執筆者

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本日は、川畑のぶこからの春のメッセージ
と特別なご案内をお届けします。

———————–

FROM:川畑のぶこ

桜の便りが届き始めるこの季節、
皆さまはいかがお過ごしでしょうか。

新しい始まりへの期待の一方で、
ニュースから流れる不穏な社会情勢や
物価の高騰、あるいは
鏡を見るたびに感じる年齢の変化など、

正体のわからない「漠然とした不安」
に心が揺らぐことはありませんか?

今日は、そんな不安の波に飲み込まれ
そうなときにこそ思い出してほしい、
私の大切な二人の師のエピソードを
お話しさせてください。

今から25年前、
2001年9月11日の翌日のことです。

アメリカ全土が未曾有のテロの衝撃に震え、
ロサンゼルスの街も言いようのない
混乱と恐怖に包まれていました。

世界が一変してしまったかのような
重苦しい空気の中、私は、
予定していたセーリング・セッションは
当然中止だろうと思い、

師であるカール・サイモントン博士に
電話を入れました。

ところが、受話器の向こうから返って
きたカールの言葉は、
あまりにも静かで、意外なものでした。

“Why not ?” (なぜ?もちろん行くよ)

呆気に取られつつも、
近所マリナ・デルレイにある
ヨットハーバーへ向かうと、
海の上には私たちの他に誰もいません。

驚くほどのベタ凪、
そして吸い込まれるような快晴。

最高のセーリング日和でした。

世界中がパニックに陥り、
悲劇的なニュースが駆け巡っていると
いうのに、カールは一言も
テロの話題を口にしませんでした。

彼はただ、ひたすら波と向き合い、
風を読み、帆と対話をしていました。

いつもなら
セーリングの技術を教わりながら
ミーティングをする習わしでしたが、
その日の私は、言葉を超えた
もっと大事なものを学んだ気がします。

「外側の世界がどれほど激しく
 揺れ動いていても、
 自分自身の真ん中にある『静寂』は、
 誰にも奪わせない」

カールのあの背中こそが、
私が目指すべき「最高の安心」の体現
だったのです。

このエピソードを思い出すとき、
私の中でもうお一人の
大切な先達の姿が重なります。

カール・サイモントン博士と
深い魂の交流を持たれていた、
日本ホリスティック医学協会名誉会長で、
90歳にして現役医師の帯津良一先生です。

帯津先生と私のご縁もまた、
26年(四半世紀)に及びます。

かつて帯津先生は、私の著書に
寄せてくださった推薦文の中で、
初めてカールに会った時の印象を
こう綴られました。

「彼の口から景気のいい話は
 一切出てきません。
 
このことから、
 『現場の人だな』と思いました。

 現場で、いつも心底苦労している人
 というものは、決して断定的で
 景気のいい話はしないものです。

 つまり、歯切れがよくないのです。

 その歯切れのよくない話を
 聞いているうちに、彼の眼の中に、
 哀しみが宿っていることに
気がつきました。

 精悍な風貌の中にある哀しみ──」

帯津先生は、カールが単に
「明るく前向き」なだけの人ではない
ことを見抜いておられました。

何万もの「いのち」の現場に立ち、
死の淵にある方々と向き合ってきた
二人だからこそ分かち合える感覚。

それは、

「明るく前向きな心ほど
 脆いものはない」

という厳粛な事実です。

帯津先生はこう続けます。

「人は、哀しみの大地に
 希望という木々を育てて生きます。
 
 希望が達成されたとき、心がときめく。
 
 ときめきが重なると、
 人は放っておいても
 明るく前向きになります。

 この明るく前向きな哀しみから
 出発しているからこそ、
 人はそれほど脆くはないのです」

90歳を迎えられた今も、
現役医師として「攻めの養生」を
説き続ける帯津先生。

講演も毎回スライドも使わず、
原稿も読まず、立ったままで
与えられた時間ぴったりに、
心打つお話をしてくださります。

内容もさながら、私は毎回
帯津先生のその姿勢に
インスピレーションを得ます。

先生の存在そのものが、
まさに「ときめき」という
生命エネルギーの塊です。

私たちの周りには、これからも
不安の種は尽きないかもしれません。

しかし、カールの示した
「Why not ?」の不動心、

そして帯津先生が説く、
哀しみを受け入れながらも
細胞をときめかせる「養生の智慧」
を知っていれば、

私たちはどんな波も
自分自身のリズムで乗りこなして
いくことができると感じています。

そして今回、尊敬する帯津良一先生
と共に登壇させていただく
ありがたい機会を得ました。

帯津先生と私とで、医学と心理学の
両面から、ホリスティックに
人生と健康にアプローチします。

一時的な解決策ではない、
一度根を下ろせば誰にも奪われること
のない「一生モノの智慧」を、
ぜひ受け取りに来てください。

——*——*——*——

【帯津良一×川畑のぶこ講演会】
 
90歳の現役医師・帯津良一と川畑のぶこが
いくつになっても健康で元気に過ごす
生き方についてお伝えします。

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ヒロミさん(60代・女性・パート)
のご相談にお答えします。

【Q】38歳の長女から
「あなたはASDだから私を理解できない」
と言われ、カウンセリングを
受けて欲しいと強く言われました。

私は自分ではそう思っていないので、
病院に行く必要性を感じていませんが、

ただ、娘がとても苦しんでいるのは
わかるので、
親としてどう理解したら良いのか、
川畑さんに相談させていただきます。

娘は、高3の12月から不登校になり、
それからほぼ20年経ちます。

大学受験はなんとか合格しましたが、
やはり半年で行けなくなり、退学。

その後、専門学校に入学。
なんとか卒業し、好きな職業に就き、
本人は頑張っていたのですが、

それも束の間、パワハラ上司からの
言葉や態度がトラウマになって
出社できなくなりました。

しばらく休んだのち、
バイトも探し、行っていたのですが、

コロナの頃から外に出られなくなり、
ひと月に1〜2回の通院以外、
外に出られなくなりました。

今は風呂にも入らず
食事も炭水化物しか摂らない偏食で、
私の作ったものは食べなくなり、
セルフネグレクト状態が続いています。

それまでは自分を責めて
オーバードーズもしたり、

生きていたくないと、
どうしようもない怒りが
自分に向いていたのですが、

最近は全て親のせいと罵ります。

買い物依存にもなり、
親のせいだからお金は使って当然
と公言しています。

発達障害による2次障害の鬱病との
診断を受け、人生が停滞しているのも
全て母親の私の育て方が悪かったからだ、
との結論に達したようです。

もともと感受性が強く
突き詰めて考えるタイプの長女は、

自分がどうして問題を抱えて
20年も時間を無駄にしているのかを
生育歴から振り返って見た結果、

私が長女を受け入れる共感力が
なかったからだ、
そしてそれは、私がASDだからだ、
との考えに至ったようです。

最初、娘から親のせいだと罵られた時
は取り合わなかったのですが、

何度も何度も怒りをぶつけてくるのは、
私との関係性を諦めず、自分なりの考え
をわかって欲しいとの気持ちなのか?

と切ない気持ちも感じられ、
なんとか彼女を理解したいとも思います。

そんな彼女に、
私はどう対応したら良いのでしょう。

長女からは何度も「理解してほしい」
のサインが出ていたのに、

母親としての思い込みから
全てスルーしていたなぁと
今は反省しています。

なぜか、娘の言いなりになるのが
悔しかったのだと思います。

発達障害の本を読んでくれと渡されても、
優秀な彼女がそんなはずないと、
変な偏見を持っていたことも
あったと思います。

その間、何度もトライしてくれた長女に
対して、今回は応えたいと思っています。

娘からも、分かり合える最後の機会かも
とも言われています。

お知恵をお貸しください。
よろしくお願いいたします。

【A】「あなたのせいで私はこうなった」
そう娘さんから繰り返し責められると、
つらさや戸惑いを感じるのは
当然のことです。

それでもなお、「今度こそ応えたい」と
思うそのお気持ちから、
深い愛情が伝わってきます。

こうした状況で陥りやすいのが、
「どちらが正しいのか」を
はっきりさせようとすることです。

けれど、ここで本当に大切なのは
正しさの決着ではなく、
関係性の再構築です。

娘さんが繰り返し伝えているのは、
診断の正しさや事実関係そのものではなく、
「わかってほしい」という気持ち。

これまでの苦しさや孤独感、
受け止めてもらえなかったという思いを、
なんとか届けようとしている可能性が
あります。

そのとき必要なのは、
説明や正論ではなく、共感です。

「そう感じてきたんだね」
「つらかったね」

まずはその気持ちを受け止めること。

たとえ事実の認識が違っていたとしても、
“そう感じてきた心”に寄り添うことが、
関係をつなぎ直す一歩になります。

また、これまで
自分を責め続けてきた娘さんが
外に向けて気持ちを表現し始めたことも、
一つの変化のプロセスと捉えることが
できます。

同時に、親としてすべてを背負い込む
のではなく、それぞれの課題を
分けて捉えることも大切です。

寄り添いながらも、
自分自身の軸を保つこと。

そのバランスの中で、
関係は少しずつ変わっていきます。

続きは動画でお話ししています……。

続きはビデオでお話ししています……

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お茶さん(30代・女性・主婦)のご相談にお答えします。

【Q】こんにちは。
川畑先生のお悩み相談の回答を、
いつも楽しみにしています。

先生の的確で温かな回答から
生きるヒントを得ています。

さて、私の最近の悩みは、
義父の義母への態度です。

背景として、義両親は、
義父の両親から引き継いだ病院を
経営しています。

以前は経営が上手くいっていた
ようですが、今は赤字のようです。

義父は、35年ほど前から
新興宗教に夢中になっていて、
結構な額を献金したり、
私達を勧誘したりしてきます。

そして、15年ほど前から
不倫をしているようです。

この件は、私が外出先で
義父と見知らぬ女性が
歩いているのを偶然目撃して、
夫に尋ねて知りました。

義母も知っているそうです。

このような義父ですが、
義母の私に対する態度が
酷すぎると怒ってくれたり、
義母以外の家族には優しいです。

ですが、義母に対しては、
暴言の連発です。

誕生日会やクリスマス会など
年に6回ほどは義両親と私達家族で
集まって食事をするのですが、

私達の前でいかに義母の振る舞いで
自分が迷惑しているかということを
語り、義母のことをこき下ろします。

「養ってやっているんだから」や
「義母は僕の寄生虫だ」が口癖です。

そして、ついに先日は、
食事中に義母がこぼして騒いでいると
「死ね!」とまで言い放ちました。

ちなみに、義父が主張する、
義母の言動で迷惑していることは、

経営の仕事を一緒にする上で、
義母が義父に嘘をつく、

会計面で大雑把、
勘違いや覚え違いが多く
会話が成立しない、
否定ばかりすること、などで、

仕事以外では、義母の言動は
それほど気にならないそうです。

義父が義母をこき下ろす間、
人前では、義母は義父に
言い返したりはあまりせず、
黙っています。

夫によると、義両親2人の時は
言い合いになることもあるようです。

夫は見ているだけです。
私が義母を庇うような発言をすると、
義父は、火に油を注いだように
ますますまくし立ててきます。

義父のモラハラについて、
夫に何度か話したことがあるのですが、
昔からあの2人はああいう感じで、
夫婦としては終わっているんだ、
と話しています。

夫は、子どもの頃から
そんな両親の関係に
自分は関与しないという姿勢を
とってきたようですが、

一方では、
職場で父のようなモラハラをする
上司に耐え続けてしまい、
適応障害になって
離職したこともあります。

私は、子どもの前でそのような
様子を見せるのが嫌です。

義母と私は相性が良くないと
感じることもあるのですが、
たとえ義母じゃなくても
他人が罵られている様子を
見るのは辛いです。

このような状況で、
なんとかしたい場合、
川畑先生ならどのように
考えられるでしょうか。

アドバイスをいただけたら幸いです。

【A】義父が義母を激しく罵る
場面に立ち会うたびに、
「なんとかしなければ」と
感じてしまう——

お茶さんのその感覚は、
とても自然で健全なものです。

本来、家族での食事の場は
安心やぬくもりを分かち合う場所。

そこに暴言が飛び交えば、
つらさや違和感を覚えるのは当然です。

ただ、この問題は
「義父を止めれば解決する」
というようなシンプルな構造では
ありません。

長年の夫婦関係の中で築かれてきた
関わり方や、経営のストレス、
信仰、不倫など、
さまざまな要素が絡み合い、

一つの“関係のかたち”として
固定化されています。

そのため、外側から働きかけて
変えようとすることは、
現実的にはとても難しいものです。

さらに、第三者が介入することで
かえって関係がこじれたり、
結束が強まってしまうことすらあります。

だからこそ大切なのは、
「相手を変えること」ではなく、
「自分の立ち位置を整えること」。

無理に正そうとしたり、
誰かを救おうと背負い込む必要は
ありません。

つらい場面からは距離を取る、
滞在時間を短くする、
子どもを守るためにその場を離れる——

そうした“境界線”を持つことは、
決して冷たいことではなく、
自分と大切な人を守るための
健全な選択です。

また、ご主人に対しても
「どうして止めないのか」と
責めるのではなく、
「私はこの状況がつらい」と
自分の気持ちを伝えることが大切です。

相手を変えることはできなくても、
自分の関わり方や距離の取り方は
変えていけます。

その一歩が、心を守ることに
つながっていきます。

続きは動画でお話ししています……。

続きはビデオでお話ししています……

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【Q】75歳の母のことでご相談です。
母は私の家から徒歩10分ほどの実家で
一人暮らしをしています。

昨年、18歳まで生きた愛犬を看取り、
その数ヶ月後には闘病中だった父も
亡くなりました。

母はしばらく深い悲しみの中に
いましたが、最近ようやく少しずつ
元気を取り戻してきました。

そんな母が、ここへきて
「また犬を飼いたい」と言い始めています。

母は昔から大の犬好きで、
子ども時代・独身時代も含めると
5頭の犬と暮らしてきました。

昨年亡くなった犬も、散歩や世話は
ほとんど母が最後までしていました。

今度飼うなら、
小型犬で室内飼いができる犬、
幼犬でなく保護犬でもいいと言っています。

ただ、もし幼い犬を迎えた場合、
犬が10歳の時には母は85歳、
15歳まで生きれば母は90歳になります。

犬の世話に慣れている母なら
大丈夫かもしれないとも思いますが、
将来のことを考えると楽観もできません。

私も犬は好きなので、母の体調が悪い時
などは手伝うつもりですが、
それがずっと続けられるかどうかは
正直わかりません。

父と犬を続けて亡くし、寂しさを
抱えている母の気持ちは理解できます。

でも、だからといって、
「いいよ」と簡単に背中を押すのも
娘として無責任な気がしてしまいます。

母の気持ちを傷つけずに、この問題と
どう向き合えばよいのか悩んでいます。

犬を迎えることを止めた方がいいのか、
それとも何か別の形で母の寂しさを
支える方法があるのか、
アドバイスをいただけたら嬉しいです。

【ポチ・50代・女性】

【A】ご相談ありがとうございます。

お母さん思いのポチさんの気持ちが伝わり、
わんこオーナーの私もお話を伺って
切ない気持ちです。

お母様は18年間生きた愛犬を看取り、
その数ヵ月後に夫(お父様)も
亡くされたとのこと。

大切な家族を続けて亡くすことは、
人生のなかでもとても大きな
喪失体験であったことと思います。

ただ、そのような中で
「また犬と暮らしたい」と思えるように
なったのは、お母様の心が少しずつ
回復してきた兆しでもあると思います。

長年犬と暮らしてきたお母様にとって、
毎日散歩をしたり、話しかけたり、
世話をしたりしてきた犬は、
生活そのものであったと思いますし、

ポチさんの悩みも、そのことが
わかっているからこそだと思います。

心理学的な視点からは、
今回のご相談のテーマは、喪失のあとに
新しい愛着の対象を持てるかどうか
ということになります。

人は大切な存在を失うと、
もう二度と同じ悲しみを味わいたくない
と思う一方で、

それでもまた誰かを愛したい、
誰かを大切にしたいと願う心も
持っています。

その力は、人が人生を前へ進めるための
とても大切なエネルギーでもあります。

また、高齢者の心身の健康と
犬を飼うことには深い関係がある
という研究もたくさんあります。

東京都健康長寿医療センターが
行った研究では、
犬を飼育する高齢者では
フレイル(加齢にともなう心身の活力低下)
や自立喪失のリスクが
大幅に低いことを報告しています。

認知症リスクと犬飼育に関して、
約1万1千人の高齢者を対象にした
大規模研究では、

犬を飼っている人は
認知症発症リスクが約40%低く、
犬の散歩など運動習慣がある場合は
さらに低下することが報告されています。

死亡率・心血管疾患に関する、
メタ解析と呼ばれる複数の研究を
まとめたレビュー論文では、

犬の飼育は死亡リスクの低下と関連し、
特に心血管死亡の減少と関連という
結果が報告されています。

心理研究でも、ペットを飼う高齢者は
孤独感が36%低いという結果があります。

これらの研究から、
犬の健康に関するメカニズムとしては、

定期的な運動(犬の散歩 → 身体活動増加)、
規則正しい生活、社会交流(散歩で犬を通じ
て同じ関心を抱く人との会話が発生する)、
愛着の形成による孤独・抑うつの緩和
などが考えられます。

とはいえ、将来の責任をどうするか?
という現実的な心配は無視できませんね。

これから幼犬を飼うとなると、
犬が10歳のとき、お母様は85歳。
15歳まで生きれば90歳です。

もちろん、今どきの90歳は
お元気な方がたくさんですが、
その時の状況は誰にもわかりませんので、
年齢や体力、将来のことを
現実的に考える必要はあります。

ポチさんの迷いも、
「母の願いも大切にしたい」
「でも現実も考えたい」
という、両方を大切にしているからこそ
生まれているものだと思います。

ここで、ポチさんが「飼うか、止めるか」
という二者択一の決着をつける役割を
背負ってしまうと重たくなってしまいます。

そうではなく、
お母様の願いを尊重しつつ、
なにかのときの準備をしながら、
安心できるかたちを
一緒に考えていくことは可能です。

たとえば、お母様ご自身が
「保護犬でもよい」と
おっしゃっているのであれば、

お母様との年齢のバランスもとれて、
活動性もさほど高くない落ち着いた成犬
を迎えることができると思います。

小型犬であれば、散歩量が負担になる
こともないかもしれません。

さらに、もしものときの引き受け先を
あらかじめ決めておくことで、
安心できるかもしれません。

親族が引き取れるのか、
保護団体のサポートがあるのか、
出口を決めておくと、
不安はぐっと減ります。

昨今では、レンタル犬などのサービスも
提供されていますから、不安なら
お試しで一時的にワンちゃんを預かって
様子を見るのひとつかもしれません。

お母様が「また犬と暮らしたい」と
思えるくらい、元気になってきた喜びを
純粋に伝えつつ、現実的な問題を
丁寧に一緒に検討していくことで、

お母様も「娘が自分を大切にして
くれている」ということが伝わり
安心できることと思います。

今回のやりとりは、
母と娘の溝をつくるどころか、
愛情を交わし深める
またとないチャンスでもあります。

ぜひ、そのチャンスを
活かしてみてください♪

ー川畑のぶこ

——*——*——*——

【帯津良一×川畑のぶこ講演会】
 
やましたひでこと共著もある
90歳の現役医師・帯津良一と川畑のぶこが
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なおさん(60代・女性・会社員)のご相談にお答えします。

【Q】62歳・会社員です。
子どもは独立し、夫と二人暮らし。

仕事も続けていますが、ここ数年、
過去の出来事が何度も頭に浮かび、
そのたびに強い怒りや後悔に襲われます。

若い頃、職場で
理不尽に評価を下げられたこと。

義母との同居時代、数えきれないほど
言わずに飲み込んだ数々の言葉。

子育て中、周囲からの無責任な助言に
傷つきながらも、笑ってやり過ごしたこと。

本当は挑戦してみたかった仕事や役職を
「家庭があるから」と自分で諦めたこと。

当時の私は、波風を立てないことを優先し、
黙ることや身を引くことを選んできました。

でも今になって、
「あの時どうして言えなかったのか」
「どうして諦めてしまったのか」と、
自分自身への怒りと、
やるせない悲しみが込み上げてきます。

最近は親を見送り、人生の後半を
強く意識するようになりました。

だからこそ、

「私は本当に自分の人生を
生きてきただろうか」

「我慢ばかりで時間を使ってしまった
のではないか」

と思うのです。

思い出すたびに、
「あの時こうしていれば」
「もっと自分を守れたはずなのに」と
悔しさが込み上げ、

時にはこれまでの人生を否定したくなる
ほどの気持ちになります。

もう取り戻せない過去だと分かっている
のに、怒りと後悔が消えません。

「あの時言えなかった私」
「動けなかった私」と
どう折り合いをつけ、

これからの人生をどう生きていけば
よいでしょうか。
ヒントをいただきたいです。

【A】62歳という節目に差しかかり、
これまでの人生を振り返る中で、
「どうしてあの時言えなかったのか」
「どうして挑戦しなかったのか」
そんな怒りや後悔が湧いてくる——

なおさんのような思いは、
実はこの時期によく起こることです。

人生の役割がひと段落すると、
自分の歩んできた道を振り返る
「ライフレビュー」の時期に
入るからです。

そしてその中で、
これまで抑えてきた感情に
気づくことがあります。

でも、それは「間違った人生だった」
という意味ではありません。

当時のなおさんは、
家庭を守ること、
人間関係の調和を守ること、
子どもを育てること——

その時の状況の中で、
最善の選択をしていたのです。

何も選ばなかったのではなく、
別の大切なものを選び取っていた、
ということです。

今になって後悔が出てくるのは、
経験を重ね、力も知恵もついた
今の自分が
「あの時ならもっとできたのに」
と思えるようになったから。

でも、それは、今のなおさんが
成長している証でもあります。

これから大切なのは、
過去を責め続けることではなく、
「これからどう生きるか」。

守る役割が少なくなった今だからこそ、
小さなところからでも
自分の気持ちを丁寧に表現してみる。

そして、あの時頑張っていた自分にも
「よくやっていたよ」
と声をかけてあげること。

過去の自分をねぎらいながら、
ここから新しい人生を始めることは、
いつからでもできるのです。

続きはビデオでお話ししています……

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shutterstock_107813681

【Q】62歳の主婦です。
60歳を過ぎてから、
心身の不調に悩んでいます。

50代の頃は軽いホットフラッシュがあった
程度で、いわゆる更年期は「こんなものか」
とやり過ごしてきたのですが、
60代に入ってそれがひどくなりました。

健康状態も50代までは比較的良好で、
自分では「まだ動ける」「私は大丈夫」
と思っていたのですが、

ちょうど60になったくらいの頃、
ある日突然眠れなくなり、
そのまま気持ちが落ち込み、
軽い鬱と診断され、びっくりしました。

ひどい時は朝ベッドから起き上がれず、
「こんなはずじゃなかった」
と情けなくなりました。

心療内科に通い始めてもうすぐ1年半。
薬のおかげもあり、今はだいぶ回復しています。

けれど、「いつまで薬に頼るのだろう」
「本当に元の自分に戻れるのだろう」
と不安になることがよくあります。

50代の更年期の話はよく聞きますが、
60代になってからメンタル不調を経験する人
はあまり語られない気がして、
どこか取り残されたような思いもあります。

これまで家族のために動くことが当たり前で
「弱音を吐かない私」でやってきました。

もしかしたら、そうした生き方そのものに
無理があったのでしょうか。

ここ数年は、高齢の親の介護や実家の問題
なども重なり、気づけば常に気を張っている
状態でしたので、それも関係しているのかも、
とも思います。

断捨離では「今の自分に必要かどうかを問う」
と言いますが、役割や責任感、そして
“まだ頑張れるはず”という思い込みも、
手放す対象になるのでしょうか。

自分では思ってもみなかった60代のスタートに、
この先どうなるのだろうかと不安が拭えません。

こんな自分にこれからどのように向き合えば
よいのか、アドバイスをいただけたら幸いです。

【ミケ・62代・女性】

【A】ミケさん、ご相談ありがとうございます。

60代になって心身の不調が現れることは、
決して珍しいことではありません。

むしろ、これまで大きな問題なく頑張って
こられたミケさんのような方ほど、
人生の節目で「心と体の調整期間」
のような時期が訪れることがあります。

一般的に更年期は閉経前後の約10年
(45〜55歳頃)と言われますが、
実際には、その影響が60代まで尾を引く
ことも少なくありません。

理由はいくつかありますが、
まず、ホルモンの変化の余波です。

エストロゲンの急激な減少は、
睡眠・気分・自律神経に影響し、
これが数年遅れて不調として表面化
することがあります。

次に、人生の役割の変化があり、
60歳前後は、親の介護、子どもの独立、
夫婦関係の変化、体力の変化など、
人生構造が大きく変わる時期です。

そして3つめに、長年の緊張がほどける
時期であることです。

「家族のために頑張る」ことが当たり前
だった方ほど、その役割が一段落したとき、
心身が一気に疲れを出すことがあります。

いまの状態は、長い間がんばってきた
ミケさんの体と心が、
休息を求めているサインでしょう。

治療に取り組みながら、
休むこともときに人生の大切な仕事と
割り切って休んでください。

薬に関しては「依存するもの」と思うと
不安になりますが、回復のための補助と
受け止めてみてください。

足を痛めたとき
松葉杖を使うのは自然なことですが、
回復すれば、いずれ手放せます。

今すでに回復してきているとのことですが、
焦って薬をやめる必要はなく、
主治医と相談しながら、自然なタイミング
で減らしていくよう心がけてください。

また、「まだ頑張れるはず」という思い込み
はミケさんのように長年責任感を持って
生きてきた方ほど持ちやすい信念です。

若い頃は頑張ること、役に立つこと、
責任を果たすことなどを大切にした
価値観で生きてきたかもしれません。

けれど60代は、人生の第2章の書き換え
が始まる時期でもあります。

この先は、味わうこと、大切なものを
選びぬくこと、自分のペースで生きる
ことを大切な価値観へとシフトすること
が大切です。

「役割の断捨離」という視点も
大切にしてください。

断捨離は、物だけではありません。

「弱音を吐いてはいけない私」
「家族を支え続けなければならない私」
「まだ頑張れるはずの私」

それらの信念は、これまでの人生で
役立ってきた大切なものかもしれませんが、
これからの人生に必ずしも必要とは
限らないのです。

役目を終えた信念にも、
「ありがとう」と言って手放す段階かも
しれませんね。

過去の自分が最適解とは限りませんし、
過去への執着はときに私たちの心蝕みます。

人生は、無常です。

元に戻るものではなく、
常に新しい自分へ移行していくものです。

60代は体力は少し落ちますが
感受性はむしろ深くなり、人生の意味を
見つめ直す成熟の時期でもあります。

今起きている揺らぎは、
決して人生が崩れているのではなく、
再編成されている途中なのだと
信じてください。

ミケさんは、介護や実家の問題、
家族のサポートを担いながら、
長い間気を張って生きてこられました。

今は、体と心が発している
「少し休ませてほしい」というメッセージ
に耳を傾けてあげてください。

60代を、衰えを感じる時期としてでなく、
「生き方を軽くしていく時期」として
向き合ってみてください。

「もう頑張らなくてもいい部分は
 どこだろう?」と、
ご自身に問いかけてみてください。

それは、人生の荷物を減らしながら
よりミケさんらしく生きる準備です。

ミケさんのこれからの人生が、
「頑張る人生」から
「味わう人生」へと
やさしく移行していくこと
心から願っています。

ー川畑のぶこ

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あやさん(50代・女性・パートタイム)のご相談にお答えします。

【Q】一年半前に、夫がついに自身の
アルコール依存症を自覚してくれて、
それ以来禁酒し、毎週木曜日に
AAのような断酒会に出席しているようです。
 
「ようです」と書いたのは、
夫は長年私に隠れ、
嘘をついて飲酒を続けていたため、
私が夫を信じることができなくなって
いるからです。

そして、今日、その嘘は実は10年以上にも
及んでいたことを夫から告白されました。

私達の長女は11歳、次女は9歳です。
 
今思えば、夫のおかしな言動は
アルコール依存によるものだったと思える
ことが、数え切れないくらいあります。

嘘をつき続けられた悲しみと怒りは、
簡単には癒えそうにありません。

夫は反省していますが、
私は手の平を返したように、出会った頃
のように夫を愛することはできません。

でも、ようやくアルコールの沼から
引きずり出せて本当によかったです。

夫とは離婚はせずに、これから
穏やかに一緒に暮らす家族として、
娘たちの成長を共に見守っていけたらと
思っているのですが、
現実は、毎日がとても苦しいです。

どんな心持ちで夫と向き合い、
日々を過ごしてゆけばよいでしょうか。
 

【A】10年以上もの間、
嘘をつきながらお酒を飲み続けていた――。

その事実を知ったときの悲しみや怒りは、
計り知れないものだと思います。

アルコール依存症は、本人だけでなく
家族全体を巻き込む問題とも言われ、
「家族の病」と表現されることもあります。

ですから、あやさんが今とても苦しい
のは、当然のことです。

一方で、ご主人が依存症を自覚し、
断酒会に通い始めたこと、
そして長年の嘘を打ち明けたことは、
とても大きな一歩でもあります。

ただ、だからといって、すぐに
信じられるようになる必要はありません。

裏切りによって傷ついた信頼は、
数ヶ月で戻るものではなく、
何年もかけて少しずつ回復していくものです。

そして、「昔のように愛せない」と
感じるのも自然なこと。
愛がなくなったというより、
信頼が深く傷ついている状態だからです。

これからは、恋人のような情熱的な愛
ではなく、家族として、仲間として、
同じ方向を向いて歩く関係。
そんな形の愛でもいいのです。

焦って結論を出す必要はありません。

大切なのは、感情で判断するのではなく、
ご主人の行動を静かに観察していくこと。

断酒を続けているか。
責任ある行動が増えているか。

その「積み重ね」が、
少しずつ信頼を作っていきます。

そしてもう一つ大切なのは、
あやさん自身が一人で抱え込まないこと。

依存症の家族を支える人のための
サポートグループなど、
安心して気持ちを話せる場を持つことも
大きな助けになります。

未来のことを考えすぎず、まずは
「今日一日」を丁寧に過ごしていく
ことを大切に。

続きはビデオでお話ししています……

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shutterstock_316644296

【Q】50代の女性です。
両親はともに80代後半。

私は未婚で子どももおらず、
一人っ子なので、将来的には
実家を畳む立場にあります。

実家は古くから続く旧家で、
広い母屋のほかに蔵もいくつかあります。

母はもともと物を捨てられない性格で、
先祖が残したた家財道具も
「もったいない」と
積極的に引き受けてきたため、
ものすごい量の物があります。

中には価値のある骨董品もあり、
これを、両親がいなくなってから
私一人で処分するのかと思うと、
今からその重圧に押しつぶされそうに
なり、気が遠くなります。

折に触れ、「もう使わないかなと思う
ものから少しずつ片づけていこうか。
価値のあるものは、誰か使ってくれる人
にゆずって有効に使ってもらう方法も
あるよ」と切り出してみるものの、

母は「今はまだいいから、私が死んだら
捨てて」と言い、私が片づけを促そうと
すると激しく抵抗します。

父は穏やかな性格で、日頃、家の中の
ことにはあまり口は挟まない人なのですが、
片づけの話になると、「まだ使える」
「母さんがそのままでいいと言ってるん
だからそのままでいい」と言い張ります。

後に両親がいなくなった際、業者に頼めば
物理的にはスムーズに終わるのでしょう。

でも、先祖や両親の人生が詰まった家財を
私一人で「判断」し「処分」することが、
今の私にはイメージできません。イメージ
したくないだけかもしれませんが…。

両親が存命中に、物理的にも心理的にも
少しでも軽くしたい、軽くなりたい、と
願っている私は、親不孝なのでしょうか。

それとも、これは私が背負わなくても
よい重さなのでしょうか。

自分以外の人が残した大量の物と向き合う
ことが、こんなにも苦しく、
親子関係にまで響くものだとは、
若い頃は知りませんでした。

断捨離の視点から、そして心の在り方として
どこからどう進めていけばよいのか、
ご助言をいただければ幸いです。

【すもも・50代・女性】

【A】すももさんの抱えていらっしゃる
問題は、単なる片づけではありません。

家族史、死生観、責任、愛情、
そして、境界線が複雑に絡む、
非常に心理的負荷の高いテーマです。

まずお伝えしたいのは、すももさんは
決して親不孝ではないということです。

親の人生を尊重しながら自分の人生も
守ろうとしている、誠実で現実的で、
愛ある責任感の持ち主です。

本当に重い問題に、立派に向き合って
いらっしゃいます。

いま起きている問題の重さも、
すももさんが全部ひとりで背負おうと
しているがゆえ、

「まだ起きていない未来」を
すでに一人で背負おうとしているから
ではないでしょうか。

旧家や蔵の品々は、
物理的にはモノですが、心理的には
「家の歴史」「親のアイデンティティ」
「生きてきた証」「死への不安の防波堤」
でもあります。

特に、物質的に恵まれていなかった時代
を経験している80代後半の世代にとって、
モノを手放すこと=
自分の価値観や人生を手放すこと、と
無意識に感じやすいはずです。

お母様の「私が死んだら捨てて」という
言葉は、 「生きている間は私の人生を
否定しないで」というメッセージでも
あるかもしれません。

抵抗は意地ではなく、防衛反応です。

とはいえ、一人っ子に責任が集中する
現実は確かに重い。相続や供養、
家を閉じる責任まで想像すれば、
圧迫感が生じるのは当然です。

断捨離の本質は、
モノを減らすことにとどまらず、
心の整理や関係性の整理も含みます。

すももさんにとっての本丸は、
関係性の整理。

すなわち、親の価値観と自分の人生の
境界線を引くことが大きな課題になる
かと思います。

いま必要なのは、
親を説得することではなく、
すももさん自身の不安を軽くする仕組み
をつくることです。

現実的なアプローチのひとつに、
情報を整理するということがあると
思います。

たとえば「可視化」です。
蔵ごとに写真を撮る、価値がありそうな
ものを記録するなど、大まかな把握をする。

これは処分ではなく情報整理ですから、
親の抵抗も生まれにくいでしょう。

次に、「もしもの準備」という枠組みに
移行していきます。

親世代は「片づけ」には抵抗を示すものの
「終活」は受け入れやすい傾向があります。

「片づけよう」ではなく、
「私が一人になったとき困らないように、
何がどこにあるかだけ教えてほしい」
と伝える。

これは相手を責めるのではなく、
安心を求める姿勢になります。

そして何より大切なのは、
「今、全部決めなくていい」という視点です。

未来の作業を、今の心で引き受けようと
するから苦しくなります。
未来の自分には、未来の力があります。

いま最初に手放すべきは、
「未来の重圧の先取り」かもしれません。

「後始末は私のやり方でさせてもらいます」
と心の中で許可を出し、
いまは現状維持を目標にする。

あえて後回しにすることも、
立派な戦略です。

皮肉なことですが、ご両親が存命のうちに
物理的な解決(片づけ)を急ごうとすれば
するほど、ご両親は抵抗し、
すももさんの心の負担は増してしまいます。

タイミングが訪れたところで、
さらにすももさんが恐れているのは、
処分作業そのものよりも、一点一点に対して
「これは価値があるか?」
「捨ててバチが当たらないか?」と
判断を迫られるプロセスかと思います。

もし、捨てる時が来たなら、
プロの力を借りることも賢明です。

断捨離トレーナーや遺品整理の専門業者、
骨董品買い取りのプロに依頼することは、
決して手抜きではありません。

専門家の客観的な目が入ることで、
すももさんの情緒的な葛藤は
劇的に軽減されます。

「判断」の責任をプロと分かち合うと
今から決めておくだけで、
視界が少し明るくなります。
自分一人で背負わないことです。

最後に、ご先祖やご両親は、
すももさんがモノに押しつぶされて
不幸になることを望んでいるでしょうか。

真の継承とは、物量を守ることではなく、
すももさんが身軽に幸せに生きること
ではないでしょうか。

いまは無理に動かそうとせず、
「これ以上増やさない」をゴールにしながら、
ご両親との穏やかな時間を優先する。

それが結果として、後悔の少ない
「見送り」につながるはずです。

そして、どうかご自身のセルフケアを
忘れずに。すももさんが軽やかでいること
こそが、いちばん大切なのです。

ご自身に喜びや安らぎを与えてくれる
ヒト・モノ・コトに囲まれるよう
意識してみてください。

ー川畑のぶこ

       
        

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限りある人生を輝いて生きるための
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日程:3/20(金祝)、4/23(木)、5/31(日)

講師:川畑のぶこ(心理療法家)
   原田千里(断捨離トレーナー)

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うめさん(60代・女性・大学職員)のご相談にお答えします。

【Q】孫への接し方をきっかけに
長女との関係がこじれてしまい、
ご相談します。

些細な出来事だったはずなのに
娘の怒りに触れてしまい、それ以来、
乳幼児を見ると涙が出る、食欲がない、
眠れないといった状態が続いています。

断捨離検定1級に合格したばかりなのに
家の片づけさえ手につきません。

先日はふくらはぎを痛め、
松葉杖生活になり、
気持ちもさらに落ち込んでいます。

私は元教員で、発達障害の子どもたち
の指導にも長く関わってきました。

長女には6歳と4歳の男の子がおり、
上の子はASDの診断がありますが、
通常学級で元気に過ごしています。

娘は関連分野で働いており、
わが子への理解も深い母親です。

昨年、娘の夫が単身赴任となり、
私たち夫婦は電車で2時間の距離を
行き来しながら
孫の世話を手伝ってきました。

関係は良好だと思っていました。

ところが、年末年始に家族で出かけた
水族館で、トラブルが起きました。

上の孫がクレーンゲームに
夢中になっていました。

500円で何回でもできる珍しいタイプで、
娘は彼に何度でも好きなように
トライさせたいと思っており、

私も、いつもなら同じ気持ちで見守る
のですが、この時は、順番待ちの子が
いることや時間の都合が気になり、
少し心配になっていました。

また、よくやるゲーム機と異なり、
ワンアクションで前後左右を決めるタイプ。

それに気づいていないのではと思い、
孫に「やり方、分かってる?」と
声をかけたら、
その言葉が長女の逆鱗に触れました。

駅まで送っても、
振り返りもせず去る長女。

そして後日、長文のLINEが届き、
要約するとこのように書かれていました。

1、孫にかけた言葉への非難 

2、お母さんは何でも人や出来事のせいにする。
     それが本当に嫌だ。

3、年末年始のことなど、いろいろ全部
   お母さんが仕切っているのが嫌だ。

4、だからもうヘルプも頼まない。
  会うことも話すことも嫌、
  孫にも会わせたくない。

それ以来1ヶ月、連絡はありません。

娘との関係をどう修復すればいいのか、
自分のこの落ち込みをどう立て直せば
いいのか分かりません。

夫の「そのうち何とかなる」という言葉
さえ、今はつらく感じてしまいます。

私はこれからトレーナー講習も控えており、
このままではいけないと焦る気持ちばかり
が募っています。

どうかアドバイスをいただけないでしょうか。

【A】うめさんのご相談からは、
お孫さんへの愛、そして娘さんへの
誠実な思いがひしひしと伝わってきます。

水族館でのひと言は、あくまで“きっかけ”。
本当に噴き出したのは、娘さんの中に
溜まっていたものかもしれません。

単身赴任、ワンオペ育児、発達特性のある
お子さんへの配慮――
娘さんは、張りつめた状態で
日々を回していた可能性があります。

そんな中での母の言葉が、
「否定された」「認めてもらえていない」
という思いに
触れてしまったのかもしれません。

今回大切なのは
正しさを説明することではなく、
関係を修復したいのかどうか、
という軸です。

もし修復を望むなら、
意図の正しさよりも
“影響”を受け止めること。

「そんなつもりじゃなかった」ではなく、
「つらい思いをさせてしまったね」と。

そして、
「あなたは本当によく頑張っている」
という無条件の承認を届けること。

返事を求めず、説明も重ねすぎず、
ただ受け取り、ゆだねる。

時間はかかるかもしれません。
けれど、距離があるからこそ
見えてくるものもあります。

うめさん自身も、
今は強いストレス反応の中にいます。

祖母としての役割が揺らいでも、
“私という存在”の価値は揺らぎません。

待つこと。
そして、自分を整えること。

続きはビデオでお話ししています……

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サムネ_20260222

ピッピさん(60代・女性・自営業)のご相談にお答えします。

【Q】娘が、いわゆるできちゃった婚
をすることになり、母として
穏やかになれないことが辛いです。

娘は27歳、彼は40歳。

まず、二人で、先に妊娠を報告に来た時
に夫が激怒し、ちゃんとこれからの
青写真を伝えなさいと、追い返しました。
私も、夫と同じ意見でした。

その後、娘の彼が、髪の毛を黒く染め
スーツ姿で、自分の経歴、収入、
結婚までの道のり、引越しまでの段取り
などを説明しに来ました。

筋を通したことで、夫は納得し、
入籍が決まりました。

しかし、私は母として、どうしても
彼が許せない気持ちのままです。

妊娠出産は100パーセント女性が
リスクを負うこともわからないで、
13歳も年下の娘を大切に扱ってくれなか
ったことが悲しくて、やりきれません。

しかも、つわりで
2ヶ月間ほぼ寝たきりでした。

私だけが怒りを持っていても仕方がない
ので、今後は明るく前向きに二人の結婚と
新たな命をお祝いする気持ちになれれば、

と気持ちを一度は切り替えたつもりで
明るく接したりしましたが、
またズドンと重い気持ちに戻ったりします。

生まれてくれば、赤ちゃんは
きっと可愛いだろうとは思います。

現実には、すでに入籍を終えて、
来月に引越ししていきます。
半年後に生まれます。

娘はまだ我が家にいますが、
笑顔で接することは難しいです。

どうしたら明るく希望いっぱいで、
娘とお婿さんをサポートできる母親に
なれますか?

【A】「どうしても彼が許せない」
そう感じてしまう自分がつらい。

ピッピさんのご相談からは、
怒りの感情と、それ以上に
娘さんを守りたいという母の愛が
あふれているのが伝わってきます。

怒りの奥にあるのは、
「娘は本当に大切にされるのか」
「ちゃんと守ってもらえるのか」
という不安や恐れなのではないでしょうか。

順番が違う。
もっと慎重であってほしかった。
妊娠出産のリスクを負うのは
女性なのに……。

そう思うのは、
母として自然なことです。

一方で、彼は出直して説明に来て、
筋を通しました。

娘さんは27歳の大人として、
自分の人生を選びました。

ピッピさんの理想通りではなくても、
娘さんには娘さんの旅路があります。

大切なのは、
怒りを無理に消すことではなく、

「私は心配している。
 そして同時に応援もしている」

この両方を伝えること。

心配は愛の裏返しです。
でも応援もまた、愛の形です。

そして実は、行動が気持ちを
連れてくることもあります。

「こういう母でいたい」と思う姿で
少し振る舞ってみる。

すると、あとから心が追いついて
くることもあるのです。

赤ちゃんが生まれれば、
また景色は変わるかもしれません。

今は、娘さんの体と新しい命に
焦点を当てながら、いいところにも
目を向けてみてください。

続きはビデオでお話ししています……

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