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Q:買い物依存症です。
収支に見合ったお金の使い方ができません。

カード利用をやめれば良いのだと思うものの、
田舎に嫁ぎ商店もデパートもなく、
物を手に取って選べないこともあってか、
ネットでのショッピングにハマり、
他にもzoomでの学び代などに使用しています。

夫から十分な手当てをもらっているのですが、
その半分以上がローンの返済と積み立ての保険料、
継続中のサプリや化粧品、勉強代で終わります。

残りのお金がどれだけあるのか、
よく考えて使えば問題ないのですが、
欲しい!と思うと手が出てしまい、

翌月の請求額に愕然とし、
足りない分を夫に借りて支払っています。
イタチごっこ状態です。

つい先日、自分なりに大体の月々の出費を
書き出し、計画を立ててみました。
それでも今後自制し続ける自信がありません。

当然、先々の蓄えもなく、気の向くままに
わがままに生きていることが恥ずかしいです。

そんな気持ちがあるにも関わらず、喉元過ぎれば‥で
すぐに浪費している自分がとても嫌です。

夫にも散々叱られています。
根本から性根を治すためにはどうすると良いでしょうか。

ご指南いただけましたら大変有り難いです。
どうぞよろしくお願いいたします。

蛇足ですが、結婚後一年ほどで躁うつ病と診断され
20年が経ち、ずっと投薬治療を受けています。

【naojiro・50代・女性・農業(主婦)】

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A:FROM 川畑のぶこ

ショッピングが気晴らしになったり
ストレス発散になったりする経験は
とくに女性の多くが持っているのではないでしょうか。

それが街中であれ、オンラインであれ、
美しいものやかわいいものを目にすると、
ワクワクして気分が上がるものです。

とりわけオンラインショッピングは
時間や場所を選ばず、ワンクリックですべてが完結するので、
その手軽さからついついポチポチ、
気がつけばカードの桁が大変なことになっている
なんて経験をされた方も多いでしょう。

かくいう私もつい先日、
子どもの出演イベントのオンラインフォトアルバムを
ポチポチやっていたら桁が一桁ずれていて青ざめました…

これらのショッピングやウィンドウショッピングが
単純に自身の心や物理的なニーズを満たすものであれば、
そして、それが経済的なバランスが取れている範囲内であれば、
なんら問題はありません。

ところが、naojiroさんのように、
収入より無駄な買い物で支出が多いなど、
経済的なバランスが崩れていたり、
それによって家族も巻き込まれるなど社会的なバランスも崩れ、

本人も罪悪感や後悔や恥じる気持ちに苛まれるなど、
苦しみをともなう場合は依存症の可能性が高いです。

今回はちょっと買いすぎちゃったという状態と、
買い物依存症という病的な買い物の区別は
どういうものかということについて、
次の10の特徴の有無を確認してみるとよいです。

  
・買い物を止めたくても止められないと感じている、
  または止めようと思っても止められないでいる。

・買い物のせいで、人間関係や仕事、経済状況が悪くなった。

・パートナー、家族、友人などが、
 私のネットショッピングを心配していたり、
 そのことで彼らと言い争いになってしまう。

・オンラインショッピングのことを常に考えている。

・買い物ができないと、不機嫌になったり、腹が立ったりする。

・買い物が唯一のリラックスや気分転換になる。

・他人に理不尽だと思われたり、
 お金の無駄遣いと思われるのが怖くて、買ったものを隠してしまう。

・買い物をした後は、罪悪感を感じることが多い。

・買い物のせいで、他の楽しいことをする時間が減ってしまった。

・余裕がないときでも、必要のないものや
 予定より、はるかに多いものを買ってしまうことがよくある。

いかがでしょうか?

買い物でも、オンラインショッピング中毒の場合、
人との交流がないことが
状況を悪化させやすいという指摘もあります。

人の目や社会的な交流がある中での買い物では、
自分の行動を他人の視線を意識して見るため、
ある程度の自制がききやすい人も、
ひとたびオンラインとなると、
人の目が無いため自制心が効きにくくなります。

人付き合いの回避が依存を悪化させてしまうわけです。

また、オンラインはワンクリックで
ニーズが満たせる即効性があり、
私達の報酬系が満たされやすくなります。

大切なのは、ニーズや喜びを買い物やモノに依存せず、
それ以外のリアルな世界で満たしていくことです。

愛する人々との関わりの中に身をおくことで、
買い物で何かを獲得することにより
自分が「何者か」であることを確認したり
証明したりしなくてよくなるかもしれません。

買い物依存症の多くは自分に自信がなかったり、
どこかで見栄を張りたい気持ちがあったりすることが多いです。

また、自力で(ひとりで)何かを達成しなければいけないと
思っていることもあります。

それを、人より秀でている必要はないし、
人との関わり合いの中で、みんなそれぞれであること、
私は私でよいと思えるようになってきたなら、
買い物の仕方に変化が出てくるかもしれません。

naojiroさんの居場所が感じられる場作りが大切ですね。

そのためには、心を開く作業が必要です。

たとえば、とっかかりとして、それこそnaojiroさんが
「ついつい買い過ぎちゃうのよね」なんて
罪の意識や恥ずかしい気持ちを隠すかわりに
素直に吐露することで、
周囲も「あるある」と共感してくれることもあります。

すると、私は決して一人ではないんだと
感じられるかもしれません。

「恥ずかしいから隠す」のではなく、
「オープンにシェアしてつながる」ことを意識してみてください。

naojiroさんが思うほど周囲はnaojiroさんに
注目してジャッジしているわけではなく、
それぞれ自分のことで必死ということにも
気づくかもしれません。

何者かになるために、あるいは心のぽっかりを埋めるために
買い物をし続けなくて済むようになるかもしれません。

買い物依存症はときとして、
うつ病や不安障害などを併発していることもあるので、
心がしんどいときは無理せずに受診することが大切なのも
忘れないようにしてください。

 
      
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講師:川畑のぶこ 心理療法家
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