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こんにちは。川畑のぶこです。
2018年もいよいよ残すところあとわずかとなりました。

いつもは皆さんのご相談に対して、私からの僭越ながらのアドバイスを
させていただいているのですが、今日は今年最後のメルマガということで、
私自身、一年を振り返ってみて、総括とでも言いましょうか、
2018年の所感をお伝えしたいと思います。

今年はいろいろなことがありました。なんだか毎年、一年がだんだん早く
なってくるような感じがして、それは歳のせいなのかな、などと感じても
いるのですが、そうは言え、本当にたくさんのことがありました。

今年は、初めてのことがわりと多い年でした。この歳になると、新鮮な
感覚というか、フレッシュな、初めての体験というもが、そうそう
多くはなくなってきます。

私には、今年小学一年生になった息子がいて、子どもの成長を見ると、
それはもちろん全て新しいことなのですが、仕事の方はほぼルーティン化
していて、特にこれと言って新しいことがあまりないのですが、今年は
新しい「土地」という意味で、出張で初めて行った土地がけっこうありました。

国内外それぞれ、「初めて」の土地とのご縁はとてもエキサイティングでした。
また、一方では、とても悲しくて、でも今年一番というくらい印象的で、
かつ勇気をもらった出来事がありましたので、その話を皆さんにシェアします。

続きは、ビデオでお話しします……

―――お願い―――

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Q:夫の暴言が辛いです。
夫は場面緘黙(※)があり、恐らく発達障害もあります。

話をした時、夫の耳に聞こえる単語だけを拾って、
勝手につなぎ合わせて、勝手な解釈をするので、
私が言いたいことはまず100パーセント一度では伝わりません。

その為に口喧嘩もしょっちゅうでした。

これしてもらえないかな?とお願いすると、
突然キレて怒鳴ったりします。

子ども達は中学生以上ですが、それでもやはり、
喧嘩を聞かせたり、見せるのは虐待、と知ってからは、
メールで夫とやり取りしますが、

夫の内容は、常に、
「お前がおかしい。病気だ。大丈夫か?
 お前がおかしいから子ども達もおかしくなったんだ」
など、私の家事や行動批判で、

「お前はおかしいから俺の言う通りにしろ」
と、私を何とかして服従させたいんだな、と気づきました。

夫からのメールにビクビクし、内容を読むといつも嫌な気分を味わう、
この繰り返しこそ、夫の狙いなのかもしれないと気づき、
とりあえずトークルームを削除しました。

これからまだまだ学費がかかるので、
経済的な事を考え、夫はお金をくれる人、と割り切って、
なるべく顔を合わせないようにして日々を過ごしています。

夫は今は借金は無いようで、元々何も悪い事してなかったかのように、
私の事だけ悪く言い、記録にも残しているんだそうです。

首を絞められたり、マンションの上階のベランダから「飛び降りろ」と
突き落とされそうになった事はありますが、今はそこまで酷くはなくて、
私の言動、行動を強制、支配しようとする暴言だけです。

私は家事が得意では無いので、
言われて腹は立つし、心の底から嫌になりますが、
もっとできる人なら言われないのかな、と思ったりもします。

考えてしまうと具合悪くなってしまうので、
考えないようにしているのですが、
家が「休める場所」ではないのが辛いです。

※場面緘黙(ばめんかんもく)
家庭や慣れた場所など以外での特定の場面で
長期にわたり、人と話さないこと

【アラフィー・40代・看護師】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

ご主人からの身体的、また精神的暴力に耐えて
頑張ってこられているアラフィーさんのお姿が浮かびます。

医療者であればこそ、相手の病理を理解し寄り添おうとする
献身的な姿勢をお持ちなのではないでしょうか。

同時に、このような状況を受け入れられなかったり、
改善できなかったりするのは、
医療者としても、人としても自分がいたらないからではないか、と
どこかでご自身を責めていらっしゃるのではないでしょうか。

まず、ご主人の発達障害や暴力に関しては、
アラフィーさんの言動がトリガーになることはあるでしょうが、
根本的な原因ではありません。

ですので、ご主人の言動にアラフィーさんが責任を取ることは
できないということを明確に自覚されると良いと思います。

背負い込めば背負いこむほど、苦しみは増します。

暴力を日常的に振るう者の特徴に
暴力の原因を相手に帰属させ、
己の暴力を正当化することがあります。

「お前が悪いのだから、お前が暴力を受けるのは当然の報いだ。」
という立場ですね。

献身的な相手であればあるほど、良心につけこまれ、
罪悪感を刺激される=暴力が遷延する、という悪循環が起きてしまいます。

ですので、このような相手には勇気をもってNOを言う強さが必要になります。

子どものために我慢するのだと主張される方も多いですが、
母親に暴力を振るう父、それに耐え続ける母を長期にわたり観察させる
ことの方が悪影響です。

とありますが、首を絞める、ベランダから突き落とされそうになるなどは
殺傷行為で刑事事件に該当する犯罪です。

通報はされましたか?  それとも世間体や家庭内の波風を立てないこと、
たとえば、子どもに犯罪者の父親を持たせないための配慮などをして
通報を控えましたか?

今はそこまで酷くはなくて、言動、行動を強制、支配しようとする暴言だけ
とおっしゃいますが、これも立派な暴力です。

これらの行為は経済支援を受けるために我慢する価値のあること
ではありません。

この状況に耐え続けることは奴隷のように捕らわれの身でい続けること
を選択しているのと一緒です。

お金のために命や健康を失ってはいけないのです。

子どもたちに、暴力を振るうこと、それに耐えることを観察させ、
学習させ、模倣させてはいけないのです。

相手の暴力は自分が変わればなおると思っているかもしれませんが、
残念ながら重症化しているケースでは、
よほど相手に暴力をやめたい意思がない限り、それは難しいですし、
たとえ意思があったとしてもなかなか改善しないことが多いです。

暴力に対する基本姿勢は耐えることではなく、NOということです。

ただし、暴力にNOということで、さらに相手の暴力が増えるのなら、
それを恐れて言いたいことも言えなくなるのなら、
解決策は唯一、その暴力からただ離れること。

また、その決断の勇気を持つことです。
「対峙する」のではなく、「離れる」のです。

このような問題は一人で解決できることではありません。

今回、このようにご相談してきてくださった勇気は
素晴らしいことだと思います。

暴力問題にサポートの拡充は必須です。
第三者を巻き込むことは、自身の状況を客観的に冷静に
見つめる機会ですし、ご主人にとっても同じでしょう。

身体的暴力があれば警察を巻き込むのもそのひとつですが、
現状ハードルが高いと思われているなら、
まずは配偶者暴力相談支援センターに相談してみてください。

アラフィーさんの状況を理解し、
健全に立ち直るための知恵とサポートが得られるでしょう。

http://www.gender.go.jp/policy/no_violence/e-vaw/soudankikan/01.html

アラフィーさんの勇気を応援しています!

ーーー

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181224

今日は、りんごさん(40代・会社員)のご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
子供の頃から親の顔色を見て生きて来ました。
人の期待に応える事、相手に同調すること、合わせること、
それらが愛される為には必要だという価値観で生きてきました。

40代半ばになりましたが、今も無意識に良い人を演じる自分を
捨てられません。ありのままの自分は人に不快感を与えるという
思い込みを捨てられず、人と接する時、自動的に嘘までついてしまい、
後で自己嫌悪します。自分を抑えて我慢し、言いたい事も言えない自分
に虚しさを感じます。

今身の回りにいる家族、友人は、私がいつでも同調し合わせるから、
都合が良いから私の側にいるのかと感じ、虚しくてなりません。
本音を言ったら失望させ、人が離れていくと感じています。

先日、母との会話の中で、私が感じた事を言ったら「何でも話を聞いて
くれるって言ったのに二度と言わないわ!」怒りをぶつけられました。
たしかに、何でも辛い事があったら聞くからね、とは言いましたが、
悲しくなりました。

仕事においても、業務量など、人より負荷が大きいのに報われない思い
で辛いです。頑張れば頑張るほどに孤立しているようにも思えます。
どうしたらあるがままの自分で生きられるのでしょうか。
あるがままの自分は嫌われるという思いを捨てたいです。
~~~~~~~~~~~

りんごさんがものすごく相手に配慮し、自分自身を押し殺して頑張ってきた
ことが伝わってくる、聞いていても少し心苦しいようなご相談内容です。

いいなと思ったのは、それをちゃんとわかっていて「捨てたい」と意識され
たこと。

わからないままずっと相手に合わせて、いつかそれが報われると思って
続けているのと、「ああ、これが自分を苦しめているんだよな。これを
脱却したいな」と思うのとでは雲泥の差がありますので、これを変えたい
とりんごさんが思われた時点で、もう大きな変化が始まっているのでは
ないでしょうか。

まず、思い、考え方を捨てたいとき、あるいは変えたいときには、認知療法
とか、認知行動療法と呼ばれるような心理療法がとても有効です。どのよう
なものかというと、「ビリーフ」と呼ばれる、私たちの信念や思考を変えて
いく療法で、不健全なものの見方、考え方、捉え方、受け止め方を、健全な
ものの受け止め方、考え方、捉え方などに変えていくものです。

私たちの感情というものは、出来事そのものによってではなく、出来事の
受け止め方、出来事の解釈によってできあがっています。りんごさんと
お母様との関係でいうと、お母様が怒ったという出来事そのものは変えられ
ないけれども、りんごさんが、その受け止め方をどのようにしていくか、
それによっては、抱く感情を変えていくことができる、というわけです。

この受け止め方を、りんごさんがより前向きに生きられる、あるいはより
楽に生きられる、よりりんごさんらしく生きられるものの見方、考え方に
変えていくということがポイントになってきます。

続きは、ビデオでお話しします……

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Q:40代主婦です。
急に込み上げてくる不安と怒りをコントロールできずにいます。

去年、主人の不倫が発覚しました。

結婚して16年が経ち子ども達の成長を共に喜び、
迷いながらも仲良く過ごしていたのに、、、

私は両親不仲な中で育ちたくさん嫌な思いをしたので
子ども達にはどうしても同じ思いをして欲しくありません。

主人とはお互いの真の気持ちや、どうしたいのか、
子ども達への想い等たくさん話し合いました。

不倫相手とは発覚後、直ちに関係解消し
一切の連絡もしない旨を、対面してお約束しました。

私は体調を崩しもう全てを放り投げたい気持ちになりましたが、
主人と積み重ねてきた20年の月日には
楽しかったことがあり過ぎるくらい幸せに過ごしてきたこと。

子ども達には安心できる家庭でありたいことなどを思い、
夫婦関係を修復することを選択しました。

まだ完全に溝は埋まりはしませんが、後悔はしていません。

ただその最中に襲われる不安や怒りと
どう向き合っていけば良いのでしょうか。

【たえ・40代・主婦】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

20年の月日を共にし、苦楽を分かち合ってきた夫の不倫、
相手の誠実さを信頼していればいるほど、
それまでの全てが否定されたような
暗澹たる気持ちに襲われることと思います。

私たちの人生にはときとして予期せぬ事件や事故、
また病気などとの巡り合わせがあります。

「なぜ自分?」とその理不尽さに頭が真っ白になり、
そこからどのように人生を立て直していってよいか、
まったくわからず、しばし人生が止まってしまう
ような感覚に襲われることもあるでしょう。

たえさんは、ご主人ときちんと話し合いをされ、
関係を修復することを選択されたとのことで、
とても勇気ある決断をされたと思います。

ご主人もそのことを反省され、
関係修復の努力をされているのであれば、
人間は過ちを免れない存在であること、
だからこそ結婚を含む、契約や約束などが存在すること
(違反がない前提なら約束もいらないのです)を思い出してください。

そして、人間はまた過ちから多くを学び、成長できることも
事実であることを思い出してください。

怒りや不安の解毒剤は、理解です。
ルール違反を表面的に罰することは簡単にできると思います。

ただし、そこにたえさんの真の癒しは存在しないのではないでしょうか。

どうして私(たち人間)はこのような問題を起こすのか。
あるいは、これらのことを苦しみとするのか、ということを
深く理解しようとすることで、気づくことがあるのかもしれません。

今回の事件で違いが学べることは何か、
それをバネに未来にどのように違いをつくれるかということに
意識を向けていくことをお勧めします。

怒りが湧いてきたときは、
過去やネガティブな事象に過度のエネルギーを注いでいる自分に気づき、
呼吸に帰り、その注意を、今、身の回りに起こっている好ましいことや
ありがたいことに向け直すことが有効です。

このような努力はたえさんの苦しみを取り除くだけでなく、
ご主人がたえさんと一緒にいることの豊かさを
再認識することにも繋がるものではないでしょうか。

怒りの種にただ水やりをせず、安らぎの種に水やりをしてみてください。
時と共に、やがて溝は浅くなっていくことでしょう。

ーーー

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今日は、くろまめさん(60代・自営業)のご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
何事にもセカセカしてしまい、自分を追い込む私を捨てたい。

日常やる事はたくさんある。年と共に仕事は遅くなり、
予定した家事、やりたかった事のいくつかは次回へ残ってしまいます。
そのためか、食事を作る時も食べている時も、また、何かをやっている
最中も、次の事が浮かんできて気になり、「あぁ、急がなくちゃ」と
いう気持ちになってしまいます。

時間があっても、そんな気持ちの時が多く、これではいけないと
深呼吸したりしますが、そんな時はあまり効果がなく、
呼吸が浅いなと思いつつ、戻せなくなります。

加齢が原因なのでしょうか?
落ち着きのない私を捨て、優雅な仕草で生きてみたいです。
~~~~~~~~~~~

私も日常生活では、あれもこれもやらなきゃいけない!と思うことは
たくさんありますので、くろまめさんの気持ちがわかる気がします。

常に「急がなきゃ」と思っている状態というのは、自分にプレッシャー
がかかりますし、落ち着かないですよね。そして心が休まらない。

時間があってもそのような気持ちのことが多いということなので、
くろまめさんも、物理的に何かが忙しいというだけではなくて、
ゆっくりしている間、何となくボーッとしている間も、頭の中はいつも
「ああしなきゃ、こうしなきゃ」、過去に起こったことやまだ起こって
いない未来のことを考えているのではないでしょうか。

加齢に伴って物理的にできることが少なくなってくるというのはもちろん
あると思います。もし、くろまめまさんが、若いときからバリバリと
こなしてきた量を自分の理想のイメージとして、それをずっとキープしよう
と思っているが故に忙しくなっているのであれば、ここはちょっと断捨離
していただきたいなと思います。

本当にそれをやらなければいけないのか、と問い直しをしてみる。
家事も以前と同じペースや頻度でやらなければ、本当に日常生活が回らない
のか。掃除も少し頻度を落として大丈夫じゃないか、食事の作り方も
「いい」加減、「いい加減」というと何だか投げやりな気がしますが、
「いい」加減、以前と同じような加減ではなくて、今の私にしっくりくる
ような加減で取り組むことはできないか、考えてみるとよいでしょう。

そして、自分自身が楽しんだりゆっくりしたりする時間も、自分の人生の
大切なお仕事として、スケジュール帳の中に埋めていただきたいと思います。

続きは、ビデオでお話しします……

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Q:初めてご相談させていただきます。

離れて暮らす実母の件で、
最近、よく世間で言われる「母が重い」という心理状態になってしまい、
そう思う自分を責める気持ちもあり、精神的に疲れております。

長年の様々な原因があるのですが、
一例として、メール回数が多すぎる事。

両親が今年、突然スマホに変えたのですが、
設定や使用方法がわからず、初期設定は私が。

希望された説明本を渡しても面倒なのか、
最近、毎日のようにここがわからないと相談メールが来るように。

iPhoneであればよかったのですがandroidの為、よくわからず、
ネットで説明が書いてあるページを教えたり、
お店の人や電話で相談窓口に聞いて欲しいと何度か伝えても、
結局メールが来ます。

今年は受験生がおり、私自身に時間的にも精神的にもゆとりがなく、
たまに返事をせずにいると、
「こんな表示が出るけど何かなぁ?」という感じで、
言い方は柔らかいのですが、何度も来ます。

私にとっては回数が多過ぎるため、
徐々にストレスになってきてしまいました。

また、父に聞けば済むことでも、
頑固な父に言うのは言いにくいと、昔から私に色々と頼んでくるため、
離れているので電話で済まない内容だと、わざわざ実家へ行く事に。

そんな時、なぜ夫婦で解決してくれないのか。
娘に依存しすぎではないのか。と思ってしまう自分がいます。

その時も、父に頼んで欲しいと伝えるのですが…。
メールが多過ぎて負担になっているということや、
夫婦でちゃんとコミュニケーションをとって解決できる内容を、
わざわざ娘を通して解決しようとしないで欲しいということを、
どのような言い方をすれば、うまく伝わるのでしょうか。

何かアドバイスをいただければ幸いです。

【マリアン・40代・パート】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

マリアンさんのお母さんに対する思いやりが伝わるお悩みだと思います。

家族であれば思いやりをもって接するべき、
母がモダンテクノロジーについていけなくて困っているのだから、
家族でその辺のリテラシーがもっとも高い私が母を助けるべき。

そんな思いからマリアンさんなりに
お母様のサポートをされてきたのだと思います。

マリアンさんの苦しみは、
高齢の親にスマホの使い方を教えてあげない娘は慈悲に欠ける親不孝だ
という思いにあるのではないかと思います。

ここで、逆の立場で考えてみましょう。

娘が忙しかろうがなかろうが、
肉体的・精神的または経済的ゆとりがあろうがなかろうが、
家族である以上、何にも増して親を優先すべきなのだから、
娘は私のすべての要請に即時に応えるべきだ、という姿勢は
思いやりある家族の姿でしょうか?

もちろん、マリアンさんにゆとりがあればサポートをすれば良いです。

ところが、身を粉にしながらお母様のサポートを続ければ続けるほど、
お母様に対する悪感情は募り、避けたくなるでしょうし、
それはお母様の望むことでもないでしょう。

良好な親子関係を維持するためにも
時として、できないことはきちんとできないと断ることが大切です。

今この時期は特に、子どもの受験のこともあり、
肉体的にも、精神的にもゆとりがないので、
子どもと自分の体調などを優先させてもらうことを伝えると良いでしょう。

お母様もスマホの簡易なやりとりが便利で、
ついつい相手がその場にいるかのようなイメージで
マリアンさんにコミュニケーションしているかもしれませんね。

お母様に悪意はなく、相手にそこまで負担になっていることが
イメージできていないかもしれません。

ですので、繰り返し、今のマリアンさんにとっては
すべての要請に応じることが負担となっていること。

誤解のないよう、お母さんの「存在」が
マリアンさんの負荷になっていると伝えるのではなく、
この「状況」が負担になっていることを伝えます。

色々な状況が重なり、現時点で
マリアンさんのエネルギーがそこまで温存されていないため、
対応できないことを明確にされれば良いでしょう。

ですので、私ではなく、他のサポート源を見つける
ようリクエストしてみてください。

お母さんのせいではなく、
私のキャパのせいということですね。

そのことで、お母さんは自分を責める必要も、
マリアンさんを責める必要もありません。

スマホのガイドをしないのは、親に敬意を払っていないからでも、
思いやりがないからでもないのですから。

溺れている人が溺れている人のサポートはできないように、
エネルギーが不足している人に、
他人に与えるエネルギーを与えるのは難しいです。

まずは、ご自身のエネルギーが充電できるように、
適度な距離を保って安全地帯に身を置くことをおすすめします。

エネルギーが充電できれば、要請にも快く答えやすくなるでしょう。

ーーー

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今日は、ハートナーさん(30代・自営業)のご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
いつも大変参考にさせていただいております。
私は、「頑張れない私」を捨てたいです。

今39歳で三児の母ですが、24歳の頃に抑うつ神経症と診断され、
言葉が話せなくなったり、夜眠れない、過食、動けない、徘徊、暴れる
など、かなり辛い時期がありました。もともと中学の頃から家族と
上手くいかず、就職して、忙しさや結果を出すことへのプレッシャー
などが重なり、一気に症状として出たようです。

幸い、妊娠を機に、医師とともに薬をやめることができ、更に二児を
もうけ、今は両親とも適度な距離を保て、主人と子どもたちと共に
楽しく過ごすことができています。ですが、予定をたくさん入れる
ことが怖いことが悩みです。

子どもにもお金がかかるようになり、私もフルタイムで仕事をしたい
のですが、毎日予定があることが怖くてなかなか働くことができません。
パートで働いていますが、シフト制なのをいいことに、月に2回ほど
しか 勤務していません。予定を入れようと思うと「子どもが熱出したら
どうしよう、私が調子悪くなったらどうしよう」と心配が先に立ち、
躊躇してしまいます。

起業し自分のペースで仕事をしようと考え、色々と学び、小さなカウン
セリングルームを始めてみたのですが、予定がたくさん入るのが怖く、
宣伝も躊躇してしまいます。カウンセリング自体をしているときは充実
していて、仕事は好きだと思うのですが、月に2人くらいが限度で、
ご予約いただけそうでもお断りしてしまいます。

こんな怠け者の自分に落ち込む毎日です。
どうしたら、もう少し働いても大丈夫と思えるでしょうか?
~~~~~~~~~~~

たくさんの苦労を乗り越えて、三人の子どもも育てて。一人でも大変
ですが、二人、三人の子育てをされている、これだけでもハートナー
さんは本当に大きな仕事をされていらっしゃると思います。

ご自身も24歳で抑うつ神経症と診断されて大変な経験をされたとのこと、
病気や子育ての経験が人の痛みや弱い部分をセンシティブに受け止める
ことにつながり、それがカウンセリングにも役立っているのではないで
しょうか。

ハートナーさんのカウンセリングを受けるクライアントさんたちは、
本当に痛みを分かってくれる、共感できるカウンセラーでうれしいなと
思っているのではないかなとも思いますよ。

今、月に2人くらいが限度で、それ以上だとちょっと多いと思ってしまう、
予定がいっぱいと思ってしまうのですね。この、2人くらいは大丈夫と
いうのは、どこから来たのでしょう?

例えば、抑うつ神経症のとき、そのようなペースでやっていたら大丈夫
だったから、これだったら責任が持てるとハートナーさんが思っていらっ
しゃるのでしょうか? まず、そのあたりを振り返ってみるといいですね。

そして、もしそうであれば、ハートナーさんもカウンセリングをされて
いらっしゃるのでご存知かもしれませんが、エクスポージャー法、
暴露療法というものがあります。少しずつストレッサ―に身をさらして
いって、慣れさせるという方法ですね。これをお勧めします。

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