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Q:夫に振り回されてしんどいです。
 
夫は6年ほど前にうつと診断され、心療内科に通っています。
 
休職をはさんだりして今までやってきたのですが、
最近身体面でお腹や腰が痛い、しんどいと言い、
病院で検査しても異常なしで
うやむやなまま症状がなくなるということが続いています。
 
正直なところ医療費が高額になって
家計に負担がかかっており、
病院にかかる前に「命にかかわる病気かも」と
いろいろ不安になるようなことを言い
一日中布団から出てこず、
異常なしとわかるととたんにお菓子を食べたりします。
 
体に悪そうなことをしておきながら
後からしんどいと言う繰り返しで、見ていてイライラします。
 
しんどいと言っていれば寝ていてもいい
という考えなのかとも思います。
 
私が言うことには耳を貸さない夫ですが、
夫が前向きになれそうな言葉かけができればしたいです。
 
どのようにしたら聞く気になって、
自分の体と周りをいたわるようになるでしょうか。
 
【えい・40代・主婦】
 
———————————–
 
A:FROM 川畑のぶこ
 
ご主人が断続的に休職を繰り返されるなか、
えいさんも心配が続いていたことと思います。
 
辛いのはご主人だからと、言い聞かせて、
忍耐を含む、さまざまな努力をされてきていることと思います。
 
ご主人との関わりに関して、
どのようにコミュニケーションを工夫したら良いかとのご相談ですが、
 
ここは、言語的な方法論よりも、
非言語的なコミュニケーションを
大切にしていただくと良いのではと思います。
 
どういうことかというと、
えいさんのイライラは言葉に出さなくても
非言語的に伝わっていると思います。
 
これは理解できる状況であるものの、
ご主人の回復の過程には寄与しません。
 
それどころか、癒しの妨げになることと思いますし、
それはえいさんご自身も感じていらっしゃるのではないでしょうか。
 
いま、えいさんに取り組んでいただきたいのは、
「ご主人のことをどうしたらよいか」と、
これまで多くの注意を向けてきたことから、
 
ご主人がどうであれ、自分が機嫌よく
日々を過ごすにはどうしたら良いかということに
注意を向ける努力をすることをおすすめします。
 
おそらく、6年前までは、主婦のえいさんにとって、
ご自宅のほとんどはご自身の自由になる
パーソナルスペースであったことと思います。
 
そのようなスペースでは、
えいさんもくつろいで心身のエネルギーを
充電されていたのではないでしょうか。
 
ところが、この6年は、ご主人がご自宅にいることが多く、
日常のルーチンも変わったことと思います。
 
ご自宅は、ご自身の自由がきく充電の場というよりは、
相手をケアする場、
どちらかといえば、エネルギーを消費する場に
変わってきてはいないでしょうか。
 
もしそうであれば、ご主人が体調をくずして自宅にいる以上、
えいさんは自宅以外からご自身のエネルギーを
充電しなければいけません。
 
もちろん、ご主人が元気になってくれたに越したことはありませんが、
病んでいる相手が、思い通りになることで
自身を満たそうとするのは不毛です。
 
それよりも、ご主人や自宅以外で変化を起こし、
ご自身の心理的ニーズを満たせる場をつくることが大切です。
 
えいさんはどのようなことに喜びや充足感を感じますか?
 
それらをたくさんリストアップしてみて(最低5つ)、
ぜひ取り組んでみてください。
 
たとえば、気の置けない仲間とお茶をしたり、
カラオケに行ったりするひともいますし、
体を動かしたり、自然の中に身をおいたりする人もいます。
 
文化や芸術に触れたりすることで充電する人もいます。
 
好きなカフェで20分くらい読書をすることで満たされる人もいます。
 
ご主人が変わること以外で、
えいさんを満たせるものに注意を向けてみて、
それにとりくんでみてください。
 
すると、今まで気になっていたご主人の言動も
さほど気にならなくなるかもしれません。
 
煮詰まった場から少しばかり距離をとると、
より俯瞰的に状況を観ることができるようになって、
ご主人への理解が深まるかもしれません。
 
そのような状態からは思いやりある言葉かけが
自然と出てくるかもしれません。
 
何より、自分がどうであれ、病状がどうであれ、
いつも妻が穏やかに機嫌よくいてくれることは
彼の癒しを促進することと思います。
 
ぜひ、えいさんご自身を満たす努力をしてみてください。
 
夫が前向きになる努力は?というご相談でしたが、
まずは、えいさんが前向きになる努力をしてみてください。
 
応援しています!
   
   

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