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Q:夫が2年前から私と口を聞かなくなり、
自分の部屋にこもるようになってしまいました。

それまでも、そういうことはあったのですが、
1~2ヶ月位で治っていました。

もともと仕事への意欲や責任感の強い人で、
職場がそういう雰囲気でなかっり、
一人で仕事を抱え込んでギリギリの状態だった時に、
私が何気なく言った言葉で、
心が崩壊してしまったと最近聞きました。

本人は
「私の声を聞いたり、 顔を見たりするのが、すごくストレスで、
 子どもたちとは一緒にいたいけれど、
 自分のこの心の病気はもう治らないと思う。」
と言っています。

私も、そう言われて、辛いですが、
子どもたちは、今もお父さんが大好きで、
夫と子どもたちは話しもするし、
休みの日には遊びに行ったりもします。

彼が心の病だとしたら、
私は治るのを待つのがいいのか、
夫は何の病気なのか、考えてしまいます。

上の子は、はじめは「今までのようにそのうち治るから」
と言っていたのですが、
お父さんと離れて暮らすことになるかもと夫が言った時があり、
その頃から、学校を休むようになりました。

私は仕事以外の時間、なるべく一緒にいるようにし、
気持ちに寄り添うよう心がけ、今は大分落ち着いてきましたが、
今後、夫が家を出たり、離婚となれば、
また子どもたちは傷ついてしまうと思います。

両親の普通でない状態が、よくないのもわかっていますが、
子どもたちはそれでも、
私とも夫とも一緒に暮らしたいようです。

夫は、仕事は今も行っていますが、
夫の両親や兄弟とも、連絡を断っています。

こうなるまで、多少気難しいところはある人でしたが、
おだやかで優しく、子ども思いの夫でした。

普通のうつ病や引きこもりとはまた違うケースなので、
誰に相談したらよいかもわからず、
妻として、母として、私は、どんな風にこの事態に向かっていけばいいのか、
ぜひアドバイスが聞きたいです。

【きょうこ・40代・公務員】

―――――――――――――――――

A:

FROM:川畑のぶこ

きょうこさんの一言にご主人が傷つき、
それ以来ご主人が心を閉ざすようになって
しまったのですね。

ご主人は仕事への意欲や責任感が強いとのことで
完璧主義のところがあるかもしれませんね。

「かくあらねば」とか、「かくあるべき」という
理想や信念が強いのではないでしょうか。

完璧主義の人は、仕事の遂行という点で大きな
力を発揮しますし、信頼を得るでしょう。

ただし、ものごとが自分の思い通りにいかない
ことへの耐性が弱く、柔軟性に欠ける部分も
あります。

同僚や部下、そして、家族(妻)が自分の
理想通りでないと、絶望してしまうのは
そのような性向からかもしれません。

きょうこさんが今後ご主人とうまくやって
いきたいと思っており、ご主人にもまだ
心のどこかに同じ気持ちがあるのなら、
コミュニケーションを試みる価値はあると
思います。

その場合、会話がなりたたないのであれば、
きょうこさんから心のこもった手紙を出すことを
お勧めします。

たとえ、相手の気持ちが冷めていたとしても、
また、結果が同じであったとしても、
批判ではなく、愛情や敬意に溢れたメッセージに
接することは、綴るものの心理状態も、
読むものの心理状態も軟化させることでしょう。

手紙にはまずご主人のこれまでの努力、
(仕事に真剣に取り組む姿勢や
 家族のために一生懸命働いてくれていることなど)
に感謝や敬意を表してみてください。

ご主人は家庭で、とりわけ夫婦間において
存在価値が感じられないことが考えられますから、
自分は相手に認められているのだということ、
家庭に自分の居場所があることを実感することが
大事です。

そんなこと言わなくてもわかってくれて
いるはずと思っていても、あえて伝える
ことが大事です。

一度伝えてダメでも、伝え続けたら
よいでしょう。

妻が自分のことをケアしていることが
伝わったなら、たとえご主人が完璧でなくても
よいこと、存在自体に価値があると
感じられるコミュニケーションを心がけてみます。

また、完璧主義が本人を辛くしているように
見えるので、その苦しみを取り除くべく、
受診を促すのが良いでしょう。

本人に病識がなく、とくに問題の原因が
受診を勧める相手にあると思っている場合は
アドバイスにしたがって行動することは難しい
かもしれませんが、前述のステップを踏んだ
上でアプローチする場合、トライする価値は
あると思います。

お子さんのことに関しては、夫婦仲が悪くとも、
父と子の関係が良いのは素晴らしいことでは
ないでしょうか。

最善のコミュニケーションを心がけても
改善しない場合は、一旦別居などで距離をとって、
お互いの関係を考え直すのもひとつかもしれません。

その際、お子さんには親子関係が絶たれるわけでは
ないことを十分に伝えて、たとえお母さんと
お父さんがうまくいかず、別れることになっても
お父さんとあなたたちは仲良くやっていけることを
明確に伝えると良いでしょう。

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