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こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、モコさん(50歳・塾講師)からのご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
夫と結婚して35年。今年初め、夫が会社の若い女性(30代)と頻繁に
メールしていたことが判明しました。しかも、メールだけではなく、
週に2~3回会社帰りに会っていて、電話も毎日していました。
始まりは2年位前のようです。「パパ」と呼ばれていました。

これまで、夫は真面目で、絶対に女性とそんな仲にはならないと
信じきっていたので、ショックが大きく、すぐ出て行ってもらい、
別居しました。夫は不倫ではないと言っていますが、私にとっては
肉体関係がなかったとしても許せない気持ちで一杯です。私を平気で
騙して平然と帰ってきていたのかと思うと、怒りがこみ上げてきます。

一時は離婚してもいいかと思いましたが、金銭的なことや法律的なこと
が大変そうなので、思いとどまりました。この許せない気持ちと、
もう二度と前のような幸せな家庭には戻らないと思うと、悔しさ、
寂しさ、色々な感情がこみ上げてきて、毎日涙が出ます。
一体、私はどうすればよいのか、教えて下さい。
~~~~~~~~~~~

ご主人の裏切りと言える行為に非常に深く傷ついて、もう二度と幸せに
なれないと落ち込んでいらっしゃるモコさんなのですね。本当に大変な
なか、やって来られているのだなということが伝わってきます。

このような事件の発覚直後というのは混乱期ですので、感情的になって、
勢いで「出て行って」と言い、実際に出ていってもらい、別居したのかも
しれません。
 
「一体私はどうすればよいのか」とのことですが、少し時間が経った今、
頭ではなく心で、一体「どうしたいか」と、考えてみてください。

できることなら、もう一度やり直したいと思っているモコさんなのか、
それとも、金銭的・法律的なことすら整ってしまえば、もうきれいさっぱり
忘れて、自分は自分で次の新しい人生を歩んでいきたいと考えているモコ
さんなのか。どちらなのか、心の奥底に訊いてみましょう。

もし、すぐに答えが出なければ、しばらくそのままにしておいて、
答えが出てくるのを待ってもいいと思います。

「もう二度と前のような幸せな家庭には戻らない」ということですが、
「前のような幸せな家庭」とは、一体どのようなものでしょう?

おそらくモコさんは「何もなかったときのこと」と考えていらっしゃると
思いますが、以前の生活で「表面的」には見えてはいなくても、
もしかしたら、ご主人の中には何かそういった種があり、日常生活とは
違うところで刺激が得たい、誰かから頼りにされたい、という承認欲求
のようなものがあったのかもしれません。

もちろん、モコさんもご主人を頼りにし、承認なさっていたと思いますし、
ご夫婦の愛も育んでいらっしゃったと思うのですが、果たして、彼が
得たい方法で承認を得られていたかというと、もしかしたらそうでは
なかったのかもしれません。

これはモコさんが悪いということを言っているのではありません。
そこのところをコントロールできない彼がいて、自分の欲求を他で満たして
補おうとしていたことが考えられる、ということです。

よって、「前のような生活」の中にも、今回の行為につながる種が
もしかしたらあったのではないかと冷静に振り返ってみることは、
怒りやひどい落ち込みを解消するのに大切な一歩になってくるかも
しれません。

これは、どちらが良い・悪いと、善悪を決めるということではありません。
表面ではなく根底で何が起きているのかということを、深く理解すると
いう姿勢です。

続きは、ビデオでお話しします……

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160425

こんにちは。川畑のぶこです。

先日、出張で沖縄に行きました。
現地ではちょうど「清明祭(シーミー)」という伝統行事の時期でした。

「シーミー」とは、ご先祖様と共に時間を過ごすお祭り、先祖を祭る儀式です。
子孫たちは、御座とお重、お酒、三線などを持ってお墓に集まり、
先祖へのお供え物を、その場でみんなで一緒に食べて、飲んで、歌ってと、
ピクニックのようなことをするのです。

私は実家が沖永良部島ですが、そこでもお盆にはこのようなお墓での行事を
やっていて、とても好きだったのですが、
沖縄では4月5日頃から2週間ほどが、この「清明祭」なのだそう。

スーパーへ行っても、シーミー用のお供え物がたくさん売っていて、
なんだか外国に来たような、異文化に触れたような気がしました。

また、先祖と一緒に過ごす時間というのはとても素敵だなと思いました。
私たちは死んでも、愛する者とちゃんと関わり合い続けることができるという、
一つの形ですね。こういう行事があるというのは、とても豊かなことだなと、
あらためて死生観というものを見つめ直すきっかけにもなりました。

さて、今日は、さかなさんという女性(40代・主婦)から
「無視され続ける相手への接し方」についてのご相談です。

~~~~~~~~~~~

小学校で同じ学年のママから自分と友人二人が露骨に無視されています。

きっかけは、隣のクラスの役員同士で、意見の食い違いから、
ちょっとした言い合いにはなりました。

でも、お互い様で、これはこれ。相手はフルタイムで働いているママなので、
割りきりがいい人と思っていましたが、違っていました。
その後、挨拶をしても目をそらし、あからさまに無視してきます。

こちらは挨拶だけはしようと思っていましたが、毎回するたびに無視され続ける
のにも、嫌な思いになり、つらく、こちらも避けるようになってきています。

相手にしない、気にしない、としても、
参観日など顔を合わせる場面に出るのが、つらいです。

周りに愚痴も言いたいところですが、悪口を言うのと同じになりそうなので、
言いふらすのはやめています。

仲直りしたいとまでは思っていませんが、露骨に無視をする相手に対して、
こちらがどう心を持って対していけばいいのかアドバイスをお願いします。

~~~~~~~~~~~

子を持つ親は、望む・望まないに関わらず、子ども達を通して構築しなければいけない、
保護者たちとの関係というものがあります。
自分の友人であれば選ぶことができますが、
このような保護者同士の関係というのは、なかなか取捨選択ができません。

ただ、職場などと違って、それも毎日のことではありませんから、
踏ん張ってやり過ごすのも一つかなと思います。

接し方については、ここで「いい人」をやる必要はない、ということを
申し上げておきましょう。

好感情を抱いていない相手からも挨拶してもらおうとか、いい人と思われよう
という考え方は、手放すほうが賢明です。

ご相談の中に「意見の食い違いから言い合いになった」とありましたが、
結果として無視されるぐらいの言い合いになったということは、
その根本がどういうことだったのか、少し気になるところではあります。

相手がいて、何かを導き出すために話し合いをする際、意見の伝え方で
気をつけるべき点があります。

「主張」と「攻撃」をきちんと区別し、相手の「立場」を理解するということです。

臨床心理学者のマーシャル・ローゼンバーグという臨床心理学者が提唱する
「NVC(Nonviolent Communication=非暴力コミュニケーション)」による
コミュニケーション・ステップは、さまざまな場面でとても役立つと思われます。

相手のことを攻撃することなく、自分のことをおとしめることもなく、
きちんと健全な主張ができるようになるステップです。

続きはビデオでお話しします。
https://youtu.be/4bTxGSJO_JU

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Q:はじめてメールします。
今回は自分の事より、長男の奥さんのことです。

よくテレビなどでごみ屋敷等を見ていて
「あんなになるってどんな気持ちなのかねー」って話をしていますが、
我が家の息子家族の部屋も凄いです。

ごみではないのですが、洋服、おもちゃ、鞄等あらゆるものが床に散乱していて、
孫がおりますが、孫に与えた部屋は私たちの隣の部屋なので
朝一緒に掃除しちゃいます。

私もそんなに上手ではないですが、できれば全部片付けてやりたい気がします。

どのようにしたら本人が、毎日きちんとできるようなアドバイスをしたら
よいでしょうか?

主人は「無理。変わらないだろう」ってあきらめてます。

孫がぜんそくになった時も遠まわしに
「きれいにしておかないとホコリとかゴミが一番良くないからね」
と話したことがありましたが、
その時は「そうですよね~」とは言っておりましたが変化ありません。
性格で無理でしょうか?

【ばあ~ばちゃん様・60歳・会社員】

―――――――――――――――――

A:

FROM 川畑のぶこ

愛する家族、とりわけお孫さんのことを思うと、
衛生的な環境で生活して欲しいと願う気持ち、
手を出したくなる気持ちも当然のことですよね。

片づけのモチベーションは、もちろんお嫁さんの性格やライフスタイルにも
依存するとは思いますが、まずは本人(たち)がそのことで困っているか
どうかを確認することは大切だと思います。

その家族が困っていないのなら、
それぞれの人生の課題や過程があることを尊重する他ありません。

今でもお孫さんにハウスダストやダニなどによる喘息があるのなら、
それは命や健康に関わることなので、
困っているがうまくいっていない状態であるのは明らかでしょう。

お嫁さんにどうしても気をつかってしまって、
思っていることをストレートに伝えられない場合、
もし息子さんご夫婦が共働きで、お嫁さんも外でお仕事をされているのであれば、
家事は夫婦(男女)平等なので、コミュニケーションしやすい息子さんに
片づけや掃除について話をしてみてはいかがでしょうか。

例えば、育児や料理はお嫁さんが、片づけや掃除は息子さんが、
といった分担は成り立つわけです。

息子さんであれば、本音でストレートに話したところで
関係がギクシャクすることはないでしょうし、
したとしても修復しやすい関係だと思います。

お嫁さんは手が回らないのだから、あなたが率先してこちらを担当したら?
と提案することは可能ではないでしょうか。

もし、お嫁さんが専業主婦で、本来、除や片づけは彼女の役割である場合、
それでも片づけや掃除に手が回っていない状態なら、
まずは相手の忙しさや大変さを理解し、共感を示してみてください。

そして、協力の手を差し伸べてみてはいかがでしょうか。

「育児をしながら家事の全てをこなすのは大変よね。
私も昔は本当に大変で気持ちがわかるわ。」などといった流れは共感的です。
もしご自身も過去に部屋が散らかって大変な経験があれば、それをシェアします。

「こんなのまだいい方よ、私はもっと手が回らなかった」などといった
「あなたはさらにOK」なシェアがあれば、なおさら緊張感は融けるでしょう。

『ああ、お義母さんは私を批判しようとしているのではなく、理解し共感して
くれているのだな。ありがたいな』といった流れで伝わるのがポイントです。

そして、「私たちの時代はまだ助けの手が周囲にたくさんあったからいいけど、
今の時代はそういうわけにもいかないし、大変よね」と。
そして、「忙しいあなたたちの力になりたいのだけど、手伝わせてもらえない?」
とオファーしてみます。

「力になりたい」「力になれたら嬉しい」を強調してみてください。

もしお嫁さんがそれでも自分でやることを主張したら、
「私が参考になった情報」として断捨離の書籍や記事などを贈るのも良いと思います。

「あなたに必要」ではなく、「私の役に立った」ので参考にと言う流れです。

お嫁さんはみんな、姑の前では「いい嫁」でいたいと思っていると思います。
その劣等感を刺激しないよう、同志として横に並んで
片づけや掃除に共に向かう嫁姑でいられたら、和やかな関係性が構築でき、
部屋も家族関係もすっきりするのではないでしょうか。

ぜひ、共感と理解をキーワードに向き合ってみてください。

ーーーーーー

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皆さん、こんにちは。川畑のぶこです。

先日、仕事で香港に行ってきました。

ゴンピン(昂坪)という街にある山をケーブルカーで25分間ひたすら登り切った所に、
ものすごく大きなお釈迦様、ブッダの銅像があります。

以前、やはり香港で仕事をしたときに高速道路からその銅像を見てびっくりし、
いつか行ってみたいと思っていたのですが、今回、仕事でご縁のあった方からお誘いがあり、
インターナショナル・マインドフルネス・コンフェレンスという、
マインドフルネス指導者の国際会議に参加するため、
その地を再訪するという巡り合わせとなりました。

5時起床。まずお寺でマインドフルネスの瞑想をし、みんなで歌を歌い、それから会議です。
世界各国から医療者やメンタルケアの臨床心理学者、教師、社会福祉士、世界平和の活動家
などが集まって、素晴らしい、実りあるレクチャーとパネルディスカッションが行われました。
その内容については、後日またどこかでシェアできたらいいなと思っています。

さて、今日は40代の女性からご相談いただきました。

「認知症へ向かう姑との付き合い方」。
これは、40代、50代になってくると、親あるいは義理の親に対して
多くの方が抱えるお悩みではないかと思います。

「軽度認知障害の義母と二世帯暮らし。
生活はほぼ自分でできますが、 物忘れがひどくなってきており、
何かが見つからなくなると、嫁の私が隠したり盗んだりしていると思っています。
病気なのだと頭では理解していても、心がついていかれません。
もう嫌だと思ってしまう自分を責めない、ということも含め、
いろいろな思いが出ては消え、me firstの精神でいても気分が上向きになれません」
とのことです。

経度の認知障害では、物忘れがひどくなるというのと、
誰かに物を盗まれたと言うのも症状の一つです。
病理の「正しい理解」、そして「冷静な態度」が必要になってくるでしょう。

「なくなって困っている」という患者さんの気持ちに耳を傾け、
寄り添う、具体的で時に有効な方法も、一つお伝えしたいと思います。

続きは、ビデオでお話ししています。

https://youtu.be/ixtXUbkzGEs

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断捨離メルマガ読者の方からいただいた、
川畑のぶこへの相談をあなたにシェアします。
――――――――――
【Q】新人に困っています

上司と新人と3人でチームで仕事をしています。

この新人半年前に入社したのですが
情緒不安定が見られ、うつ病で薬を飲んでいて
週1の前職も休職していたことが発覚。

仕事は毎日コツコツやることはできるのですが
週1の仕事は今だにミスばかりで。
ミスを注意すると「あなたは私を病気に追い込むのか」
と逆切れ状態。

教えても教えても一向に仕事は覚えられず。
おまけに自称対人恐怖症で他の人と関わる仕事は全てパス。
しかし飲み会は大好きで仕事休んでも全て出席。

上司は状態を知ってますが
「心の病なんだから許してね・・・」と。

自分の負担が増えるため仕事を与えないと
上司に「与えて」と言われるは・・・。

チーム外では「ニコニコと愛想よく良い子ね。」と評判高く。
「今毎日が楽しくて、薬から卒業できたんです。ずっと続けます。」
と言い出し。

私の方が気がおかしくなりそうです。
どうやって対応したら良いのでしょうか。

【40代 医療事務職 匿名希望】

――――――――――――――――――――
【A】FROM 川畑のぶこ

日本のうつ病の罹患者は100万人を超えました。
昨今では匿名さんとその新人さんのみならず、
日本全体の社会問題でもありますね。

さて、匿名さんの同僚の新人さん、
病気だというのに飲み会は仕事を休んででも出席する。
実は新人さんは詐病で仕事をさぼっているだけではないか?
という思いが恐らくおありではないでしょうか。

もしそうであれば、匿名さんがイライラするのも
いた仕方ないことであるかと思います。
とりわけ、仕事に真剣に誠実に取り組まれていらっしゃる
匿名さんのような方であればなおさらではないでしょうか。

匿名さんの認識には少し誤解があるようですので、
そこさえクリアできればかなりスッキリすると思います。

その罹患者数とはうらはらに、うつ病を患う人との
かかわり合い方(特に職場での)は人事や管理職の方は
ある程度教育されているところも多いですが、
一般社員には教育されていないところがほとんどでは
ないでしょうか。

匿名さんの上司が「病気だからね」とか
「仕事を与えてあげて」というのは新人さんの
病理に対する情報をもっていたり、かかわり合い方を
教育されているからではないでしょうか。

上司は職場では「起こりうること」と捉えているので
その状況はたしかに困難ではあっても毎度「イライラ」する
必要がないのかもしれません。

まず、この問題を乗り越えようと思うならば、
病気や新人さんのことをジャッジするのではなく、
「理解する」という思いやりの姿勢を大切にしてみてください。

匿名さん自身、忙しくてゆとりがなく、
とても思いやりや優しさまでは持てないかもしれませんが、
それでも客観的に理解することはできると思います。

このことは匿名さんのイライラ解消につながり
いたずらにエネルギーを消耗することを回避できると思います。

匿名さんは、うつ病とは、常に無気力、無関心、非活動的、
常に抑うつ的などといった、「大うつ病」をイメージされて
いるのではないかと思います。

なので、ふさぎ込んでいるわけでもないし暗いわけでもない
笑顔で挨拶する新人さんを理解出来ず、病人として対応するなど
気がおかしくなりそうなのではないでしょうか。

ところが、一口に「うつ」といえど、その種類は多岐にわたり、
上記の症状がさほどみられないようなケースも存在します。

最近では非定型うつ病というものが確認されており、
「新型うつ」などの名称で呼ばれたりします。

好きなことや楽しそうなことには活動的になる、
人間関係に過敏に反応する、
プライドが高く傷つきやすい、
などといった特徴をもっています。

単なる怠け者で忍耐や我慢が足りないだけと
思うかもしれませんが、実は本人は長きにわたり
自分自身を抑圧してきているケースが多いのです。

人に不快感を与えないようにいつも笑顔を絶やさず、
自分のニーズよりも他人のニーズに合わせる、
いわゆる「いい子」が多いともいわれています。

すなわち、他人からはそう見えなくても、
本人なりに、ものすごく頑張って
ものすごく耐えてきているのです。

それが仕事の場面で匿名さんの都合通りに
頑張ったり我慢したりしてはいないということですね。

このような人は、病気なので、投薬も必要ですし、
認知行動療法などのカウンセリングが必要とされる
場合もあります。

怠け者という批判的精神で接することは、
実際元気な人が怠けている場合には発破をかける意味で
効果があるかもしれませんが、
うつ病の人には症状の改善を促さないどころか
逆に悪化の原因となりますので注意が必要です。

できる仕事があるのであれば、そこからふり、
そこを大いに承認し、まずは信頼関係を形成してみてください。

「大人なんだから」「社会人なんだから」
という常識を振りかざして「注意」をするのではなく
病んだ者に思いやりを持って「育む」という
姿勢を大切にしてみてください。

時には「無理しないでね」という声かけも、
本人の緊張をやわらげ、安心感を与え、良いかもしれません。
すると、逆にパフォーマンスは向上することもあります。

信頼関係がまだ形成されていない、緊張関係にある相手
からの指示や注意は、本人は一生懸命聞いて頑張ろうと
するのですが、そうすればするほどパニクって、
ミスを繰り返すということも特徴です。

このような時は、「さあ、明確に状況を把握して
仕事を覚えよう」と思うゆとりは無く、
ただただ、「相手の感情を害してはいけない」
「はやくやり過ごさなきゃ」「相手にOKと思われなきゃ」
と、駆り立てられた状態に入っていることが多いです。

仕事に集中しているのではなく、
相手の機嫌にエネルギーが奪われてしまっています。
なので、仕事は覚えようがありません。

そこに相手がうんざりしているのも
本人は敏感に感じ取り、さらに相手の機嫌に反応します。
もう、頭の中は真っ白です。

決して本人に仕事の能力が無いのではなく、
病理に関係性が掛け合わさった結果、
エネルギー低下を招き、このような状態に陥っています。

このように、いったい何が起こっているのか、
一歩引いた立場から、ひと呼吸おいて観察してみてください。

非定型うつを理解するために書籍等参考にされるのも
よいと思います。

↓こちらはわかりやすいかもしれません。

http://goo.gl/ZVbaBG

『非定型うつのことがよくわかる本』貝谷久宣監修(講談社)

いちど「きちんと理解したいから」とか、
「うつの人との適切な関わり方を学びたいから」という理由で、
上司や人事担当者と話し合いの時間をもつのも良いかもしれません。
上司は主治医からの指示なども参考にされているはずです。

総合的に理解を深めることが出来たのなら
これは匿名さんご自身の経験値を高めることにもつながり、
また大きな一歩、人間関係のエキスパートになれるのでは
ないでしょうか。

また、このときに、ご自身も仕事の負荷が増しており
物理的にも精神的にもつらいという報告もあげると良いと思います。

匿名さんも、とても努力家でいらっしゃると思います。
どうか仕事以外はリラックスして
ご自身が楽しめることに勤しまれてください。

職場が大変でも、それ以外が充実していれば、
バランスがとれて新人さんのことも
ゆとりをもって観察できることと思います。

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