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Q:看護師をしています。
介護や家族関係について相談です。

父が脳の病気になり手術を受けました。
 
退院後術後経過は良かったのですが、
勝手に一人でお風呂に入り
意識を失いました。
 
熱湯と水を出してお湯をためるタイプのお風呂で、
ぬるかったのか
熱いお湯を出したままだったため
全身火傷をし救急搬送されました。

母からの電話で急いで駆けつけ
命に別状はなかったものの、
状態が悪化し私が働く病院に転院しました。
 
突然、死や介護に
向き合うこととなりました。
 
父は事業をしていて借金や、貯蓄がないこと、
仕事も正直だらしないやり方で、
突然父がいなくなり母も一人では何も出来ず
身辺整理も兄弟を呼んでしました。
 
しかし、私にばかり負担がかかっています。
 
それまでの通院や病状説明、意思決定支援、
内服管理なども、母でもできる方法を
模索しながら一緒にしていました。
 
親を助けたい気持ちでしていましたが、
なかなか耳を傾けてもらえず
 
治療を受けるまでも頑固で
私の言葉は聞き入れない父と
知ろうともしない母への対応に
段々疲弊していきました。
 
お金もないため
細々と費用負担もしていましたが、
私だけするのはおかしいと兄弟に訴えました。
 
少しは改善してはくれましたが、
弟はお金は出さない、面倒なことはしない、
弟の奥さんは奨学金を持たせるような親に
お金の援助はしたくない、
それなら奨学金分は考慮してと怒ります。
 
姉は協力的ですがのんびり平和主義で、
困ったと訴えたときだけする感じです。

父もかなり元気にはなりましたが、
それとともに身勝手な性格が出てきたり、
母も私に任せきりで面会もしません。
 
夫婦でお金や今後の話し合いもせず、
私がうるさい役をするため
段々煙たがられています。
 
私があれこれ考えたり調べないと
誰もなにもしない、
先々の話もしたいのですがのらりくらり。
 
自宅退院も自己破産も生活保護も無理という母を
外の仕事に就いてもらい、家の片付けをし、
病院も他のことも連絡を取り合って
私の身が持ちません。
 
何度か訴えてもその場しのぎで、
ゆくゆくお金が尽きたら揉めるのは必須です。
 
放っておこうかなとも思いますが、
様々な問題だらけで自分達や子供の代に
迷惑かかるのも目に見えています。
  
そのためになんとか対処はしていますが、
私だけ頑張ることにもう疲れました。
 
アドバイスお願い致します。
 
【にゃー・40代・女性・会社員】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

にゃーさんのご家族への
献身さと誠実さが伝わってきます。
 
看護師という職業柄、
病むものに手を差し伸べ救う精神は当然のこととして
身についていらっしゃることと思います。
 
 
ご家族は、
身内ににゃーさん以上にできるひとはいないし、
頼りになるのでついつい甘えてしまっている部分も
あるのでしょうね。
 
 
自分ばかりに負担がかかって
不公平だという気持ちが生じるのは当然のことと思いますし、
 
このままではにゃーさんばかりに負担がかかって
ストレスがたまる一方で、
いつか破綻してしまう流れですから
方向転換は必至でしょう。
 
 
まず、にゃーさんに認識していただきたいのは、
にゃーさんはサポートに関して
優等生であるということです。
 
 
ナイチンゲールの精神は
いつでも誰にでも持てるものではありませんから、
にゃーさんはスペシャルな存在であることを
認識していただきたいと思います。
  

その精神を、周囲がもっていて当然と思ってしまうと、
にゃーさんとご家族との意識の落差に
苦しみはさらに大きくなることと思います。
 

みなそれぞれの個性、学びを得た環境など、
限界が異なりますから、
それぞれが限界の中で何ができるかを考慮して
公平に考えてみてください。

 
公平とは、たとえば出費に関してなら必ずしも全員が
同じ額を出すということではなく、
 
経済的にサポートできる人はそうして、
経済的にゆとりのない家族は
他の雑務を担う、ということでも良いわけです。
 
 
弟さんやお姉さんがにゃーさんのように
率先してあらゆる面でご両親のサポートができたに
越したことはありませんが、
 
それが無理ならば、それぞれの事情を汲んで
できることを最大限にしてもらうように
してみてください。

 
たとえば、弟さんの家庭は
奨学金の分は免除してくれるなら支援する
と言っているのであれば、そうしてもらうことです。

 
にゃーさんやお姉さんも
奨学金を自己負担しているなら、
そこはみな同じでしょうが、
 
減額を訴えるということは、
おそらく弟さんだけ自己負担せざるを得ない
家計事情があったのでしょうし、
 
それを不公平と感じていることを
受け取ってあげると良いでしょう。

 
お姉さんは率先してサポートはしなくても、
困っていることを伝えたらサポートするなら、
 
困っていることを伝え続けて
継続的なサポートをしてもらうと
良いのではないでしょうか。

 
毎月継続的にサポートしてほしいと
伝えてみてください。

 
自分に合わせてもらおうとせずに、
相手の状況に合わせて
サポート体制を引き出すことを
心がけてみてください。

 
また、このような時期、家族同士の
緊密なコミュニケーションは大切ですが、
 
感情的にならず、
冷静に話せるタイミングを見計らって、
家族で話し合う時間をつくってみてください。

 
そして、それぞれが
何をどれくらいできるか確認すると同時に、
にゃーさんから何をどれくらいしてほしいかを
具体的に依頼してみてください。
 

もちろん相手にできることとできないことが
あるのは当然だということを知ってください。

 
家族のケアに限界があるなら、
ケアマネと相談して
専門家によるケアの導入をするなどして、
 
家族が抱え込まなくて済む状況を、
場合によっては生活保護も視野に入れての
検討や準備をするのも良いでしょう。

 
大切なことは、口頭でなく、
メールで共有しておくのもよいです。

 
メールも感情的なときでなく、
一呼吸おいて、冷静になったときに、
 
みんな大変な中でそれぞれのベストを
尽くしているのだということを念頭に
思いやりある態度で綴り、送ってみてください。

 
私たちは批判されると感じると
耳をふさぎたくなりますが、
思いやりを感じられると心を開けるものです。

 
思うように協力が得られず、
残念な方向に進んだとしたら、
その結末を体験することも
また学びの機会と受け入れてください。

 
学び方もそれぞれで、究極にふれて
自分たちに火の粉が降り掛かって
はじめて気づくこともあります。

 
にゃーさんがそれを防ごうと一人で奮闘しても、
にゃーさん自身が倒れてしまったら、
結局他の家族メンバーは
にゃーさんなしで対応しなければいけなくなります。

 
そうであれば、にゃーさんが病気になる前に、
その体験をしてもらうこと。
 
できることとできないことの境界線を
きちんと設けておくことは大切です。
 
 
課題を分離して、にゃーさんなしに
周囲が自立せざるを得ない状況をつくって
結末を体験してもらうことで
学んでもらうとよいでしょう。

 
その場合、にゃーさんは
手を出したくなってもぐっとこらえて
見守る忍耐が必要となります。
 
 
最後に、このような時期には
サポーター自身がセルフケアをして
充電しておくことも大切ですので、
 
にゃーさんが自分自身に帰れる時間をつくるのも、
質のともなったサポートを行ううえで
大切な取り組みと割り切って、
リフレッシュできる時間をつくってください。

 
にゃーさんは本当に
よく頑張っていらっしゃると思いますので、
どうかご自身をねぎらってあげてください。

にゃーさんとご家族がこの困難を
乗り越えられることを祈っています。

 
 
ーーー

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FROM 川畑のぶこ

ポンちゃん(30代・女性・育児休職中)
のご相談にお答えします。

【Q】8ヵ月の娘(第一子)を育児中です。

義理の両親にとって初孫なので
喜びが溢れているのは分かるんですが、
最近ちょっと困っています。

遠くに住む義母が、子どもが生まれてから
いろいろな物を送ってくれるんです。

ベビー服や育児グッズ、育児書にとどまらず、
まだ使うのは先なのに離乳食の
レトルトパックとか、「母体を大事にね」と、
私のための衣類や健康食品まで。

事前に訊いてくれれば、好みを伝えたり
断ったりすることもできるのですが、
何も言わずにいきなり送ってくるので、
困ってしまいます。

最初は「ありがとうございます」と
感謝して受け取っていたんですが、
だんだん負担に感じるようになってきました。

ベビー服にしても、私の好みと全然違う
色や柄だと、正直ガッカリします。

かといって使わないまま誰かにあげたり
フリマに出したりするのも失礼かなと思って、
結局押し入れの中で眠ったままになります。

夫はマザコンというほどではないけど、
義理の両親とは仲が良くて、
物が送られてきても
「良かったじゃん」と肯定的です。

だから、夫に
「実はもう送ってほしくないんだよね」
と本音を言うのも難しい状況です。

でも、このまま放っておくと
エスカレートしそうで心配です。

義母の気持ちは傷つけたくないし、
できれば良い形で終息させたいのですが、
どうすればいいでしょうか?

こういう経験がある人って
割と多いような気もするんですけれど、
皆さんどうやって対処しているのでしょう。
ハッキリ言うのがいいでしょうか。

川畑さんのアドバイスをいただきたいです!

【A】「第一子」あるあるですね!笑
同じ経験をなさった方も
多いのではないでしょうか。

第一子って周りが期待をしているし
本当に喜びが溢れちゃうんですよね。

そしてその喜びを表現したくて
何に託すかというと
「物」に託すわけです。

それでも、ポンちゃん、最初の頃は
嬉しかったのではないでしょうか。

ただ、それが頻回になってきて
困っているということだと思います。

物の管理をするのはポンちゃんですし、
自分の子どもに着せたい服の好みも
ありますよね。

私も、子どもの服や物には
わりとこだわりがある方なので
お気持ちよくわかります。

お義母さんとの関係を壊すことなく
対処する方法、、、ありますよ!
伝え方のコツも
アドバイスさせていただきますね。

続きは、ビデオでお話しします……

ーーー

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Q:川畑先生こんにちは。

独身一人暮らしの兄69歳が
先日脳出血で入院しましたが、
元々血液の病気を持っているため寝たままで
日々弱っていっているように感じます。

13年前に夫を亡くしている私も、現在一人暮らしで、
兄とは月一回旅行に行ったりランチをしたりして
「食べられるうちに美味しいものをたくさん食べよう」
と食べることを楽しんでいました。

そんな兄が無言でベッドに横たわっている姿を見ると
「これはもう兄ではない」などと思ってしまいます。

そのくせ私はこんな状況なのにお腹が空くし
普通に食事をしているのです。

そして兄の家の冷蔵庫の中身の心配ばかり
しているのです。

兄がこんな状況にいるのになんで私は
こんな呆れるような考えや行動をとっているのか
自分のひとでなしさがこわいです。

そして今自分が生きて動いていることが
不思議でなりません。

なんとかまともな感覚を取り戻したいです。
助けてください。

【ヒロ・60代・女性・パート】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

ヒロさんの、お兄さんに寄り添い互いに支え合う、
思いやりある関係がうかがえるご相談です。

このように、
自分のことで思い悩んでくれる妹がいること自体、
お兄さんは幸せな人ではないでしょうか。

ヒロさんは、大切な兄が辛い状況なのに、
自分はなんでいつもどおりなのか、
まともではない、人でなしと
ご自身を責めていらっしゃるのですね。

私たちには、大切な人やものを失ったり
失いそうになったりするとき、
否認の心理がはたらくことがあります。

これは、現状を見ないようにすることで、
自分自身を平常に保とうとする
心理的な防衛機構です。

決して、薄情だから放っておいているのではなく、
つらすぎて現実から目を背け
自分を守ろうとする状態です。

それほどにお兄さんの存在がヒロさんにとって
大切なものであるのでしょう。

ですので、
どうかご自身を責めるのはやめてください。

人間はみな生まれた以上、
老いたり病んだり死んだりします。

適度な運動をしたり、
高級なサプリを飲んだりしても、
こればかりは誰にも避けられないものです。

そんな無常を受け入れ、
いつかその日が来るまでに、家族や友と
素敵な思い出をつくることができたなら、
それは豊かなことではないでしょうか。

お兄さんの見た目は変わってしまっても、
心の中にはきちんとその豊かな思い出が
保存されている、その見えない部分に
意識を向けてみてはいかがでしょうか。

「これは兄ではない」のではなく、
過去の若くて元気だったときの兄ではない。

それでも兄は変わらず私の兄であり、
過去は決して失われず、
すべて今に穏やかに含まれている
ということを思い出してみてください。

美味しい食べ物を愉しむ段階は卒業して、
これからはお兄さんと
穏やかで和やかな時間を過ごすという、
新しい関わり方でつながるよう
試みてはいかがでしょうか。

相手を思いやるということは、
相手と同じように苦しむということでは
ありません。

和やかで穏やかな関わりをするためにも、
ヒロさんはいつもどおり食べて、寝て、
健康を保つ必要があります。

良いサポーターであるためには、
まずご自身を整えることが重要なタスク
ということも覚えておいてください。

自分がどんな状態であっても
妹が和やかであるということは、
お兄さんに安心感をもたらしてくれることでしょう。

 
ーーー

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FROM 川畑のぶこ

肉じゃがさん(50代・女性・主婦)
のご相談にお答えします。

【Q】社会人2年目の女性です。
友達付き合いについて悩んでいます。

私はもともと人見知りで、
学生時代から友達は少ないほうでしたが、
それでも、高校・大学の頃には
何人か仲の良い友人がいました。

ただ、どちらも卒業すると自然と疎遠になり、
最初の1~2年は会っていても、だんだん
連絡が減っていくことが多かったです。

社会人も2年目になってからは
さらに忙しくなり、仕事や生活に追われ、
昔の友人と話す機会がほとんどなくなりました。

特に、高校時代から続いていた大切な友達がいて、
お互いに「また会いたいね」と言い合いながらも、
年々、連絡が途絶えがちです。

毎年、お互いにし合っていた誕生日メッセージも、
私から彼女にすることはあっても、
私の誕生日に彼女から来くることはなくなりました。

その友達は交友関係が広く、
私が後回しになっているのかなと思うことも
ありますが、寂しい気持ちが消えません。

仕事を通じて新しい人間関係も
少しずつ広がっていますが、
どうしても昔の友人たちとの縁を
切りたくない自分がいます。

このままでは、どんどん疎遠になる気がして、
連絡を取っていない友人にも思い切って
連絡をしてみようかと考えています。

でも、もし返信が来なかったら傷つくのでは…
と臆病になってしまう自分もいます。

友人との関係を維持するには、
自分から積極的に連絡を取ることが
必要なのでしょうか。

それとも、相手のペースを尊重して、
自然の流れに任せるべきでしょうか?

もともとの数が少ないので、その友達と
途切れてしまうことがとても不安です。

【A】私たちは人生のフェーズ、
人生のステージというものが
いろいろと変わっていきますね。

高校、大学、社会人と
環境が変わるごとに
それを取り巻く人間関係も
ガラッと変わりますね。

そして、私たち人間には
その時に関心のあるもの、
興味のあるものに惹きつけられる
という習性があります。

なので、友人との関係性が変わるのは
致し方のないことです。

ユニコーンさんの価値がないから
友達が連絡してこなくなったわけでも、

友達に価値がないから
ユニコーンさんが連絡しないわけでも
ないと思うんです。

それぞれ、その時々に関わり合う仕事
やプロジェクト、人間関係があって、
そこに勤しんでいるという現状が
お友達にもユニコーンさんにも
ありますよね。

今のユニコーンさんは、
おそらくですが

もし自分からアクションを起こして
相手から反応がなかったら

私は価値のない存在だと
認めざるを得ない結果になるのでは
ないかということを
恐れているのではないかと思います。

でも、決してそうではないということ、
覚えておいてください。

そして、お友達へのコンタクトの
仕方についても、ちょっとしたコツ
がありますので、お伝えしますね。

続きは、ビデオでお話しします……

ーーー

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2025年あけましておめでとうございます。

みなさんは
新しい年をどのようにお迎えでしょうか。

   
私は11月に引っ越した新居で
家族とともに和やかに新年を迎えました。

新築のキッチンで、
おろしたての包丁と新品のまな板で
おせち料理をつくると、
実に清々しい気持ちになり、
いつになく希望に満ちた新年を迎えました。
 
 
3階の息子の部屋からは
青空の向こうに富士山を拝めます。

元日には大國魂神社に初詣に行き、
世界の平和と、私と私の大切な人の、
またそうでない人の健康と幸せを、
 
それぞれがきちんと
それぞれの課題に向き合い、
豊かに人生を送れることを
祈願してきました。

 
参拝のあとに屋台で買った
すもも飴もこころ浮き立つものでした。

   
それ以外は、
自宅でおせちを頬張りながら
めったにつけないテレビで新春番組を見たり、
  
ブランケットにくるまって、
甘酒をすすりながら見たかった映画を
貪るように見たりと、
のんびり満たされるお正月となっています。

  
今年は巳年ですが、
ヘビは脱皮する特徴からも、変化や変容、
また再生や復活などのシンボルだそうで、
とても縁起のよい干支です。

 
ただ、私たちは変化を望みつつも、
それらを恐れ避けてしまう傾向もあります。

 
変化をおこした結果、
望まない結果になったらどうしようと
不安になってしまうものです。

 
ネガティブな状態を徹底的に排除して、
ポジティブな状態に
人生をコントロールしたいのが私達です。

 
でも残念ながら変化やチャレンジには
かならずリスクが伴いますし、
 
そもそもチャレンジしなくとも人生には
ネガティブなこともポジティブなことも
起こるものです。

 
以前、知人で禅僧の藤田一照さんが、
私たちの抱く苦悩は、
痛みに抵抗がかけ合わさることで生じると
教えてくれました。

 
人生に痛みは避けられませんが、
痛みに抵抗しようとすると苦しみとなり、
 
抵抗しなければ、
それはただの痛みとして存在するだけで
苦しみにはならないということです。

 
これは目からウロコでした。

 
ネガティブなこと(人生の痛み)に抗わず、
それらをしなやかに受け入れることは
人生の大いなる智慧ということです。

  
イギリスの偉大な詩人、ジョン・キーツは、
「ネガティブ・ケイパビリティ」
と彼が呼ぶ、
  
ネガティブな状況に耐えうるちからの
重要性を説きました。

 
このネガティブ・ケイパビリティは
私が今年大切にしたいテーマとなっています。

 
私たちはなんでもすぐに知りたいですし、
結果を得たいですし、
モヤモヤがだいきらいです。

 
ところが、
ネガティヴ・ケイパビリティとは、
  
不確実性、謎、疑念の中にあっても、
すぐに事実や理由を求めることなく、
穏やかに生きるちからのことをいいます。

  
論理や合理性、また科学を重んじる世界では
なじまないかもしれませんが、
 
芸術や文学の世界では、
作品に解釈の余地を与え、
ものごとを深く掘り下げるのに
とても大切な概念となります。

  
キーツはそのような能力が人生をしなやかに、
そして穏やかに生きる智慧となると
説いています。

  
キーツ自身はもともと
外科医としてのトレーニングを受けますが、
  
幼少期より言葉に対する感受性が高く
シェイクスピアに大きな影響を受けて
詩人となります。

 
彼の人生は波乱に満ちたもので、
父親の死、弟の死、母親の再婚と離婚
そして死を若くして体験します。

 
また、詩人として評価を得ても生活は苦しく、
自らも結核を患い、恋人との結婚を諦めます。

 
キーツは25歳という若さで生涯を閉じるのですが、
その間発表した数々の優れた詩の中には、
キーツのネガティブ・ケイパビリティを
表現する素晴らしいものがあります。
  

その代表的なものを、
この新たな年のはじまりに、
みなさんに贈りたいと思います。

======= 
   
喜びも、悲しみも歓迎する
忘却の川の藻も、ヘルメスの羽も同じだ   
今日も来い、明日も来い   
二つとも、私は愛する   
悲しい顔を、晴れた空に向け   
雷の中に、楽しい笑い声を聞くのも   
私は好きだ   
晴天も悪天候も、どちらも好きだ   
甘美な牧草地の下で、炎が燃えている   
不思議なものへの、くすくす笑い
パントマイムの思慮深い顔   
葬式と、尖塔の鐘   
幼児が頭蓋骨で遊んでいる   
晴れた朝の、嵐で難破した船体   
すいかずらの巻きつく毒草   
赤いバラの中で、蛇が舌を鳴らす   
優雅な服をまとったクレオパトラが   
胸に肉汁のゼリーをつけている   
踊る音楽、悲しい音楽   
二つとも正気で狂っている   
輝く詩の女神と蒼ざめた女神   
暗い農耕の神と、健全な滑稽の神
笑って、溜息をつき、また笑え   
ああ、何という痛みの甘美さよ   
詩の女神が輝き、蒼ざめる   
そのヴェールをとって顔を見せてくれ   
私に見せ、書かせておくれ   
その日と夜を   
二つともで私を満たしてくれ   
甘美な心の痛みに対する私の大いなる喝き   
私の東屋をお前のものにして   
新しい銀梅花や松、
花満開のライムの樹で包んでおくれ   
そして低い芝草の墓が私の寝椅子だ

[参考書籍:帚木 蓬生著
『ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力』
(朝日新聞出版)]

======= 

2025年がみなさんに
たくさんの笑顔をもたらす年と
なりますように。

 
ーーー

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FROM 川畑のぶこ

肉じゃがさん(50代・女性・主婦)
のご相談にお答えします。

【Q】83歳の姑と同居している嫁です。
 
2人の子ども達は社会人と大学生で、
この1年間でそれぞれ外で
一人暮らしをするようになり、
最近は夫と姑、私の3人暮らしです。

会社勤めの夫は、早く帰った日は
一緒に夕食をとりますが、
遅くなる日は姑と私と2人で済ませます。

週に2〜3回はそのような感じで、
姑と2人きりで過ごす時間が増えています。

最近、その2人きりの時間について
悩んでいます。

たとえば、夕食の準備が整い
「できましたよ」と声をかけても、
姑はすぐには食卓に着いてくれません。

何をしているのかというと、
キッチンの洗い物を片付け始めるのです。

調理中に出た鍋やボウルなどを、
私が後で片付けるつもりでも、
姑は「今のうちにやっとかないと」
と進んで片付けてしまいます。

洗い物をしてくれること自体は
もちろんありがたいことなのですが、

私がやろうと思っていたことを
先回りして、それも私の意向を
確認してくれることもなく
自分だけの判断でやってしまうことが、
段々とストレスになってきました。

当然、料理も冷めてしまい、
それもストレスです。

せっかくなら温かいうちに食べてほしいし、
私自身もそうしたいです。

私は「温かいものは温かいうちに、
冷たいものは冷たいうちに」と
親から躾けられたこともあり、

そこの価値観は
どうにも変えることができません。

つい先日は、こんなこともありました。

いったんは席に着いて
「いただきましょう」と声をかけたのですが、

その直後、姑が椅子から立ち上がって、
私が取り込んだままソファの上に置いて
おいた洗濯物をやおら畳み始めたのです。

それ以外にも、私の捉え方の
問題なのかもしれませんが、

姑が常に私の言動を見ていて、
気に食わないこと、嫁として足りないと
彼女が思っているのかもしれないことに
ついて、

「これみよがし」にされているような
気分になってしまう言動も時々あり、
正直、気分が良くありません。

性根が悪いとか意地悪とかいう人では
ないですし、朗らかな一面もあります。

教養もある人で、人生の先輩である
姑との生活で学ぶことは多いですが、
こうした場面で、イラッとしてしまい、

かと言って私が何か言えば
角が立つだろうと思うと、
グッと飲み込んでしまう自分がいます。

よくある嫁姑バトルのような問題
として片付けてしまうのは嫌だなぁと
思っており、関係性を壊すことなく、
私の気持ちや主張を伝える
うまい方法を教えていただきたいです。

よろしくお願いいたします。

姑は、今のところ
コミュニケーションはしっかり取れるので、
認知機能に異常はないように思います。
もちろん、医療的に厳密なことは
分かりませんが。

【A】肉じゃがさん、とてもお姑さん思いの
お嫁さんなのではないでしょうか。

それがゆえに、波風立てたくない、
角が立たないようにしたいということ
だと思うんです。

お姑さんの言動に
ご自身がイラッとしてしまうのも
なんとなく自責感があるし、

かと言って、そんなことされると
私ができない嫁だと言われているようで、
責められているようで辛い、

だからやめてほしいという気持ちが
あるわけですよね。

今回のご相談については
いくつかの観点があるかと思うのですが、
一つは、価値観の相違ですね。

温かいものは温かいうちに、
というのは肉じゃがさんが
「変えられない」というよりは
「変えたくない」価値観。

一方で、お姑さんは
洗い物や洗濯物を畳むなどの家事は
食事を始める前に全て終わらせて

すっきりした状態で
目の前の食事に集中するという
価値観を持っているのかもしれません。

もう一つは、
お姑さんはお姑さんで、

お嫁さんである肉じゃがさんの視線、
自分への評価を気にしている
ということもあるのかもしれませんよ。

続きは、ビデオでお話しします……

ーーー

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FROM 川畑のぶこ

2025年
あけましておめでとうございます。

皆さんは新しい年を
どのようにお迎えでしょうか。

今年は巳年ですね。

蛇の年、いったいどんな年なのかなと
ちょっとググってみたのですが、

巳年というのは
脱皮する蛇のイメージから
「復活と再生」という意味が
あるんだそうです。

前向きな感じで
すごくいいですよね!

新しいことが始まる年
身を結ぶ年
知恵深く粘り強い性格を持つ年

なんていう意味もあるようです。

蛇は、食いついたら離さないというか
なんとなく粘り強いイメージが
ありますよね(笑)

さて、毎年、新年最初の動画では
私のその年のテーマをお伝えしています。

今年は「ネガティブ・ケイパビリティ」
というキーワードを掲げてみました。

これは、精神科医の
帚木蓬生(はばきほうせい)先生という
方が書かれた本のタイトルにもなっており、

もともとはイギリスの詩人である
ジョン・キーツによって提唱された概念で、

不確実性とか曖昧なもの、
また、そのような状況に耐える力のこと
を指します。

私たちは「不確実」なものや
「曖昧」なものを嫌いますよね。

ネットで調べたりAIに訊いたりすれば
なんでもすぐに答えが出る時代ですが、

その中で、敢えて「不確実性」
「答えの出ない状態」を
受け入れることの意味を
キーツは説いています。

これは私たちの生き方にも
とても参考になることだと思います。

キーツの詩をご紹介しながら
年頭のご挨拶とさせていただきます。

続きは、ビデオでお話しします……

 

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FROM 川畑のぶこ

ココアさん(40代・女性・看護師)
のご相談にお答えします。

【Q】はじめまして。
川畑さんのYouTubeを見て
いつも学ばせていだいています。

私は、21歳で子どもの頃からの夢だった
看護師になりました。

しかし職場では辛いことが多く、
純粋に患者さんの支えになりたい
という気持ちは消耗していきました。

職場での上司からの叱責や陰口、
理想と現実のギャップ、
責任の重さのプレッシャーから
自分に自信をなくしていき、
恋愛に依存するようになってしまいました。

23歳で夫と結婚して2人の子供を授かり
幸せを感じていましたが、

夫は浮気癖が酷く、
度重なる嘘や浮気を繰り返し、
傷つくのでやめてほしいと言っても
改心してくれず、

数年前からは
俺のことを責めるなら自殺する
と言うようになりました。

心療内科をすすめましたが、
勝手に通院をやめてしまいました。

夫は仕事はきちんとしているし
穏やかな時は優しいですが、
相変わらずコソコソと
女性と連絡を取ったり会ったり
しているようです。

私は夫を失うことが怖いのと
離婚して自分1人になる勇気がなく、
とにかく自信がありません。

仕事も長続きせず、クリニックや
介護施設などのパートを
長くても3年で離職を繰り返して、

今は医療関係のコールセンターで
オペレーターをしています。

子どもは2人とも高校生になりましたが、
不登校を経て通信制高校に通っています。

進路は2人とも決まりません。

母親の私がネガティブな性格のせいなの
かなと自分を責めてしまう毎日です。

看護師資格は取りましたが
落ち込みやすく
自分の意見を言えない性格で、
組織に属すると流されてしまうため
臨床の現場では
とてもストレスを感じます。

私は一人一人の患者さんや家族に
丁寧に寄り添いたいです。

川畑さんの動画で
レジリエンスという言葉を知り、

自分自身が経験した辛い経験や
家族の心の理解を深めるためにも
心理学を学ぶことに興味があります。

何かアドバイスをいただけましたら
嬉しいです。

【A】ココアさん、とても誠実で真面目で
勤勉な方なのだなということが
伝わってきます。

医療現場で働く方には多いですね。

誰かの役に立ちたくて、
患者さんやそのご家族、
苦しんでいる人たちやその周辺にいる
人たちの苦しみや痛みを取り除きたい、

また、そういった人たちに
安らぎや喜びをもたらしたいという

そんな純粋な動機から医療従事者になる、
看護師になる人、

ナイチンゲールの精神で
このフィールドに入られる方は
多いと思います。

同時に、そのような気持ちが大きい人は、
相手を喜ばせようとばかりしてしまって、
つい自分のことを横に置いてしまう。

それで自分がなくなってしまって
ストレス下に陥り、パニックになり、
ケアレスミスをしてしまって、

それを叱責されて、自信を失くして…
という悪循環に陥る方も多いです。

ココアさんも、まさにこのような
状況なのではないでしょうか。

職場での人間関係、
ご家庭でのご主人との関係、
そこで起きるトラブル……

それらは全て、ココアさんの
信念や価値観によって
見え方も、受け止め方も違ってきます。

事態に「巻き込まれる」のではなく、
一歩引いて「客観視」できるか
どうかというのは大きいです。

そういった意味で、
ココアさんがおっしゃるように
心理学を学ぶというのは
とても有効だと思います。

続きは、ビデオでお話しします……

ーーー

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Exhausted,Female,Worker,Sit,At,Office,Desk,Take,Off,Glasses

Q:先月転職し、業務を覚えるのに四苦八苦しています。
   
前職のキャリアがあるので、
もう少し出来るはずと思っていたのですが、  
全く覚えられず、自信がゼロになってしまい、
職場でどんな風に心を整えたら良いのか
分からなくなり、悩んでいます。
     
50代になるとこんなにも
覚える引き出しがなくなるのかと愕然とします。
   
就業の一時間前から情報収集をして、
記録を見て準備しても、
いざケアの段階で見た内容を忘れてしまうので、
直前にまた確認することになり仕事が遅くなります。
 
担当が決まっているので、遅いことで
他のスタッフへ迷惑にはなってはいないと思いますが、
   
自分の仕事で精一杯なので、
仕事の合間に談笑する暇もなく、
1ヶ月もたつのに、同業のスタッフの名前も覚えられて
いませんし、話したことが無いスタッフもいます。
  
上司からは、今までのキャリアは忘れて、
ゼロからのスタートとしてやってみたらと
助言をもらいましたが、イマイチ腑に落ちないのです。
  
他の新人よりも長くサポートスタッフを付けて
もらっているのはありがたい反面、
細かいダメ出しにやる気が失せそうになり、
一人でやらせてくださいと伝えたら、
それは言ったらダメよと言われました。
   
甘えた考えなのかもしれませんが、
一人でもできると早く思いたいのです。
いつまでも半人前扱いが嫌なんです。
   
実際には半人前なので仕方ないけれど、
見られていると緊張してしまいます。
  
あとは、例えば準備の段取りが悪いなど言われて、
一人なら緊張せずに出きるのにと思うこともありました。
  
特別扱いされていることについて、周りのスタッフも、
あの人はできないから長く付いてもらっている、
ということを広めているようで、
   
どんな風に思われているのかと気になり、
陰口を言われているような視線を感じたり、
話しかけてもらえなかったりして、孤独に感じています。

年齢が上の新人なんて、きっと面倒ですよね?
という思いもあり、
話しかけられなくても仕方ないよね
とすねる気持ちもあります。

文字にして、
自分がとても幼い考えだと気づいてもいますが、
どのような心持ちでいれば良いのか、
また私のこのひねくれた性格で
それを叶えるのにはどうすれば良いのか、
   
最初から素直な若い新人さんとは違うので、
できそうにないなと
最初から諦めてしまいそうにもなります。
 
看護師になったときから、
この分野で働きたい、と憧れていた職場なので、
悩んでも最後にはそこに行きつき、
心を上向きにしています。

何か良い知恵がありましたら
教えて頂けますでしょうか?

【ありペン・50代・女性・看護師】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

憧れの職に就いたものの、
慣れるのに苦労されているのですね。
  
ありペンさんはとても向上心が強く
理想も高いことが伺えます。
 
そのような熱心な職員は現場の宝でしょう。
 
ただし、自分で設定した理想が高すぎると、
プレッシャーに押しつぶされてしまいますから、
まず、転職で新しい業務に慣れるのには
時間がかかって当然ということを忘れないでください。

ありペンさんは、先月転職されたということですから、
まだ1ヵ月経ったか経っていないかという感じかと
思いますが、通常、新しい業務に慣れるには、
数ヶ月から半年位が必要で、仕事の内容によっては
1年ぐらいかけて慣れていくものもあります。

ですので、ご自身に過度なプレッシャーをかけず、
きちんと必要な時間をかけて、
新しいことを学んでいけば良いと知ってください。

また、特に転職後1ヵ月から半年以内は
年齢にかかわらず、ストレスがかかりやすい時期です。

さらに、50代というのは、
認知機能が低下し始める時期です。

職場もありペンさんの年齢の事は理解して
採用しているわけですから、
そこは信頼して丁寧に時間をかけて
取り組んでいくことを心がけてください。
 
現状、求められてもいないのに、
短時間で完璧に全てをこなさなければいけない、
という使命をご自身に課していることが
悪循環を生み出しているように見えます。
 
仕事が「全く覚えられない」とか、
自信が「ゼロ」とかといった表現に、
まさにありペンさんが
「全か無か」思考に陥っている様子が伺えます。
 
でも、実際は、自分の理想通りではないにせよ、
少しずつ覚えているものもあるはずですし、
ときには忘れながらも、
繰り返し学んで覚えているでしょう。

ここをきちんと評価することなく、
短時間で完璧にできないのであれば、
それは全くできないのに等しいかのような
考え方自体が、ご自身を苦しめているように見えます。
 
このようなプレッシャーは不要にパニックを
引き起こしてしまう可能性もあります。

まずはご自身に優しくなってください。

人生50年と考えれば、上司の仰るように、
ここからの50年は新たな人生の始まり
=リセットと捉えることもできます。

そうであれば、
すべてをわかって当然という態度ではなく、
新しいものをゼロから学ばせてもらうありがたさに
意識を向けていくことが賢明です。

また、周囲の自分への評価ばかりを
気にしてしまうためにプレッシャーを感じ、
ぎこちない態度になってしまっているようですが、

いったい何のためにこの仕事をしたいのか、
もういちど意図を思い起こして、
意識を自分の評価ではなく、
自分が提供しているサービスや対象者そのもの
(患者さんやお客さんがいるならその人たち)
に100%向けるよう心がけてみてください。

そうすれば、「実際は半人前でも
自分が一人前と思いたいから1人でやらせてほしい」
というような、
本来の目的が置き去りになってしまった
自分本位な姿勢にはならないはずです。

自分自身に向いている注意を、
関与している相手へ注いでください。

そして、その日やその週に
できるようになったことや覚えたことを、
きちんと心に留めたりメモしたりしてください。

職場の人とも、その日やその週に1人でもよいので、
率先してコミュニケーションを取って、
その人の名前を覚えてください。

その際、自分の評価を上げるためではなく、
相手に愛ある好奇心と関心を持って、
きちんと相手に関与して共にいてください。

この人から、もしかしたら私が
過去に学んだことのない新しいことが
学べるかもしれないと期待と感謝の念をもって
向き合ってみてください。

何十分も話す必要はなく、
ほんの数分の立ち話でもできることです。

すると、認知機能の中でも、作業記憶と呼ばれる、
一時的に情報を保持して処理する力や、
遅延再生と呼ばれる、覚えたことを
一定時間後に思い出す力などと違って、

50代でも低下しないエピソード記憶と呼ばれる、
その場の文脈や感情・感覚と共に覚える力によって
記憶を保つことができるでしょう。

ただ電話帳を短期間で暗記するような態度で
相手の名前を覚えて記憶を保とうとするのは
難しいのです。

たとえば、毎日花瓶にお花を活けるスタッフが
いたとしたら
「いつも綺麗に活けてくださり
 ありがとうございます。」
と会話を切り出すこともできるでしょう。

相手から反応があれば、
続けて花が好きなのか尋ねたり、
花の名前を聞くことで、その人とちょっとした
やりとりができるかもしれません。

実際にその人が花好きであれば、
花好きの〇〇さんとして記憶されるでしょうし、
相手から見れば、あなたが
好きな花に興味をもってくれて、
花を活ける私を称えてくれたことに感謝するでしょう。

このような関わり合いの中で、
思いやりあるエネルギーを感じることができたなら、
それは個人的なエピソードとして印象に残り、
相手の名前も、花好きの〇〇さん、
と思い出しやすくなるでしょう。

それができたご自身を称えてください。

指導をしてくれているスタッフに対しても、
あなたを批判するためではなく、
サービスを受ける対象者へのベストを意図して、
フィードバックをきちんとしてくれる心ある教育者、
として関われば、感謝が湧いてくるはずです。

私を見ているというよりも、
私と共に対象者を見てベストを尽くしているのだと、
視点を変えてみてください。

また、指導してくれる人にはむしろ率先して質問をしたり、
分からないことを教えてもらい、
その知識や技術に感謝する姿勢を大切にしてください。

熱心に仕事に取り組む人は好感が持てますし、
応援したくなるものです。

最後に、この時期はとくにセルフケアが大事です。

ありペンさんがリラックスできたり、
楽しめたりすることは積極的に取り組んで
エネルギーをチャージし、
ご自身のペースを大切にされてください。

応援しています!

 
ーーー

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FROM 川畑のぶこ

今日は、以前
「何かと競ってくる主人に疲れます」
https://youtu.be/pLlXZLThCeo
というご相談をくださった

こころさん(40代・看護師)の方から
とても嬉しいお礼メールが届きました
ので、ご紹介しながら、

また少し補足をさせていただきたいな
と思っています。

詳しい内容は、上記リンク先の動画
をご覧いただきのですが、

おおよその内容としては、
こころさんが興味のあることに
ご主人が何でもマウントを取ってくる
ような感じがして疲れてしまう、
というものでした。

それに対して私は、それは必ずしも
マウントを取っているわけではなくて、

ご主人なりに、こころさんに
強い関心を持っていて、
その部分の知識を増やすことによって
こころさんが喜ぶんじゃないかと思って、

こころさんを充足させたいから、
こころさんと繋がり合いたいから、
ご主人はそれをしている可能性が
ありますよ、というお話をしました。

そうしましたら、こころさん、
さっそく私のアドバイスを実践して
くださったようなんですね。

そして、ご主人との関係性にも
変化が現れたようなんです。

素晴らしいですね!
私も、とても嬉しいです!

こころさんからいただいた
ご報告メールをご紹介させて
いただきつつ、

改めて「異文化交流」である
夫婦関係について
解説させていただきますね。

続きは、ビデオでお話しします……

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