執筆者

20210125

FROM 川畑のぶこ

今日は、りんごさん(40代・事務員)のご相談にお答えします。

【Q】
こんにちは。私の職場は介護施設で、
管理職が介護経験者ではなく
病院勤務していた看護師が担っています。

そのため、医療知識や経験は豊富でありますが、
介護特有の言葉掛けや働きかけで
高齢者にやさしく労りながら接するというよりは、

体調管理面からも日常生活においても、
厳しく接し、時に怒鳴りつけ、
嫌味を言うことが多々あります。

周りが聞いていて不快感に陥る発言や態度で、
高齢者が精神的にも負担を感じるレベルです。

経営者が注意しても改善しないまま
毎日が過ぎていきます。

個人の人間性の問題と思い、
例えば「自分のしたことは自分にかえってくる」
と言われるように、
本人の成長のためにも気付きを得られるような
出来事が起これば…と考えますが、
そううまくはいかないものなのでしょうか。

この管理職のヒステリックな態度言動がなくなれば、
他の職員は穏やかな人ばかりで平和に過ごせるのに、
と思ってしまいます。

先生はどのように捉えられますか?
教えていただけると幸いです。
宜しくお願い致します。

【A】
りんごさんの誠実なお人柄、そして
介護のプロフェッショナルとして入所者の方々へ
しっかり寄り添おうとする姿勢が伺えます。

新しく入ってこられたその看護師さんは、
きっと医療現場の厳しい所で
テキパキやってこられたのでしょうね。

りんごさんもおっしゃっているように、
この方のパーソナリティゆえの厳しさなのかな
という気もします。

また、医療現場で働く人々の中には、
その忍耐力や献身性などが高いがために、
自らがストレス下に陥った際、
自分自身や相手に対して必要以上に
厳しくなってしまう傾向のある人もいます。

人として良い所もたくさんあるのに、
ストレス下に陥ると、その良い部分、
ゆとりのある部分が出てこなくなり、
厳しさばかりが前面に出てきてしまうことが
あるのです。

ただ、このことと、
介護従事者が現場でとるべき態度、
入所者の方々に対して向ける姿勢とは別ですし、
実際にどんなことが大事なのかは、
おそらくご本人も理解はしていると思うのです。
管理職であればなおさらですね。

りんごさんがいらっしゃるような職場では特に、
職員同士のコミュニケーションは
とても大事になってきますから、
その方に直接伝える機会を持てるのなら
伝えるに越したことはないと思いますし、

もしそれができない場合は、
人事担当者にもう一度話をして
経営者からきちんと指導してもらう必要があります。

それも、一度だけではなく、
何度か繰り返す必要があるかもしれませんね。

内集団バイアスと言って、身内にいると、
なんとなくなぁなぁになり、大丈夫大丈夫と
問題を先送りしてしまいがちですので、
そこは今いちど俯瞰的な視点を持って、
入所者の方々にとって最適な環境を用意するために
行動を起こすことが大切です。

続きは、ビデオでお話しします……

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Q.いつもあたたかいメッセージありがとうございます。
 
職場の人間関係に傷ついています。
 
少し前に社内の配置替えがあり、私の部署ごと移動し、
今まで関わることのなかった人たちと隣になりました。
 
そこの主任の女性ともう一人の女性が、
私にだけとてもきつく当たり、とても傷ついてます。
 
私も同じ主任という立場なので、できれば仲良くしたい、
相談などもできればと思っていたのですが、
 
部署の雰囲気が正反対で、
私のところは和気あいあいとしているのに対し、
隣はとてもピリピリしています。
  
こっちが羨ましいから同じ主任同士だし、
嫉妬してるんじゃない?と同僚は慰めてくれますが、
どうしても心が傷つき、家に帰ってからも悲しくなります。
 
それでもできる限り明るく挨拶したり、
言われたことには「はい」「すみません」と、
失礼のないようにもしているつもりです。
 
一度上司にも相談しましたが、
それからさらにひどくなった気がします。
 
距離をとり、あまり関わらないようにはしていますが、
何かと文句を言ってきます。
 
関係の修復は無理としても、
何とか自分の心が少しでも傷つかない方法はないでしょうか?
 
よろしくお願いします。
 
 
【秋桜・50代・女性・会社員】
 
  
―――――――――――――――――
  
 
A:FROM 川畑のぶこ
  
これまで和気あいあいとやってきた職場が
そうでない部署と隣り合って
がらりと雰囲気が変わってしまったのですね。
 
出来る限り調和を保とうと努力する
秋桜さんの周囲への配慮が伝わってきます。
 
今までうまくいってきたことがうまくいかなくなったとき、
私たちは以前の状態に戻りたいと思うのは当然のことと思います。
 
これは、自分がこの状況に耐えられない
=新しい変化に適応できない、
という思いから湧いてくる態度でしょう。
 
でも、もしかしたら、秋桜さんに今起きている出来事は、
ご自身が次のステージに入って、
より大きな課題にチャレンジする器ができたので
起こっていることかもしれません。
 
職場では、仕事の内容レベルや地位が上がれば上がるほど、
責任も重くなりますが、人間関係も、ステージが上がるほどに、
多様な人々としなやかに付き合う試練が訪れるのだと思います。
 
そのような意味では、
慣れ親しんだ環境や人間だけと付き合えれば、
心地よいのは間違いありませんが、
様々な場面で多様な人々としなやかに向き合える自分になることで、
人生がさらに豊かになることもあります。
 
自分は、もしかしたらそんな次のステージにきたのかも、
と受け入れると楽になるかもしれません。
 
そして試練に向き合っている自分自身を
きちんと称えてあげてください。
 
秋桜さんはきっと自分が思っている以上に、
大きな課題に取り組める勇者なのですから。
 
ただし、相手の暴力にはきちんと立ち上がってください。
 
それが上司であれ同僚であれ、
いわれのない精神的暴力があるのであれば、
それは許してはいけません。
 
毅然とした態度で接してください。
 
例えば、隣の部署の主任が言っていることが、
明らかに職務を超えた私的な意地悪なのであれば、
なぜそのようなことを自分がされなければならないのか、
本人と直接対峙することです。
 
関係が悪化するのでは、と心配されているようですが、
すでに十分関係は悪い状態にあるということも
素直に受け容れてしまうことです。
 
その器をご自身が持っていることを信じて。
 
あってはいけないことが起きているわけではなく、
人生にあり得ることが起きているだけです。
 
謂れのないことに文句をつけられた場合、
ただ「すみません」とその場凌ぎに謝るだけでは何も解決しません。
 
それどころか、相手の正当性を認めることになり、
相手が態度を変えるどころか
エスカレートする可能性もあります。
 
謙遜は、相手側にもその美徳があって初めて成り立つものです。
 
相手が高慢なのに自分だけ下手下手に出ていると、
相手の高慢さを助長するだけです。
 
これは誰のためにも良くありません。
 
ここは、波風を立てないことにこだわらず、
人生ときとして波風立つものと悟り、
毅然とした態度で立ち向かうことを大切にしてみてください。
 
傷つかないためには
「私はあなたの言葉や態度に傷ついているのだ」
と訴えることが有効なこともあるのです。
 
自分や相手を大切にするために、遠回しでなく、
率直なコミュニケーションをすることこそ、
秋桜さんが新たなステージで取り組む課題なのかもしれませんね。
  
みんなに好かれ仲良くする必要はありません。
  
秋桜さんを理解できる人が理解してくれれば十分ですし、
何より秋桜さんご自身が自分を理解し、好きでいてあげてください。
  
そうすれば、周りのみんなが好意的であることで心を埋める必要が
無くなり、自家発電できるようになるでしょう。
  
   
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202101018

FROM 川畑のぶこ

今日は、えみねむさん(60代・専業主婦)
のご相談にお答えします。

【Q】
いつも拝読しております 心に響き、腑に落ち、
納得でき、前向きに生きる力を頂いております。

3年ほど前から習い事に通っています。
数年前から、他の場所でも
いろいろ学んでおりました。

今いるクラスで一緒のA子さんは、
私がいろいろ知っていることと、
私の性格が穏やかであることなどからでしょうか、
すぐに話しかけてきて、友達になりました。

それだけならよいのですが、
だんだんと私を独占して、いつも私を側に置き、
私の行動を支配するようになってきました。

あるイベントで、
クラスが二分される事件が起こりました。

すると、A子さんがまとめ役を買って出ました。
私は友達として、
そのまとめ役の補佐をやっていました。

ところが、A子さんは
自己都合で突然それを降りたのです。
そして、彼女と私は
クラスから疎外されてしまいました。

A子さんは、とても熱心で勉強家で、
尊敬しています。しかし、最終的には、
自分のためだけに頑張っていて、
人を選別して、上に上りつめたいだけで、
私を友人だと言っていましたが、
結局、私を利用していただけなのではないか
と感じるようになりました。

私は友達として、時には励まし、
悩みは相談にのり、助言もしてきました。
私の知識を、惜しみなく提供してきました。

しかしながら、A子さんからは
その半分も返ってきていないことを、
悲しく思うようになりました。

彼女は、私がクラスで目立つことを嫌います。
私を励まさず、相談にものらず、
自分だけの新しい知識の提供もなく、
ひたすら一番をめざしています。

クラスに素敵な先生がいらっしゃるのですが、
その先生を独占しています。

「してあげたことは忘れて、
受けた恩は一生忘れるな」と言われたりしますが、
私は小さな人間なのでしょうか?

先日、習い事は卒業式を迎えました。
クラスは同窓会として存続されます。
また顔を合わせることもあるかと思います。

私は、この経験をどう受け止め、
また、A子さんとどのような顔で
付き合っていけば良いのでしょうか?

【A】
えみねむさん、とても真面目で、
嫌な相手にもちゃんと向き合おうとしている
姿が浮かんできます。

習い事自体は終わられたとのことで、
それはよかったですね。えみねむさんも、
肩の荷が下りたのではないでしょうか。

ただし、えみねむさんが
内面的に抱えていらっしゃる課題自体は
この段階でクリアしておかないと、
今後、A子さん以外とであっても
似たような状況になったときに、
同じような行動をしてしまう可能性がありますね。

相手を思いやるとか配慮するということは
どういうことかということを、
もう一度本質的に考えてみるとよいと思います。

A子さんにはA子さんなりの課題があります。

欲しいものを独占して、いつも一番でいて、
目立っていたい。
そうでないと自分自身が不安で、満たせない、
自分にOKを出せない、そのような価値観を
育まざるを得ない状況がこれまでにあったのでしょう。

そこに、えみねむさんが、
付き合わ「ねば」いけないのかというと、
そんなことはありません。

A子さんのことを本当に思うのであれば、
ずっとA子さんに合わせることが良いことなのか
というと、そうではないのです。

続きは、ビデオでお話しします……

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【相手を気にして自分を抑えてしまう…】
    
Q.主人を気にしている自分を変えるにはどうしたら良いでしょうか?
 
いろいろ考えたり断捨離を少しやってみたりするうちに、
いつも私は主人を怒らせないように気にしていると改めて思いました。
 
母も父に対して同じようにしていました。
男性を立てる。
怒らせたら何をするかわからないから、
怒らせないようにいつも配慮した行動をとっていました。
 
相手を尊重するのは大切ですが、
気にして自分を抑えるのを変えたいです。

【ひよこ・40代・会社員】

 
―――――――――――――――――
 
 
A:FROM 川畑のぶこ
 
私たちには社会的な調和をもたらしたいというニーズがあります。
 
相手への心配りや気遣いはそんなニーズを満たしてくれますし、
それにより、心地よい環境に身をおくことが可能になります。
 
ただし、心配りと気遣いは似ているようでいて非なるものです。
 
心配りが相手への思いやりからの行動であるのに対して、
気遣いは不安や恐れから自分を守るために行われていることが多いです。
 
ひよこさんの場合、波風を立てることへの恐怖から、
ご主人に気を遣われていることと思います。
 
気遣いは度を超えると気疲れになり、
それが慢性的となるとストレスが蓄積されてしまいますね。
 
ひよこさんもおっしゃるように、相手を尊重しつつも、
自己表現をする姿勢を育むことは大切です。
 
相手を大切にするのと同じように
自分自身も大切にするとコミットすることです。
 
そして、どんなに気を遣ったり配ったりしたところで、
相手は怒るときには怒るし、不機嫌なときは不機嫌である
ということも受け入れること。
 
徹底的に自分の感情を押し殺せば、
相手の感情もコントロールできるはずと思いがちですが、
ひよこさんが悪意を持って接するのでない限り、
相手の感情は基本的に相手にしかコントロールできません。
 
怒らせると何をするかわからないというのは、脅しであり暴力です。
 
これに屈してはいけません。
 
相手を傷つけたり貶めたりする意図でなく、
基本的に相手への敬意や思いやりを大切にしつつ、
自己表現をした結果、ご主人が怒ったのなら、
それはご主人側の問題であって、
ひよこさんにはどうすることもできません。
 
ひよこさんにはご主人の感情の責任をとることはできないのです。
 
なぜなら、感情の大半は事実をどのように受け止めるかという、
その人の信念や思考に依存するからです。
 
ものの受け止め方や考え方はそれぞれの課題です。
 
今のご時世、男女平等と対等なパートナーシップを育むことが大事
と考える人もいれば、全時代的な感覚で女は常に男を立てるもの
という考え方の人もいることでしょう。
 
互いに敬意があれば、このような価値観を話し合うこともできると思います。
 
まずは、「どうするべきか」ではなく「どうしたいか」を振り返り、
ひよこさんのしたいこと=ニーズを明確にしてみてください。
 
それは、相手を傷つけたり迷惑をかけたりすることですか?
 
おそらくそうではないでしょう。
 
そうであれば、
自分のニーズを満たすための行動をおこしてみてください。
 
自分で自分のニーズを満たせるようになり、
エネルギーがチャージされてくると、
相手の機嫌次第で自分を満たしたり枯渇したりすることが
なくなってきます。
 
断捨離で、ぜひ古い過去の自分の価値観も手放してみてください。

 
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今日は、グルグルさん(50代・主婦)
のご相談にお答えします。

【Q】
潰瘍性大腸炎を患い、15年。
悪化、寛解を繰り返しています。
今、また症状が良くなくて、いろいろ悩みます。

主人の両親と完全同居すること20年。
今、子どもは長女17歳、長男15歳。

同居してからは、様々なことがあり、
心身共に疲れ果てています。

病気を患ったのも、主たる要因が
同居に関わるストレスだと自分では思います。

何回となく、別居の話もしましたが、
様々な要因が絡み実現しませんでした。

医師には治らない病気と言われた慢性病。

治したい、と考えながらの毎日ですが、
体調が悪くなると、義母から離れたい、
顔も見たくないという感情が
強く湧き上がってきます。

同居してからの様々なことでの義母への腹立ちが、
ずっと消えないでいるのです。

「病気は自己に気づきを与えてくれるもの」
とも言われますし、
ある人に、病気が悪化したことを相談すると、

「ご自身の人生を歩くことをお勧めします」
と言われたりして、義母と離れたいという思いが、
ますます強くなるばかり。
しかしながら、現実的には不可能です。

義父は7年前に他界し、高齢な義母。
そして、実の両親も高齢で、
サポートする日々です。

思春期の子ども2人に、自営の主人。
その経理を担っている私。

他にも様々なことがあって、
別居なんて不可能なのに、離れたい、
離れないから病気が治らないんだ…と
考えてしまいます。

病気を治したい悩みと、不可能な別居をしたい
悩みとがグルグル巡り、体調不良や親の介護、
子育ての諸々… ストレスフルな毎日です。

解決策が見当たらず、ご相談させていただきました。

自分軸がないのでしょうか? 
でも、自分勝手軸になってはダメだし…
どうしたらいいのか、わかりません。

【A】
お姑さんに対してすごく嫌な悪感情があるにも
かかわらず、きちんとお世話しなきゃという気持ちも
どこかにある、そういう誠実さがあるから、
グルグルさんはものすごく辛いのでしょうね。

二重拘束、ダブルバインドと言って、
こっち側で縛って、こっち側でも縛って、
どっちつかずになってしまっている状態。

自分自身の病気も治したいし、
でも、お義母さんのこともケアしなきゃいけないしと、
二重拘束が起きてしまっていて、
これが苦しいのだろうと推察します。

そのようなストレス下での
グルグルさんのセルフケアについて、
「一気に全て」ではなく「時々ちょっとずつ」の
スモールステップで取り組むことをお勧めします。

続きは、ビデオでお話しします……

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今日は、みなさまからのご相談への回答をお休みし、
川畑のぶこからのメッセージをお伝えします。
 
*  *  *  *  *
  
A:FROM 川畑のぶこ
  
新年あけましておめでとうございます。
 
2021年が明けて5日がたちました。
みなさんは年明けをどのようにお過ごしでしょうか。
  
私はこの年末年始を実家の沖永良部島で
のんびり過ごしています。
   
島は雨が降ったり止んだりしていますが、
気温は暖かく、晴れ間には美しい虹を
あちこちで見ることができます。
  
両親は晴れていれば庭の手入れやら
新年の挨拶回りやらで外出することが多いのですが、
天候や東京から帰省している娘家族のこともあり、
家の中で過ごす時間が増えています。
  
両親が居間にいるときは
基本的にテレビがつけっぱなしで、
興味の有無に関わらず、
さまざまな情報が垂れ流し状態です。
 
自ずと、暗いニュースも否応もなく聞こえてきます。
 
「今年こそ再会しよう」と
年始の挨拶で交わしたものの、
どうやら今年も私たちには「忍耐と変化」が
迫られる年となりそうですね。
 
「変化」というテーマに関して、
人間性心理学の父、アブラハム・マズローは
次のような言葉を残しています。
 
   
―どのような状況においても、
私たちには2つの選択肢がある。
成長のために前進するのか、
保身のために後退するかだー
 
 
変化に向き合う姿勢のヒントと
なるのではないでしょうか。

 
私たちにはみな、
「より良くなりたい」という動機があり、
常に自らの成長を望んでいます。
 
新しい発見や気づきがあると、
喜びを感じるのはこのためでしょう。
 
自分の潜在的なちからを
十全に発揮できないことほど、
もったいないことはないと知っています。
 
一方で、これまでのやり方が維持されれば、
少なくとも今の状態は保てるので
安全と信じていますから、変化を起こして
万一今より悪くなるリスクがあるのであれば、
現状を維持しようという気持ちがはたらきます。
  
これは現状維持バイアスと呼ばれるものですが、
過去のやり方が本当に今から未来に役立つかどうかの
保証はありませんし、むしろ逆効果のこともあります。
 
これまでの方法が未来にも役立つという姿勢は
ときに偏見だということを意識しながら
判断をしていく必要があります。
 
世は無常で、私たちは常に変化を求められます。
 
そして、私たちの無意識や潜在意識も、
つねに変化に適応しながら成長するよう
私たちに働きかけてきます。
 
そして、自分たちがそれを
信じられるか否かにかかわらず、
それに耐えうる本性をそなえているのでしょう。
 
そんな本性を信頼して、
勇気ある前進をしたいものですね。
 
 
つけっぱなしのテレビを消して、庭に出ると、
潤いを湛えた数珠なりのみかんの木々や、
彩り豊かな南国の草花、そして雨上がりの
陽の光を讃える鳥の声が歓迎してくれます。
 
世界は一変して静けさと平穏に包まれます。
 
不確かな未来を生きるのに、
意識の向け方次第で心のエネルギーの
充電ができることもわすれずに。
 
 
2021年がみなさんに
健康とたくさんの幸せをもたらしますように。
  
 
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20210102

FROM 川畑のぶこ

新年明けましておめでとうございます。

皆さんは
2021年をどのように迎えられたでしょうか。

去年は、本当に変化の年でした。
まったく予測のつかないことが
私たちの人生に起きました。

そして、今、私たちがここにいるということは、
その変化を何とか乗り越えてきている
紛れもない証拠だと思います。

そういった意味で、
新年が明けたこともめでたいことですし、

私たちがこのような状況を何とか乗り越えてきて、
今、このようにオンラインではありますけれども、
向き合っていられるのも、
とてもめでたいことではないかなと思います。

とは言え、まだまだそういった去年の名残から
立ち上がれないような人たちや
まだ苦しみの中にいるような人たちも
いらっしゃるかもしれません。

変化をどうやって乗り越えていったらいいのか。

もしかしたら、今年もまた引き続き、
変化との向き合い方というのは、
私達のテーマとなってくるのかもしれませんね。

どうやって、しなやかに穏やかに、
この2021年を送っていくか、
あるいは、より幸せに豊かに
2021年を送れるかということに関して、

昨年末に出会った、とても素敵な言葉とともに、
皆さんにシェアさせていただきたいと思います。

続きは、ビデオでお話しします……

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【息子夫婦にアドバイスしてあげたいけど…】
   
Q.
次男夫婦は8年の交際後、今年夏に結婚しました。
新居は私の家から1時間程のところ。

次男だけ土、日毎週実家に来るようになり
私は心配してました。
お嫁さんは当初から家に泊まり
私ともラインしています。

彼女は次女で実家は遠いのですが、
ご両親が家族大勢でイベント、旅行をするのが好きで
私の息子ももれずに誘われ一緒に旅行、
一人暮らしの彼女の所に訪問しては泊まり
さらに息子も一緒に泊まるようにと言われ
帰りたいと話すと彼女が
「お母さんが機嫌悪くなるから泊まって」と
一部屋に皆んなで泊まることに。

旅行に行っても同じ、
お母さんは疲れた等マイナスの言葉は嫌いとのこと。

彼女の口ぐせは
「私の両親と仲良くできない人とは結婚できない」
だそうで。

結婚を2人で決めた時、私は息子に話しました。

彼女からご両親に2人の生活に入るのを遠慮して。
とお願いしてもらえばと。

私と主人はあちらにご挨拶に伺わなくてはと
思っていてその事から始まり、
結納の事で機嫌を悪くしたご両親から、
息子はいきなり電話で婿にこれないか?
お母さんからは貴方が、娘を泣かした事
(結納はしなくても良いのではと話した事)
をわすれないで。と言われたそうで
息子もかなり落ち込んでいました。
それでも彼女と結婚したいと思っていて。

私は親は大事にしなくてはいけないけど、
言いなりになるということではないよ。
結婚は2人がするものだから2人の気持ちが大事。
親はそれを見守ってあげればいいと思ってるよ。
と息子に話し、彼女にはメモ程度のものをおくりました。

あちらのご両親は結婚式(未定)まで
私達と会わなくていい。と言っていて
籍を入れる前の日に電話でご挨拶だけしたいと思っていても
拒否され、なんとか籍を入れ2ヶ月がすぎ、
息子は彼女に家から出て行って!と言われたそうです。
その事は私の兄(気の許せる人)に話したそうです。

彼女に2人の生活、2人の人生を諭してあげたいけど、
どうしたら良いかわかりません。

【パンダ・50代・パート】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

結婚を個人の問題と受け止めるか、
家族同士の問題と受け止めるかは、
それぞれの価値観となることでしょう。

結婚にはある程度勢いが必要かもしれませんが、
きちんとすり合わせがされていなことで
あとで苦労することもありますね。

でも、そんな苦労も
結婚の大切なプロセスであるとも思います。

息子さんのケースは、
奥様の家族の絆が強いようですので、
奥さんの結婚観に合わせることに
息子さんの抵抗がある場合、
苦労するケースとなるでしょうが、

とくに抵抗なく、大勢でワイワイという文化が
好きなパーソナリティーであれば、
とくに苦しみもないかと思います。

もちろん、奥さんからの視点からすれば、
慣れ親しんだ賑やかな家庭像を描いて結婚したのに、
自分の夫の水を差すような行為で、
自分の愛する者が大切な家族に愛されない対象に
なることを恐れているのかもしれませんね。

この辺はセンシティブで、
決してただ夫を否定しているわけではなく、
夫と自分を守りたい(=ちゃんと受け入れられ
愛される対象となりたい)防衛的な心理も働いて、
過敏になっていることと思いますから、
奥さんなりの愛のかたちと受け止める想像力も
大事になってくると思います。

パンダさんのおっしゃるように、
相手の両親や家庭の文化に敬意を払うということが
必ずしも迎合することとは限りませんから、
これは息子さん自身の判断や選択に関わることでしょう。

このときに、パンダさんやご主人が親として伝えたい
大切なことを伝えたなら、あとは静観し、
失敗や困難も含めて、価値観の異なる者同士が
互いを理解し妥協していく大切な結婚のプロセスと
受け止めてみてはいかがでしょうか。

結婚は異文化を学ぶ過程でもありますから、
どちらかの文化が正しいという主張は
調和を生み出しません。

相手への愛はあるけれど、相手の文化は苦手…
そんなままならない、行きつ戻りつのゆらぎもまた
人生の醍醐味なのでしょうね。

困難のない美しく輝かしい人生を送ってもらいたい
というのは親心かもしれませんが、
シミやヒビが入った後の金継ぎも
また味わいになったりもします。

取り返しのつかないことにはならないでしょうから、
彼が人生の課題に真摯に向き合っていることを
温かく見守り応援されてください。

失敗も含めて、温かく見守り、
いつも応援してくれる家族がいるだけで、
彼の心の安全地帯は確保されているでしょう。

 
 
〜〜〜〜〜〜〜〜
12/20(日) 川畑のぶこ オンライン無料講演会
 「困難に意味を見出す力を育む」
 

★人生の核となる信念との関係性を整え穏やかに生きる〜
「サイモントン療法オンラインプログラム」開催のお知らせ
 川畑のぶこ(進行)
 一般・インターン向け:https://simonton-ip-2021-01.peatix.com
 がん患者さん・サポーター向け:https://simonton-pt-2021-01.peatix.com

 
  
ーーー
★あなたが今抱えている『悩み』をお聞かせください。
 ご質問はこちらから

20201228

FROM 川畑のぶこ

今日は、ほのかさん(50代・パート)
のご相談にお答えします。

【Q】
自ら命を絶ってしまう報道、
見るたびに心が苦しくなります。

私も過去、本気で死のうとした経験がありますが、
今は、あの時死ななくて良かったと思うことも
ありながら、今も、なんか疲れてしまった、
死にたいなぁと思ってしまうこともあります。

川畑先生をある雑誌で知り、
サイトで動画を観る生活をしている今、私は
生きることに対しての、たくさんの学びを得て、
生きることを楽しみたいという気持ちも、
最近ではふつふつ沸き始めています。

しかし、こういう報道や、
今年の8月は自ら命を絶たれた人が去年より多く
これはコロナの影響か、とか聞くと、
私もなんだか苦しくなり、
引きずられていきそうな気持ちにもなります。

気持ちの整理をしたくて、川畑先生が話される
死生観のことなどについて考えたりもしました。

自ら命を絶つと、あの世でも魂は楽にはなれず、
もっと今より苦しい状態になると、
スピリチュアル関係の本で読んだこともあります。

川畑先生、自ら命を絶たれてしまうことに対しての
川畑先生の思いを、そして死生観についてを、
もう一度学びたいです。

モヤモヤから抜け出せずにいます。

【A】
私自身も、自分の友人が自ら命を絶ってしまった
という経験があります。

そのような時、その命を絶った友人と、
どう折り合いをつけるのか、
どのように心を持ち直していったらいいのか
ということについて、
私の死生観を交えてお話しします。

ほのかさんのご参考になればと思います。

同時に、私たちがこのような情報や報道に触れる
場の一つとして、テレビやインターネットなどの
メディアというものがありますが、

そのメディアとの付き合い方も
今いちど見直してみると、
ネガティブな報道に翻弄されることが
少なくなります。

その点についても
アドバイスさせていただきますね。

続きは、ビデオでお話しします……

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
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今日は、みなさまからのご相談への回答をお休みし、
川畑のぶこからのメッセージをお伝えします。

*  *  *  *  *

A:FROM 川畑のぶこ

がんのカウンセリング現場では、
主治医には伝えられない患者さんの悩みを多く聞きます。

告知を受けて、頭の中が真っ白になり、そのあとは
ドクターの話に頷いてはいるけれど、なにも覚えていない…

次の診察時に、もういちど詳細を尋ねると
「前回伝えたでしょう」と不機嫌に対応をされ、
そのまま遠慮して引き下がってしまう…

治療の選択に悩み、カウンセリングや、食事療法、
鍼灸や漢方やサプリメントなど、保険治療外のとりくみを
しているけれども、ドクターには否定されそうで言えない…

データより私の目を見て、人として向き合い、
脆い私を励ましてもらいたいけれど、
忙しそうでそんな要求は到底できない…

仕事は続けたいけれど、職場に迷惑をかけてしまうので、
やめた方がよいと考えている…

心配をかけたくないので、周囲に病気のことは伝えたくないけれど、
隠し続けるのも疲れる…

ふとしたタイミングに意識していないのに涙がワーっと溢れ出し、
何が何だかわけがわからなくなってしまう…

そんな姿を見た家族も本当は泣きたいのに泣けない…

このように、ただでさえ病気のことで落ち込んでいるところへ、
次から次へとふりかかってくる課題に圧倒され、
ついには心が折れそうになる患者さんも少なくありません。

サイコオンコロジー(精神腫瘍学=がんと心に関する医学)が
提唱され久しいですが、患者さんの心のケアは
一見進んだように思えるものの、実際の医療現場は多忙を極め、
患者さんのメンタルケアまで丁寧に行き届いているかと問われれば、
まだまだ限られていると言わざるを得ないでしょう。

患者さんも、いったい、何を信じ、何を疑ったら良いのか、
ネット検索などしたなら、あまりにも情報が多くて翻弄されてしまいます。

こんなケースがありました。

50代男性のがん患者Aさんは、妻がネットや書籍から調べた情報で、
毎日の食事を玄米菜食に切り替えました。
そして、砂糖や塩などの調味料も抜きました。

それまでは食べることが大好きなAさんでしたが、
病気になってからは、徹底的な食事制限がされるようになりました。

そのうち、まるで草を食べさせられているうさぎになった気分だと、
元気なさげに訴えるようになります。

さらには、それまでお腹がすいていたのに、
食事が目の前に出されたとたんに、
食欲がなくなってしまうような状態に陥りました。

すると、みるみる体重は減り、体力も落ち、意欲も低下して、
やがて、なんのために生きているのかわからなくなってしまい、
抑うつ状態に陥ってしまいました。

こんな、切ないエピソードはめずらしくありません。

哲学者アンリ・ベルクソンはエランヴィタール(=生命の躍動)
という概念を提唱していますが、まさに、命や心の躍動が
奪われてしまうと、生きる意味を見いだせなくなってしまいます。

幸い、この患者さんは夫婦カウンセリングの場で、
妻に死ぬ前に(死んでもいいから)コンビニのおでんが食べたい!と訴え、
妻もそこまで辛い思いをしていたとは思わなかったと折れました。

Aさんも、自分は患者でケアされる側(=弱者)であり、
仕事もしていないから、一生懸命看病してくれている妻に対して
文句は言えず、我慢していたことを告白しました。

このカウンセリングの帰り道、二人はコンビニに寄ったそうです。

そして次のカウンセリング、Aさんは満面の笑みで、そして張りのある声で、
「コンビニのおでん食べました!最高でした!」と報告をしてくれました。

エランヴィタール…彼には、困難を乗り越えて前進しようとする
エネルギーがみなぎっていました。

私たちは、その対象が何か、ということにはよく注意を払いますが、
それら対象と、どう関わるかという、関係性の健全性には
なかなか注意が向きません。

医療現場もしかり。
患者さんにデータの内容を伝えることは、いうまでもなく重要ですが、
目を見て「乗り越えられるようにがんばりましょう」と
穏やかに励ましてくれるそんな一言ある関わりがあったなら、
医療者と患者との治療関係そのものが
生命の躍動の源にもなりえるのではないでしょうか。

患者としてではありませんが、
私は幸い、そんな精神腫瘍医に出会うことができました。

一人は20代のとき、私のメンターであるカール・サイモントン博士、
そして二人目は30代のとき、
聖路加国際病院精神腫瘍科でお世話になった、保坂隆先生です。

病気に何が効くかだけではなく、
常に患者さんにとって何が良いかに目を向け、
心を開いているこのドクターたちに共通しているのは、
底知れぬ好奇心と洞察力と愛、そして、悪意のないユーモア。

関係性の医療として、先生のスーパビジョンのもと行われる
グループ療法では、ラウンドテーブルを囲む患者さんたちは、
泣いたり笑ったり、互いに支え合いながら、
それぞれにたくましく癒しの道を歩み始めます。

エランヴィタールが集うグループ場のちからです。
ソーシャルサポートは抗がん剤に勝るとも劣らない治療だと実感します。

ソーシャルディスタンスが叫ばれる昨今、
カウンセリングやグループ療法がなかなか思うように進行できませんが、
こんなときだからこそ目に見えないつながり、ソーシャルサポートの
ちからをいかに発揮するか、私たちの智恵が試されるのだとも思います。

年末年始、帰省を控え、家族と共に過ごす時間を
犠牲にされていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

実際に対面で会えなくても、オンラインで画面越しに顔を合わせたなら、
私たちの心は時空を超え、一瞬にしてつながることができます。

これもまた人類の授かった叡智なのでしょう。
ぜひ、そんな智恵を活用して
穏やかに温かな時間を過ごす工夫をされますように。

保坂隆先生とがん患者さんご家族のスペシャルZoomセッション開催
https://in.personalhealth.jp/WAOH210122_L_2000_DAN
 

★人生の核となる信念との関係性を整え穏やかに生きる〜
「サイモントン療法オンラインプログラム」開催のお知らせ
 川畑のぶこ(進行)
 一般・インターン向け:https://simonton-ip-2021-01.peatix.com
 がん患者さん・サポーター向け:https://simonton-pt-2021-01.peatix.com

4回シリーズ、11/20から始まっています! 「ホリスティック心理学講座」(講師: 川畑のぶこ)
 
  
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