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Q:いつも興味深く拝聴させていただいています。

以前のテーマ、DVに関し、現実的なアドバイスが参考になりました。

我が家も、そのとき取り上げられていた方とは程度の差はありますが、
DVがありました
自分がいけない、自分が変われば相手も変わると信じ
努力を重ねてきました。

カウンセラー、心療内科、ヒーラー、スピリチュアルな思想を
取り入れているところが多く、
あなたの引き寄せ、恐れやあなたの中の支配欲の投影、
過去の未消化の感情の表れ、被害者、加害者はいない、
前世のカルマと言われ、先祖の因縁、霊障だという人たち、
すごく増えてきました。

SNSや書籍だって、100%自分原因説、ホオポノポノ、
許しましょうとか普及していますよね。

そう捉えるようにしてから、学ぶこともあったけれど、
こういうのにどっぷりつかっていくととても危険だなと思っていました。

今日の先生のご意見を聴いて現実に引き戻されつつある中から、
まだ思考の混乱があります。

今、本当にこういうスピリチュアル思想が蔓延しています。

それで楽になれば良いけど、
高額な金額や恐怖を植え付けられるビジネスも沢山ある。
そういう危険もあることを沢山の人に知っていただきたいです。

見えない世界、何かに頼る、信じることはとても大切だと思うし、
宗教やスピリチュアルを否定するわけではありません。

こういった危険性がありますよと言うことを先生のご意見含めて、
いつかテーマとして取り上げていただくと嬉しいです。

文章が上手く表現出来ずごめんなさい。
宜しくお願いいたします。

【ミリー・40代・看護師】

―――――――――――――――――

A:FROM:川畑のぶこ

ミリーさんご自身が、DVを通して
ご自身の内面を深く探究してこられたこと、その中で得られた
学びと同時に苦労が伝わって来るご相談内容です。

まず、スピリチュアルなものの危険性に関しては、私自身が
ミリーさんが列挙してくださった内容の専門家ではないため、
それらの良し悪しの判断はできませんし、
そもそもその判断をすることが賢いこととも思えませんので
ここでは控えたいと思います。

おそらくは誰かにとっては機能するけれども、
別な誰かにとっては機能しない。
また、あるときは機能するけれども、また別なときは機能しないことも
あるというものではないかとは思いますが。

ミリーさんがスピリチュアルなものに関する川畑の意見を聞きたい
とのことですので、いくつか私なりのシェアをさせていただきます。

ただし、これを鵜呑みにするのではなく、あくまでも参考にして
ミリーさんご自身の正解を出すための踏み台にしてみてください。

スピリチュアルな信念は、目に見えないものに対する信念であり、
その人の宗教的信念、哲学的信念または人生観や死生観などに
現れてくることがあると思います。

それらがどのカテゴリーに属するかはさほど重要ではなく、問題は
それらが信じる者の人生に、健全に機能しているか否かであって、
その健全性は信じている内容そのものもよりも、
それらとの関係性に大きく依存すると思います。

「スピリチュアルなものにはいったいどのような教えがあるだろう?」
「それらから私は何を学びとることができるだろう?」

という客観的な姿勢と好奇心を持って関わりあえるなら
大いに役立つと思いますが、自分では解決できない問題の答えを、
なんでも解決してくれそうな「万能スピリチュアル」に求める依存状態では、
信じている内容が何であれ苦しみは繰り返されるでしょう。

まずは、スピリチュアルの内容そのもの以前に、
それらに関わるご自身の姿勢を俯瞰視してみることをおすすめします。

誰かにとっての薬が果たして、私にとっても薬なのか、それとも毒なのか。
逆もしかりですね。

栄養を摂るのに、お米が正解の人もいれば
ジャガイモやパンが正解の人もいます。
どれか一つが万能である必要はありません。

心や魂の栄養も同じでしょう。
米屋はお米がベストというでしょう。
八百屋はジャガイモが、パン屋は小麦がベストと勧めるでしょう。

それぞれの立場の正解があります。
ですので、鵜呑みにせずに、自身で試してみて、
合いそうなものを選び抜いていく姿勢を育むことが
大事ではないでしょうか。

ただし、飢餓状態のときはジャンクフードでもなんでも飲み込んでしまように、
心が飢餓状態のときは自分にとっての良し悪しの判断をしないまま、
目の前に提供されたものをそのまま飲み込むということが起きがちです。

ですので、信じる対象そのものよりも自身の状態からそれらとの関係性が
不健全になりがちということを意識して関わると賢明ではないでしょうか。

たとえば、カルマという概念の使い方も
「カルマなんだから努力は無駄で諦めるしか無い」
といった文脈にもつかえれば
「努力によって変化を起こすカルマなのだ」という受け止め方もできるでしょう。

「感謝や詫びでことが済むなら世話無い」
という考え方もできれば、

「感謝や詫びはシンプルに聞こえるが、エネルギーを要することで、
言うは易し、 するは難し。だから私のみならず相手も簡単にはできないのだ。」
と、理解を深めるきっかけにすることもできるでしょう。

「攻撃者はNOと言いにくい人を無意識に選びやすい」
と聞けば、

「NOと言わない私が引き寄せたのだから私がわるいのだ」
と、受け止め自責感を募らせる人もいれば、

「そうか、エネルギーを使うし、波風はたつかもしれないけれど、
 NOのときはNOと言えばよいのか」
と、変化を起こすきっかけと受け止める人もいるでしょう。

このように、いったいどのような姿勢でスピリチュアルに関わっているのか
を全肯定も全否定もなく客観的な視点をもって問い直す姿勢は
大事だと思います。

周囲に信頼できる友人や家族がいれば、
あなたのスピリチュアルに関わる姿勢が健全か否かを
尋ねてみるのも良いかもしれませんね。

スピリチュアルに全てをゆだねて自分は努力をしない
(スピリチュアルがぜんぶやってくれる)という魔法の杖を求める姿勢は
信じる対象が何であれ結果は好ましく無いと思いますし、
苦しみを助長させるでしょう。

私たちは皆、試行錯誤を繰り返しながら成長するプロセスにいます。

ですので、矛盾するようですが、そのことを信じて、
瞬時に全てを思い通りに解決してくれる
万能スピリチュアルを求める姿勢を手放すことでより
健全なスピリチュアリティーが育めると思います。

このことから、ミリーさんが挙げてくださったスピリチュアルな取り組みも
機能する人には対象が何であれ機能するでしょうし、
機能しない人にはいずれも機能しにくいのかもしれません。

自分のスピリチュアルと関わりあう姿勢を振り返りつつ、
内容も盲信することなく、そのときどき確認しながら、
どの部分は私に機能し、どの部分は私には合わなそうだから
様子を見てみよう、などというふうに柔軟に向き合ってみると
良いのでは無いでしょうか。

色々と頭の中で巡らして、混乱してきたら、最後は
ご自身の心の奥底の声(直感など)に従ってみるのが良いと思います。

スピリチュアルも、その他の薬や治療も、
依存するものでなく活用するためのものという姿勢で関わってみてください。

ーーー
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Q:6年生の子どもが脳腫瘍を発症しました。
かなり悪性で生命予後の余裕はなく
化学療法、放射線治療、手術を1年以上かけても難しい状況で、
今化学療法2クール目です。

そんな中サイモントン療法があると知り
川畑先生の本やCDを聴き始めました。
子どもは鈍感で大したことではなく治るものと思っています。

腫瘍があるのは分かっていて
「腫瘍からがんになることはあるの?」と聞いてくるぐらいです。

本当の事を言ったらショックを受けて、
泣いたり落ち込んで前向きに考えられないのではと思っています。

サイモントン療法を効果的に行うには、
どうすれば良いでしょうか?

講習会があれば参加したいのですが、
病院に来てもらえるプランがあれば
検討したいと思っています。

子どもにはがんと言っていません。
子供へ病状を伝えるべきかを悩んでいます。

薬と手術とイメトレで治そう、リラックスが大事と伝えていますが、
子どもは何となく上の空です。
こんな感じで大丈夫でしょうか?

今は体調も良く、イメトレ(CD聴き)も一応前向きにやっています。
後でがんだと分かった時の落ち込みが心配です。

また、子どもは家に友達と遊びたいと言っているのですが、
今は髪の毛は無く、体重は太り、顔のニキビもひどいです。
そんな状態で友達と合わせたら、
友達の反応からショックを受けてしまうのではと心配です。

【まーさ・40代・会社員】

―――――――――――――――――

A:FROM:川畑のぶこ

愛するわが子の命をおびやかす病気ほど
親にとって辛いものは無いのではないでしょうか。

私たちになぜこのような試練が与えられなければならないのか
と嘆く思いであることと察します。

それでも希望は捨てずに、今この瞬間できることを知り、
そのことに注意を注いで、お子さんと向き合って欲しいと思います。

まず、大人と違い、子どもの心はとても柔軟で、
その場その場に順応する力を持っています。

病気であることに鈍感というのは、
ある意味アドバンテージでもあります。

不安や恐怖の感情が私たちの免疫バランスを崩してしまうことは
明らかにされていますから、病気があってもその病気を恐れずに
歩む環境があることは大事です。

そのためには、親がどのような心持ちでわが子の病気に向き合うかも
大きなポイントとなります。

これは病気の告知についても言えることです。
子どもに告知をすべきか否かはとても大きな課題ですね。
全員にとっての正解は無いですし、それぞれに正解があるともいえます。
最終的には、親の心の声に従わざるをえないでしょう。

ただし、親の恐れは子どもに伝わるものです。
親が、がんは不治の病と絶望的な状態であるなら
子への告知も大変大きなショックを伴うものとなり、
その告知はあまり賢いものではないかもしれません。

ところが、親が、この困難を
「共に前進するためのチャレンジである」と受け止めるのであれば、
絶望は希望に変わることでしょう。

そのためには、病気を攻撃者としてとらえるのではなく、
子どもや自分たちに大切な変化を促すためのメッセンジャーとして
受け止めることです。

病気は「大切なバランスを取り戻してください」と訴える
メッセンジャーです。

そのバランスは、身体面のみならず、
心理面や社会面のバランスも含みます。
ひいては、私たちはなぜ生まれ、なぜ死ぬのかという
スピリチュアルなバランスをも含むでしょう。

病気によって家族により深い絆や愛情が生まれたのなら、
それらを大切にしてくださいというメッセージでもあります。

絆や愛情による安心感や幸福感は
私たちに抗がん剤や放射線と同じような効果をもたらしてくれます。

「治す」と考えず、大切なものを「育む」と受け止めてみてください。

そして、お子さんにもそのことを大切に一緒に生きようと伝える
ことが出来たのなら、その告知は豊かなものになるでしょう。

最終的に告知をするか否かの判断は
親の直感に依存すると思いますが、
その前に親のそのような心構えを大切にされると良いと思います。

病気は子どもだけのものではなく、家族も社会も巻き込みます。
髪の毛や眉が無いことを嘆く事も、それを周囲が受け入れる事も
大きな学びです。

ショックを受けるかもしれませんが、それを乗り越えることも、
あるいは、乗り越えようと努力するからこそ、
私たちはより賢く、智慧を携えた人間に成長するのかもしれません。

子どもの友達は、我が友が病み苦しむときに、
どのように接したら良いのか、
優しさと思いやりを実践する大切な機会が与えられることでしょう。

これは学校では得られない貴重な学びの場です。
このことから、お子さんの病気は
お子さんの友達のものでもあるのです。

今起きていることに何の意味があるだろうか。
ここから私たちは何を学びとることができるだろうか、という姿勢が
育めたのなら病気は痛みこそあれ、私たちの人生に大きな豊かさ
をもたらす経験にもなり得ます。

このようなことも含んだサイモントン療法の受け方に関しては、
研修に参加することも可能ですし、
病棟への訪問によるカウンセリングも可能です。
提供機関やセラピストの情報に関しては

http://simontonjapan.com/

を参照してください。

カウンセリングの場合は、親子(患者&サポーター)
一緒に受けることが効果的です。

研修などはお子さんが入院中であれば
まーささんご自身が参加されるで十分恩恵が受けられますし、
むしろ子どもよりも親が受けることのほうが大事というのが
サイモントンの立場です。

ぜひご参考にされてください。

ーーー
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今日は、飛べない鳥さん(40代・派遣社員)のご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
どうして勉強しなきゃいけないのでしょうか? 
43歳のいい大人ですが、質問させていただきます。

子供の頃、机に向かって勉強するより外に出て遊んだり、音楽やダンスを
する方が好きな子供でした。当時の大人たちは「勉強をしない奴は
大人になったら犯罪をする人間になる」と私に言い聞かせていました。
母に、勉強は好きか?嫌いか?を聞かれたとき、正直に「嫌い」と言うと
「なんて事をいう子供だ!」と罵倒されました。

勉強が嫌いって悪い事ですか? 10代の頃は勉強以外の事(お洒落、
遊び、アイドル、異性)に興味を持つと怒られていました。
高校は母の望み通りに、必死に努力して進学校に入りましたが、
授業についていけずにドロップアウトしてしまい
「高い学費が無駄になった」と嫌味を言われました。

成人した頃、就職氷河期で大卒でも就職が難しく、高い学歴を持つ人達
が集団で起こした凶悪事件を見て、大人たちに私の自尊心を傷つけられて
までさせられた勉強って何なんだろう?と思いました。

そして、20年前には花形の会社だったのに倒産した会社があったり、
今は引きこもりのユーチューバーが高い収入を得たりして、
しかもこれからはAIの時代で人間の仕事が無くなっていくという話
ではありませんか?

今、こんな時代になるんだったら、10代の頃もっとやりたい事を
思いっきりやりたかったです。私にとって「勉強」とは「私の青春を
奪ったもの」です。それでもしなきゃいけない勉強って何なんでしょう?
~~~~~~~~~~~

勉強を好きという人はあまりいないかもしれませんね。もちろん、好きな
人もいるとは思いますが、好きか嫌いか、勉強と楽しい遊びとどちらか、
と訊かれたら、遊びの方が好きという人が多いのではないでしょうか。

そういった意味で、飛べない鳥さんは非常にナチュラルで、本当に素直な
方なのだと思いますよ。

まず、勉強しないと「いけない」とか、人間失格だとか、勉強しないやつ
が大人になったら犯罪をする人間になると脅されてしまったようですが、
これはちょっと言い過ぎでしたね。

勉強している人でも罪を犯すときは犯すし、勉強していない人でも立派に
世のため人のために尽くしている人はいるわけですから、これは、ご両親
や周りの人たちが、ちょっと大げさな脅しを飛べない鳥さんにされたと
いうことでしょう。

ただ、これを言葉通りに受け取ってしまってはなりません。親たちは、
どのような動機でこう言っているんだろうと考える必要があるわけです。

実際、飛べない鳥さんが将来犯罪者になることを前提に言ったのでは
なくて、単純に、勉強させるために言ったわけですよね。
パッと何の気なしに子どもを脅して、コントロールする。
自分の思い通りに子どもを動かすために脅したわけです。
脅しというのは、相手を動かすのにいちばん簡単な手段なのでしょう。

では、なぜご両親がそのようなコミュニケーションをしたのかというと、
心配だったからなのです。自分の子どもが幸せに生きられるかどうか、
苦労せずにちゃんと生活して、人生を歩んでいくことができるかどうか、
ここが心配だったのです。

そして、なぜ心配するかというと、愛があるからです。心配の前には
必ず愛があるんですよね。ご両親は、飛べない鳥さんに愛があるから
幸せになってほしいと思う。そして、幸せになる条件として、「勉強
ができること」という、何らかの方程式ができてしまったわけです。

続きは、ビデオでお話しします……

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

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暑中お見舞い申し上げます。川畑のぶこです。

今日は、なつこさん(50代・講師)のご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
夫の学歴コンプレックスが気になっています。

夫(53)は高卒で某大企業の本社に勤めています。
海外赴任の経験があり、私も帯同していて、
そのときに習っていた趣味の教室を開いています。

勤務先と海外赴任の経験から、夫の学歴を大卒だと思い込んでいる人が
おり、どこの大学を出たのかと聞かれることがありますが、学歴のこと
を言わないでほしいと夫から言われているので、返事をしていません。

私は短大卒で、夫の学歴も自分の学歴も気にしていないのですが、
夫が気にしていることが気になります。
有名大学出身の人たちの中で働いているあなたの方がすごいと思うよ~
と言っても、そんなの詭弁だ、現実は違う、と言います。おそらく、
未だに管理職になっていないことを言っているのだと思います。

私は学歴ではなくて、自分を表現することが苦手な、彼の実力のあらわれ
だと思っています。勉強は好きなので通信大学を勧めるのですが、
今さらという感じで手続きしようとしません。なるべく早く引退したい、
定年後は働きたくない、節約生活する、と言っています。

それはそれでいいのですが、夫の学歴コンプレックスをなんとかクリア
できないものか、どんな言葉がいいのか、アドバイスいただきたく、
よろしくお願いします。
~~~~~~~~~~~

なつこさんのご主人に対する愛情がひしひしと伝わってくるご相談です。

ご主人の学歴コンプレックスに関して。これはご本人の問題なので、
なつこさんが何かできるという問題でもなさそうですね。
なつこさんにできるのは、そこを刺激しない言葉かけでしょうか。

彼自身に「そうは言ったって、やっぱり学歴がないと管理職になれて
いないんだから」というコンプレックスがあるので、「学歴がないのに
こうやっているあなたはすごいよ」ということも、あまり言わなくても
いいかもしれませんね。

もしかしたら、なつこさん以外の人から言われたら効果があるかもしれま
せんが、身内から言われると素直に聞けないということもあるでしょう。
ですから、ここはもうご主人の課題だと割り切ってしまうことが大事かと
思います。

すぐには気がつかなくても、後にご主人も、学歴がなくてもそうそうたる
メンバーと一緒に仕事をしていたし、仕事もそつなくこなしていたし、
ちゃんと責任・役割も与えられていたということに気づく日がくるかも
しれません。

なつこさんが望む形や望むタイミングで、彼は変化を起こしていかない
かもしれないけれど、まったく思いもよらなかったタイミングで
そのことを振り返り、気づくことがあるかもしれませんし、あるいは、
気がつかないままのこともあるかもしれません。

でも、学歴があろうがなかろうが、一生懸命仕事をしていることが尊い
ことで、ありがたいことなんだという、なつこさんの姿勢自体は変えずに、
ご主人に接していかれたらいいのではないかなと思います。

そのことを含め、なつこさんにご参考にしていただきたい3つのポイント
をお伝えしますね。

続きは、ビデオでお話しします……

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Q:お酒をやめたいと思いつつ、なかなかやめることができません。

いわゆる『キッチンドリンカー』状態が10年以上続いています。
やめることができたときもあるのですが、結局飲んでしまいます。。

また、お酒を飲むのは、夫から逃げるためでもあります。
夫とは、10年ほど家庭内別居に近い状態にあります。

夫はまじめに働き、タバコもお酒もやりませんが、性的欲求が強く、
3人目を産んだ後、そんな夫についていけないと感じました。

それでも夫は自分に必要な事だからというので、
嫌々応じてきましたがやはり辛く、また私の辛さを理解してくれず、
本人はそう思っていないと思いますが
セックス中に傷つくことを言われたりされたりしたことが許せず、
今は挨拶や対話もしなくなりました。

このままではいけないと思い、少し夫に歩み寄ったところ
セックスに誘われました。

無理やりされる事はありませんでしたが、
自分が『嫌だ』と言えなかったことが
なんとも悔しいというか空しいというか・・。

また夫を避ける生活をしています。
正直、土日は夫が家にいるので、とても辛いです。

今の状況は、自分自身を追い詰めていて辛く、
なんとかしなくては・・とも思うのですが、
正直どこにも相談に行く気にもなれません。

以前(かなり昔ですが)、カウンセリングや病院に行きましたが、
『セックスは神聖な事だからしなさい』的な事を言われたり、
私の悩みは大したことないといった感じの対応をされ、
誰を信用していいかわからなくなりました。

小さい頃、両親はフルタイムで働いて、私の話を聞いてくれることはなく、
父に関しては『口答えするな!』と言われて育ったので、
夫に意見するのがとても怖いです。

以前、意見を言ったら、普段は怒鳴ったりしない人ですが、
怒鳴られたことがあります。

何を言ってるのかわからない文章になりましたが、
こんな私にアドバイスを頂ければと思います。

【lumi・40代・パート】

―――――――――――――――――

A:FROM:川畑のぶこ

夫との夫婦生活が辛くなり、そのことを夫はじめ、周囲もそして専門家も
理解してくれない、孤立無援の状態なのですね。

まず、カウンセリングに関しては色々なカウンセラーがおり、
カウンセリングスタイルもさまざまです。
ですので、マッチングがうまくいくこともあれば、いかないこともあります。

ですので、いちど試してみて効果がなかったからといって、
すべてのカウンセリングや精神治療が無効だと捉えるのは誤っています。
何件か別なカウンセラーを尋ねてみることをお勧めします。

専門家や医療期間によっては、
アルコール依存の方たちのための患者会なども提供しています。

アルコール依存にはグループ療法が効果的なことはわかっていますので、
そのようなことも念頭にアンテナを立ててみてください。

また、コミュニケーションに関しては、
相手や周囲の空気を読みすぎて、状況に合わせやすい人には、
本人にとって状況が深刻であるにもかかわらず、
伝え方が妙に落ち着いていたり、ごまかしの笑顔があったりして、
相手に辛さが伝わらないこともあります。

本人も無意識では
『べつにたいしたことではなく、私が考えすぎなのだ。』
とか、

『私が問題なのだ』
と、問題を過小評価していることがあります。

カウンセラーや治療者だけでなく、ご主人との関係も然りで、
相手を傷つけたく無い気持ちや面倒をおこしたく無い気持ちがあいまって、
重要なことなのにオブラートに包んだものの言い方になってしまったり、
これまでのパターンから、どこかで諦めてしまっている可能性があります。

lumiさんの辛さが相手が考えているよりも深刻であることは
ひとつの課題かもしれません。

伝えるときは、lumiさんが相手に合わせたり配慮しすぎたりしてしまう傾向から、
真に伝えたいことがきちんと伝わらないことを恐れているということも
伝えると良いでしょう。

また、大切なことを伝えようとすると相手に怒鳴られたり、
ねじ伏せらてしまうのを恐れていることも伝えてみてはいかがでしょうか。

もし、面と向かうとなかなか言葉が出てこないのなら、
手紙を書くのも良いと思います。

手紙は相手が冷静なときに読むことができますし、
lumiさんにとって重要な課題であることも伝わりやすいでしょう。
ぜひ、恐れずに率直にご自身の気持ちを伝えてみてください。

ーーー
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こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、くじらさん(50代・作業療法士)のご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
職場の後輩の女性(Aさん)のことでご相談させて下さい。

数か月前にAさんから「私がB君にあげたメールを、職場のみんなが
回し読みしている」と相談を受け、職場長として事実を確認、
そのようなことはないことを、他の主任2名と一緒に伝え、
納得はできていないようでしたが「わかりました」と一度、
話はおさまった感じでした。

しかし、その後「職場のみんなの目が怖い」という訴えがありました。
おそらく、不信感からそのように感じているのだと思われますが、
先月、別の環境に一時的に異動してもらいました。

併せてB君に、ここ数カ月の彼女とのやりとりを聴取したところ、
AさんはB君と付き合っているという思い込みから、
ストーカーに近い状態であることがわかりました。

直属の上司には報告済みで、産業医のカウンセリングを受けさせる
よう促されましたが…。取るべき対応方法を教えて下さい。
~~~~~~~~~~~

結論から言うと、産業医のカウンセリングを受けることがもっとも重要です。

ただし問題は、おそらく本人に病識がないということですよね。
なので、なぜ私が何も悪いことをしていないのにカウンセリングを受けな
きゃいけないんだ、産業医とアポをとらなきゃいけないんだ、というような
問題が出てくることが予想されます。

これは産業医に診断してもらわないとわからないことですが、このAさんは
おそらく被害妄想的なところがありますから、事実確認が本当にきちんと
なされて、そのような事実はなかったと事実確認ができているのであれば、
これはもうAさん側の妄想であるということが考えられます。

これは病理がそうさせている可能性があります。あるいは、行き過ぎた
パーソナリティがそうさせているということも考えられます。
臨床的には、妄想性のパーソナリティ障害、あるいは妄想性障害、
妄想を起こす可能性がある障害ですので、そのあたりも考慮しながら、
カウンセリングを受けたり、産業医に診てもらったりするのがいいのでは
ないかと思います。

同時に、周りの人々にできることもあります。彼女の言っていることを
全部真に受けずに、もしかしたら病理がそうさせてしまっているかもしれない、
彼女がそうならざるを得ない背景が何かあったかもしれないし、
何か辛い過去があって、こういった状態にならざるを得ない状況があるのかなと、
病理を理解して接するということも大事になってきます。

続きは、ビデオでお話しします……

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

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Q:4歳の子どもがいる20代の女です。
働きながらワンオペ育児をしています。
初めて相談させていただきます。

産後から旦那のことを嫌いになる一方です。

原因は結婚してすぐの数回の浮気、
出産のとき、30時間を超える陣痛と闘う私の横で寝ていた。

育児をするのは家の外だけ。
子どもの運動会などの行事を見に行こうとしない。

一度だけですが、飼ってるペットへの虐待、

私が知らないうちにスマホを見られる。

なぜかスマホのロック番号も知られてて気持ちが悪い。

子どもがいる時にしか冷暖房を付けてないのに、
冷暖房をつけてるのを見るとすぐに消してくる。

お風呂の換気扇や食器乾燥機も消されます。

先日はストーブも片付けられました。
そんなことの積み重ねで冷めてしまい、
最近円形脱毛症になりました。
(これが原因とは言い切れないかもしれませんが。)

ある日、いきなり『夜ご飯と弁当はしばらくいらない』と言われ、
いるようになったら言ってねとは何回か言いましたが
何も言ってこないので作ってません。

自分で好きなものを買ってきて食べてる感じです。

それ以来、旦那は私を避けているのか、
私と子どもがリビングにいてる時は自分の部屋に篭って、
私たちが買い物などに出かけてる隙にお風呂など、
リビングに入らないとできない用事を済ませ、
私たちが帰るまでに自分の部屋に戻ります。

子どものために今の状況を変えないといけないと思い、
話しかけたのですが、完全無視です。

何回か声をかけましたが完全無視。
LINEなら答えるかなと思いましたが、そちらも完全無視。

私だけの気持ちで言えば、
もう旦那に対する気持ちは一切ないし離婚したいです。
でも子どもは時々、パパのこと好きじゃない!とか言うこともありますが、
少しでもパパと喋ったりしたときは嬉しそうだし、
そんな姿を見ていると離婚に踏みだせず、解決しなければと思ってます。

この状況を変えるいい方法ないでしょうか。

【にこ・20代・ホテル従業員】

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A:FROM:川畑のぶこ

お仕事をしながら4歳のお子さんの育児と家事を
ワンオペで担っていらっしゃるとのことで、
にこさんの消耗度がうかがわれます。

夫が協力しないこともですが、感謝を感じられないことが、
にこさんをさらに辛くさせているのではないでしょうか。

厚生労働省の平成28年度全国ひとり親世帯等調査結果報告では、
母子世帯の約40%が、末子が0ー2歳の間に離婚をしており、
次に多いのが3歳から5歳の間で約20%となっています。

この統計からも、母子世帯の実に60%近くが
末子が5歳になるまでに離婚をして、
平均年齢は4.4歳となっています。

理由は「性格の不一致」がトップに挙げられますが、
曖昧なカテゴリーで、実際にはにこさんが体験している通り、
育児や家事への協力不足や無理解は無関係ではないでしょう。

にこさんのように4歳の子どもを育てる親にとっては、
育児と家事だけでも精一杯ですが、
そこに仕事も加わるわけですから、
物理的にも精神的にも限界なのは想像に容易いです。

そこに理解や協力がなく、愛も思いやりもリスペクトもないのであれば、
離婚したいと思うのも無理ないでしょう。

もちろん、ご主人側の声を聞いているわけではありませんし、
ご主人なりの理由があることと思います。

もし、にこさんが、本当はご主人と仲良くやりなおしたいと
思っているのではなく、もうこれ以上の我慢は限界で、
早く離婚したいけれど子どもが可哀想でできないと思っている
のであれば、子どもにとってのベストが本当に父母の婚姻関係
が維持されることなのか、
それがどれくらい大きな意味を持つのかを、
もう一度深く考え直してみることをお勧めします。

その際、たとえ離婚しても、子どもと父親が望むなら、
定期的に時間を共にすることが可能なことも覚えておいてください。

離婚した母親の中には、離婚してからの方が、
父親が子どもと限られた時間の中で、より精一杯向き合ってくれて
関係が改善していると報告する人たちもいます。

父母の仲が破綻しているのに、無理に一緒にいつづけることは、
子どもが好ましくない夫婦のモデルを学習するリスクもあるので
注意が必要です。

「夫婦とは愛がなくても、互いの思いやりがなくても、
敬意や誠実さがなくても、ときとしてハラスメントを受けても、
 精神的苦痛に耐えて一緒にい続けるもの。」
と学ぶ可能性もあるのです。

そのリスクを回避しようとしたのであれば、
子どもをないがしろにしたのではなく、子どもを思うからこそ
苦渋の決断をしたという考え方もできるわけです。

ぜひそんな視点も考慮してみると良いのではないでしょうか。

人生に困難は付き物ですが、
辛い試練を乗り越えて、お母さんが前向きに
そして基本的に機嫌よく、愛する我が子と向き合うことができるのなら、
子供は大きな愛を学ぶでしょう。
これは形式的な愛に勝るのではないでしょうか。

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