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Q:いつもありがとうございます。
   
私は小さな酒蔵に嫁いでいます。
昨今の日本酒ブームに乗りきれず、
売上はいまひとつといったところです。
   
従業員さんも一人しかおりません。
人が定着せず、あとは主人と私だけです。
   
小さくて、人数も少ないなら
さぞやアットホームな雰囲気なのでは?
と思われそうですが、実際はそうではなく、
空気が澱んでいるように感じます。
   
酒蔵でありながら住居でもありますので、
生活もしています。
   
我が家にはまだまだ手のかかる息子が二人おり、
母親業も忙しいです。
   
その日の仕事量を見ながら
家事の量を調整して対応はしていますが、
子供の用事などもあり
(宿題を見たり、家庭学習に付き合ったり)
仕事にどっぷり浸かっていないのが現状です。
     
毎日の業務はそれでよくても、
会社の将来を見据えて動いているかいうことになると、
何もできていません。
 
主人には時々そこを注意されます。
 
ただ、主人がワンマンでやっているので、
何も聞かされてもいないのに
 
「現状を把握していない。もっと危機感を持て」
「役立たずどもめ」
と言われても、どうしても反発心が出てしまいます。
 
最近は、困難に直面しているのもあってか、
主人は従業員さんの些細な失敗などに
よく小言を言っています。
  
雰囲気が悪いのを主人のせいにしている私がいます。
 また、子供に手がかかることを
言い訳にしている私もいます。
 
これじゃいけないと思い、
こうしてご相談させていただきました。
 
仕事も家事も育児も楽しくやりたい。
毎日いい雰囲気の中で過ごしたい。
会社の状態もよくしたい。
 
どのようなことに気をつければいいでしょうか。
教えていただけましたら幸いです。
 
【やよい・40代・家業を継ぐ嫁】
 
———————————–
 
A:FROM 川畑のぶこ
 
仕事も家事も育児も楽しくやりたい、
誠実で熱心なやよいさんの姿勢が伝わってきます。
 
育児だけでも大変な仕事なのに、
さらに家業の運営も真剣に考えてくれるパートナー
がいるご主人は、恵まれていると思います。
 
仕事がうまくいかないので夫がストレス下に陥る、
 
ストレス下にいるので職場のコミュニケーションが悪くなる、 
コミュニケーションが悪くなるから職場の士気が下がる、 
職場の士気が下がるから売上も伸びない、
売上が伸びないからストレス下に陥る…
 
という悪循環に陥ってしまっているのですね。
 
このようなとき、
経営者である夫の態度が変わってくれたらと
望むのも当然のことでしょう。
 
やよいさんは、このような職場の空気について、
ご主人と話し合いをしたことはありますか?
 
売上を上げるというと、
マーケティングのことばかり考えるかもしれませんが、
 
経営の視点からは、心ある人間を扱う限り、
職場の人間関係はとても重要です。
  
働いている従業員が不機嫌な場に、
客は関わりたいと思わないでしょう。
そして、このような微細な決断のほとんどは、
明文化されることなく、
無意識のうちに行われています。
 
もし、夫が店のことを考えろというなら、
より健全な人間関係や職場の空気感のことを、
やよいさんから提案してみては如何でしょうか。
 
店主の機嫌ではなく、商品の開発や客のケアに
エネルギーを注げる場にしたいと。
 
もちろん、素直に受け止めないかもしれませんが、
少なからずインパクトは与えるでしょうし、
反省材料にもなるのではないでしょうか。
  
育児と仕事のバランスについても、
どこまで関わることが現実的なのか、
夫が無理なことを期待してはいないか、
 
改めて夫婦で話し合いをすると良いと思います。
 
両方とも完璧にこなすのが難しい場合、
仕事を優先する際の育児の限界、
育児を優先する際の仕事の限界を、
きちんと見定めて夫婦間で共有してみてください。
 
同時に、たとえ、夫が変わらなくても、
やよいさんが夫の不機嫌により受ける影響は
ミニマムにしなくてはいけません。
 
そのために、職場以外に自己充電できる場を
きちんと設けてください。
 
問題ばかりに目を向けていると、
心身のエネルギーの消耗が激しくなり、
やがて枯渇してしまいます。
 
きちんと己のニーズを満たすよう努めてください。
 
職員さんも、たとえ店主は不機嫌でも、
やよいさんがいつも穏やかで
温かいエネルギーを発していたなら、
救われるでしょうし、学ぶものも大きいと思います。
 
職場には教師になる人もいれば、
反面教師になる人もいます。
どちらも良い学びです。
 
相手がどうであれ、やよいさん自身は、
相手にとっての良いモデルとなるよう努めてみてください。 
 
そのためにも、やよいさんご自身が
自分の限界をきちんと尊重して、
自分自身に優しさを持って接することが大切です。
   
   

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