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Q:現在高校2年生の孫の事ですが、
中学生の頃から500円玉の缶の預金箱から
お金を抜き取るようになりました。
 
主人には目に付く所に置くのが悪いので
話さないようにと言われたため親には話してはいません。
 
主人が亡くなったのでお金の場所は隠してありますが、
先日は私のカバンから5,000円無くなりました。
孫とは同居していません。
  
親が不審に思ったのか、今回お金渡したかと聞かれたので
無くなったことは話しました。
  
我が家に来てもアイスの食べたものとかお菓子の袋とか
空のペットボトルがリュックの中から出てきます。
 
隠しているとは思えないのですが、なんでも隠す癖があるようです。
 
どう対応すれば良いのか悩んでいます。
よろしくお願いいたします。
 
【くさたいじばあ・70代・無職】
  
―――――――――――――――――
   
A:FROM 川畑のぶこ
  
お孫さんが身内のお金をくすねている可能性が
あるのですね。
 
くさたいじばあさんが心を痛めるのは当然のことでしょう。
 
また同時に、お孫さんとは同居しているわけではないので、
戸惑いも多いことと思います。
 
対応に関して、まずは親と率直に話をする必要がありますね。
 
お祖母さんとしては、孫の気持ちを思いやって
500円くらいならと目を瞑り、
親にも伝えないでいたかもしれません。
 
お気持ちはわかりますが、残念ながら
その思いやりはお孫さんには伝わっていませんし、
良い教訓としては生きていないようです。
 
「これくらいなら大丈夫なんだな」
「誰も苦しんでいないんだな」と罪を矮小化したり、
自己正当化してしまった可能性もあります。
 
額の大小に関わらず、盗みは許されるものではありません。
 
万一、これが外で起きていたのなら、
窃盗罪で逮捕される刑事事件となります。
 
高校生であれば、20歳未満の少年に分類ではあるものの、
犯罪少年となり、成人と同じように拘留されることもあります。

お孫さん本人も、盗みがいけないことは
おそらく頭ではわかっているでしょう。

ただ、周囲が見て見ぬ振りをするくらいなら、
そこまで罪の重いものでもないと、
犯罪の認識が欠如しているかもしれません。

ものごとの良し悪しを、遠慮なく教えられるのが
親や祖父母の役割でもあります。

愛情とは決して好き放題させることではありません。

賢い親や祖父母は、必ずしも子や孫が望むものを
常に与えるわけではありません。

愛しているからこそ、賢く良い人間に育って欲しいからこそ、
ときには厳しさも、(愛情をもって)叱り正すことも必要でしょう。

親や祖母の苦しみを伝えることも大事でしょう。

もちろん、やみくもに相手を非難したり
蔑んだりするのは逆効果です。

繊細なティーンネイジャーであれば、
深く傷ついて過度に自己否定したり、反対に、
逆恨みや逆ギレしたりということも考えられます。

まず、お孫さんが何かしらの問題を
抱えていることは間違いありませんから、
その問題、すなわち、お孫さんの満たされないニーズ
を理解する努力をされてください。

そのために、親と話し合い、
状況を理解するために情報を共有することは
第1のステップとなるでしょう。

お孫さんが満たしたくて、
満たされていないものはいったい何か。
どのようなストレスや抑圧があるのか。

親を通してではなく、自分自身で
自由に使える小遣いは与えられているか。

その額は年頃の子に適正か。
子ども扱いされているようで、
他の友人らと釣り合いがとれず、
劣等感や不安を抱えていないか。
基本的に、寂しさや孤独を抱えていないか。

お孫さんの苦しみを理解し、寄り添う姿勢を育んでください。

そして、そのニーズを盗むという行為によってではなく、
健全な行動で満たすにはどうしたら良いのかを考えてください。

もちろん、年頃ですから、ぶっきらぼうに
「べつに」と返ってくることもあるでしょう。

それでも、スルーするのではなく、
親も祖母も「あなたをケアしている。
あなたは私たちにとって大切な存在なのだ。」
というメッセージが伝わる、一貫した姿勢を育んでください。

人間は過ちを免れないものです。
同時に、その過ちから学ぶこともできます。

今回の事件から、お孫さんが親と祖父母の苦しみと、
真の愛を感じることができたのなら、
その学びは大きな力になると思います。
 
 
          
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