
【Q】自分の心のうちを
紙に書いてきました。
うれしい時も黒い気持ちも
素直に書いて、筆跡などにも、
その時の感情が表されています。
でもその紙切れも、
たくさん溜まってきてしまいました。
思いきって捨ててしまうべきか、
でも、自分の分身のようで捨てられず、
でも、自分になにかあったとき、
人に見られたら恥ずかしい…など、
堂々巡りで、結局そのまま
段ボール箱のフタを閉じて戻しています。
どうしたらいいでしょうか。
【ひなみな・40代・女性・会社員】
【A】ひなみなさんが言葉を形にする
ことで、感情や出来事を整理されて
きた様子が伝わってきます。
おそらくひなみなさんにとって、
その歩み自体が、癒やしと成長の
プロセスであったことと思います。
紙片は、ひなみなさんがその時々に
大切にしてきた想いの証ですので、
「あのときの自分」を大切に思うから
こそ、捨てられない気持ちが
出てくるのでしょうね。
そのように、過去のご自身を
大切に包み込むそのような姿勢は
とても素敵なものだと思います。
まずはその気持ちを
そのまま認めてあげてください。
そして、つぎに、断捨離的な視点から
それらを見つめてみてください。
すなわち、
不要・不適・不快に属するものなのか?
それとも
要・適・快に属するものなのか?
それらの紙切れ一枚一枚は…
いまのひなみなさんの心を
支え、輝かせてくれていますか?
未来のひなみなさんに
力を与えてくれますか?
今後も意図的に(偶発的にではなく)
そして、定期的にそれらを振り返って
ご自身に勇気と希望を育む作業をしますか?
そうであれば、それらは日記を
大切にとっておいてときどき振り返って
自身の歩んできたマイルストーンを称え
未来への希望に変換される方がいるように、
生きた関係ですので、今すぐに
捨てる必要はないのかもしれません。
また、全部を取っておかなくても、
心に響く選りすぐりのものだけを
クリアファイルや1冊のノートに
コンパクトにまとめて貼り、
日記帳のように見やすくするのも
良いのではないでしょうか。
あるいは、それらをデジタル化し、
紙は浄化する気持ちで
「今までありがとう」と
感謝の言葉とともに手放すのも
良いかもしれません。
「人に見られたら…」という心配も、
デジタルデータとして保管し、
鍵をかければ問題は解消しそうですね。
このように、
一旦「立派なコレクション」として
きれいに陳列し、ひとつひとつを
称える作業をしてみると、
なんだか心が完了して、
一気に手放したくなることもあります。
もし、そこまで明確な意図も目的もなく
「なんとなく」取っているもので、
一年のほとんどはそれらのメモを
思い出すことも活用することも
ないのであれば、
それらのメモの役割は
すでに終わっているかもしれません。
そうであれば、それらの紙は
箱の中ではなく心の中に
しまっておくことをおすすめします。
ひなみなさんにとって大切なことは、
ちゃんと心が無意識のうちに
記録していることを信頼してください。
そのことで、今・この瞬間と未来を、
過去につかわれることなく
清々しく前進できるかもしれません。
ひなみなさんが大切にしてきた時間は、
すでに心と体にしっかり息づいています。
紙そのものではなく、その経験が
これからの人生の糧であることを
忘れないでください。
ー川畑のぶこ
ーーー
★あなたが今抱えている『悩み』をお聞かせください。
毎週2件をピックアップし、
月曜日(YouTube版)・水曜日(テキスト版)に
配信のメルマガで、
川畑のぶこが直接お答えします。
ご相談はこちらから