心理療法家でサイモントン療法認定トレーナーの川畑のぶこによる、皆さんからの質問へのアドバイスや、メンタルの整え方、実生活に役立つ心理学のお話。日本における「サイモントン療法」の第一人者であるほか、「断捨離アンバサダー」としての顏も持つ川畑のぶこ。この2つのメソッドをベースに、一般の方のストレスマネジメントやメンタルケアについて、わかりやすくお伝えしています。

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こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、くたくたさん(38歳・医療系)からのご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
10年来の友人でバツ1の人からプロポーズされ結婚し、3年半。
1歳半の娘と3人暮らしです。

腹立たしさを感じだしたのは妊娠期からです。

頼み事をしても生返事。旅行の計画を立て実行し「お腹が大きくて
辛いから休みたい」と言うと、「せっかく計画立てたのに」とふて腐れ、
車の運転は荒く、少し優しい運転をと頼むと、またふて腐れられました。

趣味が多く、私が立て替えた道具代を「返して欲しい」と言えば、
「そんなの聞いてない」と言われました。

車で2時間の私の実家で里帰り出産したときは真冬で、
スノーボードに明け暮れ、2ヶ月も顔を出しませんでした。
家に戻り、一人で家事育児をなんとかこなしていたある日、
娘のグズグズがおさまらず
「今日、晩ご飯の支度が間に合わなかった」とメールすると、
「じゃ、今後は俺のメシ作らなくていいよ」と返信が届き、
それ以降は夫の食事の支度・頼み事・お金の立て替えなど、
一切やめました。

私は正社員勤務で、育児給付金など収入があったせいか、
結婚してからひと月も養ってくれた事はありません。
田舎なので車は一人1台必要ですが、その維持費も、
電気・灯油以外全て自分持ち。今ではガス料金も折半です。
子供の養育費として、月5万円はなんとか貰えています。

そして、最近になって趣味の道具が増えてきたと思っていたところに、
住民税、電気代の滞納が発覚。人・物・お金へのだらしなさ、
自分勝手さに毎日イライラします。

目の前にいる人は自分の鏡だ、と聞いたことがありますが、
私もこんなにだらしないのでしょうか…。
それがイヤで、しっかりしようと思っているから、余計腹立たしい
とも思うのですが、もう、穏やかにできずにいます。
友人時代や夫婦二人の頃には気づきませんでした。
自分の見る目のなさにガッカリしています。離婚も考えています。

こんな腹立たしい夫へ、どう対処したらよいのでしょうか?
~~~~~~~~~~~

くたくたさんというニックネームからもわかるように、とてもお疲れなのだ
ということが伝わってきます。よくがんばっていらっしゃいますね。

特に、娘さんが今1歳半ということで、たいへんな時期ですね。まだまだ
手がかかるときで、育児ノイローゼなどを発症しやすい時期でもあります。

今はすごく疲れる時期なんだということを、まず知っておいていただきたい
と思います。こういう時期は、普段なら許容できることでも許容できにくく
なるということもあります。それも知っておいてください。

もう限界で、離婚も考えているとのこと。もちろん、最終的にどうするかは、
くたくたさんのしっくりくる道を選ばれればよいと思うのですが、
すごく疲れているときは判断が狂ってしまうこともありますから、
注意が必要です。

今はできるだけ自分が休息をとったり、リラックスしたりできる時間を
確保することを意識しましょう。ベビーシッターを頼むのもいいですし、
可能ならば親御さんに見てもらうのでもいいですね。
全部自分でやろうと抱え込むのは、できる限りやめることです。

1週間に一日でも二日でも、15分でも20分でも、自分がちょっと楽する
時間、心にゆとりができる時間をとれるように、「助けて」と声を上げて、
周りに助けを求めるとよいでしょう。

もちろん夫婦間での役割分担というものも大事になってきますから、
それも提案していきたいところ。同時に、ご主人との関係性については、
くたくたさんがどのような結婚観をお持ちなのかということを、
もう一度じっくり振り返ってみる必要もありそうです。

続きは、ビデオでお話しします……

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両親と実家で暮らしてますが、
父が数年前から認知症を患ってます。

私は、両親の病院の付き添いや
買い物のサポートなどもしています。

その件で以前、姉に相談に乗ってもらったのですが、

「あんたが全部やるから悪い。」
「勝手にやって感謝してもらおうとするのは勝手だ」
「親なんてつき放せ」

などと言われました。

直後はショックで自殺願望が出てしまい、
妹やかかりつけの精神科医、命の電話に相談したりしました。

しばらくして冷静になると、
不器用な姉なりに、私の負担を減らそうと言ったと理解できました。

しかし、また傷つけられたらと思うと、
再び姉に会うのが怖くて仕方ありません。

会わないわけにはいきませんがどうすればよいでしょうか。

【すみ・39歳・契約社員】

―――――――――――――――――

A:

FROM 川畑のぶこ

すみさんのご両親やご家族への思いやりがうかがわれる
ご相談内容です。

おそらく、すみさんは、ご自身のサポートはご両親だけでなく、
姉妹への負担も取り除き、役に立っていると信じて
行ってきていることと思います。

相手の苦しみを取り除き、楽をさせてあげたいという
慈悲心からの働きではないでしょうか。

そして、おそらく、最近はサポートの負担が大きくなってきたので、
お姉様にご相談をされた際の出来事であったかと察します。

相手のためと思ってしたことに対して
お姉さんの言葉を受けたのなら
すみさんのショックは当然のことでしょう。

お姉さんは、もしかしたら、心のどこかで
自分もサポートをできたら良いけれど、それができない苦しみも
抱えていらっしゃるのではないでしょうか。

「親なんか突き放せ」という言葉から、
お姉さんなりに親子関係に苦しみがあったのではと推察いたします。

ですので、妹のすみさんが健気に介護をするのは、
お姉さんの罪悪感を刺激することにもなるので、
「私を悪者にしないで!」という叫びでもあるのかもしれません。

すみさんからすれば単なる相談が、
罪悪感を持っているお姉さんには「責められている」と感じられ、
過剰反応していることも考えられます。

もちろん、お姉さんからすると
すみさんが親のことばかり気にしているように見えて、
すみさん自身のことをないがしろにしているので、
そのような配慮=お姉さんなりの思いやりから
すみさんを楽にさせる意図で、
ぶっきらぼうにそのような言葉を放ったことも考えられます。

いずれにせよ、すみさん自身がお姉さんに起こっていることを、
「すべて自分の責任だ」と捉えることは間違っています。

お姉さんにはお姉さんの課題があります。
ご両親もしかりです。

ご両親の健康や人生の責任をすみさんが取ることも、
姉妹さんが取ることもできません。

できることは、それぞれがそれぞれの置かれた立場での
ベストを尽くす、ということのみです。

「ベスト」とは、限界を尊重した上でのことです。

物理的、肉体的、心理・精神的、社会的な限界を尊重した上で、
できることがベストです。

それらを尊重せず無理をすることはベストではありません。

なぜなら、遅かれ早かれ、無理は続かず、
やがてどこかに不調和をもたらすからです。
体調だけでなく、人間関係に不調和をきたすこともあるでしょう。

もし、すみさんが無理をしてご両親のサポートをしているのなら、
「無理をせずに継続可能なサポートは何か」を、
もう一度振り返ってみることをおすすめします。

必要であれば、福祉サービスなどを活用することも、
ご家族が無理をせず継続可能なサポートをするために有効でしょう。

家族だと感情的になってしまうことが、
専門家がケアすることによって調和が取れることもあります。

家族全員のニーズを満たすことは難しいでしょうが、
現時点で、何が妥当かを、家族皆で話し合う機会を
一度設けてみてはいかがでしょうか。

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