執筆者

Young,Female,Entwined,Each,Other.,Teenage,Lesbian,Couple.,Homosexuality,,Lgbtq,

Q:こんにちは。
いつもメール拝読しております。

今回、先生にご相談したいのは、
中学2年の双子の姉妹の不登校の事です。

1人は頭痛がきっかけで、
中学1年の夏休み明けから、
もう1人は友人問題がきっかけで、
冬休み明けから不登校です。

今まで、スクールカウンセラーや
外部のカウンセラーに相談してほしく、
支援学級に行かないかと話をしましたが、
「行かない」の一点張り。

学年が変わるタイミングに期待しましたが、
まだ、一度も行けていません。

ここ最近は、
二人が生きていてくれたらいいのだと、
自分に言い聞かせて、学校行けと言わずに、
普通の会話を心がけています。

気持ちには波があり、
いい時は二人とも外に散歩に出たり、
コンビニや本屋などに行けたりはしています。

友達とは連絡は取っていない様子です。

私も、なるべく話しかけていますが、
反応は学校へ行けてた頃に比べると薄い。
すぐに部屋に戻ってしまうといった感じです。

心のモヤモヤを誰かに話して、軽くなってもらいたい。
私がその相手であれば理想的なのですが。

このまま見守り続けて良いのか、
何もしないでどんどん長期化したらと心配になり、
日々葛藤です。

どうか、良いアドバイスを頂けるとありがたいです。

【はな・40代・女性・事務】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

中学生になると精神的な親殺し(=反抗期)が
始まって、巣立つ時期と重なりますね。

これまで親と分かち合ってきた価値観を
同年代の子たちと共有したりするようになります。

そのような意味で、
親との会話が減ってきているのは、
巣立ちのプロセスでもあることと思います。

同時に、精神的には巣立ちたくても、
社会的にも経済的にも、
まだまだ親の助けも必要としますから
子どもとしてはアンビバレントな状態でしょう。

はなさんも親として、
このまま見守り続ければ良いのか、
とてももどかしい状態かと思います。

今の時代は
多様性を受け入れることが求められますし、
さまざまなライフスタイルに対応した
社会的な仕組みも出来つつあります。

オンラインスクールなどもしかりです。

オンラインスクールでは、
人との物理的な距離や関わりを最小限として、
パーソナルスペースを確保しつつも、
スクーリングなどでは、
適度に他者と関わる機会も与えられています。

このような環境は、もしかしたら娘さんたちに
新しい人生の道を切り開いてくれるかもしれません。

また、このような場には似たような子たちが集まります。

同じ課題を抱える者同士が集まることで
「ひとりではない」という繋がりの感覚が
芽生えてくることが多いのです。

社会的動物である私たちにとって、
この繋がりの感覚は、
学力を維持したり高めたりする以上に
基本的で大切な要素といえるでしょう。

似た者同士が
オンラインやオフラインの会で集うことで、
仲間同士が支え合う、
ピアカウンセリングのような状態がもたらされ、
癒やしが起こることもあります。

新たな一歩を前進する力に繋がり得るのです。

子どもたちも、どうにかしたいけれど、
どうしてよいかわからない状態だと思います。

このように、はなさんが親として
ひとりで頑張ろうとせずに、
社会的なしくみを活用して、
連携しながら環境を整えていくことも
大切な取り組みかもしれません。

もちろん、そのような関わりすら
拒否する可能性もありますが、
そのようなときは、親なりの種まきをしつつも、
子どもなりのタイミングを信頼して
見守ってあげましょう。

「あのとき親は私を信頼して、
 静かに見守ってくれていた」
という体験も、自己肯定や自己承認に
つながる感覚で大切なものです。

何も出来ていないと思うかもしれませんが、
はなさんはとても大きなことをされているのです。
         
  
ーーー

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FROM 川畑のぶこ

今日は、サニー さん(40代・女性・自営業)
のご相談にお答えします。

【Q】不機嫌でダンマリになる夫に困っています。

何が気に食わないのかは分からないのですが、
時々不機嫌になり、無言でぼーっとテレビや
スマホを見続けたりすることがあります。

小さい子が3人いるのですが、
子どももほったらかしで不機嫌なオーラを振り撒くので、
いい加減うっとおしいです。

「何か怒ってる? 気に食わないことあるなら言って」
と聞くのですが何も言わず、
仕方がないので放っておくのですが、

何日もそうされているとさすがに限界が来て、
「うっとうしいから出て行って」など文句を言うと、
激昂して「お前がうっとうしいんだ、出て行け!」
と大声で怒鳴ります。

私も負けていないので、家を追い出すのですが、
そうすると電話もLINEも無視する始末です。

昔から喧嘩になるとダンマリで、何も言わなくなる人でした。
私は逆の口達者で、怒れば怒るほど冷静になり、
口が滑らかになるタイプです。

最近は、「怒る人は困っている人」
という川畑先生の教えを受け、
責めるのではなく穏やかに、
「何かできることがあれば教えて」
という姿勢で接しているのですが、

それでも頑なにダンマリで、
文字通りお話にならず、もうお手上げです。

普段は穏やかで仕事も真面目にする人ですが、
外面がよい内弁慶で、
家ではこのように時々荒れたりします。

こういうタイプの人にはどのように
接していけばいいのでしょうか。

正直、子どもっぽくて迷惑だなぁ、
普通に穏やかに家庭を運営していきたいだけなのに
めんどくさいなぁと感じてしまいます。​​

【A】不機嫌でずっとだんまりのパートナーがいると
こちらも消耗してしまいますよね。

まず、サニーさんもものすごく
コミュニケーションを取ろうと努力されていて、
「何かできることあれば教えて」というオープンな姿勢で
接していらっしゃるとのこと、
たいへん素晴らしいなと思います。

ただ、パーソナリティ的に見てみると、
何か問題があった時に、
人と話をしながら解決していくタイプの人もいれば、
ずっと内にこもる、自分の世界に入る人もいるんですね。

ご主人は外面が良いということなので、
外でかなり無理していて、
エネルギーを消耗してしまっている可能性があります。

だとすると、家に帰るとチャージをしたい、
心理的な充電をしたいと思っていると思います。

これはご主人に限らず、
サニーさんも一緒だと思うんですよね。

すると、自分の世界を大事にするような
内向的な人というのは、
人と話して何かを解決するのではなくて、
自分自身の世界にこもって内省する、

そんな時間が心理的なニーズとしてある
可能性が考えられます。

なので、彼が充電するには、
一人の時間と空間になってくるわけなのです。

続きは、ビデオでお話しします……

 

 

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FROM 川畑のぶこ

今日は、あっちゃんさん(50代・女性・看護師)
のご相談にお答えします。

【Q】25歳(女)、23歳(男)、19歳(女)の子を持つ母です。
上2人は社会人で、自分達のしたい仕事についています。

次女はブライダルプランナーの仕事に興味を持ち、
現在専門学校2年生です。

1年の終わりごろ、担任の先生から
「学校を休みがちで」と電話がかかるようになり、
娘と話したところ
「何がしたいかわからなくなった」とのことで、
話し合った結果、辞めようと決めました。

ところが、先生との話し合いで、
もう少し頑張ると言い現在に至りますが、
やはり徐々に学校に行けなくなっているようです。

夜、居酒屋でバイトをしており、
バイト先のみなさんがあたたかいこともあってか、
バイトは休まず行っており楽しいようで、
店長さんも「したいことが見つかるまで、
ここで働いてもらってよい」と言ってくれています。

私も、娘がそれを望めばそれでよいと考えていますが、
県外で一人暮らしで、電話やラインをしても
なかなかつながらないということもあり、
主人は「お前は甘い、実家に連れて帰った方がいい!」
と言っています。

週末に娘の学校へ行き、辞める方向で先生と話をして
一旦は連れて帰って、
ゆっくり娘の気持ちを聞こうと考えていますが、
その結果、娘が県外での生活を続けたいと言えば、
私はそれをさせてみて応援していきたいと考えています。

でも、不安もあります。
何事もありませんようにと願う気持ちでもあります。

これまで、何度も娘と話して決めてきたことが
できていないということも重なり、
娘への信頼というか、我が子ながら
情けなくなるような気持ちもあります。

そんな気持ちを抱きながらでも娘がしたいように…と考え、
このまま県外での生活を続けさせるという選択は
甘いのでしょうか?

何が正解とかはないのでしょうけれど、
娘のためにどう考えたらよいのか、
どうしてあげられるのか、
川畑先生のご意見、アドバイスをうかがいたいです。

【A】あっちゃんの親心あふれるご相談です。

そうですね、自分の子どもが若くして
もうやりたいことが分かって前進しているのであれば、
親としては安心感を持って「好きなことをやったらいいよ」
と伝えられるかもしれませんが、

何をやっていいかわからなくて迷っている状況だと、
心配になる気持ちはよくわかります。

次女さんは19歳ということで、ちょうどモラトリアム、
アイデンティティを探る時期にいらっしゃるのかも
しれませんね。

そんな中で、あっちゃんが本当に素晴らしいなと思うのは、
娘がやりたいことを支援したいというお気持ちが
あるということ。

ただ、ご主人のご意見は違っているとのことで、
そこは話し合いが必要ですね。

その際には、ぜひ、過去の失敗やできなかったことに
言及するのではなく、あくまでも、
彼女が何をしたいのかということが見つけられるような
会話を持たれることをお勧めします。

続きは、ビデオでお話しします……

 

 

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Q:断捨離をする度に、
人生が変化してきた体験がありますが、
  
最近、本当に好きなモノや服が
無い自分に気づきました。
 
高価なカバン、着物もありますが、
それも手入れが続くと思うと
面倒に感じてしまいます。
 
事務パートの仕事に必要で、当たり障りの無い、
惜しくない服やカバン、靴ばかり。
   
好きな服は長年着ててくたびれてますが、
探しに行く時間、お金もそんなに無く、
手放す勇気がありません。
 
仕事選び、人間関係にも共通した点があります。
   
自分の傲慢さも垣間見えて嫌です。
好きなものってどうやって見つけていくのでしょう。
   
【はる・50代・女性・事務パート】
   
―――――――――――――――――
   
A:FROM 川畑のぶこ
   
断捨離は単にモノを減らすプロセスではなく、
ましてや、モノを持たないことを目指すもの
でもありませんね。
   
ものごとを絞り込むことによって、
己の真のニーズを見極めていくプロセスです。
 
ですので、「持つべき」でもなければ、
「持たないべき」でもありません。
   
いったい私は「何を持ちたいんだろう」。
引いては、「人生にいったい何を携えて
生きていきたいんだろう。」と、
振り返り行動するプロセスです。
   
はるさんは、モノを探しに行く時間やお金も
無いということですが、
   
対象をモノに限定せずに考えてみることも
大切かもしれません。
   
たとえば、時間の使い方も、
本来何かを「する」ことを減らせれば、
ゆとりが生まれるのに
「せねば」と思ってはいませんか?
   
スケジュール帳を開いて空白があると、
まるで棚にスペースがあると、
モノで埋めたくなるように、
空欄を埋めてはいませんか?
   
人間関係に本当はNOといいたいのに、
自動的にYESと言ってしまっていませんか?
   
すると心のゆとりが無くなってきて、
エネルギーが枯渇し、
さまざまな物事の管理も
億劫になってしまうことでしょう。
  
時間に関しては、自分をもてなすのに、
スケジュール帳のマスを
ときに空欄にしてみたり、
リラックスタイムとしてみてはいかがでしょうか? 
   
また、人間関係も、
断っても差し支えのない行事や関係から
少しずつ断るようにしてみると
少しずつ心にゆとりが出てくることでしょう。
   
くつろいだり、休んだりすることに
罪悪感を覚えるかもしれませんが、

そのようなときは、これは決して
相手を蔑ろにしているのではなく
自分を大切にする行為であることを
覚えておいてください。
   
人生の目的は幸福を体験すること。
私は幸せに値する人間であること。
    
ときに、得たいものを得てよいと
どうかはるさんが
ご自身に許可を与えてあげてください。
         
  
ーーー

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FROM 川畑のぶこ

今日は、ミモザさん(40代・女性・自営業)
のご相談にお答えします。

【Q】夫が消費者金融12社から1千万円近い借金をして、
個人再生という法律を弁護士さんを通してしたのが4年前。

独身時代にも3社から借りていたほか、
夫の実家からも内緒で毎月数万円を
15年間にわたって借りており、
合計700万円以上になっていたこともわかりました。

通帳の中身、数百万円も知らないうちにすっからかんで、
私としては離婚したいのですが、

日本の今の法律では
預金がない人からの慰謝料は1円も出ず、

逆に、何もしていない私が生活保護になってしまい、
家もある夫の方がぬくぬくの生活になることが
目に見えているので、踏み切れません。

私はパニック障害とうつ病を発症し、
親類も全く助けてくれず、困っています。

市にも相談しましたが、依存性は介入できないとのこと。

持病がありながらも自営業をしているのですが、
最近は身体が思うように動きません。

生活保護になれば何もかも取り上げられて、
もう助けられなくなってしまうと弁護士からも言われました。

早く新しい出会いは欲しいですが、
そこにいくまでにはいろいろと対処しなければならないこと
が多すぎて、気持ちが折れそうです。

私の心をどう保てばよいか、教えてください。

【A】ご主人の多額の借金が発覚したとのこと、
とてもショックだったと思います。

ご相談メールだけだとわからないのですが、
ご主人は何にお金を使っているのでしょうか?

もしギャンブルやアルコール、ドラッグ、
はたまた女性につぎ込んでしまっている
といったようなことであれば、

もうこれは本当に依存症的で、
ご主人に大事なのは治療になってきます。

そうではなく、事業を営んでいらっしゃって
資金繰りなどでお金を借りていたのであれば、
事業の見直しをしていく必要がありますし、

もうどうしようもないのであれば、事業はやめて
他所で働くという選択が妥当かと思います。

ミモザさんご自身の今後については
状況を伺う限りでは
これまでにお仕事もされてきいますし、
すぐに生活保護になることはないと思います。

精神的に落ち込んでいる時は
何でもネガティブに考えてしまいがちで
負のスパイラルに入ってしまうことがあると思いますが、

仮に今後、離婚をしたり、仕事が変わったり
環境面が変化することで、
身体・心理面もよい方向に変化する可能性もあるわけです。

あまり悲観的にならず、ご主人との関係、お仕事、体調面など
ぜひ総合的にバランスよく考えて、
一つずつ進めていかれることをお勧めします。

続きは、ビデオでお話しします……

 

 

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Q:会社の人間関係に悩んでいます。

勤務している会社は旧体質な風土があり、
はっきり言うと男性上位社会です。

男性管理職からの印象がよいほど
女性は評価が高くなるという面があります。

またコンプラ違反があったとしても
馴れ合いで何もなかったことになります。
女性管理職は男性管理職に
右に倣えの状態です。

そのような会社の風土に馴染めず、
嫌悪感すら感じることもあり、
特に高圧的な男性管理職には反発心を強く感じます。

実は幼少期に父から言葉と力の暴力が頻繁にあり
憎んでいた時期がありました。

母からも、あんたさえ生まれてなければ、
という言葉を投げられたりで
両親の不仲の板挟みのような時期が
20代半ばまで続きました。

親との関係は改善してはいるのですが、
会社で高圧的な男性管理職に対して
冷ややかな態度をしてしまいます。

ある人からは幼少期の影響だと言われましたが、
円満な人間関係を築くことが出来るのでしょうか。

【ゆみ・50代・女性・会社員】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

父親による、身体的・精神的暴力に耐え、
不仲なご両親のあいだで窮屈な思いをして
育ったゆみさんなのですね。

とてもお辛かったことと思います。

そして、その苦しみをともなう関係性が、
今の男性上司に投影されて、過剰に反応してしまい、
円満な人間関係を形成する妨げになっていると
感じていらっしゃるのですね。

まず、職場でのジェンダーの差別や
コンプライアンス違反に対しては、
それらを許容する必要はありませんし、
そのような状態に麻痺して
波風立てないようにする必要もありません。

子どものときのトラウマがあり、
それを繰り返し感じないようにしたい
というお気持ちは分かります。

でも、暴力や差別に慣れてはいけません。

暴力や差別には声を上げなければいけないのです。

円満に関しては、ゆみさんの場合、それらの間違いを、
いかに円満に伝えることができるかが
チャレンジになってくるのではないでしょうか。

企業風土が男性優位である場合、
真っ向から間違いを正すと、向かい風が強くなり、
不要にエネルギーを消耗してしまうかもしれません。

その代りに、横並びの姿勢で、
このようなことがあり、どうして良いかわからず、
困っていると相談し、助けを求める姿勢を育んでみます。

当事者に対して伝える必要もなく、
人事担当者に伝えます。

もちろん、人事担当者も男性優位主義が
染み付いてしまっている人かもしれませんが

少なくとも、仕事としてそれらに取り組まなければ
いけないことは理解していますし、
声が上がれば対応せざるを得ません。

「ちゃんとしてください!」ではなく
「いったいどうしたら良いでしょうか?」と問うてみて、
相手に答えを出させます。

この場合、企業の役員であれば
常識的な答えを出さざるを得ません。

そのことで、ゆみさん個別の話しとしてではなく、
全体に対して注意喚起の連絡が入ることになるかと思います。

その後も現場で似たような事象が起きるなら、
「それはハラスメントですよ!」とか
「違反ですよ!」とかと言う代りに、

「私は今の言動で心が痛みました」とか
「これは違反にならないか
 心配になりましたが大丈夫でしょうか」
などと確認をするような姿勢で
マイルドに気づきを促すようにしてみます。

主語を「あなた」ではなく「私」にして話してみます。

そのことで、
相手も過剰に防衛的、または攻撃的にならずに、
冷静に対応ができるようになるかもしれません。

このように、気がかりなことを伝えるときは、
相手に怒りをぶつけるのではなく、
困っているので助けてほしいという依頼をする姿勢で
伝えることを心がけてみてください。

そのような行動を取ることで、
ゆみさんは不要に戦わずに済みますし、
間違いや違反に対して毅然とした態度を取ることで、
自分を大切にする姿勢が育めるでしょう。

親や上司や周囲がどうであれ、
私は私をないがしろにせず、
きちんと丁寧に対応するのだという、
自己効力感が育めることはもっとも大事なことです。

どうかゆみさん、ご自身を大切にされてください。
  
ーーー

  
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__________20230515

FROM 川畑のぶこ

今日は、オレンジさん(40代・女性・介護職)
のご相談にお答えします。

【Q】いつも川畑先生のメルマガや
YouTubeを、楽しみに拝見しています。

私は40代で、仲の良い職場の同僚も40代です。

同僚は独身ですが、同僚の兄や姉は
それぞれに子どもや孫の数が多く、

そのうちの何人かが不正に生活保護を
受けているということを聞いていて、
心穏やかではいられません。

例えば、生活保護を受けるためにわざと働かない。

書類上は離婚して保護を受けているが、
実質は夫婦関係にある。

知り合いの居酒屋で短時間だけ内緒で働いているが、
保護の金額を減らされたくないので
収入の申告をしていない、などです。

医療費が無料だから、薬局で薬を買うより
病院に行けばタダでお薬をもらえるからと、
なんでもかんでも病院に行く。

元気で働けるのに働かず、
昼間からパチンコに行っていたり、

毎日モーニングを食べに行ったり、
高額なランチをしょっちゅう食べに行ったり、

一族そろって旅行に行ったりと、
生活保護のお金を使って遊び放題で、

お金がなくなれば、なんとか誰かに
借りる生活をしているようです。

コロナ禍で、非課税世帯の給付金も
何度も受け取っています。

同僚の兄弟姉妹のそのような話を聞くと、
イライラが止まりません。

自分には関係ないとは思うのですが、
その人たちに腹が立ち、

少ないお給料の中から
私たちが納めた税金なのにと思うと
さらに腹が立ちます。

しまいには、保護を受けているわけでもない
同僚まで嫌いになりそうです。

私は毎月一生懸命にやりくりしているのに、
なんだあの人達は! 

罰が当たればいいとか、
地獄に堕ちろとまで思ってしまうこともあり、
そのことにイライラしている自分が嫌になります。

どういう風に考え方を変えれば楽になるのでしょうか?

【A】そうですね、このような不正や
ずるをしている人たちの話を聞くと

自分たちはこんなに真面目に働いているのにと
オレンジさんがイライラしたり、
怒りを感じたりするのも当然だと思います。

ただ、世の中一定の割合で
このようなことはどうしても起きますね。

また、不誠実な人たち全員を正すことができるか
というと、残念ながらそうではありません。

世の中には、陰も陽も、善も悪も、
誠実なこともあれば不誠実なこともあるし、
ずるい人もいればそうでない人もいる……
 
これが世の中だということを受け入れていくということは、
私たちがいちいちイライラしなくて済むのに
大切な姿勢になってきます。

「受容する」ということですね。

それは「悪」や「不正」を善や正として受け止める
ということではありません。

そのような事態はなくならない、
そのような人はいなくならない、
という現実を受け入れつつ、

そこにどう向き合うか
自身の姿勢を考えるということです。

続きは、ビデオでお話しします……

 

 

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Q:小学校中学校時代にいじめられたのを
ひきずっているのか
人前で感情を出すことができません。

笑うこともありません。

人と話すのも苦手で
人が嫌いなのかもしれません。

この年でこういう相談をするのも恥ずかしいですが
どのようにしたら直すことができるでしょうか?
 
  
【静岡大好き・50代・男性・会社員】
   
   
―――――――――――――――――
  
   
A:FROM 川畑のぶこ

勇気をもってご相談くださってありがとうございます。

静岡大好きさんのハンドルネームの「大好き」という部分に、
感情の豊かさが潜んでいることを感じています。

静岡大好きさんは決して感情が無いわけではなく、
それを表現するのが苦手なのかもしれませんね。

小中学校時代にいじめに遭っていたとのことで、
とてもお辛かったことと思います。

きっと、そのときも苦しさに耐えて、
ぐっと感情を抑えていたことと思います。

皮肉なことに、いじめは感情表現が豊かな人よりも、 
いじめる側からみて、
その行為に耐えられるようにみえる子や、
無反応な子がターゲットになることもあります。
 
声を荒げて教師や周囲に訴えることもないので、
大ごとにならず、陰湿にいじめが続くわけですね。
 
本来、静岡大好きさんの長所でもあるべき忍耐強さが、
いじめっ子との関係においては
裏目に出てしまっていたのだと察します。
  
「常に強くあらねば」、とか「がまんして耐えねば」
という思いで、頑張ってきたのかもしれませんし、
 
そのことで自分を崩してしまいそうな激しい感情と
向き合うことを免れてきたのかもしれません。
 
でも、安心していただきたいのは、
もう大人としての静岡大好きさんは、
  
いじめは理不尽であり、
ご自身がいじめに値する人間でないことは
ご存知だと思うので、
   
「そこまで頑張らなくても大丈夫だよ」と、
小中学生のあの頃の自分に
言い聞かせてあげてほしいのです。
   
そして、まずは一人きりになれる部屋など、
人目に触れない場所で、   
映画や本など、静岡大好きさんが
感情を動かされる作品に触れて、
思いっきり涙を流してみてほしいのです。
   
感情をリリースする練習です。
   
誰も他に人はいませんから、
そのことをジャッジする人はいませんし、
いるとすれば静岡大好きさんだけです。
     
そして、スッキリしたら、鏡を見て
すこしだけ自分自身に微笑んでみてください
(大きく笑う必要はありません)。
        
このように、少しずつ、抑圧していた感情を
リリースして自分自身に晒していきます。
   
それでも自分は自分で大丈夫だ
ということに気づくでしょう。
      
何より、そんな自分を
静岡大好きさん自身が受容してあげてください。
    
また、感情を説明的に表現してもかまいません。
   
たとえば泣くかわりに「悲しい」、
笑う代りに「楽しい」「面白い」「愉快」、
怒鳴る代りに「あたまにくる」などと
言葉で表現してみます。
   
身振り手振りや表情など、
さほど身体的なエネルギーを使わずに、
喜怒哀楽を伝えることができますね。
    
静岡大好きさんなりに、
無理のないことから表現し始めてみてください。
      
ただ、万一、そもそも昔から
感情が湧かないというような場合は、
アレキシサイミア(失感情症)の可能性もあります。
    
アレキシサイミアは病気ではなく、
その人の性格の特性なのですが、
   
自分の感情(情動)への気づきや、
その感情を言語化することに困難を持っています。
    
決して感情がまったく無いわけではなく、
自分自身や状況を内省するのが苦手
という特徴があります。
     
近年、アレキシサイミアは、
共感能力の欠如や衝動性などによる、
ストレスの対処の問題や
対人関係の問題との関連も研究されています。
   
遺伝的要因としては、
自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群などの
発達障害のある人にも見られることがあります。
   
その場合、周囲から空気が読めないなどと言われて
いじめの対象になることもあるかもしれません。
     
また、アレキシサイミアは
他の精神疾患の陰性症状として出ていることも
ありますので、その場合は
精神科を受診して治療に取り組むことも大切です。
   
集団精神療法など、同じ課題を持つもの同士で
ワークをすることで気づきが得られることもあります。
  
「感情から逃げなくても大丈夫」ということを、
少しずつ確認していくことから始めてみてください。
  
ストレスに耐えるのではなく、
対処していけばよいことを覚えておいてください。
     
そして、自分自身を愛ある好奇心をもって観察して、
頑張りすぎて疲れがあることに気づいたなら、

無理をせずに休んだり、
充電するための時間をとるようにしてください。
   
そのようなご自身への優しさは
決して弱さではなく、強さであることを知ってください。
 
  
ーーー

  
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FROM 川畑のぶこ

今日は、さくらんぼさん(50代・女性・パート)
のご相談にお答えします。

【Q】「顔のことを考えると涙が止まらなくなる」と言う、
24歳の娘についての相談です。

私の子育てに問題があり、
自己肯定感が極めて低いです。

先日も「圧倒的にこの家で培った
“自分に価値がないと思ってしまう” 
“自分が信じられない” メンタルだよ」

「今になってわかる。悪いのは私じゃなくて、
まともな環境で育て続ける自信がないのに、
結婚して子どもまで産んだ親だね」

と、LINEメッセージが来ました。

3年前、歯の矯正をしたのですが、
思っていたのとは全然違う仕上がりでした。

歯を抜かないで矯正したので
「再矯正したら?」と勧めたのですが、
ずっと泣いて
「再矯正はしない、もういい」と言うだけでした。

弟が、抜歯矯正で以前よりずっと良くなったので、
娘にも「抜歯矯正したら今より良くなると思うし、
お金も出すから再矯正したら?」
と先日もLINEを送ったのですが、

翌日、
「顔のことについて考えると、本当に涙止まらんわ」
「昨日からずっと涙が止まらん」
「目がぱんぱんで変な人と思われてる」
と返事がきました。

何もしないで、ただ自分の殻に閉じこもっている感じです。
なぜ再治療しないのか、わかりません。

友達も作らず、唯一アイドルの追っかけが癒しのようです。
結婚も絶対しないと言い切っています。

自宅から通うこともできるのに、
大学卒業後は一人暮らしをしています。

保証人が必要で私だけは住所を知っていますが、
夫に知らせるなと言われており、
私以外は誰も住所を知りません。

就職先は、私も含め誰も知りません。

引っ越し当日も逃げるように出ていきました。
一人暮らしになってから家に来たのは15分間だけです。

こんな状態ですし、そばにいないので、何もできません。

「30歳までに死にたい」「顔がブスだから」など、
そんなLINEがくると
私もとても気分が落ち込みますし、心配です。

関係を改善したいと思っても拒絶されるばかりで、
今更何もできず、私も辛いです。

いったい私は、どうしたらよいのでしょうか? 
どうかアドバイスをお願いします。

【A】娘さんがこのように苦しんでいる姿を見るのは
お母様としてはとても辛いですね。

24歳ということで、女性として容姿については
とても気になる時期だとは思うのです。

ただし、見た目がちょっと気になるとか、
化粧が、爪が、という程度ではなく
顔の一部、特に歯を気にして、
自分はブスで価値がないと思ってしまっている。

そして、社会生活が機能しなくなってしまっている
ような状態ですよね。

そうなると、これはもうちょっと病的で、
醜形恐怖症(身体醜形障害)という病気が
疑われるのではないかと推察します。

どこか自分の外見で大きな欠点があると
毎日何時間も思い悩んでしまい、
自身のことを必要以上に過小評価してしまう
という病理があります。

そして、こういった外見に対する悩みが
日常生活での苦痛を引き起こし、
ひいては社会生活にまで支障をきたします。

医療機関で診断してもらうことを前提に、
その上で、さくらんぼさんが母親として
どのような向き合い方をなさったらよいのか、
私なりのアドバイスさせていただきますね。

続きは、ビデオでお話しします……

 

 

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Q:夫と喧嘩になると
何日かその気持ちを引きずってしまい、
気持ちの切り替えに時間がかかります。

怒りの感情の扱い方と
気持ちの切り替え方を教えて頂きたいです。

【ひろ・40代・女性・保育士】

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A:FROM 川畑のぶこ

怒りはいかにも激しい感情で、
私達を消耗させるものですよね。

私たちは相手が怒りをぶつけてきたなら、
その攻撃性に、ショックを受けて落ち込んだり、
逆に攻撃し返すかで対応してしまいがちです。

攻撃しかえすと一瞬はスカッとするかもしれません。
でも、その結果平和が訪れるかというと、
逆効果なのは私たちみんなが経験済みですね。

相手も、ならばさらに苦しめてやろうと、
苦しみの連鎖が生まれてしまいます。

怒りはものごとや相手が期待どおりや
思い通りにならなかったときに生じる感情ですが、

その多くは「かくあるべき」とか「かくあらねば」などと
いった信念によって生じています。
自分たちなりの「正しさ」ですね。

その正しさは自分が努力して(負荷をかけて)
つくりあげてきたものであればあるほど、執着してしまいます。
あの私の努力が無駄だったなどとは言わせない!と。

自分の価値を落としたくないので、
相手が間違っていることにしたいのです。
そのほうが楽ですしね。

相手が自分の理想通りであったに越したことはないのですが、
なかなかそうもいかないものです。

また、どちらが正しいかなんて、
実は全体の流れの中で見るとわからないことも多いものです。

相手や場面によっても正しさや健全さはつねに変化します。

たとえば、私は昨日、海外の僧侶と仕事をしていました。

比較的規模の大きい研修のオーガナイザーをしていたのですが、
会場の自動扉が故障しており時間になっても開きませんでした。

主催者ですから参加者が会場に入れなかったら大変と、
責任を感じますし、苛立ちを覚えます。
スタッフの中には守衛にきつく当たる者もいました。

それを観察していた若い僧侶が、懇親会の際、
あなたたちは、なぜ扉が開かないことにあそこまで一斉に、
そして必死に動いたのか?と疑問を投げかけられました。

私としては、時間ぴったりに会場の扉が開かなければ
イライラして当然ではないかと思いましたし、
日本では時間通りに事が進むのが当たり前と伝えました。

ところが、「こういうことは時として起こりうることなので、
それでは日本人はストレスばかりで
健康を害してしまうのでは?」と心配してきたのです。

確かに、「常に時間通りであるべきで、失敗は許されない」
と信じているからイライラする(怒る)わけで、
メンタル面で健康を蝕んでいるのはまちがいないです。

こういうことは起こりうることで、
さらに、こういうことが多くある国では、
そんなことにいちいちイライラせず、
皆、「待てば良い」と切り替えるわけです。

どちらが正しいかは何に重きを置くかによって変わってきます。

もちろん、私は国がちがうので、
相手の発想におもしろいなぁと感心こそするものの、
その価値観を否定する気にもならなければ苛立ちも覚えません。

これは国と国の異文化の話ですが、
夫婦も、もともとは違う文化を持つ家庭で育ち、
一緒になっています。

そのような意味で、
夫婦も異文化交流をしているわけです。

ならば、異なる価値観を持っていて当然だし、
どちらの価値観が常に正しいかではなく、
いま、この場面において、

より効果的な受け止め方は何か?という視点で、
好奇心をもって向き合えたのなら、
怒りの炎が激しくなることはないかもしれません。

そして、私が主催していた研修とは、
まさにティク・ナット・ハン禅師の教えを学ぶものであり、
禅師の教えには、怒りの炎をいかに消すかという
テーマが含まれます。

禅師は、
怒りは困っていることがあるから湧くのであり、
相手を攻撃者としてでなく、
困っている人と受け止めると良いと教えます。
自分も、相手も、困っているのです。

困っている人がいれば、私たちは
慈悲の気持ちをもって接するのではないでしょうか。

お互いに困っていることを確認しあって、
相互理解を深めようとする姿勢は
平和への第一歩となることと思います。

自分にも自分なりさまざまな限界があり、
その中での最善を尽くしていくように、
相手にも相手なりの限界がある中で最善を尽くしている、
ということを深く理解できると、

その理解を火を消す水のような
役割を果たすのではないでしょうか。

ぜひ、自分にも相手にも厳しさではなく
理解と思いやりの気持ちをもって接する努力を
してみてください。

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