仕事・職場

161228_FB_kawabata

Q:専門職で中途入社して勤続19年ほどになります。

忙しい時は、よかれとサービス残業を月に90時間以上を
数年続けたこともありました。

要求は当然のように厳しくなり、深夜になっても次々と仕事を頼まれ、
日々の指示の仕方も罵声が飛び乱暴になり、
もちろん感謝される事はなく、他の人は残業手当がつくのに、
私にはなにかと理由をつけてもらえなかったり、
ゴミのような扱いに、脈絡もなく突然涙が溢れるようになりました。

10歳ほど年下の上司(男性)からは、明らかに嫌味を言われたり、
メールによる攻撃をされたり、口頭での指示が攻撃的だったりと
辛い状況が続いています。

中でも辛かったのは、上司が自分で採用した自分より年下の部下(女性)
との扱いの差が歴然で、労働条件が違う事も当然の事だと言われた事です。

彼女は上司が居ない時は上手に手を抜き、報告なしで遅刻し、
入社早々なにかと理由をつけて休み、有給届も出さず、
当然定時で帰っても嫌味も言われません。
それどころか、気をつけてねとニコニコ見送られて帰ります。

その部下は、深夜までサービス残業してる私に、
バイトがあるから定時に帰るだの、
入社早々、このお給料じゃやってられないだの、悪びれもせず言います。

甘え上手で、大事に大事に守られ大切に扱われている彼女を
目の当たりにして、これが自分にはできてなかったとも思いました。

事あるごとにやってもらった事に感謝し、それを伝え、笑顔で対応し、
うまくやるようにこの一年努力した結果、
以前よりは上司との関係が良くなったと思いました。

ただ、ちょっとした事をきっかけに、気持ちが元にもどってしまいました。

怒りや悔しさは、執着なので手放さなくてはいけないとわかっていても、
過去にされた事に執着してしまいます。

手放すコツを教えてください。

【オレンジ・50代・会社員】

―――――――――――――――――

A:

FROM 川畑のぶこ

オレンジさんの会社や仕事、そして周囲の人々に対する誠実さと、
より良い変化のための努力が伝わってきます。

深夜に次々と仕事を頼まれ、罵声を浴びさせられ、
他の人は残業手当がつくのに、オレンジさんはつかない。
嫌味を言われたり、口頭やメールによる攻撃をされ、
ゴミのような扱いを受けるとのこと。

これが事実なら、パワーハラスメントですね。

オレンジさんは、もしも、ご自身の親友や愛するものが同じような状況で
苦しんでいると訴えてきたらなんと答えてあげるか、
想像してみてください。

オレンジさんは職場を変えることを考えたことはありますか?
無いのであれば、なぜでしょうか?

自分はそのような扱いを受けるに値すると、心の一部で思っていますか?
自分に非があるから仕方ないのだと。

本当にオレンジさんに非があるなら
もちろんそれは正したら良いでしょうが、それでもゴミ扱いは不当です。

人の扱いが乱暴な人、すなわち、人を人と思っていない人というのは、
従順であればあるほど利用されてしまいます。

自尊心の低い人を見抜く嗅覚とでも言いましょうか、
自分の都合の良いように相手を利用しますから、
気をつける必要があります。
いじめっ子が、いじめても文句を言わないような子を
ターゲットにするのと同じです。

大切なのは、NOにはNOということです。
暴力に屈することは、相手のさらなる暴力を誘発することになります。
相手の機嫌取りにエネルギーを消耗しないことです。

いじめっ子は、相手が反発してくるとわかるといじめなくなるか、
さらなる陰湿な攻撃を仕掛けてくることでしょう。

さらなる攻撃を恐れて意思表示を控えているのであれば、
ターゲットのままです。

行動に移せば攻撃を受けるなら
そのような場に身を置いていたいのかを問い直すことが大切です。

もしかしたら、オレンジさんは19年働かせてもらっているから
という思いがあるかもしれませんが、それはお互い様で、
会社もオレンジさんに19年働いてもらっているのです。

正当な権利は主張してみてください。

これは、オレンジさんが自分を大切にする取り組みの
一つでもあると思います。

また、オレンジさんがもし、会社に対して「やってあげている」
という気持ちがあるならば、やめることをおすすめします。

やりたいからやっているのなら問題ありませんが、
やってあげているのなら、
その対価(報酬や感謝などによる承認)がない場合、
恨みの念がでてきてオレンジさんを蝕んでしまいます。

無理せず、ご自身も定時帰宅をして、好きなことをしていれば、
部下の定時帰宅を不公平に思うこともないでしょう。
ぜひそのようにされてみてください。

上司が頼んでいない残業の場合、そして、感謝がない場合、
上司はもしかしたら部下の都合で、例えばオレンジさんは
仕事(残業)が好きだからとか、早く帰宅したくないからだ、
などといった理由で残業をしていると思っている、
あるいはそのように正当化している可能性もあります。

自分を大切にする一つの行為として
私は暴力に値しないという毅然とした態度をとるようにしてみてください。
そして、正当な主張をしてみてください。

不当な扱いに関しては、一度、専門家に相談をしてみることを
お勧めします。

各都道府県の労働局には
総合労働相談センターがありますので、
相談してみて、支援を受けてみてください。

http://www.mhlw.go.jp/general/seido/chihou/kaiketu/soudan.html

どう見ても相手に非があることがわかれば、
オレンジさんがずっと我慢をし続けることもなくなるでしょう。

また、今後不当な扱いを受けないためにも、
相手のハラスメントなどの材料は把握したり整理しておく必要も
出てくるかもしれません。

そのためにも専門家に相談しながら、
万一に備え、新たに職探しをしてみてはいかがでしょうか。

オレンジさんくらいの年齢の女性では
「年齢的に無理」と職探しを諦める方も多いですが、
こればかりは、探してみないことにはわかりません。

限りある人生の大切な時間を、オレンジさんはどのように過ごしたいか、
大切な人がそのような時間の使い方をしていたら、
どのように伝えてあげたいか、今一度振り返ってみてください。

そしてそのようにご自身を大切にしてあげてください。

応援しています!

ーーー
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161130_FB_kawabata

Q:私は、気心の知れたメンバーの小さな会社で
正社員で事務をしております。女性は私ひとり。

彼はB社から出向社員として弊社(A社)にきています。
A社・B社は業界も業種も違います。
最初はA社の仕事をするためにスペースを貸していたのですが、
A社の立地が便利なためか、彼はB社の事務所をひきはらい、
現在はB社の仕事もA社内でしています。

小さな会社ですしお付き合いも長いので、少しずつ容認していたのですが、
最近それがエスカレートしてきています。
少しずつ彼の荷物が増え、事務所のキャビネットも使用範囲を広げているほか、
通常社員にしか貸さない机も自分の机のように使用しています。

そして最近、事務所の消耗品を持ちだしたりします。B社の仕事で。
ティッシュとかゴミ袋なので金額としては大したことではないし、
私のお金でもないのですがなんだか腑に落ちません。

B社の仕事がA社の業績にもつながることもあるという考え方もあるのですが、
断りもせず勝手にB社の仕事に使用されるのは気持ちのいいものではありません。
弊社(A社)の私以外の者は考え方が大人なのか、このことは静観しています。

ほかにも、電話の声が大きい、携帯の着信音が大きい、出したものを元に戻さない、
などなど・・・マナー面でも色々と気になっています。

最初から私もこんなに苦手になってしまったわけではありません。
以前B社の仕事も好意で手伝っていたのですが、
お手伝いするにつれてだんだんと要求が大きく負担になってきたので、
現在はB社の仕事に関してはお断りしています。

距離を置きたいと思うようになったきっかけはそれです。
彼がいない日はほっとします。

できれば甘えられることなく温和に、うまく接する方法はありますか?

【C子・44歳・会社員】
―――――――――――――――
A:
FROM 川畑のぶこ

C子さんの誠実なお人柄が伝わるご相談内容ですね。

会社の人選は経営者でない限り好みの通りにはできませんし、
経営者であっても思い通りにいかないことが茶飯事だと思います。
そんな場には理想的な人もいれば、そうでない人もいますね。
C子さんのように、理想的でないいや、むしろ苦手意識を抱くような同僚が、
すぐ隣に座ることも免れません。

それ自体はある程度仕方のないことで受け入れるしかないのですが、
一度「嫌だな」と思うと、まるでアレルギー反応のように、
次々と嫌なところが目について、過剰反応してしまうこともあるので
一呼吸おくことも大切かと思います。

そんな時は、会社のすべての人が理想通りの人たちであったに越したことは
ないけれど、一人くらい苦手な人がいたって、私の人生それなりに機能するさ!と
深呼吸をして、良いことに目を向けてみてください。

オフィスを見回してみると色々な色が目に入ってくると思います。
白もあれば黒もある。緑もあれば、赤もあるし青もある。
いちど黒を意識してみると、あら不思議!
部屋中黒だらけに見えてきます。
ところが、白を意識すると、またまた不思議、
こんどは途端に白だらけになります。

人との関わり合いも、一緒です。
C子さんの好みのものや人に意識を向けてみると、問題は依然存在するものの、
そのことに過剰反応して都度イライラする必要が無くなってくるかもしれません。

では問題は放ったらかしにして良いのかといえば、
不正がある場合はそうではいけないでしょう。

C子さんがその不正に対して行動をとらないのは何故でしょうか?
不正を正そうとすると何が起きるでしょうか?
彼ははっと目覚め、申し訳なさそうに詫びるでしょうか?
それとも憮然とした態度を取るでしょうか?
それとも嫌がらせをするでしょうか?

本当に不正であればおそらく本人も他の同僚も、C子さんに同意すること
でしょうから、いつまでも気になり日常に支障をきたすのなら、
一度勇気を出して、まずはそのことを周囲と確認してみてはいかがでしょうか。

もちろん、本人に直接コミュニケーションできるに越したことはないと思います。
はい、「すると私が悪者になる」のですよね。
それは分が悪いし、怖いのですよね。
細かいとか、ケチくさいとか、寛容でないとかと、思われたくないと。

大丈夫です、C子さんはいい人です。
何が公正で健全かを考える、とても誠実な人です。
みなさんそれをご存知です。

ですので、それが公平で健全だと思うことに立ち上がる時に、
全員に好かれる必要はないと強い心を育まれてみてください。
心を売ってまで、みんなに好かれる必要はないと勇気を持ってください。
少なくとも、C子さんが好きでない相手に、自分は好かれていようという考えは
捨てた方が後々楽になれるでしょう。

そういった意味で、C子さんが断る権利がある仕事にノーを言ったのは
素晴らしい姿勢だと思います。
ストレートにコミュニケーションができないのであれば、今後もそのように
「適度にとっつきにくい人」で非言語的に伝え続ければ
距離が取れるのではないでしょうか。

また、距離を取りたいのではなく、真剣に改善を望むなら、
気がかりなことを伝えるのに、必ずしも深刻になる必要はないということ
も覚えておくと良いかもしれません。

微笑みと軽やかにユーモアを持って「〇〇さん!ティッシュとゴミ袋の量、
親戚の花粉症のおばちゃん並ですよ!おばちゃんの手作りのお茶、
効くらしいからあげましょうか!」と爽やかにっこり!など。

伝えやすい空気を作るのも大事ですね。
ポイントは相手を批判することではなく、気づいて違いを作ることですから。

性格が悪く、個人攻撃をする可能性があるなら、
会社全体の課題として、議題に挙げるのも効果的ではないでしょうか。
誰か一人のことを言うのではなく、社員全員、
オフィスのデスク周りには必要最低限のモノのみを保管し、
整理整頓が行き届くよう全体で共有するとか、
「オフィス整理整頓月間」を実施する提案をするのも良いのではないでしょうか。

私が研修をしたある大手企業は「断捨離月間」を設けました。
消耗品も然り、公私混同を避けるために、全体に通達したり、
消耗品の棚に貼り紙をしたって良いのではないでしょうか。

声や電話の着信音が大きいのは、年齢にもよりますが、
もしかしたら耳が遠い可能性があります。
これはどうしようもないことで、自分たちも歳をとれば同じ可能性はありますので、
そうであればそのことを理解して、思いやりの気持ちを育むことが
C子さんを楽にしてくれると思います。

まずはC子さんが会社以外でリフレッシュしたり楽しめることで充電して、
創意工夫を心がけてみてください。
楽しんた後はクリエイティブになれたり、問題がちっぽけに見えたりするものです。

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160928_FB_kawabata

はじめまして。
いつもメルマガを拝見し勉強させていだだいてます。
ありがとうございます。

私はキャリアカウンセラーとしてお仕事させていだだいてます。
担当するクライアントさんの今後の対応について悩んでいます。

こんな質問をしても大丈夫なのかわかりませんが、
川畑先生にご助言頂けるのであれば有難いと思い、メールしました。

個人情報もあるので、少ない情報になるかもしれません。すみません。

その方は、転職を繰り返しています。
カウンセラーに仕事を探してもらうのを当然と思っていて、
自分の思うようにカウンセラーが動かないと、クレームをつけてきます。

暇があればしょっちゅう電話をしてきます。
私にとって、今までにない大変なケースで正直お手上げといいたいです。

クライアントにのまれず、自分を保つ方法や、今後の対応について、
何かアドバイスがあれば教えて頂きたいです。

余談ですが、サイモントン療法には大変興味を持っています。
先日のオンライン講座は講読いたしました。
私もいつか川畑先生のようなカウンセラーになりたいと思っています。
ありがとうございました。

【カブトムシ・37歳・カウンセラー】

―――――――――――――――――

A:

FROM 川畑のぶこ

カウンセリングのカテゴリーにかかわらず、
カウンセラーを職業とされている方であれば、誰でも
カブトムシさんのようなケースに一度は遭遇することがあると思います。

クライエントさんと丁寧に真摯に向き合うカウンセラーの誠実な姿勢が、
図らずも相手がカウンセラーに過度に依存しやすい状態をつくりだしてしまう
ケースはよく耳にします。

おそらく、カブトムシさんも親身になって相手に寄り添う思いやり溢れる
カウンセラーでいらっしゃることと思います。

まず、このようなケースを防止するのに振り返っていただきたいのは、
初回面接の際に、カブトムシさんからクライエントさんに
カウンセリングの構造を明確に説明しているかということです。

カウンセリングが通常の悩み相談と違うのは、
ひとつには面接が構造化されていること、すなわち、会う時間は限定されており、
それ以外では基本的に、会ったり連絡をとったりしたりしないというものです。

組織であれば、受付で
「その話をするためには予約が必要である」ことを明確に伝えてもらいます。

ご自身で開業されている場合は、
時間外は電話に出ない(留守電で対応する)、
出たなら「改めて予約を取って欲しい」旨を明確に伝える必要があります。

これはカウンセリングがカウンセリングとして機能するために重要なポイントですので、
もし説明をされていないのなら改めて説明をする、
あるいは既に説明をしているのであれば「初回に説明したとおり…」と
再度入念に説明をされることをおすすめします。

バウンダリーと呼ばれる、カウンセラーとクライエントとの境界線がいったん崩れて
しまうと、カウンセリングは機能しなくなってしまいます。

さらに、カウンセラーの役割、カウンセリングでできることと出来ないこと(可能性と限界)
を明確に伝えることも大切です。

カウンセリングを受ける際、多くの人は医者が薬で病気を消してくれるように、
自分の問題をカウンセラーが解消してくれると期待しているようです。

恐らくカブトムシさんのクライエントさんはそのようなケースではないでしょうか。

ところが、カウンセリングは魔法の杖ではありません。
カウンセラーというのはクライエントの代わりに問題を解決するのではなく、
クライエント自身が問題解決できるよう寄り添い援助することが
メインの仕事となります。

アドラーが課題の分離という概念を提唱していますが、
クライエントにはクライエントの課題があり、それに向かい合い乗り越えることで
精神的成長や心理社会的成長が得られます。
カウンセラーがクライエントの宿題をしてしまう(就職先を探し決定する)ことは
クライエントの成長に繋がらないこと、それはカウンセラーの倫理として許されない
ことをきちんと説明してみてはいかがでしょうか。

また、相手が依存してしまうケースにおいて、
カウンセラー側の無意識な「結果やお手柄への執着」の問題もあります。

クライエントの結果をカウンセラー自身が「私が」出さねばという力動で関わり合うと、
知らぬ間に相手は「この人が面倒みてくれる」と思ってしまい、
それが当然のように振る舞うことがあります。

やる気満々のカウンセラーであればあるほど、
結果が出ないことに罪悪感を覚えることを見越し、
その罪悪感を刺激することで自分の得たいものを手に入れようと関わる
クライエントもいることでしょう(これも無意識のプロセスです)。

そのようなダイナミズムを見越して関わり合うことは大切です。

もし、カウンセラー側がこのような状況にいると、悪循環に陥ってしまいますので、
お手柄の執着を捨てる勇気が必要となります。

それは他人から承認されることで自分を満たそうとすることをやめる勇気です。

そのためには、カブトムシさんご自身が、
「たとえ万人に承認されなくとも、私は私なりにその時点でのベストを尽くしている。
いい人間だ。」と自己承認できていることが大切です。

そして、「これ以上は自分の手にはおえない」と思われるクライエントに対しては、
毅然とした姿勢で前述のような説明をされたうえで、ほかのカウンセラーへ紹介
(リファー)するなどの対策を講じてみるのも良いのではないでしょうか。
「私には限界ですので、大変申し訳ありませんが」という流れです。

これはないかとは思いますが、万一大風呂敷を敷いてしまっていて
「大丈夫必ず私があなたの就職先を見つけます!」と口約束をしてしまっている
のであれば、それは撤回しないといけません。

大切なのは、カウンセラーが出したい結果を出すことではなく、
クライエントが踏むべき必要なプロセスを踏むことかと思います。

クライエントは紹介先でも同じパターンを繰り返すかもしれませんが、
それもその人にとって必要なプロセスと信じることが大切となってくると思います。

最後に、時として、カブトムシさんのクライエントさんのようなケースでは、
キャリアカウンセリングの域を超える問題(たとえばパーソナリティー障害などの
精神疾患)も考えられ、場合によっては精神科の受診が好ましいことなどもあります。

そうであればなおさら、カウンセラーサイドの抱え込みは
互いに不幸を招くだけとなります。

臨床では頭痛を心身症と判断してカウンセラーが熱心にカウンセリングを
継続したところ、実は脳腫瘍で早くに治療が必要であったケースなども存在します。

ぜひ、全体として「何が機能的か」ということに焦点をあてて行動されてみてください。

カウンセラーの仕事は辛いこともありますが、やりがいもあると思いますので、
失敗も学びに変えて、ぜひこれからもがんばってご活躍されてください!

PS
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160926

こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、ゆるポンさんという55歳の女性(大学講師)からいただいた
ご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
再び仕事に就こうか否か、悩んでいます。

これまでずっと、資格を活かし働いてきました。
それが、5年前にステップファミリーと結婚し、その後自身の仕事を辞め、
永年暮らし育ってきた町を離れ、現在は親子4人(私、夫、高3、中2)、
東京都内で暮らしています。
母も私とともに転居し、近くで独り暮らしをしています。

私は、従前の仕事を辞めた後、夫の勧めで事業を新天地で始めましたが、
すぐにガンを患い廃業に至りました。それから3年余り治療に専念し、
ようやく今はうつ症状もなくなり、非常勤で週1回働くまでに回復しました。
しかし、収入面や仕事への未練もあって、かつての職業に就きたいとの
思いがあります。

ここで一番の心配が、身体面です。ことに、メンタル面が大丈夫か、
どこまでストレス過多な状況に対応できるのか、またうつ症状が出るのでは
ないかという不安が拭えず、何もできずにいます。

家庭も、継子との関係はうまくいかず、ずっと不和のまま生活しています。
夫のことは大切に思っていますが、子どもとの仲を取り持つ、という
重大な約束を反故にされたことは今でも恨みに思っています。

このような状態の中で、かつてのように仕事に没頭したいとの思いは
ただの願望なのか、体力も衰えてきているわけで、やはり長くは続かない
ものか。アドバイスをお願いいたします。
~~~~~~~~~~~

たいへんな状況を、よく乗り越えていらっしゃいましたね。

まず、血のつながっていないご家族と、特に継子さんたちとここまで
頑張ってきているご自身を、ぜひ褒めたたえてあげてください。

現在高3と中2ということですので、おそらく、ご結婚されて同居される
ようになったのは、お子さん達が中学生と小学校高学年あたり。
非常に多感で精神的に不安定なときに、新しい家族と暮らすようになると
いう大きなイベントがあり、ゆるポンさんはもちろん、ご家族全員が
非常に大きなストレス下にいらっしゃったのではないでしょうか。

さて、復職について。これはぜひ、されたらよいと思います。

ただし、気を付けていただきたい点があります。
ご相談の文面には、「ストレス過多な状況に対応できるのか」とありますね。
仕事に戻ること=ストレス過多になる、と想定していらっしゃるのであれば、
そのような働き方はやめた方がよいでしょう。

今は、週に一回、非常勤で働いていらっしゃるとのこと。以前はうつ症状も
おありだったとのことで、それも良くなって週1で復活されているのは
とてもよいことですね。

私たちは、調子が良くなってくると、欲望も大きくなります。もちろんそれは
いいことなのですが、ややもすると、調子に乗り過ぎてしまうことがあります。
すると、またドーンと落ちて、アップダウンの波ができてしまい、更に疲弊して
しまうという悪循環に陥ります。

がんという病気はメッセンジャーです。日常生活の中で何かバランスが崩れて
いることがあると、それを教えてくれることがあります。ゆるポンさんにとって、
そのバランスを崩す原因は何だったのか、ストレスは一体何だったのか。
家族とのことだったのか、引っ越ししたことだったのか、仕事を辞めたこと
だったのか、振り返ってみることをお勧めします。

そして、その中のどの部分について、自分が最も調和を取り戻したいかという
ことに目を向けてみてください。「やっぱり仕事は私にとって生きがい。
続けたい」と思うのであれば、仕事はご自身のアイデンティティを確立する
意味でも大事な要素ということですよね。ぜひ復職されたらいいと思います。

ただ、「何をするか」だけではなく、「どのように」についても、しっかりと
考えることがとても大切です。仕事は生きがいだけれども、それにどのように
関わっていくのか。ご自身の体調はもちろん、「ストレス」ともうまく
バランスをとりながら復職していくことをお勧めします。

具体的な考え方や、職場とのコミュニケーションのとり方について、
また、ご主人やステップファミリーとの関係性の築き方についても、
一緒に考えてみましょう。

続きは、ビデオでお話しします……

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160323_FB_kawabata

Q:28年間同じ職場で保育士の仕事をしています。
今までは年功序列で主任に昇格できていました。

12月に一人が退職したので、次は私が昇格出来るかな!と思っていましたが、
私の次の人が4月から昇格することになりました。

彼女の部署は7名の保育士がいます。
私の部署は3名なので仕方がないかな!とも思うのですが、やはりショックです。

あと二年で定年退職なので 気にせず今までどおりに仕事をすれば良い!と
自分で言い聞かせているのですが、やはりどうして?
そんなに評価されない仕事ぶりではないと思っています。

自分ですっきりする気持ちの持ち方を教えてください。

【のりまき・50代・病棟保育士】

―――――――――――――――――

A:
FROM 川畑のぶこ

病棟保育士として28年間、これまで熱心にそして誠実にお仕事をされてきていることと思います。
また、そのことで、多くのお子さんと保護者が、のりまきさんに救われていることと思います。

これまで順調に昇格してきたのに、今回は思いもよらない展開となって
腑に落ちないのですね。

年功序列で昇格してきたとのことですので、今回もそのように期待していたけれど、
そうではなく、のりまきさんより年下の人が昇進してしまったということかと推測します。

すっきりするためには、何より上司に確認をすることをおすすめします。
不平をいうのではなく、あくまでも確認です。

「仕事のことで、確認をさせていただきたいことがあるのですが、数分お時間をいただけますか」
と依頼をした上で、昇格できなかった理由を尋ねてみてはいかがでしょうか。

もし、年功序列のシステムが原則であるにもかかわらず、年下の人が昇格したのなら、
理由は何か。

これまで年功序列だったけれども、評価法が能力による判断にシフトされていないかどうか。

もし、仕事の能力による昇格ならば、そのフィードバックを素直に受け止めて、
一体自分は今から退職するまで、どこをどのように改善して仕事に取り組めば良いか、
爽やかにアドバイスを求めてみてはいかがでしょうか。

納得のいかないことは、さらに掘り下げて確認をしてみたら良いでしょう。

単に昇格できなかったことに対する不平不満ではなく、
きちんと理由を確認して、今後に違いを作ろうとする仕事熱心で誠実な姿勢は、
上司や組織からも歓迎されることと思います。

組織の方も職員がどのような姿勢で仕事に取り組んでいるかを確認する良い機会となり、
今後に役立つのではないでしょうか。

組織運営の視点からも、職員が何を考えているか分からない、
良かれと思ってしていることが職員から裏で反感を買っている、
という状態は好ましくありませんので。

定年退職を2年後に控えていても、真摯に仕事に向き合うのりまきさんの姿勢は、
ご自身だけでなく周囲にも清々しい空気を提供することと思います。

ぜひ、上司の方とにこやかに確認をしてみてください。

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160210_FB_kawabata

Q:私は仕事が長く続きません。
長くて2年です。

人間関係が嫌で辞めるのと、仕事が
出来ずに辞めるかのどちらかです。

逃げてはダメだと一般的に言われますが、
体調を崩したりと生活面でも問題が
出てくる為、辞めてしまうのです。

注意されたり、叱られたりすると、
ものすごく萎縮してしまい、ますます
空回りしてミスしたり悪循環に陥ります。

そして、自分は本当に何をやっても
ダメな奴だ。仕事も恋も何もかもうまく
いきません。生きてる価値が無いと
つくづく思います。

今も涙をこらえながら、職場にいますが
自分から負のオーラが出てるのがわかります。

周りも気付いてると思います。
私なんか辞めて、もっと仕事の出来る人に
入って貰った方が、会社の為にもなりますよね?

こんな私はお荷物でしかない気がして
毎日辛いです。

【匿名希望・40代女性・パート】

―――――――

A:

FROM 川畑のぶこ

仕事が長く続かずお辛いのですね。
ひと所に定着することが正しい、
逃げてはダメ!という価値を採用したなら
そうなってしまうのも仕方ありませんね。

ところが、もうひとつ、
別の視点からみるとどうでしょう。

「職場はそれぞれ数ヶ月から2年のスパンで、
仕事自体はずっと続いている」

のではないのでしょうか?

「私は仕事が長く続かない」のではなく、
「私は複数の職場に関わりながら、
長く仕事をし続けてきている」
というのが現実ではないでしょうか?

仕事をする一義的な価値として、
生活するためというものがあるかと思いますが、
それはクリアできているのなら、
まずはそこを評価してあげてください。

職を転々としながらずっと仕事を継続
している人は世の中に万とおり、
それを楽しんでいる人もいます。

「職場を変わること」が自分を苦しめて
いるのではなく、イコール
「逃げてばかりのダメな人間」という
無意識な方程式が自分を苦しめている
ということに気づいてあげてください。

働き方はそれぞれ、私の個性だと。
おおらかに受け止めてあげては
どうでしょうか。

職場での辛さに関しては、
人間関係や仕事の内容そのものと、
いくつか次元があると思います。

もし、仕事の内容そのものが
匿名さんに合っておらず、
努力が報われないことが確か
(たとえば手先が不器用な人に手先の
器用さを即時に求められる仕事など)
ならば、これは潔く諦め転職が正解です。

これは敗北でなく善処です。
そして誰にでも起こりうることです。

仕事内容はまあまあ適応できているけれども、
人間関係が苦しく、仕事自体が重い
ということに関しては、匿名さんの場合は
課題でなく問題に焦点を当てすぎる傾向が
あるように思われますので、

まず職場や自分自身にとって
「好ましいこと」や「ありがたいこと」
に注意を向ける努力をしてみることを
おすすめします。

「私はショートサイクルで働くスタイル。
この職場も人々も限りある時間のご縁。
やがては離れるのだからいまのうちにできる
大切なことに取り組もう」

という姿勢で、職場や人々との関わり合いで
好ましい点に注意を向けてみてください。

嫌な部分に注意がいってしまうことも
当然のことながらあるでしょう。
それでもその度に「あ、またやってるな」
と気づいてあげて、ひと呼吸おき、
また好ましいことやありがたいことに
注意を向け直してみてください。

気分がガラっと変わってくると思います。

また、仕事以外の場で、
自分がリフレッシュできたり、
楽しめたりする時間をリストアップして、
積極的に日常生活に取り入れるように
してみてください。

これは「人生の仕事」と位置づけて
取組んでみてください。

全てを仕事や職場で完結する必要はありません。
また、全ては連動しあっています。
清々しい時間や楽しい時間というのは、
私たちをよりクリエイティブにしてくれて、
自然に前向きな気持ちにしてくれるものです。

ーーーーーー

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150824

皆さん、こんにちは。川畑のぶこです。

5月の終わりから 6月にかけて、無料のオンラインセミナー3回講座をしました。
(受講くださった皆さん、ありがとうございました!)

手前味噌ながら(笑)かなり充実した内容をお届けすることができました。
お陰様でとても大きな反響があり、「もっと知りたい」「これについてはどうなの?」
とたくさんのお声をいただきました。

これは本当にうれしいことで、そうであれば、
もっと教育的な内容で講座の製品を作ろう!という話になりました。

そして、それならば、実際に皆さんが抱えている悩み、リアルな事例を
ケーススタディとして盛り込もうということで、
3回講座をご受講くださった方の中からご自身の事例を提示してもよいという
20余名の方に、計6回にわたって、お話を聞かせていただくことになりました。

今日はその第1回目。
今まではオンラインやメルマガでしかつながっていなかった皆さんに、
実際にお目にかかれるうれしさと、皆さんのご好意に感謝する気持ちでいっぱいです。

今回の製品企画については、後日あらためて事務局から案内させていただきますので、
ご興味のある方はぜひ楽しみにしていただけたらと思います。

さて、本日のご相談者は、
「職場で毎日イライラする自分が嫌です」という50代の女性会社員の方です。

「構造設計の職場で20人程度。経理、総務の仕事と雑用を全部任されています。
社内の人は、朝あいつさしても声が小さく、あいさつしない人もいます。
若い社員の掃除当番はありますが、無視する人もいて、お願いしても反応がありません。
社内で報告連絡、整理整頓、気の利く人は2〜3人くらいです。
この自分と違う感覚が受け入れられずに病んでいます。
どうしたら毎日ご機嫌に暮らせますか。」

というご相談です。

とても真面目な方で、いろいろなことに誠実に対応されているのだろうな
ということが伝わってきます。
きっと仕事のできる方なので、周りからもいろいろなことを依存されてしまう
のではないでしょうか。

お茶くみやゴミ拾いが苦痛ということですが、
もし、それらの仕事を低く見ていて、それをしている私は低い立場だ
というような信念が働いているのであれば、まずはそれを取り除くことです。

そして、これをする人もいればしない人もいるということに関しては、
ふさわしい方向性を「提案」してみてはいかがでしょう?

思ったことを飲み込まずに、また批判せず、不平不満を言わず、
健全に提案してみる。

キーワードは「健全なコミュニケーション」です。

また、あいさつに関しては「価値観」が関係してきます。
人それぞれ価値観が違う世の中、ある程度の割り切りも必要です。

続きは、ビデオでお話ししています。

https://youtu.be/b6w0C5LIcsQ

 

PS
「自分と違う他人の言動が気になってイライラしてしまう」
「常に気がかりなことがあって、機嫌よく暮らせない」、、、
そんな方には、こちらのプログラムが役立つかもしれません。

http://123direct.jp/tracking/cr/Pl2OCD8S/200715/14547363

 

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Sunny Close Up Of A Few Daisy Flowers On Flower Meadow

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【Q】一生懸命やってるのに、仕事が遅い?

いつも勉強させていただいています。

看護師と言う職業に就いてから、
気づけば15年以上が過ぎました。

周囲から見れば立派なベテランです。
管理職にこそ就いていませんが、
教育担当だしリーダー業務もします。

でも、上司から残業が多い、夜勤の終わる時間が遅い
と注意を受けます。

確かに仕事の速さは遅めかもしれません。
でもキチンと仕事をしようと思うと
ある程度の時間が必要です。

当初は残業代だけの指摘でした。

職場の人の夜勤の残業の程度を見ていると、
私と同じくらいの人もいて、
私だけが格別に遅いとも思えなかったため、
残業代を請求しない事で対応したら、
就業時間をチェックする指摘が入りました。

私としては自分は精一杯やっていて、
後はケアをしない事くらいしか思い浮かびません。

もちろんそんな事はしたくないから
残業代を請求せずにいたのに…という思いで一杯です。

上司からは、遅いのはあなただけじゃないのよ…
と言われましたが、一方でケアを提供しても
早く終われる人だっているとも言われました。

この問題は、正直もう自分ではお手上げです。

お忙しい所おそれいりますが、
アドバイスいただければうれしく思います。

よろしくお願いいたします。

【40代 看護師 匿名希望】

――――――――――――――――――――

FROM 川畑のぶこ

【A】
上司から、夜勤の終わる時間が遅いので、
残業を無くすようにと言われているのですね。

ここで確認をしたいのは、
上司(=病院側)のニーズは、

1)職員の労働環境に配慮して
  残業をしないよう指示しているのか

2)不要な残業で病院への経済負担が大きいこと
  を指示しているのか

3)あなたの仕事が遅いからもっと仕事のスピード
 を速くするよう指示しているのか

ということです。

ご自身は2)がメインと解釈していらっしゃるようですね。

よって、残業代は請求していないのだから、
文句ないでしょうと、上司の対応が不可解なのかと思います。

もし上司が、過労死などの問題もからんで、
組織運営や職員の健全な労働環境の管理や法令遵守の立場から、
1)をメインで対応されている場合は、
単に経済的な問題ではありません。

また、1)の対応は組織として当然のことであって、
管理を怠ると罰則があります。

他の人も残業しているのだから私も…と、
職員の多くが残業をすると、
「無理は続かない」という自然界の法則に従って、
やがて職員は体調を崩し、パフォーマンスも低下、
組織自体が病んでいくことになります。

最悪のケースでは、過労死にもつながります。

残業が多い組織が仕事の生産性が高いかというと
決してそうではなく、
医療現場では、多忙や過労などによる、医療事故や
「ヒヤリ ハット」などは深刻な問題となっています。

このように上司は健全な組織運営に関心があるのであって、
あなたの個人的な能力の問題を指摘しているとは限りません。

逆に、ご自身が健全な医療機関の経営者だったらどうだろうか、
と考えてみてください。

医療者の多くが残業を強いられる組織にしたいでしょうか?

もしご自身やご家族が病気になったときに、
医療者の残業時間が多い病棟に入院させたいと思いますか?

みんなたくさん残業して頑張っている立派な病院だ!
と快く思いますか?

それとも、時間内に仕事をこなし、
ワーク・ライフ・バランスが健全にとれた
ゆとりある職員の働く病棟に入院したいですか?

職員の多くがサービス残業を止めたのなら破綻してしまう組織は、
そもそも経営が脆弱な組織です。

あなたや他の職員が残業をやめたことで、
仕事がまわらないということが露呈されたのなら、
増員するなり仕事の内容やフローを考え直すなりの
対策をとられなければなりません。

職員が黙って耐えながら残業することは、
本来浮き彫りになるべきこれらの問題が包み隠されたまま
になることになり、
一生懸命働いて貢献しようと思っているのに、
図らずも、健全な組織運営を阻む一因となってしまう可能性
もあるのです。

ときどき経営者の視点でものごとを考えてみると
いろいろなバランスがとれてくると思います。

また、このような視点から、いったい何が問題で何が解決策
となるのかを、上司と冷静にコミュニケーションしてみると
良いかと思います。

相手を責めるのではなく、共に考える姿勢で
コミュニケーションすると良いでしょうし、
組織にとってもありがたいはずです。

万一、3)が理由であるとわかったのなら、
そして、これ以上自分の努力では解決できないということならば、
残念ながらプロフェッショナルとして、
仕事を変えることも考えなければいけません。

他の人はスピードが早く、自分だけが遅い場合は、
自分だけ倍の時間をかければいいということでは
問題解決にはなりません。

繰り返し、残業の多い人は
ミスの発生も病む確率も高くなります。

職員が無理をして向いていない環境に身を置くことは
職員自身、組織、サービスを利用する患者さんたちに
とって大きな負担となります。

もし、明らかにご自身の仕事のスピードが
他の人々に比べて劣り、上司もその能力を指摘している
のであれば、事実を受け容れる能力と潔さが必要です。

もっと自分に向いている環境を備えた仕事に就くための
チャンスと切り替えてみることをおすすめします。

これは敗北ではなく、あくまでも転機であり、
あなたにとって好機となり得るのです。

Clover background

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――――――――――
【Q】新人に困っています

上司と新人と3人でチームで仕事をしています。

この新人半年前に入社したのですが
情緒不安定が見られ、うつ病で薬を飲んでいて
週1の前職も休職していたことが発覚。

仕事は毎日コツコツやることはできるのですが
週1の仕事は今だにミスばかりで。
ミスを注意すると「あなたは私を病気に追い込むのか」
と逆切れ状態。

教えても教えても一向に仕事は覚えられず。
おまけに自称対人恐怖症で他の人と関わる仕事は全てパス。
しかし飲み会は大好きで仕事休んでも全て出席。

上司は状態を知ってますが
「心の病なんだから許してね・・・」と。

自分の負担が増えるため仕事を与えないと
上司に「与えて」と言われるは・・・。

チーム外では「ニコニコと愛想よく良い子ね。」と評判高く。
「今毎日が楽しくて、薬から卒業できたんです。ずっと続けます。」
と言い出し。

私の方が気がおかしくなりそうです。
どうやって対応したら良いのでしょうか。

【40代 医療事務職 匿名希望】

――――――――――――――――――――
【A】FROM 川畑のぶこ

日本のうつ病の罹患者は100万人を超えました。
昨今では匿名さんとその新人さんのみならず、
日本全体の社会問題でもありますね。

さて、匿名さんの同僚の新人さん、
病気だというのに飲み会は仕事を休んででも出席する。
実は新人さんは詐病で仕事をさぼっているだけではないか?
という思いが恐らくおありではないでしょうか。

もしそうであれば、匿名さんがイライラするのも
いた仕方ないことであるかと思います。
とりわけ、仕事に真剣に誠実に取り組まれていらっしゃる
匿名さんのような方であればなおさらではないでしょうか。

匿名さんの認識には少し誤解があるようですので、
そこさえクリアできればかなりスッキリすると思います。

その罹患者数とはうらはらに、うつ病を患う人との
かかわり合い方(特に職場での)は人事や管理職の方は
ある程度教育されているところも多いですが、
一般社員には教育されていないところがほとんどでは
ないでしょうか。

匿名さんの上司が「病気だからね」とか
「仕事を与えてあげて」というのは新人さんの
病理に対する情報をもっていたり、かかわり合い方を
教育されているからではないでしょうか。

上司は職場では「起こりうること」と捉えているので
その状況はたしかに困難ではあっても毎度「イライラ」する
必要がないのかもしれません。

まず、この問題を乗り越えようと思うならば、
病気や新人さんのことをジャッジするのではなく、
「理解する」という思いやりの姿勢を大切にしてみてください。

匿名さん自身、忙しくてゆとりがなく、
とても思いやりや優しさまでは持てないかもしれませんが、
それでも客観的に理解することはできると思います。

このことは匿名さんのイライラ解消につながり
いたずらにエネルギーを消耗することを回避できると思います。

匿名さんは、うつ病とは、常に無気力、無関心、非活動的、
常に抑うつ的などといった、「大うつ病」をイメージされて
いるのではないかと思います。

なので、ふさぎ込んでいるわけでもないし暗いわけでもない
笑顔で挨拶する新人さんを理解出来ず、病人として対応するなど
気がおかしくなりそうなのではないでしょうか。

ところが、一口に「うつ」といえど、その種類は多岐にわたり、
上記の症状がさほどみられないようなケースも存在します。

最近では非定型うつ病というものが確認されており、
「新型うつ」などの名称で呼ばれたりします。

好きなことや楽しそうなことには活動的になる、
人間関係に過敏に反応する、
プライドが高く傷つきやすい、
などといった特徴をもっています。

単なる怠け者で忍耐や我慢が足りないだけと
思うかもしれませんが、実は本人は長きにわたり
自分自身を抑圧してきているケースが多いのです。

人に不快感を与えないようにいつも笑顔を絶やさず、
自分のニーズよりも他人のニーズに合わせる、
いわゆる「いい子」が多いともいわれています。

すなわち、他人からはそう見えなくても、
本人なりに、ものすごく頑張って
ものすごく耐えてきているのです。

それが仕事の場面で匿名さんの都合通りに
頑張ったり我慢したりしてはいないということですね。

このような人は、病気なので、投薬も必要ですし、
認知行動療法などのカウンセリングが必要とされる
場合もあります。

怠け者という批判的精神で接することは、
実際元気な人が怠けている場合には発破をかける意味で
効果があるかもしれませんが、
うつ病の人には症状の改善を促さないどころか
逆に悪化の原因となりますので注意が必要です。

できる仕事があるのであれば、そこからふり、
そこを大いに承認し、まずは信頼関係を形成してみてください。

「大人なんだから」「社会人なんだから」
という常識を振りかざして「注意」をするのではなく
病んだ者に思いやりを持って「育む」という
姿勢を大切にしてみてください。

時には「無理しないでね」という声かけも、
本人の緊張をやわらげ、安心感を与え、良いかもしれません。
すると、逆にパフォーマンスは向上することもあります。

信頼関係がまだ形成されていない、緊張関係にある相手
からの指示や注意は、本人は一生懸命聞いて頑張ろうと
するのですが、そうすればするほどパニクって、
ミスを繰り返すということも特徴です。

このような時は、「さあ、明確に状況を把握して
仕事を覚えよう」と思うゆとりは無く、
ただただ、「相手の感情を害してはいけない」
「はやくやり過ごさなきゃ」「相手にOKと思われなきゃ」
と、駆り立てられた状態に入っていることが多いです。

仕事に集中しているのではなく、
相手の機嫌にエネルギーが奪われてしまっています。
なので、仕事は覚えようがありません。

そこに相手がうんざりしているのも
本人は敏感に感じ取り、さらに相手の機嫌に反応します。
もう、頭の中は真っ白です。

決して本人に仕事の能力が無いのではなく、
病理に関係性が掛け合わさった結果、
エネルギー低下を招き、このような状態に陥っています。

このように、いったい何が起こっているのか、
一歩引いた立場から、ひと呼吸おいて観察してみてください。

非定型うつを理解するために書籍等参考にされるのも
よいと思います。

↓こちらはわかりやすいかもしれません。

http://goo.gl/ZVbaBG

『非定型うつのことがよくわかる本』貝谷久宣監修(講談社)

いちど「きちんと理解したいから」とか、
「うつの人との適切な関わり方を学びたいから」という理由で、
上司や人事担当者と話し合いの時間をもつのも良いかもしれません。
上司は主治医からの指示なども参考にされているはずです。

総合的に理解を深めることが出来たのなら
これは匿名さんご自身の経験値を高めることにもつながり、
また大きな一歩、人間関係のエキスパートになれるのでは
ないでしょうか。

また、このときに、ご自身も仕事の負荷が増しており
物理的にも精神的にもつらいという報告もあげると良いと思います。

匿名さんも、とても努力家でいらっしゃると思います。
どうか仕事以外はリラックスして
ご自身が楽しめることに勤しまれてください。

職場が大変でも、それ以外が充実していれば、
バランスがとれて新人さんのことも
ゆとりをもって観察できることと思います。

* * * * * * * *
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【Q】長時間労働の職場が辛い。辞めたい。

中学校の教師をしています。
充実感と共にストレスも多く、拘束時間も長く、
キツイので、毎日、やめたいと思います。

しかし、それを抑え、出勤してしまうと、
一生懸命してしまい、仕事面は、はたから見れば、
好調だと思います。キャリアアップの話もあり、
それがまたキツイのですが。

うちに帰るとぐったりで、もう辞めたいと思うのです。

この時は本気なのです。
でも、いざ働き始めると、楽しかったりもします。

人間関係は好調です。
生徒と接するのは楽しいです。
37で独身で、それも悩みです。

お付き合いしている人はいます。
主婦になりたいなあとか、思います。
お給料は半分でいいから、労働時間を半分にしたいとも思います。

自分の本当の気持ちがわからず、感情の行ったり来たりがキツイです。

夜と、出勤前は、本当に辛いのです。
理解されがたいかもしれませんが…

―――――――――――――――――――――――――――――
FROM 川畑のぶこ

【A】責任感・使命感が必要とされる職場での長時間労働は
大変なエネルギーを要することと思います。
本当にここまでよくがんばってきている
ご自身を、まずは称えてください。

そして、それと同時に、
自然界の法則=「無理は続かない」ということを理解して、
ご自身にやさしく接する姿勢を持ってみてください。

教師の方には信念が強く、辛いことがあっても
忍耐強く乗り越えようとする姿勢が多く見られます。

これは立派で尊敬に値することなのですが、
なんとか根性(=精神力)でがんばっても、
辞めたいほどストレスの強い仕事である場合は、
無理に続けていると、ある日突然心身に
破綻をきたすこともありますので、くれぐれも無理は禁物です。

己を鼓舞して、職場では100%(またはそれ以上)の
エネルギーを使う、ところがひとたび職場を離れると、
「キツイ、辛い」という感情が湧いてくる。

もう仕事以外のためのエネルギーは枯れてしまっているのですね。

これはすでに日常生活に支障をきたすレベルで心のバランスが
崩れてしまっている状態と言えます。

このようなときは、二つの面から仕事と自分との関わりを
問い直してみることをおすすめします。

まずひとつは、その仕事の本質そのものが
自分にあっているかどうかということ。

すなわち、適職がどうかの問題です。
もし本質的にその仕事が自分に合っていない場合は、
自分に合った仕事を見つけることが賢明かもしれません。

今の仕事はどこかのタイミングで辞めることを
視野に入れてみてはどうでしょうか。

たとえば、教員よりは研究職に向いていて、
そこに喜びが見出せるような場合などです。

研究職に就いたとたん、気分が楽になり、喜びがある。
多少ストレスがあってもバランスがとれる、
あるいは長時間働いても、好きなことなので
さほど疲れを感じないということもあります。

ふたつめは、仕事への関わり方が適切かどうか
ということです。これは、時間や人間関係に対して
使うエネルギーが適量かどうかの問題です。

「人間関係は好調で生徒と接するのも好き」
ということですので、おそらく仕事の内容自体は
本質的に合っている、すなわち適職であるかと思われますので、
主な問題は、長時間拘束されていることではないでしょうか。

そうであれば、次なるオプションは、
今の職場で時短の交渉をする、あるいは労働時間が短い職場を
探して転職するということが問題解決法として現実的でしょう。

もしすでに何度か交渉をしているけれども
状況は変わらない場合は労働時間が短い職場への転職を
考えてみることもひとつです。

交渉をしたことがないのであれば、してみることです。
恐らく、このときに足かせとなるのは、
「みんな頑張っているのに、私だけそんな交渉をしたら
迷惑をかける。どんな目で見られるか!」という思考と、
それにともなう罪悪感ではないでしょうか。

罪悪感を打ち消すためには、「私は迷惑をかけようと
しているのではなく、健全な労働形態で人間的な生活を
送るという、極めて基本的な権利を主張している」と
捉えてみてはいかがでしょうか。

恐らくそのような職場では、ご自身だけでなく、
ほかの教職員も同じような悩みを抱えているかもしれません。
もしそうであれば、「勇気ある代表者としての声を出して
職場環境に違いをつくることに貢献する」とも考えられます。

職員がどんどん病んでしまったのであれば、
健全な教育現場を構築することはできません。

その悲痛な声が上がらず、現場のシステムが
改善されないままでいるほうが、教育者にとっても、
そしてなによりそのような現場で教育を受ける
生徒たちに悪影響が出るとことになりかねません。

弱い人間としてではなく、勇者としての意識を持って
ぜひ声をあげてみてください。

転職の場合は、フルタイムでなくてもOKという姿勢も
楽にしてくれるでしょう。人に何かを教えるという要素に
喜びを感じるのであれば、そこに焦点をあてて職場の
オプションを拡大することも良いかもしれません。

たとえば、いままでは学校で大人数に教えていたけれども、
小さな塾で少人数に教えるというのも、自分のニーズを
満たす要素は含まれているわけです。

ひとつ注意をしていただきたいのは、
「仕事がストレスだから辞めて主婦にでもなりたい」
という動機で結婚しようとする姿勢です。

辛い状態から逃げ出したい気持ちはよくわかります。
ただし、逃げ場として結婚が使われると、
夫婦関係は依存関係に陥って、長期的に健全な
夫婦関係の構築が難しくならないとも限りません。

まずは、自主性・自律性を大切にして、
目の前のストレス状態から脱却を目標に、
「今の自分が好き」という状態になってから、
一緒になる方がより健全なパートナーシップを築けるはずです。

もちろん、仕事のことを抜きにしても、
愛しているから一緒になりたいという場合は
この限りではありません。

もういちど、しずかに心の声に耳を傾けて、
何が正しいのかを尋ねてみてください。
そしてそれに即した行動をとってみてください。

変化を起こすことは勇気が要ります。
当然ストレスもあることでしょう。
ところが、それは一過性のストレスです。

変化を起こさないこともやはりストレスがあります。
そしてそれは継続的なストレスです。

どのみちストレスがかかるのであれば、
建設的なことに意識を向け、行動をしてみては
いかがでしょうか。

人間がストレスを我慢する意味があるときは唯一、
その先に自分にとってより大きな喜びや
望ましい結果が待ち受けているときです。

* * * * * * * *
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