執筆者

A,Beautiful,Asian,Woman,Enjoy,Listening,To,Music,With,Headphone

Q:いつも的確なアドバイスをされる
先生のメールを楽しみにしながら
拝読させていただいております。
 
私は50歳後半の看護師ですが、
昔の職場の同僚から時折かかってくる
電話の対応に苦慮しています。
 
彼女とは新人で入職した際、
同じ寮に入ったのをきっかけに仲良くなり、
付かず離れずの距離感で
現在まで友人関係が続いていましたが、
昨年お取り寄せの品で相談を受けてから
頻繁に電話がかかってくるようになりました。
 
最初は懐かしさもあり楽しかったのですが、
途中から彼女の家庭環境に関する不平不満、
愚痴が噴出し始め、電話がかかってくる度に
同じ話が繰り返されるようになってきました。
 
彼女は専業主婦ですが子供は自立しており
夫とは家庭内別居状態のため
自由気ままなようです。
 
しかし、私は仕事や家事、介護の手伝いなどがあり
止め処なく続く彼女の電話は
時間と体力気力が消耗されるため
最近は居留守を使う様になりましたが、
 
彼女が過去に自殺未遂を起こしたこともあり
SOSを発信しているのだろうか?とも思い、
電話に出られない時は
LINEで何かあったのかと聞きますが
全て既読スルーで返事はありません。
 
不平不満、愚痴を聞いて欲しいだけなのか
と思うと電話があっても出る気になれません。
 
今後どう対応すればいいのでしょうか?
 
 
【マダムレイ・50代・女性・看護師】 
 
―――――――――――――――――
 
A:FROM 川畑のぶこ
 
マダムレイさんのご友人を大切にする優しさが
感じられるご相談です。
 
看護師をされているとのことで、
お仕事も大変忙しいことと思いますし、
家事にプラスして介護もされている
それらをバランスよく取り組むのに
大変ご苦労されていることと推察いたします。
 
そんな中、ご自身の時間が
少しでもとれていると良いのですが、
おそらくそのような時間をご友人との電話などに
費やされているのでしょうね。
 
誠実さや思いやりを大切にしたい気持ちと、
面倒に思う本音との間で
苦労されていることと思います。
 
このような状況の中でマダムレイさんが
消耗するのは当然のことです。
 
心にゆとりがあるときであれば、
さしてストレスにならないようなことでも、
多忙で疲れが溜まっているときなどは、
大きなストレスに感じてしまいがちです。
 
理想の高い人であれば、
ゆとりなくイライラしてしまう、
そんな自分にも罪悪感を抱いてしまうことでしょう。
 
マダムレイさんはご友人(や誰か)の
力になりたいという気持ちが
人一倍強いかと思いますが、
どうか、今はご自身にそのエネルギーを
向けてあげてください。
 
いいサポーターでいるためには、
まず自己充電が必要です。
 
正直であることとバカ正直であることは違います。
 
ご友人に「あなたの対応に疲れた」などと
バカ正直に伝える必要はもちろんありません。
 
ただし、自分の疲れた気持ちに正直に、
ご友人との適度な距離感を持つことを
大切にされてください。
 
そう、マダムレイさんが
病んだ患者さんに、疲れたら無理せず、
休むことを促しているように。

「あなたが面倒くさい」のではなく、
「私が疲れている」ので
そう感じやすくなっているのです。
 
人は疲れていると何でも面倒くさくなるものです。
 
ですので、罪悪感を抱くことなく、
電話がかかってきたら、
「最近疲れが溜まっていて、
 自己充電の時間が必要なんだ」
ということを伝えてください。
 
心身のバランスが乱れているのは事実なので、
調子が悪いと伝えても構わないわけです。
 
ご友人にも、マダムレイさんが
いつでもどこでも誰にでも
付き合ってくれるわけではないのだ
ということを知らせてください。
 
それでもマダムレイさんは素晴らしい人なのですから。
 
人間、誰しも弱い部分があることを
体験してもらい、たまにはマダムレイさんが
労(いたわ)ってもらう側に立ってみてください。
 
ご友人に理解力があれば、
配慮してくれるでしょうし、
そうでなければ、マダムレイさん以外に
依存できる別な相手を見つけることでしょう。
 
ほかに無理せずに向き合える人がいるならば、
そちらに任せればよいのです。
 
すべてのお手柄をマダムレイさんが立てなくても、
マダムレイさんは必要とされる素晴らしい人です。
 
弱さも含めてご自身を認め、許して、
ご友人と適度な距離を保ってみてください。
 
そのように自分を許可することで、
プレッシャーなく相手と向き合えるように
なることもあるのです。
  
ーーー
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Q:私は物心がついた時からずっと
人との関わりがうまくいきませんでした。
 
保育園、小学生、いじめまではいかなくても、
基本的に孤立した感じでした。
 
記憶に残っている出来事の一つで
従兄弟の母親から
『〇〇ちゃん(私の名前)嫌い』
と言われたりして傷ついたりしてきました。
 
高校、大学を卒業し、友達もできて
やっと普通の人と同じになれたと
思っていたのですが、
職場では今もなんとなく孤立しています。
 
たぶん私が
物事が自分の思い通りに進まなくなると
相手を攻撃してしまったりしてしまうから
なんだと思います。
  
そして後から言い過ぎた、と我に返り、
相手にへつらってしまいます。
  
なので相手は『なに、この人?
なにを考えてるのかわからない』
という感じでしょうか。
 
先日最も信頼している友人から、
インナーチャイルドが癒されていないのも
一つの要因かもしれない、と言われました。
 
ただ、私のインナーチャイルドは、
友達の指摘どおり癒されてたまるか、
簡単に許してチャラにできるわけがない、
と自覚のないところで
潜在意識がそう思っているのだと思います。
 
瞑想などをして、自分自身を見つめることが
できれば良いのですが、
集中力がないためうまくいきません。
 
どうやって前に進んでいけばいいのか模索中です。
 
何かアドバイスをいただけると嬉しいです。
 

【おにぎり・50代・女性・パート】
 
―――――――――――――――――
 
A:FROM 川畑のぶこ
 
健全な人間関係をどのように育んだらよいか、
おにぎりさんなりに模索中なのですね。
 
ものごとが思い通りに進まないと
相手に対して攻撃的になり、
爆発した結果それを悔いて、
こんどは相手との関係修復を試みるべく、
へつらってしまうとのこと。
 
確かに、このような状態では
周囲の人々は混乱してしまうでしょうし、
どのように関わってよいかわからず
距離ができてしまうかもしれません。
 
このパターンの理由に、
おにぎりさんにとって、
相手が自分に同意してくれることこそが
自分に存在価値があることの証という
思いがあるのかもしれません。
 
相手が認めてくれたなら
おにぎりさんの存在価値があることの証拠であり、
認めてもらえなければ価値がない証拠
という具合ではないでしょうか。
 
おにぎりさんにはおにぎりさんなりの意見が
あるように、
相手には相手なりの意見があります。
 
相手がおにぎりさんと異なる意見や価値観を
持っているからといって、
決してそれはおにぎりさんの存在価値を
貶めるものではありません。
 
私たちは自己承認ができていないと、
他人が認めてくれることによって
自分の存在価値を確かめようとしてしまいがちです。
 
インナーチャイルドが相手を許したくないのも、
同じ理由から損得や勝ち負けの構図に
陥ってしまっているのではないでしょうか。
 
そこに調和はありません。
 
勝ち負けにはつねに緊張がつきまといます。
 
おにぎりさんの望むものは、
相手を打ち負かすことによって自分の価値を
高めることではなく、
相手とのあいだの純粋な調和であるということを
いまいちど明確にしてみてはいかがでしょうか。
 
たとえおにぎりさんが相手の意見に妥協したとしても、
決して負けではなく、
健全な調和をもたらすかもしれません。
 
つねに正しくある必要はないことを
思い出してください。
 
これから人と関わる際には、「正しさ」ではなく
「やさしさ」を発揮してください。
 
やさしさは弱さではなく強さです。
  
ーーー
 
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Q:いつも拝読させて頂き、
自己を内省をして、新たな思考を手に入れ
前に進むことができており、感謝致しております。
 
自分に起こる事象を自分の考え方や受け取り方
によって変わることを実感しております。
 
今回の相談は、私は家族を守ることを最優先して
生活をしてきました。
 
夫や子供をサポートしていくことが私の使命となり、
夫や子供の成功が私の勲章や喜びだと信じてきました。
 
しかしながら、断捨離のやましたひでこ先生や
川畑のぶこ先生のお話から
自己を大切にすることの重要性を学びました。
 
定年退職した夫がコロナ禍で自宅にいる時間が増え、
また、もうすぐ40才になる二人の娘が自立せずに
私にいろいろ依存していることが負担になり
心が晴れない日々が続いております。
 
依存しているだけならまだしも
思うようにならないと
暴言や脅迫をして従わせようとしてきます。
 
私は自分を優先し、今まで自分を大切にする意味を
少しずつ実現しようと努めるようにしています。
 
自分を大切にしないから
他者から尊重されないんですよね。
 
私は他者を尊重してきたから
他者のサポートを心よくしてきた見返りが
私を便利屋に成り下がる事態を招いた自分が情けなく、
悲しい気持ちになりました。
 
これからどう考えて他者と接していけば良いのか
模索しております。
 
どう考え、どう対応したら良いか
アドバイスをしていただけましたら有り難いです。
  
 
【えみねむ・60代・女性・専業主婦】
  
―――――――――――――――――
 
A:FROM 川畑のぶこ
 
えみねむさんのご家族への献身が伺えます。
 
コロナ時代は多くの人に家族関係の課題を
浮き彫りにしてくれているようです。
 
えみねむさん宅では、
ご家族がえみねむさんに依存していることが
浮き彫りになり、それをえみねむさんが
負担に感じるようになってしまったのですね。
 
依存はする側とさせる側の
絶妙なバランスのもとに成り立っています。
 
家族への献身は美しいものです。
 
ただし、常に自己犠牲を払ってまで行うと
バランスを欠いて依存を招きます。
 
相手に依存させる心理は、
「自分が必要とされる人間である」ことを
確認するニーズによって
もたらされることが多いです。
 
裏を返せば、そのニーズが過剰な場合は
「自分は素のままでは必要とされない
 人間なのでは?」という
己の価値への疑いによって生じます。
 
その疑いを晴らし、安心したいがために、
相手の力を奪うことで、自分に力を集中させる
力学がはたらいてしまうわけです。
 
ところが、本来相手が自立した人間として、
自分で出来てしかるべきことも奪ってしまうと 、
(「妻がやってくれるから」「母がやってくれるから」
と依存状態が常となると)結局は
負担が妻・母へ一極集中することになります。
 
ときとして、その結果
負荷を担う者が病気になるなどして機能しなくなり、
家族が自立せざるを得ない状態がもたらされ、
ようやくバランスを取り戻すようなケースもあります。
 
病気は無意識な問題解決者となるわけです。
 
このように、アンバランスな承認欲求の満たし方の
代償は大きいことがわかると思います。
 
共依存状態から抜け出すには、
相手に過度の助力を与えないのと同時に、
えみねむさんがご自身の存在を
自己承認できている必要があります。
 
私はあらゆることを完璧にこなすわけではないし、
失敗することも多々あるけれど、
基本的に価値のある存在で、必要とされる存在である、
ということを思い出してください。
 
そう思えないならその理由を書き出してみます。
 
それと同じ理由で
愛する友が悩んでいたならどうでしょうか?
 
いかに不合理な考えのもと悩んでいたか
ということに気づけるかもしれません。
 
断捨離すべきはそのような不合理なものの見方や
考え方だということを覚えておいてください。
 
えみねむさんは
ご自身がそう感じられるか否かは別として、
ただそこにいるだけで価値ある大切な存在なのですから。
  
ーーー
 
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FROM:川畑のぶこ
         
昨晩、実家の沖永良部島への盆帰省から戻りました。
 
滞在中は時折スコールがある以外は晴天で、
島の青い空と透明な海、彩り豊かなサンゴ礁、
キラキラ輝くさとうきび畑を満喫することができ、
満たされ、癒やされました。

息子や友人らと毎日したスノーケリングでは、
ウミガメと一緒に泳ぐこともできました。
 
全身のちからを抜いて海にプカプカと浮かび、
つぶらな瞳のアオウミガメが
もぐもぐと青海苔を食べている姿をひたすら
眺めていることの幸せといったらありません。

 
このときはちょうど満月だったので、
夜に島の景勝地「ウジジ浜」へ行って、
しばし月光浴をしながら瞑想的な時間も持てました。
 
そのときの動画はこちらです。

コロナに罹患してからは後遺症で咳がずっと止まらず、
数ヶ月はかかると聞いていたのと
自分でも百日咳とおなじ感じと思っていたので
覚悟していたのですが、
沖永良部島にチェックインした日から
咳はピタッと治まり、今は完治してしまいました。
   
1週間(というか1日)で
こんなにリカバリーしてしまう人間の治癒力、
己を満たすことの重要さを改めて実感しました。
 
そんな美しく楽しい旅先から後ろ髪引かれる思いで
帰路につくのですが、復路のフライトでは
いつもなら軽く聞き流す離陸前の緊急時の説明動画
を息子と真剣に見入ってしまい、
改めてハッとさせられることがありました。
 
酸素マスクをするときの注意点に、
子ども連れの場合はまず親が酸素マスクを着用してから
次に子どもに着けることと具体的な説明があります。
 
サラッと説明されていますが、
これはとても重要な情報だなと思いました。
いざ緊急時のパニック状態となると
なかなかできないと思うのです。
 
親心としては、あるいは母性や父性の本能としては、
自分よりも小さくて弱い子どもを優先させて、
一刻も早く苦しみを取り除いてあげたいと
行動してしまうと思うのです。
 
ところが、親自身が酸欠になってしまったら、
その後の子どものケアができなくなってしまうのも事実です。
 
本能や情動にまかせず、
アタマ(大脳)をつかってコントロールし
行動しないとダメということです。

子どもや相手のためにもまず自分=Me-Firstなのですね。

今回、自己充電したおかげで咳が止まったわけですが、
実はその前の仕事仲間との会議では、
昨今メインとなっているオンライン講座で
講師が咳をしながら講義をするのは効果的でないので、
いつでも他の人が私のバックアップができるよう
整えることがアジェンダとしてあがり、
その準備を整えていました。

このことも肩の荷が取り除かれた思いでしたが、
そのような解放感と今回の充電期間で、
結果的にいつもどおり問題なく仕事ができそうです。

よくMe-Firstというと、
自分勝手やわがままなだけなのではないかと
疑問に思われる方がいらっしゃいますが、
  
Me-Firstは決して自分のためだけ=Only-Meではなく、
己をとりまく周囲の人々や全体の調和にとっても
大切なことなのです。

このような俯瞰的な視点から、
いったい何が大切なのか?をもういちど振り返り、
ぜひ自分自身を大切にすることを学んでください。
  
 
ーーー

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Q:2年前に母を癌で亡くしました。
遠方のため看取ることもできず、
自宅に帰りたい母の願いも
叶えられませんでした。

私は独身で既婚者の弟がいますが、
母亡き後、あまり会話もしていなかった
父と過ごすことも多く、
愛猫を連れて帰ることも多かったのですが、
いつも側にいてくれた唯一の味方の猫が
先日急逝しました。

病院選びなど私のせいで死期を早めたことは確かで、
自宅で看取ることはできましたが、
直前まで入院させて、
結局母と同じ苦しみを与えてしまいました。

父や弟から連日大丈夫か、落ちついたかと
連絡があり、もう爆発してしまい、
あなたには何もできない口をききたくない
と返信してしまいました。

仕事も含めですが、
私は自分の気持ちをうまく伝えることが出来ず、
限界に達すると後先考えずストレートに
相手に気持ちをぶつけてしまいます。

客観的に自分を見ることができない
本当に自分が嫌いです。

どうすれば人とうまくやっていけるのでしょうか。

大切な存在を失い続けるのは
私がこんな人間だからでしょうか。
私は何を学べばよいのでしょうか。

【まにゃ・40代・女性・会社員】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

人とのコミュニケーションがいびつになって
しまうことがあり、うまくやっていけるように、
なりたいまにゃさんなのですね。

まにゃさんは、相手の気分を害したくないとか、
相手に気分良くなってもらいたいという
配慮が強いがゆえに、
たとえ言いたいことがあっても、
ぐっと言葉を飲み込んでしまうのでしょうね。

一時的に波風を立てないことには
成功するかもしれませんが、
言いいたいことを溜め込んで蓄積させてしまうと、
ご自身でもお気づきのように、
やがて爆発してしまいます。
 
とりわけ、
がまんしたり自己犠牲を払ったりしたのに
望む結果が得られなかったときには爆発も大きくなり、
ときとしてコントロール不能な状態に
陥ってしまうかもしれません。
 
そして、その爆発は、相手に対するもののようでいて、
その実、自分自身の不甲斐なさに対する苛立ち
ということもあることでしょう。
 
まず、まにゃさんに心がけていただきたいのは、
相手に優しくなろうとするのとおなじくらい、
自分自身にも優しくなってあげてください。
 
そして、相手の感情の責任を取りすぎないよう
心がけてください。
 
感情というのは、
ものの見方や受け止め方の影響を多く受けます。
  
そして、相手の受け止め方はまにゃさんが
常にコントロールできるものではありません。
 
究極、その人の感情と人生の責任は本人にしか
とれないということを覚えておいてください。
 
そのうえで思いやりある態度で接し、
あとは相手の領域の問題であると知って
手放す感覚を大切にしてください。
 
お母さんや猫ちゃんも、今はまにゃさんが
まだ体験していない別な次元や世界で、
それぞれの課題に笑顔で取り組んでいる
可能性もあるのです。
 
たとえ、旅立つ瞬間がまにゃさんやお母様や
猫ちゃんの理想形ではなかったとしても、
そこで終わりではなく、
まだ物語は別な次元で続いている、
そしてふたりにとって素敵な物語が続いている
ことを想像してみてください。
 
そして、思いやりをもって語りかけてみてください。
 
もし、お母さんや猫ちゃんが
まにゃさんを見守っていたのなら、
人生を嘆いてばかりいて謳歌していないことの
ほうがよほど心配かもしれません。

まにゃさんが完璧なふるまいをもって
人生を生き続けなくても、
みなそれぞれに人生を切り開く力があることも
信頼してください。
 
そのような意味で、
たとえまにゃさんが相手に意見を伝えたとしても、
必ずしも相手が打ちのめされてしまうわけでは
ありません。
 
まにゃさんの意見が参考になることも多々ある
ということを知ってください。
  
まずご自身に優しくなって良いという許可が
必要です。
 
そして、まにゃさんご自身の人生を
豊かで穏やかなものにするための努力を
重ねてください。
  
ーーー
 
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FROM:川畑のぶこ
        
メディテーション=Meditationは瞑想と訳され、
私自身も仕事でクライエントと、また
プライベートで自身の心を落ち着かせるのに
メディテーションを行いますが、
瞑想以外にも反省や黙考という意味があります。
 
哲学者であり、ローマの五賢帝の一人、
マルクス・アウレリウスは晩年、
毎日のようにメディテーションを行っていました。
 
彼は、日々を振り返り、
いかに人生を善く生きるかについて、
自分自身へ向けたメッセージを綴るというかたちで
内省をしていたのですが、この記録は
誰かに読ませるために綴られたわけではなく、
あくまでも自分自身のために綴っていました。
 
ところが、これが後に多くの人にとって
バイブルのように読まれることになります。
 
私自身にとっても、アウレリウスの自省録は
バイブルとなっています。
 
哲学者で賢帝というと、
自分とは程遠い人で、なんだか堅苦しかったり、
壮大な理想を掲げたりしていて
庶民にはついていけないというイメージがあり、
敬遠しそうになりますが、
 
この自省録は、アウレリウスの苦悩が透けて見え、
彼もまた私たちとおなじ、
一人の悩める人間に過ぎないのだという
親近感を覚えながら読み進めることができます。
 
そのテーマには、
怒りをどのようにマネージすればよいか、
仲間や相手とどのように向き合ったらよいか、
死の恐怖をどのように向き合えばよいか、
今抱えている苦しみをどのように乗り越えればよいか、
成功や権力をどのようにつかうべきか、
などといったものが含まれます。
 
成功や権力に関しては
彼の課題と私のそれはレベルが大きくかけ離れて
いるものの、悩みの質はほぼ一緒です。
 
そして究極の課題は手放すこと。
 
これは、すなわち
己の人生や宇宙を信頼することであり、
アウレリウスもこれらに対する信頼感を育もうと
努力していたことが伺えます。
 
まさに断捨離の境地ですね。
 
この世や自然界に対して
「あなたの欲するものを与え、
 あなたの欲するものを奪って下さい」
という姿勢を育むことと
アウレリウスは記しています。
 
彼はそれを強がりで行うのではなく、
自然に対する従順と善意から行うことが大切だ
といいます。
  
これは育むのにかなりハードルが高い姿勢であり
価値観ではないでしょうか。
 
このような境地を理解するのに、
いくつか大切なキーワードがあります。
 
ひとつは、ダイモーンという概念で、
神と人間の中間に位置する存在が教え導く声、
直感的な教えで、
人間の心の中にある神秘的なものを指します。
 
そして、もうひとつに、
指導理性(ト・ヘーゲモニコン)=叡智で、
宇宙を支配する理性の一部、
すなわち神的なものの分身で、
人間の心の中に座を占めるダイモーンであり、
人間の人間たる所以のものであるとしています。
 
この指導理性は人間を正しく導くものであり、
人間の自然に備わっているものとされています。
 
自然界にも私たちの内にも、
優れた指導者がきちんと宿っていて、
何をすればよいかすべて知っている
(ただしそれは必ずしも私たちのエゴを
満たすものとは限らない)という、
これらへの信頼の有無が心の平安や
穏やかな人生に影響を及ぼすということです。
 
 
アウレリウスの自省録から、以下指導理性と
ダイモーンに言及する一文を紹介します。
  
 
「私を取り上げてどこでも君の好きなところへ投げ給え。
 私はそこでも私のダイモーンを平静に保つであろう。
 平静とはすなわち、自分が自己の構成素質にかなった
 態度と行動を取るならばそれで満足している、
 という意味である。
 
 このことのために私の魂が苦しみ、
 真の自己よりも卑しくなり、低くなり、
 がつがつし、溺れ、驚愕する━━ 
 いったいこれはそれほど価値のあることであろうか。
 そもそもこんなことに値するほどのものを
 君は発見できるだろうか。」
 
 
唸るばかり。
 
しがみついているものを手放す勇気を
与えてくれるのではないでしょうか。
  

ーーー
 
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Q:川畑先生、こんにちは。
   
川畑先生のメルマガを
いつも興味深く読ませていただいております。
  
夫のことでどうしたらいいかわからず、
相談させていただきました。
  
一緒にいて気に入らないことがあると、
その原因が他にあっても(誰もどうしようもない、
流れの中で起こった出来事など)
私に怒鳴ってくることが増えてきたような気がします。
  
なぜ怒るのか?を聞いても、まともには答えてくれません。
 
おそらく、まともな答えが
見つからないからだとは思いますが。
  
「怒鳴られるのは嫌だ。
 私の尊厳が傷つけられたと感じる。」と伝えると、
   
「そう感じるのは間違っている」と言うばかりで、
子どものように拗ねてしまい、話し合いができません。
  
これはモラハラやDVなのでは?と思うこともあり、
相手のペースに合わせないよう、
毅然とした態度を取るようにしています。
 
一方で、年齢的なことを考えると
彼は今、更年期なのかもしれないとも思え、
 
厳しくしたり、突き放したりするのは
かわいそうな気がして、
捨てられたと思われない程度の
適度な距離は保つようにしています。
 
川畑先生が教えてくださる
ビリーフワークをすればいいのにと思いますが、
 
きっと私が言っても
押し付けられているような気がするでしょうし、
抵抗するでしょうから、
 
今のところ、そっと見守るしか方法が見つかりません。
 
どうすれば、
彼の感情の起伏を穏やかにできるでしょうか?
 
自分がハラスメントをしていると認められるように
なるにはどうしたらいいでしょうか?
  
【オハナ・40代・女性・会社員】
  
―――――――――――――――――
 
A:FROM 川畑のぶこ
 
ご主人のモラハラに耐え忍ぶオハナさんなのですね。
 
家庭が寛ぎや充電の場でなく、
ご主人のピリピリした空気によって
心身の消耗も激しくなってしまうことでしょうし、
お辛いですね。
 
オハナさんのご主人はオハナさんと同年代でしょうか?
 
もしそうであり、ご主人のイライラが
とくに最近増えてきたように感じるのであれば、
もしかしたらそれは
男性更年期障害のせいかもしれません。
 
更年期障害というと女性特有なもののように思う
かもしれませんが、男性も40代以降は
テストステロンという男性ホルモンが低下することで、
人によっては更年期障害になる人もいます。
 
その症状には精神面では神経質になったり、
イライラしたり不安や抑うつになったりすることが
含まれます。
 
また、不眠や集中力の低下などもあります。
 
もしそうであれば、更年期障害の情報を伝えて
「あなたの身体が楽になるのでは」
と受診を促すのは良い手段ではないかと思います。
 
男性更年期障害は、放っておくと
心筋梗塞や脳卒中、また認知症などのリスクが
高くなることが報告されています。
 
そのような情報も添えてみるとよいかもしれません。
 
妻からメンタルを変えろというと
抵抗する男性は多いかもしれませんが、
それらの身体症状や疾患を予防したりすることで
身体が楽になるかもと提案すると、
案外すんなりと聞き入れる場合があります。
 
メンズクリニックや泌尿器科など受診した結果、
男性更年期障害とわかれば
ホルモン充填治療や漢方による治療などで
症状が改善する可能性がありますし、
更年期ではなくメンタルな問題と判断されれば、
そこから心療内科や精神科の受診につながる
可能性もあります。
 
専門家の第三者から指摘されることは、
妻からの指摘より効果があるでしょうから、
このような流れで彼が課題に取り組むきっかけを
つくるのは一つの方法ではないでしょうか。
 
同時に、ご主人の態度にオハナさんが
「尊厳が傷つく」ときちんと毅然とした態度で
伝えていることは素晴らしいことです。
 
ハラスメントの認識に関しては、
オンラインでダウンロードできる
パンフレットなどもあるので、
それとなく渡してみるのもよいかもしれません。
 
ただ、性格や人格を否定されていると思うと
抵抗が強まりますので、伝える際も、
ホルモンの異常によりこれらが起こっている
可能性もあるかもという前提で伝えるのは
効果的と思います。
 
暴力に屈さない姿勢は崩さないでください。
 
そしてさいごに、消耗してしまったエネルギーを、
家庭以外のどこかで
きちんと充電してあげてくださいね。
  
ーーー
 
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Q:川畑先生、こんにちは。
   
実は音について困っています。
一般の人より気になる方だと思います。
HSP系も入っているかと思われます。
  
マンションに住んでいるのですが、
私の寝室(ベッド)で寝ていると
枕の下から大きい音ではないのですが
モーターのような機械音?のようなものが聞こえます。
   
下の階なのか上なのか?ですが
枕の下ということは階下かと思われます。
   
自分では頭に響くような感じで眠れず、
タイマーで音楽を流すのですが、
夜中や明け方に目が覚めてしまい、
頭が重い感じがします。
     
やはり、一度気になると余計気にになってしまいますが、
管理組合に相談しようと思いますが
はっきりとわからないものは
対応してもらえないのではないかと思ってしまったり。 
    
どうして音に反応してしまうのでしょうか?
     
昨年コロナになりそれ自体よりも後遺症が酷く、
倦怠感が続き、大変でした。
    
知り合いの先生(ドクターではありません。セラピー関係です)が
私を遠隔調整してみたら脳に電磁波がたまっていると
以前、言われたことがあり、
もしかしてそのようなことも原因なのかな?と感じたり。
   
なんだか、精神的にしんどくなってしまい、
思考も思い込みとかひとつしかないと
集中してしまう傾向があるような気がします。
    
私の悩みの場合、ほかの人だったら気にならないのかな?
私がおかしいのかな?と。
何がなんだかわからなくなってしまっている私です。
     
年齢的にも更年期障害と関係しているのでしょうか?
   
とりとめのない文章ですみません。
色々行動したいと思っても
精神的に疲れているようで停滞気味です。
すっきりしたいです。
   
よろしくお願いします。
   
【ひまちゃん・50代・女性・契約社員】
   
―――――――――――――――――
    
A:FROM 川畑のぶこ
    
音が気になって睡眠の質が低下してしまっているのですね。
しっかり眠れないことで疲れが取れずにお辛いことと思います。
   
ひまさんがこのような音が気になるようになったのは
いつからでしょうか?
   
マンションに住み始めたときからであり、
それ以外の音が気にならないなら、
物理的にベッドや枕の位置を変えたり、
ベッド周辺(または寝室)に遮音シートを貼るなどして
物理的な対策をすることは優先されると思います。
   
もし、これが最近起きているようであれば、
ひまさんの体調と関係してくるかもしれません。
   
その場合、ご指摘の更年期障害の可能性も否めません。
   
更年期障害の症状には、
睡眠障害や不安やイライラなどがあり、
ホルモン療法など、適切な治療をすることで
これらの症状が改善される可能性があります。
   
いちど女性外来など受診されることをお勧めします。
   
また、このマンションに住む前から
音や光や色や匂いなどが気になっている場合は
HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)の可能性もあります。
   
この場合、物理的な対策をしつつ、注意を向ける対象を
騒音からご自身の呼吸やシーツの心地よさ、
部屋の温度の心地よさなど、好ましいものやありがたいもの
に向けてみると良いのではないかと思います。 
  
ひまさんの繊細さや敏感さは良いことにも使えるわけです。
   
これまでは好ましくないことに意識を向けることに
使われていた繊細さを、自分にとって好ましいことに
意識を向けること使ってみてください。
   
ご自身にしっくりくるセラピーがあるのでしたら、
それらに加えて、このようなマインドフルネスによる
取り組みをすることで、
ひまさんに穏やかさがもたらされるのではないかと思います。
   
ぜひためしてみてください。
  
ーーー
 
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FROM:川畑のぶこ
        
『病気は無意識による否定的な問題解決者である』

私が師、カール・サイモントン博士の教えです。

先週末から、夫、息子に続いて、
私自身がコロナを発症しました。

夫も私もワクチンを3回打っておりましたし
外出の際はマスクもしており、
できる限りの対策はしていたので意外でしたが、
とりわけこのご時世、
感染症ばかりはコントロールのしようがなく、
無意識もへったくれも無い、
罹(かか)るときは罹る、
罹らないときは罹らないと思っていました。
 
がしかし、私のこの数ヶ月のダイナミズムを見る限り、
すべてを手放す10日間(とはいえこのように
執筆はしているのですが…^^;)というのは、
かーなり、意味がある流れだと感じざるを得ません。
 
実はこのコロナ罹患自主隔離期間中、
私はもともと3年ぶりのロサンゼルス出張が入っていました。
これは心から切望していた出張でした。
 
というのも、この1年間、我が家は
(私にとって不本意な)夫の長期出張が続き、
その間ほぼワンオペで仕事、育児、家事、
親族のケアなど、万年回転レシーバーのごとく
必死に行っていました。

平行して、息子のほうは、ミュージカルのオーディションや
ダンスや歌のコンクールに勝ち抜くなど
予想外の快進撃を遂げるなど、
表向き喜ばしく誇らしいイベントに見えるものの、
親としては物理的に時間と手間がかなりとられ、
喜びのエネルギーと同時に
消耗度も高いイベントが絶え間なく続きました。
 
また、4月からは突如として夫の地方単身赴任の話が湧き、
私や息子や義母も一緒に地方移住を考えるような、
家族全体の計画が根底からひっくりかえるような
出来事が続いていたのです。

結果的にこの地方移住は中止となり、
現状何もなかったように
我が家は平常を装っているのですが、
家庭内調整のために断ったり
滞っていたりした仕事も多く、
そのしわ寄せがこの1ヶ月間続いていました。

いつになく、精神的労働&消耗度が激しかったため
どこかで「心身をリセットしたい」
という気持ちが沸々と湧いてきました。
 
そこで、ちょうど今月カリフォルニアに行く必要のある
案件が浮上したため、これに乗じて、
1週間ほどリフレッシュの時間としようと思っていたのでした。
 
現地では、当該案件の時間を1日割く以外は、基本フリー。
  
気の赴くままに、第二の故郷であるカリフォルニアを
満喫できる旅をひとりで、または気のおけない友人らと
しようと思っていました。
  
セコイア国立公園にドライブしようか、
旧友とビーチカフェへ行こうか、シアターで観劇しようか、
カリフォルニアブルーのもと手足を伸ばした自分を想像しながら…
  
往復の機内も、ダラダラと片っ端から機内映画を
(とりわけまだ劇場で観られていないトップガンを!)
観てやるぞと心ときめいていたのです。
    
ところが、私がまさに成田へ向かう途中に家族発熱の連絡が入り、
空港につくやそのままUターン、
成田往復の旅であえなく終わったのでした。
   
帰路の成田エキスプレスでは、
数時間前に元気そのものでお別れをした息子が
40度近い熱と呼吸困難で救急搬送される事態になっており、
気持ちは焦るばかり。
  
主人も発熱しているので、
近所の親友が冷静に救急対応をしてくれて、
救急車にも同乗、私が病院に到着するまで
息子に寄り添ってくれました。
  
幸い、息子は熱による過換気で、
すぐに落ち着き、受診して帰路につきました。
  
そして、その翌日から、
いよいよ私も発症することになりました。
  
カリフォルニアでの、のんびりウィークが
コロナの隔離ウィークになるとは夢にも思わず、
人生のままならなさを恨む気持ちも出てくるのですが、
  
よくよく振り返るとこの3日間は、
国立公園やビーチカフェには行けないものの、
私の基本ニーズ、すなわち、仕事、家事、育児から
完全に解放され、ひたすらダラダラ過ごすことができています。
   
いつもなら、家族もなんとなく
「ママがやってくれる」or「妻がやってくれる」
と期待があるであろう諸々も、さすがに、
『同病相哀れむ』精神でそれぞれ辛さを理解し、いたわり、
家族3人手放しでダラダラを許容しています。
    
期待されていないし、期待に応えなくてよい!
これはなんと自由なことでしょうか!
  
あらかじめ自分がいない期間
家族が3日間は食べていけるよう
カレーやらスープやらパスタやらを準備していたので、
それを紙皿によそって消化します。
   
犬の散歩は近所の親友がジョギングがてら連れて行ってくれ、
日頃ウォーキングはあってもジョギングはないワンコも大喜び。
   
3人共倒れとなったこともあり、
ご近所さん、親戚、友人、同僚、みんなが
「何かあったらすぐ行くから何でも言って!」と
ものすごいネットワークがスタンバってくれています。
   
そして、なにより…
日頃は基本的にキッチンに立つことのない夫ですが、
私より先に快方に向かったこともあり
今朝は私が10時くらいに(目覚ましなしで♪)目覚めると、
なんとコーヒーを淹れる香りが、
続いて目玉焼きとベーコンの香りがします。
  
これは私が長年夢見ていたシーンで、
それはそれは、満たされる瞬間でした。
  
これは私が元気にカリフォルニアへ行って
元気に帰ってきていたなら、起こり得ない出来事でしょう。
  
アメリカの国立公園はいけませんでしたが、
ベッドの中からSNSに見舞い投稿として
「美しい景色」をコメント欄へ投稿するよう依頼したところ、
世界のあちこちからたくさんの友が
美しい景色の写真とメッセージを投稿してくれて、
  
私はベッドの中にいながらにして予想以上の旅行が出来ましたし、
なによりみなさんの思いやりを感じることができました。
  
かくして、私の無意識は、コロナの恩恵によって、
私のニーズ「諸々のタスクからしばし解放され、
自己充電し、愛する者からケアされたい。」
を満たしてくれたのでした。
   
これはある意味、カリフォルニア旅行より
何倍も価値ある旅であり、時間だと思えます。
   
まだ数日間、自主隔離期間がありますが、
しばらくこの無意識の恩恵を甘受したいと思います。
  

ーーー
 
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Q:川畑先生こんにちは。
いつも拝読させて頂いてます。

私は今まで自分が傷つかない人生を選んできました。
 
傷つく事を恐れ、平和に過ごす為に衝突を避け、
逃げて生きてきました。
 
ですが、自分を守りすぎて
周りの状況についていけなくなってきました。
 
人に会う時もビクビクしたり、
年齢もだんだんととっていき、
生きづらくなってきていると思いました。
 
堂々とできず、傷つく事を恐れ、
人に嫌われないように、、と考えるうちに
人と付き合う事が億劫になってきました。
   
私は昔から自分の事に焦点をあて、
自分の事ばかり気にしてます。
   
なので生きる事自体が面倒くさくて
時々死を考えたりしてしまいます。
   
自分が楽になる事ばかりに意識を向け、
自分以外の事は面倒くさい。
   
あの時ちゃんと自分と向き合っておけば
自分に自信を持てていたのではないか、、、
後悔ばかりが出てきます。
   
私は本当にダメな人間の塊です。
人に迷惑はかけるし、感情的になりやすいです。
しかし、人に依存的で孤独がすごく怖いです。
 
こんな自分とどう向き合っていけばいいでしょうか。
  
【えくぼ・40代・女性・パート】
 
―――――――――――――――――
  
A:FROM 川畑のぶこ
  
人と繋がり、和の中にいたい、
でも人と関わると相手から嫌われてしまい、
自分の心が傷ついてしまうので、
そのことを恐れてうまく関われないえくぼさんなのですね。
  
えくぼさんの繊細で敏感な様子が伝わってきます。
  
えくぼさんは、人間関係以外にも
過敏に反応することがあるでしょうか?
  
たとえば美しい自然や美しいものを目にすると
人一倍深く感動するとか、音や光に敏感であるなど。
   
もしそうであれば、えくぼさんは
HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)かもしれません。
  
HSPとは、アメリカのエレイン・アーロン博士が提唱した概念で、
感受性がつよく神経過敏な状態の人のことをいいます。
  
アーロン博士によると、HSPの人は、
DOESと呼ばれる次の4つの特徴があります:
   
D(Depth of Processing)
深く処理をする  
   
他の人は気にかけないようなことでも、
深く掘り下げて考える
   
   
O(Overstimulation)
  
過剰に刺激を受けやすい
刺激に対する反応が強く表れやすく、疲れやすい
  
  
E(Emotional response and empathy)
   
相手の感情に敏感
相手との心理的な境界線が薄く、共感力が強い  
   
  
S(Sensitivity to Subtleties)
   
些細な刺激を察知する
光や匂いなどの些細な刺激に敏感
   
    
HSPは神経学的には、扁桃体が過剰反応することで
不安や恐れが生じやすいことがわかっています。
    
病気ではなくその人の気質なので
治療をして治すというものではありません。
   
よって、「変わらなければいけない」と
プレッシャーを与えることで
自己否定が強化されてしまうので逆効果です。
   
まずは、そのような特性にダメ出しをせず、
素直に認め受け入れて対処していくことが大切です。
  
対人関係では「常に人に合わせないと嫌われて傷つく」
と思っているので、無理して人に合わせてしまう、
そのことで疲れてしまっていると思います。
   
まずは、「人と適度な距離をとってよい」と
積極的にある程度の距離をとることを
許してあげてください。
 
対人にかかわらず、不快に感じる刺激からは
一定の距離を置いて良いのです。
  
そのことで自分の時間や空間が確保されて
心のゆとりが出てきます。
  
逆説的ですが、このようなゆとりが出ることで、
ある程度それらに曝(さら)されても大丈夫、
いつでも安全地帯に戻れば良いという状態になります。
   
「人に合わせないと嫌われる」という思いに関しては、
相手の感情の責任を自分が担っているという
思い込みからくるものです。
   
感情というのは
ものごとの受け止め方の影響を大きく受けますが、
相手がものごとをどのように受け止めるかは
えくぼさんにコントロールできることではありません。
   
また、相手もえくぼさんに
感情の責任をとってもらおうとなどとは思っておらず、
自分自身で処理できる自立した存在であることを
信頼しましょう。
   
これは同時に、
えくぼさんの感情の責任は相手のふるまいではなく、
えくぼさんの受け止め方によって変わるということです。
   
えくぼさんが意図的に相手を傷つけたり害そうとしない限り、
相手の感情の責任をえくぼさんが取る必要はないですし、
そもそも誰かの感情のすべての責任を他人が取ることは
不可能であることを覚えておいてください。
   
えくぼさんが無理に相手に合わせなくても、
相手が離れていったり、
えくぼさんを嫌いになったりするとは限りません。
   
たとえそういう人がいたとしても、
全員がそうではないということ、
無理のない、自然なえくぼさんに好意を持つ人も
いるということを忘れないでください。
    
無理な依頼には「NO」と断ってよいのです。
    
相手はえくぼさんの答えがNOでもYESでも
それなりに対処できることを信頼してください。
    
えくぼさんがNOと素直にいうことで、
喜んでYESの人が現れるのです。
   
相手の都合どおりになることが友情ではありません。
   
真の友情はYESでもNOでもOKな状態です。
   
   
何より、えくぼさんご自身が
えくぼさんの親友になってあげてください。
   
えくぼさんは親友がおなじように悩んでいたら
どんな言葉をかけてあげたいですか?
   
鏡の中の自分に、同じ言葉をかけてあげてください。
   

ーーー
★自分の本性に還る「サイモントン療法」週末プログラム
7月16-17日 講師:川畑のぶこ 

お申込み・詳細はこちらhttps://simonton-2day-2022.peatix.com
※こちらはサイモントン療法協会様の主催です

ーーー
 
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