執筆者

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【母の世話を誰がすればよいのか?】
   
Q.
実家のことで大きなストレスを抱えています。

私は3人兄弟ですが、私と妹は結婚し実家を出て
それぞれが夫や子どもと暮らしています。
弟は独身ですが、実家を離れ一人暮らしをしています。

先日父が亡くなり、実家は母一人となりました。

途端に実家の相続や母の世話をどうするのか、が問題となりました。

父の存命中から、跡取りは長男である弟と決められていましたが、
いまや弟本人にその気がなく、実家に全く寄り付きません。

一人暮らしになった母は心細さからか、長女である私に
毎日電話をかけてきては愚痴をこぼし、
自分の面倒は誰が見るのか、と声を挙げ訴える始末。

正直、母と絡むことに疲れています。

また、父の葬式に赤い靴下を履いてきては
葬式中に仕事の電話だからと電話を取る弟の常識のなさに
心底不甲斐なさを感じ腹が立っています。

さらに、母はそんな弟に喪服を準備してやるなど、
甲斐甲斐しく世話を焼いています。

私の夫は私が母を引き取ることには反対です。
妹にも引き取る気はありません。

母の世話を誰がどのようにすればよいでしょう。

【まさお・40代・パート】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

ひとりになった親の面倒を誰が見るのかで
弟妹の中に不穏な空気が流れているのですね。

それぞれに家庭があり、日々の忙しさに加えて、
母親と弟への少なからぬ悪感情があることが、
親との心理的な距離と、お世話をしたくない(できない)
理由になっていることと思います。

まず、避けて通れないのは、弟さん、妹さんと3人で腹を割って
親の世話と相続について話し合いをするということです。

それぞれの率直な思いを3人で共有して、
妥協点を見出す必要があるでしょう。

その際、「私は~思う」という私を主語に
思いを伝えるコミュニケーションを心がけてみてください。

「あなたは~だ。」と相手を主語に断定しないことです。
これは発話ではあるものの、会話(コミュニケーション)ではありません。

分断のためでなく、理解し合うための会であることを心がけます。

まさおさんのお母様は声を上げ自身の世話について訴えている
とのことですが、今すぐに支援や介護が必要な状態でしょうか。

物理的な支援が喫緊の課題でない場合、
今は夫の逝去による寂しさや不安から、
情緒的なサポートを必要としていることと思います。

そうであれば、長女のまさおさんだけでなく、弟妹とも連携して、
お母様から連絡があった時や用事があるときだけでなく、
子どもたち側から定期的に電話をして、
お母様の話に耳を傾ける時間を取られると良いと思います。

そのことで、お母様は「ケアされている」感覚が得られ、
落ち着きを取り戻す可能性があります。

あらかじめ、曜日を決めて連絡することで、
不平不満など、何か事を起こさない限り繋がれない状態から、
事を起こさなくてもいつでも繋がれる安心感が得られるでしょう。

寂しいときに人が求めるのは、重いものを運んだり、
買い物や送迎などの道具的な支援よりも、注意であったり、
目に見えない繋がりや絆であることご多いのです。

情緒的支援だけでなく、物理的にも経済的にも支援が必要となる場合は、
誰がメインの支援・介護者となるのか、メインでない家族は、
毎週あるいは毎月数回などであれば介護を行えるのか、

それとも3人とも忙しすぎて手が回らない場合、介護施設に入所するのか、
その場合、経済的負担は誰がどれほど負うのかなど、
具体的に役割分担を決めておくことで、
後々、姉弟妹間のシコリを残すのを、防げるのではないでしょうか。

お母さんと弟さんへ対する思いに関しては、
長男にこだわなければならなかったお母様の…、
好きで長男に生まれてきたわけではない弟さんの…、
そしてそれを愛の比較に置き換え不公平感を抱いてしまう姉妹の…、
それぞれの心理社会的背景、いびつさや弱さ、
そして不器用にも幸せに生きようとする健気さを慮り、理解し、
受け入れることで苦しみを取り除くことができると思います。

どうか静かに振り返ってみてください。

これまで本音で向き合ってこなかった家族が、
大きな出来事や事件を通して真摯に向き合う姿勢は、
それまで予想しなかった調和を創り出すこともあります。

その要は深い理解と思いやりにあるのでしょう。

 
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20201207

FROM 川畑のぶこ

今日は、あおさん(30代・パート)のご相談にお答えします。

【Q】
こんにちは。現在3歳と6歳の保育園児を育てながら、パートとして
働いております。悩みは、その職場で居づらさを感じることです。

子育てもしているので、週3日というお約束で、何とか1年3ヶ月ほど働いて
おりますが、そこで働いている人はほぼ週5日は出勤しており、長く勤めており、
ほとんどが年上です。

それに対して週3日というのが私の中ではネックで、たくさん休ませてもらって
いる、という負い目を感じながら最初から働いておりました。

せめて仕事はキッチリこなそうと思ってやっているので、働きぶりに何か
言われたことはありません。

ただ、同様に休み多めの働き方をしている他の方への対応も冷たい時などを
見ると、私もきっと休みの日は何か言われているんだろうなとか、でしゃば
れないな…と思って、かなり気を使ってしまいます。

もっとも、私と同じパート従業員には外国人の方も多く、コミュニケーション
を取りにくいことなども関係しての、冷たい態度なのかなとも思いますが。

私は別にいじめられているとかではないのですが、他の方が楽しそうに話して
いるところに入れないと、かなり悲しくなる時があります。あんまり話さない
変なやつと思われてるかな…とか。

一時期、仕事をちゃんとしていれば気にしなくていいや、というマインドにも
なったのですが、私と同年代の方が他の方と楽しそうに話しているのを見ると、
かなり落ち込んでしまうようになりました。

その方も、かつてはそんなに親しそうではなかったのに、ここ最近、他の方と
とても打ち解けてきた感じがあり、なおさらです。

いっそ辞めてしまいたくなる時もありますが、生活面のこともあり、急には
踏ん切れません。

この先、どのように考えながら仕事を続けていけばよいでしょうか。全ての人と
仲良くなれるわけもない、と頭では分かっているのですが、嫌われたかなと
感じ取ってしまうと、本当に自信がなくなって、仕事以外のコミュニケーション
にも自信がなくなってしまいます。

【A】
あおさんの、周りの目が気になるという心配、不安ですね。

まず、週3日ということに関して引け目を感じてしまうとのこと。
自分ばかりたくさん休ませてもらっている、他の人は休めてないというような
引け目を感じているわけなんですよね。

でも、これは裏を返すと、他の人はその分お給料をもらっているわけですよね。
働きたいから、3日でなく5日働いている人もいるわけですよね。

仕事は何のためにするかというと、経済的な理由がとても大きいですね。
であるとすれば、他の人たちは経済的な利益をきちんと被っていて、
自分は週3日である分、他の人ほどはもらっていないわけだから、これは
きちんとフェアなんだいうことを、自分自身で確認するということが大事です。

休むことを優先する人もいれば、お金を優先する人もいるわけですよね。
それは人それぞれですので、そこで引け目を感じることはないということ、
ちゃんと経済的なメリット・デメリットのバランスの上に私たちは成り立って
いるのだということを、まずは意識してください。

そして今度は、周囲とのコミュニケーションですね。

それについては、周りとの関係性の以前に、自分自身との関わりが
どのようなものになっているかを確認してみましょう。

続きは、ビデオでお話しします……

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【どうすれば不安を乗り越えられる?】
   
Q.いつもありがとうございます。

3年前に離婚し、バツイチ、子どもなしの
50代の会社員、女性です。

ふとしたときに人の幸せが羨ましくて、
イライラしたり、悲しくなったり、
どうしようもなくなるときがあります。

貯金もほとんどなく、
このまま一人で生きていけるのか、
寂しいままの人生で終わるのか、
ちまたで言われている、暴走老人になりそうで
自分が怖くなります。

更年期症状もあり、気力、体力も
日によって上がったり下がったりです。

仕事もプライベートも恵まれていると思います。
感謝しているのですが、心の中の暗闇は消えません。
将来でなく今を大切にと思うのですが、不安に負けそうです。

どうすれば不安を乗り越えられるのでしょうか?

よろしくお願いいたします。

【たま・50代・会社員】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

孤独感は私たちを蝕みます。

マザーテレサは、最もひどい貧困とは孤独であり
愛されていないと感じていること、
愛への飢えは食糧の飢えを取り除くことより
難しいという言葉を残しています。

たまさんの苦しみも、
他の人は絆や愛の中にいるのに、
ご自身にはそのような絆や愛はないという思いから
生じる孤独感から来るものではないでしょうか。

苦しみを生じさせるほどの相手への羨望は、
相手のもっているものが自分には得られず、
それゆえに幸せを体験できないという思いによるもの。

さて、たまさんのそんな思いは
明らかに事実なのでしょうか。

たまさんは羨ましいと思っている人の
すべてを知っていますか。

自分がもっておらず相手が持っている部分だけを
見ているということはないでしょうか。

その人の背後にある努力や苦しみや悲しみについて
考えたことはありますか。

誰かからみると、たまさんもまた
羨ましい存在であることを知っているでしょうか?

たまさんが羨ましいと思っている部分がないと、
本当に幸せに生きることはできないのでしょうか?

幸せを体験しながら生きている人というのは、
周囲が羨む条件が整っている人のことをいうのではなく、
今置かれている状況の中に喜びを見出すのが上手な人だということを、
日々の臨床やさまざまな出会いを通じて確信しています。

私はステージ4のがん患者さんたちの幸せを
たくさん見てきています。

独身女性であっても、シングルマザーであっても、
仕事を辞めざるを得なくなった50代であってもです。

彼女らに共通するものがいくつかあります。

四方暗闇に感じられても、
うっすらとひかる一筋の光明に意識を向けること。

できないことではなく、できることに意識を向けていること。

日常のささやかなことに喜びを見出し、感謝していること。

世の中に似た境遇にいる人がいれば共感し、
思いやりややさしさの心で繋がることができること
=決して一人ではないということを知っていること。

などです。

これらは決して特殊な能力や魔術ではありませんし、
たまさんにも実践できるものだと思います。

未来は誰にもわかりませんが、今を変えることはできます。

そして、未来はそんな今の延長線上に存在します。

今身の回りに起きていることで好ましいことや
感謝していることに意識を向けることができれば、
たまさんの未来も穏やかなものになるのではないでしょうか。

誰かさんの人生はさておき、
たまさんにはたまさんの人生を切り開くだけの力は
生まれながらにして備わっているはず。

ぜひそんな信念を大切に、痛みも苦しみもひっくるめて、
ご自身の人生に愛ある眼差しを向けてあげてください。

そして、たまさんを愛してくれる誰か一人の異性ではなく、
ぜひ、さまざまな人とのつながりの中に身をおいてください。

人間には本質的に助け合いの精神が宿っており、
それはさまざまなかたちで現れるのだということに気づくと、
寂しさや不安は薄れてくることでしょう。

あまりがんばらずに、周囲に助けを求めてみてください。

それでもたまさんの魅力は変わりません。

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今日は、さやままさん(50代・会社員)のご相談にお答えします。

【Q】
同じ市内に住む86歳の母のことで相談します。

私が幼い時から長女ということもあり、
年子2人の弟に比べ、何かと厳しく育てられてきました。

お金には不自由なく、いろんなお稽古事などさせてもらい、
母にとっては期待された子どもだったと思います。

ただ、母にとっては姑との確執があり、その不満を私にぶつけるような
こともたびたびありました。子どもの言い分を一切聞かない、
何日も無視を続けるなど、理不尽な怒られ方を、いつもされてきました。

大人になってから、母との関係がうまくいってないことに気づかされました。
幼少期にされたことを伝えても母はまったく覚えておらず、それに驚かされ
ました。 認めて謝ってほしかったのに、それはありませんでした。
 
ただ、私も早くに結婚し子ども二人を育て上げ、孫もでき、夫とも、
けんかをしながらも何とか生活しております。

母とは疎遠で、たまに顔を見に行こうとしても、同居している弟が、
母が認知症なのでたくさんの人と会うと混乱すると言い、1年に2回ほど、
近くの娘宅で30分ほど会うのみです。確かに、同じことを何度も繰り返し、
耳も遠いので、私との会話もほとんど成り立ってはないのですが…。

平日の昼間は私も仕事で出かけられず、休みの日に行きたいとは思っても、
なんとなく足が遠のいてしまっています。このまま認知症がさらにひどく
なっていき、心を通わせられないまま見送ることになるのは、悲しいのです。

親孝行は私が幸せに過ごしていることと思い、ひ孫にも時々会える環境で、
このままでいいのかとも思いますが…。母に何かしてあげられることは
ないかと、思案しております。 アドバイスがあればよろしくお願いします。

【A】
さやままさんのお母さんに対する愛情がひしひしと伝わってくるご相談です。

お母さんに幼少期にされた対応を嘆きながらも、認知症のお母さんに
自分が何をしてあげられるのかを一生懸命考えていらっしゃる。
本当にお母さんのことを大好きで愛しているんですね。
愛しているがゆえに、あのとき私にどうしてあんなことしたのという
苦しみや憎しみも出てくるのでしょう。

さやままさんの心の叫びは「私を愛してください」ということ、
そして「それを確認させてください」ということではないでしょうか。

子どもにとって母親の存在というのは絶対的で、神様のようなもの。
幼少期に母親に愛されるか愛されないかは死活問題ですから、そのような
時期に、理不尽な怒られ方をしたり、無視されたりということが続いて、
自分は愛に値しないのではないかという不安が強く、それが未消化なままだと、
大人になってから今回のさやままさんのような苦悩を抱える場合があります。

まず、当時のお母様の、さやままさんへの態度については、見方をちょっと
変えてみること、そして、現在のお母様への向き合い方については、
ある意図を持って行うことをおすすめします。

続きは、ビデオでお話しします……

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【コミュニケーションが苦手な娘について】
   
Q.高校一年の娘のことでご相談があります。
娘は小学校の頃は友達もたくさんいて、楽しく学校に通っていました。

中学に入ると、小学校時代のお友達以外とは
あまり親しくなれないようでした。
初対面の人には自分から話すことが出来ず、
話しかけられてもただ頷いたり、小さい声でしか話せない状態でした。

高校受験の面接の練習でも先生の目を見て話すことが出来ず、
先生にも心配していただいて何度も練習していただき、
何とか高校は入学できました。

高校に入学したものの、
新しい友達が欲しいと本人は思っているのですが、
自分から話しかけることが出来ず、未だに友達が出来ません。

お弁当を食べる時も
一度は誘ってもらって、一緒に食べたのですが、
その後は誘われなくなり、今はずっと一人で食べています。

最近では授業中に当てられると、
答えがわかっていても、声が出せなくなり
皆に迷惑がかかっていると落ち込んでいます。

このようになってしまったのは、
やはり私たち親の育て方が間違っていたのだと思います。

一人娘で甘やかしたことが原因でしょうか?

父親は、娘のやることなすことに干渉し、
私から見ると本当に口を出し過ぎだと思われます。

一から十まで言わなければ出来ないんだとか、
このままだと(今のコミュニケーション出来ない状態では)
ニートまっしぐらだとか言います。

本当にこのままでは、将来が心配です。

どのように対処すれば良いのでしょうか?

【メロンパン・50代・パート】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

メロンパンさんの娘さんへの心配と愛が伝わってきます。

多感な時期だし色々ある、と頭では分かっていても、
苦しむ我が子を目の前にすると、
もどかしさと切なさを感じてしまうことと思います。

娘さんが中学くらいから大切な場面で
コミュニケーションがうまくできなくなってしまったとのこと。

思春期は周りの目が気になりだす時期でもあり、
素の自分をなかなか出せなくなってしまう時期でもあると思います。

初対面の人や面接、発表などの場面で
声が出なくなってしまうとのことで、
声帯に器質的な異常がなく、
緊張する場面で声が出なくなってしまう場合、
心因性失声障害の症状の可能性もありますので、
もしこれまで受診しておらず、
同じ症状が何年も続いているようなら早めの受診をお勧めします。

心因性失声障害は、そのメカニズムはまだ明らかにされていませんが、
傾向として、心に傷を負っていたり、過度のストレスを抱えたり、
過緊張の人に好発するといわれており、
普段は平気なのに、緊張場面で声が出なくなってしまいます。

娘さんも、失敗したくない気持ちや、
人からどう思われるかと評価を気にするばかりに、過緊張になり、
声が出なくなった可能性もあるのではないかと思います。

心理的なアプローチとしてできることは、緊張を和らげるのに、
リラックスして楽しめる時間を多く持つように心がけたり、
自分の弱さやいびつな部分も、「そんなこともあるよね」と、
やわらかに受け入れる姿勢を育むことが大切です。

「正解」を発するのではなく、
自分の複雑な気持ちだったり、いびつな感情だったりを、
そのまま素直に伝えることも大事です。

もしかしたら娘さんの友達は、娘さんが話さないのは
彼女らに興味が無いか、あまり関わりたくないから、と
自分たちに対する評価を否定的に受け止めているかもしれません。

「ほんとうは、友達と楽しく過ごしたいのに、
緊張して話せなくなっちゃうんだよね」
と自分の不器用な部分を率直に打ち明けておくことで、
相手は自分(たち)が避けられているわけではないということを理解でき、
安心して、さらには娘さんのそのような部分も配慮して
仲間として受け入れる可能性はあります。

また、全員に受け入れられようとせず、たった一人でも、
そのような思いやりもって関わり合える友達ができれば十分、という
心構えも娘さんを楽にしてくれることと思います。

家族も同様に、過干渉は「ねば・べき」思考に陥ってしまい、
素の自分の否定につながって、
緊張とストレスをもたらすことがあります。

家族がどうであれ、自分を持っている子もいますが、
娘さんは繊細で親の態度から影響を受けやすいことと思います。

「あなたはどう思う」「なるほどね」など、
彼女の意見を尊重したり承認したりする態度を心がけてみてください。

思ったことや感じたことを素直に表現しても、
「私は受け入れられている」と感じられる家庭環境を整えることは
娘さんの自己受容に大きな役割を果たすでしょう。

「完璧でなくても、失敗しても、あなたは大切な存在です」
というメッセージが言語的にも非言語的にも
周囲からコミュニケーションされ、なにより娘さん自身が
自分にそう言ってあげられるようになるといいですね。

心因性失声障害の治療には、
行動療法、薬物療法、心理療法などがあります。

行動療法は、医師や言語聴覚士などとの連携で、
緊張する場面で「んー」とか「まー」とかと、
言葉ではなくハミングのような発声をして、
緊張していても声が出せることを確認していながら
徐々に発声できるように促すアプローチがあります。

薬物療法では不安や緊張をやわらげる薬を用いることで、
いつもなら緊張で声がでない場面でも声が出せるようになり、
そのような成功体験を重ねることで自信を持って話せるよう
促すことができます。

心理療法は、ものの見方や考え方をより柔軟で健全なものに
していく認知療法や、暗示療法などが有効とされています。

ぜひいちど、メロンパンさんもご一緒に
娘さんと心療内科や精神科を受診して、
治療に取り組まれることをお勧めします。

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20201123

FROM 川畑のぶこ

今日は、リラさん(30代・セラピスト)のご相談にお答えします。

【Q】
小学3年長女と1年長男と4人家族です。 その長男の悩みです。

小学校に上がってから、すごく怒りっぽく、何か気に入らないと
「バカ、死ね、クズ、クソババァ」などの汚い言葉を吐き散らします。

初めは、「死ね」を覚えて使うので、なんて言葉を言うの!と
厳しく怒っていました。しかし、何度怒られてもやめず、
更に覚えてくるので、私もかなりのストレスで。

1年生で、しかも公立保育園上がりで毎日遊ぶだけの環境から、
コロナ休校を経ていきなり小学校のお勉強モードに慣れないからか、
1学期は「学校行きたくない」と毎日言うので校門までついていってました。

その本人のストレスもあるし、公文とプールとサッカー3つの習い事をして
いて、特にプールは行きたくないと言い出すけれど、なんとかして連れて
行くので、そのストレスもあるんだとも思っています。ただ、本人がやると
言ったものなので理由なく辞めさせたくなく、クロールができるまで
頑張ろうねと伝えています。

あと、行きたくない理由はお友達と遊びたいからです。遊ぶ事はとても
良い事だしわかるのですが、習い事がない日や終わってからは遊べるので、
気持ちの切り替えを覚えて欲しいと思っています。

お友達と遊んでる時は我が道を行くタイプで、虫好きなので他の子が
飽きても、来る日も来る日もセミ捕りをしていたり、鬼ごっこしたければ
したくないという子と殴り合いの喧嘩をした事も。外でもやんちゃな子と
いうイメージなんだと思います。

我が子は相手が悪いと言いますが、人を蹴ったり殴ったりして怪我を
させたら、その時点で自分が悪くなってしまうんだよ、と家で叱ると、
「ぼくなんていなくなればいい、いなくなるわ。ぼく死にたい」と言うの
です。私は悲しくて悲しくて。

保育園ではトラブルなかったので戸惑うし、自己肯定感が低い子に育てて
しまっているのでしょうか。習い事が早すぎたのか、辞めさせるべきなのか、
いろいろ分からなくなっています。

【A】
小学校に入ると、周りのお友達や、ギャングエイジのお兄さん達などからも
影響を受けたりしますし、そういった人たちの言葉使いを真似したりする
ことはよくあるわけですが、幼稚園や保育園では使わなかったような言葉、
特に「死ね」などという言葉を使われてしまうと、
母としてはもうショックでしかありませんよね。

さぁ、今日のテーマは何かなと考えたのですが、敢えて「生きる目的」、
人生の意味とか人生の目的ということを柱にして回答したいと思います。

おそらくリラさんが母親としていちばん悩んでいられるのは、息子さんの
「ぼくなんていなくなればいい」「ぼく死にたい」という言葉でしょう。
そんな聞くに耐えない言葉を、なぜ口にするのでしょうね。

ほとんどの場合、本当に死にたいと思って言っているわけではありません。
ぼくが生きていること、存在に値することを認めてください、承認してくだ
さい、愛してくださいという裏返しの言葉、と受け止めてみてください。

今年はコロナもありましたし、子どもたちには、親の想像以上のストレスが
かかっていると思います。本来なら、入学式から始まって、学校やお友達に
徐々に慣れていって、社会的に学んでいくものが、今年は、自宅で過ごす
ことを強いられた時間が長く、秋にいきなり学校生活がスタートするという
イレギュラーな流れでしたね。

これは、ある児童・生徒さんたちにとって、あるいはご家庭にとっては、
非常に酷な状況だったと言えると思います。

また、その子のパーソナリティもありますので、リラさんの息子さんにも
きっととても大きなストレスがかかったのでしょうね。

習い事をどうするかということと併せて、息子さんとの関わり合い方、
言葉がけに、ちょっと意識を向けてみるとよいでしょう。

続きは、ビデオでお話しします……

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Q.「成長したい自分」と「ありのままの自分」を
どう理解したら良いかわかりません。

自分や周りがより幸せになるよう、
昔から心のあり方を模索してきました。

家族をもち、子育てをしていく中で、
自分の至らないところを改善していきたいなあ、
もっと大らかに、安定したお母さんでいたいなあと思い、
のぶこ先生の動画で勉強させて頂いております。

「ありのままの自分をそのまま受け入れる」
という言葉を聞くと、じゃあ私のダメなところも
このままでいいのかなと思い、それじゃあ
良くなろうと努力しなくてもいいのか。と思います。

だけど、やっぱり私が、
例えば夫にすぐ言い返して喧嘩になるところとかは、
子供達にとっていいはずもなく、変われたらと思います。

変わろうと思うと、
「それってありのままの自分を認めてないのかな?」と思い、
なんだか方向性として間違えているのかな?と不安になります。

この2つの考えはどう理解したら良いのでしょうか。

【田中 まほ・40代・主婦】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

まほさんの真摯に人生に向き合う姿勢が伝わってきます。

「成長したい自分」と「ありのままの自分」に葛藤があるのですね。

では、つぎのように少し視点を変えてみるのはいかがでしょうか…

「成長したい、というありのままの自分」を受け入れる。

人間は生まれながらにして「より良くなりたい」「成長したい」
という動機をもっています。これは私たちのありのまま(本性)でしょう。

もちろん、結果が思いどおりにいくこともあればいかないこともある、
ままならないというありのままを受け入れるのも
私たちの試練かもしれません。

ありのままとは、
決して変化を起こさない(起こしてはいけない)ということではなく、
私たちをとりまく事象を受容し、都度、何が健全かを選択しながら
生きるという、人生の営みそのものに対する概念として受け止めてみると
混乱がなくなるのではないでしょうか。

私たちのまわりには、
人生の導きとなるさまざまなすばらしい教えがあります。

ただ、それらの教えも、
万人にとっての絶対的な正解を求めようとすると
落とし穴に陥ってしまうかもしれません。

さまざまな教えがある中で、
今の私の状況をより豊かにするのに、役立つものは何だろう?と、
しなやかな視点で関わることをおすすめします。

その人によって、また同じ人であっても、
その時々で人生の課題は異なります。

相手のことばかりを考えて自分を蔑ろにしている人には、
自分を愛する努力が課題かもしれませんが、

自分のことばかり考えて人を蔑ろにする人は、
自己愛が強すぎるので、相手を思いやる心を育むことが
課題となるでしょう。

寒い人は火に近づくことが課題かもしれませんが、
火傷しそうな人は冷ますことが課題です。

プロジェクトに取り組む際、初志貫徹が正解のこともあれば、
執着を手放し軌道修正をすることが正解のこともあります。

「ありのままの自分」という教えは、まほさんにとって、
どのような状況においてどのように活用することで
人生に豊かさをもたらしてくれるでしょうか。

ぜひそのような視点でさまざまな教えと関わってみてください。

わたしたちは手間暇のかからない便利なものが大好きで、
性急に万能なひとつの答えを求めがちですが、
残念ながら何にでも即効く万能薬というものはありません。

それでも、その場その場で切り札となりうる
相応しい教えというのは常に存在します。

教えの内容そのものもですが、
その教えとの関係性を整えることをぜひ意識してみてください。

〜〜〜〜〜〜〜〜

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20201116

FROM 川畑のぶこ

今日は、がんばるんばさん(40代・専門職)のご相談にお答えします。

【Q】
こんにちは。いつもメルマガを楽しみにしています。
参考にさせていただいたり、勇気をいただいたりしています。
ありがとうございます。

今日は職場での女性上司との人間関係について質問させてください。

この春に、女性上司のパワハラが理由で転職しました。新しい職場では、
私の経歴を見て、既に新しい業務を任せてもらえる準備も進んでいます。

今度こそ!と思っていたのに、また、女性上司の中に自分の母親を重ねて
しまっている自分に気づきました。母は支配的、過干渉で、私に選択権は
なく、命令、否定、責める、攻撃、無視の人なので、今でも電話やLINEが
くると「今度は何?」と不快で、母を思ったり、母と接して安心した事は
ほとんどありません。

今度の上司は、あまり表情を顔に出さず、入職してみると、他のスタッフ
からの評判が悪く、だから職員が定着しないそうです。ただ、私と一緒に
入った同期とは談笑しているし、壁を感じないので、私の受け取り方にも
問題があるのだろう、とは思っています。

母も弟をひいきしてきたので、そこも、上司と重ねてしまいます。今までも、
どこの職場でも女性上司に母を重ねてしまって、ひどく緊張して、嫌われて
いるのではないか、何か機嫌を損ねてしまったのではないかと、びくびく
していた自分がいました。

きっと、母も上司も優しい時もあるはずですが、私にはアンテナがあって、
冷たい言動や態度を敏感にキャッチしてしまうように思えますし、
上司にもアンテナがあって、攻撃しやすいのかしら?と思ったり、、、。

私に仕事を用意してくれているという時点で、前職とは明らかに違うので、
ここで頑張りたいです。ちなみに、母は同居はしていませんが、毎日、
私の子ども達か私にLINEか電話をしてきて、常にいる感じです。

アドバイスいただけますよう、どうかよろしくお願いいたします。

【A】
がんばるんばさんというニックネームどおり、頑張り屋さんのところが
伝わってくる、また、相手に対して誠実に、気分を害さないよう接しようと
しているお姿が思い浮かびます。

今日のテーマは「転移」ということになるのかなと思います。転移というのは、
がんなどで、原発巣からどこか体の別な所に転移してしまって、などという
ような表現がありますけど、その転移ではなくて、心理学的な転移です。

これは深層心理学でフロイトやユングなどが扱っていた領域で、
私たちが子どもの頃、最も影響を受けた人との関係から学んだやりとりを、
知らず知らずのうちに、無意識のうちに、今現在の大切な人との関係や
やりとりに投影してしまうという、このような状態のことを言います。

幼少期の大事な関係というのは親が多いですね、特に母親。母親との関係を
自分の今の大切な人、例えば上司に、また、父親との関係を、例えば夫に、
など、そのまま移してしまうことです。

もう、がんばるんばさんもご自身でお気づきの通り、女性上司に母親を重ね
合わせてしまうとおっしゃっていますよね。では、これをどう克服していく
ことができるのかということですね。

その際、がんばるんばさんが、お母さんに対してどう「したい」のか、
という気持ちがもっとも大事になってきます。

続きは、ビデオでお話しします……

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Q.三浦春馬さんが亡くなった日から
虚しさがつのるばかりです。
 
特にファンだったわけでもないのですが、
最後のCDとDVDと彼の日本製という本を買い、
毎日彼についてのユーチューブを眺めながら
こんなに真っ直ぐな努力して才能を開花させてきた美しい人が
なぜ死ななければならなかったかと不思議で不安でたまりません。

こんなこと初めてです。
馬鹿だとお思いでしょうが
どうかアドバイスをいただきたいと思います。
彼の死を前向きな糧にする方法を教えて下さい。

【西村 道子・70代・無職】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

今年は相次ぐ著名人の自死に、
多くの人が心を痛めていることと思います。

私もそんな一人です。

華やかにテレビやモニターに映し出される部分とは裏腹な、
その人の繊細な「生」の人生というものに
心を寄せる人も多かったことでしょう。
 
人は表面では計り知れないのだということを、
深いレベルで理解する学びですね。
 
見た目で9割を判断してしまっていた
己を省みるときでもあるかもしれません。
 
いつも笑顔で元気、優しそうに見える人も、
もしかしたら、私には理解できていない
大変な苦労や悩みを抱えているのかもしれない…
 
私が気に入らない、相手のいびつな言動も、
そうならざるを得ない困難が背景にあるのかもしれない…
 
そんな想像力をもって相手と関わることができる人が増えたなら、
世の中はもっと生きやすくなるのかもしれません。
 
 
美学に訴える表面的なイメージだけを追いかけず、
その人の泥臭い人間的な部分まで
すべて含めて理解する力が私たちにあれば、
 
そして本人は、周囲の期待がどうであれ、
それに応えることや理想へのこだわりはほどほどに、
自分自身の泥臭い部分を、自分にもっとも近い
自分自身だけは受け入れることができていたなら、
息苦しさは和らいだのかもしれません。
 
 
「なぜこの人が?」というときに、
私たちは想像力がストップしてしまい、
自分のショックを埋めるための
安直な答えを得ようとしてしまいがちです。
 
何かとてつもない、自分の予想だにしないことが
起きているにちがいないと。
 
そしてときとして、そのようは性急な心理的穴埋め作業は、
陰謀論に発展することもあります。
  
残念ながら、それが一般人であれ、有名人であれ、
人間の心理というものに大きな差はありません。
 
人が傷ついたり、苦しんだりするのに、
日常では起こり得ないとてつもない事件が
起きる必要などないのです。
 
それは職業を問わず、洋の東西を問わず、
人間として、私たちは基本的に一緒なのだという
共感力と想像力があれば、
その人の苦しみを理解することができるでしょう。
 
今回、学ぶことがあるとすれば、極めてシンプルで、
私たちはみんな同じ人間であり、
弱く繊細で傷つきやすい部分がある、
ということではないでしょうか。
 
いうまでもなく、シンプルであることと、
簡単であることは同義ではありません。
 
シンプルだからこそ、蔑ろにしてしまい、
理解を難しくさせているのかもしれません。
 
優しさや思いやりからの働きかけは、
私たちが想う以上に大きなパワーを秘め、
相手や世の中を動かすのだと思います。
 
隣人の笑顔の裏には、
私の知らない苦労があるのかもしれない。
 
そんな想像力をはたらかせながら、
日々人々と関わり合うことが、
私たちにできる小さなステップであり、
大きな変化ではないでしょうか。
 
  
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20201109

FROM 川畑のぶこ

今日は、ごえもんさん(50代・会社員)のご相談にお答えします。

【Q】
私は子どものころから、よく自分と誰かを比較して気を揉んでいた
ように思います。対象は同性の同期や後輩です。

べつに自分がその環境下で一番にならないと気が済まないというわけでは
ないのですが、自分の理解を超えた態度や一見恵まれたように見える状況に
納得できず、言動が気になります。

今の職場に、昨年度より採用された方で、ご主人が会社経営者でご自身も
その会社の役員という身分の方がいます。応募者が少なかったこともあり、
資格があるだけで経験もないのに採用されたことも引っかかり、
それで仕事ができれば問題ないのですが、社会性に乏しく、連携が取れず、
浮いている状態。

素直にアドバイスを聴くことができず物事を大きくしてしまうなどで、
周りは当たり障りのない対応をしていますが、当人は気付いてないのか
マイウェイです。当初は慣れていないと思い、会釈等気遣っていましたが、
数回無視され、ここからが始まりだったと思います。

同じフロアですが、気付かなかったと善意に解釈して、今は普通に会話を
していますが、私のファッションなど意識して横目で見てきます。
夫婦共に発信することが好きで、裕福な生活状況や高級ブランドを身につけ
ての家族ショットなどが見られ、就職は経済的な理由でないのは明白で、
相手からすると私などは比較の対象にはならない存在です。
ただ、仕事の能力は別です。

いったい私は何に囚われているのか? 初期の態度で見下された感が強く
残っているからでしょうか。敗北感でしょうか。人それぞれで、比較は意味が
ないとも頭では理解していますし、つまらないこだわりだとも感じています。

自分に自信がないとは思っていませんが、確固たる軸がない気がしています。
このような時期なので、自宅で考える時間が多く、また、今後も同様なことが
起きるとも思われます。どうかアドバイスをお願いします。

【A】
ごえもんさんの、とっても素直で正直な心理状態が見てとれます。

でも、ごえもんさん、こうやって自分に素直になっている時点で、
もうかなり大きなステップを踏まれていると思いますよ。

内容を拝見する限り 「嫉妬」がキーワードになりそうですね。
嫉妬の心理がどこから来るのかということだと思います。

仕事をしっかりこなしているご自分と、そうでないお相手の女性を比較
してしまって、許せない気持ちになっているとのことですが、
今回のケースでは、ごえもんさんは、どうしたいでしょうか?
まず、そこに目を向けてみてください。

相手を正したいのか、そうではなく、そういうことが気にならない自分、
いちいち比較しない自分になりたいのか。どちらでしょう?

ここを区別して考えてみてください。
もしかしたら両方大事かもしれませんね。
その場合でも、しっかり分けて理解し、取り組んでいくことが必要です。
また、ごえもんさんご自身の「幸せの価値観」を明確にすることも大切です。

続きは、ビデオでお話しします……

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