人生

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Q:21歳になる長男は、穏やかな性格でしたが、
中2の時に学校で友人関係のトラブルがあり、
クラスや部活でつらい時期がありました。
   
心が疲れて学校を休む日も増えていた頃、
父親が休むことを認めず、負けてはいけないと
とにかく学校へ行かせようとし、
  
勉強に手のつかない子供に手をあげ、
正座させたり、つきっきりで勉強させたり、
私が止めても止まらず
とてもつらい目にあわせてしまいました。
 
今、親から暴力を受けあんな目にあわされたのは、
自分は価値のない人間だったから、
勉強しないことが罪だったからと
当時からずっと思っていたと言います。
 
体調が悪いのも、
街で人と目を合わせないよううつむいてしまうのも、
人と離れたがるのも仕方なく、
不眠など悪循環から抜け出せないと、苦しんでいます。
 
私は、長男には罪などなく親が悪かった、
そういうことをした親に罪があったのだと謝りましたが、
本人が苦しいままなのは、
伝えきれていなかったのだと思います。
 
今彼は、自分には価値がないのか、
カウンセラーの先生の言葉が欲しいと言っています。
 
高校卒業後は大学へ入りましたが、
高校から大学への時期は、
父親が体調を崩し転職があったり、
家族にとってとてもつらい時期で、
 
私は仕事で家計も少しでも支えなければならず、
反抗期でもあった長男とはうまく向き合えず
避けられてばかりでした。
 
大学入学後は頑張っていたと思います。
 
しかし、不眠症による体調不良で
大学生活はだんだんうまくいかなくなりました。
 
現在は、違う分野のことを勉強したいと
大学を退学して浪人の状態です。
 
一生懸命これからの人生を考えています。
 
親が失わせてしまった自己肯定感を築いて生きていくために
アドバイスをいただけますでしょうか。
 
どうぞよろしくお願いいたします。
 
 
【ajisai・50代・個人事業主】
 
 
———————————–

A:FROM 川畑のぶこ

我が子が自分の存在価値を見出せず、
苦しんでいるのを見るのは
親としてとても辛いことですね。
 
まず、ajisaiさんからは、
「あなたが信じるかどうかはわからないけれど、
私にとってあなたはかけがえのない存在で、
なくてはならない存在。愛しい存在です。」
というメッセージを息子さんに伝え続けてください。
 
息子さんがカウンセラーからの言葉が欲しいとのことで、
私からもメッセージをお伝えしたいと思いますが、
 
私の言葉だけでなく、ぜひ、実際に
カウンセリングにも行くよう促してあげてください。
 
身内の言葉には耳を傾けなくても、
客観的な専門家の言葉は受け入れやすい
ということもありますし、
健全な新たな視点を育む役にたつこと思います。
 
 

まず、人間は誰しも立ち止まったり
つまずいたりすることがあります。
 
ところが、それは失敗の証ではなく、
新たな学びや価値観を獲得するための貴重なプロセスです。
 
私たちは出来事によってではなく、
出来事の受け止め方によって悩まされます。
 
学校を休みがちになったということを、
敗北ととらえれば苦しみになります。
 
ところが、疲れた時は立ち止まって、
休むことも大事なプロセスと捉えることができれば、
さほど苦しまなくて済むはずです。
 
そのような意味で、残念ながら、
お父さんも偏った視点でしか
我が子の困難に対応ができなかったということを
理解してください。
 
お父さんはあなたに価値がないから
そのような言動をしたのではなく、
愛しているからこそ悩む息子を見て自らも苦しみ、
苦しみから脱却して欲しいから力づけたかったのです。
 
ところが、残念なことに、その健全な方法を知らず、
歪んだ形で愛情を表現してしまいました。
 
すなわち、
「父は、僕の嫌いなやりかたで、僕への愛を表現した」
のです。
 
おそらく、お父さんも彼自身の父親から
同じように根性をもって
物事を乗り越えるよう教育されてきたので、
それしか方法を知らなかったのかもしれません。
 
そのようなお父さんの不器用さや苦しみも
理解してあげてください。
 
そして、「僕は暴力に値しない。」「僕は愛に値する。」
ということをきちんと覚えておいてください。
 
自分に最も近い、自分自身が
自分の価値を信じてあげることです。
  
もし、自分の親友や愛する者が
(ペットがいるならペットでもいいです)
同じように「自分には価値がないんだ」と
落ち込んでいたら、
どのように声をかけてあげたいでしょうか?
 
ぜひ、そのように自分自身に声をかけ、
自分を大切にしてください。
 
自分こそが自分の親友になってあげてください。
 
ajisaiさんももどかしいかもしれませんが、
息子さんには息子さんのタイミングやペースで
大事なことを学びながら前進していく
ということを信頼してあげてください。
 
息子さんの状況に左右されず、
親がどっしりと構えていることができれば、
息子さんも
「自分は自分のままで大丈夫なんだな」
という信念も自然と育みやすくなることでしょう。
   

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Q:18歳の次女のことで悩んでいます。
 
4つ上に今春から社会人になった姉、
2つ上に大学生の兄、夫と私の5人家族です。
 
小さい時からオシャレに興味があり
高校入学時から進学はメイクの専門学校と決めていました。

今春、希望通りの専門学校に入学し楽しそうに学んでたのですが、
突然辞めると言い出しました。
 
続けて卒業だけでもしたらと説得しましたが、
目標が無くなった、無駄やと聞きません。
 
メイクは好きだけど、仕事にするのは相当な努力が必要だと
講師の話から感じ、無理だと決めたようです。
 
今は一人暮らしをしたい、その為にキャバクラで働くと準備しています。

兄弟喧嘩がキッカケで出て行きたいと思ったらしいのですが、 
将来どうなりたいのか、どんな仕事をしたいのか、
学び直す道もあるしと提案するのですが、
わからん、適当に生きていくと呑気に言います。
 
一人暮らしはしてみてもいいのかもしれませんが、
夜の仕事を目的なくするのは、危険すぎます。

言っても聞かないし、どうしたらいいのでしょうか?

【みどり・50代・公益財団法人】

———————————–

A:FROM 川畑のぶこ

18歳の娘さんの将来が決まらずにやきもきしている
みどりさんの親心が伝わってきます。
 
娘さんの「適当に生きる」というなげやりな言葉に
不安を感じていらっしゃることと思いますが、
 
実際は、家族から理解が得られないので、
その場しのぎで「適当に」かわしただけではないでしょうか。
 
彼女は自分の人生やアイデンティティについて、
とても真剣に向き合い悩んでいるように思います。
 
小さな時からの夢が叶わないのは、
必ずしも不運なこととは限りません。
 
子どものときになりたかったものになる人のほうがむしろ少数でしょう。
 
なぜなら、子どものときに与えられている情報というのは、
極めて限られていますし、
情熱はあっても、社会に適合するための判断力が
成熟しているわけではありません。
 
憧れから実際にそのような世界に足を踏み入れてみて、
初めてわかることもあります。
 
そのときに、新たな方向へ舵取りをすることを、
逃げと呼ぶのか、善処と呼ぶのかは
人それぞれではないでしょうか。
 
遠くから眺めていた憧れの宝島を目指して出航したけれど、
目指した島には欲しい宝はなかった。
 
島の現実は、遠くからみたそれとは違っていた。
 
でも、過去にそこに行くと昔から決めていたのだからという理由で、
今から未来にそこに留まる必要はありません。
 
たどり着いてからこそ現実を確認できたのなら、
それは無駄足ではなく、大事なプロセスです。
 
そしてその島を目指したからこそ、
水平線の向こうに以前は見えなかった次の島が見えてくる。 
そこに向かって舵をとることは悪いことではありません。
 
もちろん、その次の島も望むものではないかもしれません。 
そうであれば、また次の島へ舵取りをしたっていいわけです。
 
娘さんが目標を持って前進したからこそたどり着いた境地を、
もう少し認めてあげても良いのかもしれません。
 
心理学者のエリクソンは、
青年期を心理社会的モラトリアムと呼びました。
 
モラトリアムには猶予という意味があります。
 
すなわち、自分はいったい何者なのかという、
アイデンティティー(自我同一性)を確立するまえの猶予期間です。
 
社会人になるまえに、試行錯誤する期間、
自分探しをする時期というのはだれにでもあるものです。
 
真剣だからこそ悩みが深まり、なかなか前進できない、
無気力になったり無関心になったりすることもあります。
 
その形態も人それぞれでしょう。
 
いまみどりさんの娘さんはこのモラトリアム期におり、
アイデンティティーを確立していく過程にいると
受け止めてみてはいかがでしょうか。
 
もちろん、親として心配なことはきちんと伝えたら良いです。
 
でも、相手の立場の理解なしに言いたいことだけを言っても、
娘さんの心には響かないでしょう。
 
まず、結果を急がず、娘さんの抱えている課題や状況を
理解することから始めてみてください。
    

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Q:はじめまして。
川畑のぶこ先生、いつも楽しくメルマガを読ませて頂いています。

多くの方々の多種多様なご相談に
的確なアドバイスをされていらっしゃるのを拝見して
恥ずかしながら、私も相談させて頂きたいと思い、
こうしてお便りさせて頂きました。

私は30歳の時に未婚で二人の息子を出産し、育て上げました。
生活のために夜の仕事もしました。
無理が祟ったのか大病を患ってしまいました。

次男が大学受験の最中の事でした。
その当時、私は自分の入院生活の事で頭が一杯で、
次男の進学の相談にも乗ってあげられず、
当然高校の3者面談にもいけず、願書すら提出できなく、
進学未定就職未定のまま高校を卒業しました。

私が大病を患った事で、
医学部に入って医者になると言い出したのですが、
経済的余裕はなかったので、彼は
国立の医学部を受験するために浪人生活を送っていたのですが、

国立医学部はとても大変で、一年間は予備校に通わせたのですが、
一浪くらいで簡単に入れるような生易しいものではなく、

そのうちに進学は諦めたものの、
就職するにしても、なかなかうまくゆかず、
変なプライドもあるため、どこでもいいという訳ではないらしく、
国家公務員試験を受けたのですが、かなりの倍率です。

しかし、彼は頑張って筆記試験は見事に合格したのですが、
面接で何度か落ちていて自信をすっかりなくしています。

次男を信じて本人の希望を適えるまで待ってあげたい気持ちと、
もう25歳を過ぎて、現状ニート状態になっているので、
今の現状をどうにか打破すべきなのか悩んでいます。

もう20歳を過ぎたら、自立すべきというご意見もあるかと思われますが、
長い人生の中で、まだ25歳という年齢は悩み立ち止まってもいい時期
ではないかと思う私は甘いのでしょうか?

また、その甘さが彼をダメにしているのか、もうさっぱり分かりません。

【あき・50代・会社員】

———————————–

A:FROM 川畑のぶこ

あきさんの息子さんは高い志を持って生きていらっしゃるのですね。

女手一つでそのように二人の息子さんを育ててこられたのは
素晴らしいことだと思います。

大病を患う時期と、息子さんの受験が重なり
サポートがままならなかったとのこと。

ただ、このプロセスがあったからこそ、
息子さんは人の痛みや苦しみを学び、
それを取り除くという大切な志をもたれたのでしょう。

そうであれば、この経験は
あきさんにとっても、息子さんにとっても
無駄なものではなかったはずです。

もう25歳なのか、まだ25歳なのか、
受け止め方はそれぞれかと思います。

ただ、あきさんの息子さんは
無目的にダラダラ過ごしている訳ではなく、
志が捨てきれずにがんばっている状態ですから、
その意志力は称えあげてください。

マスコミの影響もあり、「ニート」という言葉が、
通学や就職をしていない若者=怠け者というような
ネガティブな受け止め方で広がっているように思います。

そのような枠組みにご自身の息子を当てはめて憂いているのか、
それとも夢を叶える過程の浪人状態と、もうしばらく応援するのか、
周囲に惑わされることなくご自身の内に問うてみてください。

もちろん人生には諦めが肝心のときもあります。

本人が納得いくまでやりたい、そしてあきさんも
息子さんが納得いくまでやらせてあげたいと思うのであれば、
これは甘えではなくサポートでしょう。

あきさんが、彼にとって今が引き際だと、
母親の直感として思うのであれば、もちろんそのことを伝え、
人生の舵を別な方向へ向けるよう促すのも良いでしょう。

本気であれば、仕事をしながら学び続けることも可能です。

人生の進め方に関しては、万人にとっての唯一の正解などありません。

周囲の価値観に合わせるのではなく、
唯一無二の、あきさんと息子さんのケースを
築き上げていけば良いのではないでしょうか。

私が日々臨床で患者さんから学んだことのひとつに、

もし、今日が人生の卒業式であると仮定したとき、
多くの人が後悔するのは、
周囲のことばかり気にして、自分を大切にしてこなかったということです。

たとえ結果が失敗に終わっても、それも大事なプロセス、
チャレンジした後悔よりも、
チャレンジしなかったことを後悔することのほうが
多いのではないでしょうか。

ニート=ダメ息子と言う概念から脱して、
チャレンジの過程にいる息子さんとして向き合ってください。

そして、最後はご自身の直感に従ってみてください。
    

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190722

こんにちは! 川畑のぶこです。

7月12日から14日まで、「沖永良部島心のケアフォーラム ~空と海の瞑想の旅 3-dayワークショップ~ 2019」というイベントがありまして、私の故郷・沖永良部島に行っていました。

先週と今週のビデオメルマガは、そのイベントでご一緒させていただいた、スペシャルな方々とわたくし川畑との対談をお届けしています。

さて、今回は、断捨離のやましたひでこさんにお付き合いいただきます。

「今」「ここ」「私」を軸にして進める断捨離は「片づけ」という行為を通して行う認知行動療法だと、やましたさんはおっしゃいます。たかが片づけ、されど片づけ。目の前のモノと向き合い、自分との関係性を問い直すことで、心の中に潜む執着心を手放し、自らをケアし、私らしく生きることにつながっていきます。

「心のケア」と断捨離の関係、奥が深そうです。
どうぞ、じっくりご覧くださいね!

続きは、ビデオでお話しします……

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こんにちは! 川畑のぶこです。
今日は、いつもとだいぶ違う景色とメンバーでお届けします。

7月12日から昨日(14日)まで、
「沖永良部島心のケアフォーラム ~空と海の瞑想の旅
3-dayワークショップ~ 2019」というイベントがありまして、
私の故郷・沖永良部島に来ています。

今週と来週のビデオメルマガは、そのイベントでご一緒させていただいた、
スペシャルな方々とわたくし川畑との対談をお届けします。

さて、今回は、精神科医の保坂隆さんにお付き合いいただきます。
保坂先生は、サイコオンコロジー(がん患者さんと家族の心のケア)
の専門医でいらっしゃいます。

がん患者さんやご家族が、がんに関する不安や葛藤を乗り越えて、
生き生きと自分らしい生活を取り戻し、新たな人生を送れるように
一緒に考えていく診療を、ご自身のクリニックで提供されています。

そんな保坂先生に、「心のケア」についてお話を伺いますよ。
どうぞ、じっくりご覧くださいね!

続きは、ビデオでお話しします……

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Q:こんにちは。いつもあたたかいメッセージをありがとうございます。
 
私は50代で離婚し、子どももいません。
 
ありがたいことに正社員として働かせて頂いています。
 
職場の雰囲気はいいのですが、最近イライラが止まらず、
そんな自分が嫌で落ち込むことが増えてきました。
  
後輩に子どもができる度に落ち込み、
あたたかい家庭を作ってて羨ましいなと、
でも健康で仕事もあるのだから感謝しないと、
 
と自分に言い聞かせて納得させてきましたが、最近、疲れてきました。
  
楽しそうな同僚の輪の中に入ることもできず、
忙しいオーラを放ってる自分の姿も嫌になります。
 
肩身の狭い想いです。
アドバイスをどうぞよろしくお願いします。
  
【ゆかり・50代・会社員】
  
———————————–
  
A:FROM 川畑のぶこ
  
  
離婚後、一人暮らしで、
フルタイムの正社員でお仕事をされているのですね。
 
ゆかりさんのおっしゃる通り、
経済的な基盤が与えられているというのは、本当にありがたいことですね。
 これからも大いに感謝しながらお仕事に勤しまれますように。
 
ただ、そのような経済的充足とは裏腹に、
後輩に子どもが出来るたびに落ち込み、
羨ましくなる、そんな自分に嫌気がさすなど、
心理社会的な面で、充たされないものがあるのですね。
 
ゆかりさんの率直なフィーリングが伝わってきます。
 
さて、日々臨床で色々な患者さんやクライエントさんに接していると、
人間とは、実に様々な状況によって、
時として正反対の状況によって悩まされるものだなぁと
つくづく感じています。
 
ある人は、パートナーさえいればと嘆き、
またある人は、子どもさえいればと不妊を呪う。 
ところが、ある人は、あとひとり子どもがいさえすればと嘆き、
かと思えば、子どもさえいなければと真剣に嘆く人もいるのです。
 
問題は、状況や対象が変わらないことではなく、
常に「この状況は不十分である」という
あり方が変わらないことにあるのですね。
 
今のままでは不十分、
すべての条件を整えなければ、幸せになれない、という、
Never Enough症候群とでもいいましょうか、
私たちのあり方が自分を苦しめてしまっています。
 
ですので、ゆかりさんも、
問題は実際に子どもがいないことや、
後輩が幸せ(に見える)ということではないかもしれない、と
もう一度ご自身に問い直してみてください。
 
私は「常に」「何かが足りない」ということに焦点を当てることをやめ、
今、与えられているものや可能なものに焦点を当てることで、 
何か大きな変化が起きるかもしれないと
ご自身の人生を信頼してみてください。
 
たとえば、自分の血を受け継ぐ子どもは持てなくても、
「母性を持って愛情豊かにはぐくむ」ことは、
今もこれからも出来ることではないでしょうか。
 
自分の子どもがいなくても(ときとしていないからこそ)
豊かな愛情や繋がりの中にいて、
感謝や幸せを感じながら生きるている人もたくさんいる
という事実に目を向けてください。
 
動物たちとの関わりの中に、人間以上の愛や繋がりを持って
豊かに生きている人も(たくさん)います。
 
紋切型でない、そんなさまざまな価値観を味わうために、
この人生が与えられたのかも、と好奇心を持つことが
できれば、きっと人生は追い風になるはず。

   
    
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Q:こんにちは。
先生の考え方は人生を送る上で非常に有意義だと感じ、
勉強させて戴いております。
 
先日、先生の著書にて
「叡智を信頼する」という内容を読みました。
 
「全てはうまくいっている」
「自分が望む形ではないとしても、
必要な時に、必要な助けが与えられている」と信頼する。
 
 
しかし、子供が悲しい事故で
亡くなってしまった方を思うとき、
どうしてもそのように感じることができません。
 
稀ではありますが、人生ではこのような、
まるでテロにあうような事件に
巻き込まれることがあります。
 
そのような絶望的な状況で、
このような宇宙の叡智を信頼するには、
どのような信念で取り組めば良いのでしょうか。
 
アドバイス頂きたいです。
宜しくお願いします。

【まめまめ・40代・主婦】

————————————

A:FROM 川畑のぶこ

そうですね。自然界や宇宙は、
まめまめさんのおっしゃるように
私たちの思い通りに運んでくれませんね。

内なる叡智(Inner Wisdom: 私たちの中にも外にも
宿る、見えないけれども私たちを守る、優れた智慧)は、

私たちのエゴに従って
願いを常に叶えてくれる力ではありません。

まめまめさんは、
叡智が私たちを守ってくれるなら、
なぜ私たちは死ななければならないのかと
疑問に思っていらっしゃるのだと思いますが、
死もまた叡智であり、自然の営みの一部です。
 
そして、私たちが基本的に
死ぬまで生きようとするのも叡智なのでしょう。
 
死に対する絶望は、多くの場合、
死に対する不健全な信念によって生じます。

たとえば死とは、
すべての終わり、苦しみをもたらすもの、
敗北の現れ、無価値になること、
闇に葬られ忘れ去られること、

などといった死生観が無意識のうちに形成されていれば、
絶望感が増すでしょう。
 
ところが、死は卒業式のようなもので、
次の段階への移行、未だ見ぬ世界への旅立ち、
ととらえたならどうでしょう。

また、安らぎをもたらし、光に導かれるプロセスであり、
これまでとは異なるかたちで愛するものとつながる世界、
と受け止めたならどうでしょう。
 
私たちがこの世に生まれてきたときは、
着の身着のままどころか、何も纏わず、
無一文で生まれてきましたが、
母性の叡智が私たちを守ってくれました。

たとえ血が繋がっていなくても、このような
目には見えない叡智がこの世に存在します。
 
同様に、私たちはまだ体験していないので、
よくそれが何か理解できていないけれど、
死には死の叡智があり、
死後は死後がきちんとケアしてくれる、
と受け止めることができたのなら、

寂しさや悲しみなどの痛みはともなっても、
絶望からは解放されるのではないでしょうか。
 
私の母は子どもの頃、事故による臨死体験があります。

周囲から見れば可哀想で惨めな体験です。

では母本人の体験はどうであったかというと、

「この世では体験出来ない心地の良いところ、
永遠にそこにいたいと思うところに行った」と言います。

ですので、息を吹き返したときは、
周囲は笑顔で喜びましたが、

母の頭によぎったのは、
「あぁ、終わってしまった」という言葉であり、
落胆すら覚えたと言います。

ですので、私の母は死を恐れていません。

まだやりたいことがたくさんあるし、
死にたいとは思わないけれど、
今日が最後の日なら
それはそれで構わないといいいます。

「より良い続きが待っているから」と。
 
このように、死を見つめる周囲と、
死を実際に体験している本人のあいだには、
大きな乖離があることも考えられます。
 
アメリカ先住民の教えに次のようなものがあります。

「私たちが生まれてくるとき、
私たちは泣いて、周囲は笑っていた。
だから、私たちが死ぬとき、
周囲は泣いて、私たちは笑うのだ。」
 
私たちには想像力という素晴らしい叡智が宿っています。

この叡智を、どのように活用するかは
私たちの人生の課題なのかもしれませんね。
   
    
ーーー
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FROM 川畑のぶこ

みなさんは「リトリート」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

英語で”Retreat”は直訳すると
「避難所」とか「隠れ家」、という意味になるのですか、
 
日常の困難から離れて、静かで安全な場所に身をおくことをこう呼びます。
 
現代では、日々の喧騒から離れて、心や体を休ませ滋養したり、
穏やかさの中で自分自身と深く向き合い、
心身の健康を増進させたりするための転地療養の場に
このリトリートの概念が用いられています。
 
リトリートはRe-Treat、すなわち
「再び」+「もてなす」という意味でもありますから、

日頃ないがしろに扱っている自分自身を
丁寧にケアするという意味でもあるわけです。
 
私は今、伊豆高原のリトリートにいます。
 
サイモントン療法の6日間の滞在型研修で、
がん患者さんやご家族の、また、
同メソッドを学んで、仕事やより豊かな人生に役立てたい
インターンのみなさんとのリトリートですが、
  
オーガナイザーである私自身にとっても、この場はリトリートです。
 
海と緑に囲まれ、鳥の声で目覚める毎日。
 
滞在先の施設は個々のリクエストに応じてくれて、
私は3食マクロビで上げ膳据え膳、
コンコンと湧く温泉に身を浸しながらの6日間は夢のようで、
 
疲れを癒し、自分自身を取り戻すのに絶好のロケーションです。
 
ところが、それより何より素晴らしいのは、
調和をつくりだそう、穏やかさを取り戻そうと、
そこに集まり互いに学び合う人々のエネルギーです。 
この集団力動は、言葉では言い表せない癒しのエネルギーを放ちます。
 
ケンブリッジ辞典ではリトリートを、
「何かをすることをやめたり、問題を作り出す考えを持つことをやめること」
と定義しています。
 
集団で何かをすることはパワフルですが、
集団で何もせず静けさの中に身をおき、すなわち、
瞑想的な時間を過ごすことのパワーが素晴らしいのです。
 
まさに、心の断捨離です。
 
今回のサイモントンのリトリートでも、
参加者のみなさんとともに、過剰な活動を控え、
こころ、からだ、スピリットの調和をテーマに学びを深め、
 
グループワークでは相手の話にじっくりと耳を傾け、気づきを得ています。
 
私たちは日頃、話すことにも急ぎ、聴くことにも急ぎすぎています。
 
この、じっくり聞いて、またじっくり話して、
受け止めてもらえることの豊かさ。
 
安全・安心な場のあることのありがたさは、
なかなか手軽に得られるものではありません。
 
最近、自分を見失ってしまいそうとか、
なかなか疲れがとれない、などと思ったら、
 
思い切って、自分をもてなすリトリートを思い出してみてください。
  
   
   
  
★南の島でリトリート
〜空と海の瞑想の旅in沖永良部島
  
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FROM 川畑のぶこ

平成が終わり、いよいよ令和のはじまりです。

この原稿を書くまで、
私のMacはまだ新元号を認識しておらず
変換に手こずりましたが、
この投稿をもってきちんと認識されました!

ようこそ令和!

みなさんは、令和元年第一日目を
どのようにお過ごしでしょうか。

私は例年のゴールデンウィークとかわらぬスケジュールで、
海外から招聘した講師の先生方とともに
「いま・ここ」に生きる、マインドフルネスの研修を主催しつつ、
生徒としてその実践に取り組んでいます。

平成の仕事がマインドフルネスで終わり、
令和の仕事がマインドフルネスで始まります。

元号が変わったから、何かが変わるかも♪
そんな期待感も、なくもありませんが…

私(たち)にできるのは、やはり
ひたすら、いま・ここを生きることのみ。

一歩一歩の歩みを平和に生きることができるか否か、
そこに尽きるよなとつくづく。

というわけで、令和の幕開けは、
この数日どっぷりと浸っているティク・ナット・ハン禅師の教えから、
私のお気に入りの言葉を贈ります。

***********

幸せへの道があるのではない
幸せとは道そのものなのだから

      ~

心はさまざまな方向へさまよいゆく
けれど私は この美しい小道を
やすらぎながら歩く
一歩ごとに やさしい風が吹き
一歩ごとに 一輪の花が咲く

by Thich Nhat Hanh

**********

新たな今日この日もまた、
みなさんが平和な一歩を歩めますように。

   

ーーー

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190318

こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、マナティーさん(40代・主婦)のご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
川畑先生、いつも為になるメルマガをありがとうございます。
私のこころのぼやきを聞いていただけたらうれしいです。

子宮体がんになり、子宮と卵巣と卵管を摘出する手術を受けることに
なりました。主治医からは摘出手術以外のオプションが提示されず、
この方法がベストなのか分かりません。

今住んでいる町には病院がないので遠方に通っていて、
他の病院はさらに遠いため、セカンドオピニオンは受けていません。
家族友人にがんになった人がいないので具体的なアドバイスがもらえず、
手術後の体調面などわからないことだらけです。

これまで人生いろいろあって子どもを持たずに来ました。
親の借金の返済、夫の借金の返済、親への生活支援、夫の転勤先の福島
での原子力災害などを経験して、子どもを作る勇気が持てませんでした。

「子どもがいなくても幸せな人生を歩める」と自分なりにアファメーション
しているのですが、時々悲しみにとらわれてしまいます。
病に対しては悪いものと決めつけず、人間万事塞翁が馬と捉えて向き合って
いきたいと思っています。

これからの人生を前向きに健全思考で生きていくためのアドバイスや、
アファメーションの方法を教えていただけたらありがたいです。
~~~~~~~~~~~

人生には波がたくさんありますし、山もあれば谷もあるものですが、
マナティーさんは、親や夫の借金、生活支援、そして福島での被災…
それらを越えて、今回この病気と向き合って手術をされるということで、
本当に大きな波をたくさん乗り越えて頑張っていらっしゃいますね。

ご相談の文面には、特に書いてはいらっしゃいませんでしたが、
摘出手術以外のオプションが提示されずに不安な場合には、
ちょっと遠い場所であっても、セカンドオピニオン、サードオピニオン
を聞きに行ってみることをお勧めします。

マナティーさんが納得してから手術に臨まれることはとても健全なこと
だと思いますので、少々負荷はかかるかもしれませんが、
もし可能ならばそのようになさってみてください。

ドクターは忙しく、一人の患者にかけられる時間にはどうしても限りが
出てきてしまいますが、医師ではなく看護師さんをつかまえてアドバイス
をしてもらったり、あとは、ある程度大きい病院ですと、がん相談室、
支援センターのようなものが設置されていますから、そのような所で
相談を受けるというのもよいでしょう。

病院によっては患者会をしています。先輩のがん患者さんやご家族と
車座になって話して、互いの状況や悩み、心配事をシェアできたりする
場もあります。

このような絆やつながりはマナティーさんの心に安心感をもたらしてくれる
と思います。また、この安心感は闘病する上でとても大事なものですし、
癒しの大きな要素の一つでもあるでしょう。

ぜひその病院に行って、患者会のような会がないか訊いてみるといいと思い
ます。もしその病院にはなかったとしても、役所の福祉課などに相談すると、
情報を得ることができると思います。

今の時代、スマホやネットばかりで情報を収集していくと、どうしても
あらぬ方向に行ってしまうことや、ネガティブな情報がたくさん入ってきて
嫌な気持ちになってしまうこともありますから、思ったらとりあえず行動
してみる、助けを求めて行動してみることをお勧めします。

そして、今後このような病気を乗り越えて、人生を前向きに健全思考で
生きていくにはどうしたらいいか、どのようにアファメーションしたら
いいかということに関しては、もうマナティーさんが「人間万事塞翁が馬」
ということわざで答えを得ていらっしゃるようにも思いますが、
本当に人生というのは非二元で、嫌だなと思うことの中にも、自分が前進する
ためのよりよい豊かなエッセンスがあるものなのですね。

続きは、ビデオでお話しします……

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
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