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Q:いつも川畑先生の的確かつ、心が癒されるお話、アドバイス等を
このメールマガジンで拝見し、感銘を受けております。

私は夫を5年前に亡くし、現在高1の娘と二人暮らしです。

私の悩みは、自分と全く正反対の性格の娘への
対応の仕方がわからないことです。

私は外交的で、学生時代から運動部に所属し、
いつも友達と遊びに行ったりしていましたし、
今でも習い事やサークル活動に参加するなど、
人と接することが好きな性格です。

しかし、娘は亡くなった夫に似て、人見知りが激しく、
学校でも友達が少ないのか、休日はどこにも出かけず、1日中家にいます。

夏休みなどの長期休みもほとんど出かけません。
家ではスマホゲームや、好きなイラストを描いて過ごしているようです。

私は、人間は人と接し、いろんな見聞を広げることで成長すると思いますし、
特にうちは一人っ子なので、
友達付き合いなどで人とのコミュニケーション術を学んでほしいと思うのですが、
友達がいない娘に、友達と遊びに行きなさいと言うわけにもいかず、
ただ放置している状態です。

週にわずか2回しかない、イラストのクラブすらも、楽しくないと辞めるようです。

学校だけは休まずに行っているとはいうものの、
このままでは、人間的に何も成長できず、いざ社会に出たときに、
コミュニケーションがうまくいかず会社を辞めたり、
引きこもりになったりするのでは、と心配しています。

ひとり親としての自分にも自信が持てず、
どのように性格の違う娘と接していいのかわかりません。
川畑先生のアドバイスをいただけたら幸いです。

【まこ・40代・パート】

―――――――――――――――――

A:

ご自身とまったく正反対の性格の娘さんとお二人で毎日過ごされ、
娘さんの社交性のなさやひきこもりが心配なのですね。

たしかにそれがひきこもりの場合、
助けの手を差し伸べることは大切になってくるかもしれませんが、
もしかしたら娘さんは引きこもっているのではなく、
ご自身のニーズを満たしているだけかもしれません。

臨床カウンセリングの現場では、
社交的でお世話好きなお母さんが、静かで内向的な娘の手を引き、
「おかしい!」と息巻いて相談にくることが少なくありません。

もちろん、日頃は社交的でよく喋る娘がある日を境に、パタリと、
あるいは徐々に人々との関わりを絶ったり、無口になったりする、
それが長期にわたり続くようであればこれは助けが必要なサインです。

ただし、日頃から物静かで一人でいる時間を好む傾向のある人、
それが苦にならない人は、病的だからそのようにしているのではなく、
ただそうしたいからしていることが考えられます。

お母様のように、人と頻繁にかつ闊達に交流することで
心のエネルギーがチャージされる人もいれば、
ひとりの時間と空間、自分自身の世界に浸ることで
心のエネルギーを満たす人もいます。

そのような人は思慮深く想像力が豊かです。
人が退屈してしまうような作業なども
粘り強く取り組むことができたりします。

イラストがお好きとのことですから、
おそらく彼女もそんなひとりなのではないでしょうか。

娘さんは友達がいないのではなく、
少人数(もしかしたら1人や2人)はいて、
その人たちとは調和的に関わっており、
それで十分に心が満たされているのではないでしょうか。

それ以外の人々と関わることにニーズがあるのに
それが出来ないのなら助けは必要ですが、
そもそも本人にその欲求がないのに、
周囲の価値観からその欲求を持てというのは
少々横暴で無理な話です。

私たちは自分と異質な人間を無意識なうちに
排除しようとしてしまいます。

でも、どこかでそのような自分に無い部分も
自分の中に統合していく必要性を感じているからこそ、
互いに魅かれたりもします。
きっとご自身がご主人と一緒になったように。

娘さんは学校だけは休まず行っているとのことですが、
このこと自体が彼女の中ではバランスがとれている証かもしれません。

彼女が社交的になることは、お母様が人と関わらない努力をするのと
同じくらい苦しい取り組みかもしれません。

大切なのは、彼女のニーズを知り、それを理解すること、そして
彼女自身がそのニーズを満たして良いと受け入れてあげることです。

一人の時間が大切なら、その時間をお母様も大切にしてあげてください。
すると彼女の心のエネルギーが充電されて、
「さて、たまには人と交わってみるかな」と
あまり得意としない分野にも時間を費やすゆとりが出てくるでしょう。

正反対の性格の娘さんが人生に現れたことはお母様ご自身に
多様性を学ぶよき機会を与えられているととらえてみてはいかがでしょう。

人とさほど会話をしなくてもよい仕事も世の中にはたくさんあります。
自分の個性と仕事をマッチングするも可能です。
社交的では無いけれども、必要に応じて会話はできるし、
静かで思慮深い彼女の個性を受け入れてみてください。

ご自身と娘さんとの人間関係が豊かになると思います。
娘さんも「私は私で良い」と自己肯定しやすくなるでしょう。

その結果、人と交流することへの抵抗も少なくなるのでは無いでしょうか。
ぜひ今後も、愛ある好奇心をもって大切な娘さんと接してみてください。

ーーー
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こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、しゃんしゃんさん(44歳・会社員)のご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
仕事をしながら三人の子どもを育てています。
一生懸命、10年以上必死で子育てをしてきました。

中2の長男が嫌いです。下に小5の次男、5歳の長女がいます。


とにかく手のかかる子で、小さな時からお友達とトラブルを起こし、
何かある度に謝り、呼び出され、仕事を減らしてきました。
最初から嫌いだったわけではなく、長男を理解したいと思い、
育児書を読み、セミナーに通い、努力しました。

公立小学校は合わないようなので、中学受験をさせ、
勉強しないので個別塾にも行かせて、人気の進学校に合格しました。
入学を決めたのは本人です。中学生活は楽しいようですが、
いつ見ても寝ていてほぼ会話がありません。放っておいたら、
赤点をとって親が呼び出されました。仕方なく、また塾へ行かせました。


学校の決まりを破ったり、先生から体罰を受けたり、
中2になってもトラブル続き。何を言っても「うるせー」「うざい」。
それは思春期のふつうの中学生男子だと言われますが、
朝からお弁当と朝食を作っても「ごちそうさま」も言わず
「ごはんを作るのは普通でしょ」などと言われると腹が立ちます。


ささいなことかもしれませんが、毎日、毎秒、心をふみにじられ、
本人はそれを全く理解しません。心をこめて作った食事を
平気で残しますし、そもそも呼んでも食卓につきません。

よくないとは思いますが、顔も見たくありません。
口をきけばこちらの具合が悪くなります。
子ども本人が暴れたり不登校になっているわけではないので、
赤点さえとらなければかかわらずに過ごしたいです。


一週間に一度は「死ね」と言ってしまいます。
でも、その何十倍も心の中で「死ね」と思って我慢しているのです。
最初から憎かったわけではありませんが、もううんざりです。
~~~~~~~~~~~

しゃんしゃんさんの大変さが伝わってくるご相談です。

ご長男さんは、非常に個性が激しいタイプなのかもしれませんね。
やんちゃな個性の男の子というのはいますね。
そして、おそらくしゃんしゃんさんがそのようなタイプではなく、
自分と真逆のパーソナリティーの我が子を持つことにより摩擦が
大きくなっているのかと推察します。特にこの中学時代は反抗期ですし、
いちばん摩擦が大きい時なのではないでしょうか。

ですから、この時に顔も見たくないと思うのは、当然のことと言えば
当然のこと、あり得ることだと捉えてみましょう。

おそらくしゃんしゃんさんの中で「親なのだから、顔も見たくない
などと思っちゃいけない」「親なのだから愛さなきゃいけない」と
いうような良き母像、理想の母像があって、その理想の母と実際のご自分
との乖離に苦しまれているのではないかと思います。

ここは、いったんそのような理想の母像を捨てて、「いい加減」に母業を
やろう、という発想の切り替えをしてみてください。

また、ご自分が得意としないパーソナリティーの子どもと向き合う日々、
どのような心持ち、姿勢でいたらよいかということについても、
私なりのアドバイスをさせていただきますね。
 
続きは、ビデオでお話しします……

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Q:0歳児と3歳児を家でみています。
3歳児は女の子で4月生まれなのでもうすぐ4歳になります。
この4月から年少です。

0歳児は5月生まれなので、
一年近く2人育児を家でしてきました。

主人にも実家にもある程度は手伝ってもらっていると思います。
生後半年くらいは実母の精神的調子が悪く無理でしたが…

ですが、入園まであと少し、と言うところにきて、
精神的、肉体的に限界を感じでおります。

調子の良い時は子供にも優しく、というか余裕を持って接せられますが…
少し疲れてくると、やっぱりイライラしてしまって、
気分で子供への態度が変わってしまっている気がして…

こんなのでは子供に良い影響無いよな…と
落ち込みと不安がやってきて、
そんな自分にもイライラしてしまってりして、
頭と気持ちは内へ内へ向かってしまって、もう悪循環…という感じです。

もともとうつ病も患ってますし、
色々精神科医の方などの本を読んで、すこーしだけ楽になってきたかな、
と思いつつも、ツライ、と感じる時もまだまだあります。

色々本を読むと、長らく気分変調症、というものを患っていたのかな…
という感じです。

それを主人や実家にも知っていてもらっていないのも少ししんどいです。

でも診断された訳でも無いし、
それを理解してもらう、っていうのは難しいようにも感じでいます。

甘え過ぎかな…と。
まとまらない文章ですみません。

とかくこんな自分が一番長く子供の面倒を見ていることに
すごく不安を覚えることがあります。

やっぱり子供の将来に悪影響があるのでは…と。

不安定な時は子供の少し反抗的や
ちゃんとして無い態度をみると、
自分のせいだ!っとなって余計イライラ不安が増します…

少し前よりはマシですが…
そんな事を思いながら子供に接するのも嫌だし、
いったいどうすれば良いのでしょうか…
皆こんなものなのでしょうか。
私がやっぱり至らないのでしょうか。

【希美(匿名)・30代・主婦】

―――――――――――――――――

A:

FROM 川畑のぶこ

0歳児と3歳児をご自宅で一人でみていらっしゃるのですね。

この年齢だと二人ともとっても手のかかる時期ですから、
ものすごい仕事量だと思います。

おそらく希美さんは寝る暇もない日もあるでしょうし、
いったい今日は何曜日だろう?
最後に自分の食事をしたのは何時だっけ? なんて、
24時間当直勤務状態が続いている日々ではないでしょうか。

そのような中、頼る人がおらず、
すべてを自分でやろうとしているのなら、

憂鬱になったりイライラしたりすることは当然のことです。

ですので、ご自身を責めるのをやめましょう。
そして、頑張っている自分を褒めてあげましょう。

育児は「母親なんだから当然のこと」なんて、
周囲から承認されることが少ないかもしれませんし、

母親自身が自分に対して
「当然なんだからできないのがおかしい」
と厳しくなりがちです。

でも、出産や育児はとっても、と~っても大きな仕事ですし、
希美さんの状態に共感している母もたくさんいると思いますので
そのことを忘れないでください。

希美さんは以前うつ状態だったとのことで、
もしかしたら、なんでも一人で頑張ろうと
背負い込んでしまうタイプなのかなと思いました。

家族も周囲の人々も忙しいしのだから、
自分のことで迷惑をかけてはいけないと、
気を使ってきたのではないかと思います。

でも、繰り返し、育児は大きな仕事で
すべてを一人でこなせるものではありません。

ですので、まずは助けを求める努力をしてみてください。

いままで耐えることに使ってきたエネルギーを、
助けを求めるために使ってください。

どちらも努力を必要としますが、
後者の方がいまの希美さんにとっては建設的な努力です。

ご主人やご実家の家族が理解に苦しむかどうかは
伝えてみないことにはわかりません。

もしかしたら理解を示すかもしれませんし、
たとえ理解できなくても、そのための努力はできるかもしれません。

いずれにせよ、希美さんの思い通りの反応や対応を相手がしなくても、
希美さんが辛い状態にあるのだということを共有しておくこと自体に
価値があります。

これはわがままや甘えではなく、善処です。

オーバーキャパが続くと、
やがてあらゆるものとの関係性に破綻をきたします。

ご自身の肉体的、精神的、社会的限界をきちんと尊重して、
賢く対処するためにも、
感情の矛先が罪のない子どもに向くことは避けるためにも、
助けを求めてみてください。

地元の保健福祉科を訪れて、
子育て支援について相談するのも良いです

ーーー
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180312

こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、ヒロシさん(51歳・自営業(美容師))のご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
51歳男性美容師です。独立して25年が経過しました。
以前はスタッフもいましたが、出産などで退職したりで、
ここ10数年は1人で経営しています。妻は会社員で子供は2人です。

8年前にお店を引っ越し新規にして間もなく、過呼吸になり、
その後、心療内科にてパニック障害と診断され、向精神薬と安定剤、
その他ウォーキングや瞑想や日光浴やらで、5ヶ月ほどで改善しましたが、
安定剤だけは睡眠前に1錠服用していました。


そんな日常でしたが、先日、妻の口の頬にちょっとしたシコリがあり、
歯医者にて診てもらい、2月に口腔外科にて病理検査となりました。
妻の母親が5年前に歯肉癌を患い、手術し、現在は入れ歯等で不自由に
していますが、元気に生活しています、

まさか妻も!と思った時から、妙に胸のざわめきや焦燥感、不安感に
とらわれてしまい、またパニックかと思い、心療内科に通院し始めました。
妻が不安な時に支えられない自分の弱さなのでしょうか、
よくわからない感情コントロール不能状態です、

妻はかなりのポジティブな思考で、なったら取ればいいことだから…と、
毎日、仕事と子供の世話をしています。

一方、私は、また不安で嫌な気持ちが出てしまいました。
再発してしまった後悔の念と、妻の結果が心配です。
先の事は考えても仕方のない事だと分かっていますが、頭の片隅にいつも、
検査の不安と自分の焦燥感があり、悩まされています。
~~~~~~~~~~~

もともと過呼吸やパニック障害と診断されていながら、
これが5ヵ月で改善したとのこと、かなりいい結果を辿られましたね。

そして、奥様の頬に、要は、がんの疑いがあるということで、
また、ざわざわして再発してしまったのですね。

それに対してヒロシさんは、自責の念や後悔の念があって、
こんなときに妻を支えられない自分が情けないという思いがある
のではないかと思いますが、実は、患者さんのすぐそばにいる人、
夫だったり妻であったり、親であったり子だったり、
いちばん身近にいるサポーターというのは「第二の患者」とも呼ばれます。

辛いのは患者さんだけではなくて、周りにいる人たちも同じなのです。
自分も「第二の患者だ」と見れば、パニックになったり、不安があったり、
焦りが出たりするのは当然のことなのだと受け止めてみてください。

また、愛する者ががんというような病気になったときの、心の持ちように
ついて。

がんは今となっては、手術すれば生存率が高いものや、寛解したり完治する
ものもある時代になってきていますから、何でもかんでも「がん=死」と
不安になる必要は全然ありません。

現に義理のお母様も、歯肉がんがあったけれども、オペをして今は元気に
生活されているのですよね。非常によい経過を辿っているわけですから、
がん=死ではないわけです。

でもやはり、がんのイメージとして、なんだかすごく攻撃的で恐ろしくて、
私たちをやっつけて、人生を惨めにしてくるというようなイメージを
ヒロシさんがお持ちになっているので、こういったざわめき、不安、
焦燥感が出てくるのだと思います。

愛する者がそういった社会的バイアスのかかった病気になったときに、
こうなるのは当然、それだけ愛がある証拠だと思うのもいいと思います。

ただ、ここからは、今、奥様が持っている病気が本当にただのちょっとした
しこりなのか、良性のしこりなのか、悪性腫瘍なのかというのは分かりま
せんが、仮に悪性腫瘍だと分かったときに、どのような心持ちでいたら
いいか、パニックにならなくて済むかということに関しては、
まず、病気というのは通過点であってゴールではないということを知って
おくとよいでしょう。

 
続きは、ビデオでお話しします……

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Q:中学二年生の娘に何と声をかけたら良いのかご相談します。

娘は学校の生徒会で副会長をしています。
一年生の時は書記をしたので、生徒会は二期目になります。

3月の卒業式では生徒会の他の二年生が送辞を読み、
新年度4月の入学式では
生徒会長が一年生を迎える言葉を読むそうです。

送辞を読むお子さんは生徒会は一年目で
先生から勧められて立候補したそうです。

娘は立候補するまで迷い、先生からは
「自分がふさわしいと思うのか」とまで言われたそうです。

成績も良くないし(たぶん先生にも従順ではない)
娘はふさわしくないと、先生は判断したのだと思っています。

選挙で当選はしたものの、後から入ったしっかりした子に大役をまかされ、
二期目ではありながら自分には仕事が回ってこなかった娘に、
今回のことをどのように受け止めたら良いか話すのに悩んでいます。

娘本人はかまわないことと言いますが、
それについては話したがらず多分傷ついていると思います。

私から先生に「生徒会でご迷惑をかけていないでしょうか」
と聞いたこともありました。

「見捨てることはありませんから」という返事にやや困惑しましたが、
面倒見てくださっていると受け止めていました。

昨年は会長と副会長が送辞と迎える言葉を読んだそうですが、
今年は副会長には不適任ということなのでしょう。

こういうことになった経緯については
先生からは話はなく、娘も聞きたくないと言います。

部活動でも二年生で一人だけベンチを温め、
一年生が試合に出ていることも良くあり、
生徒会に自分の輝ける場を求めていたのだろうかと思うと
可哀相に感じます。

書いてみると成績、部活、生徒会とどれも良い所なしのようですが、
性格は明るく素直です。

立場のない出来事の受け止め方について
アドバイスいただきたく、よろしくお願いいたします。

【ふたば・50代・主婦】

―――――――――――――――――

A:

FROM 川畑のぶこ

傷ついているであろう娘さんへの
声のかけかたに困っていらっしゃるのですね。

ふたばさんの愛と優しさが伝わるご相談内容です。

まず、今回のことで本当に傷ついているのは娘さんなのか、
それともお母さんご自身なのかを
確認してみるのが良いかもしれません。

もしかしたら、娘さんの中では
そこまで大きいことなのかどうかがわからず、
残念ではあるものの、心の中である程度の折り合いがついている
可能性もあります。

運動(部活)も成績も、年齢で評価があたえられれば楽ですが、
そうでないように、生徒会の運営も年功序列ではなく、
能力相応の者や意欲のある者に役がまわるしくみである場合、
娘さんは単に社会学習のよき機会を得ているだけなのかもしれません。

「自分が相応しいと思うか?」と尋ねられた時に
「はい。相応しいと思いますし頑張ります。」
と堂々と娘さんが答えることも可能だったわけですが、

それをしなかったのは、もしかしたら、娘さん自身が
他の人のほうがより適任であると感じていたからかもしれません。

全員がつきたい役につけたに越したことはありませんが、
ポジションの数が限られている場合はそうはいかないのが世の中です。

機会は平等に与えられますが、
能力による評価は平等に与えられるわけではなく
公平に与えられるということですね。

悔しいことはあってもよい。
そこからまた学びを得て前進すれば良いというおおらかな姿勢が
必要かもしれません。

無論、2年生が送辞を読むのではなく、
早くから生徒会にいた者が読むという年功序列が生徒会のルールで、
娘さんがその権利を侵害されている、あるいはどう見ても
娘さんの方が相応しいのに先生のパワハラによって機会が奪われて
いるため傷ついているということであれば別な話です。

その場合は、生徒会の中で再度ルールについて
確認し合うようサジェスチョンすることも可能でしょうし、
親が出て行く必要がある場合(たとえば、精神的ショックが大きく
 娘さんの日常生活に支障をきたしているなど)は、

「ご迷惑をおかけしていませんか」と尋ねるよりも、
「不当な対応に傷ついているように見えるのですが、
娘が何かしたのでしょうか」と確認することが適切でしょう。

もういちどこの辺を整理してみることをおすすめいたします。

娘さんが送辞を読もうが読むまいが、
成績が良かろうが悪かろうが、
運動が出来ようが出来まいが、
娘さんが大切な存在であることが伝わることが大事だと思います。

お母さんが送辞の役を娘が得なかったことに敗北感を抱いている場合、
その問題をわざわざ取り上げるほうが、
あえて娘さんの敗北感を深めてしまうかもしれません。

お母さんと娘さんとの関係においては、
送辞を読もうが読むまいが、
あなたがいろいろなことにチャレンジして一生懸命取り組んでいること
自体が素晴らしいこと、何者かになる必要はないこと、
あなたがいてくれるだけで嬉しいことが伝わることが大事かと思います。

そっとしておく(声をかけない)というのは、
今回のことが本当にたいしたことではないと信頼している証となるでしょう。

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こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、まぁさん(54歳・パート)のご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
日頃から家の中も片付け、食事の支度もしています。
夫の会社の人も招いて年に何回か、食事会も開きます。
10年ほど前に離婚の危機もありましたが、私に早期乳がんが見つかり、
その時の静かな看護をしてくれた事がきっかけとなり今の生活に続いています。

けれど、改めてその時の冷静さを考えると、ただそばにいてくれただけ。
病室でも一日中パソコンで仕事をしていました。
治療方針も私が調べ同意しました。夫からは一切言葉はありませんでした。


今回、長男の結婚式があり、その疲労で風邪をひいて寝込みました。
夫は、在宅勤務を1週間に2度もすることがあるのに、会合があったらしく
午前様の飲み会。次の朝、会社に行く前に、私が「夕飯は?」と聞くと
「食べる」。そうじゃなくて、「作るよ」とか「何か買ってくる?」では
ないのでしょうか。とにかく、面倒くさそう。


夫の職場はとても華やかで、家に帰れば、どんよりとした家庭。
年に一度の海外旅行も世間に素敵な夫婦アピール? 浮気は、してないと
思いますが(していても構いません。すでに夫婦間の関係はありません)、
実年齢より10歳は若く見られて、それを誇りにしています。


私も、大学事務パートについていますが、周りの皆さんから大変よくして
もらっています。仕事に行けば、家庭でのヤキモキは消えるので、
とてもありがたく思っています。

子育ても終わり、これから老後…何か、私にとって良いことがあるのかなぁ。
生かされているのは、まだまだ人生の修行中らかしら…と、そして、
今日が私の最後の日だったら…そう思いながら、悶々と日々を送っています。



ここまで悩みを書いたら、わかりました。私は大切にしてほしいんですね。

では、どうしたら、大切に思ってもらえるのでしょうか?
~~~~~~~~~~~

まぁさんのご家族に対する愛情や誠実さがとても伝わってきますし、
ご主人に対する不満もある一方で、すごくリスペクトなさっている様子
も伺える内容だなと思いました。

夫のいい部分もあるし、こうやって、やってくれる部分もある、でも
こういうところもあって、とやきもきしている部分が伝わってきました。

結論からお伝えすると、どうやったら大切に思ってもらえるかということ
に関しては、まぁさんがまぁさんのことを大切に思っているか、という
ことです。もうこれに尽きます。

ご主人に、このように私と向き合ってほしい、私のことをこのように
扱ったり関わったりしてほしいという関わり合いのあり方を、
まぁさん自身が自分自身にしているかどうかということが課題になって
くるのではないかと思います。

また、自分を大切にするということに関しては、その一つとして、
思っていることを率直に伝えるということがあります。
まぁさんは、思ったことを率直にご主人に伝えていますか?

 
続きは、ビデオでお話しします……

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FROM 川畑のぶこ

学生時代、忘れもしない、こんな出来事がありました。

私はボストン郊外の小さな女子大に通っていたのですが、
最初の数ヶ月は言葉が上手に話せないことを引け目に感じて、
あまり他の学生と交流せず、ある場所に引きこもっていました。

それは、寮の自室ではなく、キャンパス内のチャペルでした。

チャペルはミサの時間や特別なセレモニーなどがあるとき以外
はたいてい誰もいません。

ピアノやオルガンが置いてあるので、
音楽を我がよき友として、何時間も飽くことなく音と戯れていました。

ある日、いつものように人目を気にせずジャンジャカ鍵盤を叩いていると、
チャペルの重いドアが軋みながら開いて、
一人の背の高い高齢の男性が入ってきました。

恐縮して弾くのをやめると、
「そのままどうぞ」と笑顔でその男性が近づいてきました。

彼は音楽の教授でした。

チャペルのオフィスにいるシスターから
「毎日ピアノを弾きに来る日本人の生徒がいる。 一度、聴きに来たらどうか。」
と連絡をもらったとのこと。

私はチャペルにオフィスがあることも、シスターが常駐していることも知らず、
ときには伴奏しながら大声で歌うこともあったので、
それはそれは顔から火が出る思いでした。

教授は私のピアノを聴いて、音楽と合唱のクラス(兼クラブ)で
演奏と伴奏をしてくれないかとオファーしてきました。

NOと言えない日本人の私は、恐縮しつつも
ありがたいそのオファーを受けることにしたのですが、
結果とんでもない経験をすることになりました。

小学時代や中学時代も、合唱のピアノ伴奏はお決まりだったので、
いつもの要領でと、受け取った3曲の楽譜を読み込んで
日々練習に励みました。

初見で譜を読めない私は、
一つの伴奏をマスターするのにたいてい1-2週間はかかります。

その日からピアノは気ままな時間ではなく宿題か仕事の位置付け
となりました。

ちょっとしたミスタッチはあるものの、
伴奏として遜色ないだろうと思われるレベルまでようやく仕上げ、
いざ初めての合唱団の伴奏の日を迎えました。

生徒たちも初めての曲のせいか、曲が難しいせいか、
覚えがわるく、なかなか美しいハーモニーになりません。

私は指揮者である教授の指示に従って、何度も同じ章節を
繰り返して弾くことになるのですが、しばらくするとある生徒が

「私はこの歌は好きではありません」

と言い放ちました。

『え?何言ってんのこの人?』

と耳を疑いました。

『そんな…教授に反抗するような態度をとったら
 成績落ちるじゃないか!』

と、いらぬ心配まで。

あーぁ、こういうワガママがいるからクラスが進まないんだよな、
さぁ教授に注意されるぞ、と思いきや…
さらに耳を疑う言葉が教授の口から放たれるのでした。

「そうか…では、 この曲があまり好きじゃない人は挙手して」

と。

するとどうでしょう、半分くらいの生徒たちが
堂々と手を挙げるではありませんか。

そして、

「ではやめましょう」

と教授があっさり降参したのです。

『ぬぉーっ!!数週間かけて練習してきた
 私の立場はどうなるんじゃい!』

と心の中で叫びつつも、
目の前の鍵盤をベートーベンの運命で
ジャジャジャーン!とやりたい衝動に駆られつつも、
NOと言えない日本人の私はひたすら呆気にとられて、
その状況に流されるだけでした。

こんなことが繰り返されるなら伴奏は断ろう、と心に決めながら、
1週間でみんなが選んだ新しい曲を必死に仕上げ、
再度チャペルにチェックイン。

さぁ、今度はみんなちゃんと歌ってくれるんだろうなーと、
心で恨み節を唱えながら前奏を弾き、歌パートに入ると…

こんどはばっちり!

完璧!!

それはまるで前回とは別人たちの集まりのような歌声と
美しいハーモニーなのでした。

みんな好きな歌だからキラキラ輝いています。

教授の指揮もノリノリ。
私の伴奏もノリノリ。

過去数週間のチャペルでひとりぼっち伴奏練習の苦労も
一瞬で吹っ飛びました。

そうか、そういうことか。

この人たちがしたこと自己主張であって、
わがままではないのだな。

教授がしたことは、屈服ではなく、
相手の権利の尊重なのだなと。

誰も悪意からことを起こしているわけではありませんから。

お互いが自分の気持ちに素直になり、
それを分かつ姿勢は、

「私は私でよい、あなたはあなたでよい」

という違いや多様性を受け入れる信頼の姿勢がベースにあって
はじめて成り立つものでした。

自分を大切にして主張することは、相手にもその権利があり、
それを大切にすることにもつながる…
かならずしも相手に迷惑をかけたり、
傷つけたりするわけではないことなのと知りました。

私も相手の顔色を伺わず、他の生徒にも教授にも

「私はそれなりに時間を割いて伴奏の練習をしてきました。
 次回からは、あらかじめ曲が決定してから伴奏を依頼してください」

と毅然と伝えれば、相手も当然のことと
それを受け入れ、詫び、感謝しただろうと。

そのことによってしこりはなくなるし、
私は相手の主張をわがままと受け止めることもなくなるだろうなと。

自分がいらぬ我慢をしているから、
健全な主張や依頼が、
わがままや横暴な要求に聞こえたのだなと。

それからは、キャンパス内外での
さまざまな行事でボランティア演奏のオファーなどがあっても、

「この(難しいorつまんない)曲は弾きたくありません。
 でもこの(簡単なor好きな)曲なら弾きますよ」

とはっきり言えるようになりました。

自らストレスの無い仕事にコントロールできたなら、
断る必要もなくなるので、
次から次へとオファーを引き受けているうちに、
キャンパス内で知らない生徒や教授らからも
声をかけられるようになり、
人間関係が豊かになっていきました。

ついにはその噂が学長の耳に届き、大学のホールで
シンフォニーの前座で好きなショパンを弾かせてもらうという、
素人にはありえない夢のようなオファーまで
舞い込んできました。

スタンウェイのフルコンサートピアノという
ピアニスト垂涎のブランドと型のピアノで
お腹のそこから響く音を体験できたのも人生の宝です。

人生初のスタンディングオベーションは照れくさくて、
そそくさと舞台袖に逃げ込んだのを思い出します。

これらの経験は
私が歯を食いしばって努力をし続けていたなら
舞い込まなかったでしょうし、
同じオファーがあったとしても、
おそらく苦しみを伴う経験となっていたでしょう。

いただいたご縁は大切に、でも無理しすぎず、我慢しすぎず、
他人ではなくまず自分を喜ばせられるかどうか、
楽しく取り組めるかどうかを
振り返りながらとった行動の結果でした。

自分を大切にしたり自己主張したりすることは、
決してわがままなことではなく、
結果的に周りの人々にも、そして宇宙全体にも
調和をもたらすことを実感した豊かな体験でした。

読者のみなさんもぜひMe Firstの精神を大切に
日々を豊かに過ごされますように。

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