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某国立大で6年目を迎える、
登校できない息子のことで悩んでいます。

真面目に通学できたのは入学後半年ほど。

文化祭サークルで不名誉な事を起こしてから立ち直れず、
10年来夢だった資格取得も挫折し、5年目になります。

休学手続きも勧めて、親が用紙を入手しても、
フェイドアウトを望み、除籍も覚悟のようです。

その後は自殺をほのめかす言葉を発し、
家族会議をしたものの、何も進まず9月になってしまいました。

大学の相談システムも、学部長さんや教授達の面談も、
全てキャンセルします。

自暴自棄で、趣味のための外出や、
チケット物品購入のアルバイトでの外出はできますが、
心療内科を勧めても5年間放置。

往診してくれる心療内科は近くでは見つかりません。

後期の手続き期限が近づいており、家族皆、心を痛めています。

中高の6年間は特待生でした。
彼は、誰も責めもしない、本来とても穏やかな性格です。

ただ、ゼロか100かしかなく、プライドがとても高く、
自分のあるべき姿になれない事を自分で責め、人と関わりたくなくなり、
世捨て人のような5年間を過ごしています。

近くで見ていて切ないです。

【みづき・50代・会社員】

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A:

FROM 川畑のぶこ

これまで優等生であった息子さんが
大学でのひとつの事件から立ち直れず、引きこもってしまっているのですね。

親として子どもが辛そうにしているのを見るのは大きな試練ですね。

みづきさんもご指摘されていらっしゃるように、
完ぺき主義が災いして、なかなか前進できないようですね。

本人の人生は、最終的に本人の思うようにしか行かないわけですが、
家族にできることは、「完璧でなくても大丈夫」という安心感と信頼感
を与えることになると思います。

みづきさんは、息子さんを思っているが故に
復学を願っていらっしゃることと思いますが、
大学を卒業することへの執着は逆に「大卒」という完璧を貫く姿勢の
後押しとなってしまいます。

逆説的ですが、復学してくれたに越したことはないけれども
「大学に行かなくても大丈夫よ」「人生機能するわよ」という鷹揚な姿勢が、
彼を苦しめている完ぺき主義からの解放の助けになることでしょう。

これもまたご縁で何かの学びであると、
ご自身と息子さんの人生への深い信頼感を育むことは、
息子さんの復学への執着心を解消してくれることと思います。

親は口だけではなく、
本当に自分が完璧であろうがなかろうが、受け入れてくれて、
愛してくれているのだと、息子さん感じることができれば、
心にゆとりが出てくるのではないかと思います。

息子さんが趣味や外出でリフレッシュしてきているのなら、
そのことを肯定的に受け止めて、むしろ奨励して、
息子さんのニーズを理解するために愛ある好奇心を持って
そのことについて話してみたり、共感したりしてみることも
大事かもしれません。

そのことで、息子さんは受け入れられていると感じることが
できるかもしれませんし。

今の状態は決して敗北ではなく、大事なことを学び取るための
プロセスであるということを知ることです。

失敗を犯さないように生きるのではなく、
失敗から学びながら生きる姿勢を家族全員で共有できたなら、
息子さんもより軽やかに前進できるのではないでしょうか。

その結果、息子さんが大学に復学するか、それともやめるかは、
本人に委ねるしかありません。

社会に出てから学び直したって、全然遅くはありません。

ストレートにこだわらず、個性豊かな息子さんの唯一無二の人生を
愛ある眼差しで見守ってあげてください。

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