Portrait,Of,A,Woman,Breathing,And,Holding,A,Coffee,Mug

Q.こんにちは。
川畑先生がご出演されている
断捨離の動画を拝見しました。

動画で、断捨離によって物だけでなく、
人生全般においても「何もいらない」
このままで私は幸せにやっていける、
という心境になられたと語られていました。

私もそうなりたくて断捨離をつづけているのですが…
なかなか先生の様な心境に近づけません。

今まで男性と付き合ったことはなく、
パートナーがいない孤独、寂しさ、
失業中であること、年齢、健康、お金の不安…
実家におり自立しておらず、
両親にも心配をかけています。

情緒的には、団らんや安らぎ、人に対する信頼を
あまり経験出来ずに育ちました。

私も自分の心の中にあるしがらみや執着を
捨てて自由になりたいのです。

パートナー云々は一人では難しいですが、
断捨離によって気持ちの整理をつけること
は可能なのでしょうか?

【カモミール・40代・女性・無職】

―――――――――――――――――
  
A:FROM 川畑のぶこ
 
人間関係の課題をもって
断捨離に取り組まれているのですね。
 
また、私の断捨離体験の動画を
ご参考にしてくださったとのことで
ありがとうございます。
 
私の場合は、決して「何もいらない」という
境地を目指していたわけではなく、
断捨離に取り組んだ結果、
そのような境地に至ったという感じです。
 
では、今も「何もいらない」状況が続いているか
というと、執着がやってきては手放し、
またやってきては手放し、ということを繰り返しています。
 
おそらく、生きている間は
この繰り返しなのだろうなと思っています。
 
パラドックスですが、
執着しないということを目指すというのも
また執着になってしまいますね。
 
大切なのは、自分が何に執着しているかに気づき、
それが自分の状態や日々にどのような影響を
与えているかを理解すること。
 
それだけでも、ただ流されているのとは大きな違いです。
 
そして、そこからさらに一歩、それを持ち続けるのか、
それとも手放すのかの選択ですね。
 
自分の人生に役立つことを選択する
=自分を大切にするのが断捨離ですね。
 
この対象は物質だけではなく、
私達の思考や態度にもいえることです。
  
カモミールさんもお気づきのとおり、
自由とは、決してすべてが思いどおりにいくことではなく、
囚われていたものからの解放をいうのでしょう。
 
恋愛観もしかり。
 
前述のとおり、私は決してパートナーをほしいと思って
断捨離をしたわけではありませんでした。
 
ただし、必要なものはすでに揃っている、と思えたことで、
さまざまな足かせが外れていき、行動が軽やかになりました。
 
「恋愛たるや、かくあるべき」という足かせも同様で、
恐れること無く、好奇心に従って
行動を起こせるようになった、という流れです。
  
それまでの私の恋愛観といえば、
ある日偶然、素敵なジェントルマンが
「お嬢さんハンカチ落としましたよ」とか、
飛行機の隣の席に座ったジェントルマン
(はい、ジェントルマンがキーワードです)が、
偶然同じ本を読んでいたことがきっかけで声をかけてくる…
 
などなどなどなど、
ありえないサプライズで始まる少女漫画ストーリーを
無意識のうちに思い描いていたことき気づきました。
 
出会う相手ならまだしも、出会い方にまでも
こだわりがあったのですね。
 
断捨離マインドをとおして、
そのような無意識なこだわりにも気づき、
アホらしくなり、捨てました。
 
夫には、友人から紹介された見合いシステムの
お試し期間を通じて出会いましたが、
お嬢さん…&ジェントルマン…からはほど遠い合理的なシステムであり、
彼も私がそれまで思い描いていた恋愛ターゲット外の人でした。
 
お試し期間最終日に紹介された人で、
システムも投げやりな紹介の仕方だなぁと呆れつつも、
どうせ最後だし、どうせ合わないだろうから、
せいぜいその時間を楽しもうという姿勢でした。
 
第一印象が勝負と知識では知りつつも、
初対面のジェントルマンに対して、
ロマンチックからはほど遠い、
「軽く焼鳥&ビールで」のリクエスト、
食べる気&飲む気も満々です。
 
私のファッションも勝負服からはほど遠い、
青のトップスに黒パンツ、
底厚のお父さんの靴みたいな歩きやすさ重視の黒革靴、
仕事のPCや書類ががっつり入るトートバッグ
みたいな格好でした。
 
会話の内容はといえば…
頼まれてもいないのに、心理学的な視点から、
彼のプロフィールの書き方のダメなところを
次々とにこやかに指摘し、
いかに損をしているかを、
より魅力的で多くの女性の目を引くように
改善のアドバイスをしていました。
 
焼き鳥とビールが美味しくて、
ラポール(心理士とクライエントとの信頼関係の形成)も
共感も受容もへったくれもありませんでした。
 
これで彼は良い出会いに恵まれるだろう!
と満足して焼鳥屋をあとにした、という具合です。
 
実に清々しく楽しい時間でした。
 
翌日、彼から次のデートのお誘いがあったのは、
本当に予期せぬサプライズでした。
 
おそらく、カモミールさんにも
セルフイメージや恋愛に対する囚われが
あることと思います。
 
その考えは事実に基づいているでしょうか?
 
カモミールさんの人生に役立つものでしょうか?
 
おそらく答えはNOではないでしょうか。
 
安らぎや団らんが希薄な環境で育ったことから
人を信頼できなくなってしまったとのことですが、
視点を変えてみれば、それらが希薄だったからこそ
安らぎや団らんを大切にすることもできますし、
自ら創り出すこともできます。
 
過去が未来なのであれば、
私たちに努力の必要はなくなります。
なにせ、未来は過去のコピペなわけですから。
 
でも実際は、今この瞬間の延長線上に未来があります。
 
そうであれば、過去も未来もいったん置いておいて、
今を大切にすることからはじめてみてはいかがでしょうか。
 
結果を期待しすぎると、力が入りますが、
ほどよく力を抜いて、今この瞬間を楽しんでみてください。
 
カモミールさんは、どのようなときに心が躍動しますか?
 喜びや深い充足感を得るのはどのようなときでしょうか?
 
ぜひそのことに勤しんでみてください。
 
無いものでなく、あるものに目を向けてみて。
 
自他との調和はその延長線上にあるはず…
  
きっと詰まっていたものが流れ出すことと思います。
 
カモミールさんを応援しています。

  
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