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FROM 川畑のぶこ
  
緊急事態の延長が宣言され、
GW明けには自由を取り戻せるかも?という、
あわい期待が打ち砕かれた人も多いことと思います。
 
改めて、いままでの「当たり前」が
いかにありがたいことであったかを
思い知らされる機会となっているのではないでしょうか。
 
 
私は臨床である日突然「日常を奪われた人々」と多く向き合います。
 
これまで普通に通っていた仕事や学校にいけなくなったり、
これまで普通に食べていたものが食べられなくなったり、
これまで普通に行きたいところに移動できたのに、足が動かなくなったり、
これまで普通に排泄できていたのに、人工器具なくしてできなくなったり、 
これまで普通に見えていたものが視力を失い見えなくなったり…
 
そんな患者さんたちが異口同音にするのは
これまでまったく意識してこなかった「日常」が
いかに輝かしく感謝に値するものであるかということ。
 
私たちは失って初めて気づくものがあります。
 
今回のコロナウィルス感染拡大も、
そんな気づきを与える機会にもなっているのではないでしょうか。
  
私たちが受けるストレスは、ものの受けとめ方に大きく依存します。
 
奪われたものばかりに目を向けたなら、
自らが惨めに思えてくるかもしれませんが、
今・この瞬間に与えられているもの、まだまだたくさんある、
それらのものに意識を向けることができたなら、
惨めさは軽減され心に穏やかさを取り戻すこともできるでしょう。
 
震災時には、蛇口をひねれば水が出てくること
ボタンを押せば電気がつくことのありがたさを痛感した人も多いはず。
 
でも、今はどうでしょう。
 
今は当たり前のように与えられているけれど、
もしこれが失われたらどんなだろう?
 
流通がストップせず食料が与えられること、
昼夜問わず、医療現場に仕える人々がいること、
見えないところで、どれだけの人々の努力や思いやり、
また自然の力や恵みや力が働いていて、
私たちは当たり前のように生かされているのだろうと、
少しばかり想像力を働かせたなら、
私たちはまだまだ感謝モードで過ごせるのかもしれません。
 

今回の事態で、図らずも新たに与えられた
好ましい状況も報告されています。
 
世界各国から、スモッグがなくなり、
空気や水が澄んだというニュースが届きます。
紛れもなく、私たちの命や健康を守るのに大切な要素です。
 
人々は、対面で会えないとわかれば、
オンラインでつながりはじめました。
仕事も、授業も、お茶会も、飲み会も、発表会も…
我が子はピアノやダンスレッスンまでオンラインになりました。
  
もちろん、対面であるに越したことはありませんが、
リモートでもそれなりに適応して、きちんと価値を得ています。
 
何より、物理的な距離は離れていても
人とのつながりを感じられることは、
私たちに安心と前進する力を与えてくれます。
 
いろいろなものが奪われても、人々の絆はずっと存在し、
私たちを支えてくれるものです。
 
困難な状況から回復をする力をレジリエンスと呼びますが、
レジリエントな人の特徴として、
Diane Coutu氏は、ハーバードビジネスレビューに
次の三つをあげています。
 
1.現実の直視と受容
2.起きていることに対する意味の探求
3.習慣化された創意工夫
 
今回のような状況は私たちに智慧を働かせる機会となり、
柔軟性やクリエイティビティーを培う機会にもなっていると思います。
 
我が家では、息子が英語禁止ゲームなるものをはじめ、
一定の時間英語を使ったら、罰で腹筋か腕立て伏せを10回する
というルールをつくりました。
 
翌日はみな筋肉痛ですが、笑いがもたらされ、
運動不足が解消され清々しい気持ちになりました。
 
やがて緊急事態は解除されるでしょうが、
みなさんもそれまでぜひ、この自粛の機会を
己の新たな能力を開発する機会として受け止め
しなやかに乗り越えられますように。
 
          
ーーー

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200511

こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、はなさん(30代・会社員)のご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
いつも先生のメルマガを参考にさせて頂いております。
 
父母の関係性が良くなく、私は実家に帰る度、精神的にやられてしまい
とても滅入っています。
 
三人兄弟で、私は真ん中の長女。
長男の幼少期、父は母と兄にDVをしていたそうです。
 
私が生まれた頃にはDVもなくなっていましたが、父が苛立つと、
子どもの私たちは抱っこしてもらえなかったり、
泣き止まないと母を責めたりしていたそうです。
 
現在は私も31歳、私と弟は家を出て、交際相手と暮らしています。
兄は実家にいるのですが、父も兄も家事を手伝ってくれず、
母が黙々と家事をしています。

「お願いしたら?」とか「言えば2人ともやってくれるよ」と言っても、
どうせやってくれないと、無理をして疲労を溜め込んでいます。

実家に帰る度、手伝ったり掃除したりしますが、母の寝室は服で
ごった返したまま。家事が滞ってしまっていて、誰も手をつけません。

母はストレスが溜まりに溜まって、聞こえるような声で
「死ねばいいのに」など口にするほどです。

正直、こうなってしまった家庭を回復しようとは思っていませんが、
せめてストレスが溜まらないようにしたいと思ってはいて、
ただどうすればいいかわからずにいます。

離婚や、母の実家に帰るなど言ってもそれを実行する一歩がなかなか
踏み出せずにいます。
~~~~~~~~~~~
 
はなさんの、お母さんに対する愛情がひしひしと伝わってくる
ご相談内容ですね。

多分、お母さんは長年ずっとこのパターンでやってきたのでしょうね。
お父さんは外でお仕事をして、お母さんは家を守って、家事をして育児を
してという、私たちの親のジェネレーションにはありがちな家庭像が
見えます。

おそらくお兄さんも、お母さんに全部してもらってきていたのではないか
と思います。お母さんも、良き母として、良き妻として、何でも自分が
やらなきゃと背負い込んでやってきたタイプかもしれませんね。

若くて体力があった頃はそれでもまだ許容範囲だったし、問題もさほど
表面化してこなかったけれど、高齢になって身体的・精神的疲労も出て
きて、手伝ってほしいけれど手伝ってもらえない、それを言い出すことも
できない、最初から諦めてしまっているのでしょう。

このような状況に対して、はなさんにできること。
お父さんやお兄さんとのコミュニケーションが一つのカギになりそうです
ので、その観点からアドバイスをさせていただきますね。
 

続きは、ビデオでお話しします……

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
PS
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Q:21歳の息子のことでご相談します。

5歳の時発達障害ADHD・LDの診断を受け、
小学校中学校と通級や教育支援を受けながら
本人なりに一生懸命がんばり野球も続け、
自立を目指してきました。
 
現在大学の3年生です。
大学の寮に入りましたが
1年半後から学校にいけなくなりました。
 
大学1年の春休み、3歳下の弟の預金を無断で引き出し
出会い系のネットで詐欺にあいました。
 
その時は消費者生活センターで交渉していただき、
20数万円振り込んだものは全額戻ってきました。
 
それ以降、性に目覚めたのでしょう。
出会い系のネットにハマるようになり、
相手はサクラ、現実の女性ではないと言っても
そんなの嘘だと信じません。
 
毎朝弁当を持って大学には行っても
授業には全く出席していませんでした。
  
翌年の春休みには私のATMカードを持ち出し
5百万円と言う大金をデリヘル嬢に注ぎ込みました。
それがばれ線路に飛び込もうとし大暴れをしたので、
警察に呼ばれてそのまま1ヶ月
精神病院に預かってもらいました。
  
その後、反省したようにも見えましたが、
また親のお金を財布から抜き、
乃木坂の握手券を買うために大金を使ったり、
取ったのにやっていないと嘘をつくことが多発。
 
この1月にはデリヘルの女性に会うために
サラ金に手を出しまた精神病院へ。
1ヵ月後退院してきましたが、次はまた
家の中にあるものを無断で持ち出し売却して
お金を作ろうとしたためまた病院へ逆戻り。
 
夫はエリート官僚でものすごく厳しく
時には手をあげ怒鳴りつけて
長男をしつけようとしてきました。
それもあって全寮制高校に入り、
距離を持てるようにしました。
  
2年前の精神病院への入院以来、
夫もとても協力的になり長男と話していますが、
入院しても善悪の判断が出来ない息子の
将来が案じられます。
 
長男は次男が大好きです。
次男はスポーツ万能勉強もでき友達も多く、
兄のことを嫌ってはいないのが救いです。
   
【悩める母・50代・コーチ】
  
―――――――――――――――――
  
A:FROM 川畑のぶこ
  
息子さんの発達障害と、問題行動に向き合い続ける、
悩める母さんの苦悩が伝わってきます。
  
これまで本当によく頑張ってこられていると思います。
  
息子さんに起きていることは、
本人の性格や努力の問題ではなくて、
生まれつき脳機能に一部障害があることによる
症状ですから、ご主人が怒鳴ったり
手をあげることで改善しようとするのをやめ、
協力的になったのは良かったですね。
  
息子さんは、ADHD(注意欠陥多動症)と
LD(学習障害=知能に問題は無いが、
読み書きや計算などができない障害)とのことですが、
発達障害と依存症は関連があることが示唆されています。
 
とくに、ADHDの人は集中力を保ったり、
やる気を出したり、快感を得たりするのに必要な
ドーパミンと呼ばれる脳内報酬系の活性度が
低い傾向があることが報告されています。
 
脳に刺激が少ないとことで、注意が散漫になり、
ミスが繰り返されたりしてしまうのですね。
  
集中力を高めたり、快感を得たりするのに、
より多くの刺激を必要とするがゆえに、多動になったり、
行為や物質に依存してしまうことがあると言われています。
    
依存の対象は、薬物やアルコールなどの物質もあれば、
ゲーム、ギャンブル、また、買い物や物を溜め込む
ことなどプロセスや行為に対するものもあります。
 
セックスに関しては、精神医学的には
依存症という診断はありませんが、
息子さんのように、衝動が抑えられずに
その行為が繰り返され、嘘や盗みや借金など、
社会生活に支障をきたしているのであれば、
それはプロセス・行為に対する依存です。
  
やめたくてもやめられない状態ですね。
    
現在、息子さんは精神科の治療に
取り組んでいらっしゃるようですが、
カウンセリングやグループワークなどは
取り組まれているでしょうか。
 
ADHDはこれですぐ治るという魔法のような治療は
無いかもしれませんが、薬物療法と並行して、
心理療法に取り組むことが有効とされています。
 
まずは息子さんご自身が、
きちんとご自身の人生に向き合うためにも、
障害にまつわる正しい情報や心理教育を学び、
対処法を身につけることは大切です。
 
似た問題を抱える人たちと分かち合い、
気づきやきずなを深められる、
グループの場はお勧めです。
   
ADHDの家族会もありますから、
悩める母さんもぜひご参加ください。
  
このような自助グループでは、
現場の智慧(ちえ)がシェアされることも多いですし、
共感や勇気づけを得られることが多いです。
  
一人で抱え込まず、共有することで
重荷が軽くなることもあります。
  
心理療法では、認知療法という、
ものの見方や考え方を健全なものに変える
アプローチが効果的とされていますが、
昨今は「今・この瞬間に丁寧に注意を払い、
心の平安を取り戻す」マインドフルネスの有用性が
注目されています。
 
マインドフルネスは、
呼吸に丁寧に注意をはらうことことで、
あちこちに散漫していたマインドを、
今・この瞬間に戻し、心に錨(いかり)を下ろす、
仏教に由来する瞑想ですが、
脳のメカニズム的にも、
衝動などの問題行動を低減させ、集中力を高めるのに
有効であることがわかっています。
    
マインドフルネスの瞑想会や研修は、現在では
日本全国、いろいろなところで開催されており、
無料で定期開催されているものも多くありますから、
検索して息子さんと一緒に参加されると良いと思います。
 
性的な関わりを通してのみでなく、
あらゆるところに自分を受け入れ
包み込んでくれる場があるという安心感は、
息子さんの癒しにもつながることと思います。
 
また悩める母さんも、
息子さんの問題行動は目に余るかもしれませんが、
淡々と対処はしつつも、彼の存在の愛しい部分、
感謝できる部分にも、
等しくあたたかな注意を注ぎ続けててください。
 
          
ーーー

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200504

こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、うのはなづきさん(50代・無職)のご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
私は昨年、9年間闘病していた夫を亡くしました。子供は二人いますが、
社会人の息子は別居していますので、娘と二人暮らしです。
娘は重度の知的障害があります。

夫を亡くしてから、喪失感と罪悪感が募るばかりで、元の生活に戻れ
ません。生きたいと思えず、自分が役に立たない価値のない存在に
感じます。毎朝罪悪感で目が覚め、日中は何かやろうとしても集中
できません。

夫は10年前に発病、8年前に余命3ヶ月と診断されましたが、奇跡的に
回復して治療を続けながら仕事にも復帰しました。それでも完治すること
なく辛い治療が続き、死への意識が常に本人にも家族の心の中にもあった
と思います。

夫は無口で我慢強く、愚痴をこぼさず、淡々と治療してきました。
私は朝夕と夫を会社へ送迎し、週2回病院に付き添うという生活を続け
ながら普通に暮らしていました。でも本当は、夫が徐々に弱っていく姿に、
精神的には追い詰められていました。

さらに、思考が現実化するという心理学の先生の勧めと不安から仕事をし、
時間にも追われて、ますます心の余裕をなくしました。夫もそれを感じて
いたと思います。

私と夫では、生き方も、健康や治療に関する考え方も違っていて、
夫の考え方を否定してしまったこともあります。そして、ちゃんと
分かり合えない、そういう関係性のままで、最後は急激に悪くなり
夫は逝ってしまいました。

私は夫の辛さがわからず、思いやりの心で接することができなかった
ように思います。夫は、私に大切にされないと思いながら寂しく
死んでいった、私が夫の寿命を縮めたように思えます。

私は夫を最優先にするべきでした。とり返せません。2人の子供たち
のため、自分のために、立ち直ろうと思っても自分を許せません。
どうか私にアドバイスをいただけますでしょうか。
よろしくお願いします。
~~~~~~~~~~~

うのはなづきさんの、ご主人を思いやる気持ちがとてもよく伝わって
きます。

愛する家族、愛する者を亡くしたときに、私たちが喪失感を持つのは
当然のことですね。

そして同時に、うのはなづきさんのいちばん大きな心のテーマとなって
いる罪悪感。この罪悪感を持つ、残された家族、遺族というのは
本当に多いです。

ああすればよかったんじゃないか、こうすればよかったんじゃないか、
逆に、ああするべきではなかったのではないか、こうするべきではなか
ったのではないかと、自分ができなかったこと、やるべきだったと思う
ことが頭の中を次から次へとよぎって、苦しくなることは本当によくある
ことだと思います。

うのはなづきさんは、自分のせいでご主人は辛い人生を送って、
ギクシャクした関係性のまま、容体が急変して、そして最後には逝って
しまった。それは自分のせいだと、自分がご主人の寿命を縮めたのでは
ないかと思っていらっしゃるとのこと。

愛する者を救えなかった自分に情けなさ、価値のなさを感じて、
ご主人の人生を全部、うのはなづきさんが背負い込んでいらっしゃる
ように見えます。

まず、うのはなづきさんに知っておいていただきたいのは、
ご主人にはご主人の人生があったということ。そして、
うのはなづきさんにはうのはなづきさんの人生があるということです。

続きは、ビデオでお話しします……

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
PS
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Q:レビー小体型認知症を発症した叔母(68歳)のことで
翻弄される母の身を案じています。

幻覚症状のある叔母は買い物依存症となり
1年前に他界した叔父や祖父の残した遺産を
ほぼ使い切り、年金で1人暮らしをしています。

攻撃性もあり、近所とのトラブルを起こすことも
しばしばながら、本人に病気の自覚がなく、
進行を遅らせる薬も一切飲んでいません。

車で10分の距離に40代の娘とその家族が
住んでいるものの、一切関与しようとせず、
他の2人の息子は海外と遠方に住んでおり、
トラブルを起こした際の警察への
身柄の引き取りを母が行っています。

毎日電話をし、車で食べ物を差し入れているのも
母が好きでやっていることだと目をつぶっていましたが、
高齢となり夜の運転も気にかかります。

厳しい義父母の元で3人の子供を育て、
最後は一人になった妹があまりにも
可哀そうだという気持ちも分かりますが、

誰が中心となって叔母に関わるのが良いか
と考えた際に、最も近くに住む娘家族が
あまりにも無責任な気がして憤りを感じます。

娘の旦那が叔母に関わることにより、
幼稚園の息子がいる自分の家庭が壊れることを
危惧して一切関わろうとしないのです。

海外にいる長男に任せたと言い切り、
行政や地域の民生員からの連絡、
しいては叔母が数日帰らなくなっている旨の
連絡も無視する始末です。

社会福祉の専門の方や民生員、介護保険士、
保健師の方など様々な方への相談を
母がはじめましたが、病気の自覚がなく、
攻撃性のある叔母を病院に入院させ
レビー小体型認知症の根本的な治療に向かわせる
のは至難の業です。

かと言って放置しているとご近所トラブルが
犯罪にまで発展することを懸念しています。

出口の見えない叔母の幻覚症状からの奇行に
寄り添い続ける母、無関心を決め込む娘家族、

今後どのようにそれぞれが行動すれば
叔母の問題が良い方に向かうのか考えあぐねています。

【REI・40代・会社員】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

REIさんのお母様への思いやり、
お母様の妹(叔母様)への思いやり、
介護はそれぞれの思いが絡み合い、
正解がみつけにくくなることがありますね。

REIさんとお母様の課題には、
認知症の叔母様の病気に対してどう対応するか
という問題と、誰が介護をするのかという
2つの問題があるかと思います。

認知症は本人に病識がないと、
周囲は振り回されてしまうことが多く、
なかでもレビー小体型認知症は、
認知機能低下による記憶障害や
見当識障害などの中核症状以外にも、
BPSDと呼ばれる幻覚や妄想、攻撃性などの
精神機能や行動の問題がひどく、
家族やサポーターが苦労することが多いです。

身体機能に問題がなく、
とくに健脚だと元気と受け止められ、
社会的生活は破綻しているにもかかわらず、
周囲が介護の必要性を軽視してしまい、
専門家の支援が受けられないこともあります。

私自身の親族にもレビー小体認知症の者がいますが、
当初家庭内は嵐でしたが、やはり健脚のため
当初介護認定がなかなかおりませんでした。

周辺の医療従事者らからのアドバイスを
受けながら、ケアマネージャーを変えたり、
医療機関を変えたりしてようやく診断も確定して、
介護認定を得て施設に入所することができました。

本人は病識がありませんから、
なぜ自分が入所しなければいけないのかと
怒りをもって抵抗していましたが、
専門家の助けも借りながら、投薬のコントロール
などもきちんとできるようになったおかげで、
BPSDの症状もコントロールされ、
今では慣れて平穏に過ごしています。

今、お母様が関係各所への協力を
要請し始めているようですから、
これを乗り越えると楽になるかもしれませんし、
実母をお荷物に思っているかもしれない娘さん夫婦も、
他者からの支援が得られるようになれば、
安心して母親の病気と向き合えるように
なるかもしれません。

誰がメインで介護をするかということに関しては、
いちどお母さんにREIさんの思いをきちんと伝え、
お母様の負担が確認できたなら、叔母様の娘さんと
長男さんともオンラインを利用するなどして、
きちんと面と向き合って話し合いをする機会を
持つことが大事でしょう。

お母さんがあまりに熱心だと、美しい姉妹愛と、
息子さんや娘さんも頼りにして
任せっぱなしになっている可能性もあります。

お母様の口から、負担であることを、
あるいはREIさんからみてお母さんに
負担になっているように見え、心配であることを
率直に伝えることが大切です。

その際、相手を批判する必要はなく、
率直に、困っていることを伝え、
家族として親の支援をしてほしいと
要請すれば良いでしょう。

そのことで、これまで見ないようにしてきた、
でも本来きちんと向き合うべき必要な課題に
本人たちがきちんと向き合う機会が与えられます。

娘さん夫婦が自分たちの生活が機能しなくなるのを
恐れるなら、積極的に支援先を求めるでしょうし、
親の抵抗も乗り越えるでしょう。

お母様のように、適度に距離がある関係だと、
相手を尊重しすぎて、自分さえ我慢すれば、
と自らの負担を大きくしている可能性もあります。

娘さんのご主人も、それが実の親であれ義理の親であれ、
老いたり病んだりすることは避けて通れませんから、
その事実に直面し、人生のままならなさを受け入れる、
大切な学びの機会でしょう。

お母様もREIさんも、
この大変な状況を乗り越えるためにも、
ぜひ、日頃からセルフケアをきちんとして
エネルギーを充電されますように。
 
          
ーーー

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こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、にしこさん(50代・専業主婦)のご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
初めまして。いつもメルマガを楽しみにしています。今54歳です。

自分のことがいちばんわかってないと思うので、
アドバイスをお願いしたいなと思いメールを送らせてもらいました。

私には愛があるのか?とよく思います。息子を3人育ててきました。
夫の単身赴任が3年間ありました。

近所の方から「よく男の子3人育てたね、がんばったね」と言われた
ときには、ただただビックリしました。これは当たり前だと思って
いたからです。

面倒臭いと思うことばかりで、嫌々やっていたことが多かったです。

夫とは、好きで結婚したわけではなく、条件で結婚したようなものです。
職業、母親との同居、生年月日との相性で。だから、好きで結婚したの
ではないからうまくいかないと、ずっと思っています。

仕事が終わって帰宅した夫に笑顔で「おかえりー」と言った際、
「何、気持ち悪い。なんか企んでるの?」と言われた時は、
二度とおかえりと言うのをやめようと思った瞬間でした。

気にくわないことがあると、ドアをドーンと言わせたり物に当たったり、
役立たずと言われたり、死ねと言われたり。こういうことがあると、
とてもじゃないけど、優しく接しようとは思えず、この先ずっとこの人
と一緒にいる自信がなくなります。

よく「真面目に働いているのだし、お金はくれるし、酒タバコ女借金が
あるわけではないから、いいじゃない。感謝の気持ちがないのよ!」と
年配の方に言われます。心の中で「そういうんじゃない!」と叫びます。

私自身は働いていないので生活の不安がありますが、かと言って
働く勇気もなく、矛盾している自分が嫌になります。

自分の実家に住んでいるので、夫に出て行ってと言っても出ていかないん
です。こんな方、多いですよね。私の心が変わってくれるといいのですが、
どんなふうにしたら変わるのでしょうか? 

子供たちが離婚はしないでと言うから、困ります。
長男は27歳で、三男は今年20歳になります。
~~~~~~~~~~~

結婚観ですね。いったい自分がどういう結婚観を持っているのか
夫がどういう結婚観を持っているのか、どんな結婚観を持っている二人が
一緒になったのかというところから始まる課題、問題ですね。
 
にしこさんは自分自身がご主人を好きか嫌いかではなくて、仕事だとか
同居だとか、生年月日の相性で、条件が合うから結婚しようと思ったと
のこと。すなわち、当時のにしこさんにとっては、それが結婚観だった
ということです。

その当時は、それ以上もそれ以下も考えることができなかったし、
おそらく、好きだとか嫌いだとかで結婚はするもんじゃないという
確固たる信念、結婚観があってご結婚されたと思うんですよね。

おそらく、ご主人もそんなドライな感じで、むしろOKと思って
結婚されたかもしれませんね。

なので、にしこさんご夫婦は結婚というものを、恋愛の延長というよりは
社会的な枠組みの中で、家庭というプロジェクトを成し遂げていく一つの
ユニットとして、割とドライに、合理的に捉えたのかもしれません。

ところがここへきて、違うんじゃないかと思い始めたということですよね。

もちろん人間ですから、年月が経ってみなければ分からないことも
たくさんあります。やっぱりお互い愛を表現していくということが、
夫婦生活であったり、結婚生活、あるいは家庭には大事だと改めて思う
ようになってきたということだと思うのです。

「私には愛があるのか?」と疑問に思っていると書かれていますが、
にしこさん自身、どうでしょう。ご主人を愛しているでしょうか。
ここはとっても大事な部分だと思うんですね。

そして、その愛を今後も育みたい、夫と仲良くやっていきたい、愛ある
夫婦関係を育んでいきたいと思っているのかどうかということです。

もしそう思っているのであれば、それをきちんとご主人と
コミュニケーションしてみるということは大事です。

続きは、ビデオでお話しします……

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Q:いつも川畑先生のアドバイスに、
何度となく助けられてきました。
 
私には夫、長女17歳、長男16歳の家族がおります。
 
長女は真面目で優等生タイプ、
長男は大雑把でゲーム好きで
勉強も自らするタイプではありません。
高校も長女は県でも上位の進学校へ、
長男はスポーツ推薦で私立の特進コースへ進みました。
 
悩みは長男の方で、
担任の先生からは勉強できないやらない、
話すのも何するのも自己管理もできない、
とにかく駄目なレッテルを貼られています。
 
スポーツの方は今のところ順調ですが、
勉強の成績の方が右肩下がりで
このままでは進学できるかどうか心配です。
 
そのことを先生に相談しても、
○○君はこちらがいくらこれしといてねと渡しても、
はいとは答えるけどその後がない、
自分から聞いてきたり行動できない、
もう高校生なんだから自己責任で自己管理しないと、
と取り合ってもらえません。
 
今もコロナで登校できない中、
頼みの綱のスポーツの方も自習練習と言われていますが
全く何もしようとせず、
そろそろした方がいいんじゃない?
と声かけしても聞きません。時には怒ります。
勉強も得意なスポーツすらもしようとしません。
 
本当に私は焦るばかりですが、
当の本人は何を思っているのやら、、
  
小さい時からできるお姉ちゃんのとなりで、
褒められるのは姉、自分は怒られてばかりと
言っていた時もあり、幼少期からの積み重ねで
こういう風なやる気のでない体質に
なってしまったのかと思い悩みます。
 
もう私のどんな言葉も、うるさい!
そうやってお母さんは自分が正しいと言って
僕を否定ばかりする。お前の言うことなんか
聞きたくない!と聞く耳はありません。
 
先生に対してもどうでもいいとなげやりです。
 
こんな長男に、私はどのように対処したらいいのか、
先生、どうか教えてください!
 
【悩める仔羊・50代・主婦】
 
―――――――――――――――――
 
A:FROM 川畑のぶこ
 
悩める仔羊さんのお子さんへの愛が感じられるご相談です。
 
息子さんは彼のお姉さんと違って、
いわゆる優等生でないのですね。
 
でも、親はわが子が優等生になることを望んでいる。
 
なぜでしょうか?
 
それは、彼に幸せになってほしいからですよね。
 
優等生でなければ幸せになれないと、
私たち親は焦りを感じてしまいがちです。
 
そして、その焦りが子どもを追い込み、
ますます幸せから遠ざけてしまう。
 
私たちはなんとも不器用な生きものです。
 
残念ながら、勉強に興味のない子どもに
勉強しろと言い続けても、
勉強好きの優等生にはなりません。
 
親にガミガミ言われるからやる(罰から逃れる)という
ネガティブな動機づけがあったとしても、
それは自然に持続するものではありません。

勉強をすることに喜びや楽しさを感じている、
すなわち勉強への前向きな動機づけがある子は、
ある程度環境が整っていれば
放っておいても自ら学ぶでしょう。
 
ただし、もともと勉強に関心がなかったり
自分が得たいものを得るために
勉強が必要とは思えていない子は、
率先して勉強をすることは難しいでしょう。
 
そのような意味でも、教育は
知識を提供するだけでなく動機づけを与えることも
含まれていることが理想的です。
 
息子さんはスポーツが得意ということですから、
将来、必ずしも本人がプレイヤーでなくとも、
スポーツと関係のある仕事につくことができれば
喜びや充足感を感じられることも考えられます。
  
そのために必要なことが何かを考るようになり、
そのときに勉強が必要となれば、
それがやる気を起こすときかもしれません。
 
もちろん、必要性を感じられなければ、
それは彼の人生においては
不要なことなのかもしれませんし、
もっと他に身につけることがあるのでしょう。
 
ティーンエイジャーというのは
まだ自分が誰かというアイデンティティーが
確立されていないときです。
 
彼の良いところを伸ばし、
必要であればそれが動機づけとなって
勉強するようになることもあります。
 
たとえば、青年期なら、異性にモテたいという動機づけ
で何かを頑張ることだってあるかもしれませんし、
それは悪いことではありません。
 
いずれにせよ、動機づけなく
「あれをしろ、これをするな」と言われると、
人格否定をされているように受け止められかねないですし、
さらにやる気が失せてしまうこともあるので注意が必要です。
 
本人が困っていない限り(ニーズを実感していない限り)、
そして勉強が苦しみである限り、変化は起きにくいでしょう。
 
裏を返せば、本人がそのことで困ったときに
変化が起きる可能性はあります。
 
もし、彼が困っていて、できることならきちんとしたいし、
彼なりに努力をしているにもかかわらず、
勉強やものごとに集中できなかったり、
身の回りのことがきちんと管理できない、
そのことで周囲と不調和を起こして
支障をきたしているというようなことが日常的であれば
発達障害の可能性もありますから、
専門家に相談することをお勧めします。
 
障害が原因なのに、周囲の理解なく、
本人のやる気のなさや性格が問題なのだと
受け止めて対応しつづけると、
本人も周囲も辛い人生となってしまいます。
 
もちろん、だらしない子がすべて発達障害というわけ
ではありませんから、そこは拙速に判断せず、
心配であれば専門家を受診することをお勧めします。
 
いずれにせよ、息子さんは、彼の人生を切り開き、
困難を乗り越える力を備えていることも
信頼してあげてください。
 
彼が親の好みの人生は送らないかもしれないけれど、
彼なりの人生を送る事はできる。
 
彼がなりたいものになるための応援をしてあげてください。
 
お母さんには、自分と異なる価値観や多様性を
受け入れるレッスンなのかもしれませんね。
 
          
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★あなたが今抱えている『悩み』をお聞かせください。
毎週水曜の「断捨離」メルマガおよび、
毎週月曜の「ココロの学校」メルマガで、
川畑のぶこがお答えします。

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