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170411

こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、ケイコさん(仮名・40代・主婦)からのご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
姉が精神疾患です。
どこまでが性格でどこからが病気なのか分かりませんが、
もう何十年も振り回されています。

独身の頃は、お金がない、育児でヘトヘトだと電話がかかってきて、
月に何回も何万もかけて、育児を手伝い、お金をあげてきました。
それも本人は覚えていません。

私は晩婚で子供が小さいです。自分の生活がやっとという状態ですが、
いまだに、ことあるごとに暴言メールが届き参ってしまいます。
姉の息子が20歳近く離れた人と付き合い出し、それも何も手助けして
くれなかったから(=別れさせたり、など)、死ぬまで恨むとメールが
きます。でも、姉は自分で息子を家から追い出したため、相手の女性
の方に行ったのです。

本人が病院に行く気になったらいいのですが、誰の言うことも聞かない
状態です。家族皆が暴言を吐かれ、周りがうつになりそうです。
姉がいて良かったと思えることが一つもありませんし、
姉の事は恥ずかしくて誰にも相談できません。
これから先、どうしたらよいのでしょう?
~~~~~~~~~~~

ケイコさんの、姉妹に対する愛情、優しい思いが伝わってきます。
家族だから何とかしてあげたい。困っているお姉さんを助けてあげたい。
けれど、自分もすごく辛いんだ、家族も辛いんだという心の叫びだと思います。

誰にも相談ができないということですが、少なくとも家族同士で
(お姉さんはいなくても)、家族同士で時々集まって、思いを分かち合う、
シェアする場を、まず設けられるとよいですね。

第三者には言えなくても、家族間で思いを吐露するだけでも少し楽になりますし、
そのような過程でいいアイデアが出てきたりすることもあります。
考えが同じ方向にまとまって、一人ではなく家族みんなでお姉さんに働きかける
こともできるようになるかもしれません。

また、お姉さんがケイコさんやご家族に依存してしまっている現況については、
お姉さんに精神疾患があるという状況下で、ある程度は仕方がないことと思いますが、
もし病院に行っていない場合、病識がないというのは、やはり困難な状況を招きます。

受診できればお姉さんにも家族にもいちばんよいですが、家族にできることとして、
お姉さんからリクエストがあったとき、今までならそれにできるだけ応えようとして
いたところを、ちょっと距離をとる、NOと言ってみるということも、ときには大事
ですし、有効です。

そのようなコミュニケーションは、非難や批判ではなく、思いやりや優しさを持って
正直に行うことが重要になってきます。また、NOと言う、距離をとる際、「私は姉を
裏切るんだ」というようなケイコさんの罪悪感が刺激される可能性がありますが、
それも、考え方のシフトで乗り切ることができます。

続きは、ビデオでお話しします……

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170405_FB_kawabata

Q:昨年、母が突然大腸癌の宣告を受けました。

これまでは弱気な人を叱りつける母でしたが、
いざ自分が癌とわかると泣き言ばかりで側にいるのが辛い程です。

抗ガン剤治療に副作用はつきものですが、
副作用の辛さばかりを毎回医師に訴え、
しかも抗ガン剤の副作用ではない体の不調まで全て副作用だという為、
医師もうんざりされ、こんな調子では治療はできないといわれました。

私も医師も繰返し説明しますが理解しようとせず、
終いには泣き出します。

そしてとかく人の同情をかいたがり、毎日を癌のことばかり考えて
自分を不幸だといい、口が痺れて美味しくないから食べたくない等
自分から病気になろうとしているかのような姿に苛立ちを感じてしまいます。

病気と治療の事をきちんと受け入れていないからだとは思いますが、
どう説明しても理解しようとしません。

副作用は嫌、治らないのも嫌…自分が治すという意識はなさそうです。
もういっそ治療など辞めれば?と言いそうになる自分がいて
自己嫌悪に陥ってしまいます。

癌でも日々の幸せの方に目を向けて過ごしてほしいのです。

どう接していけばいいのでしょうか?

【S・51歳・看護師】

――――――――――――

A:

FROM 川畑のぶこ

これまで強かった人が、病気で一気に弱るというのはよくあることです。

それまでの強さが、人生の波風を乗り越えた、安定的なパワーから
来ているものであればそうでもありませんが、
虚勢からであった場合は崩れることが多いです。

お母様は強かったというよりは、
強くあらねばと、自他を鼓舞していたのかもしれませんね。

本当なら、人間は強い時も弱い時もあって当然で、
両方の感情を持って良いし、味わって良いわけです。

その許可を与えてこれたのなら、
適度にバランスが取れていたのかもしれません。
自分が抱いている真の感情を認めずに、抑圧し続けていると、
その感情はどこかに捌け口を求めることになります。

病気というのは格好の捌け口なのです。

心理学では感情の浄化のことをカタルシスと呼びます。
本人が無意識に抑圧してきた感情を解放することで、
内的なバランスを取り戻し、癒しが促進されることがあります。

お母様も、もしかしたらそのようなカタルシスを体験されて
いらっしゃるのかもしれません。

ですので、昔の強かったお母様を期待すると、
必要なプロセスが阻まれ、抵抗に遭うのかもしれません。

今は、身体の病気をきっかけに、
これまで向き合ってこなかった課題=心のバランスを取り戻す
ということを、無意識に、不器用に取り組んでいるのかもしれません。

そうであれば、今のお母様に必要なのは、説得ではなくて、
泣き叫ぶ気持ちを受け止めてくれたり、
共感したりしてくれることなのかもしれません。

ご家族がお母様に、そのように向き合えるならベストですが、
精神的なゆとりがない場合は、
受容や共感の専門家である、心理士やカウンセラーなどを
活用するのも良いと思います。

ぜひ、日々新たなりの精神で、
今までのお母様ではなく、今のお母様に向き合ってみてください。

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こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、クロッカスさん(46歳・一般事務)からのご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
毎回、心に響く回答を拝聴しています。ありがとうございます。
私の中でどうにもスッキリと理解に至らない、
「投影」の心理について教えていただければと思います。

私自身、人から相談される事が多く、そのほとんどは人間関係について
なのですが、相手に感じる負の感情は自分の心の投影であるという見地
が、分かるようで、でも腑に落ちない部分もあります。

例えば、友人の夫が長年に渡り何度も不倫をしていた事が最近わかり、
彼女はとても苦しんでいます。加えて娘さんも、優しくて自慢だった
父親がそのような事を長年、平気でしていた事を知り、人を信頼でき
なくなり、友人とはまた別の苦しみを抱えています。

友人からは「自分は夫を裏切りたいとか不倫をしてみたいと思った事
などないし、事がバレてさっさと家を出て行った夫に、自分のどんな
気持ちが映し出されているの?」と聞かれ、私も返事に困ってしまいました。

友人、娘さんとも、夫、父親に対し激しい嫌悪感と怒り、悲しみの感情
を持っているのですが、この2人が、自分の心にも裏切りや、遊びたい
という願望があり、それを絶対にしてはいけないと禁止しているために、
相手に対し強い怒りが湧いている、という解釈なのでしょうか。

2人に、その禁止を緩めたらいい、と言ってあげても、心が救われる
わけではないように思います。

全ての問題が「投影」という事で解釈できるものではないと思いますが、
友人の例以外にも、裏切られた、騙された、馬鹿にされた、無視された
、、、という思いで苦しんでいる人は多く、その場合、投影の解釈で
どのように心の解決へと導けるのか、教えて頂けたら幸いです。
~~~~~~~~~~~

「投影」というのは、フロイトが始めた精神分析学で提唱された
「防衛機制」の一つで、自分の中の不安や欲求を、 相手などに映し出し
てしまう心の働きを言います。

精神分析学は、人間の深層心理、表層的には分からない無意識の分野を
扱う学問で、とても複雑であると同時に、その信頼性や妥当性については、
いまだに分からないような部分もあるのも事実です。

精神分析をするには長年のトレーニングが必要ですし、トレーニングを
積んだ人でも、解釈や活用の難易度は高く、非常にセンスが問われます。

私自身も、このような専門的分野の内容についての質問を受けることは
ありますが、そのたびに忠告したり、私自身も日頃から気をつけている
ことは、何か一つの概念を持ってきてそれを全てに当てはめようとしない、
ということです。

今回のケースで言うと、精神分析学の「防衛機制」における「投影」という
概念だけを取り出して、それで全てを解釈しようとすると、往々にして
壁にぶつかってしまいます。どの学問でもそうですが、概念というものは
広くいろいろ見ながら活用していくものだと考えるのが妥当と思います。

「投影」という概念の正しい捉え方、そして、今回のご相談にあるご友人
夫婦のケースについて、どのような見方ができるか、また、クロッカスさん
はどのような位置取りでご友人と接したらよいのか、私なりのアドバイスを
させていただきます。

続きは、ビデオでお話しします……

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170329_FB_kawabata

Q:中学受験で進学校に入学、引っ越して地元の私立高校に進み、
推薦ではなく国立大学志望という本人の強い希望で一浪するも
絶対安全圏の私立大学以外すべて不合格という結果に終わりました。

読書家で雑学知識は豊富、高校でも授業は聞いてほとんど分かる、
友達に教えることもよくあるという利発な子ですが、
何しろ勉強しないので理解は出来ても試験問題が解けず、
劣等感に悩まされていたそうです。

「頭がいいのだからすれば出来るはず」と励ますと、
「努力できるのは才能、一番欲しかった才能を持たずに生まれてきた」
「好きな勉強をしたい。受験勉強は楽しくない」

などと屁理屈ばかりで、高校も予備校も、欠席せずに通うものの
家ではほとんど勉強しませんでした.

思い返せば学校の宿題もせず、
先生に叱られても平気だということも昔からよくありました。

本人の希望による習い事も部活動も長続きしませんでした。

今から思えば、
叱ってでも勉強をさせる習慣を付けさせれば良かった、
甘やかしすぎて、逆に余計なところで小言を言い過ぎた、
と悔やまれてなりません。

また、私が自身の親との関係に悩み、息子とよい関係を結べなかったこと、
以前うつ状態になって苦労を掛けたことも影響したのではないかと
申し訳なくも思います。

しょげる息子には「大学生活を楽しみにするように」と言って、
本人はようやく気持ちが上向きになってきたようですが、
成績が悪いクセに人を馬鹿にしたようなことをよく口にし、
人の言うことを素直に聞く、という人としての基本も出来ていません。

ちゃんとした人間に育て上げられなかったことで、
専業主婦としての私の子育て期間が無駄に終わったと、
虚しい気持ちになります。

受験失敗の結果また4年間一緒に暮らすことになりました。

これから私が息子にしてやれることはあるでしょうか。

【M・51歳・看護師】

―――――――――――――――――

A:

FROM 川畑のぶこ

Mさんの息子さんへの愛が伝わるご相談内容です。

好奇心旺盛で勉強は好きだけれども、
受験勉強が嫌いなのですね。

これは、勉強ができないのではなく、
試験をクリアするテクニックを身につけていないという問題のようですね。

学問は好奇心が一番大事ですから、その点では
息子さんはとても豊かな向学心をお持ちなのではないでしょうか。

これはとても大きな宝だと思います。
研究など、何かご自身がとことん掘り下げて「知りたい!」というニーズが
満たされる環境があれば、とても伸びるタイプなのではないでしょうか。

人生の目的は受験に成功することではありませんし、
世間が認める企業に就職することでもありません。
本人が、幸福感や充足感を満たすことができるか否かではないでしょうか。

その点で、息子さんは自分が学びたいことを学びたいし
勉強したいという点では非常に目的意識やモチベーションが高いことが
明確ですから、そこを伸ばすサポートをしてあげてはいかがでしょうか。

おそらく、それを突き詰める過程で、
目標を達成するには、やりたいことばかりではなく、
自分が望むと望まないとに関わらず、やる必要のあることがあるのだ
ということに気づくかもしれません。

親の望むタイミングではないかもしれませんが、
息子さんなりのタイミングで気づく時を待つのも
大事なプロセスではないでしょうか。

苦手を克服しなさいと、まず問題に焦点を当てるのではなく、
得意を伸ばす、すなわち良いところに目を向けて、
それを達成する過程に苦手をクリアする必要があるという、
主従の逆転があれば、もしかしたら、
彼が自分の課題に取り組みやすくなるのかもしれません。

親であれば誰でも、子どもに苦労して欲しくないと思うでしょうが、
子どもには苦労する権利も失敗する権利もあります。

親はそれをむやみに奪ってもいけないのでしょう。
それらの苦労を乗り越えて、より賢く、強くなり、
人生に深みや奥行きが増すことを信頼して手放す勇気が必要となる
のだと思います。

親の思い通りに子どもが生きないので、
自分は親失格だとMさんがご自身を責めることは、
息子さん自身や彼の人生を否定することにもつながります。

「あなたはあなたのままではいけないのよ!受け入れないわよ!」
という間接的で、非言語的なメッセージを送っているのです。

すると、まだ親から精神的に自立していない子どもは、
そのことに反発するか(これは健全です)、
そのメッセージを額面通り受け止めて落ち込み、
自己否定して生きていくかとなるでしょう。

お母さんご自身も、標準や平均に振り回されることなく、
唯一無二の個性を備えた息子は、はたしてどんな人生を切り開くんだろうと、
愛ある好奇心を持って寄り添ってみると、リラックスできるかもしれませんね。

親の思うようには生きないけれども、
子どもなりに人生を切り開く力を生まれながらにして備えていることを信じて。

それはとりもなおさず、母親であるMさんも、
誰とも比較しようのない、唯一無二の個性を備えた豊かな母親であることを
認めることにつながるでしょう。

ーーー
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170327

こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、さゆさん(51歳・パート)からのご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
結婚して26年が過ぎた熟年夫婦です。
子育ても一段落し、25歳の長男21歳の次男がいます。

傍から見ると仲のいい夫婦に見えるらしいです。
しかし、いつの日からか、夫の嫌なところばかりが目につきます。
話もいつも「お前は知らないだろう」的な上から目線で、
常に私の話を否定してきます。

確かに酒癖が悪いわけでも、女癖が悪いわけでも、ギャンブル癖があるわけ
でもないですが、いつも自分が一番大切で、子供のこともあまり考えません。

そんな夫と暮らす事は諦めていますが、家にいればいつも
私のやる事をじっと見て触ったりと、いろいろ求めて来ます。
そこで私が拒めば、おもむろに嫌な顔をし、子供のように怒ります。

今まで経済的に苦しい時も私一人で乗り切り、夫は好きなように転職したり、
一年近く働かない日々もありました。
私の嫌気は今に始まった事ではないですが、とにかく触られたくない一心です
性交渉を拒否し続けることは法律上やいろいろな観点から無理なのでしょうか。
~~~~~~~~~~~

夫婦生活というのは、時間の経過とともにどんどん変わってきますね。
そして、愛情の表現の仕方も変わってきますね。これが、男性側も女性側も、
夫も妻も同じような変化の仕方ならば、割とうまくいくのでしょうが、
愛情表現、特に性的な欲求をどうやって満たしていくかということは、
男女間で差があると、とても難しい夫婦の問題に発展することも多いようです。

一方は性欲が旺盛で頻繁に夫婦生活を持ちたいと思っているのに、一方は
もうそうではなく、そこに迫られるとどんどん嫌な気持ちになってきたり……。
このあたりは本当に難しいのですが、コミュニケーションがとても大事に
なってくる部分でもあります。

まず、さゆさんご自身で、確認してみていただきたいことがあります。

1)「いつの日からか、夫の嫌なところばかりが目につきます」とありますが、
  いつぐらいからでしょう?
2)ご主人に対して、「精神的に私のことを受け入れてくれていない」とか
  「敬意を払ってくれていない」という思いや不満はありますか?

2)について、もし「NO」ならば、すなわち、ご主人に、さゆさんを基本的に
理解しようとする姿勢が少しでも見えるのであれば、今後、精神的なつながり
を深めていける可能性はありますから、その努力をされることをお勧めします。

反対に「YES」ならば、さゆさんが感じていることを率直に伝えることが
望ましいのですが、ご主人は、いつもの癖で「うるさい、お前は黙っていろ」
というようなことを言うかもしれませんし、それを考えると、言い出すのが
億劫になったりもしますね。

そうならずに、話を建設的に進めるためには、コミュニケーションのポイント
がありますので、ぜひそれを押さえておきましょう。

また、それと同時に、さゆさんがご主人との「距離感」を今一度見直し、
少し変化を起こすことで、今後、さゆさんの心持ちや、お二人の関係性が
変わってくるということもあるかもしれません。

続きは、ビデオでお話しします……

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170322_FB_kawabata

Q:小学校一年生の不登校の息子と主人との三人暮らしです。

主人は亭主関白タイプで、子供が生まれてから赤ちゃん返りを起こし、
子供のお世話や遊ぶ事をしない人でした。

ですが、子供が不登校になってからは、心理士さんのアドバイスも有り、
子供と遊ぶ様になり、共感する気持ちも生まれて来て、
今までに比べたら良くなってきました。

心理士さんからは、私へのアドバイスとして、
主人を頼りにしたり、気持ちを合わせて下さい、と言われています。

しかし、主人が今まで私にしてきた、
人の気持ちも考えず、私や私の家族を馬鹿にしたり
子供と遊びに行くときには、事前に相談しろといい、
話すと否定されて、行けなくなってしまうこともあるため、
内緒で出掛けたり、何処にも行かない事を選択したりしていて、
素直に従うことができません。

家族関係を良くする為、なるべく主人とコミュニケーションをしなきゃだとか、
「有難う、貴方が◯◯してくれて助かったわ」等の、声掛けをしようと思うのですが、
主人から傷つけられた心を癒す事が出来ないまま接しているので、
中々目を見て話せなかったりします。

どうしたら主人を許し、自然なコミュニケーションが出来る様になるでしょうか?

【チョコ・41歳・専業主婦】

―――――――――――――――――

A:

FROM 川畑のぶこ

息子さんの不登校を通して、夫婦関係にも変化があったのですね。

病気や事故や事件などは、私たちに苦しみをもたらしますが、
そのことによって、個人や社会に必要な変化をもたらす恩恵もあると思います。

これまで育児に関わらなかったご主人が、お子さんと関わる様になったのは
大きな恩恵ではないでしょうか。

どのようにご主人を許し、どのようにコミュニケーションしたらよいかということに関して、
まず、どの様な時にお二人のコミュニケーションが機能しているか
ということを思い出してみてください。

私たちは、問題を解決しようとする時に、何が悪いかに目を向けがちですが、
何が良いかに目を向ける努力をしてみます。

ご主人は、チョコさんに高圧的な態度をとることはあるかもしれませんが、
互いに機嫌よく話せる時はあるでしょうか。
あるなら、それはどのような時で、どのような話題の時でしょうか。

チョコさんとご主人が機嫌よく会話が出来たり、良い時間が持てる時を
具体的にイメージしてみて、まずは、できる限りそのような状況に身を置く努力を
されてみると良いと思います。

ご主人への許しに関しては、
相手を深く理解する姿勢が大事になってくると思います。

私たちはどうしても表面的な事象で相手や状況を判断しがちですが、
その根底にあるものや背景を深く観察したなら、
物事を単純に良し悪しで判断できないことにも気づくと思います。

この作業はとっても面倒ですが、同時にとてもパワフルです。

ご主人はこれまで何らかの理由で、
健全なコミュニケーションを身につけてこなかったかもしれませんから、
そうならざるをえなかった背景も理解する姿勢を育みます。

たとえば、チョコさんと息子さんが遊びに出かける際、
ご主人が事前の相談を求めることに関して、
「なんでも否定する」と反発的に受け止めることもできますし、
「何か動機があるのかも」と理解ある姿勢で対応することもできます。

まず、愛する我が子が困難を抱えているこの様な時期に、
親が子どもの心配をするのは当然のことです。

心配は常に愛から来ます。
関心のない相手には心配もしないのです。
そして、心配の仕方は人それぞれです。

ご主人は、必ずしもチョコさんを否定しようとしているのではなく、
息子さんに最善のことが起きるように
ご主人なりに(時として不器用に)対応されているのかもしれません。

これは大きな差です。

夫は、決して私の好みのかたちではないが、夫なりに心配をしていて、
家族を思いやっているのだと受け止めてみると楽になり、
コミュニケーションも円滑になるかもしれません。

同時に、夫は、私の好みのかたちやタイミングで変化を起こさないけれども、
彼なりのかたちやタイミングで変化の過程にいる、と信頼することもできますね。

もちろん、チョコさんがご主人の言うこと全てに従う必要はないでしょう。
それは違うなと思えば、健全に「違うと思う」と主張してみたらよいかと思います。

そこで主張を抑えつける態度が頻繁に取られるのであれば、
冷静な時に話をしてみると良いと思います。

もし、ご主人が息子さんの事を心配して、遊びに行くなと言っているのであれば、
彼にとって息子さんのベストチョイスは何かを確認してみたら良いと思います。

「どのようなところなら息子にとって良いと思う?」
と意見を尋ねるのです。そしてその理由も確認してみます。

チョコさんは、理由を確認した上で、
「なるほど、そのような理由でそう思ったのね。」と理解ある姿勢を示します。

これは、迎合するということではありません。
意見は違っても、相手の動機を理解することが大事です。

続いて、ご自身の意見があるのなら、
ご主人を否定することなく、単に意見として伝えてみることをお勧めします。

チョコさんが冷静で機嫌が良いときに、誠意をもって伝えようとしても、
ご主人が反応的で高圧的な態度でねじ伏せようとしてきた場合は、
話し合いをやめ、別な機会に手紙などで思いを伝えてみるのも良いと思います。

その時にも相手を否定するのではなく、自分は困っているということを伝え、
そのことに関して、自分なりの最善を尽くしていることを伝えます。

また、どうしたいと思っているのかを伝え、
そのことに関して協力や助けを求めることを大事にしてみてください。

ただし、それがこれから先もずっとそうであるとは限りませんし、
チョコさんが変化を起こすことで少しずつ変化が起きるかもしれません。

変化を起こすのは難しいことではありますが、不可能なことではありません。

チョコさんご自身が、自分の中に変化を見ることで自信が持てたのなら、
相手の変化も信じやすくなることでしょう。

応援しています!

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