親子関係

サムネ_20260419.2

ともちんさん(50代・女性・会社員)
のご相談にお答えします。

【Q】母が亡くなってから、
母のことを思うと、かわいそうでならず、
つらい気持ちが続いています。

私はこれまで、
母の自慢の娘になりたいと思いながらも
思うように成績が振るわなくなった頃から
関係がぎくしゃくし始め、

進学や結婚など、母の言うことに
反発しながら生きてきました。

距離を取ることで、今の自分が
形作られてきた部分もあると思います。

それでも、心のどこかでは
母は不器用で寂しい人だと感じていて、
本当は支えたい気持ちもありました。

しかし実際にはぶつかることの方が多く、
優しく接することができませんでした。

仕事で帰りが遅い私に代わり、母は
息子の食事を用意してくれていましたが、
そのことに対してもきちんと
感謝を伝えることができませんでした。

体調が悪く、夜中に病院へ行くことも
あったのに、寄り添うこともできなか
ったと、今になって悔やまれます。

そして何より、母が
「できるだけ苦しまずに最期を迎えたい」
と願っていたにもかかわらず、

在宅の準備が間に合わず、
結果的に長い間身体を拘束されるような
状況になってしまいました。

自分の判断の遅さによって、人間らしい
最期を迎えさせてあげられなかったことが
どうしても受け入れられません。

母が亡くなった今になって、
母の深い愛情に初めて気づきました。

長年抱いていた反発や憎しみは消え、
その分、自分の未熟さや愚かさ、
愛を素直に表現できなかったことへの
後悔が強く残っています。

感謝も、大好きだという気持ちも、
何一つ伝えられないまま
別れてしまったことが、
苦しくてなりません。

今も涙が出ない日はありません。

この後悔や罪悪感と、
これからどのように向き合っていけば
いいのでしょうか。

今からでも母への想いを届けることは
できるのでしょうか。

【A】ともちんさんのお母様への
愛の深さに、胸がキュンと締め付け
られるような思いになりました。

大切な人を失ったあとに
湧いてくる後悔や罪悪感は、
それだけ深く愛していた証でもあります。

「あのときもっと優しくできたのに」
「感謝を伝えればよかった」

そんな思いが何度もよみがえり、
自分を責め続けてしまうことも
あるかもしれませんね。

けれど、そのときの自分には
そのときの限界や状況があり、
その中で選び取ってきた関わり方
がありました。

離れて初めて気づく
想いや価値があるように、
今感じている後悔もまた、
大切な関係があったからこそ
生まれているものです。

そして、人生は一場面だけで
決まるものではなく、
関わり合ってきた時間すべてが
積み重なったもの。

最後の瞬間や一部の出来事だけを
切り取って、
すべてを否定する必要はありません。

また、たとえ形が変わっても、
心の中で想いを伝え続けることは、
今からでもできる関わりのひとつです。

この後悔や罪悪感と、
どのように向き合っていけばいいのか。

続きはビデオでお話ししています……

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アイコさん(50代・女性・会社員)
のご相談にお答えします。

【Q】娘が大学を留年してしまい、
卒業できませんでした。

就職も内定取消となり、
就活もやり直しです。

本人も相当ショックのようで、
落ち込んでいます。

卒業ギリギリの単位しか履修しておらず、
2単位落としてしまったのが
直接の原因です。

思い返せば、今までも
うっかりミスが多い子ではありました。

飛行機に乗り遅れる、
ポーチを置き忘れる、
朝起きられず単位を落とす、

アプリで単発バイトに申し込んでも、
日時を間違えて出勤する、などなど。

続けられたバイトもあり、
基本的には真面目なのですが、
詰めが甘く、大学生になってから
だらしなくなっていきました。

そして、今回の大きな失態へと
繋がってしまいました。

親としての責任も感じ、
ここまで、なぁなぁにしてきて
しまったことを深く反省しています。

本人からの反省の言葉も聞き、
9月卒業予定で勉学と就活と
バイトをしながら、
資格取得にも時間を充てたいと
考えているようです。

親としては、生活リズムを整えて、
4年間片付かなかった部屋を片付ける
生活を実行してほしいです。

本人もそう思っているようですが、
なかなか行動に移せません。

私の言うことはあまり聞かない娘に
どう向き合い、支えていくことが
よいのでしょうか?

【A】娘さんの留年や内定取消
という出来事は、
ご本人にとっても、ご家族にとっても
大きな衝撃だったと思います。

一方で、今回の出来事は、
社会に出る前に気づけた
「大切な課題」が浮き彫りになった
タイミングとも言えます。

やる気がないわけではないのに、
うまく行動に移せない。
ミスが繰り返されてしまう。

そんなとき、つい「意識の問題」
と捉えたくなりますが、
そこには“できない理由”や特性が
関わっていることもあります。

その場合、
必要なのは注意や叱責ではなく、
無理なく行動できる「仕組み」や
「環境」を整えること。

スケジュールを見える形にする、
タスクを細かく分ける、
リマインドを複数設定するなど、

行動を支える工夫を重ねていくことで、
「できる経験」を積み上げていく
ことができます。

また、親としては
指導する立場ではなく、
一緒に仕組みを考え、
伴走する関わりが大切になります。

そして「ちゃんとしなさい」と
伝えるほどに、本人の自信を
削いでしまうこともあるため、

できていない部分だけでなく、
「やろうとしている気持ち」にも
目を向けていくことが重要です。

どのように関わることで、
本人の力を引き出せるのか。

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ヒロミさん(60代・女性・パート)
のご相談にお答えします。

【Q】38歳の長女から
「あなたはASDだから私を理解できない」
と言われ、カウンセリングを
受けて欲しいと強く言われました。

私は自分ではそう思っていないので、
病院に行く必要性を感じていませんが、

ただ、娘がとても苦しんでいるのは
わかるので、
親としてどう理解したら良いのか、
川畑さんに相談させていただきます。

娘は、高3の12月から不登校になり、
それからほぼ20年経ちます。

大学受験はなんとか合格しましたが、
やはり半年で行けなくなり、退学。

その後、専門学校に入学。
なんとか卒業し、好きな職業に就き、
本人は頑張っていたのですが、

それも束の間、パワハラ上司からの
言葉や態度がトラウマになって
出社できなくなりました。

しばらく休んだのち、
バイトも探し、行っていたのですが、

コロナの頃から外に出られなくなり、
ひと月に1〜2回の通院以外、
外に出られなくなりました。

今は風呂にも入らず
食事も炭水化物しか摂らない偏食で、
私の作ったものは食べなくなり、
セルフネグレクト状態が続いています。

それまでは自分を責めて
オーバードーズもしたり、

生きていたくないと、
どうしようもない怒りが
自分に向いていたのですが、

最近は全て親のせいと罵ります。

買い物依存にもなり、
親のせいだからお金は使って当然
と公言しています。

発達障害による2次障害の鬱病との
診断を受け、人生が停滞しているのも
全て母親の私の育て方が悪かったからだ、
との結論に達したようです。

もともと感受性が強く
突き詰めて考えるタイプの長女は、

自分がどうして問題を抱えて
20年も時間を無駄にしているのかを
生育歴から振り返って見た結果、

私が長女を受け入れる共感力が
なかったからだ、
そしてそれは、私がASDだからだ、
との考えに至ったようです。

最初、娘から親のせいだと罵られた時
は取り合わなかったのですが、

何度も何度も怒りをぶつけてくるのは、
私との関係性を諦めず、自分なりの考え
をわかって欲しいとの気持ちなのか?

と切ない気持ちも感じられ、
なんとか彼女を理解したいとも思います。

そんな彼女に、
私はどう対応したら良いのでしょう。

長女からは何度も「理解してほしい」
のサインが出ていたのに、

母親としての思い込みから
全てスルーしていたなぁと
今は反省しています。

なぜか、娘の言いなりになるのが
悔しかったのだと思います。

発達障害の本を読んでくれと渡されても、
優秀な彼女がそんなはずないと、
変な偏見を持っていたことも
あったと思います。

その間、何度もトライしてくれた長女に
対して、今回は応えたいと思っています。

娘からも、分かり合える最後の機会かも
とも言われています。

お知恵をお貸しください。
よろしくお願いいたします。

【A】「あなたのせいで私はこうなった」
そう娘さんから繰り返し責められると、
つらさや戸惑いを感じるのは
当然のことです。

それでもなお、「今度こそ応えたい」と
思うそのお気持ちから、
深い愛情が伝わってきます。

こうした状況で陥りやすいのが、
「どちらが正しいのか」を
はっきりさせようとすることです。

けれど、ここで本当に大切なのは
正しさの決着ではなく、
関係性の再構築です。

娘さんが繰り返し伝えているのは、
診断の正しさや事実関係そのものではなく、
「わかってほしい」という気持ち。

これまでの苦しさや孤独感、
受け止めてもらえなかったという思いを、
なんとか届けようとしている可能性が
あります。

そのとき必要なのは、
説明や正論ではなく、共感です。

「そう感じてきたんだね」
「つらかったね」

まずはその気持ちを受け止めること。

たとえ事実の認識が違っていたとしても、
“そう感じてきた心”に寄り添うことが、
関係をつなぎ直す一歩になります。

また、これまで
自分を責め続けてきた娘さんが
外に向けて気持ちを表現し始めたことも、
一つの変化のプロセスと捉えることが
できます。

同時に、親としてすべてを背負い込む
のではなく、それぞれの課題を
分けて捉えることも大切です。

寄り添いながらも、
自分自身の軸を保つこと。

そのバランスの中で、
関係は少しずつ変わっていきます。

続きは動画でお話ししています……。

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お茶さん(30代・女性・主婦)のご相談にお答えします。

【Q】こんにちは。
川畑先生のお悩み相談の回答を、
いつも楽しみにしています。

先生の的確で温かな回答から
生きるヒントを得ています。

さて、私の最近の悩みは、
義父の義母への態度です。

背景として、義両親は、
義父の両親から引き継いだ病院を
経営しています。

以前は経営が上手くいっていた
ようですが、今は赤字のようです。

義父は、35年ほど前から
新興宗教に夢中になっていて、
結構な額を献金したり、
私達を勧誘したりしてきます。

そして、15年ほど前から
不倫をしているようです。

この件は、私が外出先で
義父と見知らぬ女性が
歩いているのを偶然目撃して、
夫に尋ねて知りました。

義母も知っているそうです。

このような義父ですが、
義母の私に対する態度が
酷すぎると怒ってくれたり、
義母以外の家族には優しいです。

ですが、義母に対しては、
暴言の連発です。

誕生日会やクリスマス会など
年に6回ほどは義両親と私達家族で
集まって食事をするのですが、

私達の前でいかに義母の振る舞いで
自分が迷惑しているかということを
語り、義母のことをこき下ろします。

「養ってやっているんだから」や
「義母は僕の寄生虫だ」が口癖です。

そして、ついに先日は、
食事中に義母がこぼして騒いでいると
「死ね!」とまで言い放ちました。

ちなみに、義父が主張する、
義母の言動で迷惑していることは、

経営の仕事を一緒にする上で、
義母が義父に嘘をつく、

会計面で大雑把、
勘違いや覚え違いが多く
会話が成立しない、
否定ばかりすること、などで、

仕事以外では、義母の言動は
それほど気にならないそうです。

義父が義母をこき下ろす間、
人前では、義母は義父に
言い返したりはあまりせず、
黙っています。

夫によると、義両親2人の時は
言い合いになることもあるようです。

夫は見ているだけです。
私が義母を庇うような発言をすると、
義父は、火に油を注いだように
ますますまくし立ててきます。

義父のモラハラについて、
夫に何度か話したことがあるのですが、
昔からあの2人はああいう感じで、
夫婦としては終わっているんだ、
と話しています。

夫は、子どもの頃から
そんな両親の関係に
自分は関与しないという姿勢を
とってきたようですが、

一方では、
職場で父のようなモラハラをする
上司に耐え続けてしまい、
適応障害になって
離職したこともあります。

私は、子どもの前でそのような
様子を見せるのが嫌です。

義母と私は相性が良くないと
感じることもあるのですが、
たとえ義母じゃなくても
他人が罵られている様子を
見るのは辛いです。

このような状況で、
なんとかしたい場合、
川畑先生ならどのように
考えられるでしょうか。

アドバイスをいただけたら幸いです。

【A】義父が義母を激しく罵る
場面に立ち会うたびに、
「なんとかしなければ」と
感じてしまう——

お茶さんのその感覚は、
とても自然で健全なものです。

本来、家族での食事の場は
安心やぬくもりを分かち合う場所。

そこに暴言が飛び交えば、
つらさや違和感を覚えるのは当然です。

ただ、この問題は
「義父を止めれば解決する」
というようなシンプルな構造では
ありません。

長年の夫婦関係の中で築かれてきた
関わり方や、経営のストレス、
信仰、不倫など、
さまざまな要素が絡み合い、

一つの“関係のかたち”として
固定化されています。

そのため、外側から働きかけて
変えようとすることは、
現実的にはとても難しいものです。

さらに、第三者が介入することで
かえって関係がこじれたり、
結束が強まってしまうことすらあります。

だからこそ大切なのは、
「相手を変えること」ではなく、
「自分の立ち位置を整えること」。

無理に正そうとしたり、
誰かを救おうと背負い込む必要は
ありません。

つらい場面からは距離を取る、
滞在時間を短くする、
子どもを守るためにその場を離れる——

そうした“境界線”を持つことは、
決して冷たいことではなく、
自分と大切な人を守るための
健全な選択です。

また、ご主人に対しても
「どうして止めないのか」と
責めるのではなく、
「私はこの状況がつらい」と
自分の気持ちを伝えることが大切です。

相手を変えることはできなくても、
自分の関わり方や距離の取り方は
変えていけます。

その一歩が、心を守ることに
つながっていきます。

続きは動画でお話ししています……。

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【Q】75歳の母のことでご相談です。
母は私の家から徒歩10分ほどの実家で
一人暮らしをしています。

昨年、18歳まで生きた愛犬を看取り、
その数ヶ月後には闘病中だった父も
亡くなりました。

母はしばらく深い悲しみの中に
いましたが、最近ようやく少しずつ
元気を取り戻してきました。

そんな母が、ここへきて
「また犬を飼いたい」と言い始めています。

母は昔から大の犬好きで、
子ども時代・独身時代も含めると
5頭の犬と暮らしてきました。

昨年亡くなった犬も、散歩や世話は
ほとんど母が最後までしていました。

今度飼うなら、
小型犬で室内飼いができる犬、
幼犬でなく保護犬でもいいと言っています。

ただ、もし幼い犬を迎えた場合、
犬が10歳の時には母は85歳、
15歳まで生きれば母は90歳になります。

犬の世話に慣れている母なら
大丈夫かもしれないとも思いますが、
将来のことを考えると楽観もできません。

私も犬は好きなので、母の体調が悪い時
などは手伝うつもりですが、
それがずっと続けられるかどうかは
正直わかりません。

父と犬を続けて亡くし、寂しさを
抱えている母の気持ちは理解できます。

でも、だからといって、
「いいよ」と簡単に背中を押すのも
娘として無責任な気がしてしまいます。

母の気持ちを傷つけずに、この問題と
どう向き合えばよいのか悩んでいます。

犬を迎えることを止めた方がいいのか、
それとも何か別の形で母の寂しさを
支える方法があるのか、
アドバイスをいただけたら嬉しいです。

【ポチ・50代・女性】

【A】ご相談ありがとうございます。

お母さん思いのポチさんの気持ちが伝わり、
わんこオーナーの私もお話を伺って
切ない気持ちです。

お母様は18年間生きた愛犬を看取り、
その数ヵ月後に夫(お父様)も
亡くされたとのこと。

大切な家族を続けて亡くすことは、
人生のなかでもとても大きな
喪失体験であったことと思います。

ただ、そのような中で
「また犬と暮らしたい」と思えるように
なったのは、お母様の心が少しずつ
回復してきた兆しでもあると思います。

長年犬と暮らしてきたお母様にとって、
毎日散歩をしたり、話しかけたり、
世話をしたりしてきた犬は、
生活そのものであったと思いますし、

ポチさんの悩みも、そのことが
わかっているからこそだと思います。

心理学的な視点からは、
今回のご相談のテーマは、喪失のあとに
新しい愛着の対象を持てるかどうか
ということになります。

人は大切な存在を失うと、
もう二度と同じ悲しみを味わいたくない
と思う一方で、

それでもまた誰かを愛したい、
誰かを大切にしたいと願う心も
持っています。

その力は、人が人生を前へ進めるための
とても大切なエネルギーでもあります。

また、高齢者の心身の健康と
犬を飼うことには深い関係がある
という研究もたくさんあります。

東京都健康長寿医療センターが
行った研究では、
犬を飼育する高齢者では
フレイル(加齢にともなう心身の活力低下)
や自立喪失のリスクが
大幅に低いことを報告しています。

認知症リスクと犬飼育に関して、
約1万1千人の高齢者を対象にした
大規模研究では、

犬を飼っている人は
認知症発症リスクが約40%低く、
犬の散歩など運動習慣がある場合は
さらに低下することが報告されています。

死亡率・心血管疾患に関する、
メタ解析と呼ばれる複数の研究を
まとめたレビュー論文では、

犬の飼育は死亡リスクの低下と関連し、
特に心血管死亡の減少と関連という
結果が報告されています。

心理研究でも、ペットを飼う高齢者は
孤独感が36%低いという結果があります。

これらの研究から、
犬の健康に関するメカニズムとしては、

定期的な運動(犬の散歩 → 身体活動増加)、
規則正しい生活、社会交流(散歩で犬を通じ
て同じ関心を抱く人との会話が発生する)、
愛着の形成による孤独・抑うつの緩和
などが考えられます。

とはいえ、将来の責任をどうするか?
という現実的な心配は無視できませんね。

これから幼犬を飼うとなると、
犬が10歳のとき、お母様は85歳。
15歳まで生きれば90歳です。

もちろん、今どきの90歳は
お元気な方がたくさんですが、
その時の状況は誰にもわかりませんので、
年齢や体力、将来のことを
現実的に考える必要はあります。

ポチさんの迷いも、
「母の願いも大切にしたい」
「でも現実も考えたい」
という、両方を大切にしているからこそ
生まれているものだと思います。

ここで、ポチさんが「飼うか、止めるか」
という二者択一の決着をつける役割を
背負ってしまうと重たくなってしまいます。

そうではなく、
お母様の願いを尊重しつつ、
なにかのときの準備をしながら、
安心できるかたちを
一緒に考えていくことは可能です。

たとえば、お母様ご自身が
「保護犬でもよい」と
おっしゃっているのであれば、

お母様との年齢のバランスもとれて、
活動性もさほど高くない落ち着いた成犬
を迎えることができると思います。

小型犬であれば、散歩量が負担になる
こともないかもしれません。

さらに、もしものときの引き受け先を
あらかじめ決めておくことで、
安心できるかもしれません。

親族が引き取れるのか、
保護団体のサポートがあるのか、
出口を決めておくと、
不安はぐっと減ります。

昨今では、レンタル犬などのサービスも
提供されていますから、不安なら
お試しで一時的にワンちゃんを預かって
様子を見るのひとつかもしれません。

お母様が「また犬と暮らしたい」と
思えるくらい、元気になってきた喜びを
純粋に伝えつつ、現実的な問題を
丁寧に一緒に検討していくことで、

お母様も「娘が自分を大切にして
くれている」ということが伝わり
安心できることと思います。

今回のやりとりは、
母と娘の溝をつくるどころか、
愛情を交わし深める
またとないチャンスでもあります。

ぜひ、そのチャンスを
活かしてみてください♪

ー川畑のぶこ

——*——*——*——

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【Q】50代の女性です。
両親はともに80代後半。

私は未婚で子どももおらず、
一人っ子なので、将来的には
実家を畳む立場にあります。

実家は古くから続く旧家で、
広い母屋のほかに蔵もいくつかあります。

母はもともと物を捨てられない性格で、
先祖が残したた家財道具も
「もったいない」と
積極的に引き受けてきたため、
ものすごい量の物があります。

中には価値のある骨董品もあり、
これを、両親がいなくなってから
私一人で処分するのかと思うと、
今からその重圧に押しつぶされそうに
なり、気が遠くなります。

折に触れ、「もう使わないかなと思う
ものから少しずつ片づけていこうか。
価値のあるものは、誰か使ってくれる人
にゆずって有効に使ってもらう方法も
あるよ」と切り出してみるものの、

母は「今はまだいいから、私が死んだら
捨てて」と言い、私が片づけを促そうと
すると激しく抵抗します。

父は穏やかな性格で、日頃、家の中の
ことにはあまり口は挟まない人なのですが、
片づけの話になると、「まだ使える」
「母さんがそのままでいいと言ってるん
だからそのままでいい」と言い張ります。

後に両親がいなくなった際、業者に頼めば
物理的にはスムーズに終わるのでしょう。

でも、先祖や両親の人生が詰まった家財を
私一人で「判断」し「処分」することが、
今の私にはイメージできません。イメージ
したくないだけかもしれませんが…。

両親が存命中に、物理的にも心理的にも
少しでも軽くしたい、軽くなりたい、と
願っている私は、親不孝なのでしょうか。

それとも、これは私が背負わなくても
よい重さなのでしょうか。

自分以外の人が残した大量の物と向き合う
ことが、こんなにも苦しく、
親子関係にまで響くものだとは、
若い頃は知りませんでした。

断捨離の視点から、そして心の在り方として
どこからどう進めていけばよいのか、
ご助言をいただければ幸いです。

【すもも・50代・女性】

【A】すももさんの抱えていらっしゃる
問題は、単なる片づけではありません。

家族史、死生観、責任、愛情、
そして、境界線が複雑に絡む、
非常に心理的負荷の高いテーマです。

まずお伝えしたいのは、すももさんは
決して親不孝ではないということです。

親の人生を尊重しながら自分の人生も
守ろうとしている、誠実で現実的で、
愛ある責任感の持ち主です。

本当に重い問題に、立派に向き合って
いらっしゃいます。

いま起きている問題の重さも、
すももさんが全部ひとりで背負おうと
しているがゆえ、

「まだ起きていない未来」を
すでに一人で背負おうとしているから
ではないでしょうか。

旧家や蔵の品々は、
物理的にはモノですが、心理的には
「家の歴史」「親のアイデンティティ」
「生きてきた証」「死への不安の防波堤」
でもあります。

特に、物質的に恵まれていなかった時代
を経験している80代後半の世代にとって、
モノを手放すこと=
自分の価値観や人生を手放すこと、と
無意識に感じやすいはずです。

お母様の「私が死んだら捨てて」という
言葉は、 「生きている間は私の人生を
否定しないで」というメッセージでも
あるかもしれません。

抵抗は意地ではなく、防衛反応です。

とはいえ、一人っ子に責任が集中する
現実は確かに重い。相続や供養、
家を閉じる責任まで想像すれば、
圧迫感が生じるのは当然です。

断捨離の本質は、
モノを減らすことにとどまらず、
心の整理や関係性の整理も含みます。

すももさんにとっての本丸は、
関係性の整理。

すなわち、親の価値観と自分の人生の
境界線を引くことが大きな課題になる
かと思います。

いま必要なのは、
親を説得することではなく、
すももさん自身の不安を軽くする仕組み
をつくることです。

現実的なアプローチのひとつに、
情報を整理するということがあると
思います。

たとえば「可視化」です。
蔵ごとに写真を撮る、価値がありそうな
ものを記録するなど、大まかな把握をする。

これは処分ではなく情報整理ですから、
親の抵抗も生まれにくいでしょう。

次に、「もしもの準備」という枠組みに
移行していきます。

親世代は「片づけ」には抵抗を示すものの
「終活」は受け入れやすい傾向があります。

「片づけよう」ではなく、
「私が一人になったとき困らないように、
何がどこにあるかだけ教えてほしい」
と伝える。

これは相手を責めるのではなく、
安心を求める姿勢になります。

そして何より大切なのは、
「今、全部決めなくていい」という視点です。

未来の作業を、今の心で引き受けようと
するから苦しくなります。
未来の自分には、未来の力があります。

いま最初に手放すべきは、
「未来の重圧の先取り」かもしれません。

「後始末は私のやり方でさせてもらいます」
と心の中で許可を出し、
いまは現状維持を目標にする。

あえて後回しにすることも、
立派な戦略です。

皮肉なことですが、ご両親が存命のうちに
物理的な解決(片づけ)を急ごうとすれば
するほど、ご両親は抵抗し、
すももさんの心の負担は増してしまいます。

タイミングが訪れたところで、
さらにすももさんが恐れているのは、
処分作業そのものよりも、一点一点に対して
「これは価値があるか?」
「捨ててバチが当たらないか?」と
判断を迫られるプロセスかと思います。

もし、捨てる時が来たなら、
プロの力を借りることも賢明です。

断捨離トレーナーや遺品整理の専門業者、
骨董品買い取りのプロに依頼することは、
決して手抜きではありません。

専門家の客観的な目が入ることで、
すももさんの情緒的な葛藤は
劇的に軽減されます。

「判断」の責任をプロと分かち合うと
今から決めておくだけで、
視界が少し明るくなります。
自分一人で背負わないことです。

最後に、ご先祖やご両親は、
すももさんがモノに押しつぶされて
不幸になることを望んでいるでしょうか。

真の継承とは、物量を守ることではなく、
すももさんが身軽に幸せに生きること
ではないでしょうか。

いまは無理に動かそうとせず、
「これ以上増やさない」をゴールにしながら、
ご両親との穏やかな時間を優先する。

それが結果として、後悔の少ない
「見送り」につながるはずです。

そして、どうかご自身のセルフケアを
忘れずに。すももさんが軽やかでいること
こそが、いちばん大切なのです。

ご自身に喜びや安らぎを与えてくれる
ヒト・モノ・コトに囲まれるよう
意識してみてください。

ー川畑のぶこ

       
        

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限りある人生を輝いて生きるための
断捨離✕終活ワークショップ
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日程:3/20(金祝)、4/23(木)、5/31(日)

講師:川畑のぶこ(心理療法家)
   原田千里(断捨離トレーナー)

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うめさん(60代・女性・大学職員)のご相談にお答えします。

【Q】孫への接し方をきっかけに
長女との関係がこじれてしまい、
ご相談します。

些細な出来事だったはずなのに
娘の怒りに触れてしまい、それ以来、
乳幼児を見ると涙が出る、食欲がない、
眠れないといった状態が続いています。

断捨離検定1級に合格したばかりなのに
家の片づけさえ手につきません。

先日はふくらはぎを痛め、
松葉杖生活になり、
気持ちもさらに落ち込んでいます。

私は元教員で、発達障害の子どもたち
の指導にも長く関わってきました。

長女には6歳と4歳の男の子がおり、
上の子はASDの診断がありますが、
通常学級で元気に過ごしています。

娘は関連分野で働いており、
わが子への理解も深い母親です。

昨年、娘の夫が単身赴任となり、
私たち夫婦は電車で2時間の距離を
行き来しながら
孫の世話を手伝ってきました。

関係は良好だと思っていました。

ところが、年末年始に家族で出かけた
水族館で、トラブルが起きました。

上の孫がクレーンゲームに
夢中になっていました。

500円で何回でもできる珍しいタイプで、
娘は彼に何度でも好きなように
トライさせたいと思っており、

私も、いつもなら同じ気持ちで見守る
のですが、この時は、順番待ちの子が
いることや時間の都合が気になり、
少し心配になっていました。

また、よくやるゲーム機と異なり、
ワンアクションで前後左右を決めるタイプ。

それに気づいていないのではと思い、
孫に「やり方、分かってる?」と
声をかけたら、
その言葉が長女の逆鱗に触れました。

駅まで送っても、
振り返りもせず去る長女。

そして後日、長文のLINEが届き、
要約するとこのように書かれていました。

1、孫にかけた言葉への非難 

2、お母さんは何でも人や出来事のせいにする。
     それが本当に嫌だ。

3、年末年始のことなど、いろいろ全部
   お母さんが仕切っているのが嫌だ。

4、だからもうヘルプも頼まない。
  会うことも話すことも嫌、
  孫にも会わせたくない。

それ以来1ヶ月、連絡はありません。

娘との関係をどう修復すればいいのか、
自分のこの落ち込みをどう立て直せば
いいのか分かりません。

夫の「そのうち何とかなる」という言葉
さえ、今はつらく感じてしまいます。

私はこれからトレーナー講習も控えており、
このままではいけないと焦る気持ちばかり
が募っています。

どうかアドバイスをいただけないでしょうか。

【A】うめさんのご相談からは、
お孫さんへの愛、そして娘さんへの
誠実な思いがひしひしと伝わってきます。

水族館でのひと言は、あくまで“きっかけ”。
本当に噴き出したのは、娘さんの中に
溜まっていたものかもしれません。

単身赴任、ワンオペ育児、発達特性のある
お子さんへの配慮――
娘さんは、張りつめた状態で
日々を回していた可能性があります。

そんな中での母の言葉が、
「否定された」「認めてもらえていない」
という思いに
触れてしまったのかもしれません。

今回大切なのは
正しさを説明することではなく、
関係を修復したいのかどうか、
という軸です。

もし修復を望むなら、
意図の正しさよりも
“影響”を受け止めること。

「そんなつもりじゃなかった」ではなく、
「つらい思いをさせてしまったね」と。

そして、
「あなたは本当によく頑張っている」
という無条件の承認を届けること。

返事を求めず、説明も重ねすぎず、
ただ受け取り、ゆだねる。

時間はかかるかもしれません。
けれど、距離があるからこそ
見えてくるものもあります。

うめさん自身も、
今は強いストレス反応の中にいます。

祖母としての役割が揺らいでも、
“私という存在”の価値は揺らぎません。

待つこと。
そして、自分を整えること。

続きはビデオでお話ししています……

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サムネ_20260222

ピッピさん(60代・女性・自営業)のご相談にお答えします。

【Q】娘が、いわゆるできちゃった婚
をすることになり、母として
穏やかになれないことが辛いです。

娘は27歳、彼は40歳。

まず、二人で、先に妊娠を報告に来た時
に夫が激怒し、ちゃんとこれからの
青写真を伝えなさいと、追い返しました。
私も、夫と同じ意見でした。

その後、娘の彼が、髪の毛を黒く染め
スーツ姿で、自分の経歴、収入、
結婚までの道のり、引越しまでの段取り
などを説明しに来ました。

筋を通したことで、夫は納得し、
入籍が決まりました。

しかし、私は母として、どうしても
彼が許せない気持ちのままです。

妊娠出産は100パーセント女性が
リスクを負うこともわからないで、
13歳も年下の娘を大切に扱ってくれなか
ったことが悲しくて、やりきれません。

しかも、つわりで
2ヶ月間ほぼ寝たきりでした。

私だけが怒りを持っていても仕方がない
ので、今後は明るく前向きに二人の結婚と
新たな命をお祝いする気持ちになれれば、

と気持ちを一度は切り替えたつもりで
明るく接したりしましたが、
またズドンと重い気持ちに戻ったりします。

生まれてくれば、赤ちゃんは
きっと可愛いだろうとは思います。

現実には、すでに入籍を終えて、
来月に引越ししていきます。
半年後に生まれます。

娘はまだ我が家にいますが、
笑顔で接することは難しいです。

どうしたら明るく希望いっぱいで、
娘とお婿さんをサポートできる母親に
なれますか?

【A】「どうしても彼が許せない」
そう感じてしまう自分がつらい。

ピッピさんのご相談からは、
怒りの感情と、それ以上に
娘さんを守りたいという母の愛が
あふれているのが伝わってきます。

怒りの奥にあるのは、
「娘は本当に大切にされるのか」
「ちゃんと守ってもらえるのか」
という不安や恐れなのではないでしょうか。

順番が違う。
もっと慎重であってほしかった。
妊娠出産のリスクを負うのは
女性なのに……。

そう思うのは、
母として自然なことです。

一方で、彼は出直して説明に来て、
筋を通しました。

娘さんは27歳の大人として、
自分の人生を選びました。

ピッピさんの理想通りではなくても、
娘さんには娘さんの旅路があります。

大切なのは、
怒りを無理に消すことではなく、

「私は心配している。
 そして同時に応援もしている」

この両方を伝えること。

心配は愛の裏返しです。
でも応援もまた、愛の形です。

そして実は、行動が気持ちを
連れてくることもあります。

「こういう母でいたい」と思う姿で
少し振る舞ってみる。

すると、あとから心が追いついて
くることもあるのです。

赤ちゃんが生まれれば、
また景色は変わるかもしれません。

今は、娘さんの体と新しい命に
焦点を当てながら、いいところにも
目を向けてみてください。

続きはビデオでお話ししています……

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サムネ_20260208

こうめさん(50代・女性・看護師助手)のご相談にお答えします。

【Q】母のことです。
今、実家で母とわんこと3人暮らしです。
母は82歳、私は54歳、ずっと未婚です。

昔から私と母はよく衝突し、
20代の頃「離れた方がうまくいくのでは」
と家を出ることにしました。

少し過保護で心配性な母は渋りましたが、
意図を説明し納得してくれました。

実際離れると、母に対して
優しくなり関係が良くなり、
離れてよかったと思えました。

数年後、実家の近くに転職することになり、
給料面や通勤の便を考えて実家に戻ることに。
母も喜んでくれました。

しかしやはり、一緒に過ごすと衝突の日々。
その後、再び転職することになったため、
また家を出ることになりました。

そして何年か経った頃、
父が脳出血で介護が必要な状態になり、
そこから母一人での父の介護生活が
始まりました。

私はその時の自分の暮らしを変えたくなくて、
電話で母に「帰らなくてもいいよね?」と
尋ねたのです。

母は明るく「いいよ」と言ったので、
そのようにしました。

今思うと、なんてひどい娘かと、
そして、なんて娘想いのやさしい母かと、
情けなさと母への申し訳なさ、
感謝の気持ちが思い返されます。

しばらくして、タロットをしている友人
に相談したところ、介護の資格を取って
実家に帰ることを勧められ、
自分でも納得できたのでそのようにしました。

実家には帰ったものの、私は
自分の仕事(病院勤務)や遊びに忙しく、
父のことはほとんど母任せ。

父は入退院を繰り返し、在宅の時でも
ほとんど母が見てくれていました。
やっぱりひどい娘です。

父は10年ほど前に他界しました。
最後の方は母と手分けして介護しましたが、
そんなのは、その前に母がひとりで
担っていた年月に比べたら些細なものです。

父が亡くなり、母はそんなに
めそめそすることもなく、
そこからわんこと私との3人生活が始まり、
衝突しながらもわりと平和な日々を
過ごしてきました。

しかし、一昨年の12月に母が急に
「メールが打てなくなった」と、
自分でかかりつけ医に相談し検査すると、
脳梗塞を発症していたことが発覚しました。

特段の症状はなかったものの、
軽い認知症もあるとの診断。

普段は普通に生活できていて、
うちのこともやってくれるし
買い物や病院にも行けますが、
病院で先生の説明が頭に入らないので
私が付き添って行くようになりました。

あとは、買い物に行って買ったものを
置いてきてしまうことが数回。
細かい困りごとは
ちょくちょく起こりますが、
笑って済ませられるようなことです。

ただ、精神面にくることがあり、
一人で家にいると不安が募るようで、
私がきちんと伝えて遊びに行っても、
楽しんでいるところに電話をしてきて

「今どこにいるの⁈いつまでいるの⁈」
と怒りと不安がないまぜになったような
言い方をして、楽しい気持ちを
萎えさせられることもありました。

長く留守にできなくなり、趣味の
一泊以上の旅行も行けなくなりました。

家で一人でいると認知機能低下が進む
のではと、昨年秋に介護認定を受けて
要支援1になりました。

気分転換できればと、12月からは
ちょっと運動できる半日のデイサービスを
利用することになり、2回ほど行きました。

あと、いつか母にショートステイを
利用してもらって、たまにでいいから
旅行に行きたいと母とケアマネさんに
話しました。

母は、その時は納得してくれたようでした
が、その後、知らない所に泊まるのは嫌だ、
家でわんこと過ごすのがいいと。

そして、デイサービスも嫌、と言い出す
ようになりました。週一、半日だけの
気分転換と伝えても、家にいたいと。

母の想いも尊重したい。
でも、私も自分の人生を生きたい。

けれど、今まで好きなように
生きさせてもらったから…
とも考えてしまいます。

私も心身共に好不調があり、
母のこともあると自分を保つのが
心配になります。

母とわんことの3人の暮らし自体は
幸せなので、できれば変えたくないです。

今後、母とどのように関わるのが
お互いのためなのか、ご相談したいです。

【A】「私はひどい娘なんです」
こうめさんの相談文には、
何度もこの言葉が出てきます。

でも、この言葉とはまったく違う印象が
私には伝わってきます。

それは、ここまでお母さんのことを
思い続けてきたからこそ、
今の苦しさがあるということです。

長い年月をかけて積み重なった、
愛情と感謝、そして罪悪感。

親を大切にしたい気持ちと、
自分の人生も生きたいという思い。

その間で揺れるのは、
とても人間的で自然なことです。

大切なのは、
「親不孝かどうか」を裁くことではなく、
距離が近くなりすぎたことで
双方の不安が増幅していないか
という視点です。

支えることと、すべてを引き受けること
は同じではありません。

動画の中では、

「いい介護・いい支えとは何か」
「支える側が先に整うことの大切さ」
「自分の人生を生きることと、
 母を大切にすることは対立しない」

などについて、お話ししています。

ショートステイやデイサービスは、
冷たさではなく“思いやりの形”。

そして、こうめさんが自分の時間を持つことは、
結果的にお母さんの安心にも
つながっていきます。

ぜひ続きはビデオをご覧くださいね……

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1229(大)

あんこさん(60代・女性・専業主婦・兵庫県)
のご相談にお答えします。

【Q】60代女性です。
娘が2人おり、それぞれに幼稚園から
小学校中学年の子ども(私にとっての孫)
が2人ずついます。

春休み、夏休み、ゴールデンウィーク、
年末年始など、長期休みのたびに
帰省してくれるのですが…

正直に言うと、私はこれがとても負担で、
心が重くなってしまいます。

夫はそれなりに楽しそうにしていますが、
私はどうしてもペースを乱されるのが苦手で、
来客モードが続くと
心身ともに疲れ果ててしまいます。

普段は静かに暮らしているのに、
孫4人のパワーで家は一気に
にぎやかを通り越して混乱状態になります。

キッチンも洗濯も休みなく動き続け、
私だけがバタバタしているような気分に
なります。

滞在中の炊事や洗濯は娘たちに任せればいい、
と夫は言いますが、それはそれで
家の中が乱れたり物の配置が変わったりして、
私にとっては地味にストレスです。

さらに、お年玉、お小遣い、
子どもの習い事の話など、
帰省のたびにお金の話題が増えると、

直接言われているわけではないのに、
援助を期待されているように感じてしまい、
心がざわつきます。

その罪悪感や負担感のほうが
先に立ってしまう自分にも嫌気がさします。

もちろん、孫たちは可愛いですし、
娘たちを責めたいわけではありません。

でも、私は自分の生活リズムを大切にしたい
タイプで、正直、今の頻度での
長期滞在はしんどいのです。

頭では「こんなに来てくれるのも今だけ。
子どもが大きくなれば来なくなる」
と十分わかっています。

それでも、「今だけ我慢」がどうしても
できず、そのたびに自己嫌悪に陥ります。

帰省を断ると
「冷たい」「孫が可愛くないの?」と
誤解され話がこじれてしまうこともあり、
どう距離を取れば良いのか悩んでいます。

娘たちにどう伝えれば、関係を傷つけずに、
自分のペースも守れるのでしょうか。

【A】年末年始や長期休み、
家族が集まるのは嬉しい。

でも同時に「またこの時期か…」と
心が重くなる——あんこさんは今、
そこにいるんだと思います。

孫が4人来て家が一気に混乱状態になり、
キッチンも洗濯も止まらない。

しんどいと感じるのは、
ごく自然なことです。

年を重ねればキャパは変わる。
昔は平気だったことが、今は辛くなる。
それは弱さではありません。

まず「しんどい自分」に
許可を出してあげてください。

あんこさんは、静かな時間や
自分のペースがあって初めて整うタイプ。

人と一緒にいることで元気になる人も
いれば、離れて充電する人もいる。

ここには多様性があって、
あんこさんのニーズは大切にしていいんです。

家族でも距離が近すぎるとぶつかるから、
境界線が必要になります。

「孫は可愛い、娘も大切、
 会えるのは嬉しい」これはちゃんと伝える。

そのうえで

「最近は体力が落ちて、にぎやかな日が
 続くと後でぐったりする」

「来ると聞くと構えてしまう自分がいる」

——これは“私の問題として”伝えていく。

来る・来ないの二択にしなくていい。
頻度や期間を調整する、実家ではなく
近くのホテルに宿泊してもらうなど、
無理のない関わり方を選んでいいんです。

誤解されにくい伝え方や、
関係を守りながら自分のペースも守る
ヒントもお伝えしますね。

ぜひ続きはビデオをご覧くださいね……

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