夫婦関係

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【Q】はじめまして。
「片づけない夫」のことで
相談させてください。

夫が5年間の単身赴任を終えて
戻ってきました。

もともと買い物が好きな人で、
赴任前の同居時代も夫の持ち物が
リビングや寝室にあふれていました。

赴任時にだいぶ整理したものの、
この5年の間に向こうでまた洋服や雑貨、
健康器具などをたくさん買い込み、
何も捨てずに全部持ち帰ってきました。

最初の1〜2か月は仕方ないと思い、
口を出さずに見守っていましたが、
半年以上たった今もダンボールが
廊下や寝室に積まれたままです。

寒くなってきたので衣替えのついでに
片づけるかと思いきや、
箱から1枚ずつ引っ張り出して着ています。

「荷物どうする? 
手伝えることがあれば一緒にやるよ」
と声をかけても、

「自分でやるから、開けないで」
と言うだけで、少しも進みません。

そんな状況なのに、休日はソファでテレビ。

夫専用の部屋があるわけではないので、
リビングや寝室、納戸にまで荷物が
分散していて、家の中が落ち着きません。

私としては、夫の赴任中に
コツコツ片づけて整えてきた空間が
また乱れていくのを見るのがつらく、
ついイライラしてしまいます。

とはいえ、あまり強く言えば
喧嘩になるのもわかっています。

夫は何を思ってモノを手放せないのか、
片づけない(片づけられない?)のか、
私はどんな声がけをして、
どう関わるのがよいのでしょうか。

アドバイスをいただけたら助かります。

【まーこ・50代・女性・専業主婦・埼玉県】

【A】まーこさん、
ご相談ありがとうございます。

ご相談を読んで、まず強く感じたのは、
まーこさんが、この5年間、
お一人で家を整え、生活空間を丁寧に
守ってこられたのだなぁということ。

そこに夫さんの大量の荷物が
一気に戻ってきて、
生活リズムも空間感覚も
乱されてしまったのですね。

自分のペースで整えてきた場所が
荒れていくのを見る切なさは
とても自然な反応ですし、
イライラするのは悪いことではなく、
それほど家を大事にしてきた証拠かと
思います。

一方で、ご主人の側にも
片づけられない理由がありそうです。

まーこさんの夫が
それらのモノを手放せない背景には、
いくつかの心理が働いているように見えます。

単身赴任の5年間で自分を支えるモノが
当然増えたことと思いますが、
これらのモノは、多くの男性にとって
「がんばった証」や「心の支え」として
心理的な機能を果たしている可能性が
あります。

服・雑貨・健康器具…
これらのモノも、もしかしたら
孤独や不安を解消するための
セルフケアの代用品である可能性もあります。

帰宅後にそれらを一気に手放すのは
まるで5年間の自分の歴史(=生きた証)
を否定するようでつらいという
心理が働くことも多いのです。

箱を開けると、赴任中の思い出、
孤独だったあのとき、
やりたかったけどできなかったこと、
老いへの不安…等々があふれ出し、

それに向き合うのが億劫になって、
箱を開けること自体に無意識な抵抗が
はたらいている場合もあります。

また、片づけ=管理能力というイメージから、
はたして自分が有能か無能か
能力を試されているように感じて、
負担となっているかもしれません。

それがきちんとできないことに
「ダメ出し」されるような気がして、
避けているかもしれません。

「自分でやるから開けないで」というのは
過剰な防衛からかもしれませんね。

では、どのように
はたらきかけたらよいのでしょうか?

まーこさんにはまず、
夫の持っている「モノ」や「空間」ではなく、
彼の抱いている「気持ち」に寄り添う姿勢
を育んでいただきたいと思います。

たとえば、
「早く片づけてよ」「どうするの?」
と言う代わりに、

「あなたのペースでいいのだけれど、
 私はこの家が心落ち着く場所だと嬉しいと
 思っているの。だから一緒に気持ちよく
 暮らせる方法を一緒に考えられたら
 助かるな」

などと伝えてみるのは効果的かもしれません。

「片づけろ」
という指示的なメッセージではなく、
「私はこう感じている」という“I”メッセージ
に変えると、相手の防衛が下がります。

・責めない
・人格を否定しない
・感情の爆発で伝えない

というポイントを大事にしてください。

また、片づけのプロセスも、
一気に全部片づけることを目指すのではなく、
小さく限定された具体的な対象から始める
のは効果的です。

人はあいまいなタスクには手がつきません。

たとえば、

「この段ボール1箱だけ見直す日を
 決めようか?」

「休日の午前中だけ
 15分一緒にやってみようか?」

「残す/捨てるじゃなく、
 分類だけしてみようか?」

片づけではなく、分類とすることで、
ハードルが一気に下がり、
その流れから自然と
片づけに進むことがあります。

また、夫の気持ちに寄り添うのに、
捨てる前に一緒に思い出したり
振り返る時間をつくることも有効です。

ご主人の荷物には、
単身赴任の5年間の物語があります。

箱を開けて、
すぐに捨てようとすると心が拒否します。

まずは、
「これは、赴任のどんな時期のもの?」
「これ、どんな気持ちで買ったの?」と
優しくモノの背景にある物語に耳を傾け、
受け取るだけでも、
相手は手放しやすくなります。

モノは「気持ちの結晶」なので、
言語化されると役目を終えやすいのです。

スペースの使い方に関しては、
二人で話し合いながら、
本人の領域と共有スペースを
明確に分けることも大事です。

たとえば、ご主人専用の小さな棚や
スペースをまず1か所だけ確保して、
「ここはあなたの自由ゾーン」
とするのも非常に有効です。

その上で、

・共有スペースに置けるのは○個まで
・溢れたら自由ゾーンに戻す
・自由ゾーンに入らないものは相談する

などといったルールを
二人で決めてみてください。

「奪われた」という感覚がなくなると、
人は片づけに協力しやすくなります。

まーこさんが
半年以上見守ってこられたことは、
十分すぎるほどの忍耐です。

これ以上ひとり我慢を続ける必要は
ありません。

以上のことを実践しながら、
「私はこの家を大切にしたい」という
自分の価値観を丁寧に主張してください。

片づけの問題は、
単なるモノの問題ではなく、
人生の変化に適応するためのプロセスです。

ご主人は、単身赴任を終え、
「夫」としての役割に戻る移行期の
まっただ中で、荷物が片づかないのは、
心がまだ家に着地しきれていないサイン
でもあります。

だからこそ、
まーこさんの温かい寄り添いと言葉が、
とても力になります。

どうかまーこさん自身の心地よさも
同じだけ大切にしながら、
少しずつ二人の新しい暮らしを
整えていけますように。

応援しています!

ー川畑のぶこ

       
        
ーーー

 
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レモンさん(30代・女性・看護師・岩手県)
のご相談にお答えします。

【Q】私は38歳、夫35歳、10歳長女、
5歳長男の4人家族です。

よくある話かと思いますが…
夫は家事や料理など、非協力的であり、

仕事以外全てを私に任せっぱなしで、
体力的に限界が来ていることに
悩んでおります。

洗濯、お皿洗い、掃除、食材の買い出し、
学校や保育園、習い事の準備・送迎や書き物、
連絡類も全て自分1人で背負っています。

実は問題点は持病が悪化したことで、
今までの家での家事と、仕事の両立がきついと
感じるようになったことが問題です。

私は最近、重症気管支喘息となり、
風邪などが悪化するたび仕事も病休となり、
自分で稼ぐ金額も、体力も
減ってきてしまいました。

2年前にお腹に難病も見つかり、疲れが出ると
そちらも悪化しやすい身体になってしまい、
本当なら仕事もしない方が良いのでは?
と思うような身体ですが、

働く事が生きがいなので、
身体はきついと感じますが、
自分の意思で看護師を続けております。

稼げる金額が減ったことで、
金銭的な話を夫へしようとすると、
「あなたが買いすぎてるから悪い。
無駄な買い物が多いんだ」と責められます。

ですが、
ほとんどみんなが食べている3食の食材や
子ども達が好むおやつやアイスであり、
特に浪費はしていないと感じております。

DVのような気も感じておりますが、
何か訴えるような気もしておりません。

子どもとは良く遊んでくれますが、
私1人でせかせか家で働いており、
病み上がりの疲れが酷い時はさすがに
助けて欲しいと思います。

夫が転勤族のため、実家の両親や兄妹は、
車で2時間かかる場所に住んでおり、
なかなか会えません。

夫との関係の悪さだけが問題なのですが、
私は今後どうやって生活したら良いのか、
本当にわからないため、教えて頂きたく、
メールを送らせて頂きました。

【A】レモンさん、本当によくここまで
一人で抱えてこられましたね。

ご相談文を読むだけで、
どれほど無理をしてご自分を後回しに
してきたかが胸に迫りました。

体が「もう限界だよ」と必死に伝えてきて
いる今こそ、助けを求めていい時です。

ご主人に伝えるときも、
「あなたがやらないから」ではなく、
まずは “私の体がもうもたない” という
事実から。

怒りや責めではなく、命と健康に関わること
として、静かに、丁寧に伝えてみてください。

そして、夫婦だけで
全部を背負う必要はありません。

医療・福祉・地域のサポートを頼ることも、
家族を守る大切な選択。

「助けて」と言えることは弱さではなく、
大事な力です。

具体的な伝え方や、今後の支援の広げ方については
ビデオでお話しします……

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トムトムさん(50代・女性会社員・東京都)
のご相談にお答えします。

【Q】結婚30年目、58歳の女性です。
1年半前から夫と別居しています。
息子はすでに独立しており、
隣県でひとり暮らしをしています。

私たちは学生時代からの付き合いで、
長い時間を共にしてきました。

ここに至るまでにはいろいろありました。

関係が冷え込み、もう一緒に生活するのは
難しいと感じ、互いの同意のうえで
別居という形をとりました。

原因の一つには
夫の複数回の不貞行為もあったので、
当時は怒りや失望が大きかったのですが、

離れて暮らすようになってから、
私の方は気持ちが不思議と落ち着いて
しまったことを感じています。
夫はどうかはわかりませんが、、、。

離婚届を出してけじめをつけるべきか、
このまま「卒婚」という形で、
夫婦としての籍は残しつつ
別々の人生を歩むのか。

はっきりとした答えが出せずにいます。

別居中の今も、
お互いの近況をたまに伝え合ったり、
共通の趣味の話をしたりと、
完全に縁を切った関係ではありません。

離婚すれば、人生の大半を共に過ごして
きた相手を失うという現実に直面するし、
かといって今さら一緒に暮らす気持ちにも
なれない…。気持ちは揺れ続けています。

この年齢からの人生をどう歩むのか、

・離婚してけじめをつける
・卒婚という形をとる
・あるいは別の道もあるのか、、、

自分でも整理がつかず、
考えてばかりではらちがあかないと、
夫にも話をしてみようと思うものの、

いざとなると当たり障りのない話で終わり、
肝心のことを切り出すことができずにいます。

心のどこかで夫から「離婚」を提案される
のを恐れているのかも?という気もします。

私はどうしたいのか、
何を恐れているのか、、、。
わからなくなってしまいました。

【A】トムトムさん、
ご主人とは結婚30年とのこと、
学生時代も入れると40年近いお付き合い
ということになるのでしょうか。

長期にわたったパートナーシップでは
心が揺れ動くことがあるのは当然ですし、
特にトムトムさんの場合は、
夫の裏切り行為も経験しているのであれば、
なおさらだと思います。

恋愛至上主義で言うと、恋愛感情、
愛しているという感情がないのに
一緒にいるのは辛いかもしれませんが、

結婚というのは必ずしも恋愛だけに
依存するものではないですよね。

「選択的パートナーシップ」という言葉が
ありますが、様々な結婚の形態というのが
あります。

すでにトムトムさんも「卒婚」という
言葉を出してくださいましたが、
それも一つの形だと思うんです。

ですから、必ずしも相手に対する
昔のような情愛というか情念というか、
熱い思いがないからといって、
それに対して罪悪感を持つ必要はないと
思います。

結婚というのは社会的な意味で
いろいろな制約がある代わりに、
メリットもありますね。

続きは、ビデオでお話しします……

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びーぐるさん(50代・女性・会社員・栃木県)
のご相談にお答えします。

【Q】歳下の夫とは結婚21年目です。
夫婦関係について悩んでいます。

子供は進学を機に家を出て、
今は夫と2人の生活です。

夫も私も、仕事と趣味があり、
お互い干渉せずに好きなことをして、
寝室も別々で、まるでルームメイト
のような感じで暮らしています。

一緒に食事をしたり、会話はありますが、
性的な関係やスキンシップは
10年以上ありません。

一時は、私のほうがそれを問題だと思って
いたので働きかけの努力をしましたが、
夫のほうが全く問題と思っていないので、
関係改善を諦めてしまいました。

それは、とても悲しいことでしたが、
それ以降は自分の性的欲求に
振り回されないよう、
自分を磨くことに目を向けて来ました。

子育てや仕事が忙しかったので、
問題を直視して来ないで済んだとも言えます。

夫は、そっけない性格ではありますが、
経済観念がしっかりしていて真面目です。
一家の主人としてとても頼りになる人です。

子煩悩ではありませんが、
子供の成長の節目には
ちゃんと立ち会ってくれています。

私は、幸せとは、追い求めるものではなく、
感じるものだと思っています。
夫は、私にないものを持っていて、
今も尊敬の気持ちはあります。
せっかくご縁があったのだから、
死ぬまで添い遂げたいとも思います。

ただ、スキンシップや性的、精神的な
繋がりを求めてしまう自分もいます。

数年前に、人間的にとても尊敬できる
同世代の男性に出会いました。
その方とは、ボランティアを通して
知り合ったのですが、

他者への愛や、利他の心など、
大らかで慈愛に満ちた心に
いつも癒されています。

夫は、学歴や偏差値は高いのですが、それを
自分や身内のためにしか使わない人です。
もっとも、私も、多くの人も、
そうだと思います。

でも、その方は、自分の持つものを
他者のために使う人です。
信念や信仰心を持っていて、
世の中を良い方向に導きたいという
素晴らしい志もお持ちです。

彼は、今は独身のようです。
もしかすると、ご家族にとっては、
彼の博愛精神は大変なこともあった
のかも知れません。

夫とは、政治や歴史、思想、
スピリチュアルの話をしても、
面倒がられることが多いのですが、
その方とはずっとそんなお話が
できる感じです。

2人でそんなに深い話をしたことは
ありませんが、そんな気がします。

ボランティアのことでたまにいただく
LINEがとても嬉しかったり、
仲間みんなにくれるお土産が嬉しかったり、
密かにときめいています。

良い年した家庭持ちの50女が色ボケして
いて気持ち悪いと自分でも思いますし、
もしかすると単なる更年期かもしれませんが、
彼とハグする妄想をしてクラクラして
しまいます。

これからどうしたいのか、
自分でも分かりませんが、無駄に人を傷つけず、
下品な女性にはならず、でも、幸せになりたいです。
そして、周りの人も幸せにしたいです。

おそらく、今の私にとって、
愛する男性との性的な繋がりや、
スキンシップが必要なのだと思います。

もう50代ですので、これは、いつかは
欲しなくなるものなのでしょうか。また、
欲しなくなるにはどうしたら良いでしょうか。

とりあえず、読書や自己啓発をしたり、
スポーツをしたり、
あまり深く考えないようにはしています。
よいアドバイスをお願いします。

【A】びーぐるさん、率直にご相談
くださってありがとうございます。

50女が色ボケして、なんて卑下するような
言葉がありましたが、そんなことありません。

何歳になってもこうして、ときめきや
輝きを持って、そして性的なニーズも持って
いるのは、とても健康的で喜ばしいことです。

まだまだ女性性も豊かで、アクティブで
健康的な女性なんだと、
まずはご自身を認めてあげてくださいね。

過去にご主人に伝えたことがあるとのことですが、
もしかしたら、ご主人はびーぐるさんの訴えを
軽く受け止めたかもしれません。

なので、いま一度、びーぐるさんのニーズを
伝えてみる価値は十分にあると思います。

真剣であり、深刻にもなりかねない悩みであり
欲求なんだということを、
率直に伝えてみませんか?

続きは、ビデオでお話しします……

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0908(大)

FROM 川畑のぶこ

ちび子さん(40代・女性・契約社員・山梨県)
のご相談にお答えします。

【Q】42歳既婚、2歳下の夫と
結婚して1年になります。
夫のことは基本的には好きで、
一緒に笑い合える時間もあります。
けれど最近、
食事に関する彼の態度を見るたび、
小さな違和感と嫌悪感が胸の奥に残り、
このままだと尊敬できなくなり、
やがて嫌いになってしまうのでは…
という不安が頭をよぎります。
私がどんな料理を作っても、
夫は必ずマヨネーズをかけます。
いわゆる「マヨラー」というのでしょうか、
量の多少はあっても、
ほぼ全ての料理にかけるのです。

しかも、ひと口も食べないうちから
当然のようにかけ、さらに足りないと
ソースや醤油を足します。

外食でも同じで、
テーブルに調味料がなければ店員に頼みます。

お腹の空き具合や気分次第で
料理を大量に残すこともあり、
その残し方が子どもっぽく、
私の方が恥ずかしくなってしまうことも。

私は両親から「盛った分は残さず食べる」
「味はむやみに足さない」
と教えられて育ったので、
彼の様子に強い違和感を覚えます。

2年間の交際中も同じでしたが、
注意すると不機嫌になるため
その場はやり過ごしてきました。
けれど、結婚して
毎日その姿を目にするようになると、
どうにも引っかかり、ひどい時には
私は食欲まで落ちるようになってしまいました。

気づけば、食事以外の場面でも
彼に対して小さな苛立ちや拒否感を
覚えることが増えています。

愛情は確かにあります。
でも、その隣に、じわじわと
嫌悪感が居座り始めているのを感じます。

このまま何も言わずにいたら、
その嫌悪が愛情を上回ってしまいそうで、
怖いです。

こんなこと、他の人からしたら
取るに足らないことかもしれず、
相談するのも気が引けるのですが、、、
夫を本当に嫌いになってしまう前に、
彼を傷つけず、怒らせずに、
この気持ちを早めに伝えたほうが
いいような気がして、
思い切ってご相談させていただきました。
よろしくお願いいたします。

【A】一緒にいる時間が長くなると、
互いの価値観の違いが
だんだんと気になってきますよね。

私も料理を作って
人に振る舞うのは好きですが、
確かに、いきなり目の前で
マヨネーズをかけられたら 
「ええっ!?」と思いますね。

味付けというのは慣れ親しんだもの
があると思います。
家庭によって違いますし、
地域や国によっても違いますしね。
ちび子さんのご主人は
濃いめの味がお好きなんですね。

結婚は異文化交流なので、
文化が違う人と一緒になるというのは
どういうことなのかというのを学ぶのも
結婚の意義の一つだと思います。

価値観のすり合わせというのは難しいです。
そもそも、価値観は違っていて当たり前。
味付けについても、然り。

彼には彼の慣れ親しんだ味、
「落ち着く」味文化、家庭文化がある
ということを受け入れていく。
結婚というのはそのようなチャレンジ
の場でもあるんだということを
常に思い直してみるのは
大事なことかもしれません。

続きは、ビデオでお話しします……

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【Q】いつもメルマガを拝読しております。
私は40代後半です。
重度知的障害を伴う自閉症の
小6息子と夫の三人家族です。

今回は、夫との関係のことで
ご相談させてください。

夫は50代後半の自営業者です。
元々は、当時勤務していた会社の
上司と部下でした。

優しく穏やかなところ、
自分にはない行動力に惹かれて
7年ほど交際をして結婚しました。

しかし、結婚11年目の今、
とても私に対しての当たりが強く、
しんどい思いをすることが
多くなっています。

特に許せないと思うのは、
何気ない会話のなかで
「私はこう思っています」
と伝えたことを、

「いや、そう思っているはずはない」と
私の気持ち自体を全否定してくることです。

これを言われる度に、
私という人間を認めていないようで悲しく、
涙があふれてきます。

他にも、口喧嘩をしたときに
「社会はそういうもんじゃない」とか、
「他の人に聞いてみろ」とか
言われることもあり、がっかりします。

もし息子がいなかったら…
とっくに別れていると思います。

ですが、障害のある息子を抱えての生活は
自分一人では厳しいとも感じています。

夫は仕事はきちんとしてくれていて、
そういう面はとても尊敬しています。

私自身、周囲とのコミュニケーションが
苦手なので、私の人間性にやはり
問題があるのかなと思うこともあります。

アドバイスをいただけたら幸いです。
よろしくお願いいたします。

【ぱぴこ・40代・女性・パート・愛知県】

【A】重度の知的障害を持つ息子さんを
懸命に育てながら、ぱぴこさんが
夫との関係において日々葛藤と悲しみを
抱えて過ごされていることが伝わってきます。

「私はこう思っている」
と伝えているのにもかかわらず、
「そう思っているはずはない」
と返されるのは、

ぱぴこさんがご自身の考えや意見を持つこと
自体を否定されたように感じさせることと
思いますし、とても心が傷つくことと思います。

私たちは、「自分の気持ちを受け止めて
もらえた」と感じたときに安心し、
相手に対する信頼感を築いていけますし、

逆に、それが踏みにじられると
相手を信頼できず、
自尊心も大きく揺らいでしまいます。

ですから、ご主人の配慮に欠けた言葉に
ぱぴこさんが傷つくのは
当然のことだと思います。

ただ、ぱぴこさんがご主人とこれからも
二人三脚で息子さんをサポートしていこう
と思うのなら、ご主人の態度の背景を
深く理解する姿勢も育んでみてください。

もしかしたら、ご主人が自分の正しさに
しがみついてしまう理由に、
息子さんのためにも現実を完全に
コントロールしなければならないという
強いプレッシャーがあるのかもしれません。

その結果、相手を思いやるゆとりを
失ってしまっているのかもしれません。

アウトプットは異なっても
動機はぱぴこさんと一緒かもしれませんね。

無論、だからといって
ぱぴこさんの気持ちを否定してよい理由
にはなりません。

ここで、ぱぴこさんに大事にしていただき
たいのは、相手を変えようとするのではなく、
たとえ夫婦であっても適度に境界線を
引きながらご自身を守るということです。

まず、ぱぴこさんがご自身を守るための
アプローチとして、ご自身のフィーリング
を率直に伝えてみてください。

たとえば「私は実際そのように感じている
ので、そのような言われ方をすると悲しい」

ぱぴこさんがそのような感情をもっている
こと自体は “事実”として
淡々と表現してみてください。

考え方や意見は正しいとか間違っていると
いう議論に陥りやすいですが、

どう感じるかというフィーリングには
正しいも間違いもなく、
ただそれがあるかないかですので、

ぱぴこさんがどう感じるかを
伝えてみてください。

その結果、ご主人がどう反応しようと、
ぱぴこさん自身はご自身を否定せず、

「私は私の気持ちを大切にする」ことを
思い出して、自分を守ってあげてください。

どんなに尊敬するご主人であっても
人間であり、いびつなところもあります。

夫婦が同じ価値観でいたに越したことは
ありませんが、ご主人との関係は
夫婦であると同時に
共同養育者でもあります。

夫婦関係と子育てのパートナーシップを
区別して考えてみると、
少し心が楽になるかもしれません。

同時に、信頼できる相手やサポートを
夫婦内だけで完結させようとせず、
外にもサポートシステムを
拡充してみてください。

ご友人、支援団体、カウンセリングなど、
ぱぴこさんが気持ちを安心して話せる人や
場を持つことはぱぴこさんの孤立感も和らぎ、
結果的に息子さんのためにもなるでしょう。

すべてを自分や夫婦で解決しなければ
という思い込みから
ご自身を解放してあげてください。

今起きていることは、
決してぱぴこさんの人間性に問題があるから
ではなく、安心して対話できる関係が
築けていないことによるものにみえます。

どうかご自身を責めないでください。

むしろ、こうして自分の気持ちを
整理して伝えられるぱぴこさんは、
しっかりと自己理解力を持った方だと
思います。

ぱぴこさんのご苦労も、息子さんのことを
想ってこそ、ご主人との関係をより良く
していこうとされていることと思います。

どうか、ご自身の心を守ることを
優先しながら、
小さな工夫を積み重ねてみてください。

ぱぴこさんが少しでも心軽やかに
過ごせますよう、応援しています。
       
        
ーーー

 
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【Q】62歳の主婦。
一軒家に住んでいます。

子ども達2人は数年前に独立して
出ていき、夫との2人暮らしです。

物が多くて、捨てない夫、
が悩みです。

私は2年ほど前から断捨離を学び、
少しずつですが
マイペースで実践しています。

私自身のものはだいぶ
整理・処分ができてきたのですが、
とにかく、夫の物が多く、
その後は一向に進みません。

夫は昨年定年退職し、
その後は自宅で仕事をしていますが、
仕事部屋は2階にあり、
仕事関係のものはそちらにあります。

捨てない人なので、
もう使わないであろうと思われる
前職からの書類や本も、そのままです。

1階のリビングには、夫の趣味である
ゲーム機やソフトがたくさん。
通販で買った健康器具や
マッサージグッズも多いです。

そんなに広くもないリビングに
大きな厚手のじゅうたん。

座れるスペースが広くなるようにと、
夫の好みで10年位前に買ったものを
今も使っています。

私は、断捨離的視点からも、
洗濯機に入れて頻繁に洗える
&干しやすいサイズで、
薄手のものがいいのですが、

夫と意見が合わず、
買い替えようにも話が進みません。

意見が合わないものはまだまだあり(苦笑)
大きな3人掛けのソファもそうです。

主人はここでごろんとするのが日課。

どうせじゅうたんの上でも
ごろんとするのだから、
ソファはなくてもいいし、
ないほうが広くなるよね?と言っても、

夫にとっては、ソファにごろんと
床にごろんは別物だそうで、、、。

ここに書いたのは一部で、
他にもとにかく
ことごとく意見が噛み合わず、
私が思うようには
断捨離がはかどりません。

もっとも、断捨離がなんたるかも
夫はほとんどわかっていないので、
本当に理解を得ようと思ったら
そこからわかってもらう必要が
あるのでしょうが、

何からどう伝えれば
理解してもらえるのか、
考えるのもなんだか面倒で、

結局、私ができる所だけをして、
たいして物が減らない部屋を眺めて
ため息をつく、、、の繰り返しです。

このような夫、我が家以外にも
いるのではないかと思うのですが、
皆さん、どのように話をしたり、
協力を仰いだりしているのでしょうか。

断捨離を実際にやってみて
初めてぶつかる壁、、、
乗り越え方を教えてください。

【まさみ・60代・女性・主婦・三重県】

【A】2人のお子さんがそれぞれに
巣立たれたとのことで、

まずは、まさみさんが人生における
大きな、そして素晴らしいお仕事を
成し遂げられたこと、
心からおめでとうございます!

このような人生の大きな区切りは
断捨離に最適ですね。

そして、
まさみさんが抱えていらっしゃる悩み
―家族のモノとの関係― は
多くの人に共通する悩みです。

おそらく、まさみさんご自身も、
今までは子ども達のことにも
意識が向いていたこともあり、

身の回りのモノや夫への注意が
さほど向けられていなかったかも
しれませんが、

子どもたちの巣立ちをきっかけに
ゆとりが生まれたことで、

これまで意識してこなかった身の回りの
モノや退職して家にいる時間の長くなった
夫の存在が改めて意識化されてきている
のではないかと思います。

まさみさんが夫(他人)のモノが
気になり始めたのは、ご自身の
断捨離が進んでいる証でもあります。

「私は断捨離に真摯に取り組んで
きているから目が肥えてきたんだな」
とご自身を承認してあげてください。

同時に、
私たちは近い人間であればあるほど、
価値観を共有したいどころか、
同じ価値観を持っていて当然かのごとく
ふるまいがちですが、

夫はまさみさんが断捨離を知る前の段階
と同じような状態にいるわけですから、
まさみさんの価値観についてこれて
いなくて当然と受け止めてください。

自分の気づきやペースを強要してしまうと
人間関係はぎくしゃくしてきてしまいます。

おそらくまさみさんもそのことに
気づかれているので夫に言えない状況が
続いているのではないでしょうか。

モノとの関係にはその人の人生や
人間関係が投影されますから、
まさみさんがこれからの夫婦関係を
あらためて問い直す良いきっかけにも
なることと思います。

相手のモノを好きに扱えるのであれば、
夫は妻のモノを、妻は夫のモノを
断捨離すれば
家は一瞬にして片づくことでしょう。

でも、モノはモノでありながら、
拡張された自己であることもありますから、
相手の一部として丁寧に扱う必要がある
モノもあります。

まず、まさみさんが一呼吸おいて
夫のモノや夫と向き合えるために、
自分の聖域を確保することをお勧めします。

お子さん2人が巣立ったので、たとえば
その一部屋はまさみさんが自由に使える
ご自身の部屋にして、そこは選びぬかれた
モノだけに囲まれた断捨離空間にします。

そのようなエネルギーを充電できる空間
を確保したうえで、リビングなどの
エネルギーを消耗しがちな共有スペースに
向き合ってみます。

共有スペースはもちろん
夫のスペースでもあるわけですから、
夫の同意が得られない限りは
すべてをまさみさん好みにするわけには
いきません。

そこで、まさみさんの
「すっきり暮らしたい」というニーズを
丁寧に夫に伝えてみてください。

その際
「あなたのモノが多すぎるから片づかない」
と眉をひそめながら批判しないように
気をつけてください。

まさみさんが、夫婦ふたりで暮らすことに
なったこの機に、仲良く、身軽に、健康的に、
スッキリした生活をしたいと望んでいること、

これまで自分自身のモノが多くてストレス
だったが、断捨離をしてみてとても快適で
幸せな気分になれるし体調も良いなど、
ポジティブな部分を、微笑みを湛えながら
シェアしてみてください。

また、この感覚を大切なあなたと
共有できたら嬉しいと思っていること。

夫の大切なものは大切にしたいこと、
むしろ大切なものを選び抜いて
より輝かせるためにも

今となっては不要となったものは
断捨離して快適空間をつくりたいので
協力してもらえないかと
依頼をしてみてください。

奥さんが優しい微笑みで、幸せそうに
断捨離の経験をシェアしたなら、
そして、夫と良い時間を持ちたいという
気持ちがあることを知ったなら
夫も悪い気はしないのではないでしょうか?

また、リビングにあるものなどは
分別の協力を提案しても良いでしょう。

たとえば、ゲームソフトをかごにまとめて
すべて見えるようにして、

「この中であなたのお気に入りのゲームは
どれ?」

「一軍をリビングに、あなたがより取り出し
やすく収納して、めったに使わないものは
あなたの書斎に大切に保管する、

まったく使わなくなったものは
使う人に譲るなんていうのはどうでしょう?」

などと提案してみるのも良いですね。

このことで、夫は拡張自己が
無価値で棄て去られるのではなく、
大切にされている感覚が
得られるのではないでしょうか。

すべて大事だと主張するのなら、
コレクション棚をつくってきれいに
陳列してみるのも良いかもしれません。

そのことで夫は妻に大切にされ
尊重されている感覚が得られるでしょう。

夫の「くつろぎの場」も奪ってはいけません。
「あなたの居場所」を大切にしたいこと
を伝えつつ、それがよりスッキリした空間
で実現できないか話し合ってみてください。

たとえば、ソファは妥協するので、
厚手のカーペットはダニやホコリも気になる
から、お互いの健康管理のためにも、
より衛生的な薄手のものにしてもいいか?
と尋ねてみてもよいかもしれませんね。

いずれにせよ、まさみさんが
ご自身のニーズを満たしたいように、
夫にもニーズがあるわけですから、

お互いのニーズを俎上に載せて
それらを最大限に満たしながら
スッキリ暮らすにはどうしたらよいか
コミュニケーションをしてみてください。

面倒くさいと思うかもしれませんが、
人生とは面倒くさいものです。

モノがなくなったはよいですが、
コミュニケーションや関係性まで
寒々しいものになってしまっては
本末転倒です。

和やかな空間や人生をクリエイトするには
どうしたらよいかという視点から
夫との対話を始めてみてください。

応援しています!

       
        
ーーー

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0804(大)

FROM 川畑のぶこ

めるもさん(50代・女性・パート勤務・兵庫県)
のご相談にお答えします。

【Q】50歳、既婚、子どもはいません。
結婚して20年近くになりますが、
最近、夫や実母から
「態度が顔に出すぎる」「気が強すぎる」
と言われて落ち込むことがあります。

たとえば、夫とは
たまにちょっとした世間話をしていても
噛み合わないことがあります。
 
先日は「男と女の友情は成立するか」
という話題で意見が分かれました。

私は「あなたの考え方も理解できるけど、
私は違う意見。それでいいじゃない?」
と伝えました。

ところが夫は「でもさ…」
「じゃあ、こういう場合はどう?」と、
延々と反論してくるのです。

私は「価値観は人それぞれ」で済ませたい
のに、夫は納得させようとしてくるので、
まるで私の考えや経験を否定されている
ように感じてしまい、
だんだん感情的になってしまいます。

その結果、険悪な空気になり、
「気が強すぎる」「言い方がきつい」と
言われてしまいます。

母からは「バカ真面目に張り合わずに
『そうだね』って言っておけばいいのよ。
謝るが勝ちよ」とアドバイスされます。
でも、なんだかそれは負けを認めるようで
モヤモヤしてしまう自分がいます。
私としては、ただ意見を共有したいだけ
なのですが、どうしても最後は
対立のような形になってしまいます。

夫婦関係を円満に保つためには、
やはりこちらが一歩引く方がいいので
しょうか? 

どうすれば張り合わずに、
穏やかに話せるようになるのか、、、
女友達とは苦労なくできるのに、
夫との関係になるとうまくできず、
自分でもわからなくなっています。

【A】めるもさん、ご主人のことを
とても愛していらっしゃるんですね。
愛があるからこそ、思いを共有したい、
価値観や感情を共有したいという
気持ちになるのだと思います。

そして、それはご主人も
同じなのではないでしょうか。
めるもさんに関心がなければ、
「君はそう考えてるんだね、あ、そう」
で終わりだと思うんですよね。

意見をすり合わせようとすること自体は
決して悪いことではないですし、
互いに関心があるからこそ、
違いに敏感になるのだと思います。

私たち人間は、自分が大切にしているもの
を相手とも共有したいと思うからこそ、
ぶつかり合ってしまうのでしょうね。

では、具体的にはどんなふうに
やりとりをしていけばいいのか、、、。

続きは、ビデオでお話しします……

ーーー

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0721(大)

FROM 川畑のぶこ

麦チョコさん(50代・女性・会社員・神奈川県)
のご相談にお答えします。

【Q】夫56歳、私は54歳。
昨年、下の子が就職し、
ついに子どもたちが二人とも独立、
夫と二人だけの生活が始まり、
1年ちょっとが経ちました。

結婚して25年、共働きで、
私も正社員としてフルタイム勤務
を続けてきました。

これからは夫婦ふたりの時間を
楽しんでいきたいと思っていたのですが、
現実はなかなかそううまくはいかず、
最近ちょっとした寂しさと
モヤモヤを感じています。

夫はもともと
どちらかと言うとインドア派ですが、
子どもたちが小さかった頃は、
家族で旅行やキャンプなど
よく出かけていました。

でも最近は、週末に
「どこかドライブでも行かない?」
と誘っても、
「土日くらいは家でゆっくりしたい」
と断られてしまうことが多いです。

もちろん、平日は仕事が忙しいのは
理解していますが、それは私も同じ。
残業続きのこともあるし、それでも
家事も料理もなんとかこなしています。

だからこそ、休みの日には
景色のいい場所へ行ったり、
たまにはレストランで美味しいものを
食べたりしてリフレッシュしたいと
私は思っています。

でも、夫はそんな私とは真逆で、
休日はとにかく家にいたいようです。

放っておけば、昼過ぎまで寝ている
こともざらですし、起きてきても
ソファでゴロゴロして一日が終わる
こともしょっちゅうで、

そんな日は私も、「あぁ、また
何もせずに休みが終わってしまった」
と虚しくなります。

この一年は、そんなことが続いて、
泊まりがけでの旅行はもちろん、
遠出をすることもほとんどなく、
出かけるとしても近くのショッピング
モールに買い物に行く程度。

「夫は、こんなにも出不精だったのか?」
と今更ながら気づいた次第です。

そして、知らず知らずのうちに
私の中のモヤモヤが溜まっていたのか、
ある日、いつものように昼過ぎに
起きてきた夫に、思わず

「この先、もうどこにも行かないってこと?
それなら私は私で好きにするからね!」
と強い口調で言ってしまいました。

すると夫は「そうしたいなら、
そうすればいいよ」と言い、
寝室へ戻ってしまいました。

私が一人で買い物に行って
自由に好きなものを買ったり、
友人と出かけたり旅行に行ったりする
ことには、夫は一切口出ししない人です。

そのこと自体はありがたいことだと
感謝していますが、私は別に、
いつも一人で行動したいわけではないし、
できれば、夫と一緒に出かけたり
趣味を楽しんだりしたいのです。

でも、夫にはそんな気はないようで、、、
老後ずっとこうなのかと想像すると虚しく、
最近は、友達夫婦が仲良く出かけている姿
を見ると、うらやましくてたまりません。

強く言ってしまって以来、なんとなく
気まずくて、この件をちゃんと話し合う
ことができないでいます。

感情的にならずに、私の気持ちを伝え
ながら夫の要求にも寛容になるには、
どのようにしたらいいでしょうか。
教えてください。

よろしくお願いいたします。

【A】麦チョコさんの夫愛が伝わってきます。
ご主人のことが大好きだからこそ、
のお悩みですよね。

今回のご相談は、麦チョコさんが
ご自分のニーズを満たすには
どのようにコミュニケーションしたら
よいかということですが、
伝え方やタイミングを工夫することに
よって、ご主人との関係はうまくいく
ようになると私は思います。

というのも、ご相談の文面から、
ご主人は麦チョコさんに敬意を払っている
ということが伝わってくるからです。

ただ、一時的に、売り言葉に買い言葉的に
なってしまったことがあるようですし、
麦チョコさんのニーズが明確に伝わって
いない可能性があるかもしれません。

麦チョコさんにとって夫と一緒に
出かけることがどれほど大事かということ
をいま一度伝えてみることをお勧めします。

続きは、ビデオでお話しします……

ーーー

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0707(大)

FROM 川畑のぶこ

しその実さん(50代・会社員・東京都)
のご相談にお答えします。

【Q】50歳の夫についての相談です。

今年で、結婚丸20年を迎えました。
夫、大学2年生の息子、高校1年生の娘
の4人家族です。

私は正社員で2度の産休育休を経て
働き続けています。

いわゆる就職氷河期世代でありながら
何とか働き続けていられるのは、
家族や職場の理解があるからだと
思っています。

ただ、人材不足下で、
年齢を経てなお業務上の負荷は
増す一方であることも事実です。

昨年は、娘の受験や仕事上での業務負荷
もあり、精神的にピリピリしていたことも
あったのか、9月末に夫に

「今倒れられたら私のタスクが増えて困る。
これ以上タスクを増やさないで」と
2度言ったらしく、私は覚えていません。

夫は健康診断結果上、不健康です。
それ以来、自分を1人の男性として
大切にしてもらっていると思えないし、

私が何かあるとキレるので
何か言う気も失せるようになったとの
ことで、この先私と一緒に生きていく
ことに疑問を感じているとのとです。

詳しく話を聞くと、50歳前後から、

1. 職場での自分の役割上の限界を感じ始めた 

2. 家庭においても、幸い子ども達が
順調に成長しているので、
自分の役割は終わったと思った

3. 20年近く活動していた音楽バンドにて
メンバーとの決裂があった 

4. そこに、私との関係性において、
家族としては大事にしてもらっているけれど、
パートナーとして大事にしてもらっている
感覚がないという思いが発生したようです。

夫は、就職1年目で精神的な不調から休職し、
退職に至っています。
その後は親戚のつてで再就職し、娘が生まれる頃、
会社が売られ、取引先に吸収されました。

私が、娘が1歳になってすぐに育休から復職した後、
同様に私を妻として見られないという状況があり、
仕事上での負荷もあり、落ち込みも激しく、
精神科に通院した経歴があります。

その時の診断名は忘れてしまったのですが、
パキシルを服用していました。
当時、夫となるべくスキンシップをとるようにし、
娘への授乳も泣く泣く辞めた経緯があります。

彼が現在勤めている会社は、
休職した1社目から数えると4社目で、
キャリアを買われて採用されたいわゆる大企業です。

職場で和気藹々と話すという雰囲気はなく、
孤立を感じているように私の目には映ります。

子ども達は、仕事の辛さが彼の落ち込み等
の状況を作り出しているのだろうと解し、
あんな風に働きたくないとまで言っています。

夫の両親は、それほど仲が良いわけではないそうで、
義母は夫が子どもの頃から
アルコールに依存する傾向があります。

にもかかわらず、義父が仕方なく生涯を
義母と過ごそうとしているのを見ていると、
自分はそのようにはなりたくないと言っています。

夫は、いわゆる勉強はできるタイプで、
世間でいう高学歴者に分類されます。
子ども達に対しても高学歴を求めます。

お父さんはそういう人だから、と
子ども達は達観したところがあり、
お母さんも大変だねと
労われることもしばしばです。

好きとか嫌いとかそういうことを越えて、
私は夫と共にこれからの人生を
歩んでいきたいと考えています。

このような夫に対して、
どのように接すれば良いのか
アドバイスを頂ければ幸いです。

【A】しその実さんの、とても誠実で献身的、
そして夫思い・家族思いの姿勢が窺えるご相談ですね。

まずは、ご結婚20周年ということで、
おめでとうございます!

今は3人に1人が離婚すると言われる時代ですが、
そんな中で20年間、ご主人といろいろありながらも
寄り添ってこられたというのは、
本当に素晴らしいことだと思います。

もちろん、結婚生活も長ければ良いというものではなく、
質が問われるものですが、今回は、その「質」という
部分で悩んでいらっしゃるわけですよね。

子育ても終えられて、いざこれからの第2の人生、
ご夫婦でどのように過ごしていこうか、、、

50代というと、男性も女性も、
社会的な立場の変化とともに心や体、
ホルモンの変化、更年期障害などもありますから、

時に、落ち込んだり、不安になったり
ということも起きがちですが、
ここはぜひ、いくつかある人生の
ターニングポイントの一つなのだと
鷹揚に、ゆったりと捉えてみてください。

「ご主人のニーズ」に目を向けながら、
お二人の関係性を少しずつ丁寧に
動かしていくためのヒントをお伝えしますね。

続きは、ビデオでお話しします……

ーーー

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