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Q:今年、6年付き合った同い年の彼と結婚をしました。

もともと二人暮らしをしていたのですが、
マンションの契約が切れるため、
結婚式を行うまで臨時として
夫の実家にお世話になることになりました。

彼の親も快く受け入れて下さったのはよかったのですが、
古い考え方をお持ちでとても悩んでいます。

夫は月収30万の会社員で、
私は月収40万の在宅ワーカーです。

夫は会社員のため、毎日朝7時に出て21時に帰宅、
私は夫を送り出してからは帰ってくるまで仕事をしています。

夜は、夫の親とは別々に夕飯を食べているのですが、
夫の帰りが遅いため、帰ってくるころに眠ってしまってい、
ご飯が準備できていないことが度々ありました。

夫はそれを咎めることなく、料理が終わってなければ
なにか手伝うことある?と声をかけてくれて、
食器もお風呂も洗ってくれます。

お互い仕事をしているなら
家事は半分担うことは当たり前だと理解をしてくれます。

しかし夫の母はそれが快く思っておらず、
夫に「奥さんは旦那の帰りに合わせてご飯作るべきだ。
旦那のために家事をやらないのはおかしい。」と言ってきたそうです。

夫はそれに怒り
「家で仕事してるんだから、
 会社じゃない分、疲れて寝ちゃうことだって当然ある。
 お互い仕事をしてるんだから
 家事を半分やるのは当たり前だ。」
と言ってくれたそうなのですが、

「そうやって甘やかすから
 奥さんのあり方が勉強できないんだ。」
と言ってきたそうです。

私はとてもショックで言葉もありませんでした。

忙しいながらも家事を手伝い、
こちらにいる間はこちらのルールに従おうと歩みよっていたのですが、
夫の母は理解してくれようとせず、
私達夫婦の考え方にも意見をおしつけてきます。

在宅の仕事も暇だと思われているようで、とても悲しいです。

夫の親との付き合い方がわかりません。
どうしたらわかりあえるのでしょうか?

【ゆめ・30代・在宅ワーカー】

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A:FROM:川畑のぶこ

ゆめさんの世代と親の世代ではジェンダーに関する価値観を含めて、
幸せに価値観にかなりのギャップがあることと思います。

このジェネレーションギャップは
大洋をまたぐ、「異文化交流」くらいに割り切らないと疲れてしまうでしょう。

「へぇ、そういう考え方をする国(時代)が存在するんだ」という、
好奇心が必要だと思います。

同じ地球でも、ある国ではつい先日まで
女性が車を運転することすら許されていませんでした。
そのような国にはいったいどんな歴史があるのだろうと。

裁くのではなく、好奇心を持つことは理解の始まりでしょう。

これは決して相手に合わせるということではありません。

なぜ、そのような価値観が形成されたのか、
あるいは形成されざるをえなかったのかの背景を
振り返ってみることです。

するとお義母さんも単なる加害者ではなく、
その時代や社会の犠牲者であることが分かってくるでしょう。

男尊女卑がまかり通る時代の日本は、
女性の仕事といえば家事や育児を切り盛りすることであり、
夫の帰りを忍耐強く待つことでした。

これが多くの人にとって「幸せ」の定義だったのです。

ですから、お義母さんはその定義にはまらない我が息子夫婦
を見て「不幸なのでは?!」と
反射的にとらえてしまったのでしょう。

論理的な判断からではなく、これまでの深い刷り込みによる
条件反射的な対応です。

この深い刷り込みを解除するのは一朝一夕では難しいでしょうし、
果たしてその努力が正しいのかもクエスチョンです。

ゆめさんにすぐにできるのは、そうならざるをえない背景を、
愛ある好奇心と思いやりをもって理解しつつも、
そこに巻き込まれない賢さではないでしょうか。

同時に、お義母さんの恐れは、
「条件が整わないので不幸にちがいない」
という思い込みにありますから、それを解除できるとすれば、
「条件が合わなくても二人は幸せだ」
という事実を提示し続けることでしょう。

もしかしたらお義母さんも新たな価値観を学ぶかもしれません。

ただし、高齢になるにつれ、考え方を変えるのは面倒で難しく
なってきますから、お義母さんの納得がいくいかないにかかわらず、
ゆめさんとご主人がそのことを十分わかっていることが大事で、
それだけで十分なのだということを知ることではないでしょうか。

ぜひ、結婚式までの期間、
異国にホームステイをし、多様性を学ぶ良き機会が与えられた
と受け止めてみてください。

そして、お二人の価値を大切に過ごすことができる、
新たな門出を十全に祝ってください。

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