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Q:社会人2年目、24歳です。
今年に入り、同級生や近い友人の母親がふたり亡くなりました。

自分の親は元気ですが、
身近な大切な人が亡くなる出来事にとてもショックを受けて、
これまで気にしなかった生死について考えることが増えました。

身近な人の死を乗り越えた人の話などを読むと

「いつまでも悲しんでいるのは、死んだ人にとってもよくないと気づいた。
だから前を向き始めることができた」というのをよく見かけます。

しかし今の私には、そんなことはただの綺麗事のように感じられます。
前なんて見えないし向きたくないです。

結局死んでしまうことを考えると、
全てのことが茶番劇のようで無意味な気がします。

これまでの歴史の中で作られたどんな文化や経済活動も、
本当はやる意味がないのに
必死に人間は取り組んでいるように思えるのです。

何もかも馬鹿らしくて面倒に感じるようになり、
しまいには何のために生きて暮らしているのか分からなくなってきました。

何に対してもあまりやる気がおきなくて、
寝る前やぼーっとしている時にふと、
この世にいるのかいないのかはっきりしないような感覚になったりします。

生きることがどんな意味をもつのか知りたいです。

すごく不思議なのは、周りのだれもが、
死ぬことについて何も考えていないように見えること、
そして、それでもある程度は幸せに生きているように見えることです。

それはそう見えるだけでしょうか。

人は、どのように死と向き合えばよいですか。

【恵・24歳・会社員】

———————————–

A:FROM 川畑のぶこ

人間はみな、いずれ死を迎えるのに、
いったい何のために生きているのか。

死んでしまうなら生きる意味はないと、
虚しさを感じてしまうのですね。

恵さんの生や死に真摯に向き合う姿勢が伺えます。

私は日頃、がん患者さんやご家族と向き合うことが多いですが、
そのような現場では、
生と死について考えることは切っても切れない課題です。

今回恵さんが、同級生の死や仲の良い友人の母親の死を通して、
そのような課題に取り組み始めたのは、
同級生や友人がとても大切な人であるからこそだと思います。

生きるとは何なのか、死ぬとは何なのか…

これは、私たちがいったい何者なのかという問いへの
答えでもあるかもしれませんね。

この問いに対する単一の答えというのはないでしょう。
人それぞれに答えがあると思います。

また、この問いに応えようとする姿勢自体も
生きる意味に通じるのかもしれません。

生や死の本質は物証できるものではないので、
私たち一人一人がそれらに対して
どのような信念をもって生きるかが大切になってきます。

そして、何を信じるかは、その人の人生の質に大きな影響を及ぼします。

「どうせ死ぬなら生きる意味はない」というのは、唯物主義的な考え方、
すなわち、物質として存在するものが唯一価値のあるもので、
物質として存在しなければ価値がないという信念が
ベースにあることが考えられます。

肉体(=物質)がなくなれば、私たちの価値はなくなるという考え方ですね。

もし、この考えが恵さんに苦しみをもたらしているのであれば、
他の見方や考え方がないか、探求してみることをお勧めします。

私たちが生や死に関心をもって、学びを深めようとしてみると、
洋の東西を問わず、世の中にはさまざまな教えがあることに
気づくことと思います。

死んだらそれで全てのおしまいという考え方もあれば、
死後も私たちの本質
(それを魂とよぶのか、霊性と呼ぶのか、エネルギーと呼ぶのか、
心と呼ぶのかはわかりませんが)は存続して成長し続ける
と言う考え方もあります。

後者は多くの文化圏に存在する考え方です。

これは、宗教や哲学や人生観やスピリチュアルな領域の課題です。

もし、恵さんがこのような分野を探求してこなかったのであれば、
いまがそのチャンスかもしれません。

私の臨床経験では、多くの患者さんは、
この人生の卒業後も、魂や見えないエネルギーとして存在しつづけ、
大切なご縁は見えないかたちで繋がっているという信念を育むことで、今
日この日を穏やかに、よりよく生きていらっしゃいます。

私たちが死んだあとどうなるかは、死んでみないことにはわかりません。

そうであれば、生きているあいだは、
信じたいことを信じて生きる権利があります。

「今見ているものや私が今の時点で知っていることがすべて」
と結論づけるのも拙速かもしれないなと、
ぜひ愛ある好奇心をもって恵さんなりの死生観を探求してみてください。
   
   

ーーー

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こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、ナツミさん(40代・会社員)のご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
初めて相談させていただきます。
私の夫はイライラが抑えられない人で、怒りが頂点に達すると、
その感情を抑えられず、大声で怒鳴ったりモノを投げたりします。

私がその場にいない時でも、知人とケンカになり殴ってしまったことや、
飲食店の不慣れな新人店員さんに、もの凄い勢いで怒鳴ったりしたこと
があるそうです。

そして今回、私も子供も一緒にいるにも関わらず、
他人と大声で喧嘩をしてしまい、警察まで呼ばれてしまいました。
「子供もいるんだからやめて!」と何回も制止しましたが聞かず…
とても恥ずかしい思いをしましたし、そんな場面を子供に見せて
しまったことが申し訳なくてかわいそうで、何もできなかった自分、
夫と結婚した自分が情けなくなりました。

旦那は、結婚前は、怒りやすい様子はまったく見られませんでした。
同居している義母は「あなたと結婚してからだいぶ落ち着いた」と
言っていました。

現状に対して、もっと叱っておけばよかったと言いますが、
今すでに年老いてしまった義母は、旦那が怒り出すと諦めて何も言わず、
落ち着くまで離れるだけです。

こんな夫とこの先うまくやっていけるのか不安です。夫の気持ちが
わからなくて、でもこの話題に持ち込むのも難しいと感じています。
~~~~~~~~~~~

ナツミさんの戸惑い、そして一番ナツミさんが心配しているのは、
きっとお子さんのことですよね。

子どもに、こういうお父さんの姿をずっと見せていいのか。。。

もし、自宅で怒鳴るということや物を投げるということが頻回であれば、
これはもう暴力です。

暴力というのは必ずしも身体的にパンチするとか、叩くとか、ドンと喉を
突くとか、そういうことだけではなくて、罵声を浴びせたり、物を投げる
というのも立派な暴力のうちなのですね。

なので、もし自宅でご主人が、日常的に怒鳴ったり物を投げたりという
ことがあるのであれば、お子さんにはかなりの心理的ダメージがあるで
しょう。

また、もちろん、ナツミさん自身も、このような状態にずっとさらされて
いるのは良くないです。不健全な状態が増していくと病んでいってしまう
こともあり得ます。

ですから、この話題に持ち込むのは難しいとおっしゃっていますし、
とても勇気がいることだと思いますが、ご主人とは何らかの形で、
この話をしていかなければいけないと思います。

同時に、支援センターや児童相談所など、いろいろなリソースをフルに
活用しながら、いざというときのための準備をしておくことも大切です。

続きは、ビデオでお話しします……

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
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Q:3年前、次男が進学のため大阪に出たあたりから
心が晴れません。
 
仕事もやりがいを持ってやっていましたが、
2年前に倒産してしまいました。
 
新しいところで仕事を始めましたが、
前ほどは一生懸命になれません。
 
1年前には長男が結婚して家から離れ、同じ頃に夫が転職し、
夜や土日もほとんどいないため、
1人の時間がとても多くなりました。
 
子育て中はあれほど1人の時間が欲しくて、
やりたいこともいろいろあったのに、
いざ時間が出来てもやる気がおきず、
休みの日もボーッとテレビを見たり、
携帯を触ったりしているうちに終わってしまいます。
 
断捨離をしようと始めましたが、
すぐにやる気をなくしてしまいました。
 
心療内科にも行ってみましたが、
入眠剤をいただいただけでした。
 
もう長く生きていたくないとも思うようになりました。
  
友達をお茶に誘ってみましたが、
みんな忙しく、なかなか予定が合いません。
 
孫も産まれましたが、それほど可愛いとも思わず、
これから何を楽しみに生きていこうかと思っています。
 
何かアドバイスお願いします。
 
【イオン 50代 製造業】
 
———————————–
 
A:FROM 川畑のぶこ
 
イオンさんのように女性の50代は、
子育てがひと段落したかと思うと、
子どもの就職や結婚による巣立ち、仕事の変化、
夫との時間や関係の変化、自身の身体面の変化など、
さまざまな心理社会的変化が起こりやすい時期です。
 
このような変化が重なる時期にはストレスも蓄積しやすく、
うまく心が適応できなくて、
心身の不調をきたしてしまうこともあります。
 
また、50代は更年期障害が好発する時期でもあります。
 
閉経の前後、40代後半から50代後半が該当しますが、
この時期はエストロゲンというホルモンの減少により、
心身への障害が出やすい時期です。
 
身体的な症状としては、顔のほてりや発汗(ホットフラッシュ)、めまい、
息切れ、不眠、動悸、冷え、疲労、頭痛などがあります。
 
精神面では、不安や憂うつ、イライラ、物忘れなどがあり、
更年期外来を受診した女性の56パーセントは精神障害が、
うち26%はうつ病であるという報告もあります。
 
更年期のうつ病の罹患率は
閉経前に比べると14倍も高いことが報告されており、
 
これらのことからも、エストロゲンの低下とうつ病の発症は
関係があることが示唆されています。
 
更年期障害は、見落とされてしまうこともありますので、
婦人科や女性外来を受診することをお勧めします。
 
もし更年期障害であったなら、
不足するエストロゲンなどのホルモンを補充する治療
によって、症状の改善が期待できます。
 
自身でできる取り組みとしては、食事や運動があります。
 
大豆に含まれるイソフラボンは
エストロゲンとおなじような働きをすることが
わかっていますから、豆腐や納豆やおからなどを
積極的にとることも良いかもしれません。
 
有酸素運動は抗うつ剤とおなじ作用があることがわかっていますので、
散歩やジョギング、ヨガやストレッチなど
体を動かしてみるのも良いかもしれません。
 
心の切り替えかたとしては、
「今は変化に適応するのに時間が必要な時期」

そして、「新たな価値観やライフスタイルを構築する機会」
としてとらえなおしてみてください。
 
夫との時間の使い方も、夫婦で話し合ってみるのも良いかもしれません。
 
これまであまり接点のなかった夫婦が、
毎朝一緒に散歩に出るようになって、
夫婦関係の調和がもたらされたケースもあります。
 
新しい趣味やサークルに参加してみるのも良いかもしれません。
 
今、やりたいことがないからといって、
今後もずっとそれが見つからないわけではありません。
 
いまは、第二の人生を始める前にいったん空っぽになる時期で、
これからそのスペースに新しい風が吹き入れるための準備期間だ
ということを信じてください。
   
   

ーーー

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191021

こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、たまちゃんさん(60代・主婦)のご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
長男との関係についてご相談させていただきます。

私は、結婚している長男と疎遠になったことを悩んでいます。
思い起こせば、些細なことや話に出た言葉に私が過剰に反応して、
長男の嫁、嫁のご両親に対する不信などをメールで長男に送ったことが
きっかけだったと思います。

愚痴や悪口と取られたのか、長男は、当初から電話ではゆっくりと話す
こともしてはくれませんでした。考えてみれば、そんな私の態度に
息子は嫌な気持ちになるだけで、何もいいことなどなかったのでしょう。

今からでも、どのようにすれば良い関係が築けるのか、
アドバイスいただきたいです。
 
息子は3人の子供がいるから、子育てが大変だろうと思います。
しかし、嫁のご両親が近くで何かと頻繁に行き来しているためか、
ここ3年ぐらい、私とは不通になってます。
 
嫁本人ともあまりうまくいっていません。私はいまだにゆっくりと話せ
ずに、いつも一方通行で、なかなか彼女の性格を掴めないでいるので
悩んでいます。
~~~~~~~~~~~

たまちゃんの、息子さんへの愛情が感じられますね。それと同時に、
愛情があるからゆえの、息子がコンタクトしてきてくれない寂しさ、
そして、お孫さんともなかなか会えないのでしょうか、そういった孤独感
というか寂しさが伝わってくるご相談です。

まず、ご自身にこのことが起こった原因については、すでにわかっていら
っしゃるのですよね。お嫁さんやそのご両親に対する不信メールを送って
しまったわけですね。

このことについては、お詫びの気持ちがあるのであれば、謝った方がよい
でしょう。

世の中にはいろいろな価値観があります。私たちの究極の課題は、
いろいろな価値を受け入れていくことかもしれないですね。
多様性を身につけていくという課題が、私たちの人生には与えられている
のではないかと思います。

自分の価値観や枠組みの中に他人を全部当てはめる、それ以外の人は排除
する、というのではなく、「私はこの価値でいく」「ああ、あなたはこの
価値で生きているんだ」「この人はこの価値」「彼女は」「彼は」と、
互いに認め合いながらどう調和をとっていけるか。

私は私でよい、あなたはあなたでよいという、互いを認め合うような
多様性、個々が個々であってよいということを認めた結果、その調和が、
集団としての調和ももたらすのだと思います。

ですので、たまちゃんがもしご長男とちゃんと仲良くなりたい、平和な
人間関係、親子関係を築きたいと思ったのであれば、ただ表面的にお詫び
して、仲良くして、私とコンタクトして、というあり方では、ちょっと
難しいと思います。

本当に相手の価値を受け入れることが必要です。

続きは、ビデオでお話しします……

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shutterstock_1226104054

Q:いつもありがとうございます。
   
私は小さな酒蔵に嫁いでいます。
昨今の日本酒ブームに乗りきれず、
売上はいまひとつといったところです。
   
従業員さんも一人しかおりません。
人が定着せず、あとは主人と私だけです。
   
小さくて、人数も少ないなら
さぞやアットホームな雰囲気なのでは?
と思われそうですが、実際はそうではなく、
空気が澱んでいるように感じます。
   
酒蔵でありながら住居でもありますので、
生活もしています。
   
我が家にはまだまだ手のかかる息子が二人おり、
母親業も忙しいです。
   
その日の仕事量を見ながら
家事の量を調整して対応はしていますが、
子供の用事などもあり
(宿題を見たり、家庭学習に付き合ったり)
仕事にどっぷり浸かっていないのが現状です。
     
毎日の業務はそれでよくても、
会社の将来を見据えて動いているかいうことになると、
何もできていません。
 
主人には時々そこを注意されます。
 
ただ、主人がワンマンでやっているので、
何も聞かされてもいないのに
 
「現状を把握していない。もっと危機感を持て」
「役立たずどもめ」
と言われても、どうしても反発心が出てしまいます。
 
最近は、困難に直面しているのもあってか、
主人は従業員さんの些細な失敗などに
よく小言を言っています。
  
雰囲気が悪いのを主人のせいにしている私がいます。
 また、子供に手がかかることを
言い訳にしている私もいます。
 
これじゃいけないと思い、
こうしてご相談させていただきました。
 
仕事も家事も育児も楽しくやりたい。
毎日いい雰囲気の中で過ごしたい。
会社の状態もよくしたい。
 
どのようなことに気をつければいいでしょうか。
教えていただけましたら幸いです。
 
【やよい・40代・家業を継ぐ嫁】
 
———————————–
 
A:FROM 川畑のぶこ
 
仕事も家事も育児も楽しくやりたい、
誠実で熱心なやよいさんの姿勢が伝わってきます。
 
育児だけでも大変な仕事なのに、
さらに家業の運営も真剣に考えてくれるパートナー
がいるご主人は、恵まれていると思います。
 
仕事がうまくいかないので夫がストレス下に陥る、
 
ストレス下にいるので職場のコミュニケーションが悪くなる、 
コミュニケーションが悪くなるから職場の士気が下がる、 
職場の士気が下がるから売上も伸びない、
売上が伸びないからストレス下に陥る…
 
という悪循環に陥ってしまっているのですね。
 
このようなとき、
経営者である夫の態度が変わってくれたらと
望むのも当然のことでしょう。
 
やよいさんは、このような職場の空気について、
ご主人と話し合いをしたことはありますか?
 
売上を上げるというと、
マーケティングのことばかり考えるかもしれませんが、
 
経営の視点からは、心ある人間を扱う限り、
職場の人間関係はとても重要です。
  
働いている従業員が不機嫌な場に、
客は関わりたいと思わないでしょう。
そして、このような微細な決断のほとんどは、
明文化されることなく、
無意識のうちに行われています。
 
もし、夫が店のことを考えろというなら、
より健全な人間関係や職場の空気感のことを、
やよいさんから提案してみては如何でしょうか。
 
店主の機嫌ではなく、商品の開発や客のケアに
エネルギーを注げる場にしたいと。
 
もちろん、素直に受け止めないかもしれませんが、
少なからずインパクトは与えるでしょうし、
反省材料にもなるのではないでしょうか。
  
育児と仕事のバランスについても、
どこまで関わることが現実的なのか、
夫が無理なことを期待してはいないか、
 
改めて夫婦で話し合いをすると良いと思います。
 
両方とも完璧にこなすのが難しい場合、
仕事を優先する際の育児の限界、
育児を優先する際の仕事の限界を、
きちんと見定めて夫婦間で共有してみてください。
 
同時に、たとえ、夫が変わらなくても、
やよいさんが夫の不機嫌により受ける影響は
ミニマムにしなくてはいけません。
 
そのために、職場以外に自己充電できる場を
きちんと設けてください。
 
問題ばかりに目を向けていると、
心身のエネルギーの消耗が激しくなり、
やがて枯渇してしまいます。
 
きちんと己のニーズを満たすよう努めてください。
 
職員さんも、たとえ店主は不機嫌でも、
やよいさんがいつも穏やかで
温かいエネルギーを発していたなら、
救われるでしょうし、学ぶものも大きいと思います。
 
職場には教師になる人もいれば、
反面教師になる人もいます。
どちらも良い学びです。
 
相手がどうであれ、やよいさん自身は、
相手にとっての良いモデルとなるよう努めてみてください。 
 
そのためにも、やよいさんご自身が
自分の限界をきちんと尊重して、
自分自身に優しさを持って接することが大切です。
   
   

ーーー

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191014

こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、じゅんじゅんさん(40代・ヴェネチアンガラス講師)のご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
川畑のぶこ先生の相談者へのお答えはいつも奥深く、そしてあたたかく、
大きな愛を感じながら読んでいます。
素敵なひとときをありがとうございます。

2019/9/4のメルマガの内容も素敵でした。
(9/4配信 断捨離メルマガ「ニート状態の次男について
http://www.kawabatanobuko.com/blog/3881

そのときの川畑先生のお答えの中で、もう少し詳しく教えて頂きたい事があります。

『私が日々臨床で患者さんから学んだことのひとつに、
もし、今日が人生の卒業式であると仮定したとき、多くの人が後悔するのは、
周囲のことばかり気にして、自分を大切にしてこなかったということです。』

と書かれていて、この、『自分を大切にしてこなかったという後悔』について、
患者さんは どのような言動で表現されていたのでしょうか?
例えば、「あれもしたかった、これもしたかった」というような感じでしょうか?

教えていただけたら、私自身の今後の人生にぜひ生かしていきたいです。
どうぞよろしくお願いいたします。
~~~~~~~~~~~

「もし今日が人生最後の日だったら…」これは究極の質問ですね。
私の師匠カール・サイモントン博士が、いつもがん患者さんとセッションをする時に、
特に死生観のトピックで投げかける究極の質問です。
 
「死の瞑想」というものを私たちはプログラムの中に盛り込んでいるのですが、
その中に、自分が徐々に年をとって、のびのび生き生きと生活をしながら年をとって、
そして死ぬ1年前、半年前、1ヶ月前、1週間前、前日、そして当日というふうに、
だんだん死期が迫ってくるという瞑想があるのですね。
 
その時に、最後に、自分が人生を終了して、旅立って、自分の人生を振り返ってみて、
その人生で最も感謝したことは一体なんだろうか。
 
二つ目、人生で最も後悔したことは何だろうか。
三つ目、もう一度人生が送れるとしたならば、その人生であなたにとって
真に大切なものは一体何か、という、3つの質問をするんですね。
 
それぞれ瞑想の中で、それぞれのイメージが思い浮かんできて、それを後で
シェアしたりするのですが、これで、最も感謝したことに出てくるのは、
このプロジェクトを成し遂げられたこととか、物質的に豊かだったこととか、
そういう国に生まれてきたこととなどではないのですよね。
 
多くの人が口にするのは、この世に生を授かったこと、この人生を与えられたと
いうことそのもの。そして、それをサポートしてくれる親だったり、
兄弟だったり、友人だったり、この人間関係ですね、

家族とか、友情とか、もちろん動物との関わりとか、この愛情深い質の伴った
人間関係とか絆、これがトップに挙げられることがほとんどです。
 
そして2つめ、これが今日のトピックですね。もし今日が人生最後の日で、
人生を振り返って最も後悔することは何か。

続きは、ビデオでお話しします……

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Q:いつもyoutube拝見しております。
息子13歳についてお聞きします。

早速ですが、3年前に離婚し
子供3人と父子家庭を営んでいる53歳(自営)です。

家事や仕事、介護等多忙ですが、
子供達、職場のスタッフの協力のお陰で
何とか生活しております。

昨年の夏休み明けより
末っ子の息子が不登校になりました。

現在中1ですが、職員室登校を週2から3回行っており、
普段は一人自宅でゴロゴロしながら
決められた家事をこなしております。

現在高2の次女も、母親が離婚すると言い出した中1の頃
同じく不登校になりました。

母親が出ていった中3からは
何とか登校し現在は部活を頑張っています。

二十歳大学生の長女は来年からの留学に向け
毎日その準備とバイトに明け暮れています。

そんな家族の状況下で、
先日埼玉で再婚相手の義父に殺された
小4の男子の事件が有りました。

そんなニュースをラジオで聞きながら息子が
「お姉ちゃんの二十歳の誕生日までに
家にお母さんを連れて来れなくてごめんなさい」
と言いながら泣きだしました。

「悪いのはお父さんとお母さんだから
お前は悪くないから、大丈夫、お前は悪くないよ」
と言って慰めました。

殺された小学生と自分が重なったのか?
心を痛めた息子をどうフォローしてあげれば良いでしょうか?

母親49歳(実家暮らし)には恋人がいるようです。

また月に1度、子供達とは自宅にて
私が留守の間に一緒に食事をしております。
恋人の自慢も聞きたくなかったようです。

来年には長女、再来年には次女も留学予定です。

近い将来、男二人暮らしへの
アドバイスも併せて宜しくお願い致します。

【旅人・50代・自営業】

———————————–

A:FROM 川畑のぶこ

3年間、お子さん3人を父子家庭で
頑張って養い育てて来られている、
旅人さんの努力と苦悩が伝わってきます。

このようなタイミングでの息子さんの不登校は、
おそらく旅人さんの罪悪感を刺激することもあって、
さぞ心苦しいことと思います。

息子さんの言動から、
お母さんが家を出て行ったのは子どもである自分にも原因があり、
お母さんが帰ってこないのは、
自分の努力不足と思ってしまっているのですね。

また、母親が恋人の話をすることで、
お母さんを奪われてしまったという落胆があるのでしょうね。

今、息子さんはとても多感な時期で、
周囲の影響を大きく受けると思いますし、
このような時期に大きなライフイベントが
重なることで、不登校になるケースは多くあります。

不登校に関しては、ただ登校することばかりにこだわらず、
息子さんがじっくり自分自身や状況を振り返っている時間
と受け止めてあげてください。

身長は伸びても、まだまだ精神は子どもである彼なりに、
なかなか消化できない状況をじっくりと噛み砕いて、
消化しようとするプロセスにいることと思います。

彼なりに必要な時間をかけているのだと知り、
焦らずに向き合ってみてください。

ダラダラゴロゴロしているのは、
身体は動かしていなくても
色々考えて脳が疲労しているからです。
すなわち必要な休息です。

その際、親がどんな自分であっても理解し
受容してくれる姿勢は癒しを促進してくれるでしょう。

忍耐を要しますが、待つことも愛のひとつの表現
ということを覚えておいてください。

そして、彼への愛ある声かけも忘れずに。

離婚は彼のせいではなく、父母の問題であること、
そして、両親とも、息子さん(や娘さん)を
心から愛していることが伝わることは重要です。

そのことが伝わる振舞いを
引き続き心がけるとよいと思います。

彼が母親と定期的に会い、
母の愛を確認できることもとても大切です。

ただし、親の新たな恋人の存在は、伝え方やタイミングも、
彼のような不安定な状況にある子には配慮する
必要があるでしょう。

母親は日々の子どもたちの様子を知ることができませんから、
旅人さんが彼女と状況を共有できる関係性を構築したり、
維持したりすることも大切です。

その上で、身の回りに起きている出来事に対して、
どのように感じているか(ショックだったとか、頭にきたとか)
彼の率直なフィーリングを尋ね、確認し、受け取ってください。

事件のことも、自分に重ね合わせて不安に思ったり
罪悪感を抱いていないか、吐露できる状況をつくります。

彼がケアされていると感じられるように心がけてみてください。

状況が許すのなら、
離婚が旅人さんにとっても、どれほどつらいことであったか、
父親の素直なフィーリングをシェアするのも良いと思います。

共に力を合わせて、この難局を乗り越えていこうという
姿勢を育んでみてください。

登校に関しては、現在、
週数回の職員室登校はできているようですので、
学校との連携を密にしながら無理の無い登校を心がけつつ、
学校以外でも興味が持てることがあれば、
そのことに勤しむことも促してあげてください。
 
外で一緒に体を動かしたり、
汗をかいたりするのも良いと思います。

学業の遅れは、その気になればいつでも
取り戻すことができますから、どうか焦らずに。

離婚や不登校が無ければ与えられなかったであろう、
このような時間だからこそ育める、
父と息子の時間を大事にしてください。

旅人さんも、お仕事に、子育てに、介護に、
本当に大変だと思いますが、
積極的に周囲に助けを求めて、どうかセルフケアも忘れずに。
   

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