心理療法家でサイモントン療法認定トレーナーの川畑のぶこによる、皆さんからの質問へのアドバイスや、メンタルの整え方、実生活に役立つ心理学のお話。日本における「サイモントン療法」の第一人者であるほか、「断捨離アンバサダー」としての顏も持つ川畑のぶこ。この2つのメソッドをベースに、一般の方のストレスマネジメントやメンタルケアについて、わかりやすくお伝えしています。

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200406

こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、Miyabiさん(40代・キャビンクルー)のご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
弟(47歳)が、去年の12月にいきなり同棲を始めました。
それまで付き合っていたわけでもなく、出会って、いきなり彼女(30歳)
が転がりこんできました。

今のところ彼女の名前しかわかりません。細かい住所や職業など、
教えたくないようで、はぐらかします。

また、病気がちで入院を繰り返すのですが、はっきりした病名をいわず、
ただ、肝臓と腎臓の数値が悪いとだけで、後ははっきり言いません。
それなのに、お酒とタバコはすごくて、入院しているか、呑んでいるか
の生活です。

生活費もお小遣いもすべて弟が養っています。一度は、朝方まで飲んで
タクシーで帰ってきて、タクシーの運転手と弟がケンカになって警察が
呼ばれ、その時に彼女が倒れ、救急車まで呼ばれ大騒ぎになったと、
後からご近所さんに聞いて知りました。

弟が住んでいる家は母名義の家で、何かあると母に文句がきます。
母としては、この関係は大反対なのですが、弟が聞く耳を持たず、
話し合いもできないのです。

彼女は高価な指輪をねだってきたり、ご両親に挨拶しに行きなさいと
言えばのらりくらりと理由をつけてかわされ…側から見てもどうしても
おかしな話なのですが、弟はまるっきり気がつきません。

弟が勝手に外でやっている事ならいいのですが、母に迷惑がかかり、
うちにもそのうち迷惑がかかりそうです。
結婚なんてもってのほかですが…どう対処すれば良いでしょうか?
~~~~~~~~~~~

Miyabiさんの家族思いのご相談だなぁと思います。
お母さんのこと、そして弟さんのこともとても気にかけられていて、
姉として、ということもあるのでしょうね。

家族みんなが幸せに、穏やかに、豊かに生きていくには、というところ
から弟の行動がちょっと逸脱しているので不安になっている。
家族関係や弟の人生が機能不全に陥ってしまうのではないかということ
を危惧されているのですよね。

まず、この同棲相手の方に関して、姉の立場からすると、どんな人なのか
を訊きたくなるかもしれませんが、弟さんは特に結婚などを表明している
わけでもないようですので、現時点ではまだ自由恋愛の段階ですね。

だとすれば、弟さんが全てを家族に話さなければならないという義務は
ありませんよね。

ただ、もちろんご心配な点があることはわかりますから、
その部分は伝え続けたらいいと思います。

そして、お母さんに迷惑がかかってしまう部分、ここがおそらく今回の
ポイントになってくると思いますので、お母さん名義の物件には住まない
でくださいということ、自分で住む場所を探して周囲に迷惑が及ばない
よう自己責任でやってくださいということは、お母さんご本人からも
しっかり言っていただいたほうがよいと思います。

あとは、弟さんの人生への、お姉さんとしての関与の仕方というところ
でしょうか。そこにはいくつかの課題があるかもしれません。

続きは、ビデオでお話しします……

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
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Q:大学生の息子の事で相談です。
  
息子は、寂しい辛いことから逃れるために、
睡眠剤に頼って眠る生活を
3年近く続けているみたいです。
 
何度か大量に飲んで記憶がなくて深夜に徘徊したり、
友達に文章にならないメールを送ったりしています。
 
そんな時は、死ぬ死ぬと言って、友達に連絡して
迷惑をかけているとのことです。
 
その度に振り回されて周囲を困らせています。
 
私のところにも「いままでありがとう、迷惑かけたね」
とか「こんな不出来な息子でごめん」等連絡が来て、
飛んで行ってを繰り返しており、
今は息子の家の近くに部屋を借りて暮らしています。
 
この1年はあまり大学も行けておらず
単位も取れてない状態です。
 
どうすればいいのだろうかと、落ち込んでしまいます。
 
夫は、私が近くにいるだけで本人は安心してると思う
からと、息子に頑張ってと言ってます。
 
睡眠剤はネットで購入しているのが分かるのですが、
本人に尋ねると「前のがあった」とか
さらさらと嘘をつく始末です。 
 
突き放す事もできず、
まして生活を管理することなどできず、私は参っています。
 
アドバイスをお願いします。
 

【ゆか・50代・無職】
 
―――――――――――――――――
 
A:FROM 川畑のぶこ
 
ゆかさんの母の苦悩が伺えます。
 
息子さんの寂しさが少しでも和らぐよう、
そばにいてあげるという、母親の愛情も伝わってきます。
 
きっとそんなお母さんの愛は
息子さんにも伝わっているのではないでしょうか。
 
ただ、多感な時期にある息子さん自身、
そんなふうに親を頼ってはいけないのに、とか、
自立できない自分を情けないと
責める気持ちがあるのでは、
 
そのことがさらに孤独感を増幅させてしまっている
のではないでしょうか。
 
このように我が子が薬に依存して辛い日々を送っていると、
親としては何か自分の関わりや育て方が
間違っていたのではないかと思うかもしれませんが、
 
間違い探しでご自身を責めることはしないでください。
依存は親のせいで起こるものではありません。
さまざまな複合的な要因が重なり合って起こっていることです。
 
もちろん、今起きていることに、
息子さんが乗り越えるべき人生の課題はあるでしょうから、
この体験から、どのように、しなやかに前進できるか、
智慧を育む試練と受け止めてみてください。
 
今は辛いでしょうが、出口のないトンネルはないことを信じてください。
  
 
さて、近年は、寂しさや憂鬱さを紛らわしたり、
気持ちを高揚させたりするのに、睡眠剤を
大量摂取する若者が増えているといいます。
 
現実に直面したくないので、
薬の力を頼ってハイになろうとしてしまうのですね。
 
そして、そのような薬が簡単にネットで手に入ってしまう…
このような状況を許している社会を憂いている専門家もいます。
 
息子さんがどのような睡眠剤を、またどのような
ルートのものをネットから入手し摂取しているかはわかりませんが、
 
種類によっては、オーバードース(過剰摂取)で
著しく健康を害すこともありますし、
何よりゆかさんが報告されているように、
異常行動によって社会的な調和を著しく崩してしまいます。
 
薬物乱用は、寂しいから始めたのに、
さらに人が離れていってしまうという
悪循環をもたらしてしまうのですね。
 
さらには、認知機能の低下や、薬物依存などの問題も生じます。
 
この悪循環を断ち切るのに、
まず、今ゆかさんが親としてできることは、
親の愛あるコミュニケーションや関わり合いよりも、
愛ある行動=「治療」を受けさせることです。

1日も早く受診して、治療を開始することです。
 
息子さんがすでに薬物依存の場合、
素人の判断で支援するには限界がありますし、
母親一人で管理できることではありません。
 
息子さんに起きている問題は彼の性格のせいでも、
親の育て方のせいでもなく、
脳神経の異常によるものです。
 
かならず専門家との連携をしてください。
 
素人判断で、一気に薬をやめさせようとするのも、
危険が伴う場合がありますから注意が必要です。
 
お母さんの持つべき勇気は、
息子さんの治療をさせることと知ってください。
 
精神科で、薬物依存の本人や家族のための
自助グループがある医療機関もありますから、
通えそうなところを調べてみていちど足を運んでみてください。
 
そのような自助グループでは、専門家のファシリテータがいて、
適切にグループが進行されるよう安全な場を与えてくれます。
 
また、依存のメカニズムや対処法などの教育も充実しています。
 
一人ではない、というつながりは、
息子さんやゆかさんにも前進する力を与えてくれることと思います。
 
一人でがんばらず、人の和の力を活用してみてください。 
応援しています。
 
          
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毎週水曜の「断捨離」メルマガおよび、
毎週月曜の「ココロの学校」メルマガで、
川畑のぶこがお答えします。

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