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Q:何が大切なのかわからなくなりました。
実父がアルツハイマーと診断され、
免許の更新ができませんでした。

五年前、父の様子が変だから医者にみてもらったほうが良いと
言い続けていましたが、母が納得せず、今に至りました。

何回も母とぶつかってきましたが、
何でも自分の思うとおりに事を進めていく母は、五年前に、
「父が認知症になったら、私が面倒みていくから」
と軽く言っていたのですが、

いざそうなった今、認知症とわかっていながら
父を怒鳴りつけたり、私が大変だとか、
泣いて電話をしてきたりします。

なるべく母の気持ちにそいながら、話を聞いていますが、
母の勝手さにイライラしてきます。

進行していくともっと大変だから、
介護認定を受け、他の力も借りながらやっていこうよと話しても、
まだお父さんには介護認定してもらいたくないとか、
認知症を認めたくないとかいいます。

かといいながら、私は旅行にいけないとか、
友達とランチにいけないとか言っています。

あまりにも勝手なことばかりを言うので、とうとう、私がきれてしまい、
「お父さんがかわいそうやわ。 誰が今、一番つらいのか考えてよ!」
と、今まで思っていたことをいろいろぶつけてしまいました。

私は、昔から母とは合わないと思っていますが、母は、
子供の中で一番話しやすいのは、honokaだから」とよくいいます。

でも、私は本当は、母から離れたい。
私にとっての不快リストに入っているのです。

でも、父は、私の快リストに入っている穏和な人で、
認知症になりながらも母の体の心配をしていたり、
俺が迷惑をかけてるみんなに申し訳ないとか私には言ってきます。

せつな過ぎます。母とは離れたいでも父が気になる。

でも、私の気持ちも限界がきています。
私の気持ち、Me Firstでいいのでしょうか?
誰を何を大切にしていいのかわからなくなりました。

今日は、何もやる気になれず寝込んでしまいました。

【honoka・パート・40代】

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A:FROM:川畑のぶこ

私たちは、ショッキングな出来事があると、
それを否認する心理が働くことがあります。

これはそれを受け入れてしまったら
全てが崩れてしまうように感じているので、
あったことをまるでなかったこととして受け止めることで
自身を防衛する心理的機構です。

お母様にとって、愛する夫が認知症で苦しむという事実は、
受け入れがたい出来事だったのでしょう。

ですので、平気なふりをすることで
自身を保とうと努力されてきたのだと思います。

ただ、今となってはお母様自身、
お父様に対して怒りを感じることも増え、抑うつ的になることも増え、
このままでは自分がつぶれてしまうと
薄々感じ始めている段階にいるのではないでしょうか。

ただ、介護認定を受けて、
デイケアや入所の福祉サービスを受けるようなことになれば、
それは自分が十分に介護出来ていない証となってしまい、
夫を見捨てることというような罪悪感もお持ちなので、
易々と前進できないでいるのではないでしょうか。

このようなとき、honokaさんのような、
お母様が心を開いている周囲のサポーターが、
お母様がこれまでよく頑張って介護をしてきていること、
もう十分やってきたので、これ以上頑張らなくて良いということを
伝えてあげることは大切だと思います。

お母さん自身は自分に許可が出せないので、
第三者が努力を認めたうえで、
その努力をやめて良い許可を出してあげることです。

また、honokaさんにとっては
お父様のこともですが、お母様の健康も大事であり、
このままでは共倒れになるようで苦しいことを
お伝えすると良いと思います。

お母さん自身が誰か(娘)から
ケアされていると感じることが大事で、
誰かに愛する家族に迷惑をかけないためにも、
お母様自身もセルフケアに取り組むことが大事だと
認識できるようコミュニケーションされることをお勧めします。

認知症はサポートなしに乗り越えることが出来ない病気です。
そして、サポートの輪は拡充できればできるほど良いです。

家族で抱えられるものなのか、それとも
抱え込んでしまった結果、共倒れになるのか、
状況やタイミングの見極めはとても重要です。

結果程に介護認定を受けて福祉サービスを受けることになっても、
それは全員にとっての善処であって、
お父様を見捨てることではありません。

お母さんやhonokaさんご自身含めた、家族全員のために、
健全な判断をしようと促してみてはいかがでしょうか。

認知症の家族会などもありますので、
ぜひご活用することをお勧めします。

そのような会に参加することで、
同じような境遇に置かれている人たちが多く参加されます。

そのような輪の中にいることで、
自分が一人で抱え込む必要がないのだということに
お母様が気づくかもしれません。

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