Japanese,Helper,Woman,Caring,For,Wheelchair,Senior

Q.川畑先生こんにちは。
 
私は、ご利用者様のご自宅にお伺いして
お仕事してる、訪問ヘルパーです。
 
長年この仕事をしていて、 
以前は近隣地区への仕事が主でしたが、
ここ数年、年も取ってきての移動が大変なので、
地元を優先してきて、
 
昔の、あまり良くない、
ご家族さんも含めての悩ましい関係性の
あった人達との再会が多くなり、
再びの悩みが蘇ってきました。
 
今の仕事をする前は、違う仕事をしながら、
子供達の学校や、部活や社会活動や、また
地域の大きな役員を、沢山こなしてきました。
 
上の立場で、ボランティアさながら、
役員をやらなかった人達からの
心無い言葉や態度や、無理難題に傷つき、
さんざん悩んでいましたが、

時が経ち、ほとんど忘れていたのですが、
何の因果か、その人達と、
また関わるようになるとは。
 
地元なので、その可能性はじゅうぶん
考えられるから、以前は遠くでの仕事。
 
でもまさかの再会に驚きです。
 
そして、とても良好な関係にあった、
またお会いしたいなと思う人達とは、
ぜんぜん会わないのです。
 
それで相談は、そういった
悩ましい関係性があった人達と、今後
どういう気持ちや態度で接したら良いかと。
  
過去の気持ちや出来事をどう断ち切り、
割り切れるようにしたら良いかという事です。
 
過去に、ものすごくおとしめられたまでは
いかず、助けてくれた人もいたけれど、
今は心が震えて涙が出る時もあるけれど、

会社の人員不足や、
シフトに融通をつけられる人がとても少なく、
キャリアが多少なりともあり、
会社自体が大好きなので、

また、良くなかった関係性の人達との関わりが、
何件も重なって担当しているから、
上司に他の人に代わってもらいたいとは
言い出せないんです。
 
仕事と割り切っている気持ちもありますが、
人間対人間との関わりなので、
どう立ち回ればいいのか、
アドバイスいただけたらと思いますので、
 
どうか、よろしくお願いします。
 
 
【まるまる・50代・女性・介護職】
 

―――――――――――――――――
 
A:FROM 川畑のぶこ
 
過去の人間関係が新しい仕事環境で
再燃することが辛いのですね。
 
それでも、なんとかこの試練を
乗り越えなければいけないと
ご自身に課しているがゆえの苦しみですね。
 
まるまるさんの仕事や関わる人に対する
真摯な姿勢と配慮が伺えます。
 
これまでもさまざまな役割を
仕事のみならず、地域コミュニティでも
担っているまるまるさんですから、
多くの人に頼りにされていることと思います。
 
同時に、出る杭は打たれるのも世の常ですね。
 
立場上人の上に立つということは、
覚悟が必要となるわけです。
 
ただし、上司と相談して、
担当を変えることができるのであれば、
まずリクエストしてみることを
おすすめします。
 
シフトに対応できる人が少ないとのことですが、
少ない人の中から頼んでみることは
可能だと思います。
 
相手の対応が誰に対しても同じ場合は、
キャパのある人が対応をするべきですが、
もし、担当者と相手との相性が問題の場合、
担当を変えることで問題が起きないことも
考えられます。
 
そうであれば、
これは双方にとって好ましいことです。
 
誰かが先読みし過ぎたり、周囲への配慮から
一人で抱え込んでしまったりすることで、
本来改善されたはずの問題が
先延ばしになっているケースは
多々ありえます。
 
得手不得手や相性は
人によってまったくことなるので、
自分が苦手なものは、得意な相手や
得意でなくともそれが苦痛でない相手に
信頼してまかせることも仕事のうちです。
 
もし、担当変更が難しく、まるまるさんが
対応しなければならない場合は、
「役を演じる」ことに徹してみることを
おすすめします。
 
相手は舞台の悪役だと思ってください。
 
悪役ですから、当然好ましくない
振る舞いをします。
 
私の人生劇場では、
相手は悪役をきちんとこなしていると認め
いちいち反応せずにいます。
 
誠実な人は、
相手の理不尽も丁寧に照らし合わせたり
自分の内面に取り込もうとするため
疲れてしまい、
ときとして燃え尽きてしまいます。
 
相手の心無い態度は、
「なんらかの事情でそうならざるを
得なかった残念な人」と理解しつつ、
悪行為は心理的にはね退けることを
心がけてみてください。
 
ただし、ハラスメントには
毅然とした態度で対応しないといけない
ことも忘れないでください。
 
介護ハラスメントに関しては
まるまるさんも研修で学んでいらっしゃる
ことと思いますので、
きちんとご自身を守ることも
大切な仕事のうちと受け止めてください。
 
まるまるさんが相手にそうするように、
どうかご自身のケアも大切にされますように。

 

ーーー
★あなたが今抱えている『悩み』をお聞かせください。
 ご質問はこちらから

20211220

FROM 川畑のぶこ

今日は、あいこさん
(40代・女性・会社員)
のご相談にお答えします。

【Q】
2年前、望まない転勤を伴う異動から
抜け出そうと、以来、転職活動を続けて
いますが、うまくいきません。

悔しさで煮えたぎる本心ですが、
外見は明るくふるまって生きてきました。

転職活動においては、
それでも何回も最終面接まで行きますが、
オファー直前や内定最後の最後の土壇場で
うまくいきません。

この2週間前も3つの会社で最終段階に進み、
いずれかからオファーをいただく予定でした。
でも、最後の最後でうまくいきません。

とうとうこの苦しみから逃れられる、
長かった苦しみに終止符を打てると
思っていました。

また、現在の会社では
チームマネジャーまでしたのに、
合併に伴い、別ポジションが用意され、
異動するはずだったのですが、
次々と上司が辞め、
単なるメンバーに逆戻りです。

耐えられず、辞めますと新上司にはいった
ものの、現在でもなんのオファーもなく、
まだ宙ぶらりんでいます。

いったん無職を覚悟し、転職活動もしくは
ビジネススクールに通うことを考えました
が、友人の説得で、考えを改めはじめました。

とはいえ、このまま不遇な境遇で、
まったく目指す方向性とは違う、
苦痛で仕方ない職種で働くと思うと、
怒りで心臓がばくばくします。

適応障害など疾病休職して、
かろうじて在籍しつつ、なんとか職を
見つけようかと日々ぐるぐる考えています。

なぜ思う通りにいかず、しかも、最後の最後
でどーんと突き放されるのでしょうか、
いつまでこの状況が続くのでしょうか。

そう思うと、いっそ退職してすっきりした
ほうがいいとは思いますが、
すっきりするのは一時的で、すぐに
お金が入ってこないことに不安になるだろう
とぐるぐる思考の繰り返しです。  

上司は、私が辞めると言ったものですから
何も言いませんが、いつまでもこの状態で
引き延ばしておくことはできません。

また考え直した結果、
ここに残ると言わなければなりません。

現状から抜け出せる方法を
教えていただければ幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。

   

【A】
あいこさんが、ものすごく情熱を注いで
お仕事に取り組んでいらっしゃる様子が
伝わってきます。

そして、たいへん真摯に、誠実に
物事に取り組まれる方なのではないかな
とお見受けしました。

今の会社にずっといるべきかということに
関しては、お話を伺う限り、
おそらくノーなのでしょうね。

合併に伴う職場の人間関係の変化によって、
自分のことを理解してくれる人が
いなくなってしまい、
能力が従前に発揮できなくなってしまった。

これをどう捉えたらいいかということですね。

仮に、仕事はお金のためであり、
生活のために稼いでいるのであり、
自分の心の充足は、仕事で半分くらいを
満たし、残りの半分は仕事以外のことで
満たしていこうという切り替えができると、
この状況でもさほど苦しくないと思うのです。

でも、あいこさんは、仕事とかキャリアと
いうことにとても重きをおいていらっしゃる
方だと思うので、仕事はもちろん大事に
していただきたいのですが、

同時に、仕事以外でも自己充足できること…
ここにも、ぜひ目を向けていただきたいのです。

また、この機会に、ご自身のキャリア形成
について、プロの手を借りて
見つめ直してみることをお勧めします。

続きは、ビデオでお話しします……

PS
あなたから川畑のぶこへの
ご質問・ご相談をお待ちしています!
こちらのフォームからお送りください。

https://business.form-mailer.jp/fms/99a39ced23382

―――お願い―――

この記事が少しでもご参考になったなら、また、共感していただけたなら、
ぜひお友達や周りの方にシェアしてください。
Facebookのアカウントをお持ちの方なら
ブログ記事の下にあるシェアボタンから、簡単にシェアすることができます。

引き続き、ご質問・ご相談もお待ちしています!
こちらのフォームからお送りください。


Facebookでも情報を発信しています。こちら↓
https://www.facebook.com/kawabatanobuko/


こちらからYouTubeチャンネルに登録すれば
新しいVideoを見逃すことなくご覧になれます。↓
https://www.youtube.com/user/kawabatanobuko

iTunesStoreでPodcast配信もしています!

https://itunes.apple.com/jp/podcast/xin-li-liao-fa-jia-chuan-tiannobukono/id1016723200?mt=2&ign-mpt=uo%3D4

 

Double,Exposure,Closeup,Portrait,Of,A,Dreamy,Cute,Closed,Eyes

FROM 川畑のぶこ
  
神田沙也加さんの急逝のニュースに
多くの人がショックを受けていることと思います。
 
私も大きなショックを受けた1人です。
 
今年は息子がミュージカルキャストを務めたこともあり、
勉強も兼ねて親子で多くのミュージカル鑑賞に行きました。
 
神田さんは類稀な才能を持つミュージカルスターで、
ディズニーの名作「アナと雪の女王」のアナの声優や
歌唱も務めていましたから、
多くの子どもたちの憧れでもあったことと思います。
 
私と息子も、冬休みに
「アナと雪の女王」のミュージカルを観劇する予定で、
いずれ彼女の主演作を観劇したいと思っていました。
   
息子のミュージカルキャスト仲間には
彼女の作品を観劇したばかりの人もいましたので、
周辺は深い悲しみに包まれています。
 

人の内面的な悩みは、
周りの人からは理解できないものです。
  
職業柄、役者であればなおさら、社会的な顔も
徹底して演じることができるかもしれませんし、
内面の苦しみに周囲が気づかないままになることも
あるのかもしれません。
 
 
心理学者のユングは、
人間の心理的な闇の部分をシャドウという概念で説明し、
光が強いほどに影が濃くなるように、
無理に明るさを保とうとすればするほど、
抑え込む闇も深くなると説いています。
  
彼女の抱えていたものの大きさは
ご本人にしか分かりませんが、
そんなシャドウの概念について
あらためて振り返っています。
  
今はただ神田沙也加さんのご冥福を祈るばかりです。
  
 
人生で困難に直面したときにどのような姿勢で
前進したら良いのかということについて、
これまでにも「レジリエンス」について記事を書いたり
お話しさせていただいていますが、
今回、改めて少しまとめてみます。
   
レジリエンスとは、
精神的な弾力性や回復力という意味で、
困難や逆境、トラブル、強いストレスなどに直面した際に、
うまく適応する能力やプロセスのことをいいます。
 
レジリエンスの反対はリジッド(rigid)
または、リジディティ(rigidity)となり、
頑なさや硬さのことを言います。
 
すなわち、心理的な頑なさや思考の柔軟性や
融通性がないことを指します。
   
レジリエンスを高めるには、
我慢強かったりタフでいることではなく、
心のしなやかさを身につけることであり、
それは不確かな状況とうまくつきあうことにつながります。
 
数々の成功者を取材してきたジャーナリストのD.L.Coutuは、
ハーバード・ビジネス・レビューに
レジリエンスの高い人物は
次の3つの特徴があると記しています。
 
1.現実をあるがままに受け入れている
 
2.起きていることに意味を見出す力を持ちそなえている
 
3.創意工夫が習慣化されている
 
 
私が人生で困難に直面したときに手に取る本のひとつに、
ヴィクトール・フランクルの「夜と霧」があります。
 
ナチス支配下の強制収容所という、
自分一人の力ではどうにもならない極限的な状況の中でもなお、
しなやかに生きていた人が存在することが記されています。
  
次の文章は夜と霧の中に出てくる一節です:
 
「収容所では人間が最も原始的な状態にあったにもかかわらず、
優しい言葉をかけたりパンのひとかけらを他人に与える人、
夕日の美しさにうっとりする人たちが
少なからず存在していたのだ。
  
精神的に高い生活をしていた人間には、
恐ろしい周囲の世界からの精神の自由と
内的な豊かさへ逃れる道が開かれていたのだ。
  
そのため繊細な性質の人間がしばしば頑丈な体の人々よりも、
収容所生活をよりよく耐えたと言うパラドックスが生じた。」

  
彼は、人の主要な関心事は、
快楽を探すことでも苦痛を軽減することでもなく、
『人生の意味を見出すこと』であると説きます。
  
人生の意味を見出している人間は、
苦しみにも耐えることができると。
 
これは彼の提唱するロゴセラピー(=意味療法)
の治療観にも現れています。
  
 
このように、その好ましさに関わらず、
起きていることから何かを学び取る姿勢を
私たちが育むことができたなら、
そして、本質的にそのような力を持ち備えていること
を信頼できたなら、荒んだ私たちの心の中に、
希望の芽が息吹くのでしょう。
  
希望とは、可能性にかかわらず、
望ましい結果が得られうるという信念なのですから。
 
  
  
ーーー
★あなたが今抱えている『悩み』をお聞かせください。
 ご質問はこちらから

20211220

FROM 川畑のぶこ

今日は、YouTubeにあがっている
以前の回答ビデオにコメントをくださった
ma maさん のご相談にお答えします。

【Q】
こんにちは。 子どもが不登校になり、
いろいろ調べていてこちらに辿り着きました。

ためになる動画をたくさん出されていて、
これからいろいろ拝見しようと思っている者です。

私は不登校について、本やネットや
YouTubeで調べて理解しているのですが、

主人にいくら話しても、
「甘やかすから逃げ癖がついた」
「そういう不登校についての本などは、
親の心を軽くするための物だ」
「親が愛の鞭を打たないで誰が打つ?」
など、全く理解してくれません。

もう、主人に理解してもらうのは難しいし、
もしかしたら私の方が間違えているのでは…
と考え、子どもへの態度も
どっちつかずになったりします。

主人が理解しないと、子どもは
このまま立ち直れないのでしょうか?

   

【A】
不登校である・なしに関わらず、
教育方針やお子さんへの接し方について
ご夫婦で意見が食い違い、
同じような悩みを抱えていらっしゃる方は
けっこういらっしゃるのではないでしょうか。

特に、mamaさんは、お子さんが不登校と
いうことで、より真剣に取り組まなければ
いけないというお気持ちも強いかと思います。

親の態度が子どもに影響するかということに
関しては、もちろん影響はするのですが、
じゃあ、夫が理解しないと、適切な態度を
取らないと子どもがこのまま立ち直れない
のかというと、それは、イエスにもなるし、
ノーにもなるというのが回答になります。

お子さんの不登校の動機が何なのかを
今一度はっきりさせて、
そこに父親なりの、母親なりの
寄り添い方をすることが大切です。

続きは、ビデオでお話しします……

PS
あなたから川畑のぶこへの
ご質問・ご相談をお待ちしています!
こちらのフォームからお送りください。

https://business.form-mailer.jp/fms/99a39ced23382

―――お願い―――

この記事が少しでもご参考になったなら、また、共感していただけたなら、
ぜひお友達や周りの方にシェアしてください。
Facebookのアカウントをお持ちの方なら
ブログ記事の下にあるシェアボタンから、簡単にシェアすることができます。

引き続き、ご質問・ご相談もお待ちしています!
こちらのフォームからお送りください。


Facebookでも情報を発信しています。こちら↓
https://www.facebook.com/kawabatanobuko/


こちらからYouTubeチャンネルに登録すれば
新しいVideoを見逃すことなくご覧になれます。↓
https://www.youtube.com/user/kawabatanobuko

iTunesStoreでPodcast配信もしています!

https://itunes.apple.com/jp/podcast/xin-li-liao-fa-jia-chuan-tiannobukono/id1016723200?mt=2&ign-mpt=uo%3D4

 

Young,Students,In,Hall,Of,University,Indoors

Q.娘が一才の時に離婚し、
二歳で看護師を目指して15年たち、
娘は成人しました。
 
私はもともとおしゃべりな性格で
コミュニケーションは得意だと思っていました。
 
けれど、自分の事を話すことと、
職業柄必要とされる人の話を聞くことは
大きく違うみたいで、
 
50歳の半ばになっても
仕事の人とは上手くいかなくて悩んでいます。
 
患者さんを助けたいという気持ちは大きいので、
誠心誠意関わって感謝されて
満足して働いていますが、
 
周りからはそのつもりなだけで
ちゃんと話が聞けていないと言われ愕然とします。
 
あとは、患者さんを助けたいという
モチベーションはあるのですが、
スタッフのことは全く頭に無くて、
 
きっとそのせいだと思いますが、
いつもひとりぼっちで働いています。
 
上司には周りが見えていないと言われ、
だから助ける手を差しのべていないから、
あなたも助けてもらえないのよと
評価されてます。
 
そして何年も働いて年数は経過しているのに、
リーダーをやらせてもらえません。
  
まぁ、できないならやらなくても良いかな
と開き直ることで
悩んでいない風を装っていますが、
 
ほんとは泣きたいほど苦しいですし、
過去にまだリーダーを諦めていないときは、
後輩がリーダーで申し送りを受けているのが
悔しくて悔しくて泣きじゃくり、
過呼吸になったこともありました。
 
今はほぼ諦めるようにしているので
そんなことは無くなりました。
 
失礼ながら諦め半分で投稿してますが
何かヒントがあればと思います。
 
  
【あーりー・50代・女性・看護師】
 
 
―――――――――――――――――
  
A:FROM 川畑のぶこ
 
離婚後、看護師の資格を取得して、
娘さんを立派に育ててこられたのですね。
娘さんの成人、心からおめでとうございます。
 
今はご自身のキャリアについて
課題がおありとのこと。
  
リーダーになりたいけれど、
周囲とのコミュニケーションが
障壁となっているのですね。
 
あーりーさんにとって、
職場のリーダーとはどのような像でしょうか?
  
患者さん第一というのは医療現場において
間違いないポリシーとなるでしょう。
 
ただし、患者さん第一というのと、
患者さんさえ良ければそれで良いというのは
異なります。
  
患者さんに最善の医療が提供されるためには、
患者さんを取り巻くチーム全体が
良い状態である必要があります。
 
個ではなく、システムで動くことが
重要なわけです。
 
おそらく、あーりーさんは、
「個人」対「患者さん」としては、
患者さんが和める楽しい話が
提供できていたかもしれませんね。
  
ただ、チームがギクシャクしていることは
患者さんにとっては好ましくありません。
 
時として、患者さん自身が大切にされていても、
そのために相手が周りの人を蔑ろにしている
状態は患者さんにも伝わり、
緊張感を強いる可能性があります。
  
ここに身近な例を挙げてみましょう。
 
コンビニなどで先輩スタッフが新任の
バイトスタッフに指導していることがあります。
 
現場が忙しいため、
その指導の仕方がぶっきらぼうだったり、
「自分で解決しろ」と言わんばかり、
ほぼ無視のような状態、
 
また時として(お客さまのためにと)
厳しい物言いで指導していたなら、
客にも嫌な気分をもたらします。
  
それぞれ、目の前のお客さまのために
真剣なのは間違いありませんが、
スタッフ間のコミュニケーションや関係性は
その場全体の雰囲気に大きく影響しています。
 
スタッフそれぞれはお客さんには
誠実に接しているのは間違いありませんが、
スタッフ間の扱いがぞんざいなのです。
  
他にもコンビニがたくさんある中、
はたして、あーりーさんはそのような
コンビニに行きたいと思うでしょうか?
 
私たちはサービスを受ける際、
意識的な対象物(コンビニなら販売物・
病院なら治療)を手に入れるだけではなく、
システム全体を受け入れるか否かを
無意識に判断しているのです。
  
このように、あーりーさんと患者さんとの
会話という部分に限って目を向けると
良い評価かもしれませんが、
取り巻くシステムを含めた場合どうか
ということを考えてみてください。
  
リーダーシップには、多様性を認め、
他を含むということが欠かせません。
 
また、周囲のフィードバックを歓迎し、
分析し改善する姿勢も大切です。
 
自他の得手不得手を明確に把握できることも
必要なスキルとなります。
 
これらは、チームで協力してこそ成り立つ
医療現場などではことさら重要な要素です。
 
己の信念を貫くというと
聞こえがいいかもしれませんが、
己の信念だけのリーダーシップは脆弱なのです。
 
あーりーさんにいちど振り返っていただきたい
のは、自己承認や自己重要感を得たいがために
リーダーという肩書きを得ようとしていないか?
ということです。
  
患者さんを取り巻く、
医療者も含めた現場を円滑に機能させ、
みんなが幸せになれるためには労を厭わない、
 
そのために適材適所、
与えられた仕事に心血を注ぐ、
すなわち、結果としてリーダーになるのか、
統括は他に任せ、現場でとことん患者の話に
耳を傾ける看護師として機能するのか、
静かに振り返ってみてください。

どの歯車もひとつひとつが
重要な役割を果たしています。
 
リーダーでなければ
価値がないわけではありません。
 
自己肯定感の低さが課題なら、
肩書きを得ることでそれ克服しようとせず、
それぞれが既に持ち備えている能力や魅力に
気づき、それらを称えることから
始めてみてください。

 

ーーー
★あなたが今抱えている『悩み』をお聞かせください。
 ご質問はこちらから

20211213

FROM 川畑のぶこ

今日は、凪さん
(50代・女性・パート勤務(看護師))
のご相談にお答えします。

【Q】
ある団体に14年ほど前から関わるように
なり、今は中間管理職のような役目を
担わされています。

が、仕事ではなく、
プライベートの時間を使ってのものです。

自分に得るものもあり、
ここまでやってきましたが、
ここ最近、粗が目につくようになり、
嫌で嫌で仕方ありません。

今すぐにでも、
辞められるものなら辞めたいのですが、
自分の担当していることや
後輩のことを考えると、
そういうわけにもいきません。

私は、どうしたらいいのでしょうか?

   

【A】
凪さんというだけあって、
きっと、波風を立てないよう
調和的に物事を進めるのが
お上手な方なのではないでしょうか。

言いたいことがあっても、あまり言えず、
でも、きちんと仕事をするので信頼されて
たくさん任せられてしまって、
なんで自分ばかりこんなに……
というような状態に入ってきて
いらっしゃるのかなと推察いたしました。

特に、ここ最近、粗が目につくように
なったということですので、
そのような細やかなところにも気がつく
凪さんなのでしょう。

もう今では、すぐでも辞めたいとのこと、
それも一つだと思います。

ただ、ここまで14年間関わってきたのに
いきなり辞めるのは無責任だし、
それもまた波風が立つので、
なんとなくストレスだなぁというお気持ち
がおありなのかもしれませんね。

ここでぜひ、凪さんに
チャレンジしていただきたいのは、
「波を立てる」ということです。

続きは、ビデオでお話しします……

PS
あなたから川畑のぶこへの
ご質問・ご相談をお待ちしています!
こちらのフォームからお送りください。

https://business.form-mailer.jp/fms/99a39ced23382

―――お願い―――

この記事が少しでもご参考になったなら、また、共感していただけたなら、
ぜひお友達や周りの方にシェアしてください。
Facebookのアカウントをお持ちの方なら
ブログ記事の下にあるシェアボタンから、簡単にシェアすることができます。

引き続き、ご質問・ご相談もお待ちしています!
こちらのフォームからお送りください。


Facebookでも情報を発信しています。こちら↓
https://www.facebook.com/kawabatanobuko/


こちらからYouTubeチャンネルに登録すれば
新しいVideoを見逃すことなくご覧になれます。↓
https://www.youtube.com/user/kawabatanobuko

iTunesStoreでPodcast配信もしています!

https://itunes.apple.com/jp/podcast/xin-li-liao-fa-jia-chuan-tiannobukono/id1016723200?mt=2&ign-mpt=uo%3D4

 

Close,Up,Woman's,Hands,Watering,Seedlings,On,The,Ground,On

Q.川畑先生こんにちは。
 
いつもメルマガ楽しく読ませていただいてます。
 
私の悩みは収入源が定まらないことです。
 
好きなもので食べていきたいとは思っているのですが、
スペシャルなものがなく、だんだん体力もなくなり
これからどうなるんだろうと不安です。
 
56歳シングル、定職なし、一人暮らし。
家もない、財産もない、
ただ健康なので今は派遣で働いています。
 
数年前から派遣も短いものばかりになり
1年に1度失業保険のお世話になる感じになってます。
 
これからの収入のことを考えると
60代からパートになってしまうと思うと
生活保護より低い状態に、、、
 
そうならないように
いろいろ資格やインストラクターになろうと
コースを受けてみたりと手を出すのですが
どれ1つうまくいってません。
 
断捨離で思考整理と思うんですが
肝心なものは何ヶ月たってもあまり見えず
今たどりついたのは体をほぐすことでした。
 
仕事がないので半分引きこもり状態になってて、
自営業も考えなくちゃいけないのかなあと思うこの頃です。
 
働き方のチェンジの時、
不安な気持ちを持ちながら生きています。
 
よろしくお願い申し上げます。
 
 
【たまちゃん・50代・女性・無職】
 

―――――――――――――――――
 
 
A:FROM 川畑のぶこ
 
好きなこと(スペシャルなこと)と食べていくことのバランス、
収入源が定まらずに、
今後生活ができなくなってしまうのではないかと
悩んでいらっしゃるたまちゃんさんなのですね。
 
ただ、これまでそれなりにバランスをとりながら
過ごしてこられてきた様ですので、
それは素晴らしいことではないでしょうか。
 
私たちのニーズは時間の経過とともに変わるものです。
 
若い頃は、後先考えずに情熱と勢いで
ものごとを推し進めるエネルギーが湧いてきますが、
歳を重ねるごとに、体力や気力が低下することは
自然なことです。
 
たまちゃんさんは、ここにきて、
軌道修正の必要性を感じていらっしゃることと思います。
 
好きなこと(スペシャルなこと)を求めて、
次々と職を変えながら、あるいは気力や体力を使いながら
人生を刺激的に渡り歩く生き方よりも、
さほど変化に富んでいなくとも、安定した収入を得て、
安心感を抱きながら過ごしたいと
感じていらっしゃるのではないでしょうか。
 
ただ、同時に、「それでいいのか?」と疑問も抱いておられる。
 
ぜひ、「それでいいんだよ」とご自身に答えてあげてください。
 
変化を受け入れ、適応していくことは私たちに必要な智慧です。
 
不安は大切な変化を起こすためのサインの役割も果たします。
 
現代は、50代、60代でも、さまざまな就労支援を得ながら、
必ずしも体力的に負荷のかからない仕事で、
定期的に収入が得られる仕事を探すことは可能です。
 
もちろん、新たな仕事から
スペシャルなものが得られないとも限りませんが、
それらは仕事以外で得ても良いわけです。
 
すべてを仕事で完結する必要はありません。
 
たまちゃんさんが人生に幸せを見いだすものは
どこにあるでしょうか?
  
それは職場でしか得られないものでしょうか?
 
きっとそうではないはず。
 
幸せの種は人生に散りばめられています。
 
仕事の一部にもそれらは存在するでしょうし、
仕事以外にもたくさん存在します。
 
仕事の枠に収めようとせず、幸せの庭を広げて、
たまちゃんさんのスペシャルな種に水やりをしてください。
 
もしかしたら、スペシャルなものは、
案外日常のささやかなことに存在するかもしれませんし、
これまでそのことに気づかなかっただけかもしれません。

 

ーーー
★あなたが今抱えている『悩み』をお聞かせください。
 ご質問はこちらから

20211206

FROM 川畑のぶこ

今日は、ぽちこさん(50代・女性・パート)
のご相談にお答えします。

【Q】
田舎に暮らす80代の父親が、
行き慣れた道だからと80km以上離れた街
まで2時間かけて車で行ってしまいます。
 
年に何度か、自分で作ったお米を配達に行く
のが理由なので、何度も説得し、
行くときは一緒に行くからと伝えた上で、
急ぐなら宅配を使うように言っていたのですが、

自分で運転して行きたいらしく、
先日は宅配便にすると私達に嘘をついて、
母親の留守中に勝手に行ってしまい、
肝を冷やしたこともありました。

怒っても、涙ながらに訴えても、
本人はそんな心配はまったく知らぬ顔です。
次もまた、行かないと嘘をつきながら
行ってしまいそうです。

高齢ドライバーが増える中、事故を防ぎ、
他人を巻き込む前に免許返納もさせたいですが、
田舎で車なしに生活は立ち行かなくなります。
近くに行く自由までは奪いたくないのですが…

どうすればいいのかわからなくなってしまい
困っています。
何かよい方法はないでしょうか? 
   

【A】
80歳を過ぎた親が運転していると、
心配になるのはもう当然だと思います。

昨今、私たちはメディアで、
高齢ドライバーが死亡事故を起こしたと
いう報道をよく見ます。

そして、このような情報に触れると、
次は我が身、うちの親も……などと思って、
もう後期高齢者だから、早く免許返納して
と言いたくなると思うのです。

離れて暮らす私の母も80代で、運転をして
いますので、やはり心配は常にあります。

ただ、同時に、私たちの中にある
バイアスというものにも
気を付けなければいけませんね。

日本は今、超高齢社会に入っていますから、
高齢者が人口比で増えれば、
交通事故を起こす人全体に占める高齢者の
比率も上がるのは当たり前のことですよね。

なので、このようなときは、
きちんと比率を見ていかなくてはいけません。

今回のご相談にお答えするにあたり、
本当に、若年者に比べて高齢者の事故率が
上がっているのかを確認したく
内閣府の統計を見てみたのですが、
意外なことがわかりました。

それを踏まえたうえで、
ぽちこさんのお父様への向き合い方について
もアドバイスをさせていただきますね。

続きは、ビデオでお話しします……

PS
あなたから川畑のぶこへの
ご質問・ご相談をお待ちしています!
こちらのフォームからお送りください。

https://business.form-mailer.jp/fms/99a39ced23382

―――お願い―――

この記事が少しでもご参考になったなら、また、共感していただけたなら、
ぜひお友達や周りの方にシェアしてください。
Facebookのアカウントをお持ちの方なら
ブログ記事の下にあるシェアボタンから、簡単にシェアすることができます。

引き続き、ご質問・ご相談もお待ちしています!
こちらのフォームからお送りください。


Facebookでも情報を発信しています。こちら↓
https://www.facebook.com/kawabatanobuko/


こちらからYouTubeチャンネルに登録すれば
新しいVideoを見逃すことなくご覧になれます。↓
https://www.youtube.com/user/kawabatanobuko

iTunesStoreでPodcast配信もしています!

https://itunes.apple.com/jp/podcast/xin-li-liao-fa-jia-chuan-tiannobukono/id1016723200?mt=2&ign-mpt=uo%3D4

 

Mature,Woman,Applying,Anti-aging,Cream,At,Home

Q.メルマガいつも拝見しています。
私は現在は離婚をして独り暮らしの60歳代です。

末の子供が小学校高学年になったのを機に
鍼灸指圧師の学校に3年間通い、
その後もずっと走り続けてきました。

私の両親も超高齢になり、
日常的に見守りや介助が必要になってきました。

それに加え長女が乳児を抱えて離婚をし、
近隣に住むようになり、心強い事もありますが、
サポートが必要です。

断捨離は大好きで、やました先生やトレーナー
のYouTubeを見ては頑張っています。

高齢者に関わる今の私の仕事も大好きで、
ヨガや瞑想で頭の整理をして
日々1cmでも成長したいという気持ちで
前向きに生きてきました。

食生活や健康にも留意してきたのですが、
最近寝込む程ではないけど、
身体のあちこちに不調が現れ
頑張りが効かない感じがします。

仕事の勉強をはじめ、やろうと思う事は
沢山あるけど、行動力がついてこないのです。

そして両親が段々社会的人格を
失なっていくのを側でみているのは、
患者さんの死を沢山経験しても辛く寂しいです。

それは、20~30年後の私の姿でもあるのだと…。

後20~30年で何が出来るのだろう?

孫達がイキイキ生きることが出来る社会を作る
手助けは出来るのか?

焦っても心には何かポッカリ穴で、
身体がついてこない感じ。

生き方を話せる仲間はいても、
親にも娘にも共感は求められない。

この思いを抱え、希望が心底からは
見えない今の私にアドバイスがあれば、
どうぞ宜しくお願い致します!

【はなみずき・60代・女性・マッサージ師】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

はなみずきさんは離婚後、資格取得をされ
走り続けてこられたのですね。

そして、親の介護、孫たちの未来、
そしてご自身の未来を心配されている。

ものごとに真摯に向きあう
はなみずきさんの誠実さが伝わってきます。

いま、はなみずきさんが抱えていらっしゃる悩みは、
超高齢社会の日本全体の課題とも言えるかと思います。

その解決法は、制度に依存することも多いですが、
まず、はなみずきさんが個人的に
この課題に取り組むのかについて、
いくつかアドバイスさせていただきます。

まず大切なのは老い(変化)を受容するということです。

生老病死は人間である以上、
全員に課された課題であり苦しみですが、
これらに不要に抗うことは苦しみをもたらします。

私たちが、いつまでも若々しくイキイキと
過ごしたいと願うのは当然かもしれません。

しかし、アンチエイジング(抗老化)という概念がありますが、
それよりも、ヘルシーエイジング(健康的に年を重ねる)
を大切にしてみると良いと思います。

若い時と比べるから苦しくなります。
60歳にもなれば、あちこち不調をきたすことはよくあることです。

それを「あの頃はこうではなかった」と、
若い頃をベースに自己像を抱くので苦しくなります。

「あぁ、着実に歳を重ねているな。」と受け入れる、
そして「今できるベストは何かな」
と受け止める姿勢を大切にしてみてください。

あちこち思い通りにいかないなりのベストです。

そのために次に必要な姿勢は「信頼する」ということです。

私たちも、世の中も、変化にそれなりに適応できるように
なっているということです。

はなみずきさんの理想通りかどうかはわかりませんが、
ままならない人たちをサポートするシステムや心も
この世には存在するということに意識を向けてみてください。

つい先日、ある患者さんが、
一時的に尿パッドを利用する必要性が出た際に、
ドラッグストアでその種類が豊富なのに驚いた
とおっしゃっていました。

これまで自身にそのような必要性はなく、
事態は例外的なことと思っていたので、
パッドなど1、2種類程度しかないと高を括っていたそうです。

ところが、ひとたび視点を変えてみたら、
しっかりと結構なスペースをとって
さまざまなパッドが売られている。

しょっちゅう使っているドラッグストアなのに、
そんな棚は意識したこともなかったそうです。

そして、たとえ今後、自身が高齢者になっても、
このようにしっかりと守られているのだなと
安心したとのことです。

社会も人とともに進化していきます。

子どもたちも孫たちも、そのときどきの状況において
最善の智慧をはたらかせ、事態を切り開いていく力を
そなえていることを信じてみてください。

そして、その状態がもし
はなみずきさんの理想どおりでないのなら、
これはもしかしたらチャンスかもしれません。

その理想が新しいプロジェクトを
生み出すかもしれないからです。

このように、人が変われば、
社会もニーズも経済も変化していきます。

その変化にしなやかに適応できるご自身と社会を
イメージしてみてください。

また、これまでもそうであったとおり、
必ずしもすべてが理想通りでなくても、
私たちはそれなりに状況を乗り越えながら
日々ささやかな幸せを感じながら
生きることができることも思い出してください。

 

ーーー
★あなたが今抱えている『悩み』をお聞かせください。
 ご質問はこちらから