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Q:東京に住む独身51才の建築士の娘が、
設計や現場管理などをやりながら、
某会社に転職を重ねています。

今は、自分で起ち上げた会社でやってみると言い、
過労で続かなくて、失業保険を貰いながらの生活
を繰り返しています。

親としてどうしてあげればよいか、
2週間程娘と過ごしましたが、
かえって世話をかけることになり、甘やかさないで!と。

男社会の中での生活は体力的にも無理があると思い、
田舎で小さな事業所をと思いましたが、
同業者が多く、心配で何もできません。

何かよい方法を教えてください。

【ピー子・70代・女性・主婦】

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A:FROM 川畑のぶこ

建築士のように専門性が高い職業は、
完璧を求めるとキリがないので、
ついついオーバーワークになりがちのことと思います。

そのような大変な環境で、
娘さんも頑張っていらっしゃるのですね。

ピー子さんも母親として、
気がかりなのがとても伝わってきます。

しかしながら、そのような親心は理解するものの、
娘さんの人生は、基本的に
娘さんしか決めることはできませんね。

ですので、ピー子さんの課題は、
苦労をしている娘さんと、
どのように心の平安を保って向き合うか
ということになってくるかと思います。

起業するとなると、失敗したらどうしようという
不安が出てくることでしょう。

ただし、失敗も含めて全て学びの過程ですし、
人生に失敗はつきものです。

その失敗から学んで、
さらに仕事に磨きをかけていくこともできるわけです。

男性社会なので心配とのことですが、
逆に、女性のニーズを汲んだ建築は
確実に求められているはずですし、

男性社会の中にいる女性だからこそ、
見える視点があり、成し遂げられることもあるはずです。

世の中には女性で成功している建築士もたくさんいます。

ピー子さんが親としてできる事は、
そのような娘さんならではの
仕事の可能性を応援することであり、

ある程度失敗をしたとしても、
それを肥やしとして前進できるように
応援する姿勢ではないでしょうか。

もちろん、試行錯誤のうえ、
やっぱり起業は難しかったとなれば、
そこからリスタートして
再度会社勤めに戻っても良いわけです。

いちど外に出て苦労を知ったからこそ、
改めて会社勤めの良さにも気づくかもしれませんし、
そうであれば前回とは異なる体験となるはずです。

それはそれで価値あるプロセスではないでしょうか。

起業に保証はありませんし、
そもそも人生そのものに保証もありません。

リスクもあれば、ベネフィットもあるわけで、
娘さんもそれを承知で、
この選択をしていることと思います。

また、仕事に関してはピー子さんは専門家ではないので
悩んでも直接的なアドバイスができることも無いか
少ないわけですから、

そのことは横に置いておいて、それよりも、
娘さんがリラックスしたり楽しんだりできる会話や時間
を作るよう心掛けてみてください。

「私がどんな状況であれ、お母さんは
 私を信頼して穏やかでいてくれる」
と娘さんが思えれば、安心感と自信につながります。

そのような心理状態は、
間接的に仕事にも良い影響を与えることでしょう。

また、ピー子さんご自身も良い気分になれますし、
力になっている感覚が得られるのではないでしょうか。

心配よりも、ぜひ信頼を心掛けてみてください。
         
  
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