子育て・教育

心理療法家でサイモントン療法認定トレーナーの川畑のぶこによる、皆さんからの質問へのアドバイスや、メンタルの整え方、実生活に役立つ心理学のお話。日本における「サイモントン療法」の第一人者であるほか、「断捨離アンバサダー」としての顏も持つ川畑のぶこ。この2つのメソッドをベースに、一般の方のストレスマネジメントやメンタルケアについて、わかりやすくお伝えしています。

★お聴きになるには、次の1)か2)のいずれかの方法を選択してください。

1)今このブログをご覧のデバイス(PC、スマートフォン等)の別ウィンドウを開いて再生
→下のテキストリンクの「Play in new window」をクリック

2)音声ファイル(mp3形式)ダウンロード
→下のテキストリンクの「Download」をクリック

shutterstock_362584388

Q:0歳児と3歳児を家でみています。
3歳児は女の子で4月生まれなのでもうすぐ4歳になります。
この4月から年少です。

0歳児は5月生まれなので、
一年近く2人育児を家でしてきました。

主人にも実家にもある程度は手伝ってもらっていると思います。
生後半年くらいは実母の精神的調子が悪く無理でしたが…

ですが、入園まであと少し、と言うところにきて、
精神的、肉体的に限界を感じでおります。

調子の良い時は子供にも優しく、というか余裕を持って接せられますが…
少し疲れてくると、やっぱりイライラしてしまって、
気分で子供への態度が変わってしまっている気がして…

こんなのでは子供に良い影響無いよな…と
落ち込みと不安がやってきて、
そんな自分にもイライラしてしまってりして、
頭と気持ちは内へ内へ向かってしまって、もう悪循環…という感じです。

もともとうつ病も患ってますし、
色々精神科医の方などの本を読んで、すこーしだけ楽になってきたかな、
と思いつつも、ツライ、と感じる時もまだまだあります。

色々本を読むと、長らく気分変調症、というものを患っていたのかな…
という感じです。

それを主人や実家にも知っていてもらっていないのも少ししんどいです。

でも診断された訳でも無いし、
それを理解してもらう、っていうのは難しいようにも感じでいます。

甘え過ぎかな…と。
まとまらない文章ですみません。

とかくこんな自分が一番長く子供の面倒を見ていることに
すごく不安を覚えることがあります。

やっぱり子供の将来に悪影響があるのでは…と。

不安定な時は子供の少し反抗的や
ちゃんとして無い態度をみると、
自分のせいだ!っとなって余計イライラ不安が増します…

少し前よりはマシですが…
そんな事を思いながら子供に接するのも嫌だし、
いったいどうすれば良いのでしょうか…
皆こんなものなのでしょうか。
私がやっぱり至らないのでしょうか。

【希美(匿名)・30代・主婦】

―――――――――――――――――

A:

FROM 川畑のぶこ

0歳児と3歳児をご自宅で一人でみていらっしゃるのですね。

この年齢だと二人ともとっても手のかかる時期ですから、
ものすごい仕事量だと思います。

おそらく希美さんは寝る暇もない日もあるでしょうし、
いったい今日は何曜日だろう?
最後に自分の食事をしたのは何時だっけ? なんて、
24時間当直勤務状態が続いている日々ではないでしょうか。

そのような中、頼る人がおらず、
すべてを自分でやろうとしているのなら、

憂鬱になったりイライラしたりすることは当然のことです。

ですので、ご自身を責めるのをやめましょう。
そして、頑張っている自分を褒めてあげましょう。

育児は「母親なんだから当然のこと」なんて、
周囲から承認されることが少ないかもしれませんし、

母親自身が自分に対して
「当然なんだからできないのがおかしい」
と厳しくなりがちです。

でも、出産や育児はとっても、と~っても大きな仕事ですし、
希美さんの状態に共感している母もたくさんいると思いますので
そのことを忘れないでください。

希美さんは以前うつ状態だったとのことで、
もしかしたら、なんでも一人で頑張ろうと
背負い込んでしまうタイプなのかなと思いました。

家族も周囲の人々も忙しいしのだから、
自分のことで迷惑をかけてはいけないと、
気を使ってきたのではないかと思います。

でも、繰り返し、育児は大きな仕事で
すべてを一人でこなせるものではありません。

ですので、まずは助けを求める努力をしてみてください。

いままで耐えることに使ってきたエネルギーを、
助けを求めるために使ってください。

どちらも努力を必要としますが、
後者の方がいまの希美さんにとっては建設的な努力です。

ご主人やご実家の家族が理解に苦しむかどうかは
伝えてみないことにはわかりません。

もしかしたら理解を示すかもしれませんし、
たとえ理解できなくても、そのための努力はできるかもしれません。

いずれにせよ、希美さんの思い通りの反応や対応を相手がしなくても、
希美さんが辛い状態にあるのだということを共有しておくこと自体に
価値があります。

これはわがままや甘えではなく、善処です。

オーバーキャパが続くと、
やがてあらゆるものとの関係性に破綻をきたします。

ご自身の肉体的、精神的、社会的限界をきちんと尊重して、
賢く対処するためにも、
感情の矛先が罪のない子どもに向くことは避けるためにも、
助けを求めてみてください。

地元の保健福祉科を訪れて、
子育て支援について相談するのも良いです

ーーー
★あなたが今抱えている『悩み』をお聞かせください。
毎週水曜の「断捨離」メルマガおよび、
毎週月曜の「ココロの学校」メルマガで、
川畑のぶこがお答えします。

ご質問はこちらからどうぞ。

shutterstock_356921582

Q:中学二年生の娘に何と声をかけたら良いのかご相談します。

娘は学校の生徒会で副会長をしています。
一年生の時は書記をしたので、生徒会は二期目になります。

3月の卒業式では生徒会の他の二年生が送辞を読み、
新年度4月の入学式では
生徒会長が一年生を迎える言葉を読むそうです。

送辞を読むお子さんは生徒会は一年目で
先生から勧められて立候補したそうです。

娘は立候補するまで迷い、先生からは
「自分がふさわしいと思うのか」とまで言われたそうです。

成績も良くないし(たぶん先生にも従順ではない)
娘はふさわしくないと、先生は判断したのだと思っています。

選挙で当選はしたものの、後から入ったしっかりした子に大役をまかされ、
二期目ではありながら自分には仕事が回ってこなかった娘に、
今回のことをどのように受け止めたら良いか話すのに悩んでいます。

娘本人はかまわないことと言いますが、
それについては話したがらず多分傷ついていると思います。

私から先生に「生徒会でご迷惑をかけていないでしょうか」
と聞いたこともありました。

「見捨てることはありませんから」という返事にやや困惑しましたが、
面倒見てくださっていると受け止めていました。

昨年は会長と副会長が送辞と迎える言葉を読んだそうですが、
今年は副会長には不適任ということなのでしょう。

こういうことになった経緯については
先生からは話はなく、娘も聞きたくないと言います。

部活動でも二年生で一人だけベンチを温め、
一年生が試合に出ていることも良くあり、
生徒会に自分の輝ける場を求めていたのだろうかと思うと
可哀相に感じます。

書いてみると成績、部活、生徒会とどれも良い所なしのようですが、
性格は明るく素直です。

立場のない出来事の受け止め方について
アドバイスいただきたく、よろしくお願いいたします。

【ふたば・50代・主婦】

―――――――――――――――――

A:

FROM 川畑のぶこ

傷ついているであろう娘さんへの
声のかけかたに困っていらっしゃるのですね。

ふたばさんの愛と優しさが伝わるご相談内容です。

まず、今回のことで本当に傷ついているのは娘さんなのか、
それともお母さんご自身なのかを
確認してみるのが良いかもしれません。

もしかしたら、娘さんの中では
そこまで大きいことなのかどうかがわからず、
残念ではあるものの、心の中である程度の折り合いがついている
可能性もあります。

運動(部活)も成績も、年齢で評価があたえられれば楽ですが、
そうでないように、生徒会の運営も年功序列ではなく、
能力相応の者や意欲のある者に役がまわるしくみである場合、
娘さんは単に社会学習のよき機会を得ているだけなのかもしれません。

「自分が相応しいと思うか?」と尋ねられた時に
「はい。相応しいと思いますし頑張ります。」
と堂々と娘さんが答えることも可能だったわけですが、

それをしなかったのは、もしかしたら、娘さん自身が
他の人のほうがより適任であると感じていたからかもしれません。

全員がつきたい役につけたに越したことはありませんが、
ポジションの数が限られている場合はそうはいかないのが世の中です。

機会は平等に与えられますが、
能力による評価は平等に与えられるわけではなく
公平に与えられるということですね。

悔しいことはあってもよい。
そこからまた学びを得て前進すれば良いというおおらかな姿勢が
必要かもしれません。

無論、2年生が送辞を読むのではなく、
早くから生徒会にいた者が読むという年功序列が生徒会のルールで、
娘さんがその権利を侵害されている、あるいはどう見ても
娘さんの方が相応しいのに先生のパワハラによって機会が奪われて
いるため傷ついているということであれば別な話です。

その場合は、生徒会の中で再度ルールについて
確認し合うようサジェスチョンすることも可能でしょうし、
親が出て行く必要がある場合(たとえば、精神的ショックが大きく
 娘さんの日常生活に支障をきたしているなど)は、

「ご迷惑をおかけしていませんか」と尋ねるよりも、
「不当な対応に傷ついているように見えるのですが、
娘が何かしたのでしょうか」と確認することが適切でしょう。

もういちどこの辺を整理してみることをおすすめいたします。

娘さんが送辞を読もうが読むまいが、
成績が良かろうが悪かろうが、
運動が出来ようが出来まいが、
娘さんが大切な存在であることが伝わることが大事だと思います。

お母さんが送辞の役を娘が得なかったことに敗北感を抱いている場合、
その問題をわざわざ取り上げるほうが、
あえて娘さんの敗北感を深めてしまうかもしれません。

お母さんと娘さんとの関係においては、
送辞を読もうが読むまいが、
あなたがいろいろなことにチャレンジして一生懸命取り組んでいること
自体が素晴らしいこと、何者かになる必要はないこと、
あなたがいてくれるだけで嬉しいことが伝わることが大事かと思います。

そっとしておく(声をかけない)というのは、
今回のことが本当にたいしたことではないと信頼している証となるでしょう。

ーーー
★あなたが今抱えている『悩み』をお聞かせください。
毎週水曜の「断捨離」メルマガおよび、
毎週月曜の「ココロの学校」メルマガで、
川畑のぶこがお答えします。

ご質問はこちらからどうぞ。

0120.webp

こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、アネモネさん(42歳・会社員)からのご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
10歳の次女は感情の起伏が激しく、嫌なことがあると突然叫び、
地団駄を踏み、暴言を吐きます。
私に対して発狂しながら「宿題終わってない!無理!」などと訴えてくるので、
なだめたり叱ったり、色々な方法で対応をしてきましたが、
この子の感情の表現方法だからと気づき、怒らずに、
手伝えることは手伝ってあげると、だんだん落ち着くようになりました。



ですが、発狂することはなくならず、ほぼ毎日起こります。

最近、下の家の方から音の苦情を言われてしまったので、
気をつけようねと話し合った矢先に嫌な事があり、
誕生日にもらったカードやプレゼントを床にばらまいたり、
放課後、宿題をせず遊んでいて、夜の10時ごろになって
「今から宿題なんて無理、学校行かない」と叫び出したりという事が続き、
私も怒ってしまい、激しい言い合いになりました。

次女が保育所の頃からこのような調子ですが、彼女は私が大好きで
(パパの事は嫌いと言います)、私も娘は大好きなので、
けんかをしても話し合い、泣いて仲直りをしてきました。
ですがこの数日で、私が精神的に参ってきてしまいました。


素人の見解ですが、娘は色々考えすぎてパニックになっているような印象です。
宿題もやってしまえば1時間もかからないのに、
やらずに「できない」と焦っています。
まだ宿題が終わってない自分に対する怒りのようなものも感じます。


長女に対するライバル意識もすごいです
(長女は手がかからず、これまで叱ったことがほとんどありません)。
私が仕事で放課後は家にいないので、寂しく甘えたい気持ちもあると思います。

学校の先生によると、学校ではそのような事はなく問題なく過ごしているそうです。
本人によると学校では友達に気を使っていて、
ストレスで、家でイライラしてしまうそうです。



どうしたら良いのかわかりません。娘に対してどのように接したら
いいのか、アドバイスいただけないでしょうか。
~~~~~~~~~~~

大変ですね。10歳だともう大人になる途中、思春期で、これからまた反抗期も
やってきますね。今は、このような第二次性徴の反抗期だけではなくて、
5~6歳から10歳ぐらいまでにも中間反抗期のようなものがあるという説も
ありますから、アネモネさんはずっとこの次女さんの反抗期、キレてしまう状態
にお付き合いなさってきているのですね。消耗も激しいことでしょう。

ただ、アネモネさんご自身「素人の見解」とおっしゃっていますが、
母親の直感は本当に正しいことが多いですから、アネモネさんのご体験や
観察から、もう答えが出ているのではないかなと思います。

学校では特に問題なく、でもいろいろ考え過ぎてパニックになっているような
印象ということで、すごく繊細な次女さんなのでしょう。

学校でも落ち着きがなくて大きい声で叫んでしまう、友達とうまくいかない、
コミュニケーションがとれない、というような場合は、発達障害の可能性も
ありますが、アネモネさんの次女さんの場合は、学校ではまったくそのような
問題はなくて、むしろ本人は友達に気を使っているということなので、
過剰適応かと推察します。
要は、相手に合わせ過ぎてしまっていて疲れているということですね。

なので、娘さんには「そんなに合わせなくていいんだよ」「いい人やらなくて
いいんだよ」というメッセージが、家庭内で、言語的にも非言語的にも
伝わっていくといいのではないかなと思います。

 
続きは、ビデオでお話しします……

PS
あなたから川畑のぶこへの
ご質問・ご相談をお待ちしています!
こちらのフォームからお送りください。
 ↓
https://business.form-mailer.jp/fms/99a39ced23382

―――お願い―――

この記事が少しでもご参考になったなら、また、共感していただけたなら、
ぜひお友達や周りの方にシェアしてください。
Facebookのアカウントをお持ちの方なら
ブログ記事の下にあるシェアボタンから、簡単にシェアすることができます。

引き続き、ご質問・ご相談もお待ちしています!
こちらのフォームからお送りください。


Facebookでも情報を発信しています。こちら↓
https://www.facebook.com/kawabatanobuko/


こちらからYouTubeチャンネルに登録すれば
新しいVideoを見逃すことなくご覧になれます。↓
https://www.youtube.com/user/kawabatanobuko

iTunesStoreでPodcast配信もしています!

https://itunes.apple.com/jp/podcast/xin-li-liao-fa-jia-chuan-tiannobukono/id1016723200?mt=2&ign-mpt=uo%3D4

 

maxresdefault

こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、しのさん(50代・パート)からのご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
男性に対する嫌悪感に苦しんでいます。

家族、職場と私を囲む人間関係はほとんど男性です。
夫、息子は物を溜め込むタイプ。個人事務所の雇い主は体が不自由な事も
あり、ほとんど丸投げ状態です。男ってズルい、自分でやろうとしない、
という思いにいつもたどりついてしまいます。

自分にゆとりが無いのだなと思いますが、何かあるたびに、
「また男だ」と嫌悪感を感じると共に自分の愛の無さに嫌気がさします。
男性はうまくおだてれば良いと聞きますが、わかっていても癪に触って、
誰が言うものかと思い、故意に言わない自分がいます。


雇い主に対しては、私の学生時代から障害を持った父親に対しての感情が
湧き上がってしまいます。自分は障害者だからという言葉とともに、
家族に言う事を聞けと主張していた父親と、専門職としての裁量が
無くなっている事を認めようとせず、身体が不自由な事を言い訳に
仕事を丸投げする雇い主が重なり、怒りが抑えられなくなります。

父は父、上司は上司であるし、同じような環境を選んだ自分には、
そこに学びが有るのだと思ってはいますが、怒り、諦めから抜け出せない
自分がいます。夫が、自分の母親が第一で何も言えなかった態度も、
父親に重ねてしまいます。

父親も夫の親も亡くなっているのに、消えない嫌悪感にずっと苦しむ
自分から何とか抜け出したいのですが、堂々巡りです。
~~~~~~~~~~~

苦しみがひしひしと伝わってくるご相談です。
しのさんは、男性に対する嫌悪感で苦しんでいらっしゃるということですが、
おそらく、そんな自分に対する嫌悪感も重ねておありなのではないでしょうか。

まず、もうご自身でも気づいていらっしゃるとおり、上司とお父様を重ね
合わせてしまう現象。これを、心理学では「転移」といいます。

自分の幼少期に非常に重要だった人間関係(親が多いです)において
相手に対して抱いていた感情を、現在ある似たような状況において、
その相手に投影してしまい、同じように感じてしまう、同じ感情を持って
しまうということがあるのですが、しのさんにもこの転移現象が起きて
いて、苦しいのでしょう。

「父は父、上司は上司であるし、同じような環境を選んだ自分には、
そこに学びが有るのだ」と、しのさんはとらえていらっしゃるのですね。
確かにそうだと思います。
ただ、学びがあるから我慢しようと思わないことも学びなのです。

 
続きは、ビデオでお話しします……

PS
あなたから川畑のぶこへの
ご質問・ご相談をお待ちしています!
こちらのフォームからお送りください。
 ↓
https://business.form-mailer.jp/fms/99a39ced23382

―――お願い―――

この記事が少しでもご参考になったなら、また、共感していただけたなら、
ぜひお友達や周りの方にシェアしてください。
Facebookのアカウントをお持ちの方なら
ブログ記事の下にあるシェアボタンから、簡単にシェアすることができます。

引き続き、ご質問・ご相談もお待ちしています!
こちらのフォームからお送りください。


Facebookでも情報を発信しています。こちら↓
https://www.facebook.com/kawabatanobuko/


こちらからYouTubeチャンネルに登録すれば
新しいVideoを見逃すことなくご覧になれます。↓
https://www.youtube.com/user/kawabatanobuko

iTunesStoreでPodcast配信もしています!

https://itunes.apple.com/jp/podcast/xin-li-liao-fa-jia-chuan-tiannobukono/id1016723200?mt=2&ign-mpt=uo%3D4

 

maxresdefault

こんにちは。川畑のぶこです。

年頭のビデオメルマガで募集いたしましたテーマ「なりたい私」に、
たくさんのお声やご相談をお寄せくださいまして、ありがとうございます!

その中から今日は、やよいさん(43歳・自営業の嫁)からのご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
川畑先生、いつもありがとうございます。

「なりたい私」ということで… いつも明るく、穏やかなエネルギーに満ちていて、
側にいる人も自然と笑顔にできるような、内面から輝く人でありたいと思います。


が、実際は、些細なことでイライラし、3歳と5歳の息子達にキーキー怒っている毎日です。
眉間にシワ寄せて「ちゃんと片付けなさい」「何回言ったらわかるの」
「静かにしなさい」「早くして」…なんてことばかり言っています。

もっと子供達の「できているところ」「いいところ」に目を向けて、
可能性の芽を摘むことなく伸ばしていってあげたい気持ちはあるんですが、
しつこく話しかけられるだけでウンザリしているというのが現状です。

川畑先生のおっしゃる「愛ある好奇心」を持って優しく接したいのに、
なんだか余裕がありません。
子供達に優しくできていない自分を客観視して自己嫌悪に陥るばかりです。
どうも私は自分のペースを乱されるのがイヤなようです。

もっと、心に余裕を持って、柔軟に対応できる自分でいたい。
穏やかな光を当てられる人でいたい。
どんなところに意識を向けていけば
いいでしょうか?  また、書き換えるべきビリーフがあれば、
教えていただけますと幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
~~~~~~~~~~~

やよいさん、3歳と5歳の男の子のお母さんなのですね。
本当に大変な時期だと思います。
私も6歳の男の子一人ですが、すごく大変!笑 
3歳と5歳、お二人いらして、よく頑張っていらっしゃるなと思います。

そして「いつも明るく、穏やかなエネルギーに満ちていて、
側にいる人も自然と笑顔にできるような、内面から輝く人でありたいと思います」
という、やよいさんの理想、とても素敵ですね!

……でも、完璧を目指さないことをお勧めしたいなと思います。

注意すべき点は「いつも」というところ。これがネックです。
「いつも」そうある必要はないですね。基本的に穏やかでいたいというのは
よいのですが、ときどき乱れることがあってよい。

ご相談の中に「ビリーフの書き換え」という言葉がありましたが、
「常に」というのが私たちを苦しめてしまいますから、
基本的には穏やかだけれど、時々、自分も子どもと一緒になってキーキーしてしまう、
そういうことがあってもよいという信念の書き換えは、
大事になってくるのではないかなと思います。

3歳や5歳の子どもがいたら、やよいさんがキーキーなさるのも自然なことです。
まったく想定内で問題のない行動ですので、
あまり自分を責め過ぎないようにというのが大事ですね。

「片付けなさい」「何回言ったらわかるの」「静かにしなさい」「早くして」と言ってしまう。
それは仕方のないこと。そして、それ以外に、穏やかなエネルギーのときもあるし、
自然に周りが笑顔になるようなときもある。

ここが大事になってきます。こういうときもあるけれど、こういうときもある。
できるときもあるけれど、ダメなときもある。

なので、バランスを大事にして「いい加減」を目指しましょう。
「いい加減」と言うと、何だか乱暴な気がしますが、「よい加減」で
力を入れたり抜いたりというのができればいいのではないでしょうか。

 
続きは、ビデオでお話しします……

PS
あなたから川畑のぶこへの
ご質問・ご相談をお待ちしています!
こちらのフォームからお送りください。
 ↓
https://business.form-mailer.jp/fms/99a39ced23382

―――お願い―――

この記事が少しでもご参考になったなら、また、共感していただけたなら、
ぜひお友達や周りの方にシェアしてください。
Facebookのアカウントをお持ちの方なら
ブログ記事の下にあるシェアボタンから、簡単にシェアすることができます。

引き続き、ご質問・ご相談もお待ちしています!
こちらのフォームからお送りください。


Facebookでも情報を発信しています。こちら↓
https://www.facebook.com/kawabatanobuko/


こちらからYouTubeチャンネルに登録すれば
新しいVideoを見逃すことなくご覧になれます。↓
https://www.youtube.com/user/kawabatanobuko

iTunesStoreでPodcast配信もしています!

https://itunes.apple.com/jp/podcast/xin-li-liao-fa-jia-chuan-tiannobukono/id1016723200?mt=2&ign-mpt=uo%3D4

 

maxresdefault+(11).webp

こんにちは。川畑のぶこです。

年頭のビデオメルマガで募集いたしましたテーマ「なりたい私」に、
たくさんのお声やご相談をお寄せくださいまして、ありがとうございます!

その中から今日は、みいさん(50代・パート)からのご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
「なりたい私」とのこと、
私は子どもを信じられる、私自身を信じられる、私になりたいです。


子どもから仕事の悩み事を聞き、心配しております。
知人に話したところ、子どもを信じることとアドバイスをもらいました。

子どもの力を信じたいけど、心配で不安になります。
かといってどうすることが良いのか私が分かるはずもなく、
子どもが出した答えを受け入れるだけと思っているのに、不安で心配になり、
子どもにどんな言葉がけをしたら良いのかもわからない自分が頼りなくなります。

また、自分を信じたいけれど、その時正しいと思ったことがあとから間違い
だった場合、自分自身のことなら仕方ないと諦めるしかないと思えますが、
子どもとか大切な人を巻き添えにしたらと思うと怖いです。


アドバイスいただけたら嬉しいです。宜しくお願いします。
~~~~~~~~~~~

みいさんのお子さんに対する深い愛が感じられるお悩みですね。

お仕事の悩みということなので、お子さんはもう成人されているのでしょうが、
親というのは、子どもが成人していようがしていまいが心配する。それはもう
仕方がないことというか、ある意味、子を心配するのは親の仕事、と割り切って
しまうのもいいかもしれませんね。

ただし、その度合いが肝心ですね。「大丈夫かしら」「こうしたほうがいいの
ではないのかしら」というぐらいの心配ならいいのですが、その不安が募って
夜も眠れなくなる、食事が喉を通らなくなる、一日中そのことを考えてしまう等、
すなわち日常生活に支障をきたすようなレベルになってくると、
これはちょっと問題ですね。

どうでしょう、みいさんは、心配が募ってしまって不安になって、日常生活が
少々不安定になっているなど、お感じになることはありませんか?

もしかすると、子どもに正解の答えを与えなくてはいけないというプレッシャーが、
みいさんの中にあるのではないかと思いました。

みいさんもおっしゃっているとおり、そのときは正しいと思っていたり、あるいは
実際に正解であったりすることも、時間の経過とともに変わったり、あのときは
違っていた、と後からわかることもありますね。

後になってみないと、それが正解か間違いかということはわかりませんし、
もしかしたら、さらにもっと後になったら、一巡して正解だったということも
あり得るわけですよね。

本当の意味で何が正解かというのは、わかりません。そのときそのときの最善を
私たちが尽して、乗り越えていくしかないのです。ですから、失敗を恐れない姿勢
というのが大事になってくるのかもしれません。そして、そこに不可欠なのは
「信頼する」ということです。

お子さんと、そしてご自身と、「信頼」をベースに関係性を築く方法について、
アドバイスさせていただきますね。

 
続きは、ビデオでお話しします……

==========================
 ★★★引き続き、「なりたい私」大募集!!★★★
==========================

年頭(1月1日)配信のビデオの中で
川畑のぶこからもお願いさせていただきましたが、
あなたは、今年、どんな自分になりたいですか?

「なりたい私」について、ぜひ川畑のぶこに教えてください!
その目標・理想の手前に立ちはだかる「でも、こんな状況が…」
「こんな思いが…」という<足かせ><お悩み>も
併せてシェアしてくださいね。

いただいたご相談の中からいくつかを、1月下旬以降の
ビデオメルマガでご紹介し、川畑のぶこがお答えします。

こちらのフォームからお送りください。
ご相談の冒頭に「なりたい私」とご記入くださいね!
 ↓
https://business.form-mailer.jp/fms/99a39ced23382

―――お願い―――

この記事が少しでもご参考になったなら、また、共感していただけたなら、
ぜひお友達や周りの方にシェアしてください。
Facebookのアカウントをお持ちの方なら
ブログ記事の下にあるシェアボタンから、簡単にシェアすることができます。

引き続き、ご質問・ご相談もお待ちしています!
こちらのフォームからお送りください。


Facebookでも情報を発信しています。こちら↓
https://www.facebook.com/kawabatanobuko/


こちらからYouTubeチャンネルに登録すれば
新しいVideoを見逃すことなくご覧になれます。↓
https://www.youtube.com/user/kawabatanobuko

iTunesStoreでPodcast配信もしています!

https://itunes.apple.com/jp/podcast/xin-li-liao-fa-jia-chuan-tiannobukono/id1016723200?mt=2&ign-mpt=uo%3D4

 

shutterstock_598128365

現在、外国人の夫と7歳の娘と夫の国で暮らしています。
相談は娘と私自身のことです。

娘に何度も同じ事を注意しても改めようとしない時や、
勉強やピアノのサポートをしているのに真面目に取り組まないことが
続くと、つい感情的になってしまうのです。

感情的になってはいけない、6秒深呼吸して心を落ち着けて、
など分かっているのですが、それでも「ドッカーン」と爆発してしまい、
その後、物凄く自己嫌悪に陥ります。

今日は娘へのイライラとそんな自分に嫌気がさし、
ついに娘の前で大泣きしてしまいました。

子供の前で泣くなんて、心配させてはいけないと思えば思うほど
逆効果で泣けてしまいました。

自分の幼少時は、宿題やお稽古事など親が付いていずとも真剣に
取り組んでいたので、娘の適当さが理解出来ないと同時に、
私の母も厳しかったので、自分は母のようにはなりたくない、
絶対穏やかで優しいママになりたいと思っていたのに、
それが出来ていない不甲斐なさでいっぱいになってしまうのです。

娘は好奇心旺盛な優しい子で、学校でも全く問題なく過ごしています。

もし娘を知っている方が見たら
「こんないい子にそんなに厳しくしなくても」と言われてしまうと思います。

実際、厳しかった私の母にさえ
「あんたの言い方はキツイ」と諭されてしまいました。

泣いてしまった後、娘にぎゅーとハグしながら正直に気持ちを話しました。
そしてもちろん、娘のことが大好きだと。

娘も一緒に泣きながら、
「ママ大好き。ママはママでいてよ。」と言ってくれました。

こんなことくらいで泣いたり感情的になって
子供の気持ちを傷つけて大変情けないです。

どのようにしたら爆発せず、穏やかに子供と過ごせるのか、
具体的なアドバイスや心の持ちようを教えていただけたら幸いです。

【moko・40代・フリーランス】

 
―――――――――――――――――
 
A:

FROM 川畑のぶこ

うんうん、そうそう、と、
6歳児を持つ身として、大きく頷きながら読ませていただきました。

mokoさんの、娘さんを思うが故のイライラや不安が
手に取るように伝わってきます。

よって以下は、mokoさんへのメッセージで
あると同時に、私自身、自分に言い聞かせる
内容であることをあらかじめお断りしておきます。

まず、人間は感情的な動物であるという本質を
素直に受け入れてしまいましょう。

イライラしたらいけないとか、ガミガミ言ってはいけないなどと
抑圧してみても、やがてどこかで鬱積して爆発してしまいます。

おそらくmokoさんもそれを繰り返してこられたことと思います。

残念だけれども、子育てにイライラ・ガミガミ・クヨクヨはつきものと、
ひとまず受け入れてしまいます。

ただし、怒りにまかせて怒鳴るというのが常態化するのは
避けたいものです。

ここで、「怒る」と「叱る」をきちんと区別して、
「怒る」を「叱る」に変える努力をすることを提案します。

怒りは思い通りにならない相手に対して、
自分の鬱積した感情をぶちまけるものであるのに対し、
叱りは教育的な姿勢を伴います。

子どもが自立し、自発的に行動できるために、
より賢くものごとを考え、判断し、自己表現できるようになるために
語気を強く注意やアドバイスをするのが叱るということですね。

たとえ叱っていたとしても、そこに愛が伴っていれば、
子どももその非言語的なエネルギーを感じ取るはずです。

子どもが取り組む必要のあることに、不真面目に取り組まず、
時として親をナメているときには、毅然とした、かつ愛ある姿勢で
子どもを叱るのは大事なプロセスとなります。

これは日頃からお互いの信頼感が育めていれば、
歪んで受け止められることもないでしょう。

そのためには、日頃から相手が愛されていると実感できるように、
愛情表現をしているかが問われます。

また、好ましくない態度を叱るだけでなく、
良い行いや、ありがたい行為に対して、きちんと褒めたり感謝したり
するプロセスは欠かせません。

叱る以上に褒めたり感謝したりする頻度が高いことは大事でしょう。

叱られることは、子どもにしてみれば好まくないものであっても、
健全な成長には必要なことがあります。

無論、親の思い通りにするために叱るのではなく、
我が子が自分らしさを発揮して良い部分はどんどん開発し、
自己実現できるように促すために、克服すべき課題から逃げることなく
真摯に取り組むためのサポートとして行われる必要があります。

我が子らしさとはなんだろう。
自分がそのように成ってほしいと望む我が子像と、
我が子がこのようになりたいと願う我が子像は合致しているだろうか。

これは、折に触れて問うてみると良い質問ではないでしょうか。

あなたのことが大好きだから、
あなたがなりたい自分になるためのサポートを、お母さんは一生懸命する。

でも、あなたよりもお母さんの方が頑張っているのはおかしくない?
あなたは自分のなりたいものになるために、頑張っているかな?
今後、頑張るかな?

母親は自分の幸せを真剣に思っているからこそ、
私を叱っているんだと伝わることが大事でしょう。

そしてきちんと叱ったら、いつまでもくどくどと言わず、
パッと切り替える術を身に付けたいものですね。

あとは、mokoさん自身も日頃から子どものことだけでなく
喜びを多く持っていて、簡単に気分転換ができることは
良好な親子関係を育むのに大事かと思います。

子育てがんばってください。

ーーー
★あなたが今抱えている『悩み』をお聞かせください。
毎週水曜の「断捨離」メルマガおよび、
毎週月曜の「ココロの学校」メルマガで、
川畑のぶこがお答えします。

ご質問はこちらからどうぞ。

shutterstock_61077475

某国立大で6年目を迎える、
登校できない息子のことで悩んでいます。

真面目に通学できたのは入学後半年ほど。

文化祭サークルで不名誉な事を起こしてから立ち直れず、
10年来夢だった資格取得も挫折し、5年目になります。

休学手続きも勧めて、親が用紙を入手しても、
フェイドアウトを望み、除籍も覚悟のようです。

その後は自殺をほのめかす言葉を発し、
家族会議をしたものの、何も進まず9月になってしまいました。

大学の相談システムも、学部長さんや教授達の面談も、
全てキャンセルします。

自暴自棄で、趣味のための外出や、
チケット物品購入のアルバイトでの外出はできますが、
心療内科を勧めても5年間放置。

往診してくれる心療内科は近くでは見つかりません。

後期の手続き期限が近づいており、家族皆、心を痛めています。

中高の6年間は特待生でした。
彼は、誰も責めもしない、本来とても穏やかな性格です。

ただ、ゼロか100かしかなく、プライドがとても高く、
自分のあるべき姿になれない事を自分で責め、人と関わりたくなくなり、
世捨て人のような5年間を過ごしています。

近くで見ていて切ないです。

【みづき・50代・会社員】

――――――――――――

A:

FROM 川畑のぶこ

これまで優等生であった息子さんが
大学でのひとつの事件から立ち直れず、引きこもってしまっているのですね。

親として子どもが辛そうにしているのを見るのは大きな試練ですね。

みづきさんもご指摘されていらっしゃるように、
完ぺき主義が災いして、なかなか前進できないようですね。

本人の人生は、最終的に本人の思うようにしか行かないわけですが、
家族にできることは、「完璧でなくても大丈夫」という安心感と信頼感
を与えることになると思います。

みづきさんは、息子さんを思っているが故に
復学を願っていらっしゃることと思いますが、
大学を卒業することへの執着は逆に「大卒」という完璧を貫く姿勢の
後押しとなってしまいます。

逆説的ですが、復学してくれたに越したことはないけれども
「大学に行かなくても大丈夫よ」「人生機能するわよ」という鷹揚な姿勢が、
彼を苦しめている完ぺき主義からの解放の助けになることでしょう。

これもまたご縁で何かの学びであると、
ご自身と息子さんの人生への深い信頼感を育むことは、
息子さんの復学への執着心を解消してくれることと思います。

親は口だけではなく、
本当に自分が完璧であろうがなかろうが、受け入れてくれて、
愛してくれているのだと、息子さん感じることができれば、
心にゆとりが出てくるのではないかと思います。

息子さんが趣味や外出でリフレッシュしてきているのなら、
そのことを肯定的に受け止めて、むしろ奨励して、
息子さんのニーズを理解するために愛ある好奇心を持って
そのことについて話してみたり、共感したりしてみることも
大事かもしれません。

そのことで、息子さんは受け入れられていると感じることが
できるかもしれませんし。

今の状態は決して敗北ではなく、大事なことを学び取るための
プロセスであるということを知ることです。

失敗を犯さないように生きるのではなく、
失敗から学びながら生きる姿勢を家族全員で共有できたなら、
息子さんもより軽やかに前進できるのではないでしょうか。

その結果、息子さんが大学に復学するか、それともやめるかは、
本人に委ねるしかありません。

社会に出てから学び直したって、全然遅くはありません。

ストレートにこだわらず、個性豊かな息子さんの唯一無二の人生を
愛ある眼差しで見守ってあげてください。

ーーー
★あなたが今抱えている『悩み』をお聞かせください。
毎週水曜の「断捨離」メルマガおよび、
毎週月曜の「ココロの学校」メルマガで、
川畑のぶこがお答えします。

ご質問はこちらからどうぞ。

170531_FB_kawabata

Q:子供がやろうとしていることの結果があまり良くないと想像できる時、
つい「こうなるからやめた方がよくない?」と言葉をかけてしまいます。

子供がそれに従うことはほとんどなく「それでもいい。こうしたい」と、
自分の選択したことを選ぶことがほとんどです。

結果から子供自身が学ぶことも理解できるので、
なるべく子供の選択に任せるようにしていますが、
私の気持ちはモヤモヤしたままなので、
私の想像した通りになった時、「だから言ったじゃない」と責めてしまいます。

子供に選択させた後、モヤモヤせずに見守るには
どのような気持ちを持てばいいでしょうか。

モヤモヤして責めてもいいじゃない、と自分を許してみましたが、心の中に
「失敗するからやめればいいのに、言うことをきかないからこんな結果に…」
という気持ちを持ったままなせいか、つい、長々と責めてしまいます。

先生なら、お子様が「やめておいた方がいい」と親が思う選択を
しようとしている時、どうなさいますか?

【アキ・40代・会社員】

―――――――――――――――――

A:

FROM 川畑のぶこ

アキさんのご相談内容、5歳児の母として、
「うん、うん!」「そう、そう!」と、大きく頷きなら拝読いたしました。

子どもの「自分の思うようにやってみたい」という自由と、
「失敗させたくない」という親の思いとの葛藤ですね。
我が家も日々葛藤しています。

もちろん、子どもに痛みや苦しみを味あわせたくない、というのは
親心として当然のことと思います。

では、すべての痛みや苦しみを取り除けば良いかというと、そうでもなく、
どこまで苦労をさせないようコントロールするのかという程度の問題に
なるかと思います。

もちろん、子どもが炎や深水に近づく時など、
命や生命の危機が迫る状況や、明らかに他人に迷惑をかけるなど、
社会的な不調和をもたらす場合はそのコントロールを強める必要があるでしょうし、
時として子どもが泣き叫んでも制止しなければいけないこともあるでしょう。

では、日常のお手伝いや勉強、遊びなど、命や健康、また周囲への迷惑など、
さほど関係のない状況ではどうでしょうか?

私は「失敗する権利を与える」と考えるようにしています。

我が子が成功を通して学ぶように、我が子が失敗を通して学ぶ権利を与え、
机上の「知識」だけでなく、体験を伴った「智慧」を身につける過程にいる
と捉えるよう努めています。

そのためには、私が日頃から子どもに対してだけでなく、自分自身に対しても、
「私は失敗を免れない存在である。そこから学ぶことができる。」と、
失敗を認め、受け入れる姿勢が重要になってきます。

「常に失敗は許されない」という基本姿勢があると、
自分にも他人にも厳しくなり、イライラするようになってしまいます。

また、自分の失敗に目を背けたり、自分以外に原因を求め、ごまかそうとしたり、
責任転嫁をしようとしやすくなります。

失敗を認めない姿勢は、結果として関係性や人生の質を損なってしまいます。

失敗は許されないのではなく、失敗は免れないのです。

人間は成功からよりも失敗から学ぶことの方が大きいと言われます。

お母さんの忠告を無視して失敗をした場合は、学びのインパクトも
言われたままにして失敗を回避するよりは数段大きいと思います。
これは知識でなく、生きる智慧として身につくことでしょう。

子どもが何度言っても聞かないのであれば、
そして、そのことにイライラして、自分や子どもを責めてしまい、
生活の質や関係性の質が低下しているのであれば、
ある意味それも失敗と言えます。

その失敗を繰り返すことをやめて、新たな向き合い方を模索する姿勢は
大切になってくることと思います。

アキさんも、息子さんに対して
「適度に、安全に、失敗させる」姿勢を育んでみることをお勧めいたします。

ちなみに、わが子が4歳の時に、
コップの中に小さなコップを入れて水を張って凍らせるとどうなるか
実験したいと申し出ました。

私は「氷は膨らむからコップが割れちゃうよ」と忠告しましたが、
息子はそれでも構わない。実験して確かめたいと言いました。

息子が胸に抱えたファミレスのおまけでもらったマグカップに目をやり、
私は「いいよ」と頷きました。

さて、翌日です。
冷凍庫の扉を開くと、ペコちゃんとポコちゃんが微笑んでいます。
ドシンとしたマグカップの中の水は凍って膨らんでいたものの、
マグカップの強度はそれにしっかりと耐えていました。

ところが、その中の小さなグラスはどうでしょう。

マグカップの圧力と氷の膨張力によって、
しっかりと、真っ二つに割れていました。
ふふ、これで息子も学ぶだろう。しめしめ…と、割れたグラスを凝視すると…
江戸切子のおちょこです。

「え!?IKEAじゃなくて!? 江戸切子~~っ!?」
無論、4歳児が江戸切子は高価でIKEAは安価だなど知る由もありません。

そうなんです。
食器洗いの時もそうですが、割れるときというのは、
必ずと言って良いほど、高価なものの方が割れるのです。

ショックを隠しきれない私の姿を見て息子もショックだったようです。

この体験では、私も息子も学びました。
私は最後まで確認を怠らないことを、
息子はママはOKでないのにOKを出すことがあることを、
そして、ママの中には、高いものと安いものの区別があって、
高いものの方を失うとショックを受けることを。

それからというもの、
息子は実験のときは、細かく、繰り返し確認するようになりました。
また、「これは高い?安い?」と尋ねる知恵を身につけました(苦笑)

こんな失敗談も、1年経った今となっては微笑ましい思い出です。
江戸切子でなければインパクトも薄く、そこまで記憶に残らないと思います。

また、江戸切子のおちょこが1個割れても、
私たちの人生が壊れた訳ではありません。

失敗は時として人生の良きスパイスにもなります。

苦い思い出も人生計画のうち、失敗して学ぶ息子を見守る、
それができたのなら、それは成功♪
ぜひアキさんもそんなふうに受け止めてみてはいかがでしょうか。

ーーー
★あなたが今抱えている『悩み』をお聞かせください。
毎週水曜の「断捨離」メルマガおよび、
毎週月曜の「ココロの学校」メルマガで、
川畑のぶこがお答えします。

ご質問はこちらからどうぞ。