夫婦関係

0908(大)

FROM 川畑のぶこ

ちび子さん(40代・女性・契約社員・山梨県)
のご相談にお答えします。

【Q】42歳既婚、2歳下の夫と
結婚して1年になります。
夫のことは基本的には好きで、
一緒に笑い合える時間もあります。
けれど最近、
食事に関する彼の態度を見るたび、
小さな違和感と嫌悪感が胸の奥に残り、
このままだと尊敬できなくなり、
やがて嫌いになってしまうのでは…
という不安が頭をよぎります。
私がどんな料理を作っても、
夫は必ずマヨネーズをかけます。
いわゆる「マヨラー」というのでしょうか、
量の多少はあっても、
ほぼ全ての料理にかけるのです。

しかも、ひと口も食べないうちから
当然のようにかけ、さらに足りないと
ソースや醤油を足します。

外食でも同じで、
テーブルに調味料がなければ店員に頼みます。

お腹の空き具合や気分次第で
料理を大量に残すこともあり、
その残し方が子どもっぽく、
私の方が恥ずかしくなってしまうことも。

私は両親から「盛った分は残さず食べる」
「味はむやみに足さない」
と教えられて育ったので、
彼の様子に強い違和感を覚えます。

2年間の交際中も同じでしたが、
注意すると不機嫌になるため
その場はやり過ごしてきました。
けれど、結婚して
毎日その姿を目にするようになると、
どうにも引っかかり、ひどい時には
私は食欲まで落ちるようになってしまいました。

気づけば、食事以外の場面でも
彼に対して小さな苛立ちや拒否感を
覚えることが増えています。

愛情は確かにあります。
でも、その隣に、じわじわと
嫌悪感が居座り始めているのを感じます。

このまま何も言わずにいたら、
その嫌悪が愛情を上回ってしまいそうで、
怖いです。

こんなこと、他の人からしたら
取るに足らないことかもしれず、
相談するのも気が引けるのですが、、、
夫を本当に嫌いになってしまう前に、
彼を傷つけず、怒らせずに、
この気持ちを早めに伝えたほうが
いいような気がして、
思い切ってご相談させていただきました。
よろしくお願いいたします。

【A】一緒にいる時間が長くなると、
互いの価値観の違いが
だんだんと気になってきますよね。

私も料理を作って
人に振る舞うのは好きですが、
確かに、いきなり目の前で
マヨネーズをかけられたら 
「ええっ!?」と思いますね。

味付けというのは慣れ親しんだもの
があると思います。
家庭によって違いますし、
地域や国によっても違いますしね。
ちび子さんのご主人は
濃いめの味がお好きなんですね。

結婚は異文化交流なので、
文化が違う人と一緒になるというのは
どういうことなのかというのを学ぶのも
結婚の意義の一つだと思います。

価値観のすり合わせというのは難しいです。
そもそも、価値観は違っていて当たり前。
味付けについても、然り。

彼には彼の慣れ親しんだ味、
「落ち着く」味文化、家庭文化がある
ということを受け入れていく。
結婚というのはそのようなチャレンジ
の場でもあるんだということを
常に思い直してみるのは
大事なことかもしれません。

続きは、ビデオでお話しします……

ーーー

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【Q】いつもメルマガを拝読しております。
私は40代後半です。
重度知的障害を伴う自閉症の
小6息子と夫の三人家族です。

今回は、夫との関係のことで
ご相談させてください。

夫は50代後半の自営業者です。
元々は、当時勤務していた会社の
上司と部下でした。

優しく穏やかなところ、
自分にはない行動力に惹かれて
7年ほど交際をして結婚しました。

しかし、結婚11年目の今、
とても私に対しての当たりが強く、
しんどい思いをすることが
多くなっています。

特に許せないと思うのは、
何気ない会話のなかで
「私はこう思っています」
と伝えたことを、

「いや、そう思っているはずはない」と
私の気持ち自体を全否定してくることです。

これを言われる度に、
私という人間を認めていないようで悲しく、
涙があふれてきます。

他にも、口喧嘩をしたときに
「社会はそういうもんじゃない」とか、
「他の人に聞いてみろ」とか
言われることもあり、がっかりします。

もし息子がいなかったら…
とっくに別れていると思います。

ですが、障害のある息子を抱えての生活は
自分一人では厳しいとも感じています。

夫は仕事はきちんとしてくれていて、
そういう面はとても尊敬しています。

私自身、周囲とのコミュニケーションが
苦手なので、私の人間性にやはり
問題があるのかなと思うこともあります。

アドバイスをいただけたら幸いです。
よろしくお願いいたします。

【ぱぴこ・40代・女性・パート・愛知県】

【A】重度の知的障害を持つ息子さんを
懸命に育てながら、ぱぴこさんが
夫との関係において日々葛藤と悲しみを
抱えて過ごされていることが伝わってきます。

「私はこう思っている」
と伝えているのにもかかわらず、
「そう思っているはずはない」
と返されるのは、

ぱぴこさんがご自身の考えや意見を持つこと
自体を否定されたように感じさせることと
思いますし、とても心が傷つくことと思います。

私たちは、「自分の気持ちを受け止めて
もらえた」と感じたときに安心し、
相手に対する信頼感を築いていけますし、

逆に、それが踏みにじられると
相手を信頼できず、
自尊心も大きく揺らいでしまいます。

ですから、ご主人の配慮に欠けた言葉に
ぱぴこさんが傷つくのは
当然のことだと思います。

ただ、ぱぴこさんがご主人とこれからも
二人三脚で息子さんをサポートしていこう
と思うのなら、ご主人の態度の背景を
深く理解する姿勢も育んでみてください。

もしかしたら、ご主人が自分の正しさに
しがみついてしまう理由に、
息子さんのためにも現実を完全に
コントロールしなければならないという
強いプレッシャーがあるのかもしれません。

その結果、相手を思いやるゆとりを
失ってしまっているのかもしれません。

アウトプットは異なっても
動機はぱぴこさんと一緒かもしれませんね。

無論、だからといって
ぱぴこさんの気持ちを否定してよい理由
にはなりません。

ここで、ぱぴこさんに大事にしていただき
たいのは、相手を変えようとするのではなく、
たとえ夫婦であっても適度に境界線を
引きながらご自身を守るということです。

まず、ぱぴこさんがご自身を守るための
アプローチとして、ご自身のフィーリング
を率直に伝えてみてください。

たとえば「私は実際そのように感じている
ので、そのような言われ方をすると悲しい」

ぱぴこさんがそのような感情をもっている
こと自体は “事実”として
淡々と表現してみてください。

考え方や意見は正しいとか間違っていると
いう議論に陥りやすいですが、

どう感じるかというフィーリングには
正しいも間違いもなく、
ただそれがあるかないかですので、

ぱぴこさんがどう感じるかを
伝えてみてください。

その結果、ご主人がどう反応しようと、
ぱぴこさん自身はご自身を否定せず、

「私は私の気持ちを大切にする」ことを
思い出して、自分を守ってあげてください。

どんなに尊敬するご主人であっても
人間であり、いびつなところもあります。

夫婦が同じ価値観でいたに越したことは
ありませんが、ご主人との関係は
夫婦であると同時に
共同養育者でもあります。

夫婦関係と子育てのパートナーシップを
区別して考えてみると、
少し心が楽になるかもしれません。

同時に、信頼できる相手やサポートを
夫婦内だけで完結させようとせず、
外にもサポートシステムを
拡充してみてください。

ご友人、支援団体、カウンセリングなど、
ぱぴこさんが気持ちを安心して話せる人や
場を持つことはぱぴこさんの孤立感も和らぎ、
結果的に息子さんのためにもなるでしょう。

すべてを自分や夫婦で解決しなければ
という思い込みから
ご自身を解放してあげてください。

今起きていることは、
決してぱぴこさんの人間性に問題があるから
ではなく、安心して対話できる関係が
築けていないことによるものにみえます。

どうかご自身を責めないでください。

むしろ、こうして自分の気持ちを
整理して伝えられるぱぴこさんは、
しっかりと自己理解力を持った方だと
思います。

ぱぴこさんのご苦労も、息子さんのことを
想ってこそ、ご主人との関係をより良く
していこうとされていることと思います。

どうか、ご自身の心を守ることを
優先しながら、
小さな工夫を積み重ねてみてください。

ぱぴこさんが少しでも心軽やかに
過ごせますよう、応援しています。
       
        
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【Q】62歳の主婦。
一軒家に住んでいます。

子ども達2人は数年前に独立して
出ていき、夫との2人暮らしです。

物が多くて、捨てない夫、
が悩みです。

私は2年ほど前から断捨離を学び、
少しずつですが
マイペースで実践しています。

私自身のものはだいぶ
整理・処分ができてきたのですが、
とにかく、夫の物が多く、
その後は一向に進みません。

夫は昨年定年退職し、
その後は自宅で仕事をしていますが、
仕事部屋は2階にあり、
仕事関係のものはそちらにあります。

捨てない人なので、
もう使わないであろうと思われる
前職からの書類や本も、そのままです。

1階のリビングには、夫の趣味である
ゲーム機やソフトがたくさん。
通販で買った健康器具や
マッサージグッズも多いです。

そんなに広くもないリビングに
大きな厚手のじゅうたん。

座れるスペースが広くなるようにと、
夫の好みで10年位前に買ったものを
今も使っています。

私は、断捨離的視点からも、
洗濯機に入れて頻繁に洗える
&干しやすいサイズで、
薄手のものがいいのですが、

夫と意見が合わず、
買い替えようにも話が進みません。

意見が合わないものはまだまだあり(苦笑)
大きな3人掛けのソファもそうです。

主人はここでごろんとするのが日課。

どうせじゅうたんの上でも
ごろんとするのだから、
ソファはなくてもいいし、
ないほうが広くなるよね?と言っても、

夫にとっては、ソファにごろんと
床にごろんは別物だそうで、、、。

ここに書いたのは一部で、
他にもとにかく
ことごとく意見が噛み合わず、
私が思うようには
断捨離がはかどりません。

もっとも、断捨離がなんたるかも
夫はほとんどわかっていないので、
本当に理解を得ようと思ったら
そこからわかってもらう必要が
あるのでしょうが、

何からどう伝えれば
理解してもらえるのか、
考えるのもなんだか面倒で、

結局、私ができる所だけをして、
たいして物が減らない部屋を眺めて
ため息をつく、、、の繰り返しです。

このような夫、我が家以外にも
いるのではないかと思うのですが、
皆さん、どのように話をしたり、
協力を仰いだりしているのでしょうか。

断捨離を実際にやってみて
初めてぶつかる壁、、、
乗り越え方を教えてください。

【まさみ・60代・女性・主婦・三重県】

【A】2人のお子さんがそれぞれに
巣立たれたとのことで、

まずは、まさみさんが人生における
大きな、そして素晴らしいお仕事を
成し遂げられたこと、
心からおめでとうございます!

このような人生の大きな区切りは
断捨離に最適ですね。

そして、
まさみさんが抱えていらっしゃる悩み
―家族のモノとの関係― は
多くの人に共通する悩みです。

おそらく、まさみさんご自身も、
今までは子ども達のことにも
意識が向いていたこともあり、

身の回りのモノや夫への注意が
さほど向けられていなかったかも
しれませんが、

子どもたちの巣立ちをきっかけに
ゆとりが生まれたことで、

これまで意識してこなかった身の回りの
モノや退職して家にいる時間の長くなった
夫の存在が改めて意識化されてきている
のではないかと思います。

まさみさんが夫(他人)のモノが
気になり始めたのは、ご自身の
断捨離が進んでいる証でもあります。

「私は断捨離に真摯に取り組んで
きているから目が肥えてきたんだな」
とご自身を承認してあげてください。

同時に、
私たちは近い人間であればあるほど、
価値観を共有したいどころか、
同じ価値観を持っていて当然かのごとく
ふるまいがちですが、

夫はまさみさんが断捨離を知る前の段階
と同じような状態にいるわけですから、
まさみさんの価値観についてこれて
いなくて当然と受け止めてください。

自分の気づきやペースを強要してしまうと
人間関係はぎくしゃくしてきてしまいます。

おそらくまさみさんもそのことに
気づかれているので夫に言えない状況が
続いているのではないでしょうか。

モノとの関係にはその人の人生や
人間関係が投影されますから、
まさみさんがこれからの夫婦関係を
あらためて問い直す良いきっかけにも
なることと思います。

相手のモノを好きに扱えるのであれば、
夫は妻のモノを、妻は夫のモノを
断捨離すれば
家は一瞬にして片づくことでしょう。

でも、モノはモノでありながら、
拡張された自己であることもありますから、
相手の一部として丁寧に扱う必要がある
モノもあります。

まず、まさみさんが一呼吸おいて
夫のモノや夫と向き合えるために、
自分の聖域を確保することをお勧めします。

お子さん2人が巣立ったので、たとえば
その一部屋はまさみさんが自由に使える
ご自身の部屋にして、そこは選びぬかれた
モノだけに囲まれた断捨離空間にします。

そのようなエネルギーを充電できる空間
を確保したうえで、リビングなどの
エネルギーを消耗しがちな共有スペースに
向き合ってみます。

共有スペースはもちろん
夫のスペースでもあるわけですから、
夫の同意が得られない限りは
すべてをまさみさん好みにするわけには
いきません。

そこで、まさみさんの
「すっきり暮らしたい」というニーズを
丁寧に夫に伝えてみてください。

その際
「あなたのモノが多すぎるから片づかない」
と眉をひそめながら批判しないように
気をつけてください。

まさみさんが、夫婦ふたりで暮らすことに
なったこの機に、仲良く、身軽に、健康的に、
スッキリした生活をしたいと望んでいること、

これまで自分自身のモノが多くてストレス
だったが、断捨離をしてみてとても快適で
幸せな気分になれるし体調も良いなど、
ポジティブな部分を、微笑みを湛えながら
シェアしてみてください。

また、この感覚を大切なあなたと
共有できたら嬉しいと思っていること。

夫の大切なものは大切にしたいこと、
むしろ大切なものを選び抜いて
より輝かせるためにも

今となっては不要となったものは
断捨離して快適空間をつくりたいので
協力してもらえないかと
依頼をしてみてください。

奥さんが優しい微笑みで、幸せそうに
断捨離の経験をシェアしたなら、
そして、夫と良い時間を持ちたいという
気持ちがあることを知ったなら
夫も悪い気はしないのではないでしょうか?

また、リビングにあるものなどは
分別の協力を提案しても良いでしょう。

たとえば、ゲームソフトをかごにまとめて
すべて見えるようにして、

「この中であなたのお気に入りのゲームは
どれ?」

「一軍をリビングに、あなたがより取り出し
やすく収納して、めったに使わないものは
あなたの書斎に大切に保管する、

まったく使わなくなったものは
使う人に譲るなんていうのはどうでしょう?」

などと提案してみるのも良いですね。

このことで、夫は拡張自己が
無価値で棄て去られるのではなく、
大切にされている感覚が
得られるのではないでしょうか。

すべて大事だと主張するのなら、
コレクション棚をつくってきれいに
陳列してみるのも良いかもしれません。

そのことで夫は妻に大切にされ
尊重されている感覚が得られるでしょう。

夫の「くつろぎの場」も奪ってはいけません。
「あなたの居場所」を大切にしたいこと
を伝えつつ、それがよりスッキリした空間
で実現できないか話し合ってみてください。

たとえば、ソファは妥協するので、
厚手のカーペットはダニやホコリも気になる
から、お互いの健康管理のためにも、
より衛生的な薄手のものにしてもいいか?
と尋ねてみてもよいかもしれませんね。

いずれにせよ、まさみさんが
ご自身のニーズを満たしたいように、
夫にもニーズがあるわけですから、

お互いのニーズを俎上に載せて
それらを最大限に満たしながら
スッキリ暮らすにはどうしたらよいか
コミュニケーションをしてみてください。

面倒くさいと思うかもしれませんが、
人生とは面倒くさいものです。

モノがなくなったはよいですが、
コミュニケーションや関係性まで
寒々しいものになってしまっては
本末転倒です。

和やかな空間や人生をクリエイトするには
どうしたらよいかという視点から
夫との対話を始めてみてください。

応援しています!

       
        
ーーー

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0804(大)

FROM 川畑のぶこ

めるもさん(50代・女性・パート勤務・兵庫県)
のご相談にお答えします。

【Q】50歳、既婚、子どもはいません。
結婚して20年近くになりますが、
最近、夫や実母から
「態度が顔に出すぎる」「気が強すぎる」
と言われて落ち込むことがあります。

たとえば、夫とは
たまにちょっとした世間話をしていても
噛み合わないことがあります。
 
先日は「男と女の友情は成立するか」
という話題で意見が分かれました。

私は「あなたの考え方も理解できるけど、
私は違う意見。それでいいじゃない?」
と伝えました。

ところが夫は「でもさ…」
「じゃあ、こういう場合はどう?」と、
延々と反論してくるのです。

私は「価値観は人それぞれ」で済ませたい
のに、夫は納得させようとしてくるので、
まるで私の考えや経験を否定されている
ように感じてしまい、
だんだん感情的になってしまいます。

その結果、険悪な空気になり、
「気が強すぎる」「言い方がきつい」と
言われてしまいます。

母からは「バカ真面目に張り合わずに
『そうだね』って言っておけばいいのよ。
謝るが勝ちよ」とアドバイスされます。
でも、なんだかそれは負けを認めるようで
モヤモヤしてしまう自分がいます。
私としては、ただ意見を共有したいだけ
なのですが、どうしても最後は
対立のような形になってしまいます。

夫婦関係を円満に保つためには、
やはりこちらが一歩引く方がいいので
しょうか? 

どうすれば張り合わずに、
穏やかに話せるようになるのか、、、
女友達とは苦労なくできるのに、
夫との関係になるとうまくできず、
自分でもわからなくなっています。

【A】めるもさん、ご主人のことを
とても愛していらっしゃるんですね。
愛があるからこそ、思いを共有したい、
価値観や感情を共有したいという
気持ちになるのだと思います。

そして、それはご主人も
同じなのではないでしょうか。
めるもさんに関心がなければ、
「君はそう考えてるんだね、あ、そう」
で終わりだと思うんですよね。

意見をすり合わせようとすること自体は
決して悪いことではないですし、
互いに関心があるからこそ、
違いに敏感になるのだと思います。

私たち人間は、自分が大切にしているもの
を相手とも共有したいと思うからこそ、
ぶつかり合ってしまうのでしょうね。

では、具体的にはどんなふうに
やりとりをしていけばいいのか、、、。

続きは、ビデオでお話しします……

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0721(大)

FROM 川畑のぶこ

麦チョコさん(50代・女性・会社員・神奈川県)
のご相談にお答えします。

【Q】夫56歳、私は54歳。
昨年、下の子が就職し、
ついに子どもたちが二人とも独立、
夫と二人だけの生活が始まり、
1年ちょっとが経ちました。

結婚して25年、共働きで、
私も正社員としてフルタイム勤務
を続けてきました。

これからは夫婦ふたりの時間を
楽しんでいきたいと思っていたのですが、
現実はなかなかそううまくはいかず、
最近ちょっとした寂しさと
モヤモヤを感じています。

夫はもともと
どちらかと言うとインドア派ですが、
子どもたちが小さかった頃は、
家族で旅行やキャンプなど
よく出かけていました。

でも最近は、週末に
「どこかドライブでも行かない?」
と誘っても、
「土日くらいは家でゆっくりしたい」
と断られてしまうことが多いです。

もちろん、平日は仕事が忙しいのは
理解していますが、それは私も同じ。
残業続きのこともあるし、それでも
家事も料理もなんとかこなしています。

だからこそ、休みの日には
景色のいい場所へ行ったり、
たまにはレストランで美味しいものを
食べたりしてリフレッシュしたいと
私は思っています。

でも、夫はそんな私とは真逆で、
休日はとにかく家にいたいようです。

放っておけば、昼過ぎまで寝ている
こともざらですし、起きてきても
ソファでゴロゴロして一日が終わる
こともしょっちゅうで、

そんな日は私も、「あぁ、また
何もせずに休みが終わってしまった」
と虚しくなります。

この一年は、そんなことが続いて、
泊まりがけでの旅行はもちろん、
遠出をすることもほとんどなく、
出かけるとしても近くのショッピング
モールに買い物に行く程度。

「夫は、こんなにも出不精だったのか?」
と今更ながら気づいた次第です。

そして、知らず知らずのうちに
私の中のモヤモヤが溜まっていたのか、
ある日、いつものように昼過ぎに
起きてきた夫に、思わず

「この先、もうどこにも行かないってこと?
それなら私は私で好きにするからね!」
と強い口調で言ってしまいました。

すると夫は「そうしたいなら、
そうすればいいよ」と言い、
寝室へ戻ってしまいました。

私が一人で買い物に行って
自由に好きなものを買ったり、
友人と出かけたり旅行に行ったりする
ことには、夫は一切口出ししない人です。

そのこと自体はありがたいことだと
感謝していますが、私は別に、
いつも一人で行動したいわけではないし、
できれば、夫と一緒に出かけたり
趣味を楽しんだりしたいのです。

でも、夫にはそんな気はないようで、、、
老後ずっとこうなのかと想像すると虚しく、
最近は、友達夫婦が仲良く出かけている姿
を見ると、うらやましくてたまりません。

強く言ってしまって以来、なんとなく
気まずくて、この件をちゃんと話し合う
ことができないでいます。

感情的にならずに、私の気持ちを伝え
ながら夫の要求にも寛容になるには、
どのようにしたらいいでしょうか。
教えてください。

よろしくお願いいたします。

【A】麦チョコさんの夫愛が伝わってきます。
ご主人のことが大好きだからこそ、
のお悩みですよね。

今回のご相談は、麦チョコさんが
ご自分のニーズを満たすには
どのようにコミュニケーションしたら
よいかということですが、
伝え方やタイミングを工夫することに
よって、ご主人との関係はうまくいく
ようになると私は思います。

というのも、ご相談の文面から、
ご主人は麦チョコさんに敬意を払っている
ということが伝わってくるからです。

ただ、一時的に、売り言葉に買い言葉的に
なってしまったことがあるようですし、
麦チョコさんのニーズが明確に伝わって
いない可能性があるかもしれません。

麦チョコさんにとって夫と一緒に
出かけることがどれほど大事かということ
をいま一度伝えてみることをお勧めします。

続きは、ビデオでお話しします……

ーーー

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0707(大)

FROM 川畑のぶこ

しその実さん(50代・会社員・東京都)
のご相談にお答えします。

【Q】50歳の夫についての相談です。

今年で、結婚丸20年を迎えました。
夫、大学2年生の息子、高校1年生の娘
の4人家族です。

私は正社員で2度の産休育休を経て
働き続けています。

いわゆる就職氷河期世代でありながら
何とか働き続けていられるのは、
家族や職場の理解があるからだと
思っています。

ただ、人材不足下で、
年齢を経てなお業務上の負荷は
増す一方であることも事実です。

昨年は、娘の受験や仕事上での業務負荷
もあり、精神的にピリピリしていたことも
あったのか、9月末に夫に

「今倒れられたら私のタスクが増えて困る。
これ以上タスクを増やさないで」と
2度言ったらしく、私は覚えていません。

夫は健康診断結果上、不健康です。
それ以来、自分を1人の男性として
大切にしてもらっていると思えないし、

私が何かあるとキレるので
何か言う気も失せるようになったとの
ことで、この先私と一緒に生きていく
ことに疑問を感じているとのとです。

詳しく話を聞くと、50歳前後から、

1. 職場での自分の役割上の限界を感じ始めた 

2. 家庭においても、幸い子ども達が
順調に成長しているので、
自分の役割は終わったと思った

3. 20年近く活動していた音楽バンドにて
メンバーとの決裂があった 

4. そこに、私との関係性において、
家族としては大事にしてもらっているけれど、
パートナーとして大事にしてもらっている
感覚がないという思いが発生したようです。

夫は、就職1年目で精神的な不調から休職し、
退職に至っています。
その後は親戚のつてで再就職し、娘が生まれる頃、
会社が売られ、取引先に吸収されました。

私が、娘が1歳になってすぐに育休から復職した後、
同様に私を妻として見られないという状況があり、
仕事上での負荷もあり、落ち込みも激しく、
精神科に通院した経歴があります。

その時の診断名は忘れてしまったのですが、
パキシルを服用していました。
当時、夫となるべくスキンシップをとるようにし、
娘への授乳も泣く泣く辞めた経緯があります。

彼が現在勤めている会社は、
休職した1社目から数えると4社目で、
キャリアを買われて採用されたいわゆる大企業です。

職場で和気藹々と話すという雰囲気はなく、
孤立を感じているように私の目には映ります。

子ども達は、仕事の辛さが彼の落ち込み等
の状況を作り出しているのだろうと解し、
あんな風に働きたくないとまで言っています。

夫の両親は、それほど仲が良いわけではないそうで、
義母は夫が子どもの頃から
アルコールに依存する傾向があります。

にもかかわらず、義父が仕方なく生涯を
義母と過ごそうとしているのを見ていると、
自分はそのようにはなりたくないと言っています。

夫は、いわゆる勉強はできるタイプで、
世間でいう高学歴者に分類されます。
子ども達に対しても高学歴を求めます。

お父さんはそういう人だから、と
子ども達は達観したところがあり、
お母さんも大変だねと
労われることもしばしばです。

好きとか嫌いとかそういうことを越えて、
私は夫と共にこれからの人生を
歩んでいきたいと考えています。

このような夫に対して、
どのように接すれば良いのか
アドバイスを頂ければ幸いです。

【A】しその実さんの、とても誠実で献身的、
そして夫思い・家族思いの姿勢が窺えるご相談ですね。

まずは、ご結婚20周年ということで、
おめでとうございます!

今は3人に1人が離婚すると言われる時代ですが、
そんな中で20年間、ご主人といろいろありながらも
寄り添ってこられたというのは、
本当に素晴らしいことだと思います。

もちろん、結婚生活も長ければ良いというものではなく、
質が問われるものですが、今回は、その「質」という
部分で悩んでいらっしゃるわけですよね。

子育ても終えられて、いざこれからの第2の人生、
ご夫婦でどのように過ごしていこうか、、、

50代というと、男性も女性も、
社会的な立場の変化とともに心や体、
ホルモンの変化、更年期障害などもありますから、

時に、落ち込んだり、不安になったり
ということも起きがちですが、
ここはぜひ、いくつかある人生の
ターニングポイントの一つなのだと
鷹揚に、ゆったりと捉えてみてください。

「ご主人のニーズ」に目を向けながら、
お二人の関係性を少しずつ丁寧に
動かしていくためのヒントをお伝えしますね。

続きは、ビデオでお話しします……

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FROM 川畑のぶこ

モモさん(70代・女性・会社役員・宮城県)
のご相談にお答えします。

【Q】70代の夫と結婚して48年になります。

母親同士が知り合いという縁で
結婚したのですが、モラハラ夫でした。
身体的な暴力はないのですが、
些細なことで激怒するので
怖くてたまりませんでした。

自分の言うことは
全て正しいと思っているようで、
自分の価値観を押し付けてきます。

当時はモラハラという言葉もなかったので、
この人はどんな育てられ方をしたのかと
不可解でした。

夫は42歳で起業しましたが、
最近は売上も減り、
年齢的にももう会社を畳んだ方が良い
と私は思うのですが、本人は、
あと1年はやりたいと言っています。

私は会社の経理などの仕事をしています。

何度も何度も離婚を考えたのですが、
離婚して再婚してもまた同じ様な人と
結婚すると聞いていたので、
我慢してきました。

夫の性格は全く変わっていないのですが、
私は言いたいことは言うようにしよう
と思うようになりました。

でも、最近の私は、夫から一度
注意されてもすぐ忘れてしまい、
同じことをしています。

また、私が体の不調を言っても
夫の心には残らないようで、
「そんなことは聞いてない」
と言ってきます。

ひたすら夫に我慢する人生だったので
自分の人生を生きたいのですが、
夫の顔色ばかり見て暮らしてきたので、
自分の人生を生きるという意味が
分からないでいます。

自分のために生きる実感を持つには
何から始めれば良いのでしょうか?
よろしくお願いいたします。

【A】48年間もご主人に連れ添って
いらっしゃったモモさん、
これまでよく頑張ってこられましたね。
拍手を送ります!

「自分のために生きる実感を持つには
何から始めれば良いのか?」
とご質問くださいましたが、

モモさん、すでに大きな一歩を
踏み出していらっしゃると思います。

「言いたいことは言うようにしよう
と思うようになった」とのことで、
これはとても大事なことです。

モラハラ夫に何かを言うというのは、
とても大変なことだし
怖かったと思うんです。

でも、それを実行し始めているのは
モモさんにとって
とても大きな変化ですし
素晴らしいことですので、
ぜひ続けていただきたいところです。

加えて、モモさんがこれからの人生を
ご自分のためによりよく生きるために、
今日からやってみていただきたいこと
があります。

続きは、ビデオでお話しします……

ーーー

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shutterstock_1168521124

Q:初めまして。

最近感じる自分の中の感情について、
適切な対処法をご教示いただきたく
相談させていただきます。

私51歳、夫55歳、娘23歳、息子21歳で、
結婚26年目です。

昨年、夫の20年近い不倫が発覚し、
別居を始めて1年になります。

今回の件で夫への信頼は無くなり、
夫に対して許容出来ていた事全てが
許容出来なくなりました。

相談内容というのは、
そういった夫への感情を
娘にも向けてしまう事です。

娘は夫と思考が似ており、
笑いのツボも同じで、
とても馬が合うようです。

そういった事から、
私が嫌だと思う夫の思考や行動を
娘が行う事で、娘を受け入れたくないと
思ってしまいます。

例えば、娘には永くお付き合いしている
彼がいるのですが、
常に彼より勝る人を探しています。

彼はとても娘を大事にしてくれているのに、
トキメキが無いと言い、
良い人が見つかれば乗り換えると言います。

私はこのような不誠実な娘に
夫の裏切りと同じ感情を抱き、
腹立たしさを感じます。

お金の使い方についても、
損得勘定が根付いており、
お金に貪欲な所が夫と重なり
不快感を感じてしまいます。

また2人はとても仲が良く、
2人で温泉や海外旅行に行ったり、
夫は娘の送迎も頻繁にしています。

不倫発覚の際、私は1人で抱える事ができず、
娘に打ち明け今後について相談しましたが、
娘は
「パパが悪い。でも私はパパと似ているから
 理解できるし気持ちもわかる。」
と言いました。

私達夫婦がどのような関係になろうと、
親子関係は良好であってほしいと
願っていますが、私の娘に対する感情は、
裏切った夫と重ねて
敵認定しているように感じます。

また、私の味方になってくれないという
寂しさも感じているように思います。

このような感情と、
今後どのように向き合い、
対応していけば良いでしょうか。

アドバイスよろしくお願いいたします。

【ちひろ・50代・女性・会社員・兵庫県】
     
      
―――――――――――――――――   
   
   
A:FROM 川畑のぶこ
         
信頼していた夫が
20年近くの不倫をしていたと知ったときの
ちひろさんの衝撃と深い心の痛みは
決して言葉で表せるものではないと思います。


そんなお気持ちを丁寧に説明してくださり
ありがとうございます。

夫との信頼が崩壊して別居を決意され、
心のクールダウンを図っているところに、
こんどはそこから派生する
娘さんとの関係の揺らぎを
感じていらっしゃるのですね。

長年連れ添った大切なパートナーの
裏切りを思えば、ちひろさんが周囲に対して
疑心暗鬼になってしまうことは
自然な感情だと思います。

このような裏切りが残した心の深い傷は、
その再発を防ぐために
過剰に反応してしまうこともあります。

これはちひろさんの中に宿る
自然な防衛反応でもあります。

心理学ではこのような現象を
「転移」と呼びます。

転移とは、
もともとフロイトが提唱した概念で、
「過去に重要な人物に対して抱いていた
 感情や期待を、今目の前にいる別の人に
 無意識のうちに向けてしまう現象」
のことです。

たとえば、子どもの頃に
厳しい母親に認めてもらえなかった人が、
大人になって上司や恋人に対して
「もっと認めてくれない」
「評価してくれない」
と感じやすくなるとか、
過去に裏切られた経験があると、
別の人のちょっとした行動でも
「また裏切られるのでは」
と不安になってしまうといったものです。

こうした感情は、
今の相手に対して起こっているようでいて、
実際は「過去の誰か」に感じていたものの
再現です。

転移は感情の過去の心の傷や愛着の記憶に
根ざしたもので、それらを心の奥底に保存し、
それが似たような状況や、
似た雰囲気を持つ人に出会ったときに
無意識に呼び起こすもので、
意識的に行われるものではありません。

ちひろさんが夫から受けた長年の裏切り
(=深い傷・怒り・失望)が、
似た価値観や言動を持つ娘さんに
向かってしまうというのは、
典型的な転移のひとつで、
本来は夫に向けるべき怒りや悲しみが、
似た反応を見せている娘さんに
すり替わって表れています。さ

らに、味方になってほしかったのに
中立的だった娘さんへの
怒りや寂しさや孤独感が、
「私を裏切った」夫の姿と重なって
見えてしまっているのかもしれません。

転移への対処法として、まず、
これは娘に対する感情なのか、
それとも夫への感情がすり替わっているのか?
と、いったん立ち止まって考えてみることです。

決して感情を否定するのではなく、
その感情に気づいて、受け止めてあげます。

感情に名前をつけて言語化することを
ラベリングといいますが、たとえば、
「私は怒っている」とラベリングすることで、
脳の感情を司る部分である
扁桃体が落ち着くという研究もあります。

ちひろさんも娘さんに対して
怒りや寂しさや孤独をかんじたときは、
まずそれをラベリングしてみてください。

また、それがどこから来ているのかも
言語化してみます。

「ああ、私は夫に裏切られたことで
 また同じことが起きると思っているのだな」
と。

このようにちひろさんご自身の感情を
言語化して客観視するだけでも、
感情に飲み込まれるのを防げます。

言語化ということでは、
出てきた思いをメモしたり
日記をつけたりするのも有効です。

感情が大きく揺れるときは、
思考も過去や未来へ暴走しがちですが、
そんなときは心を今・ここに戻す
マインドフルネスの実践がとても有効です。

まず呼吸に丁寧に注意を向けて、
吸う息とともに、
今吸っていることに気づき、
吐く息とともに、
今吐いていることに気づきます。

これを数回行うだけでも
ぐんと心が落ち着きます。

そして、今身のまわりに起こっていることに
丁寧に注意を向けていきます。

座っているなら椅子の硬さ・柔らかさ、
体重が支えられている感覚、
部屋の温度の感じ、
お茶を飲んでいるなら
そのカップの感触や温度、
目に入るカップのデザインやお茶の色、
香りやカップを上げ下げするときの音、
唇に触れる感触、すする音、
お茶の味、喉越しなど。


このように五感を研ぎ澄まし
注意を今に戻すことで感情の高ぶりを
落ち着かせることができます。

感情が高ぶっている時は、
このように「反応」せずに「対応」をします。

このことで、夫への怒りと娘への感情が
区別されます。

そして、本当は私は
娘とどうありたいのだろう?
というご自身の素直な気持ちにも
意識を向けて、
その気持ちを大切にしてください。

おそらく、ちひろさんは
娘さんと良好な関係を持ちたいからこそ
裏切られた感じがするのではないでしょうか。

「味方になってほしかった」
「もっと私の気持ちを理解してほしい」
という期待が裏切られると怒りが生まれます。

ですが、人間関係はさまざまな価値観のもと、
ときに分かり合えないことを前提にした
付き合い方が必要になることもあります。

娘さんと夫も、
似ている部分はあると思いますが、
人格も人生もまったく別の存在です。

夫の行為にはちひろさんへの
裏切りがあるでしょうが、
娘さんは母親を裏切ろうとしているわけでは
ありません。

さらに、娘さんの恋愛への姿勢が
必ずしも不誠実とはかぎりません。

もしかしたら、不誠実にならないように、
まだ大きな決定(=婚約や結婚)はせず、
自由恋愛であるがゆえに、
そのあいだに様子をきちんと見て、
悔いのないように相手を選ぼうと
思っているのかもしれません。

そうであれば、それはむしろ誠実な姿勢とも
いえるのではないでしょうか?

自分の気持ちを抑圧して
「長く付き合っているから」
という惰性で、質より量のみを重視して
結婚したなら、後からその抑圧が爆発して、
あのとき心の声に忠実に
生きていればよかったと後悔し、
関係が破綻する可能性もあるわけです。

自分の自然なニーズを確認し、
忠実になり、同時に法を守りながら、
娘さんなりの責任感で
慎重に行動しているのかもしれません。

娘さんは父親の行動に対して非を認めつつも
その動機を理解できると
理解を示したにすぎません。

私たちが相手を思いやるときは
行動を許せなくても、
動機の理解が必要ですし、
それがなければ人間関係に
調和は生まれません。

自分の価値と同じなら味方、
そうでなければ敵という二分法で
判断するのではなく、大切な母と父の関係の中に
徒(いたずら)に巻き込まれてもがく子、
と理解することもできます。

家庭内のいびつなバランスの中で
娘さんなりに必死にサバイブしようと
しているのかもしれませんね。

このように、娘さんも父や母と一緒で、
まだ未熟だけど、失敗も含めて
自分の人生を選びながら
さまざまな経験をして生きているのでしょう。

そのことを信頼できるようになるためにも、
まずちひろさんご自身が、
ままならぬ人生に起きていることから
学び取り、それをバネに前進できる自分なのだ
という自信を身に着けていくことは
大きな課題となってくると思います 。


周囲からの承認によってではなく、
まず私にもっとも近い私自身が私を理解し、
認め、味方でいようという姿勢を
育んでみてください。

他人の承認を自分の安定の軸に
しすぎないことは、自分を守ることにも
つながります。

今、娘さんとの関係に悩む背景には、
ちひろさんの心がまだ大きく傷ついていて
癒えていないという事実があります。

ちひろさんが本当に
娘さんと良い関係を築きたいと願うからこそ、
今の感情を整理しようとしている姿は、
深い愛情の証でもあります。


そのことを認め、まずはご自身のケアを
大切にされてください。

裏切りによって損なわれた
「自尊心」「信頼」「安心感」は、
時間と丁寧な自己対話によって
回復できるでしょうし、そのことは
娘さんとの平穏な関係性にも
つながることでしょう。
       
        
ーーー
   
 
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0512(大)

FROM 川畑のぶこ

ののちゃんさん(30代・派遣社員・奈良県)
のご相談にお答えします。

【Q】51歳、結婚22年目の専業主婦で、
高校2年生、中学3年生、中学1年生の
3人の男子の母です。

一見にぎやかな家庭に見えるかも
しれませんが、私の心の中は
ずっと孤独で、毎日がつらいです。

ここ2〜3年、
夫との関係が急激に悪化し、
最近では会話らしい会話が
なくなりました。

何を言っても怒られたり、
文句を言われたりするので、
話すこと自体が怖くなってしまいました。

半年ほど前からは、
「もう何を言っても無駄」
と私自身が諦めてしまい、
今では夫の顔を見て話すことさえ
できなくなっています。

ご飯を作っても、
美味いでも不味いでもなく、
反応なし、無言で食べます。

子どものことを相談しても、
「どっちでもいいんじゃないの」
「お前が決めれば?」などと
言われることがほとんどです。

子どもたちとのつながりも、
私が見る限りでは希薄です。

もっとも、3人ともそれぞれ大きくなり、
思春期の子もいますし、
そもそも男同士、そんなに仲良くは
しないのかもしれませんが、、、。

でも、それを差し引いたとしても、
父親の愛情のようなものが
私には感じられません。

私にも、子どもたちにも、
興味がないようにしか
感じられないのです。

私の一方的な感じ方なのかも
しれませんが、

それを確かめようにも
どんな切り出し方をすればいいのか、
考えるだけで
夫の反応が怖くなってしまい、
何も言い出せずにいます。

収入も仕事もない私は、
この家の中にいる意味が
だんだん分からなくなってきました。

夫は毎日、勤勉に仕事に行き、
まっすぐ帰ってきますし、
休みの日もだいたい家にいるか、
出かけるとしても地域の本屋や
カフェに行く程度。

別に、浮気をしたりしているわけ
ではないと思います
(本当のことはわかりませんが)。

細かいことを言い出せば
お互いいろいろあるとは思いますが、
私は基本的に夫のことは
尊敬しています。

ただ、「昔のようにこの人と仲良く
やっていく未来はもうないのだろう」
と、ここ2〜3年の流れから
そのことだけは確信してしまうというか、
察知してしまったような気がしています。

側から見れば、にぎやかで平和な家庭に
見えるのだろうと思うのもあり、
誰にもこんな話はできず、
ずっと一人でモヤモヤした気持ちを
抱えながら日々を過ごしています。

何かがキッカケで
この現実が変わることもあるのか、、、
そんな希望も捨てきれず、この先、
どうしたらいいのか分からずにいます。

母親思いでいてくれる3人の息子たちとの
関係は良好で、それだけが救いです。

【A】おかきさん、3人の息子さんの
子育て、頑張ってこられましたね!
まだ成人というわけではないにせよ、
下のお子さんも中学生ということで、
3人とも自立の過程にいらっしゃる。

ご主人に対しても、お子さんに対しても
これまでとても愛情深く接してこられた
おかきさんだからこそ、

そのような家族関係の変化の中で、
ふと寂しさのようなものを感じたり、
ご自身の存在意義に疑問を抱いたりする
瞬間が増えてきたのかもしれませんね。

でも、それはとても自然なことでも
あります。そして、おかきさんが
これまでご家族に注いできた愛情を
それ以外の対象にも注いでいく
きっかけにもなるかもしれません。

ご主人との関係性については、
おかきさんはご主人を尊敬なさっている
ということですから、その気持ちを
率直に伝えるとよいと思います。

具体的にどんなふうにするとよいか、
私なりのアドバイスを
させていただきますね。

続きは、ビデオでお話しします……

ーーー

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Q:40代の主婦で、
小中学生の子どもがいます。

夫が診断はないけれどASDで、
私がカサンドラ症候群になってしまい、
必死に立て直して別居して3年になります。

「離婚も別居もしない」
と言われたのですが、
 
子どもたちもおかしくなってきたし、
私自身が夫といると「死にたい」と
思ってしまうので無理矢理離れて、
やっと自分を取り戻せました。

今は3人ですごく仲良く暮らしています。

夫と子どもたちは
年に数回旅行に行ったりして、
 
私は引継ぎで5分くらいなら
平常心でいられて、
生活費はちゃんとくれるし、
まぁまぁいい関係です。

世間的には悪いことなのですが、
私には付き合っている人がいます。

既婚子無し同世代の人です。
そちらの家庭もいろいろあるようです。

付き合うといってもメールばっかりで
会うのは年に2・3回、体の関係も有り。
 
会う時はお互いに大事にし合う
いい関係です。

配偶者からは得られない、
人としての幸せがあります。

「不倫は離婚してからやれ」
が一般論ですが、
離婚って、そうそうできないです。
 
「結婚という制度に無理がある」
と思います。

不妊治療時代からセックスレス、
カサンドラ症候群、
でも離婚しないと夫に言われたら、
一般論じゃ私は幸せになれません。
 
制度の中で幸せな人はいいな、と思います。

でもそうじゃない人もいるわけで、
中の人に迷惑かけなければ
放っといてほしい。

あちらの奥様に知られたら
自分の貯金から慰謝料を払う覚悟くらい、
ある。

不倫否定派の知識人の方の文章に
「子どもが知ったらかわいそう」
とあるのを先日読みました。

私は、全くそう思わないんです。
わざわざ知らせることはありませんが。

これは、
子どもが知ったらかわいそう、
でしょうか?

【mm・40代・女性・主婦】
     
      
―――――――――――――――――   
   
   
A:FROM 川畑のぶこ
         
とても複雑でデリケートな問題であり、
mmさんの思いと現実の葛藤が伝わってきます。

人の感情は法律によって動くものではありませんし、
辛いときや寂しいときに
どこかに癒しや安らぎを求めるのは
自然なことでしょう。

私たちには一人ひとりに
幸せや心の平穏を追求する権利があります。

長い間、カサンドラ症候群や
心の負担を抱えながらも、
子どもたちの幸せも考えて
mmさんなりに努力されてきました。

自分と子どもの幸せを守ろうとされる姿勢は
とても尊いことです。

一方で、子どもが知ったら可哀想か
ということに関して、mmさんは
「まったくそうは思わない」
とは言いつつも、いろいろを調べられたり
このようにご相談されているということは、
 
少なからず人の道に
外れてしまっていることへの
罪悪感があるからかと思います。

社会的な制度の枠を超えて、
自分が幸せになるための選択を考えることは、
ときとして間違いでないこともありますが、
 
周囲や子どもたちに与える影響も
考慮したときに、長期的な視点からも
本当に幸せにつながるのか?
は慎重に見極める必要がありそうです。

子どもに知られたら可哀想かどうかは、
ケースバイケースでしょうし、
 
子どもたちの年齢や性格、精神的な成熟度、
子どもたちから見た夫婦関係と
それによってもたらされる
家庭の空気感によっても異なるでしょう。

子どもにとってはお母さんの不幸な姿を
目にし続けることのほうが
可哀想なこともありますし、
 
「死にたい」と思うのに
「子どものために」
と自己犠牲を払い続けることは
良い社会的モデルにもなりません。

それよりも、子どもたちなりに
父親の理不尽さを理解している場合、
母親が果敢に困難を乗り越える姿勢が
良いモデルとなることもあります。

ただし、子どもがすでに
大学生や社会人ならまだしも、
今はmmさんが
「知らせる必要はない」と感じているのは、
  
やはりどこかで
小学生や中学生のお子さんたちが、
自分の母親が不倫をしているという事実は
受け入れがたく、

混乱や不安で傷つく可能性を
感じているからでしょう。

現状、そのバランスの見極めは
デリケートと言わざるを得ませんし、
 
子どもたちに必要以上の情報を与えず、
同時に、子どもたちが何かを感じ取った場合、
それにどう対応するかも考える必要があります。

mmさんは制度によって苦しんでいると
訴える一方で、夫からの婚費と養育費の
定期的な支払いという、
まさに結婚制度の恩恵も享受しているので、
 
「そうそう離婚できるものではない」
というご自身のダブルスタンダードにも
気づかれていることと思います。

制度や法は私たちを縛ることもあれば
守ることもあるのですね。

さまざまな価値観の人が暮らす中で、
無法国家なら得られない安全安心な生活を、
 
ひとりひとりの基本的な人権が
損なわれぬように、大多数の人が
安心して幸せに暮らせるように
つくられた智慧です。

mmさんが相手の妻に知られた場合の
慰謝料に関して言及しているのも、
 
自分が幸せを求める行為が、
不貞相手の妻の幸福を得る権利を侵害する、
ご自身にその権利はないことを
理解されているからと思います。

そう、みんなmmさんとおなじように
幸せになりたいのです。

そしてそれは尊い姿勢です。

mmさんには、法治国家に暮らす以上、
周囲の権利を侵害することなく
その制度を理解し活用して
 
ご自身やお子さんの幸せを追求するには
どうしたらよいかを
賢く考えていただきたいと思います。

不貞行為が相手の妻に知られた場合、
一度の慰謝料を払って終わりと
mmさんはお考えかもしれませんが、
 
相手が法律家を立て
和解契約を結ぶなどの場合、
それ以降に不貞行為があった際の
ペナルティーが課される可能性があります。

すると不貞行為の度に数十万から数百万円の
ペナルティーが課されることがあるので
その覚悟が必要です。

また、不貞の常套句
「妻との関係は破綻しているんだ」
を鵜呑みにすると、
   
現実はそうでなく、
不貞相手の妻には夫への愛情があったり、

彼自信もまだ妻への愛情があって
不貞行為のときには
妻との不満部分のみが切り取られて
伝えているなどといった場合に、
 
相手の妻の苦しみや恨みによる感情応報は、
お金以上の負担になる可能性もあります。

さらに、そこに子どもたちが
巻き込まれるとなると、
大きな混乱につながり
幸せや平穏な暮らしから程遠くなる可能性が
あることも覚悟しましょう。

さらには、不貞行為が相手の妻だけでなく、
夫に知られた場合、mmさんは有責配偶者
(婚姻関係を破綻させた責任を担うもの)
となり、mmさんからの離婚請求は
原則として裁判では
認められなくなってしまいます。

逆に夫が離婚を求めた場合は
mmさんが経済的理由で
離婚したくないと望んだとしても、
 
離婚が認められる立派な事由になり、
夫から賠償請求されることもありますから
その覚悟も必要です。

では、諦めて泣き寝入りなのか?
というとそうでもありません。

mmさんが夫との
健全なコミュニケーションが難しい場合、
 
中立的な第三者を介した話し合いとして、
離婚調停を起こし、養育費を確保して
離婚することも可能です。

調停を起こすことで夫に真剣度も伝わり、
話が進むこともあるでしょう。

配偶者がASDだというだけでは
離婚事由として乏しいですが、

●すでに別居を3年以上していること

●不妊治療をしていたころから
 セックスレスであること

●夫の態度によって「死にたい」くらい
 精神的苦痛を感じていること
※きちんと精神科や心療内科を
 受診してください。
 後に記録が必要となる可能性もあります。

●子どもたちも父親の態度で
 おかしくなってきていたこと

などを事由として、
調停が進むこともありますし、
 
万一調停が不調で機能しなかった場合は、
裁判官の判断で、離婚請求が
認められる可能性もあります。
 
(ただし、繰り返し、mmさんが
有責配偶者となった場合は
難しくなるので注意が必要です。)

このように、mmさんが
感情に流されることなく、
地に足をつけてご自身と我が子の幸せと
平穏な暮らしを願うなら、制度は
mmさんに有利にはたらくこともあります。

 
最後に、寂しさや幸せは、
本当は制度の問題ではなく、
mmさんの生きる姿勢で変わることを
知っていただきたいです。

制度がある国でもない国でも、
置かれた場所で人生を切り開き
幸せを体験できる人もいれば、
不満に目を向けて不幸に暮らす人もいます。

 
大切なのは、依存心を脱却して
自立心を育む姿勢でしょう。

 
人生にはたくさんの幸せの種が
散りばめられています。
 
異性のパートナーとの関係以外にも
目を向けて、
 
日々夢中になれることに取り組んだり、
さまざまなつながりの中に
身を置いたりして
ご自身のニーズを満たすことができたなら、
 
経済的にも、心理社会的にも
高いリスクを背負わずに
人生を切り開いて行くことが
できるかもしれません。

 
ぜひ、長期的な視点で、mmさんご自身と
お子さんの幸せを追求してみてください。

応援しています!

       
        
ーーー
   
 
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