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【息子夫婦にアドバイスしてあげたいけど…】
   
Q.
次男夫婦は8年の交際後、今年夏に結婚しました。
新居は私の家から1時間程のところ。

次男だけ土、日毎週実家に来るようになり
私は心配してました。
お嫁さんは当初から家に泊まり
私ともラインしています。

彼女は次女で実家は遠いのですが、
ご両親が家族大勢でイベント、旅行をするのが好きで
私の息子ももれずに誘われ一緒に旅行、
一人暮らしの彼女の所に訪問しては泊まり
さらに息子も一緒に泊まるようにと言われ
帰りたいと話すと彼女が
「お母さんが機嫌悪くなるから泊まって」と
一部屋に皆んなで泊まることに。

旅行に行っても同じ、
お母さんは疲れた等マイナスの言葉は嫌いとのこと。

彼女の口ぐせは
「私の両親と仲良くできない人とは結婚できない」
だそうで。

結婚を2人で決めた時、私は息子に話しました。

彼女からご両親に2人の生活に入るのを遠慮して。
とお願いしてもらえばと。

私と主人はあちらにご挨拶に伺わなくてはと
思っていてその事から始まり、
結納の事で機嫌を悪くしたご両親から、
息子はいきなり電話で婿にこれないか?
お母さんからは貴方が、娘を泣かした事
(結納はしなくても良いのではと話した事)
をわすれないで。と言われたそうで
息子もかなり落ち込んでいました。
それでも彼女と結婚したいと思っていて。

私は親は大事にしなくてはいけないけど、
言いなりになるということではないよ。
結婚は2人がするものだから2人の気持ちが大事。
親はそれを見守ってあげればいいと思ってるよ。
と息子に話し、彼女にはメモ程度のものをおくりました。

あちらのご両親は結婚式(未定)まで
私達と会わなくていい。と言っていて
籍を入れる前の日に電話でご挨拶だけしたいと思っていても
拒否され、なんとか籍を入れ2ヶ月がすぎ、
息子は彼女に家から出て行って!と言われたそうです。
その事は私の兄(気の許せる人)に話したそうです。

彼女に2人の生活、2人の人生を諭してあげたいけど、
どうしたら良いかわかりません。

【パンダ・50代・パート】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

結婚を個人の問題と受け止めるか、
家族同士の問題と受け止めるかは、
それぞれの価値観となることでしょう。

結婚にはある程度勢いが必要かもしれませんが、
きちんとすり合わせがされていなことで
あとで苦労することもありますね。

でも、そんな苦労も
結婚の大切なプロセスであるとも思います。

息子さんのケースは、
奥様の家族の絆が強いようですので、
奥さんの結婚観に合わせることに
息子さんの抵抗がある場合、
苦労するケースとなるでしょうが、

とくに抵抗なく、大勢でワイワイという文化が
好きなパーソナリティーであれば、
とくに苦しみもないかと思います。

もちろん、奥さんからの視点からすれば、
慣れ親しんだ賑やかな家庭像を描いて結婚したのに、
自分の夫の水を差すような行為で、
自分の愛する者が大切な家族に愛されない対象に
なることを恐れているのかもしれませんね。

この辺はセンシティブで、
決してただ夫を否定しているわけではなく、
夫と自分を守りたい(=ちゃんと受け入れられ
愛される対象となりたい)防衛的な心理も働いて、
過敏になっていることと思いますから、
奥さんなりの愛のかたちと受け止める想像力も
大事になってくると思います。

パンダさんのおっしゃるように、
相手の両親や家庭の文化に敬意を払うということが
必ずしも迎合することとは限りませんから、
これは息子さん自身の判断や選択に関わることでしょう。

このときに、パンダさんやご主人が親として伝えたい
大切なことを伝えたなら、あとは静観し、
失敗や困難も含めて、価値観の異なる者同士が
互いを理解し妥協していく大切な結婚のプロセスと
受け止めてみてはいかがでしょうか。

結婚は異文化を学ぶ過程でもありますから、
どちらかの文化が正しいという主張は
調和を生み出しません。

相手への愛はあるけれど、相手の文化は苦手…
そんなままならない、行きつ戻りつのゆらぎもまた
人生の醍醐味なのでしょうね。

困難のない美しく輝かしい人生を送ってもらいたい
というのは親心かもしれませんが、
シミやヒビが入った後の金継ぎも
また味わいになったりもします。

取り返しのつかないことにはならないでしょうから、
彼が人生の課題に真摯に向き合っていることを
温かく見守り応援されてください。

失敗も含めて、温かく見守り、
いつも応援してくれる家族がいるだけで、
彼の心の安全地帯は確保されているでしょう。

 
 
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20201228

FROM 川畑のぶこ

今日は、ほのかさん(50代・パート)
のご相談にお答えします。

【Q】
自ら命を絶ってしまう報道、
見るたびに心が苦しくなります。

私も過去、本気で死のうとした経験がありますが、
今は、あの時死ななくて良かったと思うことも
ありながら、今も、なんか疲れてしまった、
死にたいなぁと思ってしまうこともあります。

川畑先生をある雑誌で知り、
サイトで動画を観る生活をしている今、私は
生きることに対しての、たくさんの学びを得て、
生きることを楽しみたいという気持ちも、
最近ではふつふつ沸き始めています。

しかし、こういう報道や、
今年の8月は自ら命を絶たれた人が去年より多く
これはコロナの影響か、とか聞くと、
私もなんだか苦しくなり、
引きずられていきそうな気持ちにもなります。

気持ちの整理をしたくて、川畑先生が話される
死生観のことなどについて考えたりもしました。

自ら命を絶つと、あの世でも魂は楽にはなれず、
もっと今より苦しい状態になると、
スピリチュアル関係の本で読んだこともあります。

川畑先生、自ら命を絶たれてしまうことに対しての
川畑先生の思いを、そして死生観についてを、
もう一度学びたいです。

モヤモヤから抜け出せずにいます。

【A】
私自身も、自分の友人が自ら命を絶ってしまった
という経験があります。

そのような時、その命を絶った友人と、
どう折り合いをつけるのか、
どのように心を持ち直していったらいいのか
ということについて、
私の死生観を交えてお話しします。

ほのかさんのご参考になればと思います。

同時に、私たちがこのような情報や報道に触れる
場の一つとして、テレビやインターネットなどの
メディアというものがありますが、

そのメディアとの付き合い方も
今いちど見直してみると、
ネガティブな報道に翻弄されることが
少なくなります。

その点についても
アドバイスさせていただきますね。

続きは、ビデオでお話しします……

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今日は、みなさまからのご相談への回答をお休みし、
川畑のぶこからのメッセージをお伝えします。

*  *  *  *  *

A:FROM 川畑のぶこ

がんのカウンセリング現場では、
主治医には伝えられない患者さんの悩みを多く聞きます。

告知を受けて、頭の中が真っ白になり、そのあとは
ドクターの話に頷いてはいるけれど、なにも覚えていない…

次の診察時に、もういちど詳細を尋ねると
「前回伝えたでしょう」と不機嫌に対応をされ、
そのまま遠慮して引き下がってしまう…

治療の選択に悩み、カウンセリングや、食事療法、
鍼灸や漢方やサプリメントなど、保険治療外のとりくみを
しているけれども、ドクターには否定されそうで言えない…

データより私の目を見て、人として向き合い、
脆い私を励ましてもらいたいけれど、
忙しそうでそんな要求は到底できない…

仕事は続けたいけれど、職場に迷惑をかけてしまうので、
やめた方がよいと考えている…

心配をかけたくないので、周囲に病気のことは伝えたくないけれど、
隠し続けるのも疲れる…

ふとしたタイミングに意識していないのに涙がワーっと溢れ出し、
何が何だかわけがわからなくなってしまう…

そんな姿を見た家族も本当は泣きたいのに泣けない…

このように、ただでさえ病気のことで落ち込んでいるところへ、
次から次へとふりかかってくる課題に圧倒され、
ついには心が折れそうになる患者さんも少なくありません。

サイコオンコロジー(精神腫瘍学=がんと心に関する医学)が
提唱され久しいですが、患者さんの心のケアは
一見進んだように思えるものの、実際の医療現場は多忙を極め、
患者さんのメンタルケアまで丁寧に行き届いているかと問われれば、
まだまだ限られていると言わざるを得ないでしょう。

患者さんも、いったい、何を信じ、何を疑ったら良いのか、
ネット検索などしたなら、あまりにも情報が多くて翻弄されてしまいます。

こんなケースがありました。

50代男性のがん患者Aさんは、妻がネットや書籍から調べた情報で、
毎日の食事を玄米菜食に切り替えました。
そして、砂糖や塩などの調味料も抜きました。

それまでは食べることが大好きなAさんでしたが、
病気になってからは、徹底的な食事制限がされるようになりました。

そのうち、まるで草を食べさせられているうさぎになった気分だと、
元気なさげに訴えるようになります。

さらには、それまでお腹がすいていたのに、
食事が目の前に出されたとたんに、
食欲がなくなってしまうような状態に陥りました。

すると、みるみる体重は減り、体力も落ち、意欲も低下して、
やがて、なんのために生きているのかわからなくなってしまい、
抑うつ状態に陥ってしまいました。

こんな、切ないエピソードはめずらしくありません。

哲学者アンリ・ベルクソンはエランヴィタール(=生命の躍動)
という概念を提唱していますが、まさに、命や心の躍動が
奪われてしまうと、生きる意味を見いだせなくなってしまいます。

幸い、この患者さんは夫婦カウンセリングの場で、
妻に死ぬ前に(死んでもいいから)コンビニのおでんが食べたい!と訴え、
妻もそこまで辛い思いをしていたとは思わなかったと折れました。

Aさんも、自分は患者でケアされる側(=弱者)であり、
仕事もしていないから、一生懸命看病してくれている妻に対して
文句は言えず、我慢していたことを告白しました。

このカウンセリングの帰り道、二人はコンビニに寄ったそうです。

そして次のカウンセリング、Aさんは満面の笑みで、そして張りのある声で、
「コンビニのおでん食べました!最高でした!」と報告をしてくれました。

エランヴィタール…彼には、困難を乗り越えて前進しようとする
エネルギーがみなぎっていました。

私たちは、その対象が何か、ということにはよく注意を払いますが、
それら対象と、どう関わるかという、関係性の健全性には
なかなか注意が向きません。

医療現場もしかり。
患者さんにデータの内容を伝えることは、いうまでもなく重要ですが、
目を見て「乗り越えられるようにがんばりましょう」と
穏やかに励ましてくれるそんな一言ある関わりがあったなら、
医療者と患者との治療関係そのものが
生命の躍動の源にもなりえるのではないでしょうか。

患者としてではありませんが、
私は幸い、そんな精神腫瘍医に出会うことができました。

一人は20代のとき、私のメンターであるカール・サイモントン博士、
そして二人目は30代のとき、
聖路加国際病院精神腫瘍科でお世話になった、保坂隆先生です。

病気に何が効くかだけではなく、
常に患者さんにとって何が良いかに目を向け、
心を開いているこのドクターたちに共通しているのは、
底知れぬ好奇心と洞察力と愛、そして、悪意のないユーモア。

関係性の医療として、先生のスーパビジョンのもと行われる
グループ療法では、ラウンドテーブルを囲む患者さんたちは、
泣いたり笑ったり、互いに支え合いながら、
それぞれにたくましく癒しの道を歩み始めます。

エランヴィタールが集うグループ場のちからです。
ソーシャルサポートは抗がん剤に勝るとも劣らない治療だと実感します。

ソーシャルディスタンスが叫ばれる昨今、
カウンセリングやグループ療法がなかなか思うように進行できませんが、
こんなときだからこそ目に見えないつながり、ソーシャルサポートの
ちからをいかに発揮するか、私たちの智恵が試されるのだとも思います。

年末年始、帰省を控え、家族と共に過ごす時間を
犠牲にされていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

実際に対面で会えなくても、オンラインで画面越しに顔を合わせたなら、
私たちの心は時空を超え、一瞬にしてつながることができます。

これもまた人類の授かった叡智なのでしょう。
ぜひ、そんな智恵を活用して
穏やかに温かな時間を過ごす工夫をされますように。

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20201221

FROM 川畑のぶこ

今日は、hiさん(40代・自営業)のご相談にお答えします。

【Q】
母が亡くなって、今日で丸3か月が経ちました。

四十九日を過ぎてからめまいがひと月ほど続き、起き上がることが
できませんでした。その後、週ごとに、家の中で起きて過ごし家事が
できるようになり、次の週には仕事に復帰して、と身体的な症状は
治まりつつ、なんとか毎日を過ごせるようになりましたが、
まだ心が不安定です。

外に出ること、人に会うこと、緊張することでめまいがするのが心配で、
抗不安薬がお守りです。体力ともに自信がなくなって、今までの自分が
一体なぜあんなに自信に満ち溢れていたのか、不思議なくらいです。

コロナ禍での影響で収入が減るなか、月々の返済のためにも安定して
働ける精神状況に戻りたいのと、そんななか、父も同じく、もしくは
私以上に体力精神ともにガタッときて、私に支えを求めています。

もちろん、父が安心して毎日を過ごせるように手助けしてあげたい、
しかし私もまだ万全でない、県外の実家に通う金銭的余裕もない…と、
死別の悲しみから回復する兆しのなか、急にいくつもの問題が自分の中で
絡み合ってきて、相談するところもなく、ひとりで抱えてしまっている
ところ、こちらのサイトに出会いました。

のぶこ先生、どうぞ助けてください。よろしくお願いします。
先生の名前、母の名前と同じでご縁を感じます。

【A】
hiさん、すごく優しくて、ご家族思いなんですね。
そして、ものすごく頑張り屋さんだなというのが伝わってきます。

これまでもいろいろなことを、ポジティブに明るく前向きに
切り抜いてこられたのでしょう。

大切なお母様を失われて、丸3ヶ月が経ったということですが、
まだまだ3ヶ月。きっとhiさんにとって、お母さんの存在は、
hiさんが思っていた以上に心を占めていたり、hiさんの幸せに影響を
与えていたということを、多分、お母さんが亡くなって初めて実感
されたのではないでしょうか。

今は落ち込んで当たり前、悲しんで当たり前、無理に前のように
元気になろうとか、前向きになろうとする必要はないということを
知っておいてください。

そしてお父さんにも、お母さんに対する思いやロスの寂しさは、
hiさんと同じくらいあると思います。お互いを思いやりつつも、
無理のない範囲で関わり合うよう意識してみてください。
家族であったとしても、適度な距離感が大事な時があるのです。

続きは、ビデオでお話しします……

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【理想の夫婦だと言われていたのに…】
   
Q.
はじめまして。
今年結婚して37年になる私62歳、主人63歳の夫婦です。
 
若い時に会社を立ち上げ、
これまで二人三脚で26年間頑張って参りました。
 
家庭と仕事、24時間毎日一緒に生活してきました。
周りの人達からもこんなに仲の良い夫婦は見た事が無い、
理想のカップルだとよく言われておりました。
 
主人は以前に命の電話のボランティアを5年ほどしており、
とても真面目で正直な人です。
 
そんな主人が昨年末に不倫をしている事が発覚しました。
 
お相手(52歳、美人)の家庭のDVの相談を受けている内に
男女の関係になってしまい、相手の方はDVの旦那から
逃げる為に家を出、15年育てたお店(喫茶店)を閉め
アパートを借りて住んでいます。
 
主人は彼女が家を出た事、大切にしていたお店を閉めた事に
責任を感じ、彼女のアパートと家とを伝書鳩(決められた時間、
曜日を守っている)のように行ったり来たりしています。
  
彼女は幼少期に親に捨てられた為か、
自己肯定感が少なく、不安症です。
  
旦那に対して依存と束縛が高く、私に対しての嫉妬は半端有りません。
でもお料理がとても上手のようで主人はすっかり胃袋を握られています。
  
主人に対して依存や束縛をする一方、献身的で、尽くすタイプなので、
主人と彼女は共依存の関係になっています。
 
「貴方には本当に悪い事をしたと思っている。でも、今まで充分
幸せにしてきたつもりだ。これからは不幸な人生を歩んできた彼女を
幸せにしてあげたい」そう言われました。
 
あと3~4年後、会社を息子に引き継いだら、
家族を捨てて彼女の為に家を買い一緒に住むつもりでいます。
 
こんな夫に私は今後どの様に向き合ったら良いでしょうか?
 
 
【さくら・60代・会社役員】
  
―――――――――――――――――
 
 
A:FROM 川畑のぶこ
  
夫が他の女性との生活を一部で始めており、
数年後は一緒に暮らす計画をしているのですね。
 
裏切られたという体験は、怒り、自己不信、後悔など、
さまざまな感情が入り混じって消耗することと思います。
 
そのような感情の嵐を経て、少し冷静に
この状況を観察できるようになっている部分も
さくらさんにはおありかと見受けます。
 
 
人は誰しも人の役に立ち、認められ、
自分の価値を確かめたいという欲求があると思います。
 
ただし、ある程度の自己承認ができておらず、
劣等感や自己肯定感の低さなどの問題があると、
さくらさんがご指摘されているように、共依存といって、
互いに依存し依存される(orさせる)ことで
「必要とされる私」という心理的ニーズを満たそうとしてしまいます。
 
カウンセリング現場では、共依存は大きな問題で、
クライエントの自立を阻みます。
 
カウンセラー自身が専門的な訓練を経て
気づきを獲ていないと起こり得ることです。
 
もちろん、異性間では共依存的でなくても恋に落ちてしまうことも
あれば、性的欲求の充足という点で、ニーズが合致することも
ありますので、一概に心理的な共依存だけが問題とも言い切れない
のかもしれませんが。
 
 
さて、さくらさんは、ご主人のことを今でも愛していますか?
そうであれば、その気持ちをご主人には伝えていますか?
 
それとも、これまで何十年も一緒だったのだからという、
変化への抵抗や生活の至便性から、
 
また、不倫相手への競争心から
=自分が相手より優れていることを確認して
自分の価値を保ちたい気持ちから、
ご主人への未練が湧いてくるでしょうか?
 
もし、ご主人が胃袋だけでなく、心も不倫相手に奪われているのなら、
元鞘に収まるというのはそうそう簡単なことではありませんね。
 
それでも、ご主人を本当に愛しているのであれば、
損得勘定抜きに、その素直な気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか。
 
これは相手の気持ちをコントロールするために伝えるのではなく、
あくまでも自分の気持ちを整理し、完了する意図で伝えると良いです。
 
その結果、関係性に変化が生じる可能性もあります。
 
そして、覚えておいてほしいのは、
結果がどうであれ、今夫婦間で起きていることは、
さくらさんが愛に値しないから起きているのではないということ。
 
また、37年は無駄ではなく、経験はすべて次のステップに役立つということ。
 
それぞれがそれぞれの人生の大切な課題に向き合い、乗り越え、
精神的に成長するために起きている、ということを信頼してください。
 
自己愛もその課題かもしれませんね。
 
夫が離れたのなら、夫無しでも幸せを体験しながら生きることができる
人生がさくらさんには用意されており、
恐れずそこに取り組むことが課題なのでしょう。
 
人生とは不確実なものです。
 
「一寸先は闇」という言葉がありますが、
おなじように「一寸先は光」のことだってあります。
 
予想もしなかった闇も光もぜんぶひっくるめて、
この体験があったからこそこれから成長していくご自身をもイメージして、
トンネルの向こうの光を意識して前進されますように。

応援しています!
 
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20201214

FROM 川畑のぶこ

今日は、ヒミケさん(60代・事務員)のご相談にお答えします。

【Q】
友人関係のことでの相談です。

彼女とは同じ地元で、同じ高校から同じ短大へ進学した仲です。
当時は、初めて親元から離れるということもあり、互いに心強く思う関係
でありました。しかし、そのうち何となくぎくしゃくすることもあり、
つかず離れずのような関係で、学校を卒業してからは、地元でそれぞれの
道を歩き、私は結婚し家庭を持ち、彼女は独身のまま今日に至ります。

7、8年前に偶然会うことがあり、懐かしさもあって一度食事をしました。
昔話に花は咲きましたが、ただ単にそれだけのことで、特にまた親交を
深めたいとは思いませんでした。

ところが彼女の方は、それから頻繁に私のことを誘うのです。
その後2、3回は誘いに応えましたが、いつしかなんだかんだ理由をつけて
は断るようにしてきました。

普通、こんなに断る私のことを察して、誘うのをやめてくれるかと思うの
ですが、思い出したように半年に一度ほど、または偶然出会った時などに、
一緒に食事をしよう、お茶でもしないかと誘ってきます。

私が彼女の誘いを断るのは、過去の学生時代、性格が合わないと感じたこと
や、それは大人になっても変わらなかったこと、また彼女の考え方がどこか
幼いこと、話と言えば、思い出話くらいしかないことなどが理由です。

彼女のことが一度嫌だと感じると、喋り方や歩き方、仕草までもが嫌で
たまりません。しかし、同じ町で暮らす以上、今後もどこかで顔を合わせる
こともあると思います。

険悪な仲にはなりたくないけれど、誘いには応じたくない場合、
のらりくらりとかわすのも本意ではないので、やはりはっきりと、
あなたと一緒に食事やお茶をする気はないという意向を話すべきでしょうか。
険悪になっても仕方ないという覚悟で。

【A】
とっても難しい悩みですよね。

このお友達と、少なくとも5年間、高校3年間と短大2年間は一緒に時間を
過ごすことが多かったとのことですが、ヒミケさん、何かぎくしゃくした
理由、出来事というのはあったのでしょうか。

なんとなく価値観が違うぐらいであれば、そういう人はいっぱいいると
思いますし、そこまで嫌になるということはないと思うのですが、
どうも、このお友達に関しては、ヒミケさんが何か引っかかってしまうもの
があるようですので、何かしこりというか、わだかまりのようなものがある
のかな、と思いました。

ただ単に性格やフィーリングが合わない場合であれば、なんとなくうまい
理由をつけて断り続けるというのもいいと思いますが、もし彼女のことが
すごく気になってしまって、何もしていない時でも、また連絡きたらどう
しようとか、ネガティブな感情を抱いてしまうのであれば、一度その根本
のところを振り返ってみるのもいいかもしれません。

続きは、ビデオでお話しします……

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【母の世話を誰がすればよいのか?】
   
Q.
実家のことで大きなストレスを抱えています。

私は3人兄弟ですが、私と妹は結婚し実家を出て
それぞれが夫や子どもと暮らしています。
弟は独身ですが、実家を離れ一人暮らしをしています。

先日父が亡くなり、実家は母一人となりました。

途端に実家の相続や母の世話をどうするのか、が問題となりました。

父の存命中から、跡取りは長男である弟と決められていましたが、
いまや弟本人にその気がなく、実家に全く寄り付きません。

一人暮らしになった母は心細さからか、長女である私に
毎日電話をかけてきては愚痴をこぼし、
自分の面倒は誰が見るのか、と声を挙げ訴える始末。

正直、母と絡むことに疲れています。

また、父の葬式に赤い靴下を履いてきては
葬式中に仕事の電話だからと電話を取る弟の常識のなさに
心底不甲斐なさを感じ腹が立っています。

さらに、母はそんな弟に喪服を準備してやるなど、
甲斐甲斐しく世話を焼いています。

私の夫は私が母を引き取ることには反対です。
妹にも引き取る気はありません。

母の世話を誰がどのようにすればよいでしょう。

【まさお・40代・パート】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

ひとりになった親の面倒を誰が見るのかで
弟妹の中に不穏な空気が流れているのですね。

それぞれに家庭があり、日々の忙しさに加えて、
母親と弟への少なからぬ悪感情があることが、
親との心理的な距離と、お世話をしたくない(できない)
理由になっていることと思います。

まず、避けて通れないのは、弟さん、妹さんと3人で腹を割って
親の世話と相続について話し合いをするということです。

それぞれの率直な思いを3人で共有して、
妥協点を見出す必要があるでしょう。

その際、「私は~思う」という私を主語に
思いを伝えるコミュニケーションを心がけてみてください。

「あなたは~だ。」と相手を主語に断定しないことです。
これは発話ではあるものの、会話(コミュニケーション)ではありません。

分断のためでなく、理解し合うための会であることを心がけます。

まさおさんのお母様は声を上げ自身の世話について訴えている
とのことですが、今すぐに支援や介護が必要な状態でしょうか。

物理的な支援が喫緊の課題でない場合、
今は夫の逝去による寂しさや不安から、
情緒的なサポートを必要としていることと思います。

そうであれば、長女のまさおさんだけでなく、弟妹とも連携して、
お母様から連絡があった時や用事があるときだけでなく、
子どもたち側から定期的に電話をして、
お母様の話に耳を傾ける時間を取られると良いと思います。

そのことで、お母様は「ケアされている」感覚が得られ、
落ち着きを取り戻す可能性があります。

あらかじめ、曜日を決めて連絡することで、
不平不満など、何か事を起こさない限り繋がれない状態から、
事を起こさなくてもいつでも繋がれる安心感が得られるでしょう。

寂しいときに人が求めるのは、重いものを運んだり、
買い物や送迎などの道具的な支援よりも、注意であったり、
目に見えない繋がりや絆であることご多いのです。

情緒的支援だけでなく、物理的にも経済的にも支援が必要となる場合は、
誰がメインの支援・介護者となるのか、メインでない家族は、
毎週あるいは毎月数回などであれば介護を行えるのか、

それとも3人とも忙しすぎて手が回らない場合、介護施設に入所するのか、
その場合、経済的負担は誰がどれほど負うのかなど、
具体的に役割分担を決めておくことで、
後々、姉弟妹間のシコリを残すのを、防げるのではないでしょうか。

お母さんと弟さんへ対する思いに関しては、
長男にこだわなければならなかったお母様の…、
好きで長男に生まれてきたわけではない弟さんの…、
そしてそれを愛の比較に置き換え不公平感を抱いてしまう姉妹の…、
それぞれの心理社会的背景、いびつさや弱さ、
そして不器用にも幸せに生きようとする健気さを慮り、理解し、
受け入れることで苦しみを取り除くことができると思います。

どうか静かに振り返ってみてください。

これまで本音で向き合ってこなかった家族が、
大きな出来事や事件を通して真摯に向き合う姿勢は、
それまで予想しなかった調和を創り出すこともあります。

その要は深い理解と思いやりにあるのでしょう。

 
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12/20(日) 川畑のぶこ オンライン無料講演会
 「困難に意味を見出す力を育む」
 

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 川畑のぶこ(進行)
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20201207

FROM 川畑のぶこ

今日は、あおさん(30代・パート)のご相談にお答えします。

【Q】
こんにちは。現在3歳と6歳の保育園児を育てながら、パートとして
働いております。悩みは、その職場で居づらさを感じることです。

子育てもしているので、週3日というお約束で、何とか1年3ヶ月ほど働いて
おりますが、そこで働いている人はほぼ週5日は出勤しており、長く勤めており、
ほとんどが年上です。

それに対して週3日というのが私の中ではネックで、たくさん休ませてもらって
いる、という負い目を感じながら最初から働いておりました。

せめて仕事はキッチリこなそうと思ってやっているので、働きぶりに何か
言われたことはありません。

ただ、同様に休み多めの働き方をしている他の方への対応も冷たい時などを
見ると、私もきっと休みの日は何か言われているんだろうなとか、でしゃば
れないな…と思って、かなり気を使ってしまいます。

もっとも、私と同じパート従業員には外国人の方も多く、コミュニケーション
を取りにくいことなども関係しての、冷たい態度なのかなとも思いますが。

私は別にいじめられているとかではないのですが、他の方が楽しそうに話して
いるところに入れないと、かなり悲しくなる時があります。あんまり話さない
変なやつと思われてるかな…とか。

一時期、仕事をちゃんとしていれば気にしなくていいや、というマインドにも
なったのですが、私と同年代の方が他の方と楽しそうに話しているのを見ると、
かなり落ち込んでしまうようになりました。

その方も、かつてはそんなに親しそうではなかったのに、ここ最近、他の方と
とても打ち解けてきた感じがあり、なおさらです。

いっそ辞めてしまいたくなる時もありますが、生活面のこともあり、急には
踏ん切れません。

この先、どのように考えながら仕事を続けていけばよいでしょうか。全ての人と
仲良くなれるわけもない、と頭では分かっているのですが、嫌われたかなと
感じ取ってしまうと、本当に自信がなくなって、仕事以外のコミュニケーション
にも自信がなくなってしまいます。

【A】
あおさんの、周りの目が気になるという心配、不安ですね。

まず、週3日ということに関して引け目を感じてしまうとのこと。
自分ばかりたくさん休ませてもらっている、他の人は休めてないというような
引け目を感じているわけなんですよね。

でも、これは裏を返すと、他の人はその分お給料をもらっているわけですよね。
働きたいから、3日でなく5日働いている人もいるわけですよね。

仕事は何のためにするかというと、経済的な理由がとても大きいですね。
であるとすれば、他の人たちは経済的な利益をきちんと被っていて、
自分は週3日である分、他の人ほどはもらっていないわけだから、これは
きちんとフェアなんだいうことを、自分自身で確認するということが大事です。

休むことを優先する人もいれば、お金を優先する人もいるわけですよね。
それは人それぞれですので、そこで引け目を感じることはないということ、
ちゃんと経済的なメリット・デメリットのバランスの上に私たちは成り立って
いるのだということを、まずは意識してください。

そして今度は、周囲とのコミュニケーションですね。

それについては、周りとの関係性の以前に、自分自身との関わりが
どのようなものになっているかを確認してみましょう。

続きは、ビデオでお話しします……

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【どうすれば不安を乗り越えられる?】
   
Q.いつもありがとうございます。

3年前に離婚し、バツイチ、子どもなしの
50代の会社員、女性です。

ふとしたときに人の幸せが羨ましくて、
イライラしたり、悲しくなったり、
どうしようもなくなるときがあります。

貯金もほとんどなく、
このまま一人で生きていけるのか、
寂しいままの人生で終わるのか、
ちまたで言われている、暴走老人になりそうで
自分が怖くなります。

更年期症状もあり、気力、体力も
日によって上がったり下がったりです。

仕事もプライベートも恵まれていると思います。
感謝しているのですが、心の中の暗闇は消えません。
将来でなく今を大切にと思うのですが、不安に負けそうです。

どうすれば不安を乗り越えられるのでしょうか?

よろしくお願いいたします。

【たま・50代・会社員】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

孤独感は私たちを蝕みます。

マザーテレサは、最もひどい貧困とは孤独であり
愛されていないと感じていること、
愛への飢えは食糧の飢えを取り除くことより
難しいという言葉を残しています。

たまさんの苦しみも、
他の人は絆や愛の中にいるのに、
ご自身にはそのような絆や愛はないという思いから
生じる孤独感から来るものではないでしょうか。

苦しみを生じさせるほどの相手への羨望は、
相手のもっているものが自分には得られず、
それゆえに幸せを体験できないという思いによるもの。

さて、たまさんのそんな思いは
明らかに事実なのでしょうか。

たまさんは羨ましいと思っている人の
すべてを知っていますか。

自分がもっておらず相手が持っている部分だけを
見ているということはないでしょうか。

その人の背後にある努力や苦しみや悲しみについて
考えたことはありますか。

誰かからみると、たまさんもまた
羨ましい存在であることを知っているでしょうか?

たまさんが羨ましいと思っている部分がないと、
本当に幸せに生きることはできないのでしょうか?

幸せを体験しながら生きている人というのは、
周囲が羨む条件が整っている人のことをいうのではなく、
今置かれている状況の中に喜びを見出すのが上手な人だということを、
日々の臨床やさまざまな出会いを通じて確信しています。

私はステージ4のがん患者さんたちの幸せを
たくさん見てきています。

独身女性であっても、シングルマザーであっても、
仕事を辞めざるを得なくなった50代であってもです。

彼女らに共通するものがいくつかあります。

四方暗闇に感じられても、
うっすらとひかる一筋の光明に意識を向けること。

できないことではなく、できることに意識を向けていること。

日常のささやかなことに喜びを見出し、感謝していること。

世の中に似た境遇にいる人がいれば共感し、
思いやりややさしさの心で繋がることができること
=決して一人ではないということを知っていること。

などです。

これらは決して特殊な能力や魔術ではありませんし、
たまさんにも実践できるものだと思います。

未来は誰にもわかりませんが、今を変えることはできます。

そして、未来はそんな今の延長線上に存在します。

今身の回りに起きていることで好ましいことや
感謝していることに意識を向けることができれば、
たまさんの未来も穏やかなものになるのではないでしょうか。

誰かさんの人生はさておき、
たまさんにはたまさんの人生を切り開くだけの力は
生まれながらにして備わっているはず。

ぜひそんな信念を大切に、痛みも苦しみもひっくるめて、
ご自身の人生に愛ある眼差しを向けてあげてください。

そして、たまさんを愛してくれる誰か一人の異性ではなく、
ぜひ、さまざまな人とのつながりの中に身をおいてください。

人間には本質的に助け合いの精神が宿っており、
それはさまざまなかたちで現れるのだということに気づくと、
寂しさや不安は薄れてくることでしょう。

あまりがんばらずに、周囲に助けを求めてみてください。

それでもたまさんの魅力は変わりません。

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