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Q:現在息子は、一人立ちをして、仕事を変え、
東京で1人暮らしをしています。
 
ただ、大学生時代の奨学金や家賃が未納になり、
20万円の援助を1回しました。
 
そして再び、
3ヶ月分の奨学金の未納のハガキが届きました。 
これから、このような状態が続くのかと予想がつきます。

大学生時代は、全くお金の援助をしなかったので、
これから援助をした方が良いのかとも考えますが、
我が家もそんなに裕福ではありません。
 
夫の仕事も収入が減り、
私も働いて何とか生活ができています。
 
私と夫が出来ることはなんでしょうか?
お金の援助をした方が良いのでしょうか?
  
お金の援助をするとダメな人になるのではないか
と心配になります。
 
アドバイスをお願いします。
   
【チイカワ・50代・女性・介護福祉士】
  
       
―――――――――――――――――
  
     
A:FROM 川畑のぶこ
       
息子さんが自立したと思いきや、
経済バランスを崩している様子で心配なのですね。
 
親としては援助したいという思いがある一方で、
自立心を阻み依存しないか不安なことと思います。
  
まずチイカワさんやご主人ができることは、
息子さんの状況を正確に把握するということです。
  
贅沢をするなど分不相応な生活をしているがために
バランスを崩しているなら
厳しく正す必要があるでしょう。
   
ギャンブルや買い物依存で
お金を使い込んでしまっている場合、
経済的援助は依存を助長するので
必要なのは依存症のための治療です。
  
一方で、息子さんは仕事を変えたということですので、
もし、前職で真面目に取り組んでいたにも関わらず
ままならないことがあり、メンタルを病んでしまい、
収入が得られていないのなら、
必要なのは批判ではなく
治療と思いやりからの援助となります。
  
もし、息子さんがそれまでは問題なく
自立心を持って人生に取り組み、
親もそのような自分へのイメージを抱いているだろうから
それを壊して心配かけたくないという思いがあるなら、
なかなか相談に乗れず、いたずらに時が過ぎてしまった
ということも考えられます。
     
うつになった場合、
これまで明確に思考や判断や行動ができた人も、
それらができなくなることがありますので配慮が必要です。
   
その場合、息子さんが悩みを吐露しやすい空気をつくり、
相談に乗ってあげることが大切になってきます。
 
このように、ただ経済的援助をするか否かの
白黒判断以前に、状況把握を丁寧に行い
状況に即した対応が必要となります。
 
一度息子さんと親子三人で話し合いの機会をもち、
  
1)奨学金の滞納の通知がきていること
2)これまでこのようなことはなかったので
  体調などに異変があるのではないかと心配していること
3)困っているのなら、お金の援助だけでなく、
  より根本的な原因を解決をして
  あなたが健康的に暮らせるように助けたいと思っていること
 
を穏やかに伝えてみてください。
  
忍耐・根性論が世代間連鎖している場合、
メンタルの不調イコール敗北と
不健全に捉えてしまう人もいますので、
 
その辺が気になる場合は、
決して敗北ではなく、誰にでも起こりうることで
自分たちにもその可能性はいつでもあると
ノーマライズ(一般化)して話をするのも
有効かと思います。
 
そのうえで、「一緒に取り組んでいこう」と
「あなたは一人ではない」というメッセージを伝えてください。
 
そのうえで息子さんの反応や対応を見て、
あとは親の直感を駆使して対応してみてください。
 
この試練がチイカワさんご家族の
学びの機会となることを祈っております。
 
    
         
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