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【Q】母親と彼との間で板ばさみになっています

現在の彼とは付き合って1年。
年齢的なこともあり、将来を考えている関係です。
大学から自宅を出て、遠方で一人暮らしをしているため
付き合い始めの頃に彼と一緒に帰省しすぐにではないが、
将来を考えていることを伝えました。

両親は会ってはくれたものの、その後、母親が私の自宅
へ来て猛反対。
「もっとふさわしい相手がいるはず。自信をもちなさい。」
「なんなら、相手のご両親にもあって別れるように
 たのみます。」

なんとか相手の親に会うことは断ったものの、膠着状態
になってしまいました。

彼にも事実を伝えましたが、彼は
「たぶんお母さんとは肌が会わないような気がする」
「(私の)人生なんだし、もう進むしかないんじゃないの?」
といわれました。

結婚となれば大きなことだし、両親には諸手をあげて賛成
しなくても納得はしてほしい、と願っています。

ようは、私の気持ちひとつのような気もするのですが、
もともと両親にはあまり反抗したことが無く、
帰省したときもついついいい娘をしてしまいます。

こんな気持ちのままではなかなか帰れず、
5月の連休も、お盆も帰省は仕事を理由に断りました。

母は、「娘にも捨てられた。」と電話口で冗談交じりに
口撃してきます。

正直、毎週かかる留守電にもうんざり。
あんまりでないので、父の携帯からかけてくることもあります。

なんとか、うまくいく方法はないものでしょうか。

【30代 匿名希望】

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【A】FROM 川畑のぶこ

人生を共にしたい相手と、親の希望の相手が合わない。
親に反抗はしたくないけれど、相手を失いたくない。
なんとかうまくいく方法はないものか。

ここで問題なのは、はたして「うまくいく」ということが
いったい何を意味するのか、ということです。

現状を維持しつつも、
親を喜ばせ、
己を喜ばせ、
彼を喜ばせる

ということなのであれば、
残念ながら、難しいと言わざるを得ません。

私たちの人生は、ときとして
「何かを選ぶために、何かを手放す」という試練を与えます。

大切なものを選び抜くために生じる心理的な葛藤に
目を背けることなくきちんと向かい合って、それぞれの課題
を乗り越えることができたなら、それは私たち一人一人が
より豊かに成長していくことにつながります。

そしてそれを「うまくいく」という意味にとることができた
のなら、よりしなやかで、地に足をつけた人生を送ることが
できるのではないでしょうか。

お母さんも、ご自身も、彼も全てが思い通りにはいかないけれど
なんとなかるし、そこから学べる
そんな『信頼に根ざした手放し』ができたのなら、
より楽に人生を生きることができるのではないでしょうか。

「いい娘」を演じる者の課題。
「娘に『も』捨てられた」…皆から捨てられる被害妄想を持つ
者の課題。
合わせることで必要とされ、応えてもらうことで愛を確認する、
共依存者たちの課題。
相手の親子ドラマに巻き込まれる者の課題。

それぞれが、さまざまな課題に向き合いながら一歩ずつ前進する、
それを受け容れる潔さと覚悟が必要とされるのでしょう。

「自信を持つ」ということは、お母さんが意味したであろう、
「皆(親)から好かれる人を選ぶに相応しい人間だ」という
ことにとどまりません。

親がどう言おうが、彼がどう言おうが、
自分が選んだ人生を歩み抜くということも、自信を持つことです。

お母さん自身も
「親から見てOKな娘が、親から見てOKな男性と結婚する」ことで、
自分のように苦労することなくOKな人生を送ることを見届ける…
そのことで、OKな母親でいようとすることを手放す必要が
あるのかもしれません。

「娘が誰と結婚しても、たとえ苦労をしても娘なりに人生を
切り開いていける」という母としての自信を持つ必要が
あるのかもしれません。

また、ご自身が親の言葉に揺らぐのは単に、反抗することに
慣れていないからだけでしょうか?

どこかで、親の抱く相手への心配事を、自分も心のどこかで
感じているからではないでしょうか?

それを否定する自信が無いから、親に大丈夫と納得してもらう
ことで、自分も自信を持とうとしてはいないでしょうか?

親の価値をどこかで採用していることで自分が苦しんでいるのなら、
今後もその価値を採用するか否かもういちど振り返ってみては
どうでしょうか。

自分にとって真に大切なものは何でしょう?
それを選び抜くためには、苦労を厭わない覚悟はありますか?
それとも、保証がなければ人生は機能しないでしょうか?

色々なことが起こる人生、何が起こっても、屈することなく
対処する。その潔さと覚悟を身につけることを意識することから
はじめてみてください。

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【Q】実母との軋轢

実母との関係に悩んでいます。
母は70台後半で、ひとり暮らしですが、
家の中は完璧に片付けられており整然としています。

それが母の自慢です。
いつでも誰でも呼べる家です。

幼い頃から男女で育て方に差をつける人でした。
兄は2浪の末、大学院まで進学を許し、
わたしは県外の4年制大学を希望しましたが、
結局、地元の短大しか許されませんでした。

兄には学生の頃から留学を許し、車を買い与え
という感じでしたが、わたしは成人式の振り袖を
借りることもしませんでした。

生き生きと自分のつきたい職業で活躍する兄が
うらやましいです。

私は母の近くで母の雑用をこなす係。
正月にもお盆にも帰省しない兄を、
母はまるで憧れの人のように話します。

雑用係で便利な娘の私は結婚して家庭に入りましたが、
家の中は雑然として、ごちゃごちゃです。

そんな私をなにをやってもダメ娘、と言って
母は掃除をしたがります。何度拒否しても無断で
自宅までやってきて、一人で黙々と掃除をして、
母の好みの家にして帰ります。

先日とうとう大喧嘩をしてしまい、私は
お願いだから帰ってほしいと何度も懇願しましたが、
聞き入れられず、
とうとう実の親の頭からお水をかけて追い返しました。

それから罪の意識でよく眠れません。
母からは連日私を責める電話がきます。

これからどうしたらいいのか、わかりません。

【40代 女性 専業主婦 匿名希望】

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FROM 川畑のぶこ
A:
母は我が子から必要とされる(=散らかった家を片づける)
ことで己の価値を見出したい。

娘は母に愛されたいけれども、母の好みの通りでなくても
(=たとえ部屋が散らかっていても)そのままで愛してくれる、
価値ある存在であることを確認したい。

そんな母と娘の愛争奪戦を垣間見る気がします。

私たちは、互いに過度の依存関係に陥ることなく、己を愛し、
自立することが大切であり自らの発達に必要なことです。

その重要な自立が阻まれると本質的に不快感を得るものです。

今回の出来事は、子どものころに適切に反抗できなかった娘
と親の間に、ようやく母子分離が行われ始めようとしている
サインだと思います。

これは健全なことです。

人間は自己愛や自立など、真に大切なニーズ(心理的欲求)が
意識的かつ肯定的に満たされない場合、
そのニーズを取り下げるのではなく、無意識的にかつ否定的に
なってまでも満たそうとします。

自分で自分を愛することが出来なければ、
誰かから―多くの場合身近な人間から―愛されることで
そのニーズを満たそうとします。

お母様は時代的な背景も手伝ってのことと思いますが、
「女性とはかくあるべき」あるいは、「男性とはかくあるべき」
という価値観を大事に守ることで幸せになれると信じていたと
思います。

私たちは社会的な動物ですから、そのことで社会的バランスが
保たれることもあったのでしょう。そのことで、人からも
認められ、そのことで自己称賛もできるはずだった。

ところが、人生のいたずらとも言いましょうか、時代のずれが
生じたため、それがままならなかった。

新しい時代の価値観に適応できる人もいれば困難な人もいる。
残念ながらお母様には適応が難しかった。

せっかくこんなに頑張ってきたのに…
まさか自分の努力は必要はなかったとは言わせないと、
否を認めたくないので、相手をコントロールしてまでも
認めてもらいたかったのでしょう。

無論、必ずしも彼女に否があったわけではなく、過去の時代には
正しい姿勢であり、必要な価値観でもあったのでしょう。

子どもはそんな親の苦悩や心理ドラマは知らないので、
無条件で自分を受け入れてくれない親を怨み責める。

この問題は、どちらの価値観が正しくどちらが悪いと裁く話
ではなく、違う価値観を持たざるを得ない、違う時代に生まれた
人間の間にずれが生じたという事実を、第三者の目を持って、
冷静に認識することから取り組む必要があるかと思います。

違う国に生まれたので違う価値観を持たざるを得なかったのと
一緒ですね。日本では「いいこいいこ」と親が子どもの頭を
なでることが褒める行為であるけれども、異国においては
不敬にあたるというような差ではないでしょうか。

お母様は不器用な彼女なりのベストを尽くしたのだと思います。
これらを理解し、踏まえた上で、互いの摺合せをしたいのか
したくないのかという次のステップに入ります。

無論、彼女のベストだったからと言って、現在の姿勢の全てを
受け入れるというのは母と娘両者の自立を阻むことになります
から不健全です。

血のつながった親子であっても、適度な距離感というものは
必要です。
その距離は時と場合によっても変化するものでしょう。
適切な距離があることで、相手に敬意を払えたり、
愛情が湧いてきたりすることも多いのです。

今は相手を理解しつつも、「親離れ・子離れ」を意識して
心理的な巣立ちをしてみてください。

今この時点においては、毎日かかってくる電話に応える必要も
ないでしょう。

不器用な巣立ち方であることも、「いたし方ないこと」と
受け入れてみてください。

好みのかたちではないにせよ、互いにとって必要なプロセスが
起きていることを信頼して、まずはご自身が親への
コントロールを手放してみてください。

親が思い通りにならなくても、あなたは愛に値する存在で、
唯一無二の個性をそなえた魅力的で価値ある存在なのですから。
自分に最も近いご自身がそれを受け入れてあげてください。

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