執筆者

Young,Asian,Woman,Using,A,Smart,Phone,In,Bedroom.

FROM:川畑のぶこ
        
『病気は無意識による否定的な問題解決者である』

私が師、カール・サイモントン博士の教えです。

先週末から、夫、息子に続いて、
私自身がコロナを発症しました。

夫も私もワクチンを3回打っておりましたし
外出の際はマスクもしており、
できる限りの対策はしていたので意外でしたが、
とりわけこのご時世、
感染症ばかりはコントロールのしようがなく、
無意識もへったくれも無い、
罹(かか)るときは罹る、
罹らないときは罹らないと思っていました。
 
がしかし、私のこの数ヶ月のダイナミズムを見る限り、
すべてを手放す10日間(とはいえこのように
執筆はしているのですが…^^;)というのは、
かーなり、意味がある流れだと感じざるを得ません。
 
実はこのコロナ罹患自主隔離期間中、
私はもともと3年ぶりのロサンゼルス出張が入っていました。
これは心から切望していた出張でした。
 
というのも、この1年間、我が家は
(私にとって不本意な)夫の長期出張が続き、
その間ほぼワンオペで仕事、育児、家事、
親族のケアなど、万年回転レシーバーのごとく
必死に行っていました。

平行して、息子のほうは、ミュージカルのオーディションや
ダンスや歌のコンクールに勝ち抜くなど
予想外の快進撃を遂げるなど、
表向き喜ばしく誇らしいイベントに見えるものの、
親としては物理的に時間と手間がかなりとられ、
喜びのエネルギーと同時に
消耗度も高いイベントが絶え間なく続きました。
 
また、4月からは突如として夫の地方単身赴任の話が湧き、
私や息子や義母も一緒に地方移住を考えるような、
家族全体の計画が根底からひっくりかえるような
出来事が続いていたのです。

結果的にこの地方移住は中止となり、
現状何もなかったように
我が家は平常を装っているのですが、
家庭内調整のために断ったり
滞っていたりした仕事も多く、
そのしわ寄せがこの1ヶ月間続いていました。

いつになく、精神的労働&消耗度が激しかったため
どこかで「心身をリセットしたい」
という気持ちが沸々と湧いてきました。
 
そこで、ちょうど今月カリフォルニアに行く必要のある
案件が浮上したため、これに乗じて、
1週間ほどリフレッシュの時間としようと思っていたのでした。
 
現地では、当該案件の時間を1日割く以外は、基本フリー。
  
気の赴くままに、第二の故郷であるカリフォルニアを
満喫できる旅をひとりで、または気のおけない友人らと
しようと思っていました。
  
セコイア国立公園にドライブしようか、
旧友とビーチカフェへ行こうか、シアターで観劇しようか、
カリフォルニアブルーのもと手足を伸ばした自分を想像しながら…
  
往復の機内も、ダラダラと片っ端から機内映画を
(とりわけまだ劇場で観られていないトップガンを!)
観てやるぞと心ときめいていたのです。
    
ところが、私がまさに成田へ向かう途中に家族発熱の連絡が入り、
空港につくやそのままUターン、
成田往復の旅であえなく終わったのでした。
   
帰路の成田エキスプレスでは、
数時間前に元気そのものでお別れをした息子が
40度近い熱と呼吸困難で救急搬送される事態になっており、
気持ちは焦るばかり。
  
主人も発熱しているので、
近所の親友が冷静に救急対応をしてくれて、
救急車にも同乗、私が病院に到着するまで
息子に寄り添ってくれました。
  
幸い、息子は熱による過換気で、
すぐに落ち着き、受診して帰路につきました。
  
そして、その翌日から、
いよいよ私も発症することになりました。
  
カリフォルニアでの、のんびりウィークが
コロナの隔離ウィークになるとは夢にも思わず、
人生のままならなさを恨む気持ちも出てくるのですが、
  
よくよく振り返るとこの3日間は、
国立公園やビーチカフェには行けないものの、
私の基本ニーズ、すなわち、仕事、家事、育児から
完全に解放され、ひたすらダラダラ過ごすことができています。
   
いつもなら、家族もなんとなく
「ママがやってくれる」or「妻がやってくれる」
と期待があるであろう諸々も、さすがに、
『同病相哀れむ』精神でそれぞれ辛さを理解し、いたわり、
家族3人手放しでダラダラを許容しています。
    
期待されていないし、期待に応えなくてよい!
これはなんと自由なことでしょうか!
  
あらかじめ自分がいない期間
家族が3日間は食べていけるよう
カレーやらスープやらパスタやらを準備していたので、
それを紙皿によそって消化します。
   
犬の散歩は近所の親友がジョギングがてら連れて行ってくれ、
日頃ウォーキングはあってもジョギングはないワンコも大喜び。
   
3人共倒れとなったこともあり、
ご近所さん、親戚、友人、同僚、みんなが
「何かあったらすぐ行くから何でも言って!」と
ものすごいネットワークがスタンバってくれています。
   
そして、なにより…
日頃は基本的にキッチンに立つことのない夫ですが、
私より先に快方に向かったこともあり
今朝は私が10時くらいに(目覚ましなしで♪)目覚めると、
なんとコーヒーを淹れる香りが、
続いて目玉焼きとベーコンの香りがします。
  
これは私が長年夢見ていたシーンで、
それはそれは、満たされる瞬間でした。
  
これは私が元気にカリフォルニアへ行って
元気に帰ってきていたなら、起こり得ない出来事でしょう。
  
アメリカの国立公園はいけませんでしたが、
ベッドの中からSNSに見舞い投稿として
「美しい景色」をコメント欄へ投稿するよう依頼したところ、
世界のあちこちからたくさんの友が
美しい景色の写真とメッセージを投稿してくれて、
  
私はベッドの中にいながらにして予想以上の旅行が出来ましたし、
なによりみなさんの思いやりを感じることができました。
  
かくして、私の無意識は、コロナの恩恵によって、
私のニーズ「諸々のタスクからしばし解放され、
自己充電し、愛する者からケアされたい。」
を満たしてくれたのでした。
   
これはある意味、カリフォルニア旅行より
何倍も価値ある旅であり、時間だと思えます。
   
まだ数日間、自主隔離期間がありますが、
しばらくこの無意識の恩恵を甘受したいと思います。
  

ーーー
 
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Q:川畑先生こんにちは。
いつも拝読させて頂いてます。

私は今まで自分が傷つかない人生を選んできました。
 
傷つく事を恐れ、平和に過ごす為に衝突を避け、
逃げて生きてきました。
 
ですが、自分を守りすぎて
周りの状況についていけなくなってきました。
 
人に会う時もビクビクしたり、
年齢もだんだんととっていき、
生きづらくなってきていると思いました。
 
堂々とできず、傷つく事を恐れ、
人に嫌われないように、、と考えるうちに
人と付き合う事が億劫になってきました。
   
私は昔から自分の事に焦点をあて、
自分の事ばかり気にしてます。
   
なので生きる事自体が面倒くさくて
時々死を考えたりしてしまいます。
   
自分が楽になる事ばかりに意識を向け、
自分以外の事は面倒くさい。
   
あの時ちゃんと自分と向き合っておけば
自分に自信を持てていたのではないか、、、
後悔ばかりが出てきます。
   
私は本当にダメな人間の塊です。
人に迷惑はかけるし、感情的になりやすいです。
しかし、人に依存的で孤独がすごく怖いです。
 
こんな自分とどう向き合っていけばいいでしょうか。
  
【えくぼ・40代・女性・パート】
 
―――――――――――――――――
  
A:FROM 川畑のぶこ
  
人と繋がり、和の中にいたい、
でも人と関わると相手から嫌われてしまい、
自分の心が傷ついてしまうので、
そのことを恐れてうまく関われないえくぼさんなのですね。
  
えくぼさんの繊細で敏感な様子が伝わってきます。
  
えくぼさんは、人間関係以外にも
過敏に反応することがあるでしょうか?
  
たとえば美しい自然や美しいものを目にすると
人一倍深く感動するとか、音や光に敏感であるなど。
   
もしそうであれば、えくぼさんは
HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)かもしれません。
  
HSPとは、アメリカのエレイン・アーロン博士が提唱した概念で、
感受性がつよく神経過敏な状態の人のことをいいます。
  
アーロン博士によると、HSPの人は、
DOESと呼ばれる次の4つの特徴があります:
   
D(Depth of Processing)
深く処理をする  
   
他の人は気にかけないようなことでも、
深く掘り下げて考える
   
   
O(Overstimulation)
  
過剰に刺激を受けやすい
刺激に対する反応が強く表れやすく、疲れやすい
  
  
E(Emotional response and empathy)
   
相手の感情に敏感
相手との心理的な境界線が薄く、共感力が強い  
   
  
S(Sensitivity to Subtleties)
   
些細な刺激を察知する
光や匂いなどの些細な刺激に敏感
   
    
HSPは神経学的には、扁桃体が過剰反応することで
不安や恐れが生じやすいことがわかっています。
    
病気ではなくその人の気質なので
治療をして治すというものではありません。
   
よって、「変わらなければいけない」と
プレッシャーを与えることで
自己否定が強化されてしまうので逆効果です。
   
まずは、そのような特性にダメ出しをせず、
素直に認め受け入れて対処していくことが大切です。
  
対人関係では「常に人に合わせないと嫌われて傷つく」
と思っているので、無理して人に合わせてしまう、
そのことで疲れてしまっていると思います。
   
まずは、「人と適度な距離をとってよい」と
積極的にある程度の距離をとることを
許してあげてください。
 
対人にかかわらず、不快に感じる刺激からは
一定の距離を置いて良いのです。
  
そのことで自分の時間や空間が確保されて
心のゆとりが出てきます。
  
逆説的ですが、このようなゆとりが出ることで、
ある程度それらに曝(さら)されても大丈夫、
いつでも安全地帯に戻れば良いという状態になります。
   
「人に合わせないと嫌われる」という思いに関しては、
相手の感情の責任を自分が担っているという
思い込みからくるものです。
   
感情というのは
ものごとの受け止め方の影響を大きく受けますが、
相手がものごとをどのように受け止めるかは
えくぼさんにコントロールできることではありません。
   
また、相手もえくぼさんに
感情の責任をとってもらおうとなどとは思っておらず、
自分自身で処理できる自立した存在であることを
信頼しましょう。
   
これは同時に、
えくぼさんの感情の責任は相手のふるまいではなく、
えくぼさんの受け止め方によって変わるということです。
   
えくぼさんが意図的に相手を傷つけたり害そうとしない限り、
相手の感情の責任をえくぼさんが取る必要はないですし、
そもそも誰かの感情のすべての責任を他人が取ることは
不可能であることを覚えておいてください。
   
えくぼさんが無理に相手に合わせなくても、
相手が離れていったり、
えくぼさんを嫌いになったりするとは限りません。
   
たとえそういう人がいたとしても、
全員がそうではないということ、
無理のない、自然なえくぼさんに好意を持つ人も
いるということを忘れないでください。
    
無理な依頼には「NO」と断ってよいのです。
    
相手はえくぼさんの答えがNOでもYESでも
それなりに対処できることを信頼してください。
    
えくぼさんがNOと素直にいうことで、
喜んでYESの人が現れるのです。
   
相手の都合どおりになることが友情ではありません。
   
真の友情はYESでもNOでもOKな状態です。
   
   
何より、えくぼさんご自身が
えくぼさんの親友になってあげてください。
   
えくぼさんは親友がおなじように悩んでいたら
どんな言葉をかけてあげたいですか?
   
鏡の中の自分に、同じ言葉をかけてあげてください。
   

ーーー
★自分の本性に還る「サイモントン療法」週末プログラム
7月16-17日 講師:川畑のぶこ 

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※こちらはサイモントン療法協会様の主催です

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Q:川畑先生の大ファンです。
よろしくお願いします。

6歳の息子のお友達関係で悩んでいます。

息子は2歳位から、なぜかお友達から嫌われたり
避けられてしまう場面が多い子でした。

約束して一緒に公園に行ったのに
お友達は息子とは遊ばず
公園にたまたまいた知らない子と遊び始めてしまうことや、
手を繋ごうとして嫌がられたり、
仲間はずれにされたり、たくさんありましたが、
息子は普通の子で意地悪や他害もなく、
息子に特に大きな原因があるわけではないと
見ていて思います。

そんな息子も年長さんになり、同じバス停で1人、
とても仲良しな女の子ができました。
平和な関係で私も安心していましたが、
最近同じバス停の他の女の子達が、
その子を取り囲み息子から引き離そうとします。

その子を息子から連れて行ってしまい、
息子にはこっちに来ないでと、1人になるようにします。

毎回そんな場面を目にして、私は胸が痛んでいます。

息子はそうされたらどうして良いかわからず
ただ悲しそうにしています。

私は傷つきその場面を思い出すと
夜眠れないくらいになってしまいました。

なんで息子はいつもこんな扱いを受けてしまうのか
悲しくなります。

こんな時私はどう行動したら良いのでしょう。
息子になんと声をかければ良いのでしょう。
どういう前向きな気持ちを持てば良いのでしょう。

色々経験しながら成長していくとわかってはいますが、
目の前で意地悪されることが多く、
本人はそこまで気に病んでいませんが、
親の私が落ち込んでこの先のことを考えると
不安になってしまいます。

(発達に問題はない息子です)

【ハリー・40代・女性・主婦】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

ハリーさんの母心が伝わってくるお悩みです。

愛する我が子が仲間外れにされているのを見るのは
心が苦しいですね。

まず、子どもたちの心理的な発達という側面から
見てみると、2歳ぐらいの子たちというのは、
基本的に相手の気持ちを予測したり、
理解したりすることは難しく、
心の赴くままに遊びます。

興味の対象もめずらしい遊具やモノであることが多く、
公園や遊戯場にグループでお友達がいても、
それぞれが一人遊びをすることが多いです。

もし、興味のあることをしている子
(自分が使いたいものを持っていたり、
遊びたい遊具にいるなど)がいれば
その子と接触するかもしれませんが、
飽きればまた別なところや人のところへ行ったりします。

特に対友人への絆というのは
まだまだ形成されにくい段階にいます。

よって、周囲の子が息子さんに近づかないのは、
必ずしも彼の行動や性格に問題があるからではなく、
2歳児は自分と身の回りのものに
関心を抱きがちであるということです。

相手の気持ちを推測したり理解したりすることを
心理学では「心の理論」と呼びますが、
この心の理論が発達するのは
4歳から7歳と言われています。

6歳だとまだ相手の気持ちが理解できない
お子さんもいます。

バス停の女の子たちはゲーム感覚で、
「女の子グループ」でつるむことがしたいのかもしれません。
これも特に、息子さんの性格に問題があって
嫌いだからというわけではなく、
単に息子さんが「女の子ではないから」という理由で
グループから外している可能性もあります。

あるいは、息子さんと仲良しの女の子に関心があって、
その子を自分の仲間にしたいと思ったのかもしれません。

いずれにせよ、幼児の場合、
その子を仲間に入れない理由は
必ずしもその子に問題があるからとか、
その子が嫌いだからとは限りません。

息子さんが特に問題行動を起こしていないのであれば、
今の時期はあまり深刻になる必要はないかもしれません。

このような状況で親としてできることとして、
息子さんに自分の気持ちを素直に相手に伝えるように
促すことをおすすめします。

お友達に対して、「ぼくも仲間にいれて」とか
「仲間はずれにしないで」とか
「入れてくれないと悲しいよ」とか
と自分の気持ちを伝えることです。

共感力の高いお友達がいる場合、
一緒に遊ぼうよと促す場合もありますし、
そのやりとりに保護者が気づいて
仲間に入れるよう促すこともあります。

あきらかに意地悪をされている場合は、
ハリーさんが「みんなで仲良く遊ぼうね」と
グループ全体に一声かけても良いわけです。

また、バス停のママ友に
「息子はみんなと仲間になりたいんだけど、
シャイで言えないみたいで
見てて悲しくなっちゃう」と
素直に親心をシェアしても良いですよね。

すると、ママ友のほうが
「〇〇君も仲間にいれてあげようね」と
自分の子どもに教育してくれるかもしれません。

親子で周囲に気持ちを伝えるレッスンをしてみてください。

小学生くらいになると、子どもたちの発達も進み、
相手の気持ちを理解できるようなってきますし、
仲間はずれを注意する子どもも出てくるので、
このような問題も今より減ってくることと思います。

それでも、周りが変わることを待たずに、
自ら率先して気持ちを伝えて
働きかけるように努めてください。

    
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Q:自己肯定感を上げたいです。

なんでもギリギリで、物事を継続できず、
自己否定のループから抜け出せません。

状況はいくつかあります。

①書類仕事に対して。
苦手意識があり、取り掛かりが遅く、
締め切りギリギリか、締め切りを過ぎての提出になること。

・期日はあらかじめ決まっているため、
 仕事に着手するまでモヤモヤした気持ちで 毎日を過ごします。
一か月前くらいから 体調が崩れます。
自分でストレスを かけているのだと、最近自覚しました。

・直前になって、取り掛かればいい、
  取り掛からねばならないとわかっているにもかかわらず、
食べたり、ネットサーフィンに逃げてしまいます。

・参考資料を読み込んで良い書類を作りたいと思っているのに、
時間が足りず、やっつけ仕事になることも多いです。

②時間の使い方。
上手になりたいです。

・①にあるように、
やらねばならないことから逃げるように時間を使います。
 これは、「自分がやりたい」「早起きして取り組みたい」
に対しても同じです。
 早起きのために早く寝ると決めても、
 いざ夜になると布団に入るのが遅く、
 日付変更線を超えることもあるために、
 出勤に間に合うギリギリまで寝ているような状態です。

③継続することが苦手です。

・好きなことでも何でも、
瞬発力で取り組むことはできても続かず、
3日坊主どころか1日坊主です。

ここまで書いてきて、
「できないことばかりにフォーカスしているな」
「動くことしか解決しないよな」と思いました。

動くことでしか、時間の使い方も解決しないとも思いますが、
最初に動く、その力を出すための考え方等を
教えていただきたいと思いました。

小さな視点での困りごとですが、
俯瞰した視点での考え方、よろしくお願いいたします。

【天音(あまね)・50代・女性・地方公務員】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

苦手を克服したい天音さんなのですね。

物事の段取りや時間の枠組みに対するニーズは
人それぞれです。

計画すること自体が好きで、
スケジュール帳も細かく書き込み、
そのとおりに実行することに喜びを感じる、
逆にその通りにしないと気持ち悪い人がいる一方で、
できる限り時間に拘束されず、
フリーでいたい人もいるでしょう。

天音さんは段取りや時間の枠組みに関するニーズは
本来低く、ご自身でもご指摘されているように
「ねばならない」対象だと思います。

それを無理やり「したい」にするのは
あまりおすすめできません。

「早起きできる自分になりたい」のはわかりますが、
喜びとして「早起きしたい♪」は無理があります。

無意識は「早起きせねば」と
鼓舞する思いなのでしょうから。

では、天音さんはそれら苦手なことが
克服できないかというとそうではありません。

苦手なことを克服するには、
心理エネルギーが充電されている必要があります。

それが枯渇していると、
苦手なことにチャレンジができません。

天音さんがやらねばならないことがあるのに
食べたり、ネットサーフィンしてしまったりするのは、
実は苦手なこと(たとえば書類仕事)を取り組む前に
無意識が心理エネルギーをチャージしていること
が考えられます。

もし天音さんが対書類の仕事は嫌いだけど、
対人の仕事は好きであるとするなら、
対面の仕事で腰が重くなることは少なく
期限を過ぎるということはあまりないのではないでしょうか?

苦手なことに取り組むことは消耗しますから、
天音さんの無意識がその前に、
ちょこっとエネルギーを上げておいて
バランスを取ろうとしていることが考えられます。

おすすめするのは、
あらかじめネットサーフィンや食べる時間を
予定にしてよいことと許可を与えて、
それも書類仕事と1セットで考えるという方法です。

その際、セルフケアを意識して取り組み、
食べたりネットサーフィンができたら自分を褒めます。

今の天音さんは、それらを「本来すべきことでない!」
と禁止事項にしてしまっているのでストレスがかかり、
わかっちゃいるけどやめられない状態になり、
さらに罪悪感に浸るという悪循環に陥ってしまっている
と思います。

自身を充たすことも仕事の一部として組み入れてください。

罪悪感を達成感に変えることで、
苦手な仕事を「やりたい!」とまでは行かずとも、
「まあ、別にやってもかまわない」の
抵抗が外れるくらいにはなるはずです。

①と②は連動していて上記の
アプローチで対処してみてください。

③は本当にやりたいことをやっているのか、
それともやはりそれが出来たら良いなという
理想の自分へのこだわりから行っているのか
をもういちど振り返ってみては
いかがでしょうか。

本当に好きなことは無理をしなくても続くはずです。

「好きな自分になりたい」とか
「好きになるべき」とかと思っているのか、
それとも「純粋に好き」なのかでは天地の差です。

天音さんが無理をしなくても
続いていることは何ですか?
それらが天音さんが本当に好きなことです。

それらを第三者の価値観で
過小評価することなく、天音さんご自身で
好きでいて良いと評価してあげてください。

また、好きなものは時間の経過とともに変化するものです。

とくに自由を大切にする人は、
好奇心が旺盛でいろいろなものに触れることで
世界を体験したいというニーズがあることが考えられます。

そうであれば、「いちど決めたから」という理由で
それをし続けることは苦行になり、
その人の本性から離れることになります。

ニーズはそれぞれであることを素直に受け入れて、
自分らしさを大切にしてください。

その結果、苦手なものを「好き」とまでならなくとも、
無理なく克服できるようになる可能性はぐんと高まるでしょう。

   
   
  
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Q:看護師として病院勤務をしています。

中間管理職をしています。
昨年末に大変信頼していた部下から裏切られました。
 
その部下とは業務改善やスタッフ育成に向けて
よく話をしていました。
 
ある会議の場でその部下は、激昂した状態で
私に対する批判を突然いろいろ言い始め、
(攻撃されたように受け止められました。)
私は訳がわからなくなりました。
 
その後部下とは二人で話しをしましたが、
私に対する批判で終わりました。
 
人間不信となり退職を決め、上司に申し出ましたが、
部署を異動させることで頑張ってほしいといわれ、
退職はできませんでした。
 
すれ違う時など挨拶は普通にしていますが、
部下からは挨拶は返ってきません。
無視されているような状態です。
 
時々一緒に仕事をしなければならないことがあります。
そのことを考えるだけで
動悸がしたり嫌な気持ちになります。
 
そのような相手に対して
どのように心を保てばよろしいでしょうか。
 
【たまちゃん・50代・女性・看護師】
   
―――――――――――――――――
 
A:FROM 川畑のぶこ
 
裏切りほど私たちの心身を蝕むものはありませんね。

おそらく、誠実に献身的にお仕事をされてきたであろう
たまちゃんが、信頼していた部下から激昂される、
しかも他の人の目がある会議で
そのようなことになったのであれば、
精神的ダメージも大きいことと思いますし、
身体症状が出ても不思議ではありません。

相手に対してどのように心を保てばよいかということに関して、
まず客観的な声を取り入れながら
状況を整理していくことをおすすめします。
 
部下とのやりとりの詳細は分かりかねますが、
部下が会議で激昂、さらに二人での話し合いの際も
批判ばかりで終わるということは、
おそらく冷静な話し合いが成り立っていないと思われます。

そうであれば、まず、部下が理性的に物事に対処することが
できる人物か否かということが問題です。

思いやりや敬意をもって話し合いができる相手のいうこと
であれば、耳を傾ける価値はあると思います。

部下の人格に問題があり、気に入らないことは何でも
批判するようなパーソナリティーであった場合、
不満をぶちまけたいだけの単なるハラッサー
(ハラスメントをする人)であって、
部下の一言一句をまともに取り合う必要はない可能性もあります。

そのような人のためにたまちゃんが退職してしまうのは
とても惜しいことです。

退職願いがすんなり受け入れられず、
異動で対処する提案がされたのもそのためではないでしょうか。
 
ぜひ、たまちゃんが信頼できる同僚や上司に、今回の事件について、
客観的な意見をヒアリングしてみてください。

もしかしたら周辺の人々もおなじような問題を部下に対して
抱いているかもしれませんし、まともに取り合わず
うまく交わしているかもしれません。
 
そのことがわかればこの問題はたまちゃんが(退職するなどで)
一人で対処するものではなく、
相手が取り組むべき課題ということが分かってくることでしょう。

この場合、ここでたまちゃんが退職してしまっては、
相手の課題も先延ばしとなり次の犠牲者が出ることになります。

相手の不敬な態度は気分の良くないものだと思います。

ただし、前述のことを理解すれば、
そこまでパーソナルなこととして受け止めなくて済むようになり
スルーできるようになると思います。

もちろん、もしも部下の言い分は過激ではあるけれども、
一理あるというフィードバックが周辺から得られたのであれば、
そこはどのように改善できるのか静かに振り返り
検討してみると良いと思います。

医療現場では仕事に誠実に真摯に取り組む姿勢は大切ですが、
対人関係において、すべてを相手に言われるがまま、
ストレートに受け止めすぎないことも、
世の中を上手に渡り歩くのに大切な術となってきます。

また、ハラッサーは、問題を自分ごととして
静かに受け止めようとする真面目な相手
(=自分に跳ね返してこない相手)を、
うまく嗅ぎ分けてハラスメントをしてくるので、
その流れに乗っからないように気をつけてください。

そのような意味で、たまちゃんも跳ね除ける力と
スルー力をぜひ鍛えてほしいと思います。
   
   
  
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FROM:川畑のぶこ
        
新年度から2ヶ月がたちました。
この時期は、メンタルに不調をきたす人が多いです。
 
俗に言う5月病はみなさん耳にするかと思いますが、
近年6月病にかかる人が増えてきています。
 
4月から新しい職場や部署で環境が変わり、
ゴールデンウィーク明けくらいに息切れしてしまうのが
5月病であるのに対して、

6月病はある程度頑張りが効く人、
ストレスを無視してさらに気合で頑張ってしまった人に
起こりやすいと言われています。
  
いずれも専門的には適応障害と呼ばれるものです。
 
メンタル面では
 
□ 憂うつ
□ イライラ
□ 不安
□ 焦り
□ めんどうくさい
□ 集中力の低下
□ 物忘れが増えた
□ 涙もろくなった
 
身体面では、
 
□ 疲労
□ 頭痛
□ めまい
□ 吐き気
□ 不眠
□ 食欲不振
 
などのような症状が出ているなら危険信号かもしれません。
 
もしかしたら、新年度の環境の変化に関係なく、
上記リストの多くにチェックが入る人もいるかもしれませんね。
 
そんなあなたもがんばり屋さんなのはまちがいないでしょう。
 
このように心身が消耗してしまったときは、
こころの断捨離が必要です。
 
不要・不適・不快な状況や人間関係を
即手放すことができるのであれば万々歳ですが、
社会システム上、そうも言っていられないことも
多々あるかと思います。
 
そのようなときは、可能な限り、
ストレッサー(ストレス要因)から離れつつも、
ものごとの受け止め方を変えてみることによって
人生を軽やかに歩むことが可能になります。
 
すなわち、新しい視点の獲得ですね。
 
頑張りがきく人の思考パターンには
「ねばならない」思考が多くみられます。
 
たとえば、「すべて自分でやらねば」というような
完璧主義の思考パターンが
自分を苦しめてしまっている場合があります。
 
そのようなときには、
必ずしもすべてを自分でこなす必要はなく、
助けを求めて良いと考え直すことによって
楽に前進できるでしょう。
 
このように古い考え方を手放して、
より健全な考え方を獲得していくこと、
すなわち、居住空間と同様にアタマの中も
要・適・快な思考を取り入れ代謝させることによって、
心身のエネルギーを回復できるようになります。
 
自分に優しくなることは決して弱さではありません。
 
これまで人に配ってきた心をご自身へ向けてあげてください。
 
5月、6月はストレスも溜まりやすい時期ですが、
緑が美しく過ごしやすい季節でもあります。
 
いったんすべてを手放して、スマホも横において、
美しく代謝する自然と向き合い、深呼吸してみるのも
心を清々しくさせてくれるでしょう。
   
 
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Q.はじめまして。
私は61歳、3人の子供は自立し、夫と2人暮らしです。

子育てが終わり自分の人生が始まると
希望と共に50代半ばが始まりました。

しかし自営業の夫は休みもなく
収入が一時、世の中の変化で激減し
私はその手伝いとパートに出るように。

家事、仕事、家の手伝いでそれどころではなく、
自分を守るために家事(主に食事)と
家の手伝いははずしてもらいました。

夫が妻の支えを発揮しないことに
不満を持つのを知りながらも
私は中ば強行しました。
 
そして今私の中で夫が重荷になっています。

これからの人生夫の顔色を気にしながら
過ごすしかないことに希望が持てません。
  
今迄したかったことも
このままでは不可能でしょう。
 
夫と私の中で進む道が違っている中、
この先モヤモヤを抱え人生を終えるのかと
絶望感でいっぱいで明るくなれません。
  
結婚という契約をしてしまったのを
後悔する日々です。

またもっと早いうちに自立していなかった
自分を責め続けています。
 
 
【千日紅・60代・女性・パート】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

3人のお子さんを育てられ、
全員無事巣立たれたとのことで、
千日紅さんは素晴らしいお仕事を
完了されたのですね。
 
そしていま、
それまでエネルギーをかけていた対象が去り、
こんどはご主人がその代わりになったのですね。

千日紅さんにとって、ご主人が
重荷になっている理由は何でしょうか?
 
ご主人はこれまで彼なりに
(たとえば家族の生活を支えるために働くなどして)
千日紅さんやご家族を大切にしてきたでしょうか?

それとも常に顔色を気にしながら過ごすのは
嫌ということであれば、彼は身勝手で、
妻を軽んじたり家庭内でモラルハラスメントなど
が日常的にあったりしたのでしょうか?

前者であれば、人生は荒波がつきもので、
夫婦はたとえそれぞれの期待通りに人生が進まずとも、
そのような荒波を協力しながら乗り越える関係、
そのことによって互いに譲り合い、
助け合って成長していく関係となることが好ましい
わけですが、後者であれば話は別となります。
 
万一、千日紅さんが夫の理不尽な態度に
ずっと我慢し続けてきているなどで
精神的な苦痛を味わってきているということであれば、
彼の仕事の協力もしたくなくなるでしょうし、
 
おそらくそれまでは役割分担で
千日紅さんの役割であったであろう家事も
したくなくなるのも当然のことと思います。

仕事の手伝いや家事は、
気持ちの問題もあるかもしれませんが、
千日紅さんご自身が生計のために
仕事に出るようになって忙しく、
物理的に無理であればなおさらでしょう。 
 
ただ、負担であった仕事の手伝いや家事を
しなくて良いフェアな状態になってもなお、
さらに夫が重荷になる理由があるのなら、
まずはその理由をクリアにしていくことが
大事ではないでしょうか。
 
たとえば家庭内でハラスメントがあるなら、
それをやめるよう促すことは大切です。

家庭内暴力(DV)には
身体的なもののみならず、精神的暴力や
経済的暴力など、当事者がそれを
暴力と認識していないものもあります。
  
暴力は許してはいけませんから、
そのことを自覚してもらいやめるよう、
そして千日紅さんが家庭や夫婦間に求める
思いやりや敬意などについて伝えていく
ことも大切になると思います。
 
時として、夫は状況を理解して
受け入れているにもかかわらず、
妻側の無意識な「常に夫を支える良妻」の
セルフイメージが崩れることで
自らを苦しめ、重くなることもあります。

その場合、
「私は本来良妻でいたいにも関わらず、
 相手がダメなせいでそれができないんだ」
という投影と呼ばれる心理的な防衛機制が
働くことがあります。
 
そうであれば、
良妻のイメージにこだわる自分を手放し、
それができない影の部分の自分を
否定することをやめることで
苦しみを解消することが課題となります。
 
外で仕事をし、家のことは自分以外の者に任せる、
個人的に作り上げた良妻の影の自分を
それでよしと素直に受け入れ、
統合していくことが大切になります。
   
また、夫との時間で好ましい側面があれば
そのことに意識を向けて
心の水やりをしてみてください。

笑い合う時間、稼ぎは減っても投げ出さずに
真剣に仕事に取り組む姿勢など、
感謝や尊敬できる部分を意識してみてください。

人生とはままならないものですが、
それでも意味ある学びを与えてくれていることも
忘れないでください。

   
   
   
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Q.いつもメルマガありがとうございます。
  
今日は最近私が感じていることについて相談させてください。
   
それは、「人生100年時代」という言葉。
正直この言葉を聞くと絶望感を感じてしまいます。
  
「老後に家族に迷惑をかけないように」といった、
長生きリスクを考えた台詞を聞くたびに悲しくなります。
  
学生のときは、死ぬときに思い残すことがないように、
必死に生きてきました。
  
その結果、就活、結婚、出産、家の購入など、
大きなライフイベントはだいたい終え、
やりつくした感があります。
  
今後のことを思うと、長いな……とため息が出ます。
   
子供はかわいく、ささやかな幸せは感じていますが、
毎日、仕事と育児、家事を繰り返すことがつまらなく感じられ、
今後は何を目標に生きればいいのか
わからなくなってしまいました。
  
実家の両親は年をとればとるほど仲が悪くなっています。
  
周りの家族を見ても、
あまり「うらやましい」「こうなりたい」という家族がいません。

どうしたらいいでしょうか。
  
 
【メイ・30代・会社員】
  
 
―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

人生50年と言われていた時代から一気に倍の100年になり、
年齢の価値も昔とは大きく変わってきましたね。
 
メイさんは悔いのないように人生を生きようと、
多くのことを成し遂げてこられたのですね。
 
「長いな」と思うのは、
もしかしたら走りすぎたせいかもしれませんね。
 
臨床心理学者で元文部科学省長官の故・河合隼雄氏が
生前、高野山医療フォーラム
「生と死が手を繋ぐには」に登壇された際、
つぎのようなことを話されていました。

彼が子どもの頃は、人生50年と言われていたので、
50歳まで生きることを目指していた。
 
ところが、50歳になってみると、
平均寿命は80歳になっていた。
 
これは手放しでよろこべることなのでしょうか?と。

これは、500メートル走と聞いて
必死にゴール目指して走っていたのに、
ようやく500メートル地点にたどり着いた途端、

「すんません、 今年から800メートルになりました」
 
と言われているようなものではないかと。

ただし、付け加えて、もしその500メートルの過程が
穏やかで楽しいものであれば
伸びることは好ましいことだけれど、
苦しみばかりがあるのならただ伸びてもしかたがない。

大切なのは、命の長さではなくて
人生の質ではないかとおっしゃっていました。
 
また、私自身、臨床でがん患者さんと接する中で、
人生で後悔することを尋ねると、
多くの人は「もっと自分を大切に生きればよかった」
とおっしゃいます。
 
そしてもし、命が永遠なら…というと
多くの方は永遠は長いとおっしゃるので、
100年だったり200年だったら?と尋ねてみると、
 
「もっといろいろなことをスローダウンして
ゆったり過ごしたい」とか、
「もっとたくさん寝る」とかといった答えが
多くの人から返ってきます。

みなさんお疲れなのですね。

これはメイさんも参考にされると良いのではないでしょうか。
 
私たちはこれまで短時間でより多くのことを達成し、
生産性を高め、他人の目に見えるかたちで
成果を出すことに邁進してきました。
 
これからは、他人の評価ばかりでなく、
メイさんはささやかとおっしゃるかもしれませんが、
リラックスしたり休息したり、
子どもや美しい自然と触れ合う時間などを究極の価値と定めて
ご自身の時間を大切にされると良いのではないでしょうか。
 
人生が延びた分、ぜひこのように価値観を再構築して
ご自身の日々に潤いをもたらすように工夫をされてください。
 
また、私たち一人ひとりの内に
そのような智慧が宿っていることも信頼してください。
   
   
   
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Q.いつもメルマガを楽しみにしています。
今日は、友人についてご相談させてください。
 
最近、昔からの友人に
「距離を置きたい」と言われました。
 
その事実にとても戸惑っています。
というのも、これまで、
私が彼女のわがままに付き合い、
ずっと被害を被っていた側だからです。
 
例えば、彼女が発言したことで、
私が他人から怒られたり、
 
彼女に調べことを頼まれて、
時間をかけて調べて後日伝えたら、
「あっもうその件はいいや」と言われたり、
 
以前から約束していた旅行を
当日にドタキャンされたりと
かなり振り回されてきました。
 
私もなぜそんな人とずっと友人でいるのか
わからなくなっていたので、
今回のことは良かったのですが、
 
なぜ彼女から距離を置きたいなどと
言われなければいけないのかと
腹立たしいような、悲しいような
なんとも言えない気持ちでいます。
 
この事実に対して、
私はどのように向き合えばよいか
教えていただけないでしょうか?
 
よろしくお願いします。

【クローバー・40代・専業主婦】
 
 
―――――――――――――――――
 
A:FROM 川畑のぶこ
 
昔からの友人に突然
距離を置きたいと言われるとは、
とりわけクローバーさんはいろいろな場面で
ご友人に気を遣ってきたのであれば、
本来なら、感謝されていいはずという思いが
湧いてくるでしょうし、
なおさらショックだったことと思います。
 
このような人間関係における摩擦や事件は、
衝撃や不快感をともないますが、
実は双方の課題を浮き彫りにもしてくれる
またとないチャンスでもあります。
 
クローバーさんのメッセージで気になった点に、
「私は被害を被っていた側」
と認識されているところがあります。
 
心の底では、ご友人は加害者で
ご自身は被害者と思っていらっしゃるのですよね。
 
そうであれば、改めて、友情とは本来、
加害と被害の関係にあるものなのか?
と問い直してみます。
 
この友情関係には不健全さがあったのでしょう。
 
おそらく、相互に
依存的なものだったのかもしれません。
 
すなわち、クローバーさんのケースでは、
自身では満たしきれていない
自己肯定感を充たすための手段として
相手を使ってしまってはいなかったかを
振り返ってみると
気づくことがあるのかもしれません。
 
相手に「いい人」という評価を得たり、
誰かに必要とされたりすることで
自分の価値を確かめたいと無理に
相手に合わせていなかったでしょうか。
 
どこかに「こんなわがままなあなたに
つきあえるのは私ぐらいのもの。
あなたは私という存在がいてラッキー。」
という表面化されない優越感や自負心は
なかったでしょうか。
 
私は私のままでもOK、
友達なのだから許し合えるしわかり合える、
と基本的な信頼がある関係なら、
クローバーさんも頭にきたときは
頭にきたことを伝えられるはずです。
 
「あなたの言動のせいで
 私にとばっちり来たわよ!」とか、
 
「えー!せっかく時間をかけて調べたのに
 ショックー!早く言ってよー!」とか、
 
「えー!ドタキャン!?
 楽しみにしていたのにー!」
 
と不平を伝えたり、埋め合わせを
リクエストしたりするなどして、
主従でなく対等な関係でいられると思うのです。
 
言いたいことを飲み込んで
相手に合わせているので
振り回されていると感じてしまいます。
 
今回の出来事は、
クローバーさんは相手に対して
自分を卑下する必要はまったくないのだから、
今後は振り回されない対等で健全な
人間関係を構築していきましょう、
というメッセージなのかもしれません。
 
もし、そのご友人との関係が大事なら
 
「ショックだったんだけど、
 距離を置きたいと思った理由を聞かせてくれる?」
 
と正直に尋ねてみるのもいいかもしれませんね。
 
そこまでして関係修復したいと思わないのであれば、
そもそも表面的で、お互いにとって
しがみつく必要のない関係なのかもしれません。
 
ぜひ出来事の意味を振り返ると同時に、
クローバーさんの心の奥のメッセージに耳を傾けて
新たな関係性を構築してみてください。
  
  
    
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Q.自分の承認欲求を自分で満たしていくことについて
助言いただければ幸いです。
   
夫と娘二人と暮らしています。
 
長女は3歳の時に自閉症の診断を受けました。
それから、発達障害について学んで感じたことは、
診断を受けていないけれど夫婦共にADHDを含むASD、
次女もADHDだろうということです。
   
それでも、現在私はカサンドラ症候群だと思っています。
  
夫との関係を悩み、川畑先生の講座で
少し相談させていただいた時から、
「自身の承認欲求」について考えています。
  
先生の著書で見かけた心理ドライバーでは、
完璧であれドライバーが強く働いていると思います。
   
幼少期を考えますと、母は私に
衣食住は満たす対象以外の興味がなかったと思います。
   
親に認めて欲しい気持ちが満たされないまま育ち、
かつ他人にSOSを出すことも苦手でした。
   
油断すると「ダメだ」という口癖が出ます。
   
夫との関係は出産後一度大きく溝ができ、
新築後、完全にうまくいかなくなりました。
   
親に承認してほしかったように夫に求めていたと思います。
   
夫もできない人だと理解できてきました。
  
自身の承認欲求は自身で満たすことを考えなくては、
と頭では理解できるのですが、
どうしても「他人に満たしてほしい」気持ちが
自分にあるのを感じています。
   
【ねこねこ・40代・女性・個人事業主】
  
―――――――――――――――――
  
A:FROM 川畑のぶこ
 
人は人との関わり合いによって満たされもすれば奪われもします。
  
また、人によって傷つきもすれば癒やされもしますね。
 
ねこねこさんが相手との関わりによって満たされたい
という欲求は自然なものです。
  
私たちの抱く心理的欲求には
自身で満たせるものもありますが、
人によってのみ満たされるものもあります。
   
このことから、「すべて自分で満たさねば」という
完璧を捨てるのも大事ですね。
  
そして、互いに認め合う関わり合いの対象を「家族のみ」
にこだわることも捨ててみるのが良いかもしれません。
  
もちろん、家族で親密な関係を築けたに越したことはありません。
 
ただし、ねこねこさんがご指摘されているように、
ご家族にASD(自閉症スペクトラム)の問題がある場合、
ねこねこさんが望むかたちの親密さや心の通ったやりとりなど
情緒的な交流による承認というのはハードルが高いかもしれません。
   
ただ、
 
「このような場合にはこのように対応してもらえると私は
 認められているとか受け入れられていると感じられるので
 そのようにしてほしい」
 
と明確に情報を相手にインプットすることで、
相手はそれを理解し行動に移すことも可能です。
  
ねこねこさんにしてみれば、
 
「そんなこと言わなくても以心伝心でわかってほしい」
 
と思うかもしれませんが、
そこは「言いさえすればわかる」と切り替えて、
そのことで相手が歩み寄る努力をしてくれている
(ねこねこさんが大切であるがゆえに)
と感じられることが大事です。
   
同時に、ASDの家族特有の苦労をされていることで
不調をきたすカサンドラ症候群だと思うとのことですから、
  
ご自身の満たされないニーズを
原因となっている相手から満たしもらおうとするのではなく、
別なリソースから満たすようにすることが賢明です。
   
ねこねこさんは友人や仕事仲間や趣味の仲間などと
心の通う交流はされていますか?
  
身内だと距離が近すぎて、
互いの良さが空気のようになり見えなくなってしまったり、
そのことをわざわざ口にしなかったりするかもしれませんが、
  
適度な距離感があるからこそ、互いに気づける良さがあり、
それらを素直に認めあえたりもしますから、
そのような関係も大切に育まれることをおすすめします。
   
また、カサンドラ症候群の当事者会などに
参加するのもおすすめです。
  
同じ課題を持つ者同士が心の内を分かち合い、
認め合うことができるのは大きな癒やしに繋がります。
  
また、ASDの家族との向き合い方に関する
有用な情報も得られる可能性があります。
 
ぜひそのような自助グループの参加もご検討ください。
 
もちろん、最終的には、ねこねこさんが
ご自身を相手から認めてもらいたいように認めているか否か
は大きな課題です。
   
ねこねこさんがご自身の親友だったら、
なんて言ってあげたいですか?
  
ぜひそのことも振り返ってみてください。
 
そして、鏡の中のご自分に
承認の言葉をかけてあげてください。
 

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