執筆者

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こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、マンチカンさん(50歳・専業主婦)からのご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
数年前、主人の2番目の兄の不注意で怪我をさせられました。

その夜から激痛が始まり、義兄に事情を伝えてと主人に必死に頼みましたが、
伝えてくれないどころか、病院へも頼んだのに連れて行ってもらえず、
一人で痛みに堪えながら、泣いて暮らすこと半年、
どんどん悪化し、どうにもならなくなり、他の病院で検査した結果、
主人にとって想像以上に悪い結果が出て、初めて義兄に連絡し、事情を話していました。

今さら遅すぎる主人に本当に腹が立ち、許せない思いでいっぱいで、
そこに輪をかけるように、義兄たちが最悪で、
言われたから見舞いを持ってきたけど、本当に自分がやったのかと言わんばかりでした。

それはそうです。主人があの時点で伝えてくれていれば、訝られることはなかったはず。
だから、それから行事の度に、顔を合わせても、思いやりの言葉どころか、
具合はどうかということすら、兄弟そろって一切尋ねてきません。

その事に怒りが収まらず、主人に言うと逆切れ状態で、辛いのは私なのに、
なぜか加害者から責められっぱなし。悲しくて、怒りを抑えられず、
毎日四六時中苦しんでいます。

解決法を教えて下さい。私が一番間違っているのでしょうか。
さらに、痛みと精神的苦痛のために、断捨離が止まってしまい、なかなか再開できず、
余計に腹が立ってくる毎日です。
~~~~~~~~~~~

肉体的な痛みがあると、精神的な辛さも増してしまいますね。
半年ぐらい激痛があったということで、本当に大変でしたね。

怒りがずっとある状態は、精神状態も身体的状態もどんどん悪化させ、
私たちの人生そのものを蝕んでしまいますから、
怒りの健全なコントロールが大事になってきます。

その際、まず知っておきたいのは、私たちは、出来事そのものというよりは、
出来事を「どのように受け止めたか」によって悩まされることがほとんどである
ということです。

今回ご相談いただいた内容を見てみると、「出来事」そのものはとてもシンプルです。
「義理のお兄さんの不注意で怪我をした、そのことをマンチカンさんもご主人も、
お兄さんに伝えなかった」、以上ですね。

その出来事に対して、マンチカンさんは、どのように「受け止めた」でしょうか?
それを振り返ってみると、ご主人やご主人のご兄弟への怒りや悲しみが
どこから来ているのか、そして、どうすればそこから脱却できるのかが見えてきます。

続きは、ビデオでお話しします……

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170508

こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、コマナカさん(女性・50歳・パート)からのご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
夫、子ども2人の4人家族。長男の引きこもりと
次男の発達障害についてご相談申し上げます。

長男は現在22歳で、引きこもり7年目。生まれた時から
神経質で、よく泣き、人見知りも激しく、正直言って、
本心から可愛いと思った事があったかどうか、わかりません。

次男は、私立大学1年生。長男の性格を受け継いでいるのか、
プラス人の目を見て話ができなくて、IQテストでは発達障害
と診断されています。

長男は、今後の事をどう考えているのか、また、どうにかしたい
気持ちがあるのかも全くわかりません。以前聞いた時に、
激しく怒り、何日か口をきかない事があったので、
本人の口から言うまではと待っています。
また、普段の会話を増やすようにしてはいるつもりです。

次男は、発達支援センターや相談は行っているものの、
就職に向けての具体的な方法が見つからずにいます。

長男と次男に対して、一歩踏み込むことが怖い時があります。
これは私の何がいけないのでしょうか。

夫は口には出しませんが、いつも話を聞いてくれ、子ども達
が困ったときには手を差し伸べるような、そんな人です。
~~~~~~~~~~~

息子さんがお二人とも引きこもったり、日常的な社会生活に
支障をきたしたりしているということで、お母様としては
とてもお辛いのではないかとお察しします。

引きこもりになる子ども達の特徴として、日常生活でのいろいろな
出来事に繊細に反応してしまうということが挙げられますが、
その分とても優しくて、相手の気持ちを察したり、人の痛みが分かっ
たりと、素晴らしい特性もたくさん持ち備えていらっしゃるのでは
ないでしょうか。

息子さんお二人に対して、ああするべきだ、こうするべきだ、という
ことは、おそらく社会や世間がもうさんざん言ってきていると思います
ので、お母様としては、ぜひ、彼らの優れた面に目を向け、ちょっと
一呼吸置いて、リラックスして、向き合っていただきたいなと思います。

コマナカさんが息子さんたちを心配していらっしゃるのは、愛があるから
に他なりませんよね。この愛情、そして敬意が、彼らにうまく伝わると
いうことが大切です。ぜひ、「お母さんは常に、あなたたちに敬意と愛情
を持っている」という姿勢とエネルギーで、「今後どうしたいか、教えて
くれるとうれしいな」といった口調、姿勢で話をしてみてください。

その際、こうしなさい、ああしなさい、というような抑圧的なエネルギー
を込めてしまったり、心配や不安がいっぱいのトーンで伝えるのではなく、
ただただ、あなたたちのことが大好きだし、関心があるから、今どういう
ところにいるのか、今後どうしたいと思っているのか、共有しておきたい
のだ、というニュアンスで伝えることが大切です。

続きは、ビデオでお話しします……

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170503_FB_kawabata

Q:私の悩みは、気が付くと一人外れてしまうことです。

子供の保育園や学校で多くの方と知り合いますが、
最初のうちは色々な人と仲良く話をしたりしていても、
いつの間にかその中でグループができてしまい、
私だけそこから外れてしまっていることが多くあります。

会えばお互い普通に話しますが、
皆でバーベキューに行った等の話を聞くと、
無性に寂しさを感じてしまいます。

私がハイキングやイベント等を提案すると、
皆参加はしてくれますが、私が誘われることはないのです。

私が皆より年上であることを気にしすぎていた事が原因なのか、
私にはやりたい事、興味がある事がたくさんあり、
その話をする事で忙しいと思われているのかも、とも思います。

もしかしたら、冗談まじりで上から目線で物を言ってしまうことが、
原因なのかとも。。。

ただ、やりたい事をやる時間を取ることができる今のスタンスが
ちょうど良いのかな、と思う時もあり、
時どき感じる寂しさを紛らわしたいだけで友達を求めているのかな、
と思う時もあります。

自分勝手な悩みかも知れません。

以前は自分が嫌いでしたが、
今は先生のセミナーや断捨離のセミナーに参加・実践することで、
自己肯定感は上がって来ていると感じています。

よろしくお願いします。

【さっち~・49歳・専業主婦】

―――――――――――――――

A:

FROM 川畑のぶこ

孤独感は私たちを蝕みますね。

確かに、年上の先輩と感じると、
カジュアルには声がかけにくいこともあるかもしれません。
そのような時は、やはり年の差を感じさせない、話しかけやすい雰囲気
で接することは重要になってくるのかもしれませんね。

さっち~さんは、冗談交じりに上から目線のことがあるとのこと。
冗談と受け止めてくれていれば良いのですが、万一単に上から目線と
受け止めている場合は、なんとなく距離ができてしまうのも
仕方ないかもしれません。

また、たとえ冗談であってもそれが相手の好む冗談のスタイルでない限り、
上から目線はあまり気分の良いものではないかもしれません。
相手の心の中は苦笑いということも考えられます。

上から目線は、たとえそれが冗談であっても
「相手より優位でいたい」心理が働いていることが考えられます。
これは劣等感の裏返しです。

どこかで自分が劣っていると感じるので、
優位でいなければ価値が無くなってしまうという誤った考えから、
心理的に駆り立てられてしまうのです。

そのような優越感は、相手に劣等感を生じさせます。

私たちは皆、自分には価値があると感じたいですし、
それを他者との関わり合いの中で感じたいと思っています。
さっち~さんと一緒ですね。

まず、友情には、どちらかが優る必要もなく、どちらかが劣る必要もない
ということを覚えておくと良いかもしれません。

相手に対する敬意と思いやりが感じられるコミュニケーションというのは、
年の差に関係なく、良好な関係を築いてくれるのではないでしょうか。

さっち~さんは、周囲の人々に深い興味や関心はありますか?
相手をよりよく理解したいという動機から、相手に思いやりや優しさを
持って、相手と心から繋がる気持ちで接しているでしょうか?

それとも、相手が自分のことをどう思っているかということに、
より強い関心があるでしょうか。

相手がさっち~さんは自分に愛ある関心を持って、
また、思いやりと敬意を持って接してくれていると感じることができれば、
おそらくその人はさっち~さんと一緒にいて心地が良いと思います。

心地が良い人とは長く時間を共にしたいと思うでしょうから、
自ずと声がかかることも増えるのではないでしょうか。

ぜひ、そのようなコミュニケーションを心がけてみることをお勧めします。

また、さっち~さんは、ご自分から周囲に対して
「私も誘ってね♪」と声をかけたり、バーベキューの話を耳にした時に
「えー?そんな楽しそうなイベント、参加できなくて寂しいー!」と
伝えたりしていますか?

もし、していないのなら、周囲に素直に寂しさを伝え、
自分も誘って欲しいとリクエストしてみてはいかがでしょうか。

嫌味な感じではなく、素直さと正直さとさわやかさを持って、
コミュニケーションしてみると、
相手も気軽に声がかけやすくなるかもしれません。

ーーー
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170501

こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、サトコさん(仮名・45歳・主婦)からのご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
小2(*)の娘のことです。(*2017年3月時点)
ちょうど1年くらい前、幼稚園から一緒だった友達がカバンを
引っ張ったりして学校に遅刻しそうになり、先生に注意された
ことで、一時期、指しゃぶり、爪噛みが出ていましたが、
その子と別々に学校へ行く事で、解消されました。

が、2年生になってその子と同じクラスになり、ある日、その子が
他の子と一緒になって娘を図書室に行けないようにし、先生が
来たら泣き真似をして、娘に押されたと言ったそうです。
それで娘は、自分は何もしていないのに先生に怒られたと、
私に訴えました。他にも、その子に事実とは違うことをされたと
訴えたので、その子のお母さんに電話しました。

次の日、その子のお母さんから電話がかかってきたのですが、
娘とその友達の話がかみ合わなかったので、学校の先生にまで
話が行き、結局、娘の嘘ということが発覚しました。

今まで一度もそんな事はなかったので、ショックと後悔と、
何か育て方に問題があったのか?愛情が足りなかったのか?
と自責の念にかられています。

ちなみに、その子のお母さんは悪い人ではないのですが、
私に対していつも「〜するべきだ」「なぜ〜しないんだ」と、
自分の考えを押し付けてくるので、私は性格的に苦手で、
少し距離を取っていました。
それが娘に何か影響を与えることもあるのでしょうか? 

アドバイスいただきたいです。よろしくお願いします。
~~~~~~~~~~~

今まで嘘をつくことなく、素直に正直にきた娘さんが、ある日突然、
クラスメイトや先生を巻き込むような事件に発展する嘘をついたと
いうのは、とても大きなショッキングな出来事だったのではないでしょうか。

このようなとき、サトコさんのように、自分の何がいけなかったの
だろう、愛情不足だったのだろうかと、自分を責めたり後悔したり
する姿勢は、どうしても避けられないものとは思いますが、どうか
ここは、後悔や罪悪感というよりは、反省という方向に切り替えて
みてください。

私たちは、ずっこけたり、横道にそれてしまったり、失敗したりする
存在です。これはもう人間である以上、免れないことです。全てを
理解し、理想通りに進めることは難しく、みんな、その時点での、
できる限りのベストを尽くしているというのが事実だと思います。

そして、それらがちょっとうまく絡み合わなくなり、まるで変な化学
反応が起きてしまったかのように、好ましくない状況に発展すること
はありますが、そんなとき、何かや誰かを責めるのではなく、
「さあ、何が起こっているのかな」「じゃあ、これをどうやって解決
していったらいいのだろう」と、好奇心を持って見てみたうえで、
現実的な対応ができるようになるとよいですね。

このような事件や事故は、ある意味チャンスでもあるのです。何らか
問題をはらんだ状況に、健全な変化を起こすためのいい機会になります。

また、今回の一件には、娘さんが、大好きなお母さんであるサトコ
さんに伝えたいメッセージが隠されているかもしれません。
お二人の関係性についても、今いちど見てみましょう。

続きは、ビデオでお話しします……

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170426_FB_kawabata

Q:21歳になる長男のことで悩んでいます。

親の見栄で入学した大学を中退し、
今は大工になりたいとのことで専門学校に行っています。

私の劣等感を息子に投影し、
いつもネガティヴな言葉を浴びせてきました。

親として言うべきでないことを沢山言ってしまい、
息子はその事で苦しめられている、と言います。

自分には価値がない。
幸せになりたいとも思わない。
苦しくてたまらない。
寂しさから逃れられない。
いつも愛されたいと思っていたのに愛を貰えなかった。
そして死にたいと…

電話で息子から責められる毎日です。
お母さんがこんな風にしたんだからどうにかしろといわれます。

私は、以前、自分が息子から責められると
苦しくてたまらなかったのですが、カウンセリングを受けて、
主人に対する怒りから解放され、主人を許せた時に、
息子のことで自分を責めていたことからも解放されたので、
息子から責められても、動じることは無くなりました。

ああ今息子は苦しいんだな。
私を責めれば責めるほど、自分を責めているんだ。
と、ある意味冷静に、感情に振り回されないで捉えています。

ただ、息子の話を電話で聞くのみで、何も答えられない自分がいて、
何と言ってあげればいいのかわかりません。

息子は私に「何か言ってほしい」と言います。
その一方で「何も言えないよね」とも言います。

「生きて欲しい」と言っても、
お母さんが自責の念に苦しみたくないから自分の為に言ってるんだ、
と言われました。

それに対しては、もしあなたが死んだとしても、
お母さんはその事を背負って生きていくつもりだ。
生きて欲しいのは、私が苦しみたくないからではなく、
生きていれば、「生きてて良かった」「生まれてきてよかった」
と思えるから、と答えました。

息子にどのような態度で接し、言葉をかければ良いのでしょうか。

【空さん・54歳・自営業】

―――――――――――――――――

A:

FROM 川畑のぶこ

空さんの苦しみと、息子さんへの愛が伝わるお悩みですね。

子の望むように親は愛さず、
子は望むように親が愛さない以上愛は無いと訴える…

でも、空さんは息子さんを心から愛していらっしゃる。

大学への進学を望んだのも、そうすれば、息子さんが
幸せに楽に生きることができると信じたからでしょう。

息子さんに生きていて欲しいのも、愛しているからなのですよね。

そこをストレートに息子さんに伝えてみてはいかがでしょうか。
言い訳ではなく、どう捉えようがそれが真実なのだと。

良い母として世間に評価されるか否かではなく、
あなたにとって良い母になれるか否かが
真の問題であり恐れだったのだと。

あなたの望むように愛せなかったことは申し訳なかった。
けれど、残念ながらそれが、不器用で弱い自分なりの、
その時点での必死な愛し方だったのだと。

そしてその不器用さや弱さは今も変わらないかもしれないが
あなたへの愛も変わらないのだと。

あなたに生きていて欲しいのは、
生きていれば、「生きてて良かった」「生まれてきてよかった」
と思えるから、ではなく、あなたが私にとって大切な存在で
それは言葉にできないくらいで
あなたのことを心から愛しているからなのだと。

あなたがこの世に生まれてきた以上の幸せは私の人生に無いと。
あなたを腕の中に抱いた時の幸福感は誰にもわかりようが無いのだと。

愛しい人だから、ぜったいに幸せにさせなきゃいけないと、
必死だったのだと。

それをどのように伝えたら良いか私にはわからなかったと。

あなたがこのようにしてくれたらより愛を感じられるという方法が
もしあるのなら、それを教えて欲しいと、
依頼してみてはいかがでしょうか。

もし、電話や対面だと埒があかなくなってしまうのであれば、
手紙を書いて渡すのも良いと思います。
手紙はその後も大切に持っていることができます。

もし今日が空さんの人生最後の日だったら、
空さんは息子さんにどんな言葉をかけたいでしょうか。

そんな言葉をかけてみると良いかもしれません。

ーーー
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今日は、このメルマガが、なんと、めでたく100本目になります。
一昨年、2015年5月から第1回目が始まりまして、
2017年4月でいよいよ100本目になりました。

今日は、これまでの100本を振り返りながら、
私から皆さんへのメッセージをお送りします。

「ココロのホメオスタシス」、自然界の叡智を信頼する
ということについてです。
どうぞ、最後までおつきあいくださいね。

こちらからどうぞ……

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170419_FB_kawabata

Q:次男19歳、無職引きこもり傾向です。
一人で外出はしません。

アトピー性皮膚炎が悪化しているにも拘わらず、
治療せず診療を拒みます。

気持ちが篭りがちに見え会話さえ嫌そうです。

そっとしてあげていますが、悩んでいるように見え、とても心配です。
コミュニケーションが苦手なのか、人目が大変気になるようで
目を合わせて話せないようです。

母親の私は何も出来ないですが、今のままで良いのでしょうか。

【かこ・56歳・契約社員】

――――――――――――――――

A:

FROM 川畑のぶこ

息子さんのアトピーに引きこもり、
母親として見守ることしかできないのはさぞもどかしいことと思います。

とりわけティーンエイジャーは見た目をとても気にする時期でもありますから、
アトピーの悪化で人前に出たくない気持ちが増すのでしょう。

実は私自身、生まれた時からアトピーを患っており、
ティーンエイジはステロイドに依存していたので、
その辛さや人目を気にする気持ちはよくわかります。

現在私が定期的に仕事をしているクリニックに、
アトピーの統合医療を行っているクリニックがあります。

高山にあるナチュラルクリニック21というクリニックですが、
ここにはステロイド依存でどんどん悪循環に陥っている、
重症のアトピー患者さんが多く入院されています。

私は隔月で患者さんに対して講義や個人カウンセリングを行っているの
ですが、最初に会った患者さんが退院されるときは、別人のように
綺麗な肌になって帰っていくので、いつもびっくりしています。

入院する人の中には、アトピーがひどくて休学したり退学したりする
ティーネイジャーの学生や、就職したけど病気がひどくて
休職したり退職したりして養生している人も多く、
同じ痛みを持つ入院患者どうしの共感力はとても高いです。

西洋医学のみに依存せず、自己治癒力を取り戻すことに重きをおいており、
患者さんはアトピーに効果があるとされるバチルス菌の入ったバチルススパ
に毎日入ったり、野菜中心の食事療法を行ったり、瞑想や散歩、
また病院全体でのレクリエーションや勉強会を行ったりもしています。

大自然に囲まれているので、自然と心もほぐれ、
気分もリフレッシュできます。

ここでの入院は、ライフスタイルそのものを再構築する訓練の場に
なっており、同じ志を持つ患者さんたちの中に、徐々に共同体感覚が
芽生えていきます。

最初は一人で病室に引きこもっていた人見知りの患者さんも、
だんだんスタッフの暖かさや仲間たちの思いやりに、心が開いてくる
ようになり、自然と笑顔で交流するようになっています。

この絆や共同体感覚が芽生える集団力動やライフスタイルの再構築は、
通常の皮膚科外来にはないものですが、息子さんのような場合、
このような全人的なアプローチが行われる場の力を借りることは
一つの賢いオプションではないかと思います。

多くの患者さんが、アトピーを通して自分のことや人生を振り返ったり、
仲間と分かちあったりする良い機会だったと報告されています。

親の言うことだと聞かないかもしれませんが、
同じ痛みを持つ仲間たちの言うことなら聞けるかもしれません。

病気には必ず恩恵があります。
病気や治療を通じて、新たな人々との出会いがあったり、
これまでの価値観や関係性を見直したりすることで
新たな気づきが訪れることもあるのです。

ぜひそのような場に関わることをお勧めいたします。

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こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、どんぐりさん(42歳・主婦)からのご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
義母(85才)が孫を強要します。
結婚6年目。夫はもう60才、私は42才。
夫は子育てするお金がなく、私は育てる体力がない統合失調症。
初めから作らない同士の結婚で、夫側の避妊手術もしています。

義母はそれを知らなくて、会うたびに、卵子を若返らせると書いて
あるルイボスティーをくれたり、子孫繁栄の数の子を出してきたり、
夫婦での旅行を勧めてきたりします。

以前は、義母の友達(60代)と3人でいた際
「うちは孫がいないからー」と言って私をにらみつけるので、
お友達が焦って、私の方を一切見ずに頷き続けていました。

法事の席でも親戚一同の前で「うちは孫がいないからー!」と叫んだり、
「日本舞踊を習わせるから長男を!」「孫のことを人に訊かれたから
『今作っているところ!』と答えておいた」などと言ったりします。

「どんぐりちゃん(私のこと)はそんな人生でいいの~?」と言ったり、
「こればかりはしょうがない」と引いてみたり。「息子が年だけど、
どんぐりちゃんは子供ほしかったでしょ?」と言うので、
「私もわがままなので、年上の人としか合わないんです」と返したら、
苦虫を噛み潰したような顔をしていました。

年代的なこともあるのでしょうが、姑というのは、息子を持つと、
嫁にはこんな感じになるものなのでしょうか? 
もう義母は施設に入っているので、会うことも少なくなりましたが、
いろいろ思うことをハガキで言ってしまいたい思いにも駆られます。
~~~~~~~~~~~

姑さんに会うたび「子どもを」と言われるのは、とても辛いですね。
似たような状況の方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

どんぐりさんが、義理のお母様との関係性を「どうしたいか」、
ご自身の素直な気持ちを訊いてみるのはいいことだと思います。

実は子どもはできないのだということを、今まで伝えることができな
かった何らかの理由やお気持ちが、どんぐりさんにあることでしょう。

今後については、もし、お母様様のご生存中に本当のことを伝えたい
という気持ちが強かったり、またお母様のどんぐりさんへの責めが、
頻度は減ったにせよ、依然あるのであれば、やんわりと事実を伝える
のもよいかもしれませんね。

が、同時に、もう85歳で施設にも入っていらっしゃるとのこと。
会う頻度も少なくなったら、これはこれでいいかなと思えるのであれば、
それも一つではないかと思います。

お母様は、どんぐりさんとはジェネレーションが全然違いますし、価値観
も違います。当時は、子どもを持つことが幸せ、特に女性としての幸せの
象徴のように思われていたような時代でもありますから、お母様はあくまでも、
どんぐりさんに幸せになってほしい、自分も幸せになりたい、あるいは、
自分のお友達に孫がいることがうらやましい、劣等感を感じたくないという
ような思いから、孫を持ちたいと思っているのかもしれません。

それはお母様の価値観として尊重したらよいですが、だからと言って、
どんぐりさんがそれに応える必要はないわけです。お母様の意図は、
どんぐりさんに幸せになってほしい、その形として子どもを、ということで
あって、嫌がらせをしようと思っているわけではないということを、
どんぐりさんの中で区別されていくと、少し楽になるかもしれません。

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170412_FB_kawabata

Q:バツイチでシングルです。
1人娘も結婚して独立しました。
両親はすでに他界しております。

友人のほとんどは、介護に携わっており、
最近は会うこともままなりません。

社会人サークル等に入ることも考えましたが、
人見知りなうえ、どのような人がいるかもわからない会に
参加することに不安に感じ、参加できません。

しかしながら、仕事以外に会話することもなく、
世間話さえ出来ない現状に、
寂しさと、不安を感じ、耐えられなくなってきました。

こんな時は、いったいどうすればいいのでしょうか。。。

何か良いアドバイスをお願いいたします。

【ぼっち・56歳・会社員】

―――――――――――――

A:

FROM 川畑のぶこ

寂しさや孤独感ほど、私たちを蝕むものはないと思います。

マザー・テレサは
  「最もひどい貧困とは、孤独のことであり
  愛されていないと感じることである。」
という言葉を残しています。

ぼっちさんは、シングルマザーで
娘さんは独立され、ご両親も他界されているとのこと。

たしかに、物理的に一人でいることが多いと、
寂しさや孤独というのは感じやすいかと思います。

ただし、家族がいても寂しさを感じている人は世の中にたくさんいます。
隣に夫や彼氏が寝ていても、孤独を感じる人もいます。

ソーシャルメディアで繋がっている、いわゆる「友達」が何百や何千いても、
実際に絆を感じられず、孤独が深まっている人もいます。

現代は、表面的なつながりはお手軽に作れるかもしれませんが、
絆をお手軽に深められるかといえばそうではないでしょう。

絆を感じられる人々と出会うために、
趣味を共にする人々との社会人サークルという方法もあるかもしれませんが、
もしぼっちさんに外に出て行くゆとりがあるのなら、なんらかのかたちで
他者に「与える」機会を作ってみるのも良いかもしれません。

自分の内ばかりに向いているであろうエネルギーを、
外に向けてみることをお勧めします。

世の中には、助けを必要としている人や状況が多く存在します。

そのような人や状況の力になることで、決して相手とおしゃべりをしなくても、
ぼっちさんが役立っているとか、必要とされているという感覚を伴って、
世の中や人々とのつながりを確認出来るのではないでしょうか。

また、同じような志で、そのような取り組みをしている人たちとの
新たな出会いや絆が芽生える可能性もあるのではないでしょうか。

強制力のないボランティア活動などであれば一度取り組んでみて、
もしも自分に合わなければ、また別な場を試みることも可能でしょう。

ぜひ、ぼっちさんが誰かのためにできる何かにチャレンジしてみてください。

ーーー
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170411

こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、ケイコさん(仮名・40代・主婦)からのご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
姉が精神疾患です。
どこまでが性格でどこからが病気なのか分かりませんが、
もう何十年も振り回されています。

独身の頃は、お金がない、育児でヘトヘトだと電話がかかってきて、
月に何回も何万もかけて、育児を手伝い、お金をあげてきました。
それも本人は覚えていません。

私は晩婚で子供が小さいです。自分の生活がやっとという状態ですが、
いまだに、ことあるごとに暴言メールが届き参ってしまいます。
姉の息子が20歳近く離れた人と付き合い出し、それも何も手助けして
くれなかったから(=別れさせたり、など)、死ぬまで恨むとメールが
きます。でも、姉は自分で息子を家から追い出したため、相手の女性
の方に行ったのです。

本人が病院に行く気になったらいいのですが、誰の言うことも聞かない
状態です。家族皆が暴言を吐かれ、周りがうつになりそうです。
姉がいて良かったと思えることが一つもありませんし、
姉の事は恥ずかしくて誰にも相談できません。
これから先、どうしたらよいのでしょう?
~~~~~~~~~~~

ケイコさんの、姉妹に対する愛情、優しい思いが伝わってきます。
家族だから何とかしてあげたい。困っているお姉さんを助けてあげたい。
けれど、自分もすごく辛いんだ、家族も辛いんだという心の叫びだと思います。

誰にも相談ができないということですが、少なくとも家族同士で
(お姉さんはいなくても)、家族同士で時々集まって、思いを分かち合う、
シェアする場を、まず設けられるとよいですね。

第三者には言えなくても、家族間で思いを吐露するだけでも少し楽になりますし、
そのような過程でいいアイデアが出てきたりすることもあります。
考えが同じ方向にまとまって、一人ではなく家族みんなでお姉さんに働きかける
こともできるようになるかもしれません。

また、お姉さんがケイコさんやご家族に依存してしまっている現況については、
お姉さんに精神疾患があるという状況下で、ある程度は仕方がないことと思いますが、
もし病院に行っていない場合、病識がないというのは、やはり困難な状況を招きます。

受診できればお姉さんにも家族にもいちばんよいですが、家族にできることとして、
お姉さんからリクエストがあったとき、今までならそれにできるだけ応えようとして
いたところを、ちょっと距離をとる、NOと言ってみるということも、ときには大事
ですし、有効です。

そのようなコミュニケーションは、非難や批判ではなく、思いやりや優しさを持って
正直に行うことが重要になってきます。また、NOと言う、距離をとる際、「私は姉を
裏切るんだ」というようなケイコさんの罪悪感が刺激される可能性がありますが、
それも、考え方のシフトで乗り切ることができます。

続きは、ビデオでお話しします……

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