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Q:言葉によるDVが主な原因で決めた夫との別居後、
3年が経とうとしています。

その後、私も息子(9歳)も新しい土地になじみ、
周りの人にも恵まれながら、日々安心感の中で暮らしています。

夫は、月に1、2度、息子に会いに来ますが、
普段はお互いに距離をとって生活をしています。

息子は、そんな私たち家族の現状をどこか受け容れている様子があり、
今はここでの暮らしを楽しみつつ、
彼なりの歩みで心と体が育ってくれている様子です。

そう思うと、様々なバランスを取りながら、
家族の形を模索している途上なのかなとも思います。

ただ、夫と私の関係性がずっとこのままであることに、
違和感を強く感じる今日この頃です。

このまま、というのは、息子に対して、夫は彼なりの愛情表現
(一緒に遊びにでかけたり、離れていても、
 いつも彼のことを気にしてくれている)をしています。

一方で、私に対しては、事務的なやりとりのみ。

無関心というか、まるでそこに誰もいないかのように
扱われているように感じます。

虚しさはあるものの、私自身、
彼から愛されたいということはもう思っておらず、
ただ、今後の家族のあり方について話し合い、お互いの意向を
確認しながら次の段階へと歩みを進めたいと思っています。

これまで何度も話し合いをしたいと申し入れをしており、
私の願いはただそこにあります。

その都度、彼からの回答は、
「話し合う意味が見つからない」
「以前発症した鬱が再発するきっかけになる」
「精神世界が崩壊する」と言われ、
話し合う機会を全く作ってくれようとしません。

実際は夫婦関係が破綻していたとしても、
現状のまま別れずにいれば、彼は形式上、
息子の父親でい続けることができ、
そこに心の支えを感じているのかなと感じます。

でも、私は私の幸せを追求する権利があると思い、
違和感を感じる自分を無視できません。

私は今後、夫にどう接し、歩みを進めていったらいいのか
アドバイスをいただけないでしょうか。

【リサ・40代・フリーランス】

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A:FROM 川畑のぶこ

DVがある夫と別れ、息子さんとの生活も落ち着きつつあるとのこと。

リサさんもここまで大変な道のりだったのではと察します。

息子さんが状況を受け入れているのも、
痛みや辛さを乗り越え、決して簡単ではなかったであろう決断を、
自分たちの幸せのために勇気をもって下した母の智慧と愛を
感じているからではないでしょうか。

息子さんと父親との関係が良好なのはとても好ましいことだと思います。

これも、適度な距離を保つことができているからこそ、
お互いの良い部分で関わり合えているのかもしれませんね。

息子さんにとっても、いがみ合う親よりも、
たまにしか会えないけれど、ベストを尽くして愛をかけてくれる
お父さんのほうが良いでしょうから。

息子さんには、お母さんとお父さんはうまくいかなかったけれど、
それはあくまでも二人の問題であって、
彼のせいではないということがわかることが大事です。

彼は父親からも、母親からも大切にされている、愛されている
ということが感じられることが大事です。

そのために両親が同じ屋根の下に住む必要は必ずしもありません。

リサさんは、夫との現状に関して、違和感を感じているとのこと。

今後のことに関して、リサさんは何を求めていますか?

話し合いは、夫に(現時点で)その気持ちがなければ、
無理に話をさせることもできないでしょう。

まず、リサさん自身、夫に対する自分自身のニーズを
明確にしてみることが大事です。

そして、夫が話し合いに応じるか否かにかかわらず、
自分が思っていることを手紙やメールなどで伝えることは可能でしょうから、
それを伝えたうえで、相手の反応を待ってみるというのも
ひとつではないでしょうか。

内容によっては、夫も話し合いの必要性を感じるかもしれません。

もし、リサさんがそのニーズを感じているのに、
夫が話し合いに応じないという場合は、
調停というオプションもあります。

調停は,夫婦間での話し合いが進まない、またはできないときに、
家庭裁判所が間に入って話し合う手続きです。

夫婦関係調整調停と呼ばれますが、
離婚しようという場合だけでなく、
円満を目指す場合に行われることもあります。

調停手続では,当事者双方から事情を聞き、
夫婦関係が円満でなくなった原因がどこにあるか、
各当事者がどのように努力して正せば
夫婦関係が改善していくかなどの解決案を提示したり,
解決に必要な助言をするかたちで進められます。

離婚した方がよいかどうか迷っている場合にも,
利用することができます。

もちろん、夫が調停に応じない場合もあるでしょうが、
本気度は伝わるでしょう。

まず話し合いの目的を明確にして、伝え、必要であれば、
調停というオプションも考慮されてはいかがでしょうか。

夫も、リサさんとは話をしたくないけれども、
第三者が入れば冷静に対応できるかもしれません。

いちど法律家に相談することをお勧めします。

なお、彼は以前うつ病だったとのことで、
もちろん彼自身が自分の健康を守る権利もありますから、

そのような話し合いが彼の病状を悪化させる場合は、
たとえすべてがリサさんの思い通りのペースやかたちで進まなくても、
ここは忍耐をもって、相手の体調も配慮しつつ、
丁寧に対応していく必要があります。

もちろん、リサさんには幸せを追求する権利があります。

ただし、ご主人にも同様に彼の幸せを追求する権利はあります。

違和感を解消する努力は大いにするべきですが、
これは決して違和感を感じている者の好みのペースで進められる
ということではありませんから、適切なタイミングを待って
進めていくことも大事となるでしょう。

ただし、ご主人のモラハラやDVがあれば
リサさんに有利に進むことも考えられますから、
いちど弁護士に相談してみてください。

このことで二人とも、不要にエネルギーを消耗しなくて
良くなるのではないでしょうか。

お子さんとの時間は、対母も対父も良い時間を持たれますように。

   

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