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新年明けましておめでとうございます。
2017年の始まりをどのようにお過ごしでしょうか。

私は年末年始をタイで過ごしていました。
息子を連れて、またサイモントン療法のセラピスト仲間たちとともに
バンコクから2時間ほど北上したパクチョン地方にある
プラムヴィレッジという僧院で、
7泊8日のマインドフルネスリトリートに参加しました。

プラムヴィレッジは過去にノーベル平和賞の候補者にもなった
ティクナットハン禅師率いるマインドフルネス実践の共同体です。

一昨年、聖路加国際病院で、プラムヴィレッジによる
医療者向けマインドフルネス研修会を主催したことをきっかけに、
私もより深い実践に取り組むようになりました。

昨今では日本でも多くの人が耳にするようになったマインドフルネスは、
「今、この瞬間」に目覚めているエネルギーという意味をもちます。
本来は生き方(あり方)そのものの実践ですが、
瞑想法などのハウツーばかりが注目を浴びるようになってしまいました。

その結果マインドフルネス難民
(マインドフルネスやってみたけど効かないじゃない!というような人々)
を生み出しているという記事も目にするようになりました。

今回の年末年始は、仏教精神が根付いているタイで、
8日間かけてどっぷりマインドフルネスな状態を全身全霊で体験し、
実践する時間となりました。

サプライズに、ティクナットハン禅師ご自身がフランスからタイを訪問
されており、共に穏やかな新年を迎えることができました。

プラムヴィレッジでは、自然と調和する過ごし方を実践するのに、
夜の9時半には消灯、朝は鐘の音と朗唱とともに4時半に目覚めます。
数百名が静寂の中で座瞑想を行い、
日の出とともにゆったりと歩く瞑想を行います。

習気(じっけ)という、習慣的なエネルギー
(例えば、早くやらないとイライラするとか、スマホやfacebookなどの
SNSにログインしないとソワソワするなど)に気づき、
そこから解き放たれるのに、ことあるごとに「止まる」実践に取り組みます。

時計の鐘や僧ヴィレッジの鐘が鳴るたびに、
全員がおしゃべりや今取り組んでいる作業など、すべての行動を止め、
そこに留まり、呼吸に帰り、自分に帰ります。
一瞬にして静寂と平和が訪れます。

なるほど、平和とは怒りのエネルギーから問題解決に取り組むことではなく、
平和なエネルギーの中で、一歩一歩を歩むことにあるのだということを
理屈抜きで体験する瞬間でした。

マインドフルネスを一人でなく、同じあり方で仲間とともに実践する、
この集合エネルギー的な調和の中にこそ、
真の平和が存在するのだと実感しました。

毎年、年明けには世界が平和でありますようにと祈願する私ですが、
今年は祈願にとどまらず、それを実践することができました。

世界10カ国以上からマインドフルネス実践者の仲間たちが集まり、
彼らとともに平和な一歩を実践することができたのは、
この上なく豊かな経験でした。
この感覚を大切に、2017年も一歩一歩、丁寧に歩みたいと思います。

2017年、皆さんの一歩一歩の中に平和がありますように。

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