親子関係

Portrait,Of,A,Nice,Young,Mother,With,Pleasure,Spending,Time

Q.現在中1の娘、小4の息子、2ヶ月の娘の母です。
主人の事が大好きな義両親と完全同居をしております。

長女が小4の時から、不登校気味に。
弟もその影響で不登校気味に。

義母は優しく、心配性。
義父は、真面目で世間体を気にする昔堅気な人。

自由で声も大きなやんちゃな長男に、義父はいつもイライラし、
しつけと称して叩いたり、恐怖で押さえつけて何かをやらせます。

私はそれがたまらなく嫌で、何度もぶつかりました。

ただ、気分次第で、自分の気分が良い時や、
子供達が良い事(テストで良い点を取る等の
義父の価値観の良い事)をする時は、
ニコニコ子供達にも優しくします。

子供達が学校に行けなくなった事も
何度話し合っても子供達を理解出来ない様です。

タチが悪いのが、私や、主人のいない時に!
必ず叩いたり暴言を言います。

息子は怯えて、お漏らしをしたり、
私が居ないと家に帰れない状態にまでなりました。

私も主人も何度も説得したり、話し合いも重ねてきました。

ただ、叩いたりした後は、別人の様に子供達にも私にも
優しく機嫌をとってきます。
(2、3ヶ月)子供達は嬉しそうに、じいじに褒められた♪と言います。

でも、私はずっとDVやないの!と許せずに我慢の日々でした。

それを繰り返して不登校気味になって今まで約3年来ましたが、
4月から登校を頑張っていた息子に対して、
また小言を言いはじめ、手も出してきました。

あまりにも理不尽なので私が、反論しましたが、
とうとう私にも平手打ちや、掴みかかってきました。
正直限界です。

毎日、義父が気になりイライラします。
別居をしようと動きはじめましたが、
子供達は環境の変化に弱く、
学校が変わる事や、自分の家を離れる事が不安で、
引越したくないと言います。

が、私は離れた方が上手く行くと思います。
のびのび育てたいです。

私が笑顔でいれば子供達も元気になると思いますが、
何が正解か悩んでいます。

【まあ・40代・女性・アルバイト】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

まあさんに第一にお伝えしたいのは、
「暴力は決して我慢してはいけないもの」ということです。

お祖父さんが暴力を正当化し、やめる気が無いのであれば、
離れることは大切です。

日本では、長きに渡り、
「しつけ」という名のもとの体罰が黙認されてきました。

おそらく、お祖父さんも先代からそのように育てられたのでしょう。

ところが、体罰が子どもの心身の成長を促進することはなく、
むしろそれらを阻害し、その子の人格や人権を傷つけてしまいます。

体罰が子どもの心身の発達に悪影響を及ぼすことは、
科学的に明らかです。

子どもを体罰によりコントロールすると、
その瞬間は思い通りになるかもしれませんが、
残念ながらその行為は子どもの健全な自立のための
自発的な行為としてでなく、
諦めの行為として学習されてしまいます。

また、子どもは、親や祖父母との関係性をモデルとして、
暴力により問題を解決することや、
暴力を免れるために自己表現や自己主張を諦めることを
学んでしまう恐れがあります。

暴力は問題の種にすらなれ、解決には繋がらないのです。

近年、虐待により刑事事件がニュースになることが増えましたが、
加害者は「しつけだった」と主張するのに
驚く人も多いのではないでしょうか。

しつけというのは、
その子の発達や人格を健全に形成させたり、才能を発揮させたり、
自律的な社会生活を営めたりするようにするサポートです。

体罰はそれらをもたらさず、
たとえ、親や祖父母がしつけと思っていても、
子どもに身体的苦痛を与え、
子どもの心身のバランスが崩れている状態は
体罰に該当するものです。

日本は、児童虐待に関する法の整備に甘い部分がありましたが、
2020年4月に、児童福祉法等改正法により、
親権者等は、子どものしつけに際して、
体罰を加えてはならないことが法定化されました。

体罰は違法です。

孫がいうことを聞かないので平手打ちをするのは体罰であり、
通報されたら逮捕されることもあります。

体罰を与える保護者は
自身が刑法上の犯罪に加担している意識が薄いでしょう。

「身内だから」、「我が子だから」と、
まるで「自分のモノ」のように子どもを扱う(人権侵害)ことが
多いのです。

体罰と同様に、子どもに怒鳴ったり、暴力の場面を見せたり
(母親が父親や祖父母に殴られるなど)、
心を傷つける暴言(バカにしたり、笑いものにしたり、辱めたりする)
ことも、子どもの人権侵害で虐待に当たります。

まあさんも、これらの情報を整理したうえで、
もういちど義父さんと話し合うことで改善が見込めるのなら、
話し合いをしたら良いでしょう。

話し合いが不可能な場合、親にできることは
シンプルに子どもを暴力から遠ざけることです。

話し合いと同時に、
在住地域の児童相談所や福祉事務所などに
予め相談しておくと良いです。

児童相談所はまあさんのようなケースへの、助言をくれたり、
必要であれば介入もします。

また、虐待をする保護者
(まあさんのケースであればお義父さん)への指導もします。

子どもの安全を守る第三者の存在により、
お義父さんの意識も変わってくるかもしれません。

まあさんが不在のときに義父による虐待があるのであれば
なおさらのこと、いちど相談してみてください。

子どもにとって、引っ越しで、
慣れ親しんだ学校や友達と離れることが苦痛であれば、
上記のような連携の中で、学区内での引っ越しも
検討しても良いのではないでしょうか。

万一、学区が変わってしまったとしても、
引っ越しによる苦しみと、虐待の苦しみを比較したときに、
虐待の苦しみが大きいのは
火を見るより明らかではないでしょうか。

今まで多くの苦難を乗り越えてきている子どもたちです。

引っ越しの苦しみも乗り越えられると
信じてみてはいかがでしょうか。

体罰や虐待の問題は、加害者のみならず、
周囲の一人ひとりが意識を変えていく必要があります。

まあさん一人で抱え込まずに、
サポートの輪を拡充して前進されますように。

応援しています。

ーーー

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20210531

FROM 川畑のぶこ

今日は、あーちゃんさん(50代・女性・会社役員)のご相談にお答えします。

【Q】
私は献身的で、
周りを甘やかしてしまう欠点があるようです。
なんでもしてあげたい自分がいます。

主人と子ども3人の5人家族です。
長男は32歳で一緒に暮らしています。

私はこのまま家族5人で暮らしたいと望んでいますが、
20歳になった末っ子が
長男のことを「子どもは外に出すべきだ」と言います。

「嫌がっても出してあげるのが自立だ。
自分もちゃんと自立を考えている」と言います。

長男は私の連れ子のため、一度家を離れたら
帰って来られなくなるのでは?と、私は不安です。

主人は長男を、結婚当初は可愛がってくれましたが、
下の子が産まれてからは口をきかなくなり
20年が経ちます。
自分の子と格差ができてしまった、と主人は言いました。

無視されている長男を不憫に思いましたが、
長男も仕事をするようになったら自立すればよい、
と思っていました。

ですが、本人は、仕事を始めて給料があっても、
一人を望んでいないようです。
自立しない理由を、長男は、家事が困ると言います。

それならば、もともと私が毎日家事をしているのだし、
長男も一緒にいればよいと思うのですが、
それは甘やかしでしょうか。

彼の仕事のシフトを、私は知りません。
朝は自分で起き仕事に行き、
帰りに翌日のお弁当を買ってきます。

食事はたまに一緒にする程度ですし、
部屋掃除もしてやってはいないので、
これもれっきとした自立だと思うのですが…。

仲の良い末っ子が大人になった発言に驚き、
考えさせられました。

やはり、男子は外に出した方が良いですか? 
私が思う自立は甘いでしょうか? 

親の離婚で、5歳で父を失い、5年生で私が再婚し、
数ヶ月で義父と交流のなくなってしまった長男を、
私は不憫に感じています。

自分から家を出たいと言わないうちは、
そばにいて欲しい自分がいます。

長男を幸せにしたいです。
どうしたらよいでしょうか? 

 
【A】
ある対象に対して両価的な感情を持ったり、
そのような態度を取ることを
心理学用語で「アンビバレンス」と言います。

息子さんへの溢れる愛がある一方で
ご自身の問題にも気づいていて、
どうしていいかわからない……
そんな、あーちゃんの苦しみが伝わってくる
ご相談だなぁと思いました。

家事が困るということをだけを理由に
自立しないというのは、もしかしたら、
自分の息子を近くに置いておきたい
あーちゃんの理由になっていませんか?

育児の最終的な目的は、子どもの自立です。
親が子どもを自分の思い通りにすること、
あるいは、子どもが自分を満たしてくれるような
働きかけをすることではありません。

続きは、ビデオでお話しします……

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20210524

FROM 川畑のぶこ

今日は、しらすさん(30代・女性・看護師)のご相談にお答えします。

【Q】
母が末期がんで亡くなりました。

私は、本人の思いや意思を支えたいと思って、
そこだけは同じ方向を向きたいと思っていました。

ですが、私の言動は母を優先しすぎている。
一緒に生活してるのは父なのだから、
父の気持ちをもっと思いやれ、
ひとりよがりの言動はやめてくれと家族に叱責されてしまい、

父の想い=母にとってもよい選択という関わり方に、
くやしさと、苦しさ、家族から孤立した感覚をぬぐえないまま、
家にいたいという母の願いは叶わず、
自宅ではなく病院で最期を迎えるという結果になりました。

私と母は同じ看護師で、病気と向き合うこと、
生きることの価値観が父や姉弟とは違ったのだと思います。

ですが、人生の最期を母が望む形で迎えられなかったことに、
後悔と家族を恨めしく思う気持ちが湧いてきて苦しいです。

家族をとても大切にしてきた母の思いを
踏みにじっているような気持ちにもなり、
家族とは距離を置いてしまっています。

このままでは良くないと思い、話をするのですが、
話の途中でやっぱり理解してもらえないと感じてしまい、
責められている気持ちにしかなれず、
気持ちを立て直せずにいます。

気持ちを少しでも切り替えて対話していくには
どうしたらよいでしょうか?

 
【A】
ナイチンゲールの精神を感じられる医療者、看護師としての、
しらすさんのとても誠実な姿勢が伺えます。
そして、お母様への深い愛が伝わってくるご相談です。

これは、本当に難しい問題ですね。
お母さんと同じ病気を体験していない家族は、
本当の意味でお母さんの気持ちはわかりようがありません。

病人にとって何がベストなのか、
しらすさんのように職業でトレーニングされているわけでもない
素人にとっては、試行錯誤の連続だと思います。

とりわけ、お母さんのいちばん近くにいるお父さんにとっては
とてもショックが大きく、負担も重い出来事ですよね。

そんなお父さんは、「第二の患者」でもあります。
お父さんも患者であると考えたとき、
意見が異なる家族・兄弟はどうしていくべきなのか、、、

そこには、相互理解、相手の立場を理解するという姿勢が
とても大切になってきます。

続きは、ビデオでお話しします……

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Q.中学二年生になる長男のことで悩んでいます。

長男は、中学受験をしましたが、
第一希望の学校には合格できず、
公立の中学校に通っています。

受験勉強からの反動か、テレビや動画ばかりみて、
試験前でも勉強しません。

サッカー部に入りましたが、
不整脈や息切れを訴え、休部しています。

病院で様々な検査をして、
(心電図を1日装着するなど)異常なしでした。
学校が終わるとまっすぐ帰ってきて
平日も休みの日も、友達と遊ぶことはなく、
家で動画やテレビをみて外出することはないです。

一度、手首をカッターで切って、話し合いをしたときには、
生きていて楽しくない、死にたいといわれました。
(しかし、深くは切れなかったようで
出血はしましたが、今は傷跡が残る程度です)

親としては、死にたいなんて考えてほしくない、
部活に行って、友達と遊ぶといった
中学生活が楽しかったと思うような経験をしてほしい、と思います。

学校でのクラスメイトからの印象
(カードにその子供の印象を書いてまとめたものを見た)は
「大人しい」ばかりで、先生との面談でも、大人しいといわれました。

家ではそんなことはなく、気に入らないことがあったり、注意すると、
「チッ」と舌打ちをして無視するか、暴言を吐きます。

話し合いをすると、親を侮辱し、傷つけるようなことを言います。
(クズからはクズしか生まれない、クズとして最後まで育ててください
といわれたのがショックでした)

私も夫も長男のことが心配で、
仕事が手につかなくなることがあります。
素直になって心を開いてほしい、と切実に思っています。

アドバイスをいただけると幸いです。

【RYOKO・40代・女性・会社員】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

我が子が生きるのがつらく死にたいと
訴えるのを聞くのは、この上なく辛いことです。

RYOKOさんの子どもに幸せに生きてもらいたい気持ち、
苦しみを取り除きたい気持ちは、
全世界の母が共有する感情でしょう。

私たちは、自分の本性(自然)から
離れてしまったときに病みます。

医学の父、ヒポクラテスは
「自然から離れるほどに病気に近づく」と説いています。

それでは、息子さんが、息子さんらしく生きるということは
いったいどういうことなのでしょう。

このような己の存在意義に関する問いへの明快な答えというのは、
即座に得られるものでもないと思いますし、
おそらく息子さん自身、同じ問いに悩み、
探求の過程にいるのではないでしょうか。

自己アイデンティティーを確立する過程というのは
もがきがあるものですし、思春期は親への反抗もありますから、
ケアはしつつも、どうか心配しすぎずに、
温かい気持ちで息子さんに寄り添ってください。

そして、幸せの感じ方に関しては、人それぞれ異なり、
親子でも異なるということを認識しておいてください。

親の思い描く幸せが、決して子どもの思い描くそれとは
一致しないこともあります。

誰かにとっての喜びが他の誰かにとっては
苦しみになることもあるのです。

人とワイワイ交流することに喜びを感じる人もいれば、
静かに一人の時間や空間をじっくり味わうことに
深い喜びを感じる人もいます。

このような生まれ持ったパーソナリティーに優劣はなく、
それぞれに長所も短所もあります。

みんなから「大人しい」との印象を持たれる
息子さんとのことなので、
きっと一人の時間や空間を大切にしたい
パーソナリティーなのではないでしょうか。

ご自身のニーズをきちんと満たすために、
学校から早く帰ってきているのかもしれません。

おそらく、RYOKOさんは
人と触れ合うことに喜びを感じる方なのでしょう、
すると「大人しい」というパーソナリティーを
対人交流が苦手と否定的に捉えてしまうかもしれません。

でも、大人しい人にも「思慮深い」「穏やか」
「洞察力がある」「自分の世界を持っている」など、
長所はいくらでもあるはずです。

そうであれば、それを受け入れ認めて
関わり合う姿勢を大事にしてください。

「部活に行って、友達と遊ぶといった
中学生活が楽しかったと思うような経験をしてほしい」
という気持ちを、
「幸せを体験して生きてほしい」という気持ちに切り替えてください。

そして、「彼なりの幸せの体験の仕方」があり、
それは彼はいちばんよく知っていることを受け入れてください。

さもなくば、自分でない自分になることを強いられる、
生きづらい世の中になってしまいます。

学校で多少無理をしてストレスになっているのであれば、
せめて家庭だけでも、彼が彼のままでいられる、
心地よいくつろげる居場所としてあげてください。

そのことで息子さんの心が充電されたのなら、
また明日も学校で頑張ろうというエネルギーに
つながることと思います。

私たちは子どもに対して己のごとく向き合ってしまいますが、
相手は立派な人格をもったひとりの人間であり、
自分とは別の存在であることを思い出してください。

同じものを食べて、同じ空間で過ごしているのに、
しかも私から生まれているのに!?
なんでこんなに違うんだろう?面白い!

と、お互いの違いから何を学べるのか、
愛ある好奇心を持って向き合ってみてください。

違いを好ましくないこととしてでなく、
新たな価値を学ぶ機会として
受け止めることができたなら、
人生は息子さんにとっても、RYOKOさんにとっても
より豊かになることと思います。

  
  
ーーー
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FROM 川畑のぶこ

今日は、のんさん(60代・女性・主婦)のご相談にお答えします。

【Q】
大学4年、間もなく卒業予定の娘のことです。

コロナ前までは、順調に学生生活をしていると思っていました。
海外留学も決まって、卒論のみとなっていたところに、
コロナ禍で留学が中止となり、やむなく就活を始めました。

遅れての就活で、数社、最終面接までいきましたが、
なかなか内定まで至らず、
また、リモート授業ばかりでアパートに籠もる生活から、
人と交わるのが苦痛になったと言います。

また、運の悪いことに、
研究室の教授が大学の都合で異動になり、
4年生からまた新しい教授につくという事態になり、
娘は休学したいと言うようになりました。

大学とは精一杯交渉し、納得いかない旨伝えたが、
事態は変わらなかったと。

せめて留学して、大学と距離を置き、
心を落ち着かせようとしたところのコロナ禍。

心の糸がプツンと切れたそうで、
年末に教授との連絡を断ち、
期限内に卒論を提出しないことを選びました。
やっと決まっていた就職も断ると言います。

急に、引きこもりニート路線まっしぐらで、
親としてはびっくりです。

よく話を聞くと、人と交わることで
生きづらさを感じることは前からあったと。

小学生のときの支配的な友人の体験を未だに
引きずって恨んでいることなど、話してくれました。

実は、娘を妊娠・出産、そして子育てしていた時期に、
夫が長く何度も不倫をしていることがわかり、
私自身、自分のことに精一杯だったため、
子どもをよく見ていなかったかもと、
後悔ばかりが湧いてきます。

夫とのことは、新しい夫婦関係を再構築して乗り越え、
今では前より良い関係になりました。
娘のことは私のこととは関係ないと思いたいのですが、
母親である時間より、女として夫と向き合い戦うことに
エネルギーを多く使った気がして、
申し訳ない気持ちになります。

親として今後どうしたらいいか、アドバイスをお願いします。

 
【A】
母猫さん、娘さんに今起きている問題を、
自分のせいじゃないかと思っていらっしゃるのですね。

夫との問題を抱えていた時期に、
自分が100%、娘と向き合って来られなかったことで
こういう風になってしまったのではないかと、
ご自身を責めてしまって、
後悔や罪悪感に襲われてしまっているのでしょうね。

まず、子育ての後悔に関しては、母猫さんに限らず、
多くのお母さん方が経験されています。

例えば、子どもが3人いて下の子にばかり手がかかって
上の子を全然見られなかったんじゃないかとか、
夫が単身赴任の間、全部ワンオペでやらなければならず
十分に愛情を注げなかったのではないかとか、、、。

私たちの人生というのは
予測しないことがたくさん起きますね。
本当に計画通りにいきません。
そして、後悔もつきものです。

でも、一つ言えることは、私たちはみな、
その時点での私たちにできる最善を尽くしてきた、
ということです。

母猫さんと娘さんの今回のケースにおいても、例えば、
コロナさえなければ、教授が変わりさえしなければ、、、
という思いもあるかもしれませんが、
そのようにいろいろなことが起きる人生で、
そのとき、その条件の中での最善を
みんな尽くしているということです。

続きは、ビデオでお話しします……

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FROM 川畑のぶこ

今日は、のんさん(60代・女性・主婦)のご相談にお答えします。

【Q】
息子夫婦のことで相談します。

息子はパイロットになりたいと
アメリカの大学の航空学科を卒業して、
帰国後、日本の免許を取得し航空会社に就職、
夢を実現しました。

私たち夫婦は、学費や生活費の仕送り、
免許書き換えのための日本での航空学校代など、
家が2軒建つほどのお金を使い、たいへん苦労しました。

就職して間もなく、私たちの反対を押し切り、結婚しました。

反対の理由は、相手があまり気が利かないし、
教養もないように感じたからです。
夫も同じ感覚を持ったそうです。

もう私たちは何かあっても手伝わないよと言うと、
全部自分たちでできるとのことでした。

最近、2人目の子どもが生まれるに際し、
嫁が切迫早産で入院しました。

息子が上の子を連れてうちに来たので、
息子と孫を2週間ほど私が見ましたが、
疲れたせいか持病が出てダウンしてしまいました。

嫁の実家もうちと同距離くらいの所にあり、
向こうのお母さんは私より若く、仕事もしていません。

お産後も実家に帰らず息子の家に戻るようで、
息子も休みは取りますが、近く機長昇格試験があるので、
うちにいるときも子どもを寝かせてから勉強していました。

嫁やその実家の無頓着さに腹が立ちます。
息子は嫁の気が利かないことも承知で結婚したのだから
自業自得だと思いますが、私自身、腹が立って収まりません。

自分のこの気持ちをどのように鎮めればよいいでしょうか? 
よろしくお願いいたします。

【A】
たくさんの愛情とエネルギーを注いで、
そしてお金もたくさん注いで、
息子さんの夢が実現するという、親御さんとして
本当に素晴らしいサポートをされたのですね!

そして、その愛しい息子が結婚して
果たして幸せになれるのかという不安が、
きっと、のんさんの中に出てきてしまったのですね。

私たちは不安があると、その不安と関連のある出来事を
どうしても結びつけやすくなる、という問題があります。

ネガティブバイアスと言って、
いいこともたくさん起きているのに
悪い所ばかりに目が行って、そこばかりピックアップしてしまう。

人間関係でも同じで、最初にこの人は気に入らないと思うと、
そういう所ばかりが目についてしまうんですね。

今回の件では、そのようなことが起きていないでしょうか?

また、息子さんとお嫁さんとの関係性については
息子さんには息子さんの心理的ニーズがあり、

結婚相手に求める性格や教養レベルなどのスペックは
必ずしも、のんさんやご主人が息子さんのお相手に求めるそれと
同じとは限らないということも、
今回の問題を見ていくうえで、とても大切なポイントになります。

続きは、ビデオでお話しします……

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20210412

FROM 川畑のぶこ

今日は、ゆきさん(50代・女性・ピアノ講師)のご相談にお答えします。

【Q】
息子が結婚して1年になり、最近子どもも生まれました。

かつて、私は主人の両親と同居し、
それがうまくいかず10年で別居しました。

当初も今も、姑はズケズケとものを言う人で、
正直、そのトラウマから今も逃れられません。
もう結婚生活も35年を過ぎ
25年も別居しているという今もです。

そして、そんな関係や思いは絶対に
息子の嫁にも継承させてはいけないと、
結婚当初から思っています。

お嫁さんとは距離を取り、問題ありません。

と、ここからが私の悩みです。

結婚の際、息子はお嫁さんの実家の近くに新居を持ちました。
働くお嫁さんが少しでも楽なようにということで、です。

そして昨日、子どもも生まれたし、
お嫁さんの家の目の前に良い物件があるから
引っ越しをするという報告でした。

「え?目の前?」
即座に、プライバシーもなくなるので辞めたほうがよい。
マスオさんになるよ。お母さんに頭が上がらなくなる、
などと反対してしまいました。

すると、息子からは
「おばあちゃん(姑)と同じことを言って、
結局お母さんは同じことをしている。
僕たちが幸せになる選択をしたのなら、
頑張ってと応援してくれるべきではないの?」
と、全くもってその通りの返答でした。

つまり私の本心は、今まで以上に息子を取られてしまう、
そう、寂しいということなんです。

また、実家の近くに住むなど、
かつて私ができなかったことをやすやすと手に入れようと思う
お嫁さんに嫉妬をしているのかもしれません。

また、お嫁さんと子どもとの生活がいちばん大事と言える
息子の発言がとても羨ましく、
自分の夫はここまで守ってくれたのかなど、
思い出しては悶々としています。

頭では理解し、応援しているのですが、
やはり気持ちに踏ん切りがつきません。

自分の気持ちの執着を手放すには、
時間の経過しかないでしょうか。

【A】
ゆきさんの正直な気持ちが表れていますね。
息子にとってのベストがベストに決まっていると
頭ではわかっているけど、振り返ってみると、
いったい自分の人生何なんだったんだと。

あなたもお嫁さんも、やすやすと自己実現してしまって、
それに引き換え私は……ということですよね。

かと言って、じゃあ、息子さんが
お嫁さんの実家から離れて住めば済むことか
というと、そうじゃないということも、
ゆきさんはもうおわかりだと思います。

物理的な距離をとって、お嫁さんが苦労すれば
自分の気持ちが収まってそれでめでたしめでたしかというと、
そうではありませんよね。

相手がどうであれ、子どもがどうであれ、お嫁さんがどうであれ、
そして、ゆきさんの姑さんとの関係がどうであれ、
ゆきさんが、 私は私でOKと思える生き方ができる
ということが大きな課題になってくるのだと思います。

難しい課題だとも思いますが、
でも、大いにチャレンジする価値のある課題です。

続きは、ビデオでお話しします……

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今日は皆さまからのご相談にお答えするQ&Aはお休みにし、
川畑のぶこからのメッセージをお届けします。
 
* * * 
 
FROM 川畑のぶこ 
 
先週に引き続き、親子にまつわる話をさせていただきます。

先週、都内のとある幼稚園の保護者向けに、
育児の講座を依頼され講義をしてきました。

とはいえ、コロナ対策でライブ配信となったため、
私がもっとも楽しみとしている、会場での
保護者のみなさんとの触れ合いややりとりはできませんでした。

幼少期の親子関係や愛着関係は、
その後の子どもに大きく影響を与えます。

今回は一方通行の情報発信になってしまったのですが、
通常は、子どもとのよい関係性を構築するのに
どのような心持ちが大切かということを、
みなさんと一緒にディスカッションしたり質疑応答したりと
闊達(かったつ)にやりとりします。

育児とはままならないもの。

幼児の保護者からは、
イライラして子どもを怒鳴ってしまったり、
疲れや余裕のなさから、投げやりな態度をとってしまったり、
そして、そんなダメな自分にクヨクヨしてしまったり
といった悩みが多いです。

「良い親になるにはどうしたらよいか?」

このような質問をするとき、多くの親は、
自分自身を律する覚悟で問いかけていると思います。

でも、私からお答えすることは
「よい親であらねば」という執着を手放すこと、というものです。

律するという、ストイックな姿勢をすこし緩めて、
優しさを大切にということをお伝えしています。

その優しさとはとりもなおさず、ご自身への優しさです。

万人にとって唯一の完璧な親の定義など存在しないからです。

そのような、「ザ・完璧親」を目指すと、心は疲弊します。

親の心のゆとりのなさや、ギスギスしたエネルギーは
自ずと子に伝播するものです。

自分自身に優しさをもって接することは、結果的に
子どもを含む周りの人々にも優しさ溢れるエネルギーで
接することにつながります。

以前、講座をもった幼稚園は教育熱心な土地柄でもあり、
多くの保護者が参加されました。

その際、ご参加者に対して、日常で、どのようなときに
喜びを感じるかというシェアをしてもらったところ、
発表者10人中10人(すべての母親)が、
一人のゆっくりした時間やママ友らとのランチ会などをあげたのです。

驚くことなかれ、子どもとの時間をあげた人がゼロでした。

子どもが生まれる前は、
あれほど子どもとの時間を切望していたのに、
今は、子どものいない時間が喜びのリストのトップに君臨しています。

では、彼女らが子どもへの愛情がないかといえば
そんなことはありません。

あまりにも密着しすぎて息苦しくなっていたのです。

我が子が愛する対象であるということを意識しないくらい
同心円状態でした。

自分が思い通りにならないことほどイライラすることはないでしょう。

自分に優しくあるということは、たとえば、
自分の心のニーズを知って、それを適度に満たしてあげること。

まずは、満たして良いと許可を与えることから始まるでしょう。

1日子どもを預けて、リフレッシュしたなら、帰宅時には
子どもに会いたくて仕方なくなるという体験をした方は多いはず。

親子にも適度な距離感というものがあり、
親が健全に我が子と接するのには、
適度に自分自身でニーズを満たしている必要があります。

さもなければ、相手が自分の思い通りになることによって、
自分の心の欲求を満たそうとしてしまいます。

これはイライラの原因、そしてクヨクヨの原因になりかねません。

もちろん、育児には「ここいちばん」という場面、
すなわち、自己犠牲を払ってでも
子を優先するべきシチュエーションも多々発生します。

育児とは、そんなままならなさへの試練でもあるでしょう。

でも、常に自己犠牲をはらっていては、やがて疲弊し、
悪循環に陥ります。

ここいちばんのときに、力を十全に発揮できるためにも、
日頃からのセルフケア(自己充電)は大切です。

相手を思いやるのに、決して
自分自身に常に厳しくある必要はありません。

自他ともに思いやる親子関係こそ
互いに豊かさをもたらすはずです。

なお、私自身、9歳の子育て中の母親であり、
上記がすべて「完璧に」こなせているわけではありません。

ところが、そうあろうと自分に言い聞かせながら、
日々努力している一母親です(笑)

そして、4月から、親子関係ワークショップを開催します。

さまざまなジェネレーション(成人した親子同士も)の親子関係
について、みなさんと一緒に取り組みたいと思います。

興味のある方は、ぜひ一緒に学びを深めましょう。
    

  
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今日は皆さまからのご相談にお答えするQ&Aはお休みにし、
川畑のぶこからのメッセージをお届けします。
 
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FROM 川畑のぶこ 
 
心理臨床の現場は
さまざまな心理的課題をもったクライエントが訪れます。

症状はそれぞれに違っていても、
心の深い部分を探っていくと、
多くは人間関係の課題にたどりつきます。

そして、人間関係の中でもとりわけ重要な人間関係で
私たちの人生に大きく影響を及ぼすのが親子関係です。

私たちは、言語的にも非言語的にも
親から多くのメッセージを受け取っており、
それぞれの状況に照らし合わせながら、
いかに愛を獲得していくか(あるいは愛を実現するか)
の人生ゲームを始めます。

器用に前進する人もいれば、
不器用に転んでは起きながら前進する人もいるでしょう。

あるがん患者さんは、当初、
病気に対する不安や恐怖の相談でしたが、
やがて一人娘との親子関係に悩んでいること、
それが人生のいちばんのしこりであり、
命があと僅かであるとすれば、
それが心残りであることを打ち明けられました。

反抗期の娘さんは、
最初は頑なにカウンセリングを拒んでいたものの、
まずは1対1で面談を、そして最終的に
親子カウンセリングを3人で行うようになりました。

母親から厳しく育てられた彼女は、
名門の女子中・高校を卒業し、大学に進学しますが、
途中から不登校になります。

心配する母親は、なんとか復学させたいと娘に対して
頑張って大学へ行くよう伝え続けますが、
そうするほどに娘は貝のように心を閉ざしてしまいます。

カウンセリング中の娘さんの口からは、
自分を受け入れない母親へ対する恨みが
堰を切ったようにドロドロと溢れ出ました。

三者面談では、娘の訴えを鬼の形相で見つめる母親の姿があり、
しばらくはそんな緊張感ある平行線のカウンセリングが続きました。

ただし、娘の恨みは、彼女自身が自分に完璧を求めるがゆえに、
そしてそれが出来ず、母親の期待に答えられないがゆえに、
自分を認められず、苦しくて溢れ出ているものだというのが
伝わってきます。

彼女は、本当はお母さんが大好きで、
期待に応え、認められ、愛されたかったのです。

恨みの大きさは愛の大きさの裏返しでした。

母は母で、娘に幸せになってほしいが故に、
良い教育を受けさせ、良い仕事について、
良い結婚をしてほしいと願っていました。

完璧な母になることを自身に厳しく課していました。
「娘のため」と信じて…

そんな過剰な厳しさもまた愛の裏がえしであり、
それは、娘が望んではいないかたちで表現されていました。

お互い、素直に愛を表現できれば楽になれるのですが、
なかなか素直になれません。

それが親子ってものかもしれませんね。

いかにも、わたしたちはいびつで、不器用で、愛すべき存在です。

月日が経って、
母親がいよいよ余命いくばくもないという宣告を受けます。

命に限りがあることを知ったとき、
母と娘の関係は一気に前進しました。

母は「もう、あなたは何者にもならなくていい。
ただ、あなたがあなたであればいい。
私はそんなあなたが大切で心から愛している。
いままでごめんね。」と。

娘は「お母さん、ごめんなさい。私もお母さんが大好き。
いままでも、一生懸命育ててくれてありがとう。
死なないで。どうか生きていて。」と。

心の底の言葉を柔和な表情で交わすようになりました。

二人の関係性は、「私を理解してほしい!」
と自分ばかり向けられていたものから、
真に相手を思いやるものに変化していきました。

やがて、娘は社会に飛び立つ心の準備ができ、
就職活動をするようになりました。

このように、親子の課題をクリアして、
母親は穏やかに旅立って行きました。

残された娘さんは、もっと自分が早く変わっていれば
お母さんを幸せにできたのにと後悔することもありました。

でも、すべては完璧なタイミングで計らわれています。

母親はそんな娘の思いをきっと、
天から優しい微笑みで見守っていることでしょう。

私たちは、「明日は今日の続き」と漫然と生きているので、
ときとしてこの親子のように病気や死を意識しなければ、
緊急性をもって必要な変化を起こせないこともあります。

その瞬間、瞬間が、二度と訪れることない
万華鏡のような時間だと知ったなら、
そして、今日この日が人生の卒業式と知ったなら、
関係性もまた変わってくるのかもしれませんね。

それが病気であれ親子関係であれ、
こんなことが私の身に降りかかるなんて、と、
一寸先は闇だと嘆くこともあるでしょうが、
おなじように、一寸先が光のこともあります。

その光を信じて前進することができたのなら、
人生は希望に満ちたものになるのかもしれません。
    

  
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20210301

FROM 川畑のぶこ

今日は、ふうらいえきさん(40代・主婦)
のご相談にお答えします。

【Q】
私の父は現在83歳。
昨年10月、前立腺がんが発覚して、治療中です。
 
悪性の中の悪性と言われ、主治医の先生には
もう治らない、手術もできない、
飲み薬で抑えながら、効かなくなったら
薬を変えながらやっていくしかないといわれました。
 
そして、今、血液検査の数値が良いので、
次から放射線治療を60日くらい毎日やっていくといわれ、
父はそのようにすると、言っています。
  
父は、骨に転移して痛みがでて辛くなるのは嫌だと、
不安な気持ちでいます。
 
私は、他に方法はあるはずだと思っています。
もちろん、父の穏やかに過ごせる気持ちが最優先だと
思ってはいます。良い方法があれば、教えて下さい。
 

【A】
お父様が83歳で前立腺がんがわかって治療中とのこと。
お歳のこともあって、ふうらいえきさんが
とても心配されていらっしゃるご様子が伝わってきます。
  
実は、私自身も、父が80を過ぎて胃がんがわかって、
肝転移もわかって…なんていうことがありましたので、
ご家族のお辛い気持ちは、とてもよくわかります。
 
まず、治療をどうしたらいいかということに
ついてですが、これは本当に正解がありません。
 
がんに関しては、
一人一人、治癒の道というのが全く違います。
 
お父さんにとって正解の道が
他の人にとっては不正解だったり、また逆も然り。
副作用がある人もいればない人もいます。
 
もし、お父様が放射線治療をするとしても、
副作用がなければ、それはそれでいいわけですよね。
 
効く部分だけ効いて、
副作用がなければいいのだと思うのですが、
 
おそらく、ふうらいえきさんは、
放射線治療なんかすると、
きっと体力が低下してしまって、
QOL(人生の質)が低くなってしまって、
 
お父さんも家族も辛い思いをするんじゃないだろうか……
こんな不安があるのではないかと思うのです。

ただ、放射線治療も、
痛みに関しては効いたりしますから、
痛みを取ることでお父様のQOLが上がる
ということもあり得るわけです。

ですから、治療に対して、もし不安があるのであれば、
ふうらいえきさんご自身も、放射線治療医と、
いったいどういう効果があって、どういう副作用があって……
という話を、納得のいくまでされたらよいと思います。

そして、最終的に何をするかを決めるのは、お父さんです。
お父さんが決めた結果がベストです。

ですが、場合によっては、周囲の者、特に家族にとって、
お父さんの選択が不都合なこともあるわけです。

そして、家族の想いを伝えれば伝えるほど、
時として、それが混乱を呼び起こしてしまい、
心の苦痛にもなってしまって、
サポーターと患者さんとの関係性が泥沼化してしまう……
などというのも、よくあることです。

真のサポートとは、
「相手が望む結果」をサポートするということ。
「私が出して欲しい結果」をサポートすることではありません。

続きは、ビデオでお話しします……

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PS
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