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【Q】数年前に子どもが独立し、
今は夫と二人暮らしです。

夫は日中ほとんど家におらず、
私はパートと在宅の仕事をしながら
過ごしています。

ここ1〜2年ほど、隣りに住む
70代後半の女性との距離感に
悩んでいます。

もともとは感じの悪い方ではなく、
会えば挨拶をしたり、
ごくたまにではありますが
立ち話をする程度の関係でした。

ただ、近年、その方の“気配”を
強く感じるようになり、
だんだん息苦しくなってきました。

私が仕事に行こうと外へ出た時や、
ゴミ出し、玄関先の掃き掃除、
庭の水やりなどをしている時に、

隣りの窓や庭先に
その方の姿が見えることが多く、
「また見られているのかな」と
感じてしまうのです。

宅配便が来た日や
普段と違う時間に車を出した日なども、
何となく把握されているような空気を
感じます。

もちろん、直接何か嫌なことをされたり、
言われたりしたわけではありません。

相手に悪気があるのかも分かりませんし、
もしかしたら
私が気にしすぎなのかもしれません。

でも、一度気になり始めると、
「今カーテンを開けたらまた見られるかも」
「外に出たら顔を合わせるかな」
と考えてしまい、
家にいるのに気が休まらなくなってきました。

最近では、
物音や車の音にも敏感になってしまい、
自分でも少し疲れていると感じます。

夫に相談すると、
「考えすぎじゃない?」と軽く言われます。
確かにその通りかもしれません。

でも、毎日のことなので、
じわじわとストレスが積み重なっています。

私は昔から、人との距離感に
気を遣いすぎるところがあります。

近所だからこそ無下にもできず、
かといって今まで通り自然にも
ふるまえなくなってしまいました。

私はどのように相手と
距離を取っていけばよいのでしょうか。

気にしないようになれるなら、
そうなりたいです。

アドバイスをいただけたら嬉しいです。

【黒猫・50代・女性・パート】

【A】黒猫さん、ご相談ありがとうございます。

とくに、何かをされたわけではないけれど、
相手の行動が気になり疲れてしまうのですね。

このようなストレスは、
周囲から理解されにくいぶん、
孤独感も伴いやすいものかと思います。

人は、明らかな攻撃のみに疲弊するのではなく、
曖昧な緊張状態が長く続くことでも
神経を消耗してしまうものです。

黒猫さんは、とても感受性が高く
周囲への配慮ができる方かと思います。

だからこそ、

「相手に悪気はないかもしれない」
「私が気にしすぎなのかもしれない」

と、ご自身の気持ちを抑えながら、
なんとか折り合いをつけようとして
こられたのではないでしょうか。

ここで大事なのは、実際に黒猫さんが
お隣さんから見られているかどうかよりも、
そう感じることで実際に黒猫さんご自身が
疲れてしまっているということです。

事実よりも感じ方の問題であれば、
黒猫さんご自身でマネージできるものです。

私たちの脳は、「これは◯◯だ」と
一旦レッテル貼りをすると、無意識に
そのための証拠探しを始めてしまいます。

そして、エスカレートすると
その証拠が正しいかどうか検証することなく、
「常に◯◯だ」
と結論づけてしまうこともあります。

「また窓にいる。」
(実際は窓辺にいないときもある)

「またタイミングが重なった。」
(実際は重ならないときもある)

「こちらの行動を常に監視しているのだ」と。

すると脳は、
「常に見られている」と確信を強め、
さらに警戒モードに入ってしまいます。

これは危機管理のための人間の自然な
防衛反応でもあるのですが、

この状態が過剰になると、
本来くつろぐための家が
緊張する場所になってしまいます。

では、なぜ黒猫さんが
「他人の目」を気にしてしまうかというと、

「相手の評価=私の評価」という
思い込みからの可能性があります。

おそらく黒猫さんは、
昔から周囲に気を遣い、
「ちゃんとしている人」であろうとして
こられたのではないでしょうか?

「変に思われたくない」
「感じ悪く見えないように」
「常にきちんとしていなければ」

と、無意識に他人の視線の中で
自分を管理するクセが
身についているのかもしれません。

すると、「見られているかもしれない」
という感覚は単なる視線ではなく、
評価や採点に変わり、
緊張へと変わっていきます。

でも実際は、
お隣さんはたまたまタイミングが
合っただけかもしれないですし、

意図的であったとしても
評価しているとは限らず、
単に暇つぶしで娯楽的にご近所さん観察
をしているだけかもしれません。

万一、お隣さんが黒猫さんの評価を
していたとしても、それは相手の
好みや都合によるものであって、
黒猫さんの真の評価ではありません。

相手の価値観、性格、人生経験、
好み、気分などのフィルターを通した
その人なりの見え方ですね。

同じ人を見ても、
「しっかりしている」と感じる人もいれば
「神経質」と感じる人もいます。

「おおらか」と思う人もいれば
「ズボラ」と思う人もいます。

にもかかわらず、私たちはいつの間にか、

「常に他人から良く見られなければ
価値がない」と思い込み、
他者の視線を通して自分を測るように
なってしまい、消耗してしまいます。

でも、本当に黒猫さんを一番よく知って
いるのは、お隣さんでもなければ
それ以外の人でもなく、
黒猫さんご自身です。

ですので、

「私は私なりにやっている」
「完璧ではなくても、十分誠実に生きている」
「誰かの評価だけで、私の価値は決まらない」
「不器用なところもあるけれどいい人間」

と、ご自身を称え、
ご自身の味方になってあげてください。

すると、いい人であるために
常に相手の世間話に付き合わなくて良い
と気づくでしょう。

うっかり、相手に合わせて
話し始めてしまったとしても、
時計を見て「ごめんなさい、用事があって」
と数分で切り上げることができるでしょう。

自分が話したいときは話せば良いし、
話したくないときは話さなくて良い
と思えるかもしれません。

「全か無か」で徹底的に相手を切り離さず
とも、黒猫さんのほうから
にこやかに爽やかにご挨拶だけして、

忙しそうに出かけていったり、
ヘッドフォンをして(勉強中とか資料の
確認中など適当な理由をつけて)
ガーデニングに勤しむなどして
ご自身の世界に没頭することもできます。

相手を常に黒猫さんの心の庭に招き入れる
ことなく、聖域に垣根をつくること
=健全なバウンダリー(心理的な境界)を
設けることで、

自己コントロール感が芽生え、
相手に振り回されなくなっていきます。

常に相手の期待に応えなくても
黒猫さんは素敵な人です。

どうかご自身を大切にしてあげてください。

他人軸から自分軸の人生に切り替えるほどに、
黒猫さんがご自身への信頼度が深まり
安心感が得られるでしょう。

ー川畑のぶこ

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