・女性・派遣社員)
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【Q】川畑先生、初めまして。
YouTubeを拝見し、落ち着いた話し方
と分かりやすく優しいアドバイスに
日々癒やされています。

自分が何に一番悩んでいるのかも
分からなくなっており、
まとまりのない文章になってしまう
ことをお許しください。

相談は
「彼との結婚に踏み切れないこと」です。

アプリで知り合った彼(41歳)と、
結婚前提で2年弱お付き合いしています。

彼は隣県で実家暮らし、
私は82歳の母と二人暮らしです。

父が亡くなった際など、つらい時期を
支えてくれた彼はとても誠実で、
「こんなに誠実で大切にしてくれる人
は他にはいない」と、結婚することに
なんの疑問も持っていませんでした。

しかし、交際1年ほどで
彼のご両親にご挨拶に伺ってから、
気持ちに変化が起きました。

彼のご両親からは

「一家総出で農業をやっている」
「90代の親戚もゴロゴロいるから、
愛想笑いも大事」
「昔は影で泣いた」

と言われました。

彼の実家が農業をしていることや
将来は農業に関わりたいという話は
聞いていましたが、

「あ、、彼は田舎の農家の長男なんだ」
「私は農家の長男の嫁になるんだ」

と急に現実味を帯びて感じ、
不安が大きくなりました。

さらに、お金や住む場所、
将来の介護などについて話そうとすると、
彼は「先のことは分からない」と
不機嫌になります。

結婚後は当面別居婚という形で
彼のアパートに私が通う案も出ていますが、
実家で母のことと仕事を抱えながら通う
生活は、私の負担が増えるだけのように
感じます。

私がアパートに行かない日は
どうするのか聞くと
「実家に戻ってる」そうです。

子どもについても、
「授かりものだからできたら産もう」
という話にはなりましたが、
育児と仕事、母のことを
両立できるとは思えません。

そう伝えると
「俺の家族が見てくれるよ」
と言われました。

彼は彼の実家から離れられないし、
離れたくないのだと思いました。

これまで私を大切にしてくれていた彼
に対しても疑問が湧き、自分の気持ち
も分からなくなってきました。

彼が持ってきた婚姻届を前にすると、
不安と恐怖で押し潰されそうになります。

子どもの頃から環境の変化に
強い恐怖を感じる性格なのですが、
これはマリッジブルーなのでしょうか。

それとも
回避型愛着障害などなのでしょうか。

本音を言えば、
心は結婚に待ったをかけています。

一方で、「こんなに誠実な人には
もう出会えないのでは」という思いも
ありますし、彼が私の県に
来てくれたらとも思います。

ただ、今から転職をお願いするのは
酷だとも感じ、言い出せずにいます。

これ以上将来のことを聞いても
「その時にならないと分からない」
としか返ってこない彼と、
どのように話し合いをしていけば
よいのでしょうか。

【A】「こんなに誠実な人、
もう現れないかもしれない」

そう思う相手なのに、結婚が怖い……。

彼はとても優しくて、
つらい時期も支えてくれた大切な存在。

でも、ご両親に会ったことで、
「私は“農家の長男の嫁”になるんだ…」
と、一気に現実味を帯びて、不安が
押し寄せてきてしまったのですね。

親戚付き合い、介護、住む場所、
仕事、子どものこと…。

将来について話そうとしても、
彼から返ってくるのは
「やってみないと分からない」
という言葉。

そのたびに、不安がどんどん
大きくなってしまうのですね。

これは単なる“マリッジブルー”
だけではなく、結婚後に起こりうる
現実を、らんさんがちゃんと見ようと
している健全な反応でもあります。

だからこそ大事なのは、
「相手に合わせられるか」
を考え続けることよりも、

“私は本当はどんな結婚を
望んでいるんだろう?”という、
自分自身のニーズを
はっきりさせること。

相手の家に尽くす結婚を
望んでいるのか。

それとも、夫婦二人の親密な時間
を大切にしたいのか。

そこを、らんさんの中で曖昧にしない
ことはとても大事です。

そして、
その思いを率直に伝えたときに、
彼がどう向き合おうとするのかを
見ること。

「やってみないと分からない」
という言葉が、未来への前向きな
覚悟なのか、それとも問題から
目をそらしたい気持ちなのか。

そこを見極めていくことも、
大切なポイントだと思います。

結婚というのは、
“絶対に後悔しない選択”を探すこと
ではなく、
「自分にとって、より納得できる選択
はどちらか」を考えていくことなのです。

続きはビデオでお話ししています……

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【Q】59歳の女性です。
3つ上の姉がいます。

私たちはそれぞれ家庭を持ち、
実家の隣県に住んでいます。

今年の初めに、3年間の闘病の末、
父が亡くなりました。

父は現役時代の職業柄、
本や書類など紙ものが多く、
家の中はどの部屋も
父の物であふれていました。

もともときれい好きな母は
長年それに悩まされていたようで、

「私の居場所がない」と
こぼすこともありましたが、
いつしか何も言わなくなっていました。

そんな父が亡くなったあと、
母はまるで何かに突き動かされるように
遺品をどんどん捨て始めました。

四十九日も終わらないうちから
迷いなく処分していく姿に、
正直驚きました。

姉や私も時間を見つけて
手伝いに行きましたが、
私たちはつい手を止めて、
父の物を眺めながら
思い出話をしてしまいます。

けれど母は一切立ち止まらず、
黙々と手を動かし続けます。

本当は、形見として手元に残したい
ものもありましたが、そんなことは
言い出しづらい雰囲気でした。

その後、無理がたたったのか、
母は腰を痛めてしまい、
現在は遺品整理を一時中断しています。

焦ることはないし、
少し休んだほうがいいと伝えると、
そこは素直に受け入れてくれました。

姉も私もほっとする一方で、
できればこのまま、父の部屋を
少しの間そっとしておいてほしい
という気持ちもあります。

両親は仲の良い夫婦でしたが、
母には母なりの長年の思いやストレス
もあったのだと思います。

夫婦のことは夫婦にしかわからない――
それは頭では理解しています。

それでも、娘としての私たちには
父との思い出や気持ちがあり、
母のやり方に戸惑いを感じてしまう
のも事実。

いずれ体調が戻れば、
母はまた整理を再開すると思います。

そのとき、私たちが残しておきたい
と思うものも、迷いなく
処分してしまうかもしれません。

母の気持ちを尊重したい思いと、
大好きだった父の娘としての
気持ちの間で揺れています。

こういうとき、どのように母と関わり、
どんな言葉をかけていけば
よいのでしょうか。

【ミチル・50代・女性・主婦】

【A】お父様のご逝去、
心よりお悔やみ申し上げます。

ミチルさんも、お父様の3年間の
闘病を見守り、そして見送られた後、
お母様の遺品整理の姿に
戸惑いを感じながら、
気持ちを抑えてこられたのですね。

お母様を傷つけたくない、
でもお父様との思い出も大切にしたい。

そのはざまで苦しまれていらっしゃる
のが伝わります。

お母様の「突き動かされるような行動」
について、四十九日も明けないうちから
迷いなく処分していく姿は、

ミチルさんやお姉様から見ると
「悲しくないのか?」と
映るかもしれません。

でも、もしかしたらこの行動は、
お母様なりの喪失の乗り越え方かも
しれません。

喪失の痛みがあまりにも大きいとき、
人は無意識に、「動き続けること」で
痛みを紛らわして自分を守ろうとします。

立ち止まろうものなら、
感情があふれ出してしまいそうなので、
心の均衡を保つのに必死で
手を止められないということもあるのです。

ですので、お母様は
決して薄情なわけではなく、
それどころか、麻痺させねばならないほど
深く傷ついている可能性があることも
知っておいてください。

悲嘆の表現が、お母様とミチルさんや
お姉様とでは違っただけかもしれません。

お母様が腰を痛めたことの意味もまた、
崩れてしまった心理社会的なバランスを
取り戻す機会かもしれませんね。

身体は正直です。

アタマが暴走してしまうところを、
「もう少しゆっくりしていいよ」と
身体がサインを出して
手綱を引いてくれたのかもしれません。

ミチルさんが「休んでほしい」と伝えたら
素直に受け入れてくれたとのことですので、
お母様自身もどこかで止まる許可を
必要としていたのでしょうね。

この機会にぜひ、お母様とゆっくり
話す時間も作ってみてください。

責めるでも諭すでもなく、
お父様の死に関して
お母様の中にある思いを外に出せる場
を作ってあげてみてください。

そして、じっくりと耳を傾けて
受け止めてあげてください。

これまでのお母様の献身や努力に
感謝を伝えることも忘れずに。

そのような会話の中で、
お父様の形見の希望を伝えてみてください。

お父様の部屋や遺品に囲まれていると、
親密さを感じ、懐かしみながら弔うことが
できる、ミチルさんにとって服喪の
大切なプロセスになるということを
伝えても良いと思います。

その際、お母様の整理の仕方に言及する
のではなく、ミチルさんご自身が
お父様が亡くなっても身近に感じたい
というニーズを、

そして、そのニーズをモノを通じて
満たせるので、形見を手元に置かせて
もらいたいと伝えてみてください。

もしかしたら、お母様も
嬉しく思うかもしれませんよ。

お母様が整理したいのは
あくまでも自分の家の空間であって、
娘たちの気持ちを踏みにじりたい
わけではないはずです。

お母様が長年望んできた
スッキリしたご自身の空間、開放感を
肯定したうえで、お願いとして伝えれば、
理解してその気持ちを受け取ってくれる
のではないでしょうか。

形見を分けることができたら、
その後の処分も一緒にすることを
提案してもよいかもしれませんね。

家族で思い出を語りながら整理する時間も、
お母様にとってもミチルさんやお姉様に
とっても、癒しのプロセスになるかも
しれません。

また、喪のプロセスがそれぞれである
ように、何より、夫婦のことは
夫婦にしかわからない……

これは、ミチルさんご自身も書いて
いらっしゃるとおり、
お父様とお母様お二人の課題があること
も受け入れてあげてください。

遺品整理のプロセスが、ミチルさん、
お母様、お姉様にとって豊かな
心の整理の時間となりますように。

応援しています!

ー川畑のぶこ

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サムネ_20260503

MOMOさん(50代・女性・主婦)
のご相談にお答えします。

【Q】この春、下の子が
進学のために家を出て、
夫婦二人の生活になりました。

上の子は数年前に独立しており、
いずれはこうなると
分かってはいたものの、

いざその時を迎えると、
思っていた以上に心にぽっかりと
穴が空いたような感覚があります。

これまでは子育てや家の中のことに
追われ、毎日があっという間に
過ぎていきましたが、

今は急に時間ができて
何をしていいのか分からず、
気づくとぼんやり過ごしてしまう日
も増えました。

57歳の夫は
現在もフルタイムで働いており、
日中はほとんど家にいません。

もともと会話が多い夫婦ではないため、
家の中も静かで、このまま
何も変わらずに年齢を重ねていくのか
と思うと、不安のような
寂しさのような気持ちになります。

周囲からは「これからは自分の時間が
持てていいわね」と言われることもあり、
自分でもそう思いたいのですが、
いざ何かを始めようとすると
気力が湧かず、行動に移せません。

同年代の方が趣味や新しいことを
楽しんでいる様子を見ると、
「私も何かしなければ」と
焦る気持ちが出てくる一方で、

その思いが強くなるほど、
かえって何もできない自分に気づき
落ち込んでしまいます。

本来なら、これからの人生を
前向きに楽しみたいと思うのに、
「何かしなければ」と思うほど
動けなくなる自分に戸惑っています。

健康でいたならば、人生まだまだ長い…
このままだと、これからの人生を
持て余してしまいそうで、
ちょっと不安です。

このような気持ちは
一時的なものなのでしょうか。
自分ではわかりません。

これからの時間や自分自身との
付き合い方について、
ヒントをいただけたら嬉しいです。

【A】お子さんが独立して、
夫婦二人の生活になった。

いずれはこうなると分かっていたけれど、
いざその時を迎えると、
思っていた以上に
寂しさや不安が出てくる。

「何か始めなきゃ」と思うほど、
動けなくなってしまう…。

そんなご自身に、MOMOさんは
戸惑っていらっしゃるのですね。

これ、とても自然な反応です。

子育てがひと段落した
タイミングというのは、
いわゆる“空の巣症候群”のように、
心にぽっかりとした感覚が
出やすい時期でもあります。

まず大事なのは、
「何かしなきゃ」と無理に
前に進もうとしないことです。

今は、新しいことを始める時期
というよりも、
これまで頑張ってきた自分を
少し緩めてあげる時期。

いわば“人生のバケーション”
のような時間です。

ぼんやりしてしまう日があってもいい。
のんびりすることが
「今の課題」でもいいんです。

そうやってしっかりと休めたときに、
少しずつ「何かやってみようかな」
という気持ちが
自然と湧いてくることがあります。

そこから、
ほんの小さなことから動いてみる。
昔好きだったことを思い出してみる。
人とのつながりに触れてみる。

そんなふうに、ゆっくりと
リスタートしていけばいいんです。

今のこの時間も、
人生の大切なプロセスのひとつです。

続きはビデオでお話ししています……

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