執筆者

__________20230515

FROM 川畑のぶこ

今日は、オレンジさん(40代・女性・介護職)
のご相談にお答えします。

【Q】いつも川畑先生のメルマガや
YouTubeを、楽しみに拝見しています。

私は40代で、仲の良い職場の同僚も40代です。

同僚は独身ですが、同僚の兄や姉は
それぞれに子どもや孫の数が多く、

そのうちの何人かが不正に生活保護を
受けているということを聞いていて、
心穏やかではいられません。

例えば、生活保護を受けるためにわざと働かない。

書類上は離婚して保護を受けているが、
実質は夫婦関係にある。

知り合いの居酒屋で短時間だけ内緒で働いているが、
保護の金額を減らされたくないので
収入の申告をしていない、などです。

医療費が無料だから、薬局で薬を買うより
病院に行けばタダでお薬をもらえるからと、
なんでもかんでも病院に行く。

元気で働けるのに働かず、
昼間からパチンコに行っていたり、

毎日モーニングを食べに行ったり、
高額なランチをしょっちゅう食べに行ったり、

一族そろって旅行に行ったりと、
生活保護のお金を使って遊び放題で、

お金がなくなれば、なんとか誰かに
借りる生活をしているようです。

コロナ禍で、非課税世帯の給付金も
何度も受け取っています。

同僚の兄弟姉妹のそのような話を聞くと、
イライラが止まりません。

自分には関係ないとは思うのですが、
その人たちに腹が立ち、

少ないお給料の中から
私たちが納めた税金なのにと思うと
さらに腹が立ちます。

しまいには、保護を受けているわけでもない
同僚まで嫌いになりそうです。

私は毎月一生懸命にやりくりしているのに、
なんだあの人達は! 

罰が当たればいいとか、
地獄に堕ちろとまで思ってしまうこともあり、
そのことにイライラしている自分が嫌になります。

どういう風に考え方を変えれば楽になるのでしょうか?

【A】そうですね、このような不正や
ずるをしている人たちの話を聞くと

自分たちはこんなに真面目に働いているのにと
オレンジさんがイライラしたり、
怒りを感じたりするのも当然だと思います。

ただ、世の中一定の割合で
このようなことはどうしても起きますね。

また、不誠実な人たち全員を正すことができるか
というと、残念ながらそうではありません。

世の中には、陰も陽も、善も悪も、
誠実なこともあれば不誠実なこともあるし、
ずるい人もいればそうでない人もいる……
 
これが世の中だということを受け入れていくということは、
私たちがいちいちイライラしなくて済むのに
大切な姿勢になってきます。

「受容する」ということですね。

それは「悪」や「不正」を善や正として受け止める
ということではありません。

そのような事態はなくならない、
そのような人はいなくならない、
という現実を受け入れつつ、

そこにどう向き合うか
自身の姿勢を考えるということです。

続きは、ビデオでお話しします……

 

 

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Q:小学校中学校時代にいじめられたのを
ひきずっているのか
人前で感情を出すことができません。

笑うこともありません。

人と話すのも苦手で
人が嫌いなのかもしれません。

この年でこういう相談をするのも恥ずかしいですが
どのようにしたら直すことができるでしょうか?
 
  
【静岡大好き・50代・男性・会社員】
   
   
―――――――――――――――――
  
   
A:FROM 川畑のぶこ

勇気をもってご相談くださってありがとうございます。

静岡大好きさんのハンドルネームの「大好き」という部分に、
感情の豊かさが潜んでいることを感じています。

静岡大好きさんは決して感情が無いわけではなく、
それを表現するのが苦手なのかもしれませんね。

小中学校時代にいじめに遭っていたとのことで、
とてもお辛かったことと思います。

きっと、そのときも苦しさに耐えて、
ぐっと感情を抑えていたことと思います。

皮肉なことに、いじめは感情表現が豊かな人よりも、 
いじめる側からみて、
その行為に耐えられるようにみえる子や、
無反応な子がターゲットになることもあります。
 
声を荒げて教師や周囲に訴えることもないので、
大ごとにならず、陰湿にいじめが続くわけですね。
 
本来、静岡大好きさんの長所でもあるべき忍耐強さが、
いじめっ子との関係においては
裏目に出てしまっていたのだと察します。
  
「常に強くあらねば」、とか「がまんして耐えねば」
という思いで、頑張ってきたのかもしれませんし、
 
そのことで自分を崩してしまいそうな激しい感情と
向き合うことを免れてきたのかもしれません。
 
でも、安心していただきたいのは、
もう大人としての静岡大好きさんは、
  
いじめは理不尽であり、
ご自身がいじめに値する人間でないことは
ご存知だと思うので、
   
「そこまで頑張らなくても大丈夫だよ」と、
小中学生のあの頃の自分に
言い聞かせてあげてほしいのです。
   
そして、まずは一人きりになれる部屋など、
人目に触れない場所で、   
映画や本など、静岡大好きさんが
感情を動かされる作品に触れて、
思いっきり涙を流してみてほしいのです。
   
感情をリリースする練習です。
   
誰も他に人はいませんから、
そのことをジャッジする人はいませんし、
いるとすれば静岡大好きさんだけです。
     
そして、スッキリしたら、鏡を見て
すこしだけ自分自身に微笑んでみてください
(大きく笑う必要はありません)。
        
このように、少しずつ、抑圧していた感情を
リリースして自分自身に晒していきます。
   
それでも自分は自分で大丈夫だ
ということに気づくでしょう。
      
何より、そんな自分を
静岡大好きさん自身が受容してあげてください。
    
また、感情を説明的に表現してもかまいません。
   
たとえば泣くかわりに「悲しい」、
笑う代りに「楽しい」「面白い」「愉快」、
怒鳴る代りに「あたまにくる」などと
言葉で表現してみます。
   
身振り手振りや表情など、
さほど身体的なエネルギーを使わずに、
喜怒哀楽を伝えることができますね。
    
静岡大好きさんなりに、
無理のないことから表現し始めてみてください。
      
ただ、万一、そもそも昔から
感情が湧かないというような場合は、
アレキシサイミア(失感情症)の可能性もあります。
    
アレキシサイミアは病気ではなく、
その人の性格の特性なのですが、
   
自分の感情(情動)への気づきや、
その感情を言語化することに困難を持っています。
    
決して感情がまったく無いわけではなく、
自分自身や状況を内省するのが苦手
という特徴があります。
     
近年、アレキシサイミアは、
共感能力の欠如や衝動性などによる、
ストレスの対処の問題や
対人関係の問題との関連も研究されています。
   
遺伝的要因としては、
自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群などの
発達障害のある人にも見られることがあります。
   
その場合、周囲から空気が読めないなどと言われて
いじめの対象になることもあるかもしれません。
     
また、アレキシサイミアは
他の精神疾患の陰性症状として出ていることも
ありますので、その場合は
精神科を受診して治療に取り組むことも大切です。
   
集団精神療法など、同じ課題を持つもの同士で
ワークをすることで気づきが得られることもあります。
  
「感情から逃げなくても大丈夫」ということを、
少しずつ確認していくことから始めてみてください。
  
ストレスに耐えるのではなく、
対処していけばよいことを覚えておいてください。
     
そして、自分自身を愛ある好奇心をもって観察して、
頑張りすぎて疲れがあることに気づいたなら、

無理をせずに休んだり、
充電するための時間をとるようにしてください。
   
そのようなご自身への優しさは
決して弱さではなく、強さであることを知ってください。
 
  
ーーー

  
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FROM 川畑のぶこ

今日は、さくらんぼさん(50代・女性・パート)
のご相談にお答えします。

【Q】「顔のことを考えると涙が止まらなくなる」と言う、
24歳の娘についての相談です。

私の子育てに問題があり、
自己肯定感が極めて低いです。

先日も「圧倒的にこの家で培った
“自分に価値がないと思ってしまう” 
“自分が信じられない” メンタルだよ」

「今になってわかる。悪いのは私じゃなくて、
まともな環境で育て続ける自信がないのに、
結婚して子どもまで産んだ親だね」

と、LINEメッセージが来ました。

3年前、歯の矯正をしたのですが、
思っていたのとは全然違う仕上がりでした。

歯を抜かないで矯正したので
「再矯正したら?」と勧めたのですが、
ずっと泣いて
「再矯正はしない、もういい」と言うだけでした。

弟が、抜歯矯正で以前よりずっと良くなったので、
娘にも「抜歯矯正したら今より良くなると思うし、
お金も出すから再矯正したら?」
と先日もLINEを送ったのですが、

翌日、
「顔のことについて考えると、本当に涙止まらんわ」
「昨日からずっと涙が止まらん」
「目がぱんぱんで変な人と思われてる」
と返事がきました。

何もしないで、ただ自分の殻に閉じこもっている感じです。
なぜ再治療しないのか、わかりません。

友達も作らず、唯一アイドルの追っかけが癒しのようです。
結婚も絶対しないと言い切っています。

自宅から通うこともできるのに、
大学卒業後は一人暮らしをしています。

保証人が必要で私だけは住所を知っていますが、
夫に知らせるなと言われており、
私以外は誰も住所を知りません。

就職先は、私も含め誰も知りません。

引っ越し当日も逃げるように出ていきました。
一人暮らしになってから家に来たのは15分間だけです。

こんな状態ですし、そばにいないので、何もできません。

「30歳までに死にたい」「顔がブスだから」など、
そんなLINEがくると
私もとても気分が落ち込みますし、心配です。

関係を改善したいと思っても拒絶されるばかりで、
今更何もできず、私も辛いです。

いったい私は、どうしたらよいのでしょうか? 
どうかアドバイスをお願いします。

【A】娘さんがこのように苦しんでいる姿を見るのは
お母様としてはとても辛いですね。

24歳ということで、女性として容姿については
とても気になる時期だとは思うのです。

ただし、見た目がちょっと気になるとか、
化粧が、爪が、という程度ではなく
顔の一部、特に歯を気にして、
自分はブスで価値がないと思ってしまっている。

そして、社会生活が機能しなくなってしまっている
ような状態ですよね。

そうなると、これはもうちょっと病的で、
醜形恐怖症(身体醜形障害)という病気が
疑われるのではないかと推察します。

どこか自分の外見で大きな欠点があると
毎日何時間も思い悩んでしまい、
自身のことを必要以上に過小評価してしまう
という病理があります。

そして、こういった外見に対する悩みが
日常生活での苦痛を引き起こし、
ひいては社会生活にまで支障をきたします。

医療機関で診断してもらうことを前提に、
その上で、さくらんぼさんが母親として
どのような向き合い方をなさったらよいのか、
私なりのアドバイスさせていただきますね。

続きは、ビデオでお話しします……

 

 

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Q:夫と喧嘩になると
何日かその気持ちを引きずってしまい、
気持ちの切り替えに時間がかかります。

怒りの感情の扱い方と
気持ちの切り替え方を教えて頂きたいです。

【ひろ・40代・女性・保育士】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

怒りはいかにも激しい感情で、
私達を消耗させるものですよね。

私たちは相手が怒りをぶつけてきたなら、
その攻撃性に、ショックを受けて落ち込んだり、
逆に攻撃し返すかで対応してしまいがちです。

攻撃しかえすと一瞬はスカッとするかもしれません。
でも、その結果平和が訪れるかというと、
逆効果なのは私たちみんなが経験済みですね。

相手も、ならばさらに苦しめてやろうと、
苦しみの連鎖が生まれてしまいます。

怒りはものごとや相手が期待どおりや
思い通りにならなかったときに生じる感情ですが、

その多くは「かくあるべき」とか「かくあらねば」などと
いった信念によって生じています。
自分たちなりの「正しさ」ですね。

その正しさは自分が努力して(負荷をかけて)
つくりあげてきたものであればあるほど、執着してしまいます。
あの私の努力が無駄だったなどとは言わせない!と。

自分の価値を落としたくないので、
相手が間違っていることにしたいのです。
そのほうが楽ですしね。

相手が自分の理想通りであったに越したことはないのですが、
なかなかそうもいかないものです。

また、どちらが正しいかなんて、
実は全体の流れの中で見るとわからないことも多いものです。

相手や場面によっても正しさや健全さはつねに変化します。

たとえば、私は昨日、海外の僧侶と仕事をしていました。

比較的規模の大きい研修のオーガナイザーをしていたのですが、
会場の自動扉が故障しており時間になっても開きませんでした。

主催者ですから参加者が会場に入れなかったら大変と、
責任を感じますし、苛立ちを覚えます。
スタッフの中には守衛にきつく当たる者もいました。

それを観察していた若い僧侶が、懇親会の際、
あなたたちは、なぜ扉が開かないことにあそこまで一斉に、
そして必死に動いたのか?と疑問を投げかけられました。

私としては、時間ぴったりに会場の扉が開かなければ
イライラして当然ではないかと思いましたし、
日本では時間通りに事が進むのが当たり前と伝えました。

ところが、「こういうことは時として起こりうることなので、
それでは日本人はストレスばかりで
健康を害してしまうのでは?」と心配してきたのです。

確かに、「常に時間通りであるべきで、失敗は許されない」
と信じているからイライラする(怒る)わけで、
メンタル面で健康を蝕んでいるのはまちがいないです。

こういうことは起こりうることで、
さらに、こういうことが多くある国では、
そんなことにいちいちイライラせず、
皆、「待てば良い」と切り替えるわけです。

どちらが正しいかは何に重きを置くかによって変わってきます。

もちろん、私は国がちがうので、
相手の発想におもしろいなぁと感心こそするものの、
その価値観を否定する気にもならなければ苛立ちも覚えません。

これは国と国の異文化の話ですが、
夫婦も、もともとは違う文化を持つ家庭で育ち、
一緒になっています。

そのような意味で、
夫婦も異文化交流をしているわけです。

ならば、異なる価値観を持っていて当然だし、
どちらの価値観が常に正しいかではなく、
いま、この場面において、

より効果的な受け止め方は何か?という視点で、
好奇心をもって向き合えたのなら、
怒りの炎が激しくなることはないかもしれません。

そして、私が主催していた研修とは、
まさにティク・ナット・ハン禅師の教えを学ぶものであり、
禅師の教えには、怒りの炎をいかに消すかという
テーマが含まれます。

禅師は、
怒りは困っていることがあるから湧くのであり、
相手を攻撃者としてでなく、
困っている人と受け止めると良いと教えます。
自分も、相手も、困っているのです。

困っている人がいれば、私たちは
慈悲の気持ちをもって接するのではないでしょうか。

お互いに困っていることを確認しあって、
相互理解を深めようとする姿勢は
平和への第一歩となることと思います。

自分にも自分なりさまざまな限界があり、
その中での最善を尽くしていくように、
相手にも相手なりの限界がある中で最善を尽くしている、
ということを深く理解できると、

その理解を火を消す水のような
役割を果たすのではないでしょうか。

ぜひ、自分にも相手にも厳しさではなく
理解と思いやりの気持ちをもって接する努力を
してみてください。

ーーー

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__________20230501

FROM 川畑のぶこ

今日は、けむしさん(50代・女性・自由業)
のご相談にお答えします。

【Q】4月から、息子が私立の高校に進学しました。

自宅からは自転車、電車、自転車と乗り継いで、
1時間半ほどかかります。

我が家の経済的事情では公立進学を望んでいましたが、
思いがけず彼がスポーツで優秀な成績を残したため、
悩んだ末に地元で有数の私立校へ進みました。

推薦とはいえ、免除は一切なく、経済的には厳しいです。

が、息子がここで頑張ると決心したので、
私たち親は何とか支えて行こう!と決めました。

正直なところ、頑張って通わせたとしても、
友人たちと遊んだ時に、
本人が経済的な差を感じてしまったら
それも不憫だと考えました。

ただ、それは紛れもない現実なので、
経済状況についてごまかしたりせず、
率直に話すことも必要だと思いました。

そして先日入学し希望に満ちていると思ったのですが、
学校が始まって数日の今朝。

「研修にこれだけの費用がかかります」
「この教材にこれだけかかります」
という諸連絡をもらう度に、

「自分は私立に行くべきではなかった」
「親に負担をかけている」
「これだけのお金を出してもらって、
 それに見合う結果を出せるのか」

…などと考えて胸がドキドキして苦しいと、泣き出しました。

私の方こそ、
子どもにこんな思いをさせて不甲斐なく、悲しく、
まるで100キロの荷物を背負わされたように、
体と心が一気に重たくなりました。

息子には、そんなことは考えなくていい、
どうしても無理なら入学させなかったし、
そんな心配しないで、
その分頑張ったり、楽しんで
大学や社会人になる時の選択肢が
増えるように過ごせばいいんだよ!
と笑顔で抱きしめました。

まだ友達ができず、初めての電車通学、部活…と
心も体も追いついていない中で、不安なのだと思います。

中学での輝かしい成績が一転して
今はプレッシャーになっていると思います。

どんな風に支えてあげればいいのか、
アドバイスをいただけたら嬉しいです。

また、不甲斐ない親の心の持ちようも教えてください。

せっかく行くのだから、親にとっても息子にとっても、
楽しんで、前向きに過ごす3年間にしたいと思います。

【A】けむしさんの親心あふれるご相談です。

息子さん、スポーツが優秀とのこと、素晴らしいですね!
みんなの期待を背負って入学されたのだと思います。

中学校でエリートだった子も
高校へ行くとそういう子たちが集まるので、
さらに競争が激しくなってプレッシャーを感じてしまう
ということは、どうしても起こり得ることですよね。

もちろん状況的に、息子さんがプレッシャーを感じたり、
お金のことも心配しているということもあると思いますが、

4月、5月というのは新しい環境に適応するために
膨大なエネルギーを使いますので
ストレスがかかりやすい状況ですし、

落ち込みやすい、憂鬱になりやすい時期だということは
知っておくといいでしょう。

そのうち耐性ができてきて、ストレスも減って
調子が出てくるということも十分にあり得ます。

いわゆる「時間薬」が効いてくることもありますので、
数ヵ月様子を見てみるというのは大事かなと思います。

スポーツ推薦とのことですので、
その部分のプレッシャーはある程度は仕方ないでしょうが、
息子さんが身を粉にしてまで、心身の調子を崩してまで
続けることはないわけですよね。

もうどうにも無理となった場合は、最後の選択肢として
「やめる」というのもありだよ、と伝えてあげることは大切です。

続きは、ビデオでお話しします……

 

 

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FROM 川畑のぶこ

今日は、オカンさん(50代・女性・主婦)
のご相談にお答えします。

【Q】3月に短大を卒業した娘が、
内定をもらっていた就職先を
入社目前にして断りました。

今は、いわゆるプー太郎です。

経緯はこうです。

昨年12月初めに内定をもらい、
喜んでおりました。

が、その後何回か会社に行くことがあり、
だんだんと自分が働く所ではないような感覚が
出てきた様子。

私は、まずは勤めてみないとわからないことだから、
それから考えたら?と話をしていましたが、

研修内容の手紙をもらって帰ってきてから、
ますます様子がおかしくなりました。

布団から出てこない。
友達との約束もドタキャンする。

軽いうつのような感じにもなり、
娘と話をして、内定をお断りするに至りました。

学生時代は終わり、
社会人として生きていく歳になりました。

娘の自覚が足りないのでしょうか?

研修を通して、そして実際に仕事をし始めて、
社会人として自立していくのだと私は思います。

実際の仕事が始まる前に
何か引っかかるものが出てきて、
辞めてしまったことは仕方ないと考えますが、

内定をキャンセルしてから2週間ほど経過した今、
昼前に起きてきて、就活もせず…という状態です。

側で見ていると、
娘を応援したい気持ちとは裏腹に、
何だか腹立たしい気持ちも沸いてきます。

親として、どのような関わり方をするのが
娘にとってベストなのでしょうか?

早く次の仕事を探してほしいというのが、
私の正直な気持ちです。

 

【A】オカン心溢れる、オカンさんのご相談ですね。

娘さんがいよいよ華々しく社会人デビューという時に
出鼻をくじかれるような事態になり、
お母様として心配なのは当然のことと思います。

怒りが湧いてくる、腹立たしさがあるというのは、
本来であれば社会人なんだから
そんなこと乗り越えて当然という気持ちが、
オカンさんの中にあるからですよね。

腹立たしさや怒りというのは
「かくあるべき」「かくあらねば」という、

いわゆる「ねばべき」の精神から
湧いてくることが多いです。

そして、怒りの感情の根底には
恐怖や不安があることが多いです。

今のオカンさんの中にある
恐れや不安は、いったい何でしょう?

続きは、ビデオでお話しします……

 

 

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Q:「死」への恐怖心があります。

死んだらどうなるんだろうと考えると
怖すぎて動けなくなります。

物心ついた頃からこの思いはずっとあります。
生き続けたい。

毎日が充実していないということでもないのですが…

普段は考えないようにしていますが、
年齢を重ねるごとに恐怖が増しています。

【ヒロ・50代・女性・パート】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

動物の生存本能からして、
死を避けようとするのは当然のことです。

生き物の人間として、
「死にたくない」「生き続けたい」
という気持ちがあるのは自然なことで
ヒロさんだけではありません。

ただ、私たちは努力さえすれば
死を永遠に避けられるのかというと
そうではありません。

私たちの生涯死亡率は100%です。

死は不可避であり、タイミングの差こそあれ、
私たちひとりひとりにいつか必ず平等に訪れます。

ですので、ニュースなどで
どこそこの街で犠牲者が出た
というようなものを耳にしたときに

「私の街でなくてよかった」
といった他人事反応は不適切なのです。

いつかかならず訪れる死を否定し続けることは、
苦しみを生み出します。

苦しみは抵抗により生まれるものです。

私たちが死を受容できない理由には、
動物の本能以外にも、
死に対する「信念」が影響しています。

おそらく多くの人は、無意識のうちに
次のような死に対する信念を
抱いているのではないでしょうか。

「死は最悪の出来事で、苦しみを伴うものだ。」

「死んだらすべての終わりだ。」

「死んだら無価値になってしまうのだ。」

「闇に葬られ、忘れ去られてしまうのだ。」

etc.

私たちは一般的に「死とはなにか」とか
「死とどのように向きあうか」といった教育は
受けてきていませんし、
死は基本的に忌避されるトピックです。

この忌避がさらに「触れてはならぬほど最悪のこと」
という無意識な刷り込みを生じさせます。

でも、私たちが少し意識を広げてみると、
世の中には死にまつわる豊かな教えが
多く存在することに気づきます。

それらの多くで共通しているのは、
死は肉体の終わりであるが、
私たち存在そのものの終わりではないというものです。

存在の本質を魂というのか、霊というのか、
エネルギーというのか呼称は色々あるでしょうが、

いずれにせよ、目に見えない本質的な部分は
生まれる前からも、そして死後も存続する
というものが多いのです。

そうであれば、
この人生は長い旅のひとつの過程にすぎません。

私自身は、個人的に
「人生は期間限定地球の旅」と信じており、
肉体は「地球服」ととらえています。

宇宙旅行をするときに宇宙服を着なければいけないように、
地球を旅するときは肉体をまとわないとその旅ができません。

そして、旅の目的は旅を終わらせないことではなく、
その旅をたのしむこと。

旅の長さではなく質です。

いかに死なないかではなく、
いかに生きるかに集中することです。

地球服としての身体をメンテナンスしながら、
喜怒哀楽いろいろ体験し、経験値を高め、
魂を成長させていくことだと思っています。

このように、生存本能自体を消すことはできませんし、
無論、その必要もないわけですが、
死に対する信念を健全なものにすることによって、

過度な恐れを解消して、
恐れのエネルギーを今日この日を精一杯生きることに
使えるようになるでしょう。

また、死ぬ瞬間のプロセスに関しても、
数々の臨死体験者の報告では、
死に至るまでの過程がどうであれ、

死のプロセスそのものは
安らぎに満ちたプロセスであり、
光に導かれるようなプロセスともいわれています。

果たして個人的な死がどのようなものであるかは、
実際のところ死んでみないことには分かりませんが、

実証できない以上、
私たちが何を信じて生きるかは自由です。

ぜひヒロさんが安心して今日この日を過ごせる
死生観を育んでみてください。

後悔のないあるいは少ない人は、死の受容もしやすく、
死のプロセスも穏やかだといわれています。

人生に多くのやり残したことがあり
それらに執着している人というのは、
死に向かうプロセスも苦しみの多いものになるようです。

もし、旅が期間限定なら、
そして懐かしい我が家に帰る日が来るなら、
それまでの残された時間を
どのように過ごしたいでしょうか。

もし、その旅の期限が

今年なら…

今月なら…

今週なら…

今日なら…

ヒロさんはその時間をどのように過ごしたいでしょうか。

そこに今この瞬間をいかに生きるかの
ヒントがあるかもしれません。

ーーー

★死別と悲嘆のためのマインドフルネス

4月29-30日@東京大学 駒場キャンパス
(川畑のぶこ登壇)

詳細・お申込み
https://peatix.com/event/3497014

※こちらは NPOハートシェアリングネットワーク様の主催です。

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サムネ_20230417

FROM 川畑のぶこ

今日は、オランジーナさん(50代・女性・パート)
のご相談にお答えします。

【Q】思った通りになるのが辛いです。

「不安の99%は実際には起こらない」
というような言葉を聞いたことがありますが、
私の場合、予想したことがほぼほぼ当たります。

現在高校3年の長男のことです。

小学校2年ごろから、同級生に
チビだのグズだのからかわれることが多くなり、
不登校になりました。

地元中学には進学したくないとの希望で中学受験をし、
少し遠くの中学に入学しましたが、五月雨登校。

本人の希望で高校受験をし直しました。

高3になり「自分は鬱だ」と言い出し
また不登校になり、塾も行かなくなり、
勉強も全くしなくなりました。

実はわたし自身、
「ああ、この子はいずれ学校行かなくなるだろうな」と、
彼が小学生の頃から思っていました。

この子がまともに生きられる予感がしませんでした。

こんなふうに言うと「引き寄せの法則が…」
などと言われるかもしれませんが、

それも勉強して、素敵な未来が引き寄せられるよう、
自分なりに前向きな声掛けをしてきたつもりです。

私は今、暗い結末ばかりを予感しています。

もはや、自分自身が生きていたいとも
思えなくなることもあります。

どんな考え方や姿勢で息子や自分自身の心と
向き合ったらよいのでしょうか?

 
【A】オランジーナさんの母心あふれるご相談です。

自分の子どもが苦しむ姿を見ることほど
親にとって辛いことはありませんね。

まず、引き寄せの法則や
悪い予感が当たってしまうということに関しては、

当たることもあれば当たらないこともある、
というのが真実だと思いますので、
あまり鵜呑みにしないことが肝要ではないでしょうか。

また、「不安」というものは悪いことばかりではありません。
なぜなら、不安は危機管理のメカニズムでもあるからです。

例えば、白線がない道路を歩くとき、
私たちは直感的に

「これ以上内側にいくと車に跳ねられてしまう危険性が
ある」と、不安を感じるようになっています。

ここで「そんなこと99%起こらないから不安はない」
と言ってみたとしても、
実際には跳ねられてしまうこともあるわけですよね。

このように、私たちは
不安というメカニズムを使うことによって、
何かあった時のリスクヘッジをしています。

よって「不安」という感情自体は
悪いものではないのです。

もっとも、不安の内容と深さによっても
健全か不健全かは変わってきますので、
個々に見ていく必要があります。

息子さんとの向き合い方については、
彼のパーソナリティや心理的ニーズを
いま一度しっかり理解した上で
取り組むことが大切です。

続きは、ビデオでお話しします……

 

 

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FROM:川畑のぶこ

「ヒットラーがヒットラーとして生きることを信頼しろ。」

心理療法の師、サイモントン博士が
レクチャーの中で説いた言葉です。

博士の通訳としてサイモントン療法に関わっていた
24年前の当時、
この言葉を聞いてとても衝撃を受けました。

「は?いったいこの人は何を言っているのだろう?」
「私が聞いたことは正しい?」
「私の通訳、本当に合っている?」
と、とても不安にもなりました。

念の為、聞き返すとやはり同じことを言っています。

噛み砕いてみると、私たちは
「一国のリーダーたるや、かくあるべき」
という理想像があり、
 
その理想の枠組に収まらない人なら信頼できず、
不安や怒りや絶望感を抱きます。

相手が変わらない限り、人生や世の中は機能しない
ものと受け止めてしまうのです。

ヒットラーは極端な例ですが、
これはより身近な夫婦関係や親子関係、
職場の人間関係や友人関係にも当てはまることです。

それぞれに対する無意識な理想の像や期待があり、
その枠組からはみ出していると不信感を抱き
ストレス下に陥ってしまうのです。

何かを信頼することは私達に心の平安を与えてくれますし、
QOL(人生の質)を高めてくれます。

ただし、いったい何をどのように信頼しているのかを
精査してみることは大切です。

放っておいても、人々は理想通りに行動するはずと
信頼しているなら、ストレスも多くなることでしょう。

なぜなら、自分自身がそうであるように、
常に理想通りに行動する人はなかなかいません。

それでも、それぞれの限界の中で、
その時点における最善を尽くしているのは
事実なのではないでしょうか。

たとえそれがいびつに見えても、
当人にはそのようにならざるを得ない背景が
かならずあります。

それは生育歴に影響を受けているかもしれませんし、
大切な者との関係において起きた
トラウマティックな体験の影響を
受けているかもしれません。

愛情の欠如だったかもしれませんし、
情報や教育が不足していたかもしれません。

それぞれに、
物理的な限界、心理的な限界、社会的な限界、
知識的な限界、知性的な限界、経済的な限界、
肉体的な限界、
またスピリチュアルな限界などがあるでしょう…

それらの限界の中で、
その人なりのその時点での最善を尽くしていることは
まちがいないのではないでしょうか。

いびつかもしれないし不器用かもしれない、けれども、
その人なりの限界の中での出来る限りのことを
しているわけです。

徹底的なコントロールさえすれば、
完璧にこなせるかといえば、
人間である以上、失敗は免れません。

人間は失敗を免れない存在であると
自然に即した信念を育むことができれば

私たちの抱くストレスは低減されるはずですし、
日々の出来事にも過剰反応することなく、
より柔軟に向き合えるはずです。

このように私たちの人生は、
ものの見方ひとつで大きく変わってきます。

ヒットラーも、結果としてそれが
不健全な状態を招いたにせよ、

彼はその時点での彼なりの理想をもって
最善を尽くしたことを理解し、

そして、そこから適切な距離をとり、
自分なりに違いをおこすための
ベストを尽くすことは可能です。

人は過ちを犯す。
けれども、それを正すことができるのもまた人である。

このように信頼できたのなら、
私達の人生は希望に満ちたものになるのではないでしょうか。

向き合う相手も世の中も、
なかなか常に思い通りにはいきません。

けれど、それなりに人生は機能するし、私は私の人生を
私の心に誠実に切り開いていくことはできます。

サイモントン先生は
「私たちは見ることを信じると学んでいるが、
 信じることを見るのもまた事実である。」
とも教えてくれました。

完璧や極端なポジティブにとらわれず、
自然に即した健全なものの見方や考え方を育むことで

私たちに心の平安が訪れ、
より豊かな人生を歩むことができることでしょう。

あなたはいったい何をどのように信じていますか?
それらはあなたの人生を豊かにしてくれますか?
信頼するとはどのようなことでしょうか?

ぜひいちど振り返ってみてください。

不健全な信念を健全にかえる術を身につけることで、
人生の流れはガラッと変わります。

 
 

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FROM 川畑のぶこ

今日は、きらりさん(30代・女性・主婦)
のご相談にお答えします。

【Q】結婚して8年過ぎました。
私に子どもを欲しい気持ちがなく、子どもはいません。

姪はとても可愛いと思います。

夫はとても優しく賢い人で尊敬していますが
セックスレスです。

私は行為はしたいと思いますが夫がその気にならず、
一言で言うなら草食系と言うのでしょうか、
欲の薄い人みたいで、
本人は全く無くても大丈夫な人です。

愛情表現はたくさんしてくれますので
私もそんなに悩むことなく過ぎてきましたが、
一昨年、バイト関係の年配の方と
意気投合してしまい、関係ができてしまいました。

反省もありますが、そのことが忘れられず苦しんでいます。

夫にも打ち明け修羅場はありましたが、
離婚という言葉は一回もなく、
前向きに生きて行こうという感じで収まりました。

私も離婚は考えていませんが、
その男性とのことがどうしても頭から離れず
寝た子を起こされた感じで、

このままだと一生レスだし、
その男性とはもう会いませんが行為が忘れられずに、
辛いです。

私の気持ちの整理はどうしたらいいでしょうか? 
どう考えたらよいのでしょうか?

誰にも相談できずに辛いです。

 
【A】日本では今、セックスレスがとても増えています。

日本家族計画協会という機関が2020年に実施した
実態調査結果によれば、
婚姻関係にある夫婦の51.9%がセックスレスだそうです。

ちなみに「セックスレス」の定義ですが、

「特殊な事情が認められないにもかかわらず、
カップルの合意した性行為あるいはセクシュアル・コンタクトが
1ヵ月以上なく、その後も長期にわたることが予想される場合」に

セックスレスというカテゴリーに入るとされています。

夫婦のニーズというのは実に多様です。
食欲や睡眠欲も違うように、
性欲というのも人それぞれですよね。

両者のニーズが合致すれば円満ですが、
そうでない場合は、今回のきらりさんのように
深刻な悩みに発展するケースもありますね。

きらりさんには、

・結婚生活、性生活に関するご自身のニーズを
 今一度確認し、旦那様に伝えること。

・物理的にできる対処(治療など)がある場合は
 それも同時に検討すること

をお勧めします。

とてもセンシティブな問題だけに
なかなか言い出しにくい部分もあるかと思います。

伝える際のコツなども
私なりにアドバイスさせていただきますね。

続きは、ビデオでお話しします……

 

 

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