親子関係

20211129

FROM 川畑のぶこ

今日は、つぐみさん(40代・女性・専業主婦)
のご相談にお答えします。

【Q】
小6の娘と私の同調についての相談です。

私は結婚15年の専業主婦で、
同居はしていないものの、
近所に住む姑、舅の嫌味、いびりから、
躁うつ、自律神経失調症、若年性更年期
障害を患い、ホルモン療法中です。

そして年末から1年近く、
ストレスで抜け毛が凄いのです。

姑が亡くなって半年経った頃から、
家事をしない舅に毎朝3食分を容器に詰めて、
運んで3年。

我慢の限界で、身体も拒否反応を示したのだ
と思います。

抜け毛で悩み、洗面所で涙を流す毎日が続き、
半年くらい前から娘も同じように
髪が薄くなってきました。

勉強のストレスもあるようですが、
私の悲しむ姿や、舅への不満から夫との
ケンカになり、離婚まで切り出された様子
を見てきたからだと思います。

働くな、子どもの面倒をちゃんと見ろ、
長男の嫁の宿命だ、と言われ続けた舅には
手紙を書き、私だけ縁を切りました。

私と全てが似ている娘は、私が不眠だと、
眠れないと私の寝室に来たり、毎朝、娘の髪
をとかしながらストレスが更に増えます。

気持ちの持ち方を教えていただければ幸いです。
   

【A】
つぐみさん、
本当によく頑張ってこられましたね。

毎朝3食分をお舅さんにずっと運び続けて
きたとのこと、もう本当に、
表彰状をさしあげたいような気分です。

でも、ここで辛いということに気づいて、
体のメッセージにもちゃんと耳を傾けたこと
はよかったですね。

そして、そんな大変な中、
お舅さんに手紙を書いて縁を切るという
大きな決断をされたこともすごいですし、
それはつぐみさんにとって
最善の策だったのだろうと理解します。

こうしてご自分を守ることは、
娘さんを守ることにもつながっています。

心配されている娘さんとの同調については、
つぐみさんがこれまでお舅さんにとられて
いた時間とエネルギーを自分のために使い、
自らのニーズを満たしていく姿を見せること
で、娘さんの不安を軽減し、調和的な
母子関係に変えてゆくことは可能です。

続きは、ビデオでお話しします……

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20211115

FROM 川畑のぶこ

今日は、すみれさん(40代・女性・自営業)
のご相談にお答えします。

【Q】
結婚20年目になります。

私たち夫婦には、子どもはいませんが、
同じ敷地内に義母が住み、
2軒住居が並んでいるので、
出入りが全て見える状況の住まいに
疲れてしまっています。

主人は次男で、長男も歩いて2〜3分の
ところに彼女と住んでいます。

住まいが隣なので、仕方ないですが、
用事のほとんどを
私たちが引き受けてきたのですが、
義母からすれば、当たり前の感覚です。

断れば、「もう、ええわ!」と
感情をあらわに出し不機嫌に返されます。

隣りなので、簡単に扉を叩いて
名前を呼ばれますが、
たまたま気が付かず出て行かないと
「無視された」となります。

隣に住みながらも、ある程度の距離を
とって生活していくしかないのでしょうか?

引っ越しも考えましたが、
金銭的にも容易なことではありません。

そんな義母も、たまに訪ねてくる長男と
彼女には、笑顔で対応され、
その場限りのいい関係を築いておられます。

やはり、近くにいる者は我慢なんでしょうか? 
どういう心で接していくことがいいのでしょうか?
   

【A】
すみれさん、本当にいろいろなことに忍耐
して、ここまで頑張ってこられましたね。

キーワードが、まさにご相談の中に入って
いましたが、「適度な距離感」というのは
本当に必要ですね。

家族でも、たとえ血がつながっていたとして
も、適度な距離感によって私たちは絶妙な
社会的バランスを取っていくことができます。

家族だから、結婚したから、相手の親とも
いつも緊密に連携していなければいけない
ということは必ずしもありません。

その人その人、その状況によっても
関係性は変わってくると思いますが、
でも、いずれにせよ、今すみれさんが
それをストレスに感じているということは
間違いないわけですから、
どうやって対処していったらいいか
ということですね。

ストレスにどうやって対処したらいいか、
大きく分けて、2つの対処法があります。

続きは、ビデオでお話しします……

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20211025

FROM 川畑のぶこ

今日は、マスカットさん(60代・女性・アルバイト)
のご相談にお答えします。

【Q】
川畑先生、こんにちは。
23歳の娘との関係でご相談させてください。

娘は大学進学から家を出て
一人暮らしをしており、
卒業後もそのままその土地で就職しました。

学生時代は誰とも付き合った事も
なかったのですが、就職してすぐ
同い年の交際相手が出来たようです。

それが、あることから、交際し始めてすぐ、
部屋に週3回ほど泊まりに来るような
付き合い方をしていることがわかりました。

また、よく聞いてみると、
相手の職業、学歴などを考えると、
もし結婚したら絶対苦労するのではないか
と思えるのです。

すぐ娘に会いに行って、
そういう付き合い方はどんなものか、
もっと一線を引いて付き合うべきではないか、
経済的な社会の現実などの話をしました。

しかし、心配してくれるのはわかるし
ありがたいけど、休みが全く合わないから
そうでないと会えないし、
好きな間は別れられないと言います。

私も、人の気持ちをどうこうできるとは
思っていないと言いました。

相手には会っていません。
相手も娘もきちんと仕事もし、娘は
貯金もして、堅実に暮らしているようです。

私も心配しながらも静観して、
1年ほどになりますが、
交際は同じように続いているようです。

私がご相談したいのは、
娘の私に対する態度のことです。

聞かれたことには答えるけれど、
ほとんど自分からは話すことがなく、
いつも不機嫌な態度です。

もともと、すごく喋りかけてくる
というのではなかったですが、
こちらは普通にしているのに、
まるで最小限の関わりしか持ちたくない
ような態度をずっととられるのは
正直すごく寂しいです。

私が彼とのことを反対してるのが気に入ら
ないという単純なものでもない気がします。

私はしんどいですが、娘はそうではないのか、
今の状態、彼とのことも含め、
このまま放っておいていいのか、
相手とも会ってみるべきか、

娘は私にどうして欲しいと思っているのか
わからず、私はどうすればいいのか、
またどういう心持ちででいればいいのか
教えていただきたく、ご相談しました。
   

【A】
マスカットさんの母心あふれるご相談です。

今回のご相談では、課題が2つありますね。

1つは、お付き合いのお相手に関して、
このままいったら娘さんは惨めで不幸な
人生を送るのではないか、
彼女の幸せが脅かされるのではないか
という懸念がおありだということ。

もう1つは、娘さんとコミュニケーションが
うまくとれなくて、マスカットさんが
寂しい思いをしているということ。

まず、1つ目の男女の恋愛に関して。
人によって恋愛に求めるニーズは
全く違います。

マスカットさんの幸せの定義が必ずしも
娘さんのそれに適っているとは限りません
から、ここは娘さんの感性や価値観を
信頼し尊重してあげることが大切です。

もう1つの、娘さんとマスカットさんとの
関係については、娘さんのパーソナリティ
や人付き合いに関する尺度がどうなのか、
というのを今一度見てみてください。

マスカットさんはもしかしたら
常に誰にでもオープンマインドで、
近い距離でのコミュニケーションを
希望される方かもしれませんが、
娘さんはどうでしょう?

ここも、じつに人それぞれです。

続きは、ビデオでお話しします……

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20211018

FROM 川畑のぶこ

今日は、ポトスさん(50代・女性・パート)
のご相談にお答えします。

【Q】
浪人生の息子への干渉をやめられません。

浪人するからには上位校を目指すと、
塾代を出す時に息子は頭を下げました。

夏休みまで、信じて
なるべく何も言わないようにしましたが、
もともと勉強が、
特に理系科目が好きではないはずなのに、
どうしてもサッカー部に入りたい、
私立ではメンバーになれないから
国立に行くと言っています。

それなら、加点や免除のある英語は
外部試験を頑張ろうと、
主人は、本人を追い詰める意図もあってか、
次々と申し込みをしています。

夏休み前での不合格は仕方ないとして、
9月受験は絶対合格するつもりで頑張ろう
と言っておいたのに、
対策問題集もやってなかったという有様。

まだ何度も受けられると、
タカをくくっているように見えます。

私の我慢の限界を超え、
うるさく干渉が始まってしまい、
息子も反抗してくるようになりました。

この子はこういう子だと受け入れなければ
ならないと分かってはいますが、
この自信はどこから来るのか、
家の手伝いもせず、
塾で頑張っていると思いきやカラオケの
プリペイドカードがポケットから出てきたり、
漫画が増えていたり。

心配というより、お金がなくて検定試験も
受けられない人もいるかと思うと、
真面目に勉強しないことにとても腹が立ち、
「自分の人生をどう生きるか考えて」
と言おうにも、
親の言うことはうるさいだけのようです。

プライドだけは高く、
上位校に合格しなければ就職するというので、
「資格も何もないと難しいよ」と言うと
「そうだな」と言うものの、
必死に勉強する様子はありません。

私は、子どもを見守ることができずに
恩知らずと思ってしまう自分が悪いのか……
と反省し、笑顔で声をかけようとしても、
顔を見ると余計なことを言ってしまうようです。

どう対応すればよいのでしょうか。

   
【A】
ポトスさんの母心・親心が伝わってくるご相談ですね。

往々にして子どもというのは、
特に息子さんのようなティーンエイジャーであれば
親の言うことをうるさがるものですが、

親ですから、やはり子どものことは気になりますし、
言うべきことを言うというのはいいことだと思います。

子どもに対する思いやりや愛情、
そして、しっかりと賢く強い子になってほしいという、
ある程度の厳しさ、、、

そういったところからしっかりと伝えるべきことを
伝えている範囲だとポトスさんが思っているのであれば、
それは丁寧に伝えたらいいと思います。

ただ、こうしなさいよ、ああしなさいよ、
お父さんが試験申し込んできたんだから受けなさいよ、
というような伝え方は、
指示や命令になってしまいますので、NGです。

そのようなトーンで言われると、
息子さんご本人も快く対応はできないと思います。

続きは、ビデオでお話しします……

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Q.娘と夫と、自分の関係に悩んでいます。

高三の娘が泣きながら打ち明けてきました。

父と娘のふとした言い合いが発端で、
実は小学校の頃から父が嫌いで
もう食事を共にしたくない、
何を言っても聞かないし、支配しようとする。

なりたい職業があり、その大学を受験したいのに、
それができないなら、どこでもいい、死にたい。

学校が終わる頃になると、気持ち悪くなる、
眠れない、と体調を崩すようになりました。

父親は理不尽なことは言わないので、
その気持ちを話すようにいいましたが、
聞かないから、と向き合うのが怖いのだと思います。

最近は、やりたいことを頑張りなさい、と
娘の受験についても話していたので
落ち着いてきたかと思っていたのですが、
些細なことで繰り返すので、
娘は娘でいいとこ取りなところもあると思っています。

私は主人の会社を手伝っていて、
大変なのも分かっていますが
夫婦の間も、最近喧嘩が絶えないようになりました。

原因は私が反対意見を被せてくるのに
絶えられなくなってきたからですが、
私は私で繰り返してしまいます。

娘と夫のことがなければ、
私が気をつければいいだけですが、
両方に気を遣いながらに疲れてきました。

今後どう解決したらいいのでしょうか。
アドバイスいただけましたら幸いです。

【しば・50代・女性・会社員】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

大学受験を控えた娘さんの情緒が不安定で
心配されているのですね。

自分が希望する職業や大学に、
親の賛同が得られないのは
娘さんにとってさぞ辛いことであったことと思います。

ただし、親からすれば、
おそらくは娘の幸せを願ってこその
意見や助言であったことと思います。

それが娘さんからすると愛とは受け取れず、
自分や自分の人生を否定されたように
受け止めてしまったのではないでしょうか。

親が子に良い結果を期待することが
健全に作用することもあれば、
子どもの同意なく結果に執着すると苦しみが生まれます。

真のサポートとは、
自分が相手に出してほしい結果ではなく、
相手が出したい結果をサポートすることです。

もし、気がかりがあるのなら、
それをコミュニケーションするときは、
断定的または指示的に伝えず、
あくまでも自分から見てどう見えるかを伝えることを
大事にされると良いでしょう。

結果へ執着してしまう原因は恐れにありますが、
恐れは信頼感の欠如から生じます。

執着の解消策は信頼感を育むことになりますが、
それでは、どのように信頼感を育むかというと、

「娘は親の思い通りに生きないかもしれないけれど、
彼女なりに人生を切り開いていく力を持ち備えている」
 
という信念を強化するのはいかがでしょうか。
 
ここには失敗も含みます。
 
失敗するのだから信頼できないのではなく、
失敗も含めて、彼女なりに人生の課題に取り組むことを
信頼するということです。
 
また、私たちはみな、人生で
多様性を受け容れることを学ぶ過程におり、
その学びが家庭内でも実践されていると
受け止めてみるのも大切ではないでしょうか。
 
しばさんは、娘と父の関係性において、
彼女たちなりの課題があると信頼しつつ、
しばさんご自身にできるベストをつくされますように。
 
私たちは異質なものや変化を嫌う傾向があります。
 
異質なものや変化は恐ろしいのです。
 
ですので、
異質なものや変化を否定したり排除したりすることで、
安心したい気持ちが働いてしまいがちです。
 
それらの執着を手放し、変化を受け容れるレッスンに
突入していることを、また、それらをクリアすることで
人生により深みや奥行きが増し、人生が豊かになること
を信じて娘さんと向き合われますように。
 
その際、「相互理解」や「思いやり」などのキーワードを大切に。

 
ーーー
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Smiling,Adult,Daughter,Greeting,Happy,Senior,50,Mother,With,Anniversary

Q.いつも拝見し、参考にさせてもらっております。

30歳の娘(4人兄姉の3女末子)のことで
ご相談させていただきます。
(私、夫、3女の生活、他の子達は既婚)
 
高校生の頃、友達と思っていた子が
他の子の使い走りをされているのを見て、
アドバイスをしたところ、
  
「私にとってその子の方が大事」と言われたり、
吹奏楽部で優秀で妬まれ、孤立し、
だんだん登校拒否状態になりました。
    
なんとか卒業し、大学に進学しましたが、
1年の途中で学校に馴染めず行けなくなり
(レベルの低い大学だったので、
授業中他の学生の雑音があり過ぎて嫌になる)
行けなくなり、中退しました。
 
その後アルバイトをしていましたが、
ギターの専門学校に行きたいということで、
楽しく学びました。

しかし、ギターの仕事には就けません。
遠くのギター教室の講師になりましたが、
経営者の横暴さで3ヶ月くらいで辞めました。
 
今は年一回のライブに声がかかるだけの状況です。
時々YouTubeに動画を上げる程度でした。
 
今年3月で人間関係で、アルバイトを辞めてから
無職で自宅におります。
 
以前もあったのですが、
再び睡眠障害が現れ始め、明け方ぐらいから眠り、
昼過ぎに起きる生活になり、
スマホを手放さずSNSを見続けている感じです。
 
だんだん「私は必要とされていない、
仕事もせず、人と比べて落ち込んで、
恋人もいない、家族も作れない、
イライラして、こんな自分は大嫌い」
「早く死にたい、0にしたい。」
と連呼するようになりました。
 
幼少期は繊細さは、ややあり程度でしたが、
現在は激しくなっています。
 
先日はドアノブにベルトが掛かっていました。
 
カウンセリングに行っていましたが、
「効果ない」と行かなくなりました。
しっかりした病院に受診しようと言っても
拒否する状態です。
 
私もそういった状況で毎日が緊張で辛いし、
怖くてしかたありません。
 
娘にどのように声かけして、
私はどのように動けばいいのでしょうか?
 
長々と申し訳ありません。
 
 
【かあさん・60代・女性・パート】
 

―――――――――――――――――
  

A:FROM 川畑のぶこ
 
愛する我が子が生きる意味を見いだせず、
死にたいと訴える、親としてこれほど
苦しいことはないと思います。
 
ドアノブにかかるベルト、娘さんは
それほどに思いつめているのですね。
 
かあさんさんが母親として
どのように動けば良いのか…
 
このようなかあさんさんの悩みそのものが、
娘さんが愛に値し、生きるに値する存在
であることの証明なのですが、
親の心子知らず―
なかなか伝わらないものですね。
 
希死念慮(死にたいという気持ち)を
持つ人への接し方に関しては、
万人への正解というものはないかもしれませんが、
臨床で提唱されているものに
“TALK”の原則というものがあるので、
かあさんさんにご紹介します。
 
TALKは自殺予防のためのゲートキーパー研修
でも紹介されているものです。
  
「ゲートキーパー」とは、門番という意味があり、
自殺の危険がある人の兆候に気づいたら、
適切な声かけをしたり、話を聞いたり、
また、必要な支援につなげたりして、
見守る役割を果たす人のことです。
 
医療者や教職員、保健師、民生委員などが
主な対象ですが、
そこにTALKの原則が取り入れられています。

  
TALKはそれぞれの頭文字に、
  
T=Tell(言葉で心配していることを伝える)
 
A=Ask(「死にたい」と思っているのかを率直に尋ねる)
 
L=Listen(積極的に耳を傾ける)
 
K=Keep Safe(安全を確保する)
  
という意味があります。
 

まず、相手と向き合う姿勢として、
死にたい気持ちを批判したり判断したりせず、
ただただ、受け容れます。
 
「死ぬ気になれば何でもできる」とか
「死んではいけない」とかといった訴えは
健康な人のものの見方であり、
 
死にたい人には通用しないどころか、
逆にこの人とは解りあえないと溝を深めてしまう
可能性があるので注意が必要です。
 
 
まず、「あなたのことを心から心配している
(ケアしている)」ことを伝えた(T=Tell)
うえで、率直に死にたいと思っているのかを
確認します(A=Ask)。
 
私たちは死を語るのはタブーな話題として
遠ざけがちですが、この否認の心理は
相手がどれほど危機的な状況にあるかの
判断を曇らせてしまうことがあります。
 
また、率直に伝えることで、娘さんは
「死にたいほどの」辛さを、母親も
把握している(またはしようと努力している)、
ごまかさずに真摯に向き合おうとしている
ことを感じ取ることができるでしょう。
 
娘さんの話を聴くときは、深く耳を傾けて
受け止めてあげてください(L=Listen)。
 
娘さんの立場を想像して、
「そのような状況であれば、
そういう気持ちにもなるよね」
という共感的立場で耳を傾けてください。
 
今の彼女に必要なのは
評価ではなく受容だということを
繰り返し思い出してください。
 
そして、かあさんさんにとって、
いかに娘さんが愛おしく、大切な存在であり、
いなくなればいかに悲しく辛いかも
率直に伝えてください。
 
彼女の価値観とは異なる価値観や視点の
提示です。
 
世の中の人々がどうかは知りませんが、
少なくとも、母親は私を必要としていることが
伝わるのは大きなことです。
 
危機管理(K=Keep Safe)に関しては、
娘さんを1人にせず、
多数の目と心で見守ることが大切です。
  
サポートは、かあさんさん一人で抱え込まずに、
医療との連携も大切に、
サポートネットワークを拡充してください。
 
娘さんが以前通っていたカウンセリングが
機能しなかったとのことですが、
いちどの出来事をすべてに適用してしまう、
『過度の一般化』と呼ばれるものの見方の癖
(認知の歪み)があることが考えられますので、
別な視点の提示も大切になります。
 
「簡単ではないかもしれないけれど、
気の合う医療従事者やカウンセラーが見つかる
可能性はあるし、一緒に行ってみようか」
と促すのも良いと思います。
 
今、娘さんは健全な判断ができる状態にはない
ので受診の判断を任せずに、専門家と協力して、
必要であれば、まずかあさんさんだけでも受診し、
専門家と連携するようにしてください。
 
現状、かあさんさんご自身も第二の患者のような
状態といえますので、助けを求めてください。
 
ここに、ゲートキーパーの手引のリンクを
貼っておきますので、
ぜひいちど目を通して参考にしてください。
 
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12200000-Shakaiengokyokushougaihokenfukushibu/0000168752.pdf
 

そして、このような状況にあると、
自分の育て方や関わり方に
問題があったのではないかと、
ご自身を責める気持ちになるかもしれませんが、
娘さんに起こっていることは
必ずしもかあさんさんのせいではありません。
 
問題というのはさまざまな要素が
からみあって生まれます。
 
そして、私たちは人生で
みんな課題をもっています。
 
その課題はときに困難ですが、
その困難に果敢に向き合い乗り越えることで、
より人生に深みや奥行きが増し、
思いやりや理解が深まり、
調和がもたらされることを想像してみてください。

娘さんもかあさんさんも、勇者なのです。
 
今は自分のちからを信じられないかもしれませんが、
超えられない試練はなく、
トンネルにはかならず出口があることを信じて
前進されますように。
 
応援しています。
  
 
ーーー
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20210920

FROM 川畑のぶこ

今日は、おかんさん(40代・女性・地方公務員)
のご相談にお答えします。

【Q】
今年25歳になる娘が働かないことが悩みです。

大学1年の夏から突然登校できなくなり、
引きこもりました。肉体的・精神的な
病気や障害はありませんでした。

できることは全てやり、じっくり話し合い、
今は、入浴や掃除、外出などはできるように
なり、ほぼ普通に生活できるようになりました。

ただ、「やりたいことがあるけれど
できる気がしない」と、
自分で生活の糧を得ることをしません。

私自身、病を抱え、
娘の生活費を全て担うのも限界です。

何とか現状を打破したいです。  

   
【A】
25歳。親心としては
そろそろ自立して欲しいと思う年齢ですね。
だから、おかんさんもたくさんの
サポートをしてこられたのでしょう。

大学1年生の夏から突然不登校になって
引きこもってしまったとのことですが、
そのときに、心療内科なり精神科なりを
受診はされたでしょうか?

入浴や掃除など日常生活がままならない
状況だったようですので、おそらく
うつだったのではないかと推察しますが、
 
もし受診されていないようでしたら、
今からでも受診をして、治療を続けながら
社会復帰をされていくことをお勧めします。

「やりたいことがあるけれどできる気が
しない」という娘さんは、まだじゅうぶん
に自信回復ができていないのだと思います。

これから徐々に、できることを増やして、
自信をつけていっていただきたいですが、
その際、精神科のデイケアや
ソーシャルスキルトレーニングというもの
を活用されることをお勧めします。

カウンセラーもいますので、
ぜひそういった専門家の力も借りながら
チームで娘さんをサポートしていただきたい
と思います。

くれぐれも、おかんさんが
全てを一人で背負い込まないよう、
ご自身のケアも大事になさってくださいね。

続きは、ビデオでお話しします……

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20210830

FROM 川畑のぶこ

今日は、プリンちゃんさん(40代・女性・獣医師)
のご相談にお答えします。

【Q】
小3の娘には仲良くしているお友達が2人いるのですが、
その2人が娘から嫌がらせを受けていると、
一人のお母さんから言われました。

娘は、幼さが抜けず、自分の思い通りに
お友達を動かしたいところがあるので、
お友達が嫌な気分になってしまうことも
あるのだろうということはわかります。

友達付き合いが不器用なだけで、
悪意があったり、嫌がらせをしようと思って
するような子ではありませんが、
お友達が気分を害されていることは事実なので、
そのことについてはお詫びを伝えました。

相手の方は、1年生の頃より学校に相談していた
ものの、取り合ってくれなかったそうです。

後日先生にお話を伺うと、
娘は確かに不適切な言動をして
相手を嫌な気分にさせることがあるものの、
問題にするほどでもないとのことでした。

先生には、遠慮せず娘に注意をしてほしいことを
お願いし、先生からは、双方が新しいお友達関係を
築けるように配慮していただけるとご提案を頂きました。

我が家には病気を抱えた子どもがおり、
娘の話をしっかり聞くことが疎かになっていることも
反省すべきと気づきました。

先生と相談した内容を相手方に報告し、
子どもの成長と幸せのために協力を申し出たのですが、
相手は全面的に娘が悪いことを強調し、
娘に確認をしてと言います。

私には、娘が悪意ある人間には到底思えないので、
下手に娘にこの件について話をすると、
心に傷を作ってしまうだろうと思い、
どうしたらよいものか悩んでいた時、
娘の方から、良好な友人関係の構築について
相談を受けました。

終始、問題解決方向に焦点を当てて、
自分で解決しようとする娘に信頼感を覚えました。

相手方からは子どもの問題を超え、
両親の思惑も交えた複雑な問題に
発展していきそうなメールがきます。

子どもとの付き添い入院中にも
遠慮なくメールしてくるような方なので、
真に受けて対応していてはいけない相手なのかも
しれないという気持ちも出てきました。

どのような対応をするとよいでしょうか? 
アドバイスをよろしくお願い致します。
   
 
【A】
獣医さんとして、お忙しくお仕事をされている中、
もう一人のご病気をお持ちのお子さんのお世話もあり、
そしてこのような問題も起きてきて、
心休まらない状態であろうと推察いたします。

そして、そんな状況下でも、双方にとって
良い結果をもたらすにはどうしたらよいかと
真摯に向き合うお姿に、プリンさんの誠実さを感じます。

問題は2つありそうですね。
1つは、娘さんとのプリンさんとの関係、
もう1つは、相手のお母さんとの関係です。

子どもは、大人に見せる顔を都度変えてきたりも
するので、プリンさんが、現状を本当に正しく
把握できているかどうかという点は、
常に疑問視していくことをお勧めします。

娘さんのことは全面的に信頼し、尊重しつつも、
事実関係を冷静に観察していく姿勢ですね。

相手の親御さんには、相手の親御さんなりの、
我が子を思う気持ちがあることもまた事実ですから、
そこへは誠意を持って接することも大切です。

続きは、ビデオでお話しします……

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Q.いつも断捨離メルマガを読ませて頂き、
ホッとしたりしています。ありがとうございます。

私には二人子どもがいます。
中学二年生の長男のことで相談させて頂きます。
(次男は小学三年生です)

「僕は統合失調症かもしれない」と
先日話してきました。

小六の時にクラスの一部の女子や男子から嫌なことを言われ、
地元の中学には入りたくない、という理由で私立に入り、

思春期に入り、周りと自分を比べ、
低身長(145センチ、もう声変わりもしました)、運動が苦手で嫌い、
容姿も自信が無い、と「僕は何も持っていない」と、
中一の冬頃から学校へ行くのが嫌だと言いつつ、通っていました。

小六の頃から感情的になると暴れたり(物に当たる)はしていますが、
その都度話を聞いたりしてきました。

今は夏休みで気持ちが落ち着いている方ですが、
家にいても、小六時代の事を思い出して辛くなる、とのことで、
心療科へ行った方が良いのか迷っています。

好きなことは色々ある方だと思います。

クイズや歴史や音楽など、1人でも楽しめることですが、
仲間と共有したい気持ちもあり、
それが出来ないことも辛いようです。

長々とすみませんが、よろしくお願いいたします。

【たまちゃん・40代・女性・夫の仕事の経理事務】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

息子さんがご自身で統合失調症の可能性を感じて
相談してきたのですね。

息子さんご自身、とても悩んで
苦しい思いをされていることと思います。

たまちゃんさんも母親としてお辛いですね。

統合失調症は、妄想や幻覚など、
これまでなかったものが現れる陽性症状と呼ばれる症状と、
逆にこれまであったやる気や感情表現が失われたりする
などの陰性症状があります。

陰性症状はうつなど他の症状と似ているので、
それだけでは即、統合失調症とは判断し難いと思いますが、
息子さんがそのように認識されたのは、

おそらく、聞こえないはずのものが聞こえたり、
見えないはずのものが見えたりする、
また誰かからいつも見張られていたり、陥れられると感じる
などの陽性症状があったのではと推測します。

発症の原因はわかっていませんが、
脳の機能の障害で、息子さんのように、
強度のストレスを引き金に発症することが多く、
思春期や青年期に発症しやすいとされています。

また、ストレスに対して脆弱な人におきやすい
ともいわれています。

注意力や記憶力、また計画や決断などの認知機能にも
問題が生じることがあるので、
人間関係や日常生活に支障をきたすことなども出てきます。

もし、統合失調症であった場合、現在では薬の開発も進み、
早めに治療を開始することで回復も見込めるので、
精神科を受診することをおすすめします。

心療内科の受診を考えていらっしゃるとのことですが、
一般的には、
心療内科は心が原因で身体に出る症状を扱うのに対し、
精神科は心が原因で心に出る症状を専門に扱います。

統合失調症の場合、精神面の障害ですので、
精神科が専門領域になりますので、ぜひ受診してください。

薬物療法と同時に、カウンセリングや心理療法を受けて、
息子さんが自身のことを話し、じっくり聞いてもらい、
そして必要に応じて心の教育をしてもらえる環境を
つくることは大切です。

また、専門家のカウンセリング以外でも、ピアサポートといって、
当事者どうしで心を分かち合う会などもありますので、
そのような会を利用することはおすすめです。

精神科だとデイケアを併設しているところもあり、
不登校になった学生向けのさまざまなリハビリテーション
プログラムを提供しているところもありますので、
ぜひ地域の専門家に問い合わせてみてください。

デイケアのプログラムには、
ソーシャルスキルトレーニングと呼ばれる、
社会に適応するためのトレーニングや、
ネガティブなものの見方や考え方を、より健全なものに
変えていく認知行動療法などもありますので、

息子さんが同じような悩みや問題を抱える仲間たちと一緒に、
学ぶことができれば回復も早まるかもしれませんね。

心の病を抱えたときは、心の学びを深めるときでもあります。

あせらずに、どっしり構えて
この機会に学びを深める姿勢を育んでください。

大変な中にも、息子さんとたまちゃんさんがこの学びから、
豊かな未来へとつなげられることを祈っています。

  
ーーー
★あなたが今抱えている『悩み』をお聞かせください。
 ご質問はこちらから

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Q.私の家族は、姉が幼い頃から精神疾患で、
父は単身赴任でギャンブル依存症、
母は姉の介護をしています。

父は助けてくれず、父と母は別居中で、
経済的なことからなかなか離婚に踏み込めない状況です。

姉は昼夜逆転で夜しか活動せず、
母を夜中に起こしたり、叫んだり、暴れたりもします。

私はそれが耐え切れず、今祖父母の家にいるのですが、
どんどん痩せ細って、足も悪くなる母を見ていると、
私が見殺しにしているのかという気持ちになり、
なんとかして母を助けてあげたいのですが、

母に「自分を大事にして」というと
「自分を大事にできる環境じゃないのにどうやってするの」
と怒られます。

せめて母の健康面も気になるので、
物で溢れる家の断捨離を手伝ってあげたいのですが、
心配だから手伝うと言っても、
「精神的に疲れてこれ以上できない、一人でやる…」
と言っており、

私自身も毎日苦しそうな母を見ているのが辛く、
家に行くと物の圧迫感でイライラするのもあって
喧嘩腰になってしまい、
どうしてあげるのがベストなのかわかりません。

私も母の悩みを抱えすぎなのかなとも思うのですが…。

私が経済的にもっと稼げる状況にあればいいのですが、
私も心療内科に通い治療をしつつなので
出来ない自分を責めそうになります。

【ひまわり・20代・女性・学生】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

ひまわりさんの、お母様への思いやりが感じられます。

そして、ひまわりさんご自身も、大変寂しい思いをされながら、
ここまで一生懸命やってこられているのではないかと拝察します。

患者さんのご家族は第二の患者とも言われます。

お姉さんやお父さんの問題から派生した、
お母さんやひまわりさんの苦悩を思うと、
お二人もまた少なからず
ケアが必要とされる立場にいらっしゃることと思います。

ひまわりさんがお母さんに思いやりをかけるように、
ぜひご自身にも思いやりをかけることを常に忘れないでください。

お母さんのケアに関しては、
物理的に部屋の断捨離を手伝うこともさながら、
まずは大変な状況をそのまま受け止めてあげることから
始めてみることをおすすめします。

部屋が散らかったり汚れたりしていれば、
手を出したくなるし、片づけないことを
批判したくなる気持ちは理解できます。

それらはすべて愛から来ている振る舞いなのですよね。

ただ、お母さんには、家族が断捨離を促す働きかけを
愛ではなく否定として受け止められているのかもしれません。

お姉さんやお父さんのことで、すでに消耗していて、
ダメな自分(母や妻として)という思いがあるならばなおのこと、
お母さんに必要なものは、「正しさ」ではなく
「共感や理解」かもしれません。

お母さんは、片づけるべきなのにできないダメな人なのではなく、
能力はあっても、そのエネルギーが枯渇していて
キャパオーバーなのだということを受け入れてあげてください。

『こんな状況であれば、片づけるエネルギーが枯渇して当然だよね。
お母さん、本当によくやっているね。
(片づけを含めて)無理しなくていいよ。』
というサポーティブな姿勢から、

『何かできることがあったら、いつでも何でも私に言ってね。』
と寄り添う姿勢は、否定から自分を防衛しようと
頑なに閉ざしているお母さんの心に光を注ぎ、
枯渇したエネルギーを充電してくれることでしょう。

そして、徐々に心を開いてくれるかもしれません。

私と母との断捨離について、参考になるかもしれないので、
ここでひまわりさんにシェアさせていただきますね。

私の母も、私と同じで、もともと溜め込み性でした。

生まれながらのダンシャリアンである父や妹が、
不要だから捨てようと庭に出しておいた家具やモノは、
翌日にはすべて母の手によって家の中に戻されるという家でした。

ところが、溜め込み共同体の長女の私が断捨離を始めると、
母も興味は示すものの、警戒もしはじめました。

そのうちダンシャリアンに寝帰った娘が、
「お母さん、あなたもやりなさい」と強要してくるのではと、
身構えていたのだと思います。

私はそんな母の姿勢を感じていましたし、
自分も母の立場だったので気持ちもわかります。

母が捨てられない理由(モノが無くて苦労したことや、
そもそも親からモノを捨ててはいけないと繰り返し教育されて
いるなど)も理解しているつもりだったので、

母自身が断捨離に取り組むことを期待していませんでしたし、
母が旅立ってから私が捨てればよいだろうと、
手放していた部分もあります。

私が努めていたのは、断捨離をするように促すことではなく、
いかに断捨離が私の人生を楽に豊かにしてくれたか、
というシェアすることのみでした。

最後に「なので、お母さんもやったらいいよ」はNGワード、
意図的に言わないように気をつけていました。

かつての私がそうであったように、
母の心理的な防衛機制が働くのを熟知していたからです。

私のシェアのあとには母からは必ず
「でも、〇〇で捨てられないのよね」と
捨てられない理由がいっぱい私に告げられました。

私はひたすらそれを受け取り、
「当然だよね。」
「無理に捨てなくていいよ。」
「それでも生きていけるから、大丈夫お母さん。」
と、捨てないことをむしろ全肯定していました。

ただし、「私は、大変だけど楽になるから捨てるけど、
 私はわたし、お母さんはお母さんだからね。」
という姿勢を貫きました。

母を懐柔する意図ではなく、
真にそれが正しい姿勢だと信じていましたので。

このようなやりとりを重ねていくうちに、
きっと母は『娘は理解してくれた。
私はわたしでOK』と受け止めたのだと思います。

私が主催するやましたひでこさんの
「断捨離セミナーに出る」と自ら申し出たのです。

これにはおったまげました。

そこからは、行きつ戻りつしながらも
母なりのペースで断捨離が始まりました。

そして、「私も手伝おうか?」のオファーに快く応じるようになり、
一気に断捨離が加速しました。

今も実家はすっきりしています。

こんなケースもあるので、
ひまわりさんもぜひ参考にしていただければと思います。

そして、最後に、お母さんはひまわりさんに対しても、
もっと愛をもって接したいのに、
そのゆとりがなくて苦しんでいるかもしれません。

そのこともどうぞ理解してあげてください。

愛がないのではなく、それを健全に表現するゆとりがないだけです。

ひまわりさんは十分愛に値するということを思い出してください。

何かをしてあげなければ価値がないわけではなく、
困難の中、祖父母のところでご自身のケアをきちんとされ、
人生をひまわりさんなりに懸命に切り開いている、
そのことだけでもすばらしい親孝行なのです。

そのことをご自身で認めてあげてください。

そして、ひまわりさんの充電されたエネルギーで、
ご家族をあたたかく包み込んでください。

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今週末(7/31)スタート!
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