名称未設定のデザイン (1)

こんにちは。
心理療法家の川畑のぶこです。

今、私は伊豆高原の施設で
6日間のサイモントン療法の
リトリートの最中です。

目の前に広がるのは、
伊豆七島を見渡す雄大な海。

潮風が肌をなで、深呼吸するだけで
心が整っていくような場所です。

名称未設定のデザイン (1)

この美しい環境の中で、
病気の克服に取り組んでいる方をはじめ、

人生の意味を再構築したい方、
大切な人との関係を見直したい方、
仕事やお金の悩みを抱える方、
瞑想スキルを向上させたい方など、

さまざまなテーマを持った仲間たちが集って
自己探求と癒しの旅をともにしています。

リトリートの大きな特徴の一つは
「グループの力」による深い癒しです。

サイモントン療法では、
個人の内的作業ももちろん大切にしますが、
グループという“場”が持つダイナミズム

——つまり、参加者同士の共感的な
関わり合いの中で起こる“変容”——
を非常に重視しています。

この数日であらためて実感しているのは、
人は他者の物語を通して、自分自身の
真実に触れることができるということ。

一人が語る勇気を持つと、
もう一人が「わたしも同じ」と声をあげ、
そこに共鳴が起こります。

グループの中で自然に生まれる
この「共感のフィールド」は、
まさにホールディング(holding)
——安心して自分を開示できる場
を形成します。

誰かが流す涙が
自分の奥に眠っていた悲しみを揺さぶり、

誰かの気づきが
自分の視界をふっと開いてくれる。

そして誰かの笑顔が
私の人生に光を注ぎ込んでくれる。

この相互投影とミラーリングのプロセスは、
個別のセラピーでは得難い
深度と広がりをもたらします。

特に参加者が自分の傷や不安だけでなく
希望や再生への意志を語り始めた瞬間、
場全体のエネルギーがぐっと明るくなり、
まるで「癒しの共振」が起こっているか
のようです。

ここで生まれるのは
表面的な慰めではなく、
人生そのものを肯定しなおす体験です。

「私のままでいい」「ここにいていい」
——そんな感覚を取り戻しながら、
人はまた一歩、
前に進めるのだと思います。

気づきが深まるたびに、
表情がやわらぎ、どの方にも
新しい輝きが宿っていくのが分かります。

こうしたプロセスの根底には
「私たち一人ひとりの存在には意味があり、
病気や苦難にも何らかの
大切なメッセージがある」という、
サイモントンの教えが流れています。

人生には、病気を含め、
困難や迷いや悩みに立ち止まることが
あるかもしれませんが、
それは終わりではなく
新たな出発の入り口です。

今回集った仲間たちは、それを次々と
鮮やかに証明し始めてくれています。

毎日の瞑想も、あたたかで静かな
集合的エネルギーの中で、
私たちの深遠なる内なる世界への旅を
促進します。

伊豆の豊かな自然の恵みを活かした
お料理を堪能したり、
温泉に身を委ねるひとときも
楽しみのひとつであり、

心と体を解きほぐしてくれ
感謝に溢れる時間であり、
生きることの豊かさを
全身で感じられる時間です。

私たちの中にはみな等しく
癒しの受容体のようなものがあると
私は常日頃から感じています。

ただ、その潜在する受容体が
未開発な人もいて、
それが開発されることで
真の癒しを体験できるように見えます。

日常から一定期間離れ
自然の中に身を置きながら、
守られた環境の中で
自分自身へ優しさを向け、

どっぷりと自分の人生の課題に取り組む
ことで、この受容体が開発される。

いったん開発されると、
日常の中のこれまで気づいて来なかった
さまざまな癒しの要素に感応し始め、
癒しが促進されるように思うのです。

日々の生活の中ではなかなか味わえない、
深い静けさとのつながりの時間となる
リトリートはまさにそのような
癒しの源泉となるのだと感じています。

リトリートも終盤に差しかかり、
日ごとに参加者の表情が柔らかく
晴れやかになっていくのを見届けながら、

あらためて「人は人によって癒される」
という言葉の深さを感じています。

みなさんの日々が穏やかで豊かなもの
となるのに、ときにはこのような
リトリートでご自身をもてなして
みてはいかがでしょうか。

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