心理療法家でサイモントン療法認定トレーナーの川畑のぶこによる、皆さんからの質問へのアドバイスや、メンタルの整え方、実生活に役立つ心理学のお話。日本における「サイモントン療法」の第一人者であるほか、「断捨離アンバサダー」としての顏も持つ川畑のぶこ。この2つのメソッドをベースに、一般の方のストレスマネジメントやメンタルケアについて、わかりやすくお伝えしています。

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こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、木洩れ日さん(60代・パート)のご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
還暦を過ぎた、孫の笑顔が楽しみなお婆ちゃんです。
若い頃から、口調と語気の粗さ強さで、人に苦い思いをさせていると
感じておりました。「怒っているの?」と夫に聞かれて「エッ!」と
思った事から、自分の語気が強すぎるのだと気付く始末です。

小学生の孫も、最近勉強やお習字を習いに来なくなりました。
気付いた時は直したいと思うのですが、努力をせずに過ごして
還暦を過ぎてしまいました。

学生の頃はついリーダーの任に着いてしまい、実力の足りなさを感じました
が、どう努力をしたらよいのか、深く考えたり相談したりすることは
なかったので、経験を活かしきれなかったと今は思えます。

この、つい先頭に立ってしまうというのは、自己アピールなのでしょうか、
何か分からないけれど、自分の中に満足しきれないものがあって、
自慢気な事をしゃべったり、人を批判したりしているのかもしれません。

数年前に、同僚の優しい口調や、相手をまず受け入れる話し方、心の優しさ
に驚くだけでなく、自分はこんなふうには相手を包み込めないなと感じた事
もあります。幸い、今だ仕事をさせて頂いていますが、やはり職場の同僚の
若い人に対して、つい厳しい言葉を掛けてしまい傷付けてしまう事が、
年に数回起きています。

今更とか、努力もせずにいたくせにと自らを責めても始まらないと、
心穏やかになる本を読んだりもしますが(山本周五郎、宮部みゆき等が好き
です)、効果のほどは??? わかりません。

先生の言葉を借りますと、成育歴から来る負のものかもしれません。
娘たちも、自分には自己肯定感がないと話します。今年それを聞いて
衝撃を受けました。まだまだ人生は長い、これからスモールステップで、
死に際に良かったと言う思いに到達できるよう、「優しい舌の持ち主」
になりたいです。

付け焼刃でなく、優しく穏やかな口調になれる考え方は何か。
優しい言葉がついて出るためには、どんな事を習慣化すればよいのか? 
他力本願で情けない思いながら、お尋ねいたします。
よろしくお願いします。
~~~~~~~~~~~

自分自身を振り返って反省し、自分は変わるべきなのではないかと思い
至った、木漏れ日さんの誠実なご性格が表れたご相談ですね。ご自身は、
強気とおっしゃっていますが、このように落ち込んだり反省したりする
のは、とても繊細で素敵な一面なのではないでしょうか。

まず、お孫さんが最近来なくなったということに関して。
子どもというのは、ある程度自立してくると、自分の家族よりも友達と遊ぶ
時間のほうが大事になってきます。

低学年の頃は、親や祖父母など、家族との人間関係の中からいろいろなもの
を学び取っていきますが、中高学年になると、今度は、自分達の社会、
友達にどう見られるか、友達や先生とどう関わるかということのほうが重要
な段階に入っていきますので、そのような理由からおばあちゃんとの時間や
関係が薄れてきている可能性もあるのではないでしょうか。

ただ、どう見ても昔より来る頻度が著しく低くなってしまったというので
あれば、やはり、おばあちゃんの所へ行くと厳しいことを言われたり、
辛い思いばかりするから行きたくないと思っている可能性はないとは言えま
せんね。もし気になるのであれば、それは反省材料として心がけるに越した
ことはないと思います。

また、厳しさというのは、必ずしも全てネガティブなものではありません。
時として、人に教えたり、部下を教育したりすることは大事ですし、
そのときに優しさだけではなく、強さや厳しさも必要だったりします。

ただし、この厳しさと、人を傷つけるということは別だと、区別しておかな
ければいけません。

続きは、ビデオでお話しします……

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