断捨離/掃除・整理・整頓

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Q:断捨離によって、嫌な人間関係を切ることは可能でしょうか?

やましたひでこさんがある動画でホワイトボードに
「へんなおじさん、おせっかいなおばさん」とお書きになって、
そういう人たちと、人間関係を切ることができる、、、。
というようなお話をされてましたように記憶しておりますが、
まさしく私も、そのような悩みをかかえております。

悩みだしてからもうずいぶんの年月が経っております。
ずうっと(その人たちとは)切りたい、切りたいと思っているのです。
もうこれ以上苦しむのは、まっぴらごめん!!と考えているのです。

【べにこ・50歳・専業主婦】

――――――――――

A:
FROM 川畑のぶこ

べにこさんのように、断捨離で人間関係を改善したいという
ご相談はとても多く受けます。

断捨離というのは、ただのモノの片づけにあらず、思考の整理法
なのですね。モノと向き合い、それらとの関係性を問い直すことで、
思考の整理ができるようになります。

私自身、断捨離にハマったのは、
それまで提唱されてきた数々の片づけ技術とは違い、
人生の整理につながる心理療法的な側面を実感したからです。

モノとの関係性を問い直した結果、
自分がしがみついていたもの(執着していたもの)が見えてきて、
不要と判断されればそれらを断っていく力が身についていく過程は、
断捨離の醍醐味です。

人間関係に関しては、過剰適応といって、必要以上に相手に合わせて
生きてしまう人、即ち、自分軸ではなく他人軸の人というのは、
モノとの関係性においてはモノ軸、即ち自分の本当の気持ちよりも、
モノを優先してしまう傾向が見られます。

部屋の断捨離をしていくうちに、モノ(他人)軸の日々であったことに気づき、
それを自分軸に戻して不要なモノを手放していった結果、
思考の整理法が身につきます。

そのことが、結果的に、モノのみならず、家事や仕事などの
日常の出来事との関わり方も変容させ、結果的に人間関係の変容にも
繋がったという報告は、数え切れないほどあります。

やましたさんの仰る、「知らないオジサン」や「おせっかいなオバサン」は、
モノを人間関係に喩えたなら、そのようなものが家の中にいっぱいある
ということを軽妙にわかりやすく表現されています。

友人が、職場の同僚から沢山もらったからとお裾分けしてくれた、
産地すら思い出せないエキゾチックな土産品「=知らないおじさん」や、
キッチンに山積する、数回使ったきりでそのままになっている〇〇メーカーや
〇〇焼き器などの便利グッズ「=おせっかいなオバサン」などと決別することで
そのような力が育めることでしょう。

まずは、身の回りの知らないオジサンやおせっかいなオバサンなどから
整理してみることによって、身の回りに大好きな家族や親友(のようなモノたち)
のみに絞り込んでいきましょうという提案です。

いきなり人間関係の断捨離というのはハードルが高いでしょうから、
さほど波風を立てずに済む、モノとの関係(例えば冷蔵の中の消費期限の
切れた食材や保冷剤など)から始めてはいかがでしょうか?
というのが断捨離の提案です。

家全体の断捨離が終わるころには、おそらく
断捨離識別眼(思考の整理力)が育まれてきていることと思います。
そこから自然と人間関係の問い直しが始まることが多いのです。

べにこさんも焦らずに、さほど傷ついたり傷つけたりしなくて済む、
目の前のモノたちとの関係性の問い直しから始めてみてはいかがでしょうか。
きっとべにこさんの心と人生を豊かにしてくれるはずです!

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Q:断捨離したのに何も変わらない。

少しずつでも断捨離をしたいと思い
戸棚の食器を一段出して不用な食器を捨てました。
戸棚の中をきれいに拭いて必要と思われる食器を並べました。

あら不思議!
ただ単に並べなおしただけのように見えます。

次の段もその次の段も片づけて硝子戸を磨きあげたら
確かにきれいになりました。
でも「スッキリ!」とは程遠い状態です。

以前にタンスの中を断捨離した(つもり)ときも同じ結果でした。

以前よりきれいになった(はず)戸棚を眺めていますが
モチベーションが上がりません。

最初は少しずつでも、
断捨離は加速するはずではなかったのでしょうか?

【ぶち猫・57歳・主婦】

―――――――――――――――――

A:

FROM 川畑のぶこ

ぶち猫さんの断捨離奮闘記、
共感される方も多いのではないでしょうか。

断捨離はそれぞれの個性が反映されるプロセスでもあり、
タイミングやスピードもそれぞれの置かれている立場やライフスタイル
を尊重しながら行うことが大事になってきます。

たとえそれがぶち猫さんの望むタイミングやスピードでなくても、
必要なタイミングとスピード(=学びの過程)があることを
受け入れることも大事なプロセスとなるでしょう。

私自身は仕事もしていることもあるのと、日々コツコツと言うよりは
日程を定めて一気にというのが性に合っているので、
最初の大掛かりな断捨離はそのように取り組みましたが、
中にはコツコツが性に合っている、すなわち、
すぐに結果が見えない方もいらっしゃるでしょう。

ぶち猫さんは主婦とのことですので、
フルタイムで仕事をされている方たちに比べれば家にいる時間も多く、
断捨離の時間も融通がきくのではないかと思われます。

ただし、家にいる時間が多ければ多いほど、
その分家の中での生活を豊かにしようと物が増えてしまったり、
いつでもできると思うとなかなか手をつけなかったりもしますね。

断捨離をしたのにスッキリしないし何も変わらない(変わった感じがしない)
のであれば、もともとの量が圧倒的で適正量を大幅に超えているため、
本人的には断捨離をしたつもりなのに、実際は適正量に至っていない
という問題が考えらえます。

例えば、扉の付いた見えない収納なら、
適正量(収納スペースに対して70%)に対して倍のもの(140%)があった場合、
全体の約3分の1の量のものを捨てたとしても、まだ2割以上オーバーなのです。

自分としては3分の1も捨てたのに!なぜスッキリしないのか?
という感覚となるでしょう。

断捨離は空間に対して100%の収納を目指すのではなく、
「見えない」収納なら70%、
「見える」収納なら50%、
「見せる」収納なら30% 
を一つのガイドラインとして提示していますから、
ぶち猫さんの食器棚に扉が付いているのなら70%を意識し、
扉がなければ50%くらいを意識されるとスッキリ感が得られ、
モチベーションにつながることと思います。

ぜひご参考にされてください。

これはモノの通り道であり、呼吸空間をつくるということです。

モノだけでなく、日々のスケジュールなども
7割くらいを意識して、3割は自由なゆとり時間にすると、
空間だけでなく人生もスッキリしてくることでしょう。

このような規制を意識的に設けずにいると、私たちはついつい
100パーセント、あるいはそれ以上に人生を埋めようとしてしまい、
結果、息がつまる人生になってしまうので気をつけたいですね。

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Q:
昨年9月に断捨離塾に入会しました。
動機は、心も身の回りもすっきりしたいと思ったからです。

私は、アメリカに住んで、3人の子供を幼い頃ホームスクールで育てました。
一番下の息子も、今年高校を卒業し子育ても終盤を迎えました。
教育のために揃えた教材が山ほどあります。

いずれ、この教材を使って教室を開こうかとも思って、全部保管してあります。
右脳教育の七田式の教材はほとんど購入しました。
それは、時間が経過しても使える内容です。

でも、現実的に今、教室を開くわけではありません。
でも孫に使えると思ったりします。

強敵は、子供達が勉強したり遊んだりしたノート、プリント等。
思い出がいっぱい詰まっています。
毎日、子供達と過ごすことがとても充実していました。
子供たちの成長がとても楽しかった。

成長した子供たちは、もうその頃の面影はあまりありません。
過去に引きずられている自分をはっきり自覚しています。

それから、解放されるために断捨離を始めましたが、
未だにその思い出のノート、プリントに惹きつけられています。

自分も子供たちも自由にしてやりたいと願いながら、
私にとったら、本当に切り離すことの難しい思い出の品、
どのようにしたら、切り離すことができるでしょうか。

【みき・50代・主婦】

―――――――――――――――――

A:

FROM 川畑のぶこ

みきさんのように、子どもの思い出の品をなかなか手放せない母親は、
世の中に多くいるとおもいます。

何を隠そう、私自身、子どもの幼稚園から持って帰ってくる作品が
どんどん溜まってきていますから!

ホームスクールで3人ものお子さんを育てられたとのこと、
みきさんの育児、教育に対する熱意が伝わってきます。

また、幼児教室を開く夢がおありになるとのことで、
もしそのような明確な意図がある上で
資料にしたいというニーズがあるのであれば、
そして、さらに思い出を大切にしたいという思いがあるなら、
最初から全てを無理に「切り離す」必要はないのではないかと思います。

ただし、このようにご相談されるということは、
心の底で「何かちがう」と感じられているからでもあるかと思います。

すなわち、「教室」や「孫」を先延ばしの言い訳にしている疑いが
ご自身の中に強まってきているのかもしれませんし、
取っておくにしても量が半端ではないのかもしれませんね。

まず、教材は日進月歩です。
私の母親の時代に正しいとされていた育児書は、現代では反証されています。
孫が使えると母がとってあった私たち兄妹の教科書は、ロシアがソビエト連邦でした。
円周率の計算方法も当時とは異なりました。

みきさんがお子さんのために揃えた教材は、
その時代のベストであったとは思います。
ただし、お孫さんのジェネレーションにはよりアップデートされた教材や教育があり、
その方が適している可能性は高いです。

教室に関しては、例えば右脳教育など、教材の著作やフランチャイズなど
しっかり体系化されたシステムが導入されているところは、
ライセンスを取得した者のみが教材を扱い教室を開くことが許されることが
多いと思います
が、その場合、本部から最新の教材が提供されるはずで、
何十年も前のものはむしろ使用してはいけないのではないでしょうか。

この辺は将来「教室」の計画があるのであれば、
具体的に調べてみる価値があるかと思います。

端的に言うと、みきさんがお持ちのそれら教材の「すべて」がなくとも、
教室やお孫さんの教育に支障はきたさないどころか、
それら以外を使った方が適切なこともあるということです。

まずは、教材などの思い入れの強いモノは、とりあえず後回しにして、
さほど思い入れのないものから断捨離してみることをお勧めします。

そして、断捨離のコツやリズムを身につけたうえで、
最後に最難関の教材に向き合って見てはいかがでしょうか。
すると真にとっておくべき「要・適・快」の教材のみが残るのではないかと思います。

ところで、みきさんのような子ども想いの熱心な親や祖父母からは、
教材から学ぶより何十倍のものを、
お子さんやお孫さんは得られていることと思いますよ。

ごきげんなお母さん、おばあちゃんとのふれあいこそ、
何より重要な教育かもしれません。

断捨離塾、ぜひ楽しんで下さいね♪

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Q:人との関わりが上手くできません。
このメールマガジンを読み始め、
今を大切に生きていこうと頑張っているのですが。

2年半働いた契約社員の仕事を半年前に辞めました。
辞める直前は原因不明の頭痛で病院へ通いましたが、
仕事を辞めてから、頭痛はすっかり治りました。

が、職場で体験した、理不尽なこと(職員の人の態度)、嫌がらせをした同僚
の態度や表情、見て見ぬ振りをする同僚・・のことが許せません。

働いている時は、このくらいのことは、どの職場でもあるのだろう、
気にしないようにしよう。とか、あの人(嫌がらせをする人)は病気だし、
なるべく関わらないようにしよう。と思って働いていました。

今思うと、心の病気になる前に辞めて良かった、とつくづく思います。
(病院の先生には、薬を処方するので飲みながら仕事を続けるか、
思い切って辞めるか、と言われてました)

今、なぜあんな嫌な人が今も仕事を続けているんだろうという思いが
頭から離れません。特に、「〇〇さん(私)のことを、そういう相手として
決めたんだろうね」という同僚の言葉には、びっくりしました。

その時はわからなくて、後から怒りが込み上げてくることがよくあります。
思い返すと、今までもそういうことがありました。
健全な心の働きではないと思っています。

どうしたら、健全な心になり、健全な心を保てるのでしょうか。
好きな事をしようとしても、嫌な事を忘れる事ができません。

アドバイスお願いします。

【匿名希望・45歳・主婦】

―――――――――――――――――

A:

FROM 川畑のぶこ

職場の同僚の心無い言動に傷ついてしまったのですね。

確かに、そういう人はどの職場でも一定の割合で存在するとは思いますが、
職場自体が文化を持っていることもありますので、
もしご自身が職場を離れて体が楽になったのであれば
それは離れて正解だったと思います。

頭で考えて分からない時には、
身体の声に耳を傾けることはとても有効です。

ですので、辞職に関しては、自分は正しい判断をしたのだと
褒めてあげてください。

さて、仕事を辞めたにもかかわらず、過去の思いを引きずってしまって
今のことに集中できないとのこと。

私たちは過ぎてしまったことに心を引き戻されたり、
まだ起きていない未来に心を連れ去られたりして苦しむものですね。

今、この瞬間に意識を向けて心をすっきりさせるのには、瞑想が有効です。

とりわけマインドフルネス瞑想は多くの医学的なデータによって、
不安やストレスを解消するのに有効であることが証明されています。

アメリカでは主な医学大学にはマインドフルネスセンターがありますし、
ビジネスの世界でもマインドフルネス瞑想を職員研修に取り入れている
大企業がたくさんあります。

マインドフルネスは呼吸に丁寧に注意を払う呼吸の瞑想から、
歩く瞑想、座る瞑想、食べる瞑想など、
日々の生活の中でいつでもどこでも誰でもお手軽に実践できるものです。

禅僧ティク・ナット・ハンによるマインドフルネスの実践手引書
お薦めですので是非ご活用ください。
http://goo.gl/7S6ooY

このような手引きに従って、ご自身で実践されても良いとは思いますが、
仲間と集まって定期的に瞑想会に参加できればなお効果はあると思います。

全国にサンガと呼ばれる、マインドフルネス瞑想の実践会があるので、
興味があれば是非足を運んでみてください。

全国のサンガ
http://tnhjapan.org/sangha/

そのような会を通じて、同じように穏やかさを分かつ人々と、新たな人間関係が
形成されて、社会的な調和が取り戻されることもあるでしょう。

ソーシャルサポート(周囲のサポート)は私たちの健康に大きな影響を与え、
そのようなつながりのある人はない人に比べて寿命が長いこともわかっています。

是非、ご自身にとって機能するサポートシステムを新たに構築し、
そこに意識を向けてみてください。

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Q:はじめてメールします。
今回は自分の事より、長男の奥さんのことです。

よくテレビなどでごみ屋敷等を見ていて
「あんなになるってどんな気持ちなのかねー」って話をしていますが、
我が家の息子家族の部屋も凄いです。

ごみではないのですが、洋服、おもちゃ、鞄等あらゆるものが床に散乱していて、
孫がおりますが、孫に与えた部屋は私たちの隣の部屋なので
朝一緒に掃除しちゃいます。

私もそんなに上手ではないですが、できれば全部片付けてやりたい気がします。

どのようにしたら本人が、毎日きちんとできるようなアドバイスをしたら
よいでしょうか?

主人は「無理。変わらないだろう」ってあきらめてます。

孫がぜんそくになった時も遠まわしに
「きれいにしておかないとホコリとかゴミが一番良くないからね」
と話したことがありましたが、
その時は「そうですよね~」とは言っておりましたが変化ありません。
性格で無理でしょうか?

【ばあ~ばちゃん様・60歳・会社員】

―――――――――――――――――

A:

FROM 川畑のぶこ

愛する家族、とりわけお孫さんのことを思うと、
衛生的な環境で生活して欲しいと願う気持ち、
手を出したくなる気持ちも当然のことですよね。

片づけのモチベーションは、もちろんお嫁さんの性格やライフスタイルにも
依存するとは思いますが、まずは本人(たち)がそのことで困っているか
どうかを確認することは大切だと思います。

その家族が困っていないのなら、
それぞれの人生の課題や過程があることを尊重する他ありません。

今でもお孫さんにハウスダストやダニなどによる喘息があるのなら、
それは命や健康に関わることなので、
困っているがうまくいっていない状態であるのは明らかでしょう。

お嫁さんにどうしても気をつかってしまって、
思っていることをストレートに伝えられない場合、
もし息子さんご夫婦が共働きで、お嫁さんも外でお仕事をされているのであれば、
家事は夫婦(男女)平等なので、コミュニケーションしやすい息子さんに
片づけや掃除について話をしてみてはいかがでしょうか。

例えば、育児や料理はお嫁さんが、片づけや掃除は息子さんが、
といった分担は成り立つわけです。

息子さんであれば、本音でストレートに話したところで
関係がギクシャクすることはないでしょうし、
したとしても修復しやすい関係だと思います。

お嫁さんは手が回らないのだから、あなたが率先してこちらを担当したら?
と提案することは可能ではないでしょうか。

もし、お嫁さんが専業主婦で、本来、除や片づけは彼女の役割である場合、
それでも片づけや掃除に手が回っていない状態なら、
まずは相手の忙しさや大変さを理解し、共感を示してみてください。

そして、協力の手を差し伸べてみてはいかがでしょうか。

「育児をしながら家事の全てをこなすのは大変よね。
私も昔は本当に大変で気持ちがわかるわ。」などといった流れは共感的です。
もしご自身も過去に部屋が散らかって大変な経験があれば、それをシェアします。

「こんなのまだいい方よ、私はもっと手が回らなかった」などといった
「あなたはさらにOK」なシェアがあれば、なおさら緊張感は融けるでしょう。

『ああ、お義母さんは私を批判しようとしているのではなく、理解し共感して
くれているのだな。ありがたいな』といった流れで伝わるのがポイントです。

そして、「私たちの時代はまだ助けの手が周囲にたくさんあったからいいけど、
今の時代はそういうわけにもいかないし、大変よね」と。
そして、「忙しいあなたたちの力になりたいのだけど、手伝わせてもらえない?」
とオファーしてみます。

「力になりたい」「力になれたら嬉しい」を強調してみてください。

もしお嫁さんがそれでも自分でやることを主張したら、
「私が参考になった情報」として断捨離の書籍や記事などを贈るのも良いと思います。

「あなたに必要」ではなく、「私の役に立った」ので参考にと言う流れです。

お嫁さんはみんな、姑の前では「いい嫁」でいたいと思っていると思います。
その劣等感を刺激しないよう、同志として横に並んで
片づけや掃除に共に向かう嫁姑でいられたら、和やかな関係性が構築でき、
部屋も家族関係もすっきりするのではないでしょうか。

ぜひ、共感と理解をキーワードに向き合ってみてください。

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Q:
小さな小さなことですぐに腹が立ち、相手をけなしてしまいます。
特に子供に対して。いらっとした感情をコントロールできません。

本当は旦那に腹が立っていたり、別棟に住む同居の義母に腹が立っていたり
するのですが、言っても無駄な相手と思っているので、矛先が子供になります。

断捨離の本を読み、昨年の6月から11月にかけて結構な不要物を捨てたのですが
まだまだすっきりせず、いらないものを処分したいのですが、

普段は仕事をフルタイムで行っているため、なかなか時間を満足いくように費やせず、
物の多い家に帰るとうんざりして、現実から逃げたくて、
でもごはんはつくらないといけないと、時間に追われ、イライラします。

家が嫌で嫌で嫌です。
部屋をきれいにするセンスもなく……
片づけても片づけても好きな家にはなりません。

まさしく、家族に対し、「あんたらのモノが多すぎる!」と
自分のモノが一番多いのを知りながら怒鳴る毎日です。

どうして今の状態から抜けだしたらよいのかと思っています。

母屋も実家もモノであふれています。
誰がいつかたづけるのでしょう・・・

【女性・40代・会社員】

―――――――――――――――――

A:
FROM 川畑のぶこ

ご自身でも認識していらっしゃるほど、
小さな、小さなことですぐに腹を立てて、日々イライラしてしまい、
ご家族など周囲にそのしわ寄せがきてしまっているとのこと。

イライラの感情は、「すぐに」「常に」「全て」が整わないと機能しないという
心理状態から湧いてくることが多いです。

いわゆる、完璧主義ですね。

まず、イライラ対策には、一呼吸おいて、寛容さを育むことが大事になりますが、
この寛容さは息子さんやご主人など相手に対して向ける前に、
自分自身に向けてあげてください。

寛容さを育むためには、

「すぐに」⇒「必要な時間をかけてOK」
「常に」⇒「時と場合による」
「全て」⇒「一部でもOK」

と思考を変換していく癖をつけると良いと思います。

家の中の物理的な断捨離であれば、一気に全員のモノを処分してスッキリせずとも、
(決して自分の理想とするスピードやタイミングやかたちではないかもしれないけれど)

「今の私」の時間の枠組みの中で、取れる範囲の時間を使って、
まずは自分のモノから、じっくり取り組めば良い。

と切り替えてみてください。

自分自身に丁寧に向き合い、モノたちとも丁寧に向き合ってみてください。

それは結果的に息子さんやご主人など、
相手に対して丁寧に向かい合うことにつながることと思います。

ごきげんを取り戻すための断捨離。

断捨離自体がさらなる不機嫌を作り出すきっかけになってしまっては、
本末転倒ですね。

完璧主義の人は、できていないところに目を向ける傾向がありますが、
そういうクセがあることを認識して、
「できているところ」に意識を向ける練習をしてみてください。

6畳の部屋の「5畳が片づいていない」と罵るのではなく、「1畳片づいた!」と。
「今日中にあと5畳」ではなく、「週末にさらに1畳」と。

自分自身に丁寧に寄り添ったスタイルで大らかな気持ちで取り組んでみてください。

どこから手をつけるかということに関しては、
それぞれの置かれた立場によって難易度は変わってくるので、
一概には言えないと思いますが、

「モチベーションを維持する」という視点からは、
目に付きやすい場所や水平な部分から取り組むというのは効果的で、

これは米国の心理臨床現場で導入されているホーダー(病的に大量にモノを溜め込む人)
向けのアプローチにも採用されています。

「ただいま」と帰ってきたときに、見えない下駄箱の中が整っているよりも、
玄関の足元や下駄箱の上に使われていない靴が無い方が、
スッキリ感が得られやすく、モチベーションを維持しやすいです。

リビングルームでくつろごうとしたときに、本棚や引き出しの中が整っていることよりも
テーブルや床にモノがない方がくつろげてイライラは少なくなるでしょう。

目に見えて自他共に評価しやすいところから手をつけるのも一つだと思います。

センスに関しては、センスがなくともモノが少ない部屋はそれなりに見えます。

どんなに芸術性の高い作品でも、
ガラクタと一緒に窒息空間に陳列されていたら、ガラクタに見えてしまいますが、
スッキリした空間のモノの少ない棚に子どもの作品がひとつだけ飾ってあったなら
とても素敵に見えるはずです。

ゴージャスなフラワーアレンジメントもガラクタに埋もれていれば気づかれにくいですが、
他に何も置かれていないテーブルに野の花が一輪挿してあれば、
それは見る者の心を潤すのでは無いでしょうか。

センスが無いから片づけられないのではなく
片づけているうちにセンスが研ぎ澄まされてくるというのもまた事実ですから、
ぜひ諦めずに目の前のモノ一つから始めてみてください。

応援しています!

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2016 written with sparkles, silhouette of a boy jumping in the sun

みなさま、新年はどのようにお過ごしでしょうか。

私自身は、年末年始の大断捨離が恒例となって久しいですが、
今年は部屋や物の断捨離はさほど時間をとることはなく、
そのかわりに「手間ひまの断捨離」をしました。

そのことに自分の時間をかける必要のあるもの
物理的にも、心理的にも、社会的にも
本当にそれをするべきかどうかを問うてみた結果、
今年は年賀状の断捨離をしました。

昨年までは手間ひまはかかっても、
賀状を作成する楽しさ、アートごころの刺激の獲得、
また仕事でお世話になっている人への感謝をつたえる機会など、
己の心理社会的ニーズを満たすことのほうが比重が大きかったため、
あえて時間を割いていました。
ところが、昨年末は、それよりも必要としていたのは「ゆとり」でした。

このときにふと脳裏に過るのは社会的バランス。
年賀状を送ってくださる皆さんとの人間関係です。

年賀状を返さないと悪いのでは?
人間関係を悪化させるのでは?
日本人としての常識に欠けるのでは?
などといった不安や罪悪感が足かせとなります。

私自身もそんな、社会的ニーズを認識してはいますが、
それよりも自分自身の物理的、心理的ニーズを優先させたのは、
年賀状でバランスをとらずとも、他の時間や機会に十分バランスを
とっているという信頼感が根底にあるからです。

昨今ではSNSなどを通じて頻繁に近況や己の思いを発信しています。
また、頻繁にやりとりがある相手には、メールで挨拶もできます。
郵送による賀状によって、相手が私の近況を知ったり
新年の挨拶をしなくても、繋がるべき人にはきちんと繋がっています。

それでも郵送による年賀状が届かなかったことで著しく人間関係が
崩れるような場合は、それは年賀状の問題ではないはず。
もっと根本的な問題に向かい合う必要があるでしょうし、
そもそもそのような人間関係を今後も保っていく必要があるのか、
いまいちど問い直すことのほうが大事となるでしょう。

郵便受けに誰かから年賀状が届くたびに
ごめんね〜!という詫びの気持ちは出てきますが、
年賀状が無くてもちゃんと繋がる人と、
今年こちらが年賀状を送らなければ、来年からは相手からも送られて
こないであろう人は、賀状を手に取った瞬間にわかります。

惰性と義理を手放す機会、
それは生きた人間関係を明らかにする清々しい瞬間でもあります。

執着を手放すために…
今年もさらにあらゆるものとの信頼感を深めていきたいと思う
年明けでした。

みなさんにとって2016年が素敵な年となりますように♪

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Mother and daughter

断捨離メルマガ読者の方からいただいた、
川畑のぶこへの相談をあなたにシェアします。
――――――――――
Q:92歳の買い物依存症のご婦人

いつも楽しみにしております。
回答の中に普遍的な生きる姿勢を教えられ、気づかされています。

92才のご婦人のマンションに、家政婦に月に1〜2回出向いています。
ケアマネージャーさんから買い物依存性と聞き、とにかく物で溢れています。

20年位前に最愛のご主人を突如亡くし、子供もなく寂しいと言っていました。
2DKの一部屋は物で埋まり、入れません。

ご主人の背広など、高くて新しいとタンスに入れたままです。
布団が一枚ひいたままで、回りは衣類などでいっぱいです。

ご本人は執着とわかっているけど、物に囲まれて死にたいと言います。
戦争を体験したからもったいないと捨てられないといいます。

奥さんに出会い3〜4年になります。
本人次第で私は何も言う資格はないのですが、
物からご婦人が解放されるお手伝いをしたいのですが、
なにかよい言葉がけなどがないでしょうか?

自分を棚にあげての質問ですが、よろしくお願い致します。

【56歳 家政婦 ソン様】

―――――――――――――――――――――――――――――

A:

FROM 川畑のぶこ

ソンさんのご婦人への思いやりが伝わってきます。
相手の苦しみを取り除いてあげたい。より楽に生きてもらいたい。
慈悲の精神ですね。

ソンさんのケースを読みながら、
私と母のケースに重なることが多いと感じましたので、シェアさせていただき、
そこから何かを学び取っていただけたら嬉しいと思います。

私の母は昭和9年生まれの80代です。
私が断捨離を実践し始めた頃、母も私と同様の溜め込み性でした。
溜め込みが遺伝するなら、それは確実に母の遺伝だと確信していたものです。

母の場合、収納の技術が高く、モノはそれなりに整頓されているのですが、
なにせ量がスペースのキャパを圧倒的に上回っているので、
全然部屋は片づいておらず、いわゆるゴミが堆積しているわけではありませんが、
人様の目に触れない「開かずの間」などは一見ゴミ屋敷の体をなしていました。

ある日、溜め込み性共同体である娘の私が断捨離に目覚め、
自宅のガラクタをどんどん捨て始めたのには、母も大きな衝撃を受けたようです。

自分自身の人生の課題とも重なるため、興味津々、
けれども明治・大正の祖父母から受け継ぐモッタイナイ精神は
断じて手放すまいと、私と断捨離に対して警戒もしていました。

断捨離の話を聞きたがるものの、
私がひとしきり話して「手伝おうか?」などとオファーしようもんなら、
「いいえ、大丈夫!」ときっぱりさらりとかわしました。
私は母の防衛をひしひしと感じたので、
そこは不可侵条約で踏み込まないよう気をつけました。

モノはものであってモノではない。
これは断捨離を通じて私自身深く気づきを得たことです。
母にとってモノを手放すということは、とりもなおさず彼女の人生や思い出、
また価値観そのものを捨てるということでした。

なので、「お母さんの部屋のモノ捨てようか?」という私の提案は、
「あなたの価値観や人生の思い出はとっておく必要なんてないよ」と
聞こえてしまうのです。

もちろん娘の私は母を否定したり攻撃したいから断捨離を勧めているわけでは
ありません。全てはケアの精神からの提案です。
ケアとは敬意と愛情を持って接するということです。

私はそのつもりでいても、母がそう受け止めなければ意味はありませんから、
母がケアされている、すなわち娘は私に敬意と愛情を持って接してくれていると
感じられるにはどうしたらよいかという視点からアプローチをしました。

モノが減るにはどうしたら良いかではなく、
母は私にとって大切な人だから苦しみから解放され、楽になってもらいたい
ということが伝わる関係性やコミュニケーションというのはどのようなものであるか?
ということを大事にしました。

母は私に断捨離の話を尋ね、私がそれに応えてシェアするたびに
「でもね、私の場合はこういう障壁があって、
それが解消されてもああいう障壁があって…」と、
不可能を訴えるお馴染の言い訳を延々繰り返していました。

私は説得したい気持ちがふとよぎるものの、
じっくりと母の立場になってさまざまなことを理解するよう努めました。
結果、母の価値観は母にしかわからないという姿勢を大切に、共感に徹しました。

「そりゃそうだよね、大変だよね。」
「お母さんたちの時代はトラウマなまでに
モノが足りなくて苦しんだんだから当然の反応だよ」
「無理する必要は無いよ」
「心を切り裂いてまで捨てる必要なんてないよ」
「別に部屋にモノが溢れていたって生きていけるしね」
「思い出の価値はお母さんにしかわからないのだから大切にしたら良いよ」
と、徹底的に母よりの姿勢、彼女の今の状態を全肯定しました。

もちろん、母は母の価値観で、私は私の価値観で生きる、
それで人生回る。という姿勢を貫きました。

母は、娘がそれまでと違い「相手の生き方や価値観を変えようとする」執着
をも手放したのを感じたのでしょう。

清々しくもおおらかになっていく娘に乗り遅れてはなるまいと
母が断捨離を始めました。

これまで父や妹が何度も説得を試みても、
さらには、いちどは彼らが全て外に出したガラクタも、
全て翌日には家の中に戻っているという状態であった母でしたから、
母が死ぬまでは家の片づけは無理だと家族みんなが諦めていました。

山が動くとはまさにこのことでした。
今、実家はすっきり呼吸空間です。

「開かずの間」は無く、いつでも誰でも通せる状態です。

母の「捨てたくない」という気持ちを真っ向から否定するのではなく、
徹底的にどこからその気持ちがくるのかを深く理解しようと耳を傾けたのなら、
そして母が「自分の気持ちを受け取ってもらえた」と感じたのなら、
そのとき初めて人の心が動くのではないかと感じました。

『寂しさをモノで埋める必要はない』

そう気づかせてくれるのは、厳しさではなく、
思いやりややさしさではないでしょうか。

深いところでみんなつながっているということを感じることができたのなら、
そしてそれがたとえ死んだ人との関係であっても、
見えない心の中でちゃんとつながって
今でも生きていると感じることが出来るのであれば、
たくさんのモノへの執着は無くなっていくのだと思います。

堆積したモノはあくまでも表面的な自己表現。

その内にあるメッセージに耳を傾け、深い理解を示すことが出来たのなら、
相手の寂しさは少しずつ埋まっていくのかもしれません。

もちろん、全てをソンさんが担う必要はなく、
ソンさんはソンさんに出来るパートや役割があると思いますので、
その部分での最善をつくされてみてください。

これからも、ソンさんのご婦人に対する思いやりや愛情を
表現されてみてください。

PS
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Cjildren playing with wooden toys

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Q:5LDKで2人の子育て。片づけられない私…

私は今、5歳の男の子と0歳の女の子の育児真っ只中です。

結婚してから、自分は片付けが苦手であったことに気がつきました。

実家に暮らしてる時は、自分の小さな部屋を綺麗にすること、
こまめに掃除する事は出来ていました。

しかし、結婚して、いきなり5LDKの一軒家に住むことになり、
仕事をしながら家事をする事の大変さを実感し、
それでも何とかやっているつもりでいました。

そして、子どもができ、職場が遠かったことと、
自分は仕事と育児は両立できないと思ったので、仕事を辞めました。

上の子が産まれ、初めは頑張っていたものの、
だんだん家事が疎かになっていき、
部屋が散らかりっぱなしの状態になりました。

人を呼ぶ時は綺麗にし、すぐに散らかり、
突然の訪問には対応できずにいました。

上の子が幼稚園に通うようになり、
時間が出来たから、家を片付けようと思っても、
体が動かない、どう片付けていいか、分からなくなっていました。

幼稚園での人間関係に悩み始めたら、尚更できなくなっていき、
荒れ放題の部屋になっていきました。

たまに片付けると、
息子が「お家が広くなった!」と喜ぶほどでした。

そんな中、2人目を妊娠し、妊娠中にどうにかしなければと思っていましたが、
現状は変わらないまま、出産して、2人になったら、やること2倍になり、
ますます片付けが大変になってしまいました。

これから、おもちゃも洋服もどんどん増えていくのに、
片付けができないままでは大変だと思って、
やました先生の断捨離のDVDを買いました。

しかし、やろうと思っても、時間を作ることすらできず、
目先のやらなくてはいけないことで手一杯の日々が続いています。

どうしたら、やる気を起こせるのか、時間を作れるのか、考えてばかりです。

子どものものも、捨てられずに困ってしまうし、
いろいろ考えてばかりで、体が全く動かない状態です。

このままでは、子供たちも片付けられない人間に育ってしまいそうで怖いです。

【かとせめ様・38歳・主婦】

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A:

FROM 川畑のぶこ

2人の子どもを育てながら5LDKの家を奇麗に管理するというのは大変ですね。
子育てをしていると、あっという間にその日が終わってしまい、
気がつくと一週間が経っていたりしますよね。

1人育てるだけでも大変なのに、
2人の子どもを育てているかとせめさん、表彰状もんです!
本当によく頑張っていらっしゃると思います。

このような育児世代の断捨離に関しては、
5LDK全てを一気にというのはあまりにもハードルが高く、
気持ちが萎えてしまいます。

ですから、出来る限りターゲットを細かく絞り、
徐々に徐々に、時間をかけて行うことをおすすめします。

1日10分できたらハナマルとしてみてください。
0歳児だと10分だってつくるのは大変かもしれませんよね。

なので、毎日ではなく、週3日、10分など、最低ラインを低く設定して
それをクリアしたならハナマル!としてみてください。

「今日はこの部屋」ではなく、
その部屋が6畳なら「今日はこの1畳分だけ」など
細かくターゲットを絞ってみてください。

既に、やましたひでこさんの断捨離のDVDを購入されたとのことですので、
ぜひもういちど、「ながら見」「ながら聴き」で構わないので
BGMのようにDVDをかけてみてください。

いちど見たから、聴いたからではなく、
何度も何度も繰り返し見聞きすることをおすすめします。

私自身、やましたひでこさんの断捨離セミナーで学ぼうと決めたときは、
最低3回は受講しようと決めました。

当時は書籍もDVDもありませんでしたから、自ら主催して学びました。

一度聴いただけでピンと来る人もいるかもしれませんが、
私の場合、溜め込み性&嫌なことは先送り体質、
おまけに「散らかっていたって人間生きていけるさ♪」
の楽観的どころか能天気でしたから、己のパーソナリティーからいって、
ピンとくるまでには何度も繰り返し学習が必要だと思ったのです。

「いちど聞いたのに出来ないダメな私…」ではなく、
「何度も繰り返すうちに徐々に出来るようになる私」をイメージしてください。

きっと、かとせめさんも繰り返し学んで行くうちに、
ピンとくるやましたさんのキーワードに
モチベーションを得ることがあると思います。

また、モチベーションキーワードは聞く度に変わり、
また片づけの段階によってもどんどん変わってくるので、
ぜひそんな変化も楽しみながら取り組まれてください。

片づけを行う際に、真剣になるのは結構ですが、どうか深刻にならずに、
軽やかさをもって片づけと向かい合ってみてくださいね。

自分のどの部分が「笑えるか」、ツッコミを入れながら行うといいですよ。

私が断捨離を行ったときも、気がつくと眉間に縦じわが寄ってくるので、
ユーモアを忘れないよう心がけました。

出張のたびにいじましくホテルから持ち帰って、
溜まりに溜まったアメニティーに向かいあったなら
『アンタ、どんだけヒゲ生えてるんだ!?』と突っ込んでみたり、
消費期限の切れた大振りの利尻昆布、日高昆布、羅臼昆布が出てきたなら、
『昆布扇子、ホッホッホ』とマダムのように扇いでみたりと。

ぜひ、「一気に!全てを!完璧に!」の三拍子を手放してみてください。

子どもが増えると確かに管理するものは増えますが、
年を経るごとに増え続けるかというとそんなことはありません。

おそらくかとせめさんは片づけを「収納」と考えていらっしゃるかも
しれませんが、断捨離は代謝です。

お兄ちゃんが着られなくなった服で、
妹には合わないものはどんどん手放します。

「使えたのに」と時には後悔することもあるかもしれませんが、
そんな時は、「他の手放したい人々からまた流れてくる」と信頼してください。

みなさん衣類やおもちゃが多くて困っています。
もらってくれる人がいたら大喜びの人はそこいら中にいますから。

未来に後悔しないために、
今後悔する(部屋が散らかっていることに)ことをやめることです。

私たちが最も大切にする時は「今・この瞬間」で、未来はその積み重ねです。

また、5歳くらいだと、
「使う」「使わない」の判断は出来るようになりますから、
子どもが「使わない」と言ったものは手放して行くようにしてみてください。

子どもが片づけられないのではなく、
親の執着が子どもの片づけの邪魔をしていることに気づくはずです。

子どものモノでおびただしく増えるのは、衣類、おもちゃ、本などかと
思いますが、これらは全て代謝させるよう心がけます。

私の息子は4歳ですが、2歳から断捨離を実践しています。

あちらこちらから、おもちゃが流入してきますが、
自分で選んでいないものなどはとくに飽きるのも早いです。

3-6ヶ月に1度自分で判断をさせると、
半分以上のものが不要なモノの部類に入ります。

全て「ありがとう」とキスをして、
使い切れなかったモノたちには「ごめんなさい」と謝って
ゴミ箱に捨てお別れをします。
すると、やたらとおもちゃを欲しがらなくなります。

お子さまランチのおまけのおもちゃも
気に入ったモノがないと、自ら断ります。

私自身は、片づけはものごととの関係性を問い直し理解するための
最良の育児だと思っています。
ときには子どもから「ママ片づけよう」と促すこともあるから驚きです。

片づけが嫌いで苦手な自分の子どもだからと、我が子に己を投影せずに、
未知なる可能性を備えた子どもたちに
愛ある好奇心を持って接してみてください。

そして、下の娘さんが2歳くらいになると、
お兄ちゃんと一緒に遊ぶようになり、
お母さんの家庭での時間のゆとりもぐんと増えるでしょう。
もしかしたら、兄妹で片づけをするようになるかもしれませんよ。

育児と家事の両立、しばらくは大変かもしれませんが、
どうかひと呼吸おいて取り組まれてください。

PS
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White kitchen design.

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Q:モノが多く広すぎる家を断捨離したいけれど…

50代の主婦で、一人娘は3年前に嫁ぎ、今は
キッチンを含めて10部屋ある古い家で主人と二人暮らしです。

もともと家族が多い家でしたが、
ひとりずつ減り、物の多い生活にほとほと困り果てています。

断捨離したらどんなに快適かと思いますが、
私は自律神経失調症の上に鬱もあり、動くのが億劫なのです。

それでも、なんとか気持ちを前向きに
断捨離出来る気持ちの切り替え方をお教え下さい。

【クリームソーダ様・57歳・主婦】

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A:
FROM 川畑のぶこ

クリームソーダさんのように、家族が一人ひとり減り、
気がつけば子どもや親たちが残していったモノたちに囲まれて、
夫婦2人で暮らしているという人はたくさんいらっしゃると思います。

ただし、10部屋というのは流石にハードルが高いですね。

今は鬱もあるとのことで、くれぐれも無理のありませんように。
自分の身体の声にきちんと耳を傾けてあげてください。

がんばれないときはがんばらないのも仕事。
がんばるという執着を手放してみてください。

また、このような時期は、周囲に助けを求めるのも大事です。

子どものものであれば子どもたちに、
もし親の遺品があるようでしたら、業者に遺品整理を頼むのもひとつです。

全て自分でやらねばと強迫せず、
助けを求めて良いと、自分自身に許可を与えてあげてください。

上手にサポートを得られるようになることで
周囲への信頼感が育めるようになり、心身が楽になることもあるのです。

ご自身のものに取り組んでみようと思う場合は、
いきなりエネルギーを要するものに取り組むのではなく、
まずはエネルギーチャージを大事にしてみてください。

断捨離はエネルギーを要することですので、まずはゆっくり休み、
好きなことをしたり、寛げる人や場所に身を置いてみたりして
心理的なエネルギーを充電してから取り組むことをおすすめします。

手をつける場所も、難易度の低いところや
モノ(エネルギーを必要としない場所やもの)にターゲットを絞り込み、
さらにエリアも細かく区切って少しずつ取り組んでみてください。

たとえば、今日はガラクタだらけの引き出しひとつと決めて、
そこが完了したら花マルです。

この断捨離の機会を、厳しさでなく、優しさをもって
ご自身に向かい合う機会にしてみてください。