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Q.自分に関係がないような話の時も
読み進めるとなんらかの気づきを頂け、
このメルマガにはいつも助けて頂いております。

さて、まもなく結婚33年を迎え、仕事も一緒にしています。

なんとなく夫婦関係に不満を持っていたらしい主人が
昨年元カノと再会しました。

不倫のようなそうでないような、
どう言う状態かよくわかりませんが、
今も月に一度くらいのペースで二人で会っています。

最初は主人も浮き足立っているような感じで私も気が気ではなく、
頭ではとやかく言っても主人が変わるわけでもないとわかりつつ、
会わないで欲しいと泣き叫んだり自分を見失い、
自己否定をしていましたが、

徐々に落ち着いてものを考えられるようになり、
自分を取り戻しつつあります。

当初から離婚はしないと言っていた主人も、
私がジタバタしていた時は突き放す感じで、
私の何もかもが気に入らないとばかりに
文句ばかり言っていましたが、
最近は優しく、愛を注いでもらっていると感じます。

主人の言い分としては、
私に嫌な思いをさせているかもしれないが、
夫という立場を離れて、自分の時間を大切にしたく、
たまたまそこに彼女が現れ、
ときに一緒に時間を過ごしているとのことです。

一年以上私もいろいろ悩み、気づきもあって
今は、その元カノとあってることも含めて
主人の全てを受け入れたいと言う境地になっています。

でも頭ではわかっていても、心がついていかず、
主人が彼女と会う日が近づくと気持ちがざわざわしていまい、
ときに刺のある発言をしてしまいます。

どうしたら気持ちに折り合いをつけ、
何があっても穏やかに主人を見守れるのか、
ご意見を伺いたいです。

よろしくお願いします。

【じゅんこ・50代・女性・自営業】

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A:FROM 川畑のぶこ

じゅんこさんの逡巡が痛いほどに伝わってきます。

頭でわかっていても、心がついていかない。
相手のことを思えば自由にさせてあげたい、
でも自分の気持ちをどうしたらよいの?という叫びが聞こえてきます。

今はじゅんこさん自身、
落ち着きを取り戻されているということで何よりです。

ご主人が離婚をする気がないということで、
状況を整理してみると、ご主人は決して、
じゅんこさんを大切でないとか愛していないということではなく、
生活に変化や刺激を求めた結果、元カノと会うようになった
ということなのでしょう。

好奇心旺盛で人生に刺激を求めること自体は
悪いことではありませんが、それがひとたび
大切な人との約束事を破るということになると苦しみが生じますね。

永遠の愛の約束が破られたとき、私たちは
自分が大切にされるに値しない、また愛されるに値しない人間だと
嘆かわしく思うことかもしれません。

でも、ご主人の行動は、
じゅんこさんが愛に値しないから起きていることではないということを
しっかりと覚えておいてください。

そもそも愛とはなんだろう?という課題に
互いに取り組む機会でもあるのかもしれません。

そして今回の問題は、そのような夫婦間の未着手な課題を
浮き彫りにしてくれているのかもしれません。

それはコミュニケーションの課題かもしれませんし、
性生活に対する価値観、さらには、
基本的な人生観や結婚観のすり合わせかもしれません。

結婚した当初のままアップデートされることなく
(ときとして結婚当時にもすり合わせておらず)、
なんとなく時が過ぎてしまったということも多いものです。

うまくいっている夫婦であれば、言わずもがな、
わざわざそのような価値観のすり合わせは不要なのかもしれません。

ただし、うまくいっている「はず」と信じている夫婦には、
ときとしてサプライズが訪れることもあります。

そのようなとき、ある日突然と多くの人がいいますが、
無意識はどこかで「そんな気がしていた」と
うっすら知っていたりもします。

私たちは、恐れに向き合うことは
膨大なエネルギーを要することを知っていますので、
失敗を避けるべく無かったふりをするか、
大丈夫なふりをすることで現状維持を試みます。

これは否認という心理的な防衛規制です。

そのようにして、やがて、「めんどうなことは先延ばし」のつけが
回ってくるときが訪れます。

じゅんこさんは過去に、ご主人との関係で違和感を感じつつも、
そしてそれはきっと大切なことだろうとお腹の底では感じつつも、
目を瞑ってきた部分はありますか?

そうであれば、いまそこに勇気をもって
自分は取り組み始めたんだと、どうかご自身を称えてください。

今回のことは、未来にじゅんこさんが
ネガティブな出来事をきっかけとしてようやく変化を起こすのではなく、
自分(たち)にとって大切なことはうやむやにせず、
率直に向き合う力を育む修練になっていることと思います。

そして、結果を恐れず、相手の全てを受け入れるというのは
とても高貴な姿勢だと思います。

もちろん、行きつ戻りつはあるでしょうし、それが人間でしょう。

それでも、そのようなあり方が大切だからと悟り、
それを意図して生きるじゅんこさんの姿勢は
周囲の人々の心を動かすことと思います。

33年間、ご主人とともに歩んできていることは何一つ無駄ではなく、
今の学びに繋がっていることと思います。

私たちは変化が苦手です。

過去からのパターンの繰り返しは
自分を十全に満たすものではないにせよ、
楽で、そちらへ逃げ込みたい衝動に駆られます。

でも人生は変化だらけで、ときとして
私たちにそれらへの適応を迫るものです。

ここからじゅんこさんがご主人との関係を、そしてなにより
ご自身との関係を、どのようにアップデートしていくのか。

そのことに自ら気づき、
取り組みはじめていること自体が讃えるべきことです。

この困難を乗り越えることで、じゅんこさんがより進化し深化し、
豊かな人生を築いていくプロセスにいるということを
深く信じてあげてください。

いつか「あんなことがあったね」と、
ほろ苦い経験を微笑んで話せる日がくることでしょう。
   
 
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