執筆者

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こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、ラッコさん(40代・医療関係)のご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
マンションの管理人さんの過干渉で困っています。
50後半から60才代の男性です。
気さくでひとなつこい方で、仕事が楽しくて仕方がない、
マンションに来るのが楽しみと言っておられます。
自分からみんなに話しかけ、あれこれ手を貸してくれようとします。

勤務時間は朝8時から16時なのに、朝7時にはやってきて、
住人をみると元気良く、おはようございまーす!と言います。
私は朝7時台に近所のコンビニで買い物しているのですが、
コンビニに入ってくると、そこでも、おはようございます! 
のんびり早朝の散歩から帰ってくると、マンションの通りに出ていて、
お帰りなさーいませ!と言います。

いずれも管理人さんの勤務時間前の朝時間です。
なので、朝のごみ出しやそのついでに、ちょっとコンビニで買い物がてら
散歩したりが楽しみだったのに、外出できなくなってしまいました。

嵐の日は、皆様さんがご不安でしょうと言って、工事現場みたいな
ヘルメットをかぶり泊り込んでおられました。タクシーを呼ぼうとすると
「え、お金かかっちゃいますよ」と言われてしまい、
本当は呼びたかったのに呼べなかったこともありました。

悪い人ではないので余計に苦しいです。

だんだん日常生活に支障をきたすレベルになり、悩んでいます。
~~~~~~~~~~~

ラッコさんは、相手のことにとても配慮する誠実なお人柄なのでしょうね。

かつて受けたことのある相談で、マンションの管理人さんが全然挨拶したりせず
不愛想で、自分は嫌われているのではないかと気にしている、という内容が
ありましたが、それとは全く逆で、過干渉ということですね。

確かにここまでくると、何だかプライバシーをずっと監視されているような
気がする人が出てきても仕方ない行動だと思います。

そして、ラッコさんが気になってしまって、日常に支障をきたし始めてしまった、
外出できなくなってしまったというのは、かなり病的な領域に入ってきて
しまっていると思われます。

ここについては、思っているんだけれど言っちゃいけないというような
基本信念が、ラッコさんご自身の中にありませんか。
相手の気分を害することは、たとえ自分が気分を害されたとしても、
言ってはいけないと思ってはいないでしょうか。

日頃から、言いたいことがあったとき、言っているのであれば、さほど
問題はありません。が、我慢しなきゃいけないという抑圧がフラストレー
ションやストレスを溜めたりして、時に病的な状態にまで追いやって
しまいますから、ここを溜めないようにしていくことが大事になります。

続きは、ビデオでお話しします……

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shutterstock_243494140

Q:いつも適切で的確な先生のお答えを
参考にさせていただいております。

今日は私の悩み事にアドバイスを頂ければと思い
お便りさせていただきました。

私には知り合って長いお友達がいます。
彼女は明るく朗らかで、とても良い人です。
色々な面で長けていて周りにいつも刺激を与える人です。

彼女のそう言った才能は自他共に認めるところで、
彼女自身とても自信家です。

それはもう分かりきっていることで、
自信があるのは良いのですが、それがとても鼻につくことがあります。

付き合いの長い私と二人だけで話している時は良いのですが、
そこに新しく知り合った人や普段いつも会わない人が会話に加わると、
話している内容は彼女がすべて自分の事に持って行ってしまいます。

彼女自身の仕事の素晴らしさ、あるいは、
彼女の友達は「凄い人」「偉い人」だと言うことを
常に会話に持ち出して、自慢話になってしまいます。

また、そういった話がしたくてたまらない、という感じで、
人が話しているのを遮ったり、人が話しているのに、
自分の話を始めて会話をそちらに持っていったりすることが多々あります。

こんな時、私は自分の話をするきっかけが掴めないほどになってしまい、
会っていても楽しくなく、かえって疲れて帰ってくることが最近よくあります。

彼女は話足りないと、またすぐ会おうといって連絡をしてきますが、
私はしばらく時間をおかないとその気になれません。

彼女はとても良い人で尊敬されているにも関わらず、
友達が少ないのはそのせいだろうと私は睨んでいます。

そんな所をうまく彼女に伝えて、
これからより良い友情を築ければと思うのですが、
どうもその伝え方が分かりません。

何か良い言い方、方法がありましたら、ご教授ください。

よろしくお願いします。

【ぷっちん・40代・事務員】

―――――――――――――――――
A:FROM:川畑のぶこ

長年の友との関係が煩わしくなってきているのですね。

ぷっちんさんは今後そんな彼女と
うまくやっていきたいと思っているでしょうか?
それとも正直しばらく距離を置きたいと思っているでしょうか。

心の声に耳を傾けてみてください。

相手を変えるのは難しいかもしれませんが、
相手との関係性を変えることは比較的容易で、
ぷっちんさんの意思次第です。

もし、ぷっちんさんがご友人と
しばらくは距離を置きたいと思っているのであれば、
誘いに乗るのをやめたり、頻度や時間をミニマムにしたり
するのが効果的かと思います。

要するに、やんわりとNOというということです。
ご友人からすると、これまでいつでも付き合ってくれたぷっちんさんなのに、
最近付き合いが悪いなと思うかもしれません。

おそらく、ご友人のオプションは、
それでも大切な友人だから会えるときに会えれば良いと受容するか、
話を聞いてくれないのならぷっちんさんとは距離をとるようになるかの、
どちらかではないでしょうか。

前者であれば、その友情は長く続くでしょうし、
もともとぷっちんさんが無理に相手に合わせたり、
過剰に喜ばせようと努力しなくても続く関係であったということです。

万々歳ですね。

ところが、相手が常に我慢してくれて自分に合わせてくれるからこそ
付き合っている関係であれば、
もともと健全な関係ではありませんし、長続きしないでしょう。

ゆえに、ご友人が離れていくことはやはり万々歳ですね。

ん?そうでもないでしょうか? そうですね。微妙ですよね。

これまでのウン年間はいったいなんだったのかと。
ここがぷっちんさんの試されるところです。

「友人が離れていくこと=私に友人としての価値がないことの証明」
と受け止めると、辛くなってしまうでしょう。
自分の存在価値を証明するのに、無理をして
友人との関係を維持する無意識がはたらくかもしれません。

確かに「常に私の話を聞いて欲しい」というご友人のニーズを
ぷっちんさんは満たせないかもしれませんが、それはイコール
ぷっちんさんが友人としての価値がないということではありません。

私たちはみんな、それぞれの人生の課題を持っています。

ご友人には、それが単なるエキサイティングな近況のシェアではなく、
常に自分の話ばかりになり、相手の話を聞けないのであれば、
彼女の求めているものは友情や絆ではなく
自分の価値の確認かもしれません。

「自分はすごいことを成し遂げて、
  “凄い人”や“偉い人”とつながっているのだから、
  私だってすごいと認めて欲しい
  (なぜなら私自身がそうだと信じきれていないから…)」

と、どこかに優越コンプレックスを抱えていて、
それをクリアする課題があるのかもしれません。

すごいことをしなくても、すごい人が周りにいなくても、
私は私なりに価値のある存在で、他の人も同様である
ということに気づけたなら、
みんなの話をことごとく奪い、自分の話に持っていく必要が
無くなるかもしれませんね。

そのようなご友人の複雑な部分を
深い理解と慈愛の眼ざしで見てあげることができれば、
ぷっちんさんの痛みも薄れるのではないでしょうか。

逆に、そのような「優れた」友人に必要とされることで、
自分は価値のある人間だと確認したいという劣等コンプレックスが
ぷっちんさんの中にあるのなら、
彼女に必要とされようがされまいが、私は私なりに価値がある存在で、
他の人も同様であると、そのようなコンプレックスを克服することは
ぷっちんさんの課題となるでしょう。

「私の話なんて彼女の話に比べたら、
 取るに足らないもので語る価値などない」と思っていませんか?

友情を育むのに、話す価値の有無で話しをする必要はありませんし、
くだらないことでも笑いあえるのが友情でしょう。

ですので、やんわりNOを言う以外にも
「こんどは私の話も聞いてもらっていい?」と
率直に伝えることもひとつの対策です。

彼女から再度お誘いがきたなら間髪入れずに、
「こんどは私の話も聞いてね〜(^0^)/♪
 本当は私も話したいこといっぱいあったんだけど、
 時間切れで10分の1も話せなかったからー(笑)」
などと軽やかに伝えてみてはいかがでしょうか。

言いたいことが率直に伝えられたことで、
わだかまりが無くなることだってあります。

相手も「私ばかり話しちゃってごめん!
 今度はぷっちんの話を聞かせてね!」
とちょっと反省モードで返ってくるかもしれませんね。

今まで周りの人も何も言わないし、
話さないからそれで良いと思っている可能性もあります。

周囲が合わせすぎることで、
ご友人が気づき反省するきっかけを奪っていたとも考えられます。

もちろん、率直なコミュニケーションで関係がくずれるなら、
やはりそれは最初から長続きする人間関係ではなかったのでしょう。

そうであれば、しがみつく必要もないのではないでしょうか。

彼女以外にぷっちんにふさわしい友人関係を
大切にしてくださいというサインかもしれません。

ーーー
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180604

こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、ポン太さん(50代・主婦)のご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
夫が不快で、不快で、たまりません。
家族は、夫62歳、私56歳、息子が2人で、22歳と20歳です。


夫は、一見おとなしく、優しいイメージ。
確かにおとなしく、仕事は真面目、酒も飲まず寄り道もせず、7時前には帰宅、
即効でテレビをつけてトドのようにテレビ鑑賞。
夕食時も家族の会話は無く、私だけ息子達に会話を投げかけるも、夫は無反応、
気の利いた言葉が言えないコミュニケーション障害です。
長男も軽い自閉症で、夫からの遺伝と言われました。

気にしないよう、夫も障害者なのだと認め、受け止めようと思っても、
3日も持ちません。相手に多くを求めても人は動かないと理解していても、
感情がある限り不快さは消えません。

不快の原因は、加齢臭、無反応、品性の低さ、とにかく自分の興味がある事
のみしか話さない。私とは味覚も笑いのツボも合わず、共通点がありません。

私も主婦、妻として夫に頼り甘えたいし、話を聞いて貰いたいと思うものの、
夫を感じるだけで素直になれず、動悸や身体的にもバランスが悪いのは、
更年期もあるが夫が原因なのだと思っています。離婚する勇気も無く、
毎日の生活の不快をどうしたら良いのか、アドバイスお願いします。
~~~~~~~~~~~

一つ屋根の下で一緒に暮らす夫だから、愛おしい相手でいたいし、
お互いに理解し合いたいし、コミュニケーションも仲良くとりたいと思うのは
当然のことだと思います。

ここでちょっと注目したいのは、時期の問題。
今、ご主人が62歳でご自身が56歳、上の息子さんは22歳ということですから、
もう22年以上は結婚生活があるのだと思いますが、昔からこうだったのか、
それともこの時期、最近それが気になるようになったのか。

ご主人は、過去にはコミュニケーションしていたけれども最近しなくなったのか。
それとも、もともと無口で真面目な人で、気の利いた言葉を言えない人だったのか、
ということなのです。

おそらく、昔からそうだったのではないでしょうか。その場合、ポン太さんが
昔はそんなに気にならなかったのに、なんでこの時期になったら急に
気になり出したのだろう、というところに注目してみるとよいと思います。

いくつかポイントがあると思います。

ポン太さんもご自身でご指摘されているように、更年期の問題というのはある
かもしれません。ホルモンのバランスが乱れてくると、これまでと違った状態に
なるとイライラしやすくなったり、たわいもないことで怒りっぽくなったり、
動悸が出てきたり。

もしポン太さんが受診していらっしゃらないのであれば、更年期障害の外来へ
きちんと通って治療するということも一つかもしれません。
ぜひ一度受診をしてみてください。

そして、ご夫婦間のコミュニケーションは以前から変わらないのに、、、
という場合、息子さんたちのことが影響しているかもしれませんね。
22歳と20歳ということで、手がかからなくなりましたね。これまでポン太さん
が一生懸命注意を向けてきた対象が巣立ち始めているわけですよね。

そこで、何となく今までエネルギーを注ぐ対象であった息子さんmたちが
巣立ち始めたので、今度はその対象が、家の中に限定すると、ご主人になって
しまうわけですよね。そこも、ポイントかもしれません。

続きは、ビデオでお話しします……

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Q:川畑のぶこ先生こんにちは。

いつも、先生の悩み相談参考にさせて頂いています。
他の方の質問に心が落ち着いたこともありました。

私は、大家族の長男の嫁を20年やってきました。
同居です。しかも自営業の二代目を引き継ぎ、
家族との関係がとても深く社会との繋がりは少ない方です。

義理両親は、会社では上司でもあるので、
家では嫁として、会社では部下として
顔色ばかりを伺い生きてきました。

子供の成長を心の支えに頑張ってきたのですが、
子供が大学進学で家を出ていった時に、
支えもなくなり、先が暗く見えてきて、
うつになりかけました。

ここで、断捨離メルマガから川畑先生のお話に触れ、
自分にかなり制限をかけて来たことに気がつき、
もっと自分を大切にと思うようになりました。

しかし、長年自分に制限をかけてきたくせや
環境からはなかなかぬけられません。

先日は、両親から
私の実家に連れて行ってほしいと頼まれましたが、
実家にコンプレックスがあるため、
嫌そうな顔がでてしまったのでしょう。
義理両親は怒り、いい嫁でいたかったら、
自分の感情は殺して我慢するべきだ。

いつか、自分も姑になるときがくるのだから。
私もそうやって生きてきた。
同じようにするべきだと言われました。

今までは、そうかなと思っていました。
社会より家族の繋がりが深い私にとって、
両親の言葉は絶対的でした。

でも今は、義母の考えはおかしいと思います。
これでは両親が他界するのを楽しみに待たなければなりません。

嫌だと思っていても、離婚したり、別居することは、
(今まで以上の生活ができそうにないので)考えていません。

私に制限をかける両親もいるこの家庭ですが、
自分も今を楽しみながら同居をしたいと考えています。

それには、私の心の持ちようだと思うのですが、
子供の成長を支えにではなく、
今度はどのように心を持っていれば、
同居しながら今を楽しく生きられるでしょうか?

【あずき・40代・会社員】

―――――――――――――――――

A:

FROM:川畑のぶこ

あずきさんがこれまで献身的に
嫁ぎ先の家のために尽くしてきたことが伺われます。

また、お子さんも大学進学とのことで、
ここまでの道のりを立派に乗り越えてこられたことでしょう。

子育ては心の張り合いになり、
多くの豊かさをもたらしてくれたことと思います。

また、姑さんにとっても、孫のケアは利害が一致するので、
どんなに時間を割いても文句を言われることがないどころか、
むしろ率先して行うことを良しとされていたことでしょう。

もしかしたら、お姑さんからみたら、いわゆる
「良い嫁」の必要条件だったかもしれませんね。

なかなか素の自分になることが許されず、
周囲に合わせてばかりの人生で、
そんな心の支えでもあったお子さんが家を出られたのは
大きな喪失感であったことと思います。

あずきさんにとって、これから先、
いったい何を心の支えにしていけば良いのかわからないということは、
一見絶望的にもみえますが、実は大きな可能性
があるということでもあります。

白紙ということは、何を描いても良いということです。
虚無感や空虚感は新たな風が吹き入れる前兆でもあります。

今までの価値観を捨てて、新たに前進する…
今あずきさんはそんな未来のほんの一歩手前に
立っていらっしゃるのですね。

そのようなときに、不安やちょっとした恐れを感じるのは適切な反応です。

人間は誰でも新しいことにチャレンジするとき
というのは、不安や恐れを感じるものです。

それでも、あずきさんの心の声が
「義理の親の言いなりになるのは違う。自分の人生を生きるのだ。」
と叫んでいるのであれば、その声に忠実に、
不安を乗り越えて新たな一歩を歩んでみてください。

そのために必ずしも別居や離婚は必要ありません。

むしろ、家族がどのように反応しようが
それに動じなくなることのほうが大切です。

これは相手の理不尽な言動に耐えるということではありません。
相手の言動は相手自身の問題から生じていることがほとんどです。

「私は彼らの言動の単なるトリガーでしかなく、
問題の種なわけではない」ということを知るということです。

たとえば、実家にコンプレックスがあるから
義父母を連れて行きたくないという姿勢を、
姑さんは「自分たちに敬意がない」と受け止めたのでしょうが、
そのような受け止め方は相手の問題です。

もちろん、あずきさんがその誤解を解くための
率直なコミュニケーションをすることも可能ですね。

たとえば、「お連れしたいのですが、
 実家がお義母さんたちをお招きできるような家ではなく、
恥ずかしく思っています」など。

このことで、問題は義父母ではなく自分のことということも伝わるでしょうし、
むしろ相手に敬意を払っていることが伝わるでしょう。

あずきさんが家族ともうまくやりながら、
自分の人生もより豊かに楽しみたいとお望みなら、
スモールステップを踏んでいけば良いと思います。

誰にも迷惑をかけずに、
あずきさんが喜びを感じられることはありますか?

例えば、気の置けない仲間とのお茶やお食事の時間だったり、
芸術鑑賞だったり、読書だったり、土いじりだったり、
まずはそれらをイメージし、リストアップしてみることをお勧めします。

今現在、ご自身が喜びを感じられるものが思いつかないのであれば、
あずきさんが嫁ぐ前に持っていた喜びでも結構です。

そして、実際に取り組めることから着手し始めてみてください。

実行のためには、あずきさんがご自身に
「喜びを得て良い」という許可を与えることが肝心です。

「私は幸せを体験するために生きている。
 人生の大切な仕事に取り組むのだ。」
と、心に決めて取り組んでみてください。

このリストは常に更新する意図で念頭に置いておくと良いです。

また、あずきさんの喜びをサポートしてくれる人との
コミュニケーションも大切にされてみてください。

何が悪いかではなく、何が良いかに注意を注げるようになると、
自然と心のエネルギーは充電してきます。

すると、今まで気になっていたことが小さく思えてきたりもします。

お姑さんは残念ながらそのような生き方を学ぶチャンスが無かったので、
自分が教わり努力してきた通りにしか
お嫁さんに生き方を提示できなかったのだということも、
慈悲心を持って理解できるようになるかもしれません。

犠牲者になることなく、
相手を理解することができるようになったたときに、
はじめて真の癒しが訪れるのかもしれませんね。

ーーー
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180528

こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、スミさん(30代・契約社員)のご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
メルマガ勉強になります。
今の私の悩みですが、時々死にたくなることです。

精神科で強迫性障害と診断され、15年ほど通院しています。
投薬とカウンセリングのおかげで日常生活を送るには支障がない程度に
回復しています。しかし、時に大した理由もなく、発作的に死にたくなります。


もちろん、とても傷つくことを言われたなど、明白な理由が原因の事も
ありますが、大抵は、仕事がうまくいかないな、休日明け、明日仕事だなと
考えた時など、些細なことです。
法則はあまりないようです。

こうなってしまった時は、すべての作業を中断し、抗不安薬を飲み、
ひたすら時が過ぎるのを待ちます。涙を流し、手首にカッターを当てて
切ったら痛いよ、書類が汚れて面倒なことになるよと言い聞かせます。
1時間ぐらいで憑き物が落ちたように治ります。


主治医に相談すると、時間が過ぎるのを待つしかないですね、と言われました。
ただ本当につらいので、心の持ちようで何とかする方法はないでしょうか。

ちなみに、仕事は責任が重いですがやりがいがあり、家族仲も良く、
特別ストレスが多いわけではないと思います。
~~~~~~~~~~~

すごく辛い状況だということが伝わってくるご相談内容です。

投薬とカウンセリング、15年ほど通院しているということで、
また、日常生活を送るには支障がない程度に回復していきているということ
ですので、投薬とカウンセリングが役に立っているのだと思います。

15年かけて良くなってきている、これからも更に5年、10年とどんどん
良くなっていくんだということをイメージしながら、引き続き主治医の先生
やカウンセラーの方と相談しながら、あまり焦らずに、カウンセリングや
通院を続けられるとよいのではないでしょうか。

ご相談の最後に「特別ストレスが多いわけではないと思います」とあるのですが、
私がこの相談内容を読ませていただいた限りでは、スミさん、割とストレスが
溜まっているのではないかと思う部分が、ポロポロとあります。

「大抵は、仕事がうまくいかないな」とか、休日明け、要は仕事ですよね。
「明日仕事だなと考えた時など些細なこと」と言っているのですが、
もしかしたら、スミさんが「些細なこと」と過小評価してしまっているのかも
しれません。

「法則はあまりないようです」と書いてありますが、私から見ると明確に法則
が見て取れます。「仕事がうまくいかないな」「お休み終わっちゃうな、
明日仕事だな、なんて些細なこと」と、スミさんは「些細なこと」と思っている
けれど、「仕事のこと」という法則があると思うのです。それを「些細なこと」
と思ってしまうという法則があるのかもしれませんね。

なので、ここはデリケートに見ていく必要があります。「ストレスないって
思ってるけど、もしかしたらストレスあるのかもしれない」と、こんなふうに
振り返ってみるといいかもしれません。

続きは、ビデオでお話しします……

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Q:川畑先生のやわらかでおおらかなお答えに
お人柄がみてとれてほっとします。

夫65歳私62歳、関東在住で結婚35年になります。

四人の子供達も家を出て
これから夫婦二人の生活が始まるというときに、
夫が26歳年下の沖縄の水商売の女性と不倫を始め、
夫購入のマンションに住んでもう5年以上になります。

息子達が先に気付き内心
『お母さんだまされてんじゃねぇよ』と思っていたらしいです。

が、夫のうっかりからバレて長男(34歳)が、
うろたえた私の力になってくれました。

彼女のことは話題にせず、「お父さん話があるんだけど」
と二人で話し合いをしたようなのですが、
夫が逃げてそれ以来長男は
「補償がしっかりしてるから、jalの事故で死んでくれたらいいのに」
と言うまでになってしまいました。次男も同じです。

普段彼女の話題さえ出さなければ普通に会話もあるし、
食事も一緒にとります。旅行に誘ってくれ行きます。
が、彼女のことやこれからの私たちのことになると、
ひたすらだんまりを通して話しになりません。

彼女のご主人(関西在住)が突撃してきたときも
同じような態度だったらしいです。
(私は居合わせませんでした)

夫は私と離婚するつもりはない、と言います。
それなら彼女と別れるのかというとだんまりです。

夫が沖縄に行っている(月に2回は行きます)ときには、
息子達は顔を見せてくれます。

なんとか食べるには困らない程度にまで生活費も減らされ、
息子達も寄り付かない生活なら、いっそキチンと離婚したいと
思っていますが、とにかくお話になりません。

なんとか話し合いを持ちたいです。
彼女のご主人から話し合いの手紙が来たときも
弁護士を代理人に立て話し合いはしませんでした。

今のままで、夫の妻として死んでいくのはイヤだなぁ、と思います。

支離滅裂な文章ですみません。
どうぞよろしくお願いいたします。

【傷心者・60代・アルバイト】

―――――――――――――――――

A:

FROM:川畑のぶこ

傷心者さんにとっては何の予兆もなく
或る日突然ご主人の不倫が発覚したのですね。

それまで夫婦生活はそれなりに円満だったと思っていらっしゃったのなら、
ショックはさぞ大きかったことと思います。

まず、このことに関して、傷心者さんはうまくやり直したいが
その方法がわからないのではなく、きちんと離婚したいし、
今のまま夫の妻として死んでいくのは嫌だと思っていらっしゃるのですね。

ただし、夫が話し合いに応じないため、お困りなのですね。

4人の子どもを育てられ、みなさん立派に巣立っているとのことで、
本当に大変なお仕事をされたと思いますし、
そのお子さんたちが傷心者さんに寄り添ってくれているのは
傷心者さんの優しさと家族への献身さゆえでしょう。

ご主人とはやはりきちんと離婚したいと考えていらっしゃり、
当人同士でもまた、家族のほかのメンバー(お子さん)であっても
話し合いが成立しない場合、代理人(弁護士)を立てて、
話を進めることをお勧めします。

ご主人も相手の女性の夫との話し合いに代理人を立てていますね。
同じように対応するということです。

ですので、代理人同士で話し合いとなるかもしれませんが、
これでようやく核心に触れることができるのではないでしょうか。

そこまでしないと、いまの状態がルズルと続くことでしょう。

まずは、このようなケースに長けている弁護士に相談してみると良いです。
実際に依頼するかしないかも含めて、いちど相談してみると良いでしょう。

おそらく、ご主人としては、傷心者さんはこの状況に
それなりに耐えてきているし、今後も耐えられるだろうと
楽観視しているかもしれません。

もしかしたら、無意識のうちに、
傷心者さんの献身さを逆手にとってしまっているかもしれませんね。
そこには立ち上がらなければなりません。

離婚となれば、彼にとって物理的にも経済的にも不利益があり、
煩わしいものでしょう。

ですので、妻さえなんとか我慢できるなら、なぁなぁでごまかし通し、
自分のすべての欲求を満たすことを優先させる算段ではないでしょうか。

傷心者さんのことを彼なりに大切に思っている部分もあるでしょうし、
関係を維持したいと思っているでしょう。
ですのでコミュニケーションも旅行の提案もあるのだと思います。

その部分を分かってもらえれば
妻は耐えられると思っているのかもしれませんね。

同時に、妻とのあいだでは得られないものが相手の女性にはあり、
どちらも手に入れたいという状態なのでしょう。

傷心者さんご夫婦のケースでは、
どちらかを選ばねばどちらかが破綻するのだということに直面すれば、
彼の態度も変わってくるかもしれません。

代理人を立てて話し合いを進めるのは、このように彼に
きちんと直面させ、選択させるための機会となるでしょう。

傷心者さんの献身さや優しさが裏目にでないように、
ぜひ毅然と対応してみてください。
どうか、優しさを強さに変容させてみてください。
強さとは優しさでもあります。

ーーー
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180521

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
*今回、音声の状態が良くなく、ところどころ聴き取りづらい箇所がございます。
  申し訳ございません。
  全文を文字起こししましたものを後半に掲載いたしますので、
  併せてご覧いただければ幸いです。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、ナオさん(50代・主婦)のご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
夫の2年ほどの浮気が原因で別居中の56歳主婦です。
相手とは別れていますが許せず、夫は現在、実家に暮らしています。
マザコン夫で、実家暮らしも居心地が良さそうです。


最近、義父が倒れ入院しました。夫と義母と2人にするのは嫌で、
とりあえず帰って来ても良いと言うと、案の定
父が帰って来てから戻ってもよいか?と聞いて来ました。
普通、父が帰って来たら落ち着くまで実家に泊まって良いかと
言うならわかるのですが。

義母は75歳で元気な姑です。にもかかわらず1人は寂しい、怖い
と夫に甘えます。自営業のため、事務所のある実家に毎日
通っていました。夫が義母の主人になっている感じです。


結婚してからずっと、土日もだいたい実家に行きます。
普通のサラリーマンならどうするの?と思います。

浮気にマザコン。私は夫の何なのか? 
都合の良いときだけ頼ってきます。
家業の経理など手伝っているので、つい助けてしまいます。


こんな夫と離婚したいとも思いましたが、なかなかできません。
マザコン夫は世間でもよくある話です。
私のワガママなのかなあとも思いますが、これ以上我慢できません。
夫に実家よりこちらの家庭に目を向けてもらうには
どうしたら良いでしょうか? 
夫に振り回されるのも嫌ですし、放っておけない自分もイヤです。

よろしくお願いします。
~~~~~~~~~~~

マザコン夫は世間でもよくある話と書いてありますが、
マザコン夫というと、ちょっと母子分離ができていないような
ネガティブな印象かもしれませんが、これはすごく難しいですね。

どこまでがマザコンで、どこまでが自分を育ててくれた親に対する
思いやりなのかというのは、非常に難しい問題だと思います。

ここで何が問題になっているのか、見てみましょう。

おそらくナオさんは、すごく頑張りが利いて、我慢が利く人。
自分を律することができる人なのではないかなという像が、
お話を伺っていて見えてきました。

ですので、おそらく自分は甘えないように努力しているし、
多少不安があっても寂しさがあっても、それをちゃんとコントロール
して、周りに迷惑をかけないようにしているのに、なんで姑はそれを、
やれ寂しいだ、やれ不安だ、怖いだと言って、夫に甘えるんだ
というような怒りがあるのではないでしょうか。

そして、ナオさんにのその怒りですが、本当は怒りではなく
恐いのではないでしょうか。
怖くて寂しい、要は、義母さんと同じなのではないでしょうか。

ですので、まずはこの淋しさ、怖さ、不安というものを
素直に認めてしまうのがいいと思います。
 
続きは、ビデオでお話しします……

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
*今回、音声の状態が良くなく、ところどころ聴き取りづらい箇所がございます。
  申し訳ございません。
  全文を文字起こししましたものを下記掲載いたしますので、
  併せてご覧いただければ幸いです。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

<以下、書き起こし文>

皆さんこんにちは。川畑のぶこです。
いつもメールマガジンをご視聴いただきましてありがとうございます。

今日も皆さんからいただいたご相談の中からお一人の方を選ばせていただきました。
今日は「ナオ」さん、50代の主婦の方からお便りをいただきました。
「浮気にマザコン。私は夫の何なのでしょう?」というご相談です。

「夫の2年ほどの浮気が原因で別居中の56歳、主婦です。
相手とは別れていますが許せず、夫は現在実家で暮らしています。
マザコン夫で実家暮らしも居心地が良さそうです。

最近義父が倒れ入院しました。夫と義母と2人にするのは嫌で、
『とりあえず帰って来ても良い』と言うと、案の定、
『父が帰って来てから戻っても良いか?』と聞いてきました。
『父が帰ってきたら落ち着くまで実家に泊まって良いか?』と言うなら分かるのですが。

義母は75歳で元気な姑です。にもかかわらず、『独りは寂しい、怖い』と夫に甘えます。
自営業のため、事務所のある実家に毎日通っていました。
夫は義母の主人になっている感じです。

結婚してからずっと、土日も大体実家に行きます。
普通のサラリーマンならどうするの?と思います。

浮気にマザコン、私は夫の何なのか。都合の良いときだけ頼ってきます。
家業の経理などを手伝っているのでつい助けてしまいます。

こんな夫と離婚したいとも思いましたが、なかなかできません。
マザコン夫は世間でもよくある話です。
私のワガママなのかな、とも思いますが、これ以上我慢できません。

夫に実家よりこちらの家庭に目を向けてもらうにはどうしたらよいでしょうか。
夫に振り回されるのも嫌ですし、放っておけない自分も嫌です。
よろしくお願いします。」というご相談です。

マザコン夫は世間でもよくある話、というふうに書いてありますけれども、
マザコン夫と言うと、母子分離ができていないようなネガティブな印象かもしれません
けれども、これはすごく難しいです。

どこまでがマザコンでどこまでが自分を育ててくれた親に対する思いやりなのか、
というのは非常に難しい問題だと思います。

ここは何が問題になっているのかと見てみると、
ナオさんはすごくしっかりしていて、家庭のいろんなことを本当に切り盛りして、
家族のために尽くしてこられたのではないかと思います。
そしておそらくナオさんはすごく頑張りがきいて、我慢がきく人、自分を律することが
できる人なのではないかという像が、お話を伺っていて見えてきました。

ですので、おそらく「自分は甘えないように努力をしているし、多少不安があっても
寂しさがあってもきちんとそれをコントロールして、周りに迷惑をかけないように
しているのに、何で姑はそれをやれ寂しいだ、やれ不安だ怖いだと言って
夫に甘えるのだ」というような怒りがあるのではないかというふうに思いました。

ですので、75歳で元気と言えど、年を取ってきている義理のお母さまは、
夫である義父が入院してしまっておそらく不安定な状態だと思うのです。

私たちはみんな「年を取ったらどうするのだろう」と不安になります。
おそらくナオさんも、何で怒りが出るかと言うと、本当は怒りではなく怖いのではないか。
怖くて寂しい、要は義母さん、姑さんと同じなのではないでしょうか。

ですのでこの寂しさ、怖さ、不安というのを素直に認めてしまう、
というのが良いと思います。
これを押し殺して抑圧して自分が感じないようにしていると、
それを素直に感じている人を見ると頭にきます。

義理のお母さんが寂しいからと言っても、「何で本来私に属するはずのものを
あなたは取っちゃうの?」という所有物の取り合いみたいな感じが
心理的に起こってしまっているのではないかと思います。

ご主人はお母さんの所有物でもないですし、ナオさんの所有物でもないです。
誰にも所有されるものではないです。

ナオさんも一緒です。
ナオさんもご主人に所有されるものでもないし、義理のお母さま、姑さんや
お舅さんに所有されるものでもないです。
それぞれが自由意思で、「困ったときはお互いさま」で助け合う。
思いやりを持って助け合うというのが、やはり家族の理想像だと思うのです。

ナオさんは「どうして私たちのことは」、それよりももしかたら「私のことは」かもしれない、
「どうして私のことは見てくれないの?」というのが多分メッセージの中核だと思います。

ですので、「もっと私のことを見てください。私は寂しいです。怖いです。
お母さんも寂しくて怖い、というは私には理解できます。なぜかと言うと、
私も同じだから」という気持ち、それを素直にご主人に伝えてみてはどうでしょうか。

今は怒りで「出ていって!」とやってしまったかもしれないですが、
そうではなくて本当は怖いのだ、寂しいのだということ。
甘えてはいけない、とやってきたところを、本当は甘えたいのだということ。
これを率直にご主人に伝えてみたらいいのではないでしょうか。

そうするとご主人も「ああ、ちゃんと自分も居場所があって必要とされているんだ」
という感覚が芽生えてくるのではないでしょうか。

実家が心地よいのは、そのままの自分をそのまま受け入れてくれるからですよね。
親というのは無条件で子どもを愛していますし、子どもも無条件で愛してくれる人
がいたら心地よいのは当たり前のことです。

さらに必要とされているというか、心配で何とかしてあげたい、というような出来事も
今ちょうど起こっています。
お父さまのご病気だとか、お母さまも高齢になってきているということもあり、
条件が整っているので実家にいる。

ご主人に「ナオさんはしっかりしているからきっと大丈夫だろう」と思われている
可能性もあります。ですので、「彼女は強くてしっかりしているから」というレッテルを
はがすために、「本当は彼女も寂しくて怖さもあって、甘えたくて僕を必要としている
人なんだ」ということが分かるということが大事ではないかと思います。

ここは勇気がいりますね。
素直になる、という勇気がいると思います。
どうしても私たちは素直に正直になるのが何となく面倒で、
仮面をつけたまま相手と接しようとしてしまいますし、怒りの方が簡単です。

怖いです、と言うより頭にきているという方がパワーがあるようで
自分が崩れてしまわないような感覚があると思いますから、そこに固執してしまう。

ここをちょっとナオさんが素直な気持ちで「本当は私は寂しいです」ということを
伝えてみてはいかがでしょうか。

もちろんそれでご主人が思い通りに、では実家を離れてナオさんだけを、
というふうには残念ながらならないと思います。
なぜならば、年老いた親をお世話する、というのはご主人の中にある思いやりだったり、
おそらく彼の大切な信念ではないかと思うのです。

なのでナオさんがそこを理解できるか。
どちらを取るか、という話ではないのだということを理解して、
「お父さんやお母さんを大事にするように私も大事にしてほしい」と伝えましょう。
両方大事にすることもできますしね。

あとはナオさん自身がお姑さんのその寂しさの部分を埋めてあげるような関係を
作るということも可能だと思います。
ご主人がお母さんにべったりになる代わりに、ナオさんが「お義母さん大丈夫ですか?
元気ですか?何かあったら言ってくださいね」とか、思いやりを交わすことによって
お母さんの不安とか寂しさが取れてきて、さほど、息子が常に自分の脇にいて
自分の面倒を見てくれる、ということに執着する必要もなくなってくるかもしれないです。

ですので、もう少し離れたところに自分を置いてみて、改めてご主人とお母さんの関係
を見てみて、奪い合いにならないように、それぞれの良さというものを認めてあげて。
そしてナオさんの良さも認めてほしいということを素直に伝えてあげる。
同時に寂しさと不安というのを伝えてみてはいかがでしょうか。

勇気を持ってぜひコミュニケーションしてみてください。

ありがとうございました。

また皆さんからのご質問、コメント、ご相談、お待ちしております。
共感してくださった方はシェアしていただけると嬉しいです、ありがとうございました。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

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shutterstock_382885657

Q:はじめまして。
わたしは58歳バツイチ独身で息子は自立して遠方で暮らしています。

2年ほど前に婚活サイトで知り合った
二歳半年下のバツイチ子供無しの男性と婚約しました。

お互いに両親が高齢であることから、
結婚は両親を看送ってからということで、
だけどいい加減ではない付き合いなのだという意味で、
相手からのたっての希望を受け、婚約指輪を貰い、
周囲や両親家族の公認の付き合いをしています。

が、付き合って3年目ということで、
だんだんと相手のアラや付き合いづらさを感じるようになりました。

とても仕事のできる人でとても負けん気の強い人です。

私との喧嘩でも決して譲りません。
一度二人で彼の携帯画面を見ている時に女性からの着信メールが来て
彼が顔色を変えて携帯を持って猛ダッシュでトイレにこもった事がありました。

でも、彼は謝りません。
その態度が不信で問いただし何日か尾を引いた事がありました。

彼もそれがいい加減嫌になりキレて
別れると言い出して本当に大変だったことがあります。

先日も、彼のマメではない性格で
連絡がよく取れず自宅待機のようなことが続き
今度は私の方がついにキレてしまい怒ったら、
彼は今度こそ別れると言い、平謝りに謝る3、4日を過ごしました。

彼はとてもガンとしていてその様子は全く切り捨てる聞く耳を持たない、
なのでとにかく謝るしかないのです。

そうじゃなかったらもう別れていると思います。
なんだかここに来て、頼もしく思えた彼の性格も柔らかさのない
オレオレ主義の人としか思えず、こう考える私は依存型の人間で
情けない人間なような気がして一回関係を見直さなければいけない
と思い始めています。

楽しければ続ければ良いし、
自分のことが嫌いになるようなら距離を置けばいいと思っています。

今大切に考えなければいけない事はなんでしょうか?

【ひな・50代・会社員】

―――――――――――――――――

A:

FROM:川畑のぶこ

婚約者の不誠実さとモラルハラスメントに悩んでいらっしゃり、
今大切に考えなければいけないことが何かのヒントが欲しいのですね。

関係を継続するのか、それともこれで終わりにするのか、
どちらであってもひなさんにとって
ポジティブな面もネガティブな面もあるのでしょうね。

ただし、どちらであっても、ひなさんが共通して取り組む必要があることは
パートナーにいったいどのように自分に接したり向き合ったりして欲しいか
ということを明確にすることと、

自分が相手にして欲しいように自分が自分に接し向き合っているかを
振り返るということです。

もし、相手に大切にして欲しいと思っているのであれば、
ひなさんは自分自身を価値ある大切な人間だと思っているかどうかを
振り返ってみるということです。

もし、ひなさんが「私なんてどうせとるに足らない人間だから。」
と思っているのであれば、
相手もひなさんに対して敬意を払いにくくなります。

美しい花だとひなさんが思っているものを相手に差し出すのか、
それとも、価値の無い雑草だとひなさんが思っているものを相手に差し出すのか。

それぞれを受け取ったときに、
相手はどのようにその花に接するのか、ということを
イメージしてみるとわかりやすいかもしれません。

「私は大切に扱われて当然の人間」と思っていますか?
それとも
「私はぞんざいに扱われて当然の人間」と思っていますか?

大切にされる価値のある人が逆ギレに対して謝り続けるでしょうか?
相手が加害者でいつづけることにひなさんが加担していませんか?

それらの行為は寂しさを埋める対価としては、あまりにも高くないでしょうか?

彼の態度には問題があるのは言うまでもありません。
彼には彼の課題があるでしょう。

ただし、今後ひなさん自身が抱えている自己肯定感やセルフイメージの
課題が解決しない限り、たとえ彼と別れたとしてもまた似たような人間関係
を構築する可能性が十分に考えられます。

誰かが私を認めてくれれば、そして愛してくれさえすれば、
私も私を愛せるようになれる…
なんて、誰かに人生の宿題を押し付けていないか、
もういちど振り返ってみてください。

必ずしも結婚が幸せをもたらしてくれるわけではありません。
幸せなひなさんだったらいったいどのように行動するのか…
そこが課題ではないでしょうか。

ーーー
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180514

こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、aikoさん(60代・自営業)のご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
川畑先生、毎回視聴し、ご助言を指針にしております。

4月16日のひまちゃんさんのご相談は、
私にとってタイムリーです。
私も乳がんで約2週間後に手術の予定です。

ただひまちゃんと違うのは、
信頼できる先生にめぐりあえたかどうかという点です。

近所の大学附属総合病院の乳腺外科にかかっていますが、
じっくり考えてその病院を選んだわけではなく、
病院を選ぶ時点で夫がそこに入院していたため、
私もなかば自動的にその病院にかかることにしました。

外来を担当するのは3~4人の医師で、毎回診察する医師が違います。
ある時、誰を主治医をと思ったらいいのでしょうかと尋ねたら、
みんな主治医と思ってくれていいと言われました。

そう言われても、毎回違う医師に会うので
信頼関係がなかなか深まらないように感じます。
エコーも技師任せで実際に診察していただいたのは生検のときだけです。
このような中で手術に臨むのが不安です。

ただ、今の病院は家から近いというメリットがあり、
将来を考えると転院せずにかかり続けるのがいいのかなと思うのです。
このような中、どのように医師とコミュニケーションを図り、
信頼感を養っていけばいいのでしょうか。

どうぞよろしくお願いします。
~~~~~~~~~~~

aikoさんのようなお悩みを抱えているがん患者さんは
たくさんいらっしゃると思います。

医師と自分との相性が合わないなとか、ちょっと方針が不明確で
不安だなという場合は、もちろん、セカンドオピニオンや
サードオピニオンをどんどん聴いていくことが好ましいと思いますし、
その中で、「この先生なら、私、信頼できるな」と、
主治医となるような先生に巡り合えたのであれば、
それはそれでよいことだと思います。

ただ、もう方針が定まっていて、治療の方針に特に問題があるという
わけではなく、ちょっとした細かなことをコミュニケーションするのに、
一回一回その先生に伝えなくてはいけないとか、あるいは
毎回先生が違うから、言いたいことやちょっと確認したいことを伝えづらい
というような場合は、先生ではなく他の人に相談してみるという手もあります。

大学病院の付属の病院ということですから、おそらく、
がん相談支援センターというのがあると思います。厚生労働大臣が認めた、
高い質の伴ったがん治療を提供する病院に指定されている全国の施設には
必ず設置されているセンターです。おそらくaikoさんが通院されている病院
にもあると思われますので、そこに立ち寄って相談したらいいと思います。

また、厚労省に指定されているがん拠点病院ですと、患者会もやっています。
患者さんの心理面のケアもきちんとするように条件があるのです。
なので、がん診療連携拠点病院に行って、患者会はありますかと訊いて、
あったら、そういった所に参加するのもよいでしょう。

 
続きは、ビデオでお話しします……

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shutterstock_711974782

Q:私は結婚していますが、もう18年も前から、
働き始めたパートの上司に片思い中です。

彼も結婚していて、むしろ仲の良い夫婦だと思います。

職場では年も近いため、
私のことをとても信頼して、仕事を任せてくれたり、
プライベートの話もしてくれたりします。

家族の話をされるととても辛くなるのですが、
話ができるなら何でも構わないと思っています。

私自身は夫と離婚するつもりもありませんが、
どこかで罪悪感があり、また、職場の彼のことを
考えると切なくなったり、どうしたらいいかわかりません。

かといって、職場自体は本当に楽しく仕事をさせてもらってるので、
転職するつもりもありません。

私はこれからどうすれば幸せを実感できるのでしょうか?
どうすべきでしょうか?

【いっちゃん・50代・パート】

―――――――――――――――――

A:

FROM:川畑のぶこ

職場の上司に恋心があるけれども
互いに家庭をがあり、それは実らぬ恋。
そもそも上司が自分に恋心を持っているわけでもなさそう。

そんな中で幸せを実感するにはどうすべきかというご相談ですね。

これはまず、いっちゃんが幸せの価値を
どこに置いているのかという問題かと思います。

文脈からすると、いっちゃんは
「恋が実れば幸せを実感できる」と思っているのではないでしょうか。

でもそれは状況的に難しいので自分は幸せを実感できないのだと。

さて、ご主人と出会ったときを振り返ってみてください。
昔の恋人でもいいですよ。

上司に対して抱いているのと似たような恋心を持っていませんでしたか?
この人と相思相愛になれれば、あるいは結ばれれば、私は幸せになれると。

ところが実際に心が通じ合い、結ばれてみると、
相手の存在は日常の中に溶け込んでいき、刺激(恋心)は薄れていく。
「あれ?思っていたのとなんか違う…」と。

人間はなかなか手に入らないものには
刺激やチャレンジ精神を得やすいものです。

手に入りにくいとわかっているからこそ魅力的に見えるということを
覚えておくと良いでしょう。

私たちは手に入りにくいものが手に入ったときに幸せを感じやすいですし、
それこそが幸せと思っているかもしれません。

でもそのような幸福感は一過性のもので、
やがて慣れるとそこには価値を見出せなくなり、また次の高揚感を必要とします。
そしてこのループがいつまでも続くのです。

私たちに試されるのは、
今自分が置かれている状況=「今・ここ」に価値を見出す力で、
それこそ持続性のある幸せをもたらすのではないでしょうか。

楽しい職場で18年働いている。
幸せなことではないでしょうか。
パワハラ上司ではなく、好意を持てて心に張りを持てる上司がいる。
幸せなことではないでしょうか。

でも、もっと…もっと幸せが欲しい!
彼の心も所有したい!
所有しないと幸せを感じられない!

調子に乗ってエスカレートすると、
やがて均衡が崩れるリスクがあることも覚えておきたいものです。

上司も職場の関係だからこそ誠実に、好意的に接しているということも
考慮する必要があります。

恋をすることが悪いということではありません。

ただし、人生にそのようなスパイスを必要とするなら、
アイドルを追っかけるような気持ちで、
切なさもひっくるめて、恋は恋のままが幸せ、と割り切る冷静さを
大切にされると良いのではないでしょうか。

ーーー
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