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2年前に愛する息子に先立たれ、哀しみに沈んでいたのですが、
川畑さんのカウンセリング講座や断捨離のセミナーを受けて、
なんとか立ち直りつつあります。

が、最近主人の様子がおかしいのです。

好きな人がいそうで、
帰ってきてもメールで夜遅くまでやりとりしていたり、
週末も何かと理由をつけては出かけていきます。

決定的なのは、メールで週末にレストランを男女1人づつ、
夜景の見える席希望というのを見たときです。
その日も、接待で泊まりだからと出かけて行きました。
(この日は多分この人と付き合っているのだろうという
会社の女性の誕生日でした。)

こんな時、息子が居てくれたら話を聞いてもらえるのにと思い、
涙が出ます。
問い詰めて見ようかとも思うのですが、決定的になるのが怖く、
また、今の安定した経済基盤を失う勇気も無く、
淡々とこのまま日々を送っていってもいいかもとも思います。

このままグレーのままで自分の人生を歩んでいくというのは、
変なのでしょうか。

【ソラ・55歳・主婦】

―――――――――――――――――

A:

FROM 川畑のぶこ

愛する息子さんに先立たれたとのこと、
人生でこれ以上の苦しみはないのではないでしょうか。
さぞお辛いことでしょう。
2年という期間はまだまだ喪に服する期間かもしれませんね。

そのようなお辛い時期に、ご主人の浮気の疑いがあるとのこと。
なぜ自分にばかりこのような災難が降りかかってくるのかと
嘆く気持ちであることと察します。

おそらく、ご主人にとっても愛する我が子を失ったことや、
妻がそのことでずっと暗い毎日を送っていることは
耐えられない辛さであることと思います。

人はストレス下において、
とりわけ今回のように愛する家族を失うような
人生でも極めて大きなストレス下において、
精神的サポートを必要とします。

夫婦同士がそのサポーターになれればベストですが、
相手も苦しみに溺れている状態である時には、
他からサポートやエネルギーを必要とし、
自分の内的なバランスを保とうとします。

これ自体は自然なことです。

ところが時として、そのバランスを健全に回復できないと、
不器用な私たちは、それを否定的に満たそうとしてしまいます。
それは、一般社会的に見て、不健全な満たされ方となることがあります。
その一つが浮気や不倫です。

他にも、アルコールやギャンブル、中には買い物などに依存してしまう人もいます。
皆、苦しみから逃れ、安らぎや癒しを求めた結果です。

多くの人が一般社会通念を掲げて相手を裁いたり批判したりしますが、
まず、行為そのものが許される許されないの前に、
ままならない人生から学びを得るべく、
自分や相手の関係性における背景を「深く理解する」姿勢を育んでみてください。

浮気や不倫を目の当たりにすると、
「裏切られた」と怒りや落胆を覚えるかもしれません。

ところが、相手はあなたを「裏切る」動機からではなく、
苦しみから逃れる、または安らぎを得る、癒される、という動機から
不器用にバランスを取ろうとしている、それが配偶者から見ると
好ましくないと言う状態であることがあります。

本来であれば、永遠の愛を誓った相手からこのニーズが満たされればベストですが、
人生には、その相手自身が問題や悩みの種になってしまうこともあるわけです。

私たちは皆、自分が価値のある人間だと信じたい動物です。

自分が能力のない人間だと思わずにいられない状況は、
意識的であれ無意識であれ、離れたくなります。

そして、自分を精神的に必要としてくれたり、
価値を確認できるような関係性を求めようとします。

自分自身でそのことを認められないので、誰かからそのように扱われることで
必死に己の価値を確認しようとしているのです。

とても弱くて、不器用で、そして、愛すべき存在です。

おそらくソラさんご自身も「私は必要とされる人間なのか?」
という悩みが苦しみの元になっているのではないでしょうか。

まず、このような一連の文脈を理解する想像力を養ってみてください。

そして、状況がどうであれ、価値のない人間は存在しないということも
忘れないでください。

繰り返し、浮気や不倫という行為そのものを肯定するという話ではありません。
その上で、様々な視点を持って、深い理解をする姿勢を育んでみてください。
これは私たちを苦しみから救ってくれる一番の方法です。

臨床では、ソラさんのような悩みをよく聞きます。

浮気をした相手がそのような性癖があり、一方的に問題があるケースもありますが、
多くのケースにおいて、浮気をされた方もどこかで相手に対して
浮気以前から批判的であったり、責めていたりする、
また、中にはすでに愛想を尽かしている部分があったりします。

相手は悪役を買って
その関係性における問題を浮き彫りにしているケースが多いのです。

私たちは、相手の社会的に許されぬその行為を、鬼の首を取ったように扱い、
自己正当化を試みますが、これはいつも失敗に終わり、
私たちに安らぎや幸せをもたらすことはありません。

二人の人生のどのような流れの中でこのことが起きているのか、
そしてそのことに対して、自分はどうしたいのか。
もう一度振り返る時が来ているのだと思います。

病気や事件や事故は、自分の課題となる関係性を浮き彫りにし、
健全な変化を起こす機会でもあります。

ソラさんは経済的な不安がおありのようです。
もし、経済的な問題が解消されたなら、ご主人に未練はないでしょうか。

そうであれば、
この夫婦関係は本来解消された方が良い関係だったのかもしれません。
ソラさんは経済基盤を今から確立する努力をされることをお勧めします。
まだ55歳です。

雨風を凌ぎ、今日の糧を得るための努力をされてみてください。
そのことで、自信が持てるようになるかもしれませんし、
今よりももっと自分を好きになることもできるかもしれません。

もし、再度ご主人との愛を育み、これからも互いを大切にしたいと思われるの
でしたら、お互いに結婚相手に求めるニーズをもう一度確かめてみる、
そのことから始めてみてはいかがでしょうか。

この困難な時期に、愛する息子さんの魂が、
宇宙のどこかからソラさんのことを見守っていて、
静かに応援していることもどうか忘れないでください。

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